JP3257370B2 - 排ガスフィルター浄化方法、及び排ガスフィルター浄化装置 - Google Patents

排ガスフィルター浄化方法、及び排ガスフィルター浄化装置

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JP3257370B2
JP3257370B2 JP24114695A JP24114695A JP3257370B2 JP 3257370 B2 JP3257370 B2 JP 3257370B2 JP 24114695 A JP24114695 A JP 24114695A JP 24114695 A JP24114695 A JP 24114695A JP 3257370 B2 JP3257370 B2 JP 3257370B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼル機関等から
排出されるパティキュレート(煤等の可燃性微粒子)等
を捕集し、捕集したものを燃焼させる排ガスフィルター
浄化方法、及び排ガスフィルター浄化装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年ディーゼルエンジンが排出するパテ
ィキュレート(煤)が環境保護、及び健康上の理由から
規制され始めている。これを取り除きディーゼルエンジ
ンの排ガスを浄化するには、排気管の途中に耐熱性のセ
ラミックハニカムのフィルターを取り付けパティキュレ
ートをろ過する方法がある。
【0003】そしてこの方法の特徴はある程度パティキ
ュレートが堆積した時、これに火をつけて燃焼させ、炭
酸ガスに変えて大気に放出し、セラミックフィルターを
クリーンに再生し、繰り返し使用することである。この
作業を燃焼再生(リジェネレーション)と呼んでいる。
一般にディーゼルエンジンの排ガス温度はパティキュレ
ートの着火温度より低いので、そのままではパティキュ
レートは燃焼せず、堆積するのみで排気圧力が過度に上
昇し、エンジン、及びエミッション性能を著しく低下さ
せる。従って燃焼再生に何らかの方法によって排ガス温
度を上げるか、又はフィルター温度を上げる必要があ
る。
【0004】近年は、排気系にフィルター2個を備え、
排ガス浄化を交互に行う方式が提案されている。燃焼再
生は排ガスろ過中ではなく、ある程度パティキュレート
が堆積した後、排ガス浄化はもう一方のフィルターで行
っているときに、燃焼再生が実施される。昇温手段とし
ては、電気ヒーター、バーナー、マイクロ波などによっ
て、フィルター温度を上げて、パティキュレートを燃焼
させ再生を実施している。
【0005】パティキュレートを捕集するフィルターと
してはウォールスルータイプのハニカム構造で、材質と
しては一般にコージェライトの無機材料が用いられる。
フィルターとしては使用温度範囲での熱衝撃による疲労
を起こさないように低熱膨張係数、耐熱衝撃性の良好な
材料が求められている。コージェライト焼結体(2Mg
O,2Al2O3,5SiO2)の結晶は一般的に異方
的な熱膨張をするものであって、結晶の熱膨張がa軸で
は2.5×10-6(1/℃)、c軸では−0.9×10
-6(1/℃)である。しかし、実際排ガスフィルターの
熱膨張係数αは押し出し方向が0.4〜0.7×10-6
(1/℃)、押し出し方向と垂直な方向が0.9〜1.
5×10-6(1/℃)とコージェライト粒子を略ランダ
ム化してフィルター全体を低熱膨張化している。形状は
円筒形のものがほとんどであるが、楕円筒形や方形でも
構わない。大きさは直径4〜13インチでセル数は1イ
ンチ平方あたり50〜400個である。フィルターに捕
集されるパティキュレートの捕集量はフィルターの単位
体積(1リットル)あたりの重量(グラム)で表わし、
1〜30g/L程度である。
【0006】以下、従来例のディーゼル排ガス浄化装置
を図面に基づいて説明する。図19は従来のディーゼル
機関の排ガス浄化装置の概略構成を示す構成図を示して
いる。8a,8bはセラミックハニカム製のコージェラ
イトフィルター(以下フィルターと称する。)、20
a,20bはフィルター8a,8bそれぞれを加熱する
為の電気ヒーター、6はエンジン排ガス流路を制御する
弁、11は燃焼再生のための二次空気の導入弁、18
a,18bは燃焼再生の為の二次空気の排気弁、13は
二次空気供給のためのエアブロア、4,5a,5b,9
a,9bはそれぞれエンジン排ガスの流路配管、10
a,10b,19a,19b,12は燃焼再生の二次空
気、及びその排気の流路排管、16はエアブロア13や
弁6、導入弁11、排気弁18a,18bや電気ヒータ
ー20a,20bを制御するコントローラー、2はディ
ーゼルエンジン、3はマニホールド、7a,7bはフィ
ルター8a,8bを収納する容器である。
【0007】以上のように構成された従来のディーゼル
排ガス浄化装置の再生時についてその動作を説明する。
【0008】フィルター8aが排ガス浄化中、差圧セン
サー(図示せず)等の捕集量検知装置で、再生開始時期
と判断する。これまで配管4から配管5aに流れていた
排ガスは、弁6、導入弁11が作動し、配管4から配管
5bに流れ、フィルター8bを通過することにより浄化
され、配管9bから流出する。一方再生開始時期と判断
されたフィルター8aは電気ヒーター20aに電力が供
給され加熱される。同時に導入弁11が開きエアブロア
13から配管10aを通って、フィルター8aに二次空
気が供給される。ある時間経過するとフィルター8aの
温度がパティキュレート着火温度に達しパティキュレー
トが燃焼を開始する。その燃焼排ガスは配管19aから
流出する。ある時間経過後、電気ヒーター20aへの電
力供給が終了し、二次空気のみによるパティキュレート
燃焼が継続する。この燃焼はパティキュレートの火炎伝
播によって実現される。ある時間経過すると、燃焼再生
が完了したと判断してエアブロア13が停止し排気弁1
8aが閉じ二次空気の供給も終了しフィルター8aは浄
化待機の状態になる。
【0009】その後、差圧センサー等の捕集量検知装置
でフィルター8bが再生開始時期に達したと判断する。
以下、上記の記号aとbを入れ換えた動作が継続し、交
互に排ガス浄化、及び燃焼再生を繰り返す。
【0010】従来では、電気ヒーターによる加熱を例に
あげたが、加熱方式としては、軽油等を燃料としたバー
ナーによる加熱方法があり、課題としてバーナーの安定
性や炎を出すため、安全性確保がある。又、マイクロ波
加熱(特開平4−136409号公報)ではパティキュ
レートの捕集量を検知できる利点があるが、フィルター
内の均一加熱やマイクロ波の漏れ対策や高電圧使用によ
る安全性確保等の課題を有している。
【0011】又、フィルター入口部の温度を規定した特
公平3−36133号公報があるが、これはパティキュ
レートを完全に燃焼する為に必要な温度を規定している
だけで、この方法では着火現象がみられ急激な温度上昇
が発生しフィルターが破損する可能性があるという欠点
がある。
【0012】又、フィルターを加熱せずに高圧エアでパ
ティキュレートを払落としフィルター外部で加熱燃焼す
る逆洗方式と呼ばれるフィルター再生方法もある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、電気ヒーターによる加熱で火炎伝播による燃焼
である為、図13に示すようにコージェライトフィルタ
ー内の温度勾配、及びコージェライトフィルター内の任
意の箇所に於ける温度差が非常に大きくなり、コージェ
ライトフィルターのクラック発生の要因となっている。
又、火炎伝播で燃焼継続を実現する為、パティキュレー
トの捕集状態や捕集量によって部分的にパティキュレー
トの燃え残りが発生して、捕集再生の繰り返しの中、異
常燃焼で高温になる。コージェライトからなる排ガスフ
ィルターが変形する温度は1400℃付近であるが、異
常燃焼時は排ガスフィルター内部が1400℃付近の温
度に達し溶損の原因となっている。クラック及び溶損共
にフィルターの機能を大きく損なうものであり、パティ
キュレートの捕集能力が低下するばかりでなく、フィル
ター内部でパティキュレートの捕集量の部分的なバラツ
キが発生するので、新たな溶損を誘発する可能性が大き
く実用化に向けての大きな課題となっている。
【0014】本発明は前記従来の課題を解決するもの
で、フィルターにクラックが入ったり溶損することなど
を抑制することができる排ガスフィルター浄化方法、及
び排ガスフィルター浄化装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決する為に
本発明は火炎伝播による燃焼再生、又は空気を加熱媒体
として、熱膨張係数が小さく、耐熱衝撃性、及び耐熱溶
融性に優れているチタン酸アルミニウムを主成分とし、
押出し方向とその垂直な方向の熱膨張係数が正負反対の
値を有すとともに、熱膨張係数の絶対値がそれぞれ2.
4×10 -6 (1/℃)以下のハニカム成形体であって、
ハニカム成形体の所定のセルの一端面を目封止材で封止
するとともに、残りの未封止セルの他断面も同様に目封
止する構成を備えているフィルターをフィルター内最高
温度が600〜1500℃の範囲になるよう加熱制御す
る。この際、空気を加熱媒体として加熱する場合、前記
フィルター内の最高温度が450℃〜700℃の範囲内
に於いて、フィルター内温度上昇率が20℃/分以下に
なるよう前記フィルターを加熱する。これにより異常燃
焼発生時でも最高到達温度が1500℃以下になるよう
に加熱制御する。
【0016】又、フィルターのクラックを防止する為
に、火炎伝播による燃焼再生、及び空気を加熱媒体とし
て加熱する場合、両者共前記フィルター内の最大温度勾
配を20℃/mm以内になるよう前記フィルターを加熱
する(ここで、フィルター自体の耐久性を考慮すると、
フィルター内の最大温度勾配は好ましくは15℃/mm
以内、更に好ましくは10℃/mm以内で加熱す
る。)。フィルターの主成分として用いるチタン酸アル
ミニウムは熱膨張係数が低く且つ融点が1700℃以上
と高い。よってコージェライトよりも優れた材料であっ
てチタン酸アルミニウムをフィルター素材に用いること
で1400℃以上の高熱や、その時に生じる熱衝撃、熱
応力によく耐えることができる。
【0017】フィルターを加熱する手段としては直接電
気ヒーターで加熱する場合と空気を加熱媒体とした場合
があり、空気を媒体とする場合、空気を加熱する手段と
しては、空気加熱用電気ヒーターやバーナーなどの燃料
燃焼によるものがある。空気加熱用電気ヒーターの場
合、発熱体と空気が接触する構造を有し、発熱体として
はニクロム線、カンタル線、セラミックヒーター等があ
る。加熱する空気量に応じてヒーター容量は決定され
る。
【0018】フィルターを収納する容器は耐熱性のある
金属を使用し、フィルターとの間には、蛭石等が含有さ
れ、熱によって膨張する材質のシール材があり、パティ
キュレートの漏れを防止する。又、この容器の放熱によ
り、フィルターの内外周の温度差が顕著に発生するの
で、セラミックウール等の断熱材で包み込む断熱方法が
好ましい。空気を送風する手段としては、エアブロアや
エアポンプやコンプレッサー等があるが、エアブロアは
大流量であるが小静圧であり、エアポンプやコンプレッ
サーは大静圧であるが小流量である。
【0019】空気の流量としては0.1〜2.0立米で
多ければ多い程良いが、送風手段の能率から1立米以下
が適当である。又、1立米程度の空気を加熱するには、
多大な電力が必要となる為加熱空気の循環やエンジン排
ガス利用等の電力削減手段を設ける事が好ましい。パテ
ィキュレートの成分の一つに可溶性有機物(SOF)が
あり、フィルターに捕集された場合でも、再生中に燃焼
せず、蒸発して大気中に放出されるので、本発明に用い
るフィルターの前、又は後ろに貴金属等を担持したSO
F酸化触媒を設ける事が好ましい。
【0020】
【作用】本発明の技術的手段による作用は次のようにな
る。
【0021】本発明は、火炎伝播による燃焼再生、又は
空気を加熱媒体として、フィルター内のパティキュレー
トを完全燃焼させ燃え残りが発生しないようにチタン酸
アルミニウムを主成分としたフィルターをフィルター内
最高温度が600〜1500℃の範囲になるよう加熱す
る。空気を加熱媒体としてフィルターを加熱する場合、
この際、前記フィルター内の最高温度が450℃〜70
0℃の範囲内に於いて、フィルター内温度上昇率が20
℃/分以下になるよう前記フィルターを加熱する事が好
ましく、これにより、異常燃焼時でも最高到達温度が1
500℃以下になるように加熱制御する。
【0022】チタン酸アルミニウムは熱膨張係数が小さ
く、耐熱衝撃性、及び耐熱溶融性に優れている為、コー
ジェライトフィルターと異なり異常燃焼時1500℃付
近の温度に達しても溶損することは無い。押出し方向と
その垂直な方向の熱膨張係数が正負反対の値を有すとと
もに、熱膨張係数の絶対値がそれぞれ2.4×10
-6 (1/℃)以下のハニカム成形体であるから、熱膨張
・熱収縮時に粒子間が受ける応力は大きくならない。
又、フィルターのクラックを防止する為に、火炎伝播に
よる燃焼再生、及び空気を加熱媒体として加熱する場
合、両者共前記フィルター内の最大温度勾配を20℃/
mm以内になるよう前記フィルターを加熱する(ここ
で、フィルター自体の耐久性を考慮すると、フィルター
内の最大温度勾配は好ましくは15℃/mm以内、更に
好ましくは10℃/mm以内で加熱する。)。このこと
により、任意の箇所に於けるパティキュレートの燃焼反
応による単位時間当たりの発熱量のバラツキを抑制しフ
ィルター内の温度差を小さくし、異常高温も防止でき
る。この為、フィルターのクラック、及び溶損の発生を
完全に防止することができる。
【0023】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の(実施例1)に於ける排ガ
ス浄化装置を示す概略図である。
【0024】図1に於いて、102はディーゼルエンジ
ン、103はディーゼルエンジン102に接続されたマ
ニホールド、104はマニホールド103に接続された
配管、105a,105bはそれぞれ配管104に接続
された分枝配管105bの接続部には分枝弁106が設
けられている。又、分枝配管105aには放出弁118
aを介して放出管119aが接続されている。同様に分
枝配管105bには放出弁118bを介して放出管11
9bが接続されている。
【0025】107aは分枝配管105aに接続された
フィルター収納容器で、フィルター収納容器107a内
部には、排ガス中のパティキュレート等を捕集し排ガス
を浄化する為の主成分がチタン酸アルミニウムのハニカ
ム成形体であって、ハニカム成形体の所定のセルの一端
面を目封止材で封止するとともに、残りの未封止セルの
他断面も同様に目封止する構成を備えているフィルター
108a(以下、フィルターと称する。)と、電気ヒー
ター117aと、フィルター108aと電気ヒーター1
17aの間に配置された温度センサー114aがそれぞ
れ収納されている。又、個々の温度センサー114a
は、個々の電気ヒーター117aに対応し、個々の電気
ヒーター117aの加熱流体吹き出し口に配置されてい
る。この時、フィルター収納容器107a内には排ガス
の流入方向に対して、フィルター108aと電気ヒータ
ー117aが順に配置されている。
【0026】121aはフィルター収納容器107a内
のフィルター108aの両端の圧力差を測定する差圧セ
ンサーである。
【0027】107bは分枝配管105bに接続された
フィルター収納容器で、フィルター収納容器107bは
フィルター収納容器107aとほぼ同じ構成となってい
る。即ち、フィルター収納容器107b内部には、排ガ
ス中のパティキュレート等を捕集するフィルター108
bと、電気ヒーター117bと、フィルター108bと
電気ヒーター117bの間に配置された温度センサー1
14bがそれぞれ収納されており、又、個々の温度セン
サー114bは、個々の電気ヒーター117bに対応
し、個々の電気ヒーター117bの加熱流体吹き出し口
に配置されている。しかもフィルター収納容器107b
内には排ガスの流入方向に対してフィルター108bと
電気ヒーター117bが順に配置されている。
【0028】121bはフィルター収納容器107b内
のフィルター108bの両端の圧力差を測定する差圧セ
ンサーである。
【0029】109aはフィルター収納容器107aに
接続され、浄化した排ガスを放出する配管、109bは
フィルター収納容器107bに接続され、浄化した排ガ
スを放出する配管、113は空気流を発生させるエアブ
ロア、112はエアブロア113に接続された配管、1
10a、及び110bはそれぞれ配管112に接続され
た分枝配管で、分枝配管110a,110bはそれぞれ
配管109a,109bに接続されている。111は配
管112と分枝配管110aと分枝配管110bの接合
部に設けられた分枝弁である。
【0030】116は電気ヒーター117a,117b
やエアブロア113等を制御する制御部である。尚、そ
れぞれの配管は耐食性のあるステンレス等で構成するこ
とが好ましい。又、各弁(放出弁や分枝弁など)の駆動
方式はエア圧式や油圧式、又電磁式等がありどれを用い
ても構わない。又、各弁の排ガスなどと接触する部分は
耐食性のあるステンレス等で構成することが好ましい。
【0031】フィルターとしての特性について二、三の
例を挙げる、第一に主成分としてチタン酸アルミニウム
から成るハニカム成形体であり、フィルターの押出し方
向の室温〜800℃迄の領域に於いての熱膨張係数αa
が−2.3×10-6〜0(1/℃)である時、押出し方
向と垂直な方向の室温〜800℃迄の領域に於いての熱
膨張係数αbが0〜2.4×10-6(1/℃)であるこ
と。或いは前記ハニカム成形体のフィルターの押出し方
向の室温〜800℃迄の領域に於いての熱膨張係数αa
が0〜2.4×10-6(1/℃)である時、押出し方向
と垂直な方向の室温〜800℃迄の領域に於いての熱膨
張係数αbが−2.3×10-6〜0(1/℃)である構
成が好ましい。
【0032】これは、押出し方向とその垂直な方向の熱
膨張係数が正負反対の値を有し、且つ熱膨張係数の絶対
値が2.4×10-6(1/℃)以下と小さい。押出し方
向とその垂直な方向の熱膨張係数の差は約4.7×10
-6(1/℃)であるが、熱膨張・熱収縮時の粒子間が受
ける応力はこの場合大きくない。
【0033】それは押出し方向は膨張し垂直方向は収縮
する(又は逆に、押出し方向は収縮し垂直方向は膨張す
る)ので粒子間隔があまり変化しない為である。このよ
うに、押出し方向と垂直方向に配向させ粒子間クラック
の発生を抑制しているため、排ガスフィルターとしての
強度劣化の速度を大幅に遅らせる事ができる。第二に燃
焼再生時に熱膨張係数の差の為にハニカム成形体のセル
壁と目封止材の界面に発生するクラックを防止する為に
目封止材も主成分としてチタン酸アルミニウムから成る
構成を備えている事が好ましいが、目封止材が異なる材
料の場合、主成分としてチタン酸アルミニウムから成る
ハニカム成形体のフィルターの室温〜800℃迄の領域
に於いての熱膨張係数αHと、目封止材の室温〜800
℃迄の領域に於いての熱膨張係数αPとの関係が|αH
−αP|≦2.8×10-6(1/℃)である構成を備え
ている事が好ましい。異なる材料を用いた場合、ハニカ
ム成形体の室温〜800℃迄の領域に於いての熱膨張係
数αHと、目封止材の室温〜800℃迄の領域に於いて
の熱膨張係数αPとの関係が|αH−αP|≦2.8×
10-6(1/℃)、好ましくは|αH−αP|≦2.0
×10-6(1/℃)が良い。|αH−αP|が2.0×
10-6(1/℃)より大きくなると燃焼再生時に熱膨張
係数の差の為にハニカム成形体のセル壁と目封止材の界
面にクラックが発生し排ガス中のパティキュレートの漏
洩が生じ極端にフィルター効率が低下する。|αH−α
P|が2.0×10-6(1/℃)以上、2.8×10-6
(1/℃)以下だと再生回数350回でもセル壁と目封
止材の界面にクラックは発生しない。更に、|αH−α
P|が2.0×10-6(1/℃)以下だと再生回数50
0回以上でもセル壁と目封止材の界面にクラックは発生
しない。第三にフィルターのセルを区画形成する薄壁の
壁厚は0.1〜1.0mm、好ましくは0.2〜0.7
mmである構成が良い。薄壁の壁厚が0.2mm未満で
は排ガスフィルターの機械的強度が小さくなりエンジン
の排気系に装着した時、自動車の振動に耐えられずに破
壊する傾向と製造が困難になる傾向があり、又、0.7
mmを越えると排ガスの入り口側と出口側との間の圧力
損失が増加しエンジンの負荷が大きくなる傾向にあるの
でいずれも好ましくない。
【0034】図2(a)(b)にそれぞれ本発明の(実
施例1)における排ガス浄化装置に用いられる排ガスフ
ィルターの斜視図及び拡大断面図を示す。主成分がチタ
ン酸アルミニウムのハニカム成形体1Aであって、ハニ
カム成形体1Aの所定のセル1Bの一端面を目封止材1
Cで封止するとともに、残りの未封止セルの他断面も同
様に目封止する構成を備えているフィルターである。目
封止材も同じく主成分がチタン酸アルミニウムを使用し
た。フィルターの押出し方向の室温〜800℃迄の領域
に於いての熱膨張係数αaが−2.3×10-6(1/
℃)であり、押出し方向と垂直な方向の室温〜800℃
迄の領域に於いての熱膨張係数αbが2.4×10
-6(1/℃)である。セルを区画形成する薄壁の壁厚は
0.7mm、形状は円筒形、寸法は径5.66インチ、
長さ6インチ、セル数は1インチ平方あたり100セル
を使用した。本実施例の排ガスフィルターの電気炉によ
る耐熱性試験と水中急冷法による耐熱衝撃性試験を従来
の技術のコージェライト質ハニカム体と比較しながら実
施したところコージェライト質ハニカム体は1440℃
で完全に溶融したのに対して、本実施例の排ガスフィル
ターは1500℃でも溶融せず、又、優れた耐熱衝撃性
を有していた。
【0035】エアブロア113はフィルター108a,
108bの大きさによっても異なるが一定以上の吐出流
量と静圧が要求され、大流量、及び大静圧のものが好ま
しい。又、エアブロア113の代わりにエアポンプを用
いても良い。
【0036】温度センサー114a,114bはシース
タイプの熱電対や白金抵抗体等の比較的高温を検知でき
るものであればよいが、排ガスにさらされるので耐食性
がよいものを選ぶのが好ましい。又、放射伝熱による指
示温度の低下を防ぐように各センサーの配置を考慮する
ことが必要である。
【0037】電気ヒーター117a,117bは例えば
セラミック製のサポート部内に発熱体であるニクロム線
やカンタル線を熱効率の良い巻き方で巻いたものを収納
したものが好ましい。
【0038】差圧センサー121a,121bのフィル
ター収納容器107a,107bに配置される部分は半
導体圧力センサー等を用いることが好ましいが、排ガス
が直接触れないようにミストフィルター等をセンサーの
周りに配置することが好ましい。
【0039】以上の様に構成された排ガス浄化装置につ
いては以下その動作を図1、図3、図4を用いて説明す
る。図3,図4はそれぞれ本発明の(実施例1)におけ
る排ガス浄化装置を示すブロック図及び動作を示すフロ
ーチャートである。尚、本実施例では、まずフィルター
収納容器107aで排ガスを浄化した後に、排ガスをフ
ィルター収納容器107bに流入するようにして、更に
フィルター収納容器107a内に設けられたフィルター
108aを再生する場合について説明する。
【0040】まず図4に示すように、STEP(以下S
と称する)1に於いて制御部116は燃焼再生時期かど
うかを判定するのに差圧センサー121aの出力を参照
する。即ち、差圧センサー121aの出力を基にして差
圧検出部201は差圧信号を作製し、その差圧信号によ
って制御部116は燃焼再生時期かどうかを判定する。
本実施例の場合、フィルター収納容器107aの排ガス
流入側の圧力と排ガス流出側の圧力差が大きくなればな
る程、フィルター108aにパティキュレートなどが多
く捕集されていることになるので、制御部116はフィ
ルター108aは燃焼再生時期であると判定する。
【0041】次にS2で制御部116はマニホールド1
03からの排ガスがフィルター収納容器107aからフ
ィルター収納容器107bに流れるように分枝弁106
を作動させて、分枝配管105bと配管104を流通さ
せ、マニホールド103から送られてきた排ガスをフィ
ルター収納容器107bに流れ込むようにする。更に制
御部116はエアブロア113で発生した風が分枝配管
110aと配管109aを通ってフィルター収納容器1
07aに導かれるように分枝弁111を作動させる。
【0042】その後、S3で制御部116はヒーター駆
動部202に信号を出して電気ヒーター117aを発熱
させる。又、S3では制御部116は送風駆動部203
に信号を出してエアブロア113を駆動させ、送風を開
始する。更にS3では制御部116は放出弁118aに
信号を出し、分枝配管105aと配管119aを接続す
る。この様な処理によってエアブロア113で発生した
風は分枝配管110aと配管109aを通ってフィルタ
ー収納容器に107aに導かれ、しかもフィルター収納
容器107aの中で電気ヒーター117aによって加熱
され、熱風となる。この熱風はフィルター108aに流
れ込んで、フィルター108aを加熱しフィルター10
8aに捕集されたパティキュレート等を燃焼させる。フ
ィルター108aに流れ込んだ熱風はフィルター収納容
器107aを出て分枝配管105a、放出弁118aを
経由して配管119aに導かれ外部に放出される。
【0043】図17はフィルター内温度を求める際の測
定ポイントを示す図であり、2Bは排ガス流出面、2A
は排ガス流入面である。図17に示すように排ガス流入
面2A側に半径方向に対して熱電対を22mm間隔で3
ポイント(T1、T2、T3)を直線的に配置し、更に
長さ方向に対して65mm離れた箇所に同様に半径方向
に対して熱電対を22mm間隔で3ポイント(T4,T
5、T6)を直線的に配置する。この時、(T4,T
5、T6)は(T1、T2、T3)に対して120度傾
いた傾斜線上に配置されている。更に(T4,T5、T
6)から65mm長さ方向に離れた位置に半径方向に対
して22mm間隔で3ポイント(T7、T8、T9)を
直線的に配置する。
【0044】この時、(T7、T8、T9)は(T4,
T5、T6)に対して120度傾いた傾斜線上に配置さ
れている。以上のように配置された熱電対によって最高
温度とはT1〜T9の中で最大値であり、温度上昇率と
は最高温度の単位時間(ここでは1分間)あたりの温度
上昇である。最大温度勾配についてはT1とT2、T2
とT3、T4とT5、T5とT6、T7とT8、T8と
T9間の温度差を測定し、以下の各サンプルの場合に於
いて最大温度差を測定し、その最大温度差を22mmで
割って最大温度勾配を求めた。
【0045】例えば各測定した温度差の中でT7とT8
の温度差が最も大きくて440℃の場合には最大温度勾
配は440℃÷22mm=20℃/mmとなる。本熱電
対の配置は一実施例であって、フィルター内の主要な部
分の最高温度、温度分布が測定できるのであれば、他の
配置でも良い。S5では温度センサー114aの出力を
基にして温度検出部204が温度信号を作製し、その温
度信号によって制御部116はフィルター108a内の
最高温度が200℃以上になったかを判定する。S7で
は同じように、フィルター108a内の最高温度が45
0℃以上になったかを判定する。又、S9ではフィルタ
ー108a内の最大温度勾配が20℃以内になったか否
かを判定する。
【0046】この時、図5,図6に示すように温度セン
サー114aで検知した最高温度とフィルター108a
内の最高温度には時間の経過と共に約100℃の温度差
が生じてくる。又、温度センサ−114aで検知した温
度差とフィルター108a内の最大温度勾配には図7に
示すように相関関係が認められる。即ち、温度センサー
114aが最高温度400℃、温度差が200℃を示し
た時、フィルター108a内の最高温度は約300℃、
又、フィルター108a内の最大温度勾配は20℃/m
mとなっている。温度が高い領域に於いても、例えば温
度センサー114aでの最高温度が800℃であり、温
度差が200℃であれば、フィルター108a内の最高
温度は700℃、フィルター108a内の温度勾配は2
0℃/mmとなっていることが分かる。尚、本実施例で
は図6に示す様に温度センサー114aの検知される最
高温度とフィルター108a内最高温度は、各々約10
0℃の温度差があり、又、図7に示す様に温度センサー
114aで検知される温度差とフィルター108a内の
温度勾配は直線的な相関関係があったが、これらは排ガ
スなどの種類によって異なってくるので適宜選択し関係
等を求めなければならない。
【0047】S4ではフィルター108a内の最高温度
が所定時間後に目標温度となるように、一分間当たりの
温度上昇率α℃/分を設定する。本実施例では5分後に
450℃となるよう温度上昇率を90℃/分と設定す
る。S5でフィルター108a内の最高温度が200℃
以下であればS6に飛んで制御部116はヒーター駆動
部202に信号を出して電気ヒーター117aにかかる
電圧を高くする。
【0048】S7でフィルター108a内の最高温度が
450℃以下であればS8に飛んで制御部116はヒー
ター駆動部202に信号を出して電気ヒーター117a
にかかる電圧を高くする。又、S9ではフィルター10
8a内の最大温度勾配について算出し、フィルター10
8a内の温度勾配が20℃/mm以上であれば、S10
に飛んで制御部116はヒーター駆動部202に信号を
出して電気ヒーター117aにかかる電圧を制御する。
即ち、最大温度が検知される電気ヒーターにかかる電圧
を低くし、最小温度が検知される電気ヒーターにかかる
電圧を高くする。S5でフィルター108a内の最高温
度を200℃としたのは、図18に示すようにフィルタ
ー108aに捕集されたもの(主としてパティキュレー
ト)は温度が200℃を超えたぐらいから燃焼し始める
成分が殆どを占めるからである。
【0049】S11ではフィルター108a内の最高温
度が所定時間後に目標温度となるように、一分間当たり
の温度上昇率α℃/分を設定する。本実施例では図5に
示すようにフィルター108a内の最高温度が再生開始
60分後に700℃になるように再生開始後5〜60分
の間は温度上昇率としては4.5℃/分(=250℃÷
55分)と設定した。ここで、温度上昇率と異常燃焼と
は関連があり、温度上昇率が大きければ異常燃焼が発生
し易い事が判明した。図12はフィルター108a内の
最高温度が再生開始5分後に450℃になるように加熱
制御し、最終のフィルター108a内の最高到達温度が
700℃になるように加熱制御した際、再生開始後5〜
60分間の温度上昇率α℃/分とフィルター108a内
の最高到達温度との関係を示したものである。温度上昇
率が15℃/分以下である場合、目標値である最高到達
温度が700℃が安定して実現するが、温度上昇率が1
5℃/分以上になると図11,図12に示すような異常
燃焼が発生する確率が高くなり、目標値であるフィルタ
ー108a内最高温度700℃を越える場合がある。
又、温度上昇率が20℃/分以上になるとフィルター1
08a内の最高到達温度が1500℃以上になり、耐熱
溶融性に優れているチタン酸アルミニウムから成るフィ
ルターに於いても溶損する確率が高い。ここで、再生開
始直後、本実施例では再生開始5分後450℃迄は温度
上昇率が90℃/分と大きいが、この領域での異常燃焼
は発生しない。これはフィルター108a内のパティキ
ュレートが燃焼し始めている段階では均一に燃焼が行わ
れている為だと推測される。S14で最終のフィルター
108a内の最高温度を700℃としたのは、図18に
示すようにフィルター108aに捕集されたもの(主と
してパティキュレート)は温度が600℃近傍、又は7
00℃以下で完全に燃焼してしまう成分が殆どを占める
からである。従って逆に排ガスフィルター浄化の為には
フィルター内最高温度が最低600℃以上なくてはなら
ない。
【0050】再生時間を短くする為にフィルター内の温
度上昇率を上げる必要があるが、本実施例のように、フ
ィルター内最高温度が450℃〜700℃の範囲内に於
いて、温度上昇率を20℃/分以下とする事が好まし
い。更に好ましいのは15℃/分以下である。
【0051】S12では、フィルター108a内の最大
温度勾配について算出し、フィルター108a内最大温
度勾配が20℃/mm以上であれば、S13に飛んで制
御部116はヒーター駆動部202に信号を出して電気
ヒーター117aにかかる電圧を制御し、再びS12に
戻る。S14では、フィルター108a最高温度が70
0℃以上かどうか判断し、700℃以上の場合はS15
にジャンプし、電気ヒーター117a、及びエアブロア
113をOFF状態にする。S14で温度が700℃以
下の時はS16へ移行する。
【0052】S16では目標温度より実際の温度が低い
かどうか判定し、低かったらS17へ進み電気ヒーター
117aにかける電圧を増加させ、その後にS11へ戻
り新たな目標温度を設定する。S16で目標温度より高
かったらS18に進んで、電気ヒーター117aにかけ
る電圧を低減させてS8へ戻り、新たな目標温度を設定
する。
【0053】尚、フィルター収納容器107bを再生す
る場合にも上記と同様に行う。この時、差圧検出部30
1、ヒーター駆動部302、温度検出部304は、それ
ぞれ差圧検出部201、ヒーター駆動部202、温度検
出部204と同じ働きをする。
【0054】更に、本実施例では、フィルター収納容器
107a内の温度調整を電気ヒーター117aの発熱量
を変化させることによって行ったが、エアブロア113
の風量を変化させることによって調整しても良い。更に
電気ヒーター117aの発熱量、及びエアブロア113
の両方を変化させることによって行っても良い。しかし
ながら制御が簡単で、低コストな方法としては本実施例
の様に電気ヒーター117aを制御することが最も好ま
しい。
【0055】本実施例では、フィルター収納容器107
a、107bの一方で排ガスの浄化を行い、前記一方の
フィルター収納容器が排ガスで目詰まりした場合に、他
方のフィルター収納容器で排ガスの浄化を行い、前記一
方のフィルター収納容器内のフィルターの再生を行う装
置について説明したが、一つのフィルター収納容器をも
つ装置の場合には、フィルターが目詰まりを起こした場
合には一旦エンジンを停止させてからフィルターの再生
を行うようにすれば良い。更にフィルター収納容器を3
つ以上配置したものでも同様の効果を得ることができ
る。
【0056】更に、本実施例では、フィルター108a
内最高温度が700℃になるかどうかを検知したけれど
も、700℃を超えない様な時間を予め設定しておき、
その時間まで、所定の上昇温度でフィルターを加熱する
ようにしても良い。
【0057】本実施例では、熱風によってフィルター1
08aを加熱したが、排ガスや酸化剤を添加した加熱流
体等でフィルター108aを加熱しても同様の効果を得
ることができる。これらの加熱流体の中でも、空気を加
熱したものは非常に用いやすく、装置の構成が簡単にな
り、コスト等を低減することができる。
【0058】フィルターのパティキュレートの捕集量は
15g/リットルである。空気加熱手段としては電気ヒ
ーターを使用し構造は金属パイプ内に発熱体を有し、そ
の中を空気が通過するもので、発熱体はカンタル線を使
用した。送風手段としてはエアブロアを使用し、空気流
量としては、1分間あたり600リットルで、前記に定
義した平均流速Vとしては0.62m/sとした。その
他の構成は図1に示した構成とした。
【0059】本実施例では、空気流量として、1分間あ
たり600リットルで、前記に定義した平均流速Vとし
て表すと0.62m/sとしたが、平均流速Vはフィル
ター108a内のパティキュレートの捕集量に関連して
おり、フィルター108a内の均一加熱を図り、フィル
ターの破損(クラック)を防止し、再生効率100%を
実現するためには、図10に示すように、パティキュレ
ートの捕集量が増加するにしたがい平均流速Vを増加し
たほうが好ましい。
【0060】例えば、パティキュレートの捕集量が5g
/リットル時、平均流速Vは0.2m/s以上、捕集量
が10g/リットル時、平均流速Vは0.4m/s以
上、捕集量が15g/リットル時、平均流速Vは0.6
m/s以上、捕集量が20g/リットル時、平均流速V
は0.8m/s以上が各々好ましい。平均流速Vとして
は大きければ大きい程良いが、送風手段の能率から1.
5m/s以下が適当である。又、捕集量が比較的少ない
0〜5g/リットルの範囲内に於いても、フィルター1
08a内の均一加熱を図り、フィルターの破損(クラッ
ク)を防止し、再生効率100%を実現するためには平
均流速Vは0.05m/s以上が好ましい。本実施例で
はフィルター寸法として、径5.66インチを使用し捕
集量と本平均流速の関係を導き出しているが、フィルタ
ーの径が変わった場合、本平均流速V(0.05〜1.
5m/s)を参照して、捕集量に対する空気流量の最適
化を図れば良い。又、捕集量に対して、平均流速を変更
した際でも、本実施例に示したフィルター内温度履歴を
参照して加熱制御する。
【0061】本実施例のように、フィルター108a内
最高温度が700℃以上にならないように制御すること
によって、パティキュレートの異常燃焼が発生し温度上
昇が生じてもフィルター108a内最高到達温度を15
00℃以下に抑える事ができる。この際、フィルター内
の最高温度が450℃〜700℃の範囲内に於いて、フ
ィルター内温度上昇率が20℃/分以下になるよう前記
フィルターを加熱制御する(ここで、フィルター自体の
耐久性を考慮すると、フィルター内温度上昇率は好まし
くは15℃/以内、更に好ましくは10℃/以内で
加熱する。)。図8に、本実施例の主成分としてチタン
酸アルミニウムから成るフィルターに於けるフィルター
108a内の温度勾配とフィルターの破損(クラック)
の関係を示した。フィルター108a内の温度勾配が2
0℃/mm以内とすることにより、フィルターの破損
(クラック)がない。フィルター108a内の温度勾配
が20℃/mm以内がフィルターの破損(クラック)の
発生要因となる熱応力に拘わる許容限界温度と考えられ
る。又、今回、温度勾配20℃/mm以内としたが、フ
ィルター自体の耐久性を考慮すると、好ましくは10℃
/mm以内、更に好ましくは5℃/mm以内としたほう
が良い。
【0062】ちなみに、フィルター108a内の温度勾
配を20℃/mm以内とした場合、再生繰り返し回数2
50回保証、フィルター108a内の温度勾配を10℃
/mm以内とした場合、再生繰り返し回数500回保
証、更に、フィルター108a内の温度勾配を5℃/m
m以内とした場合、再生繰り返し回数1000回を保証
できる。又、図9に、従来のコージェライトから成るフ
ィルターに於けるフィルター内の温度勾配とフィルター
の破損(クラック)の関係を示した。コージェライトの
場合は温度勾配が12℃/mm以内とすることにより、
フィルターの破損(クラック)がない。フィルター内の
温度勾配を12℃/mm以内とした場合、再生繰り返し
回数250回保証、フィルター内の温度勾配を8℃/m
m以内とした場合、再生繰り返し回数500回保証、更
に、フィルターの温度勾配を5℃/mm以内とした場
合、再生繰り返し回数1000回を保証できる。これか
ら判るように、チタン酸アルミニウムから成るフィルタ
ーはコージェライトから成るフィルターに比べて、フィ
ルター内の温度勾配を大きくしても耐熱衝撃性、及び耐
熱応力に優れている。
【0063】(実施例2)次に、本発明の電気ヒーター
の火炎伝播による一実施例に於ける排ガス浄化装置につ
いて図面を参照しながら説明する。図15はディーゼル
機関の排ガス浄化装置を示す概略図である。202はデ
ィーゼル機関、203はディーゼル機関の各排気孔に各
上流部が各々連接された排気マニホールド、204はマ
ニホールド203の下流端部に上流端部が連接された排
気管(以下、上流排気管と称す)、205a、205b
は上流側排気管204から各々分岐された分岐管、21
0a、210bは分岐管205a、205bを連接する
連接管、206、209a、209bは流路を切り換え
る切り換えバルブ、207a、207bは各々分岐管2
05a、205bに連接された容器、208a、208
bは主成分がチタン酸アルミニウムのフィルター(直径
5.66インチ×長さ6インチ)、219a、219b
は各々容器207a、207bの下流側に連接された下
流側排気管、220a〜222a、及び220b〜22
2bは各々の容器207a、207b内に設けられたシ
ースタイプの電気ヒーター、213は連接管210a、
210bに取り付けられたパティキュレートの燃焼制御
の為のエア供給源であるブロア、T1〜T9はフィルタ
ー208a、208b内に収納された温度センサー、2
16は電気ヒーター220a〜222a、及び220b
〜222bのオンオフ制御や温度センサーT1〜T9か
らの情報を基にブロア213の出力の制御、及び切り換
えバルブ206、209a、209bの開閉を制御する
コントローラーである。以上のように構成された本発明
の一実施例に於ける内燃機関の排ガス浄化方法を適用し
た排ガス浄化装置について以下、その動作を図15、及
び図16を参照しながら説明する。図15は本発明の
(実施例2)に於ける内燃機関の排ガス浄化方法を適用
したディーゼル機関の排ガス浄化装置を示す概略図、図
16は本発明の(実施例2)における排ガス浄化装置の
動作を示すフローチャートである。
【0064】いま排ガス浄化装置はディーゼル機関20
2から排出された排ガスをフィルター208aで浄化し
ているものとする。まず、コントローラー216にある
タイマーで予め設定されて値に達するとコントローラー
216によりフィルター208aの再生開始時期と判断
する。この再生時期の判断はフィルター208a前後の
差圧等による方法で構わない。次にコントローラー21
6からの信号により、切り換えバルブ206を分岐管2
05a側に閉塞すると同時に切り換えバルブ211を連
接管210a側が開になるように駆動させる(S1)。
【0065】これにより、ディーゼル機関202からの
排ガスは排気マニホールド203、上流側排気管20
4、分岐管205bを順次介して容器208b内に導入
され、フィルター209bで排ガス中のパティキュレー
トが除去された浄化ガスが下流側排気管219bから大
気中に放出されると同時に、フィルター208aの再生
開始となる。次にコントローラー216は予め設定され
た電流/電圧を電気ヒーター220aに電圧印加する
(S2)。次にコントローラー216は予め設定された
電流/電圧をエアブロア213に印加する(S3)。以
上により、フィルター208aの外周部が加熱され、そ
の部位の温度が上昇する。そこで、外周部の温度センサ
ーT3によりその部位の温度を測定し、設定温度200
℃以上になると(S4)、他の電気ヒーター221a、
222aに予め設定された電流/電圧が印加される(S
5)。そして温度センサーT1、T2、T3の何れかが
予め設定された温度上昇率が15℃/sec.を越える
と(S6)、全ての電気ヒーター220a〜220bを
オフにする(S7)。その後はフィルター208a内の
最高温度、及び温度勾配の2つのパラメーターによりブ
ロア213の再生用エア流量を制御する再生ルーチンに
入る(S8)。ここで、最高温度。及び温度勾配につい
ては(実施例1)に記述した算出方法に基ずく。そして
温度センサーT7、T8、及びT9全てマイナスの温度
上昇率となり温度が400℃以下の条件になると(S
9)、再生行程の動作を完了する。本実施例ではフィル
ター208aを再生したが、フィルター208bを再生
する場合は本説明のaとbを入れ換えたルーチンにすれ
ば良い。以上のように動作される本発明の一実施例に於
ける内燃機関の排ガス浄化方法を適用した排ガス浄化装
置についてフィルター再生試験を行った。以下、その結
果について説明する。
【0066】(実験例1)本発明の一実施例に於ける内
燃機関の排ガス浄化方法を適用した排ガス浄化装置を用
いて、それを3トンクラスのディーゼルエンジンのフォ
ークリフトに搭載し、排ガス中のパティキュレートを捕
集させた後、再生を行いフィルター208aのクラッ
ク、溶損の有無を観察した。捕集の条件はフォークリフ
トを約8時間稼働させた後、パティキュレートの捕集量
を測定し、再生し、そのサイクルを13回行った。以上
の結果を(表1)、及び10回目のフィルター内温度分
布を図14に示す。本実験に関しては、あえて温度勾配
が20℃/mm以上になるものも実施した。
【0067】
【表1】
【0068】この結果から明らかなように、最高温度1
500℃以下を実現し、最大温度勾配20℃/mm以下
にコントロールすることにより、フィルターのクラッ
ク、及び溶損が発生せず実用性の高いレベルにある。こ
こで、最大温度勾配が20℃/mm迄の領域に於いて、
主成分がチタン酸アルミニウムであるフィルターがコー
ジェライト質フィルターに対して、耐熱衝撃性、及び耐
熱応力性が優れている事は(実施例1)に記述したとう
りである。従来は単に電気ヒーターに一定の電力を供給
してフィルター内のパティキュレートを燃焼させていた
ので、異常燃焼を抑える事ができなかったが、本実施例
のようにフィルター内の温度、及び温度勾配を目安に電
気ヒーター、及びブロアを制御することで、異常燃焼発
生時でもフィルター内最高温度を1500℃以下に抑え
る事ができる。
【0069】
【発明の効果】本発明は、主成分がチタン酸アルミニウ
のハニカム成形体で、押出し方向とその垂直な方向の
熱膨張係数が正負反対の値を有すとともに、熱膨張係数
の絶対値がそれぞれ2.4×10 -6 (1/℃)以下の
ィルターを使い、フィルター内最高到達温度が1500
℃以下になるよう加熱制御する。従って、熱膨張・熱収
縮時に粒子間が受ける応力は大きくならない。空気を加
熱媒体として加熱する際はフィルター内温度が450℃
〜700℃の範囲内に於いて、フィルター内温度上昇率
が20℃/分以下になるように、又、フィルターのクラ
ックを防止する為に、火炎伝播による燃焼再生、及び空
気を加熱媒体として加熱する場合、両者共前記フィルタ
ー内の最大温度勾配を20℃/mm以内、フィルター内
温度が450℃〜700℃の範囲内に於いて、フィルタ
ー内温度上昇率が20℃/分以下になるよう前記フィル
ターを加熱することにより、任意の箇所に於けるパティ
キュレートの燃焼反応による単位時間当たりの発熱量の
バラツキ を抑制し、いわゆる着火と呼ばれる急激な温
度上昇の発生がなく、任意の箇所に於けるフィルター内
の温度差を小さくし、異常高温も防止できる。このた
め、フィルターのクラック、及び溶損の発生を完全に防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の(実施例1)における排ガス浄化装置
を示す概略図
【図2】(a)本発明の(実施例1)に於ける排ガス浄
化装置に用いられる排ガスフィルターの斜視図 (b)本発明の(実施例1)に於ける排ガス浄化装置に
用いられる排ガスフィルターのセルの拡大断面図
【図3】本発明の(実施例1)における排ガス浄化装置
を示すブロック図
【図4】本発明の(実施例1)に於ける排ガス浄化装置
の動作を示すフローチャート
【図5】温度センサーの検知温度とフィルター内温度の
関係を示すグラフ
【図6】温度センサーの検知最高温度とフィルター内最
高温度の関係を示すグラフ
【図7】温度センサーの検知温度差とフィルター内温度
勾配の関係を示すグラフ
【図8】フィルター内の温度勾配とフィルタークラック
との関係を示すグラフ
【図9】フィルター内の温度勾配とフィルタークラック
との関係を示すグラフ
【図10】パティキュレート捕集量に対する平均流速と
の関係を示すグラフ
【図11】フィルター温度上昇率とフィルター内の最高
到達温度との関係を示すグラフ
【図12】フィルター温度上昇率とフィルター内の最高
到達温度との関係を示すグラフ
【図13】従来の電気ヒーター方式によるフィルター内
の温度変化を示すグラフ
【図14】本発明の(実施例1)における排ガス浄化装
置によるフィルター内の温度変化を示すグラフ
【図15】本発明の(実施例2)における排ガス浄化装
置を示す概略図
【図16】本発明の(実施例2)における排ガス浄化装
置の動作を示すフローチャート
【図17】フィルター内の温度を求める際の測定ポイン
トを示す図
【図18】捕集したパティキュレートの熱分析による温
度と燃焼重量の関係を示す摸式図
【図19】従来のディーゼルエンジン機関の排ガス浄化
装置の概略構成を示す摸式図
【符号の説明】
2,102,202 ディーゼルエンジン 3,103,203 マニホールド 5a,5b,105a,105b,206a,206b
分枝配管 8a,8b,108a,108b,208a,208b
フィルター 18a,18b,118a,118b 放出弁 11,111,211 分枝弁 13,113,213 エアブロア 16,116,216 制御部 114a,114b 温度センサー 20a,20b,117a,117b,220a〜22
2a,220b〜222b 電気ヒーター 121a,121b 差圧センサー 1A ハニカム柱状体 1B セル 1C 目封止材 2A 排ガス流入面 2B 排ガス流出面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F01N 9/00 ZAB F01N 9/00 ZABZ (72)発明者 藤原 康弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−69712(JP,A) 特開 平6−221135(JP,A) 特開 平7−34856(JP,A) 特開 平7−102937(JP,A) 特開 平5−240025(JP,A) 実開 平5−57311(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/02 F01N 9/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタン酸アルミニウムを主成分とするハ
    ニカム成形体から構成され、押出し方向とその垂直な方
    向の熱膨張係数が正負反対の値を有するとともに熱膨張
    係数の絶対値がそれぞれ2.4×10 -6 (1/℃)以下
    フィルターに排ガスを通過させた後、前記フィルター
    を加熱して、前記フィルターに付着したパティキュレー
    ト等を燃焼させる排ガスフィルター浄化方法であって、
    フィルター内最高温度が600〜1500℃の範囲にな
    るよう前記フィルターを加熱制御することを特徴とする
    排ガスフィルター浄化方法。
  2. 【請求項2】 チタン酸アルミニウムを主成分とするハ
    ニカム成形体から構成され、押出し方向とその垂直な方
    向の熱膨張係数が正負反対の値を有するとともに熱膨張
    係数の絶対値がそれぞれ2.4×10 -6 (1/℃)以下
    フィルターに排ガスを通過させた後、前記フィルター
    を加熱して、前記フィルターに付着したパティキュレー
    ト等を燃焼させる排ガスフィルター浄化方法であって、
    フィルターを加熱する場合、前記フィルター内の最大温
    度勾配を20℃/mm以下になるよう前記フィルターを
    加熱制御することを特徴とする排ガスフィルター浄化方
    法。
  3. 【請求項3】 チタン酸アルミニウムを主成分とするハ
    ニカム成形体から構成され、押出し方向とその垂直な方
    向の熱膨張係数が正負反対の値を有するとともに熱膨張
    係数の絶対値がそれぞれ2.4×10 -6 (1/℃)以下
    フィルターに排ガスを通過させた後、前記フィルター
    を加熱して、前記フィルターに付着したパティキュレー
    ト等を燃焼させる排ガスフィルター浄化方法であって、
    フィルターを加熱する場合、前記フィルター内最高温度
    が450℃〜700℃の範囲内に於いて、フィルター内
    温度上昇率が20℃/分以下になるよう前記フィルター
    を加熱制御することを特徴とする請求項1記載の排ガス
    フィルター浄化方法。
  4. 【請求項4】 フィルターを加熱流体を吹き付けて加熱
    することを特徴とする請求項1、2、3いずれか1記載
    の排ガスフィルター浄化方法。
  5. 【請求項5】 フィルターを電気ヒーターで加熱するこ
    とを特徴とする請求項1、2いずれか1記載の排ガスフ
    ィルター浄化方法。
  6. 【請求項6】 排ガスを通過させて前記排ガス中のパテ
    ィキュレート等を捕集 するとともに、チタン酸アルミニ
    ウムを主成分とするハニカム成形体から構成され、押出
    し方向とその垂直な方向の熱膨張係数が正負反対の値を
    有し、且つ熱膨張係数の絶対値がそれぞれ2.4×10
    -6 (1/℃)以下のフィルターと、前記フィルターを収
    納するフィルター収納容器と、前記フィルター収納容器
    内に排ガスを供給する第一の配管と、前記フィルター収
    納容器から浄化された排ガスを放出する第二の配管と、
    前記フィルターの加熱手段と、前記フィルターに送り込
    まれる加熱流体温度を検知する温度検知手段と、前記フ
    ィルターを加熱する時、前記フィルター内最高温度が6
    00〜1500℃の範囲とするように前記温度検知手段
    からの情報を基に前記加熱手段に供給するエネルギーを
    制御する制御部を備えたことを特徴とする排ガスフィル
    ター浄化装置。
  7. 【請求項7】 排ガスを通過させて前記排ガス中のパテ
    ィキュレート等を捕集するとともに、チタン酸アルミニ
    ウムを主成分とするハニカム成形体から構成され、押出
    し方向とその垂直な方向の熱膨張係数が正負反対の値を
    有し、且つ熱膨張係数の絶対値がそれぞれ2.4×10
    -6 (1/℃)以下のフィルターと、前記フィルターを収
    納するフィルター収納容器と、前記フィルター収納容器
    内に排ガスを供給する第一の配管と、前記フィルター収
    納容器から浄化された排ガスを放出する第二の配管と、
    前記フィルターの加熱手段と、前記フィルターに送り込
    まれる加熱流体温度を検知する温度検知手段と、前記フ
    ィルターを加熱する時、前記フィルター内の最大温度勾
    配を20℃/mm以下になるように前記温度検知手段か
    らの情報を基に前記加熱手段に供給するエネルギーを制
    御する制御部を備えたことを特徴とする排ガスフィルタ
    ー浄化装置。
  8. 【請求項8】 排ガスを通過させて前記排ガス中のパテ
    ィキュレート等を捕集するとともに、チタン酸アルミニ
    ウムを主成分とするハニカム成形体から構成され、押出
    し方向とその垂直な方向の熱膨張係数が正負反対の値を
    有し、且つ熱膨張係数の絶対値がそれぞれ2.4×10
    -6 (1/℃)以下のフィルターと、前記フィルターを収
    納するフィルター収納容器と、前記フィルター収納容器
    内に排ガスを供給する第一の配管と、前記フィルター収
    納容器から浄化された排ガスを放出する第二の配管と、
    前記フィルターの加熱手段と、前記フィルターに送り込
    まれる加熱流体温度を検知する温度検知手段と、前記フ
    ィルターを加熱する時、前記フィルター内の最高温度が
    450℃〜700℃の範囲内に於いて、フィルター内温
    度上昇率が20℃/分以下になるように前記温度検知手
    段からの情報を基に前記加熱手段に供給するエネルギー
    を制御する制御部を備えたことを特徴とする排ガスフィ
    ルター浄化装置。
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