JP3257212B2 - 内燃機関吸気用鉄基焼結合金製バルブシート - Google Patents

内燃機関吸気用鉄基焼結合金製バルブシート

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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディーゼルエンジン
やLPGエンジンなどの内燃機関の吸気側バルブシート
として使用した場合にすぐれた耐摩耗性を発揮する鉄基
焼結合金製バルブシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関用バルブシートとして、
例えば特開平5−9668号公報に記載されているよう
に、重量%で(以下、%は重量%を示す)、C:0.5
〜1.5%、Ni:0.5〜5.0%、Mo:0.5〜
3.0%、Co:0.5〜3.0%を含有し、残りがF
eおよび不可避不純物からなる組成を有する鉄基焼結合
金で構成されたバルブシートが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来鉄基
焼結合金製バルブシートを、特にディーゼルエンジンや
LPGエンジンなどの吸気側バルブシートとして使用す
ると、これらエンジンは吸気側で、燃焼生成物が発生し
にくいため、バルブとバルブシートが金属接触すること
になり、これが原因で過大な摩耗が生じ、比較的短時間
の使用寿命しか示さないのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、特にディーゼルエンジンやLP
Gエンジンなどの吸気側バルブシートとして使用されて
いる上記従来鉄基焼結合金製バルブシートに着目し、こ
れの耐摩耗性向上をはかるべく研究を行った結果、C:
1.0〜3.0%、Si:1.0〜5.0%、Co:
0.5〜3.0%を含有し、さらに必要に応じて、N
i:0.3〜3.0%、Mo:2.2〜6.0%、のう
ちの1種または2種を含有し、残りがFeおよび不可避
不純物からなる組成を有し、その素地中に金属顕微鏡で
観察して0.1〜7.0面積%の遊離黒鉛が分散した組
織を有する鉄基焼結合金でバルブシートを構成すると、
この結果の鉄基焼結合金製バルブシートは、これをエン
ジンの吸気側に用いても、素地中に分散している遊離黒
鉛が固体潤滑剤として作用することから、耐摩耗性が向
上し、寿命が大幅に向上するという知見を得たのであ
る。
【0005】この発明は、かかる知見にもとづいてなさ
れたものであって、C:1.0〜3.0%、Si:1.
0〜5.0%、Co:0.5〜3.0%、を含有し、さ
らに必要に応じて、Ni:0.3〜3.0%、Mo:
2.2〜6.0%のうちの1種または2種以上を含有
し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有
し、その素地中に金属顕微鏡で観察して0.1〜7.0
面積%の遊離黒鉛が分散した組織を有する鉄基焼結合金
で構成した内燃機関用バルブシートに特徴を有するもの
である。
【0006】つぎに、この発明のバルブシートを構成す
る鉄基焼結合金の成分組成および組織を上記のごとく限
定した理由について説明する。
【0007】(a)C Cには、酸素量の低減、液相発生温度の低下による焼結
促進効果、素地への固溶並びに遊離黒鉛および炭化物の
生成による耐摩耗性と強度の向上作用があるが、その含
有量が1.0%未満では、上記作用に所望の効果が得ら
れず、一方、3.0%を越えて含有すると靭性を低下さ
せることから、その含有量を1.0〜3.0%、望まし
くは1.5〜2.5%に定めた。
【0008】(b)Si Siは素地を強化する作用と遊離黒鉛化を促進し、界面
への粗大炭化物の析出を抑制させる作用があるが、その
含有量が1.0%未満では、上記作用に所望の効果が得
られず、一方、その含有量が5.0%を越えると、プレ
ス成形性や焼結性を低下させ、靭性を低下させることか
ら、その含有量を1.0〜5.0%、望ましくは2.0
〜3.0%に定めた。
【0009】(c)Co Coには、耐熱性および靭性を向上させる作用があり、
その含有量が0.5%未満では、上記作用に所望の効果
が得られず、一方、その含有量が3.0%を越えても前
記作用に、より一層の向上効果が得られないことから、
経済性を考慮して、その含有量を0.5〜3.0%、望
ましくは1.0〜2.5%に定めた。
【0010】(d)Ni Niには、強度および靭性を向上させる作用があるが、
その含有量が0.3%未満では、上記作用に所望の効果
が得られず、一方、3.0%を越えて含有させると耐摩
耗性が低下するようになることから、その含有量を0.
3〜3.0%、望ましくは1.0〜2.5%に定めた。
【0011】(e)Mo Moには、高温における強度および靭性を向上させ、さ
らに耐摩耗性を向上させる作用があるが、その含有量が
2.2%未満では、上記作用に所望の効果が得られず、
一方、6.0%を越えて含有するとかえって強度を低下
させることから、その含有量を2.2〜6.0%、望ま
しくは2.5〜3.5%に定めた。
【0012】(g)遊離黒鉛 遊離黒鉛は、固体潤滑剤として作用し、ディーゼルエン
ジンやLPGエンジンなどのように燃焼生成物が発生し
にくくとも、バルブとバルブシート間の潤滑性を向上さ
せ、もってバルブシートの耐摩耗性向上に寄与する作用
があるが、その割合が0.1面積%未満では所望の耐摩
耗性向上効果が得られず、一方、その割合が7.0面積
%を越えると、強度および靭性が低下するようになるこ
とから、その割合を0.1〜7.0面積%に定めた。
【0013】
【実施例】原料粉末として、いずれも1〜100μmの
範囲内の平均粒径を有するFe粉末、Fe−Si合金
(Si:17%含有)粉末、Ni粉末、Co粉末、Mo
粉末と黒鉛粉末を夫々用意し、これら原料粉末を表1、
表2に示される配合組成になるように配合し、十分に混
合し、得られた混合粉末を6ton/cmの圧力で外
径:34mm×厚さ:7mmの寸法を有する形状にプレ
ス成形し、得られた圧粉体を、真空中1100〜115
0℃で焼結し、配合組成と実質的に同じ成分組成、並び
に素地中に遊離黒鉛組織を有する鉄基焼結で構成され、
機械加工により所定形状とした本発明バルブシート1〜
10、素地中に遊離黒鉛のなく、所定形状に加工された
従来バルブシート1〜9を作成した。
【0014】ついで上記本発明バルブシート1〜10お
よび従来バルブシート1〜9を夫々、排気量2000c
c、4気筒のディーゼルエンジンの吸気側に組み込み、
200時間の摩耗試験を行い、バルブシートの最大摩耗
深さを測定し、その結果を表1、2に示した。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【発明の効果】表1、2に示された結果から明らかなよ
うに、素地中に遊離黒鉛を有する本発明バルブシート1
〜10は、いずれも内燃機関であるディーゼルエンジン
の吸気側バルブシートとして使用された場合、素地中に
遊離黒鉛を有しない従来バルブシート1〜9と較べ、一
段とすぐれた耐摩耗性を発揮するもので、ディーゼルエ
ンジンやLPGエンジンなどのように燃焼生成物が発生
しにくい高出力内燃機関の、特に望ましくは吸気側バル
ブシートとして使用される場合、すぐれた性能を長期に
亘って発揮する鉄基焼結合金製バルブシートで工業上す
ぐれた効果をもたらすものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−145151(JP,A) 特開 昭59−16952(JP,A) 特開 平5−9668(JP,A) 特開 平5−9501(JP,A) 特開 昭51−117910(JP,A) 特開 昭51−112410(JP,A) 特開 昭59−41451(JP,A) 特開 昭60−39149(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 304 C22C 33/02 103

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】C:1.0〜3.0重量%、Si:1.0
    〜5.0重量%、Co:0.5〜3.0重量%、を含有
    し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有す
    る素地中に金属顕微鏡で観察して0.1〜7.0面積%
    の遊離黒鉛が分散した組織を有する鉄基焼結合金で構成
    されたことを特徴とする内燃機関吸気用鉄基焼結合金製
    バルブシート。
  2. 【請求項2】C:1.0〜3.0重量%、Si:1.0
    〜5.0重量%、Co:0.5〜3.0重量%を含有
    し、さらにNi:0.3〜3.0重量%、Mo:2.2
    〜6.0重量%の一種又は2種とを含有し、残りがFe
    および不可避不純物からなる組成を有する素地中に金属
    顕微鏡で観察して0.1〜7.0面積%の遊離黒鉛が分
    散した組織を有する鉄基焼結合金で構成されたことを特
    徴とする内燃機関吸気用鉄基焼結合金製バルブシート。
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