JP3257119B2 - プロティンジスルフィドイソメラーゼ活性物質およびその製造方法 - Google Patents

プロティンジスルフィドイソメラーゼ活性物質およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロティンジスルフィ
ドイソメラーゼ(以下「PDI」と略記する)活性物質
およびその製造方法に関する。より具体的には、フミコ
ーラ(Humicola )属に属する微生物により産生される
高耐熱性PDI活性物質およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、PDIはタンパク質中のジス
ルフィド交換を触媒する作用を有するので、例えば、大
腸菌や枯草菌などの原核細胞を宿主として生産される組
み換え型タンパク質のリフォールディングへの適用が考
えられている。ここで、リフォールディングとは、誤っ
たジスルフィド結合のかかりかたをしていることにより
本来の生理活性を示さないタンパク質を正しいジスルフ
ィド結合にかけ直すことにより活性型に変換することを
いう。
【0003】従来、上記のようなジスルフィド結合の不
備による不活性型組み換えタンパク質のリフォールディ
ングには、化学的な酸化還元反応を利用する方法(特開
平1−131195号公報)やPDIを用いる方法(特
開昭63−294796号公報)がすでに知られてい
る。PDIは生体内で実際にタンパク質のジスルフィド
結合形成に働いている酵素と考えられているので、それ
を生体外での反応に利用しようとする発想はきわめて合
理的である。
【0004】PDIの存在は哺乳動物の各組織に幅広く
分布しており、とくにジスルフィド結合を有するタンパ
ク質の合成や分泌が盛んな臓器(肝臓、膵臓、脾臓、リ
ンパ組織など)で活性が高いことが知られている(Hil
lson, D.A.,Lambert, N.,Freedman,R.B.,Met
hods in Enzymology , 107,281−294,19
84)。しかし最近になり、哺乳動物以外にも緑藻(K
aska, D.D.,Kivirikko, K,I.,Myllylae,R.:
Biochemical Journal268,63−68、199
0)や酵母(Mizunaga,T.,Katakura,Y.,Miura,
T.,Marugama.Y.Journal of Biochemistry , 10
,846〜851,1990)にその存在が知られる
ようになってきた。
【0005】PDIを組み換えタンパク質のリフォール
ディングに用いるにあたり、安定的かつ大量にPDIを
得ることが必要となる。そのための方法として、ウシP
DIの遺伝子をクローニングし、大腸菌等の宿主に形質
転換し、こうして得られた形質転換体を培養して培養物
よりPDIを採取する方法も知られている(特開昭64
−20086号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PDI
をリフォールディングに用いるに際して、安定供給が可
能になればすべての問題点が解決されるわけではなく、
反応に用いるPDIの性質が重要となる。
【0007】今までに発見されたPDIは哺乳動物由来
のため、熱に対する安定性が悪いという欠点があった。
また酵母PDIはウシPDIよりもさらに耐熱性に乏し
いとの報告もある(上記Mizunaga ら、参照) 。一般的
に、耐熱性の高いタンパク質はその他の物理化学的安定
性が高いとされており、従来のPDIよりもより耐熱性
の高いPDIが求められていた。従って、本発明の目的
は従来知られているPDIよりもさらに安定性の高いP
DIを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、カビがP
DI活性物質を産生することは知られていないが、酵母
および哺乳動物にかかる活性物質が存在することと、酵
母から哺乳動物への進化系列とを考慮してカビに注目し
た。とりわけ、カビの中でも高温で生育可能なカビを対
象としPDI活性物質の産生能の有無について調べてき
た。その結果、フミコーラ(Humicola)属に属する一菌
株がPDI活性物質を産生し、そしてこの物質(タンパ
ク質)はウシPDIと比較したところ耐熱性にすぐれ
(すなわち、作用適温の上限が高い)、かつ、リフォー
ルディング反応に際して一般的に添加が必要とされるス
ルフヒドリル基含有還元剤、例えばジチオスレイトール
(以下、「DTT」と略記する)に対し幅広い濃度耐性
を有することを見い出し本発明を完成した。
【0009】従って、本発明によれば、高耐熱性のプロ
ティンジスルフィドイソメラーゼ(PDI)活性物質が
提供される。
【0010】本発明のPDI活性物質は、 A)タンパク質中のジスルフィド交換を触媒する作用を
有し、 B)リボヌクレアーゼAを基質とし、 C)作用適温が20℃〜70℃にあり、 D)温度安定性は、pH7.5にて30分間加熱した場合、60
℃以下では不活性化せず、80℃にて最大活性の50%が維
持され、90℃にて最大活性の30%が維持され、 E)作用pHは7〜10であり、至適pHは9であり、 F)安定pHが6〜9にあり、そして G)SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動により測定
したときの分子量が約60,000〜62,000である、ことによ
り特徴付けられる。かかるPDI活性物質は、上述のよう
に作用適温の上限が高く、DTTに対して幅広い濃度耐性
を持っているため、組み換えタンパク質をリフォールデ
ィングするに際し、既知のPDI活性物質より広い温度範
囲とDTT濃度範囲を設定することができるので操作性の
点で有利である。
【0011】このようなPDI活性物質は、その取得源
や製造方法により限定されるものでないが、例えばもう
一つの本発明として提供されるフミコーラ属に属する微
生物を使用する後述の製造方法によって効率よく製造す
ることができる。例えば、フミコーラ・インソレンス
Humicola insolens)から生産されうるPDI活性物
質は、添付配列表の配列番号1で示されるアミノ酸配列
を有し、上記特性に加え、さらに次のような性質を併せ
もつ。
【0012】F)pH、温度による失活条件:30分間
の処理時間ではpH6〜9で安定であるが、pH5で7
0%に、pH10で40%に活性が低下する。 G)阻害、活性化および安定化:N−エチルマレイミド
1mMにさらすと完全に失活する。バシトラシンに対し
ては0.2mg/mLで安定であるが、2mg/mLに
なると20%に活性が低下する。
【0013】以上は、フミコーラ・インソレンスの培養
菌体をアルミナを加えて摩砕し、中性抽出し、次いで、
遠心分離後、抽出液をDEAE−セルロースによりイオ
ン交換クロマトグラフィーにかけ、さらに活性分画をコ
ンカナバリンAアフィニティークロマトグラフィーによ
り精製して得たものである。また、活性物質の力価の測
定は、ウシ膵臓由来リボヌクレアーゼA(RNase −
A)のジスルフィド結合をいったん還元開裂させた後、
再度結合させるときに元とは異なる位置で結合させ、リ
ボヌクレアーゼの活性が失われるようにする(スクラン
ブル化)。こうして、スクランブル化したリボヌクレア
ーゼA(以下、「SC−RNase A」と略記する)を基
質として、DTT存在下で活性物質を作用させ、リフォ
ールディングの結果活性化されたRNase −Aによるリ
ボ核酸の分解を測定する。このさいの吸光度(A260
の増加をもってPDI活性物質の活性を決定する方法に
従った。
【0014】さらに、本発明の活性物質は、より具体的
には次の3種の反応を触媒することが確認された。 a)溶存酸素または酸化型グルタチオンの存在下で、タ
ンパク質中のスルフヒドリル基(−SH)をジスルフィ
ド(−S−S−)結合に酸化する(酸化反応)。 b)DTTまたは還元型グルタチオンの存在下で、タン
パク質中のスルフヒドリル基とジスルフィド結合を交換
する(異性化反応、リフォールディング反応)。 c)DTTまたは還元型グルタチオンの存在下で、タン
パク質中のジスルフィド結合をスルフヒドリル基に還元
する(還元反応)。
【0015】従って、本発明のPDI活性物質は、これ
らの反応を伴ういずれの反応にも用いることができる
が、実用上最も期待されるのはb)の異性化反応であ
る。近年、分子内にジスルフィド結合を有するタンパク
質を遺伝子工学技術を用いて大量生産することが行われ
ている。このような生産に際し、宿主として大腸菌等の
原核細胞を使用したときは、正しいジスルフィド結合が
形成されずそのために不活性型のタンパク質が生産され
るケースがある。PDI活性物質はそのようなタンパク
質に作用して天然型の正しいジスルフィド結合を形成さ
せ、その結果、処理対象とするタンパク質本来の生理活
性を回復せしめることができるからである。かかる処理
の対象となるタンパク質としては、分子内にジスルフィ
ド結合をもち、かつその結合が生理活性の発現に必須な
ものであって、例えば、リボヌクレアーゼA、インスリ
ン、アプロチニン、ヒト成長ホルモンおよびインターフ
ェロン(α,β、γ)等が挙げられる。
【0016】上述のように、本発明のPDI活性物質
は、既知のPDIに比し、耐熱性に優れているのに加
え、上記異性化反応を行う場合に共存するDTTまたは
還元型グルタチオンに対して有効濃度範囲が広く、各種
応用面で有利に使用することができる。
【0017】本発明はまた、上記PDI活性物質の製造
方法、すなわち、フミコーラ属に属する微生物を栄養培
地で培養し、培養物からPDI活性物質を採取すること
を特徴とする高耐熱性PDI活性物質の製造方法も提供
する。
【0018】本発明で使用する微生物は、フミコーラ属
に属し、上記高耐熱性PDI活性物質の産生能を有する
ものであれば、その種を問うことなく使用することがで
きるが、本発明者らにより熊本県の地獄谷温泉近くの源
泉近くの土壌より単離され、フミコーラ・インソレンス
Humicola insolens)KASIと同定され、工業技術
院微生物工業技術研究所に平成4年4月2日付で寄託さ
れた微工研菌寄第12911号(FERM P−129
11)からブダペスト条約に基づく国際寄託に移管され
た微工研条寄第4239号(FERM BP−423
9)の菌株を使用するのが好ましい。なお、FERM
BP−4239菌株は、それをマルトエキス寒天平板培
地、ポテトデキストロース寒天平板培地およびYpSs
寒天平板培地に接種し、25,37,43または50
℃、3〜14日間培養後、生育したカビ集落の色調、組
織及び分生子形成構造等の観察を行ったところ、下記の
ような菌学的性状を示し、これらをD.G.Cooney お
よびR.Emersonの、“Thermophilic Fungi”,72
〜79頁(1964)(W.H.FREEMAN AN
D COMPANY発行)を参照にHumicola insolens
と同定されたものである。
【0019】 FERM BP−4239菌株の性状 ─────────────────────────── 項 目 性 状(YpSs寒天平板培地) ─────────────────────────── 生 育 速 度 集落の直径3〜4cm(37℃,3日) 50℃での生育 生育する 集落表面の色 白色〜灰褐色 分生子形成方法 菌糸の中間、先端及び菌糸からの 短い分枝上に形成 単独又は連鎖 分生子の形態 亜球形〜楕円形〜フラスコ形 ───────────────────────────
【0020】この菌株の培養に使用される栄養培地は、
通常、真菌類の培養に使用されている培地が使用でき、
それらの固体培地及び液体培地が同様に使用できるが、
菌体を採取する観点からは液体培地が好ましい。具体的
な培地としては、麦芽エキス培地、合成コール培地、バ
レイショ・ブドウ糖培地及びツァペック培地が挙げられ
る。培養条件は、培養温度30〜50℃(なお、上記菌
株の最高生育温度は55℃にある)にて、培養期間3〜
6日間と設定するのが好ましい。
【0021】こうして得られる培養物からの菌体の抽出
には、pHを6〜9とした各種の塩類緩衝液が使用でき
る。なお、当該カビ菌体中にはPDI活性物質を分解す
る作用をもつプロテアーゼが共存するため、PDI活性
物質の採取に際して適当なプロテアーゼインヒビターを
添加しておくことが望ましい。使用に適するインヒビタ
ーとしては、セリンプロテアーゼインヒビター、酸性プ
ロテアーゼインヒビター、金属プロテアーゼインヒビタ
ーが挙げられる。また、菌体を抽出するさいには、菌体
を破砕するための助剤としてアルミナを用いることが望
ましい。
【0022】抽出、破砕された菌体処理物の中から、目
的とするPDI活性物質を精製分離するための方法とし
ては、通常、菌体処理物からタンパク質の単離に使用さ
れる精製法を用いることが可能である。具体的には、塩
析法、有機溶媒沈殿法、限外濾過法、等電点沈殿法など
が利用でき、また、本発明PDI活性物質は、熱に安定
であるため、その活性が失活しない条件での熱処理法も
用いることができる。さらなる精製法として、イオン交
換クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、
アフィニティクロマトグラフィー、疎水クロマトグラフ
ィー、逆相クロマトグラフィー等を使用することができ
る。こうして得られた本発明のPDI活性物質の特性は
上述したとおりである。
【0023】本発明の方法は、哺乳動物の組織を使用す
る方法に比べ、培養が容易で、かつ大量に菌体を処理す
ることができるので有利である。
【0024】
【実施例】以下、具体例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものでな
い。
【0025】例1:培養 ポテトデキストロース寒天培地上に生育したフミコーラ
・インソレンス(Humicola insolens)KASI(FE
RM BP−4239)を1白金耳とり、麦芽エキス液
体培地を入れたシャーレに播種した。50℃、4〜6日
間培養の後、培地表面に生育したカビ菌体をガーゼ上に
集め、次いで水洗いして菌体に付着した培地成分を除去
した。
【0026】例2:カビ菌体からのPDIの抽出と精製 例1で得たカビ菌体20gに対し、10倍量の抽出液
(20mMリン酸ナトリウム緩衝液pH7、10mMエ
チレンジアミン四酢酸、1mMフェニルメチルスルホン
酸フルオリド、1mMトシルリジンクロロメチルケト
ン、50μg/mlアプロチニン、50μg/ml大豆
トリプシンインヒビター含有)を加え、適当量のアルミ
ナを加え乳鉢中で摩砕抽出した。1×104 g、10分
間の遠心分離後、上清液をとり、20mMリン酸ナトリ
ウム緩衝液pH7.5、10mMエチレンジアミン四酢
酸(EDTA)で平衡化させたDEAE−セルロース
(カラム容量10ml、流速20ml/h)に添加し、
次いで溶出した。同緩衝液で素通り画分を溶出した後、
同緩衝液に0.5MNaClを添加した液による直線濃
度勾配溶出を行った。
【0027】PDI活性を含む分画を集め、20mMト
リス−塩酸緩衝液、0.5M食塩、pH7.5にて平衡
化したコンカナバリンA−セファロース(カラム容量1
ml、流速10ml/h)に添加した。同緩衝液にて素
通り画分を溶出後、0.5Mα−メチルマンノシドを含
む同緩衝液にて溶出した。PDI活性はこの0.5Mα
−メチルマンノシドによる溶出画分に認められ、20g
のカビ菌体よりPDI約20μgを得た。
【0028】さらに、このPDI活性画分を逆相モード
による高速液体クロマトグラフィーにて精製を行った。
すなわち、ブチル基をポリマーベースに結合させた逆相
用カラム(C4P−50、旭化成)をあらかじめ10m
M酢酸アンモニウム緩衝液pH7にて平衡化させ、そこ
にPDI活性を含むコンカナバリンA−セファロース溶
出液を添加した。同緩衝液にて素通り画分を溶出させた
のち、アセトニトリル濃度を直線的に増加させてPDI
活性物質を溶出した。ここまでの精製で得られたPDI
活性物質をSDS−ポリアクリルアミド電気泳動にて分
析したところ、本物質は1本のバンドを示し、純品であ
ることがわかった。その分子量は、同時に泳動した分子
量既知のマーカーの泳動度から60,000〜62,0
00と計算された。以上により、20gのカビ菌体から
最終的に12μgの純品のPDI活性物を得た。
【0029】こうして得られた純品のPDI活性物を既
知のタンパク質アミノ酸組成分析(例えば、R. L. Henr
ikson, S.C. Meredith, Anal. Biochem., 136 65(198
4))に従って組成分析した。すなわち、得られたPDI
活性物質は同一のサブユニット2個からなる2量体で産
生されることが推定される。得られたタンパク質を、ま
ず、6N塩酸中にて110℃24時間加水分解したのち
ウォーターズ社製アミノ酸組成分析用ピコタグシステム
にて分析した。システィンについてはあらかじめカビP
DIを過ギ酸酸化したのち6N塩酸で加水分解し、シス
ティン酸として定量した。得られたアミノ酸組成値を第
1表に示す。
【0030】 表 1 PDI活性物質のアミノ酸組成 ───────────────────────── 1分子当たりの残基数 アミノ酸 ────────────── 実験値 理論値 ───────────────────────── Asp/Asn 44.2 46 Glu/Gln 68.0 66 His 4.5 5 Arg 7.5 7 Lys 52.3 51 Cys 5.7 6 Gly 26.3 25 Ser 22.9 24 Thr 30.8 32 Tyr 18.7 17 Ala 61.4 63 Val 32.1 34 Leu 27.9 29 Ile 26.4 27 Met 1.7 2 Phe 28.0 26 Pro 25.1 23 Trp 1.8 2 ─────────────────────────
【0031】次に、常法に従い、気相式自動アミノ末端
アミノ酸配列分析機(アプライドバイオシステムズ社製
473A型、米国)を用いてN末端のアミノ酸配列分析
を行い、そしてヒドラジン分解法(J.Biochem. 59,
170(1966))によりC末端のアミノ酸を決定して、上記P
DI活性物質が添付配列表の配列番号1に示される配列
をもつことを確認した。
【0032】この配列によれば、アミノ酸番号29〜3
4、364〜369の2箇所にPDIの活性部位と考え
られる部位が存在し、これらの配列は他起源(ヒト、ウ
シ、ラット、酵母、など)のPDIとも共通している。
また、C末端側の482−485には細胞内小器官であ
る粗面小胞体への残留シグナルがある。従って、カビP
DIは粗面小胞体に結合して存在すると考えられる。こ
の点も他起源PDIと共通する。またさらに、上記のよ
うな共通性のある部分もあるが、カビPDIの配列は他
起源のPDIとは全体として異なっており、これが新規
なPDIであることを証明するものである。
【0033】例3:PDI活性測定法 ウシ膵臓由来リボヌクレアーゼA(RNase )をスクラ
ンブル化し、不活性化したものを、PDI活性物質の基
質に用いた。スクランブル化については、文献(Hills
on, D.A.,Lambert, N.,Freedman,R.B.,Metho
ds in Enzymology,107,281〜295,1984
を参照)に従った。50mMリン酸ナトリウム緩衝液p
H7.5、1mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)
中でSC−RNase 5μM、ジチオスレイトール5μM
を添加し、PDIを加えて30℃30分間反応させた。
反応前と反応後よりそれぞれ5μlをとり、リボ核酸
(0.1mg/ml)495μlと合わせ、分解される
リボ核酸の量を260nmにおける吸光度の上昇で測定
した。この吸光度の1分間当りの増加率をもってPDI
の活性とした。
【0034】例4:PDI活性物質の性状 (a)PDI活性物質の作用 上記の同様の方法で、ニワトリ卵白由来リゾチームとウ
シ膵臓由来アプロチニンをスクランブル化したものに対
し、カビPDIを作用させた。その結果RNase と同様
にリゾチーム及びアプロチニン活性の回復がみとめられ
た。
【0035】(b)温度安定性 本発明のPDI活性物質と、ウシPDIを、リン酸緩衝
液pH7.5中で30℃〜90℃にて30分間加温し、
その後残存するPDI活性を測定した。結果を図1に示
す。なお、図中活性は全く加熱しなかったものを100
%として表示している。図1から本発明のPDI活性物
質は、ウシPDIに比べてより高い耐熱性を示した。
【0036】(c)温度依存性 SC−RNase を対象とし、本発明のPDI活性物質と
ウシPDIのリフォールディング反応における温度依存
性をしらべた。結果を図2に示す。いずれも30℃にお
ける反応時の活性を100%とした。図2より、本発明
のPDI活性物質は、50℃以上における高温側でウシ
PDIよりも反応性に優れることが判明した。
【0037】(d)pH安定性 本発明のPDI活性物質とウシPDIをpH4〜12の
ブリットン−ロビンソン緩衝液中で30℃30分間放置
し、その後残存活性を測定した。活性はpH7.5で4
℃にて保存した各PDIの活性を100%として表示し
た。結果を図3に示す。図3から、本発明のPDI活性
物質は、ウシPDIに比べ弱酸性側でやや安定性が高い
傾向がみとめられた。
【0038】(e)pH依存性 SC−RNase を対象とし、本発明のPDI活性物質と
ウシPDIのリフォールディング時のpHを変化させて
活性を調べた。活性はいずれもpH9が最大であったの
で、その活性を100%とする相対活性で表示した。結
果を図4に示す。本発明のPDI活性物質は、ウシPD
Iに比べSC−RNase に対してアルカリ性側で活性が
高く、酸性側でその活性がやや低い傾向がみとめられ
た。
【0039】(f)ジチオスレイトール濃度の影響 PDIをリフォールディング反応に用いる場合、ジチオ
スレイトールもくしは還元型グルタチオンといったSH
還元剤を添加する必要がある。そこで、本発明PDI活
性物質とウシPDI各40ngについてジチオスレイト
ール(DTT)の濃度による活性の変化を調べた結果を
図5に示す。活性は、それぞれ最大活性を100%とす
る相対活性で表示した。図5より、ウシPDIはDTT
1mMに至適濃度をもち、濃度が上昇するにつれて活性
が低下するが、本発明のPDI活性物質は1〜50mM
という広い濃度範囲で安定な活性を示すことが判明し
た。
【0040】(g)バシトラシン濃度の影響 ウシPDIと酵母PDIはバチルス・スブチルス由来の
抗生物質であるバシトラシンによって阻害をうけること
が知られている(Mizunaga,T.,Kitakura,Y.,Miu
ra, T.,Marugama.Y.Journal of Biochemislry,1
08,846〜851,1990参照)。そこで、本発
明PDI活性物質についてもバシトラシンの影響をしら
べた。その結果を図6に示す。図6より本発明のPDI
活性物質は、ウシPDIに比べてバシトラシンに対する
感受性が高いことが判明した。
【0041】(h)室温長期安定性 本発明のPDI活性物質と、ウシPDIを、50mMリ
ン酸緩衝液pH7.5、1mMEDTA、0.01%ア
ジ化ナトリウム中にて、室温下33日間放置し、適当な
間かくでPDI活性を測定して長期安定性を調べた。結
果を図7に示す。なお図中活性は、初日の活性を100
%として表示している。この結果より、初日の90%以
上の活性を示す日数はウシPDIが3日であるのに対
し、本発明PDIは20日以上であった。さらに、ウシ
PDIは15日で完全に活性が失われたが、本発明のP
DIは30日以上にわたって活性が残存した。以上によ
り本発明PDIはウシPDIよりも室温下での長期安定
性にすぐれることが判明した。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、高耐熱性プロティンジ
スルフィドイソメラーゼ(PDI)活性物質及びその効
率のよい製造方法が提供される。本発明のPDI活性物
質は、作用適温が従来のものに比し高く、また高温(例
えば、50℃以上)で反応性にすぐれ、さらにDTTの
広い濃度範囲で安定な活性を示すので、特に、一定のタ
ンパク質のリフォールディングに有利に使用することが
できる。また、かかるPDI活性物質は、高温で生育可
能なフミコーラ・インソレンス(Humicola insolens
の培養により有利に製造することができる。
【0043】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:485 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Ser Asp Val Val Gln Leu Lys Lys Asp Thr Phe Asp Asp Phe Ile 1 5 10 15 Lys Thr Asn Asp Leu Val Leu Ala Glu Phe Phe Ala Pro Trp Cys 20 25 30 Gly His Cys Lys Ala Leu Ala Pro Glu Tyr Glu Glu Ala Ala Thr 35 40 45 Thr Leu Lys Glu Lys Asn Ile Lys Leu Ala Lys Val Asp Cys Thr 50 55 60 Glu Glu Thr Asp Leu Cys Gln Gln His Gly Val Glu Gly Tyr Pro 65 70 75 Thr Leu Lys Val Phe Arg Gly Leu Asp Asn Val Ser Pro Tyr Lys 80 85 90 Gly Gln Arg Lys Ala Ala Ala Ile Thr Ser Tyr Met Ile Lys Gln 95 100 105 Ser Leu Pro Ala Val Ser Glu Val Thr Lys Asp Asn Leu Glu Glu 110 115 120 Phe Lys Lys Ala Asp Lys Ala Val Leu Val Ala Tyr Val Asp Ala 125 130 135 Ser Asp Lys Ala Ser Ser Glu Val Phe Thr Gln Val Ala Glu Lys 140 145 150 Leu Arg Asp Asn Tyr Pro Phe Gly Ser Ser Ser Asp Ala Ala Leu 155 160 165 Ala Glu Ala Glu Gly Val Lys Ala Pro Ala Ile Val Leu Tyr Lys 170 175 180 Asp Phe Asp Glu Gly Lys Ala Val Phe Ser Glu Lys Phe Glu Val 185 190 195 Glu Ala Ile Glu Lys Phe Ala Lys Thr Gly Ala Thr Pro Leu Ile 200 205 210 Gly Glu Ile Gly Pro Glu Thr Tyr Ser Asp Tyr Met Ser Ala Gly 215 220 225 Ile Pro Leu Ala Tyr Ile Phe Ala Glu Thr Ala Glu Glu Arg Lys 230 235 240 Glu Leu Ser Asp Lys Leu Lys Pro Ile Ala Glu Ala Gln Arg Gly 245 250 255 Val Ile Asn Phe Gly Thr Ile Asp Ala Lys Ala Phe Gly Ala His 260 265 270 Ala Gly Asn Leu Asn Leu Lys Thr Asp Lys Phe Pro Ala Phe Ala 275 280 285 Ile Gln Glu Val Ala Lys Asn Gln Lys Phe Pro Phe Asp Gln Glu 290 295 300 Lys Glu Ile Thr Phe Glu Ala Ile Lys Ala Phe Val Asp Asp Phe 305 310 315 Val Ala Gly Lys Ile Glu Pro Ser Ile Lys Ser Glu Pro Ile Pro 320 325 330 Glu Lys Gln Glu Gly Pro Val Thr Val Val Val Ala Lys Asn Tyr 335 340 345 Asn Glu Ile Val Leu Asp Asp Thr Lys Asp Val Leu Ile Glu Phe 350 355 360 Tyr Ala Pro Trp Cys Gly His Cys Lys Ala Leu Ala Pro Lys Tyr 365 370 375 Glu Glu Leu Gly Ala Leu Tyr Ala Lys Ser Glu Phe Lys Asp Arg 380 385 390 Val Val Ile Ala Lys Val Asp Ala Thr Ala Asn Asp Val Pro Asp 395 400 405 Glu Ile Gln Gly Phe Pro Thr Ile Lys Leu Tyr Pro Ala Gly Ala 410 415 420 Lys Gly Gln Pro Val Thr Tyr Ser Gly Ser Arg Thr Val Glu Asp 425 430 435 Leu Ile Lys Phe Ile Ala Glu Asn Gly Lys Tyr Lys Ala Ala Ile 440 445 450 Ser Glu Asp Ala Glu Glu Thr Ser Ser Ala Thr Glu Thr Thr Thr 455 460 465 Glu Thr Ala Thr Lys Ser Glu Glu Ala Ala Lys Glu Thr Ala Thr 470 475 480 Glu His Asp Glu Leu 485
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のPDI活性物質の温度安定
性を示すグラフである。
【図2】本発明の一実施例のPDI活性物質のリフォー
ルディング反応における活性の温度依存性を示すグラフ
である。
【図3】本発明の一実施例のPDI活性物質のpH安定
性を示すグラフである。
【図4】本発明の一実施例のPDI活性物質のリフォー
ルディング反応における活性のpH依存性を示すグラフ
である。
【図5】本発明の一実施例のPDI活性物質のDTT濃
度変化による活性の変化を示すグラフである。
【図6】本発明の一実施例のPDI活性物質のバシトラ
シンに対する感受性を示すグラフである。
【図7】本発明の一実施例のPDI活性物質の室温長期
安定性をウシPDIと対比して示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出木場 千絵 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 星野 文彦 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 9/90 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG) SwissProt/PIR/GeneS eq

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)タンパク質中のジスルフィド交換を
    触媒する作用を有し、 B)リボヌクレアーゼAを基質とし、 C)作用適温が20℃〜70℃にあり、 D)温度安定性は、pH7.5にて30分間加熱した場合、60
    ℃以下では不活性化せず、80℃にて最大活性の50%が維
    持され、90℃にて最大活性の30%が維持され、 E)作用pHは7〜10であり、至適pHは9であり、 F)安定pHが6〜9にあり、そして G)SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動により測定
    したときの分子量が約60,000〜62,000である、フミコー
    ラ(Humicola)属由来の高耐熱性プロティンジスルフィ
    ドイソメラーゼ活性物質。
  2. 【請求項2】 配列表の配列番号1で示される請求項1
    に記載の高耐熱性プロティンジスルフィドイソメラーゼ
    活性物質。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の活性物質産生能を有する
    フミコーラ(Humicola )属に属する微生物を栄養培地
    で培養し、培養物から前記活性物質を採取することを特
    徴とする高耐熱性プロティンジスルフィドイソメラーゼ
    活性物質の製造方法。
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