JP3256552B2 - 手動スプレイガンの洗浄装置 - Google Patents

手動スプレイガンの洗浄装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,手動スプレイガン,特
に修理工場において車両の塗装に用いられる手動スプレ
イガンの洗浄装置に関するもので,前述の装置は,望ま
しくは一度に1つのスプレイガンをノズルに対して保持
することが可能な保持具を備えた密閉可能な空間を有
し,前述のノズルは,前述のスプレイガンの表面や内部
に溶剤を噴射してスプレイガンを洗浄することができる
ものであり,前述のノズルは,スプレイガンの自動洗浄
のために設けられるものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】先行技
術の装置では,溶剤,望ましくはシンナーを,溶剤ポン
プを用いて溶剤用の容器から汲み上げて,洗浄すべきス
プレイガンの表面や内部に向けて溶剤を噴射する原理を
用いている。この原理の極めて重要な問題は,長時間に
わたって溶剤に耐えることが可能な溶剤ポンプの一連の
生産を妥当な費用で行うことが困難な点にある。これ
は,溶剤の反応性が高く,溶剤ポンプ中のガスケットや
弁が損傷するという事実によるものである。さらに,汚
れた溶剤は,ポンプによる汲み上げが困難であり,過負
荷によってポンプの可動部品が損傷する原因となること
がある。第3の問題は,汚れた溶剤から生じる沈澱物
(例えば,顔料や結合剤)がポンプの機能を低下させる
ことである。溶剤中の水が原因となる可動部材,例えば
玉軸受の腐食損傷も問題である。
【0003】先行技術の原理のさらに別の問題は,手動
洗浄が不可能なことであり,この手動洗浄は,時には必
要であったり,また少なくとも実施できることが望まし
いものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、これら
の問題を解消して、大幅に改善された洗浄装置を提供す
ることにある。即ち、本発明は、手動スプレイガン、特
に修理工場において車両の塗装に用いられる手動スプレ
イガンの洗浄装置であって、一のノズル(51)より溶
剤(48または53)を噴射してスプレイガン(2また
は3)の表面または内部を洗浄できるように、前記一の
ノズル(51)に対して前記スプレイガン(2または
3)の少なくとも一つを一度に保持できる保持具(63
および/または68)が設けられる密閉可能な空間
(9)を有し、前記一のノズル(51)より前記スプレ
イガン(2または3)の表面や内部に溶剤(48または
53)を噴射させてする洗浄を自動で実行する自動洗浄
のための手段が設けられており、前記密閉可能な空間
(9)を閉じて密閉するためのふたが、密閉可能な空間
(9)が閉じられた状態となる閉じた位置と密閉可能な
空間(9)が開けられた状態となる開いた位置とに位置
させ得るように設けられており、前記密閉可能な空間
(9)を密閉するためのふたは、前記自動洗浄を実行す
る間、前記密閉可能な空間(9)が閉じた状態とされる
閉じた位置とされ、前記自動洗浄を実行する間、前記ス
プレイガン(2または3)の表面や内部に噴射される溶
剤(48または53)が前記密閉可能な空間(9)内に
集められ、前記スプレイガン(2または3)に溶剤を噴
射して洗浄するための、該洗浄を手動で行うように動作
させ得る他のノズル(58)が少なくとも一つ設けられ
ており、該洗浄を手動で行うように動作させ得る他のノ
ズル(58)は、前記ふたが、前記密閉可能な空間
(9)が開けられた状態となる開いた位置とされた場合
にのみ用いることができるとともに、前記ふたが開いた
位置とされた場合に洗浄を手動で行うためにのみ用いる
ように設けられ、かつ、前記密閉可能な空間(9)が、
前記自動洗浄の実行において一のノズル(51)より噴
射される溶剤に加えて、前記手動による洗浄の実行にお
いて他のノズル(58)より噴射される溶剤も集めるこ
とが可能に、密閉可能な空間(9)内に溶剤を噴射する
ように設けられる手動スプレイガンの洗浄装置である。
【0005】
【作用・効果】この発明の洗浄装置によると、同一の装
置により、ノズル(51)より溶剤(48あるいは5
3)を噴射してスプレイガン(2または3)を自動洗浄
できるとともに、前記ふた(78)を開けることにより
密閉可能な空間(9)を開け、上記他のノズル(58)
より溶剤を噴射してスプレイガン(2または3)を手動
で洗浄することもできる。これにより、スプレイガン
(2または3)を自動洗浄できることに加え、スプレイ
ガン(2または3)のいずれかの部分を任意に手動で洗
浄することもできる。
【0006】
【実施例】本発明について,添付図面を参照しながら,
以下にさらに詳しく述べる。
【0007】添付図に示す洗浄装置1は,手動スプレイ
ガン2あるいは3,望ましくは,修理工場において車両
の塗装に使用されるスプレイガンを,洗浄するのに適し
ている。スプレイガン2あるいは3の付属装置,そして
最終的にはブラシ,ブリキ缶,スクリーン,ゲージロッ
ド等のその他の塗装用具も,洗浄装置1の中で洗浄する
ことができる。洗浄装置1は,基台5を有するフレーム
4,ならびに清浄な溶剤用のタンク7を納める下部空間
6から成る。回収空間8を下部空間6の上に設け,さら
に前述の回収空間の上には,スプレイガン2あるいは3
の自動洗浄プロセスを実施するように構成した洗浄空間
9を設ける。洗浄空間9は,スプレイガン2あるいは3
の手動洗浄を行うことが可能な半開フード11内に設置さ
れたドア10を用いて密閉することが可能であり, さらに
前述のフードは,通風装置77 (図10を参照) に設けられ
た管12と連結し, フード11から有害ガスを排出する。
【0008】洗浄空間においてスプレイガン2あるいは
3を洗浄するために,洗浄装置1は,加圧空気システム
13および溶剤システム14 (図4を参照)を備える。加圧
空気システム13は, 加圧空気管路15を介して加圧空気出
口 (図示していない) と接続することが可能であり,前
述の管路15には, 洗浄装置を運転状態に設定した時に開
く主弁16を備える。
【0009】加圧空気システム13は, 加圧空気管路15a
を備え, この管路を通って加圧された空気17は調整器18
に流れる。加圧された空気17は, 前述の調整器18から加
圧空気管路19と分岐管19a を通って第一タイムバルブ20
に流れ, さらに分岐管19b を通って第二タイムバルブ21
に流れる。加圧された空気は, 第一タイムバルブ20か
ら, 加圧空気管路22を通って分岐管22a に流れ, そこか
ら再循環された溶剤用のエゼクタ23 (図6を参照)に流
れることが可能である。加圧された空気は,第二タイム
バルブ21から, 加圧空気管路25を通って締切り弁26に流
れ, さらにこの弁が開いている時には, 加圧空気管路27
を通って分岐管27a に流れ, そこから清浄な溶剤用のエ
ゼクタ24に流れることが可能である。
【0010】加圧空気システム13は, 時間設定可能制御
装置28によって制御される。この制御装置は, 管路29を
介して加圧空気システム13と接続され, さらに前述の管
路29は弁31aを有し, この弁31a は休止している時は閉
じているが, フットペダル31b を用いて開くことができ
る。弁31a が開くと, 加圧された空気は, 分岐管29aを
通ってタイム・バルブ21内の圧力チャンバー21a に流れ
ることが出来る。分岐管29a は, 逆止弁30を備え (図7
を参照のこと),逆止弁30は, 膜状の弁体32がその弁座33
から離れた時に弁体32の開口部31を通して加圧された空
気をタイム・バルブ20に流す。その後, リターン・スプ
リング34が逆止弁30を閉じ,タイム・バルブ20内の圧力
チャンバー20a は, タイム・バルブ21内の圧力チャンバ
ー21a と遮断される。
【0011】加圧された空気がタイム・バルブ20の圧力
チャンバー20a に流れると, ダイアフラム35, 従って,
シート弁36がその弁座37から離れ, それによって, 加圧
された空気は, タイム・バルブ20を通り, 分岐管19a か
ら加圧空気管路22に流れることができる。この結果, 締
切り弁26につながる加圧空気管路38 (図8を参照)には
圧力が掛り,管路38と管路25の内部圧力が等しい時に
は, 弁体39が弁座41と合って締切り弁46を閉じるよう
に, 前述の弁26の弁体39とばね40は設計される。それに
より, 締切り弁26は, 加圧空気が加圧空気管路25から加
圧空気管路27に流れるのを防ぐ。さらに, 弁体39および
ばね40は, 管路38内の圧力が無くなると, 管路25内の加
圧空気が締切り弁26を開くことができるように設計され
る。この締切り弁26を用いることにより, タイム・バル
ブ20を介して汚染した (使用済み) 溶剤用のエゼクタ23
に送られる加圧空気の供給がある間は, タイム・バルブ
21を介して清浄な溶剤用のエゼクタ24に送られる加圧空
気の供給は閉止される。
【0012】タイム・バルブ20, 21内の圧力チャンバー
20a, 21aは, 毛細管42を備え, 加圧された空気は, この
毛細管を通り, 周囲にゆっくりと漏洩して各圧力チャン
バー20a, 21a内を大気圧に保つことにより, 前述のシー
ト弁の減圧と合いまって, リターン・スプリングがシー
ト弁36を閉じることができるようにする。タイム・バル
ブ20,21の毛細管42は, 寸法を異ならせることにより,
タイム・バルブ20は,望ましくは, タイム・バルブ21
(例えば,約3分間の開弁) よりも望ましくは短時間
(例えば, 約2分間の開弁)のあいだ開くようにする。
【0013】シート弁36の開弁時間は, 毛細管42の長さ
および/あるいは通過面積によって異なり, この時間
は, 一定の長さないしは通過面積の毛細管42を備えるこ
とによって決定することが可能であり,またこの毛細管
を,長さおよび/あるいは通過面積の異なる別の毛細管
42に取り替えることによって,変更することも可能であ
る。
【0014】さらに制御装置28は, マノメーター43を備
え,マノメーター43は管路44を介して加圧空気システム
13の加圧空気管路25と連通する。このマノメーター43
は, 洗浄の自動機構が運転中であることを示すように構
成され, またマノメーター43は, 加圧空気システム内の
空気の圧力を制御することを可能とする。加圧空気シス
テム13への加圧空気の供給は, マノメーター43が示す圧
力が5〜6バールとなるようにする必要がある。
【0015】加圧空気システム13の加圧空気管路15a
は, 逃し弁45を備え,この逃し弁45は, ドア10内に設け
た磁性体46によって制御される。逃し弁45は, ドア10が
閉じられた時に, 磁性体46がバルブ・ボール (図示して
いない) をその弁座から引き付けるように作動し, これ
はドア10が閉じられている時には, 逃し弁45が開いてい
ることを意味する。ドア10が開いている時には, 磁性体
46は移動して, バルブ・ボールの保持が不可能となる
が, 前述のバルブは加圧空気によってその弁座に収ま
り, それによって弁45は閉じられる。
【0016】溶剤システム14は, 使用済み溶剤48を回収
し, その再循環を行う回収および再循環装置47を有す
る。使用済み溶剤48用の回収空間8は,回収および再循
環装置47の一環を成し, 使用済み溶剤48をエゼクタ23
(図6を参照)の吸込み開口部49a に供給するための少
なくとも1本の吸込みホース49が前述の使用済み溶剤48
中に挿入される。エゼクタ23は, 周知の仕方, すなわち
分岐管22a を通る加圧空気が, そのノズルを介してその
ベンチュリ管に供給される時に, 使用済み溶剤48は, ベ
ンチュリ効果によって, 吸込み開口部49a を通って加圧
空気流に取り込まれ, 使用済み溶剤48を含む加圧空気50
は, スプレイガン2あるいは3の洗浄を行う少なくとも
1本のノズル51から放出される。
【0017】各ノズル51は, 望ましくは, 使用済み溶剤
48用のエゼクタ23と清浄な溶剤53用のエゼクタ24を共に
備えたユニットから成る。使用済み溶剤48と清浄な溶剤
53をそれぞれ放出し, 且つ前述のユニットの一部を形成
する2本の径路は,望ましくは互いに並行に延びる。
【0018】さらに, 溶剤システム14は, タンク7から
エゼクタ24に清浄な溶剤53を送る供給装置52を備える。
この目的のために, 少なくとも1本の吸込み管路54をタ
ンク7に挿入し,さらに前述の吸込み管路は,清浄な溶
剤をエゼクタ24の吸込み開口部55に供給するのに適した
ものとする (図6を参照)。またエゼクタ24は, 周知の
仕方, すなわち加圧された空気が分岐管路27a を通り,
そのノズルを介してそのベンチュリ管に送られる時に,
清浄な溶剤はベンチュリ効果によって吸込み開口部55か
ら加圧空気流に取り込まれ, さらに清浄な溶剤53を含む
加圧空気56がノズル51 (あるいは必要な場合には別のノ
ズル) から放出されてスプレイガン2あるいは3の洗浄
を行うように機能する。
【0019】さらに, 加圧空気システム13は, スプレイ
ガン2あるいは3の手動洗浄を行うためのノズル58内の
エゼクタ (図示していない)に連通する加圧空気管路57
を備え, 前述の管路57には, 望ましくは, フットペダル
60を用いて操作する弁59を備える。吸込み管路61は, 望
ましくはノズル58のエゼクタと連通し, 清浄な溶剤は,
この管路を介してタンク7からエゼクタに吸い上げら
れ,ノズル58を通して清浄な溶剤53を含む加圧空気が放
出される。
【0020】スプレイガン2あるいは3の手動洗浄用の
ノズル58は、望ましくは密閉可能な空間9の上の上部
空間に設けられ、このノズル58は密閉可能な空間9の
ほうに下方に向ける。
【0021】ノズル58を有する上部空間は, 半開フード
11( 図1を参照)によって区切ることが可能であり,さ
らに前述の空間は,その換気を行う換気装置77と連通す
ることも可能である。
【0022】あるいは、ノズル58は、前述の密閉可能
な空間9が開放された時にノズル58にアクセス可能な
ように、密閉可能な空間9内に備えることも可能であ
る。
【0023】図11に示されるように、ノズル58をふ
た78の裏側に設けてもよく、このふた78は、密閉可
能な空間9を閉じるように、および上向きの位置U内に
置いてこの空間9が上向きに開くように、回転軸の回り
に上下方向に回転可能に設ける。ノズル58は、ふた7
8が前述の上向きの位置Uに置かれると、溶剤を含む加
圧空気噴流を下方の密閉可能な空間9に向けるように設
置する。
【0024】ふた78は, 上向きの方向, さらに望ましく
は横向きの方向に対してもノズル58を遮るスクリーン79
を備え, それによって有害ガスの分散を防止する。
【0025】ノズル58は, 望ましくはふた78上に設置す
るが, スクリーン79上, またはふた78とスクリーン79上
に設置してもよい。
【0026】分岐管路62は, 加圧空気管路57から, 加圧
空気によって作動する, フード11から有害ガスを吸い出
しないし排出する排出装置に延びる。
【0027】図2および図3から明らかなように,洗浄
空間9には,スプレイガン2あるいは3をその上に装着
することが可能なヨーク63, スプレイガン用の塗料容器
65 (いわゆるカップ) が装着される別のヨーク64, およ
び塗料容器65のキャップ67が装着されるヨーク66を設け
る。さらに洗浄空間9には,スプレイガンの内部および
外部を洗浄し,さらにスプレイガンの種々の部品を洗浄
するための適切な数のノズル51 (本書では少なくとも8
個のノズル)を設ける。スプレイガン2の内部を洗浄す
るために(スプレイガン2は上に塗料容器65を有する),
1個のノズル51までの距離を延びる伸長管68と呼ばれ
る管を設けることが可能である (図2を参照)。スプレ
イガンの引金をくさび69を用いて押し下げた状態に保つ
と, 溶剤を含む加圧された空気は, スプレイガンの塗料
径路の洗浄中はこの塗料径路を通り, 次に前述のスプレ
イガンの塗料吐出ノズル70から放出される。スプレイガ
ン2あるいは3は,洗浄空間9内に据え置かれ,スプレ
イガンの塗料吐出ノズル70は, 別のノズル51の前方に位
置し, 前述のノズル51は, 溶剤を含む加圧空気を塗料吐
出ノズル70の外面に噴射することによってノズル70の洗
浄を行うように構成する。
【0028】ノズル51から放出される溶剤を含んだ加圧
空気は, 洗浄空間9内において溶剤の雲状あるいは霧状
の乱流を形成し,溶剤はスプレイガン2あるいは3の全
ての外面または部品と触れる。
【0029】図3は,塗料容器65を下部に設けたスプレ
イガン3も洗浄空間9内で洗浄することが可能であるこ
とを示している。このようなスプレイガン3は,吸込み
管68a を有するので, 前述のスプレイガンは, 前述の吸
込み管の端部をノズル51の一つに挿入することによって
連結される。スプレイガン3はヨーク63の上に置かれ,
さらに塗料容器65は, ヨーク64の中に装着される。
【0030】溶剤を回収して再循環させる回収・再循環
装置47は,回収空間8内に設けた沈澱装置71を備え, 沈
澱装置71は, 上部が閉じられ且つ底部が開かれたスクリ
ーン状の挿入物の形状をした誘導手段72を含む (図9を
参照)。誘導手段72の外側寸法は,回収空間8の内側寸
法よりも幾分か小さめとして,誘導装置の周辺に狭い隙
間73を設ける。洗浄空間9から流れ降りる使用済み溶剤
48は, 誘導手段72によって外側に向かって隙間73のほう
に導かれ, 前述の隙間に流れ込み, 次に誘導手段72の内
側に延びる部分74の下をゆっくりと内向きに向かい, そ
れによって溶剤中の汚染物75は, 回収空間8の底部76に
落下する。溶剤システム14の吸込み管49(あるいは複数
本の吸込み管) は, 内側に延びる部分74の上方において
開口するように設ける。これによって,吸込み管49が,
底部76, および底部にある汚染物75に達するのを防ぐ。
吸込み管49は, 底部76よりも上方の領域から確実に溶剤
を吸込むようにする。
【0031】換気装置77は, 洗浄作業中および/あるい
は作業後に密閉可能空間9の換気を行うように構成す
る。さらに,換気を行う必要がある上部空間を設ける場
合には,前述の換気装置72または別の換気手段を用いて
換気を行うことができる。
【0032】図10の換気装置77の実施態様は, 吸込み径
路80を含み, この径路を介して密閉可能な空間9は管12
と連通する。この吸込み径路80には,望ましくはフィル
ター81を設け, このフィルター81を通して溶剤を含む空
気が管12に流れる。このフィルター81は, フィルター81
を通る空気から溶剤を分離するように設計され, さらに
フィルター81は, 分離された溶剤が密閉された空間9内
に流下するように設置される。
【0033】さらに, フード11内の上部空間も管12と連
通し, 次に管12はファン集合体82と連通し, ファン集合
体82は, 換気装置77内に十分な空気流を起こし, 密閉さ
れた空間9と上部空間の効果的な換気を行い,洗浄装置
1の操作を行う人が有害ガスの影響を受けないようにす
る。
【0034】洗浄装置1は,下記のように使用される。
【0035】洗浄空間9に通じるドア10を開け, 例えば
10〜15リットルの溶剤, 望ましくはシンナーを前述の空
間内に直接に注入する。タンク7には,例えば10リット
ルの洗浄な溶剤53, 望ましくはシンナーを満たす。タン
ク7はフレーム4内に設置され,さらに溶剤システム14
と接続する。洗浄する手動スプレイガン2あるいは3
は,洗浄空間9内に適切な方法で設置される。
【0036】洗浄の自動機構の運転を開始する前には,
ドア10を閉じねばならず, 次に加圧空気17のための弁16
を開く。洗浄自動機構の運転は, フットペダル31b を踏
んで弁31a を開くことによって開始される。マノメータ
ー43によって,洗浄自動機構が作動しているかどうか,
さらに空気圧が適正かを読み取ることができる。例えば
3分間の洗浄サイクル内では,使用済み溶剤48を用いた
洗浄を約2分行い(予洗),次に清浄な溶剤53を用いた
洗浄を約1分間行う(後洗)ことにしてもよい。洗浄サ
イクルが終了すると,加圧空気システム13内の圧力は降
下し,弁16によって加圧空気が遮断されると, 圧力は消
失する。
【0037】さらに, スプレイガン2あるいは3のいず
れかの部分の追加洗浄を望む場合には,この洗浄は,ノ
ズル58を用いて手動で行うことができる。この手動洗浄
は,フットペダル60を用いて弁51を開くことにより開始
される。また, スプレイガン2あるいは3だけ,または
スプレイガンのいずれかの部分だけをノズル58を用いて
手動で洗浄することも可能である。
【0038】本発明は, 上記の装置に限定されるもので
はなく, 下記の請求の範囲内で変更してもよい。従っ
て, 洗浄は, 最終的には再循環された溶剤だけを用い
て, あるいは清浄な溶剤だけを用いて行うことができ
る。この洗浄プロセスは, 自動操作だけでも, または手
動だけでも行うことができ, さらに一回の洗浄サイクル
の時間は, 実際の要件に合わせることが可能である。ス
プレイガンおよび/あるいはその部品は, 上記以外の仕
方で配置してもよく, さらに本装置は, 本書のスプレイ
ガン以外の別のタイプの手動スプレイガン, ならびにそ
のスプレイガンの別の付属装置に使用することも可能で
ある。
【0039】洗浄装置は, 本書に示す以外の設計を行う
ことも可能である。例えばノズルは, 異なる設計および
配置を行うことが可能である。手動洗浄のためのノズル
58は2個以上用いることも可能であり, 1個または複数
個のノズルは,上記以外の方法で設置することも可能で
ある。最後に,本発明による装置を用いる洗浄には,シ
ンナー以外の溶剤の使用も可能であることを述べておく
必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】手動スプレイガンを洗浄するための本発明の洗
浄装置の装置内部の一部を示す斜視図である。
【図2】内部にスプレイガンが設置されている状態を示
す図1の洗浄装置内の洗浄空間の平面図である。
【図3】内部に別のタイプのスプレイガンが設置されて
いる図2と同様な洗浄空間の平面図である。
【図4】本発明の洗浄装置の一環を成すシステムの回路
図である。
【図5】本洗浄装置の一環を成すタイム・バルブの断面
図である。
【図6】本洗浄装置の一環を成すノズルを備えた放出器
の断面図であり、断面は,図4に示す図の詳細部分の水
平および垂直断面である。
【図7】本洗浄装置の一環を成す2個の弁のうち一つを
示す断面図である。
【図8】本洗浄装置の一環を成す2個の弁のうち図7と
は別のもう一つを示す断面図である。
【図9】本洗浄装置に含まれた沈澱装置の断面図であ
る,
【図10】換気装置を備えた本発明の洗浄装置の概略図
である。
【図11】本発明の代替設計の洗浄装置の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…洗浄装置 2…手動スプレイガン 3…手動スプレイガン 4…フレーム 5…基台 6…下部空間 7…タンク 8…回収空間 9…洗浄空間 10…ドア 11…半開フード 12…管 13…加圧空気システム 14…溶剤システム 15…加圧空気管路 16…主弁 17…加圧された空気 18…調整器 19…加圧空気管路 19a …分岐管 19b …分岐管 20…第一タイムバルブ 21…第二タイムバルブ 21a …圧力チャンバー 22…加圧空気管路 22a …分岐管 23…エゼクタ 24…エゼクタ 25…加圧空気管路 26…締切り弁26 27…加圧空気管路 27a …分岐管 28…時間設定可能制御装置 29…管路 29a …分岐管 30…逆止弁 31a …弁 31b …フットペダル 32…弁体 33…弁座 34…リターン・スプリング 35…ダイアフラム 36…シート弁 37…弁座 38…加圧空気管路 39…弁体 40…ばね 41…弁座 42…毛細管 43…マノメーター 44…管路 45…逃し弁 46…締切り弁 47…再循環装置 48…使用済み溶剤 49…吸込みホース 49a …吸込み開口部 50…加圧空気 51…ノズル 52…供給装置 53…溶剤 54…吸込み管路 55…吸込み開口部 56…加圧空気 57…加圧空気管路 58…ノズル 59…弁 60…フットペダル 61…吸込み管路 62…分岐管路 63…ヨーク 64…ヨーク 65…塗料容器 66…ヨーク 67…キャップ 68…伸長管 68a …吸込み管 69…くさび 70…塗料吐出ノズル 71…沈澱装置 72…誘導手段 73…隙間 75…汚染物 76…底部 77…通風 (換気) 装置 78…ふた 79…スクリーン 80…吸込み径路 81…フィルター 82…ファン集合体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーター ベイヨーム スウェーデン国 エス−223 71 ラン ド ユァールダヴェーゲン 6シー (56)参考文献 米国特許4785836(US,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動スプレイガン、特に修理工場におい
    て車両の塗装に用いられる手動スプレイガンの洗浄装置
    であって、 一のノズル(51)より溶剤(48または53)を噴射
    してスプレイガン(2または3)の表面または内部を洗
    浄できるように、前記一のノズル(51)に対して前記
    スプレイガン(2または3)の少なくとも一つを一度に
    保持できる保持具(63および/または68)が設けら
    れる密閉可能な空間(9)を有し、 前記一のノズル(51)より前記スプレイガン(2また
    は3)の表面や内部に溶剤(48または53)を噴射さ
    せてする洗浄を自動で実行する自動洗浄のための手段が
    設けられており、 前記密閉可能な空間(9)を閉じて密閉するためのふた
    が、密閉可能な空間(9)が閉じられた状態となる閉じ
    た位置と密閉可能な空間(9)が開けられた状態となる
    開いた位置とに位置させ得るように設けられており、 前記密閉可能な空間(9)を密閉するためのふたは、前
    記自動洗浄を実行する間、前記密閉可能な空間(9)が
    閉じた状態とされる閉じた位置とされ、 前記自動洗浄を実行する間、前記スプレイガン(2また
    は3)の表面や内部に噴射される溶剤(48または5
    3)が前記密閉可能な空間(9)内に集められ、 前記スプレイガン(2または3)に溶剤を噴射して洗浄
    するための、該洗浄を手動で行うように動作させ得る他
    のノズル(58)が少なくとも一つ設けられており、 該洗浄を手動で行うように動作させ得る他のノズル(5
    8)は、 前記ふたが、前記密閉可能な空間(9)が開けられた状
    態となる開いた位置とされた場合にのみ用いることがで
    きるとともに、前記ふたが開いた位置とされた場合に洗
    浄を手動で行うためにのみ用いるように設けられ、 かつ、前記密閉可能な空間(9)が、前記自動洗浄の実
    行において一のノズル(51)より噴射される溶剤に加
    えて、前記手動による洗浄の実行において他のノズル
    (58)より噴射される溶剤も集めることが可能に、密
    閉可能な空間(9)内に溶剤を噴射するように設けられ
    る手動スプレイガンの洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄を手動で行うように動作させ得
    る他のノズル(58)が、前記ふたに設けられることを
    特徴とする、請求項1に記載の手動スプレイガンの洗浄
    装置。
  3. 【請求項3】 前記洗浄を手動で行うように動作させ得
    る他のノズル(58)が、前記ふたを閉じて前記密閉可
    能な空間(9)を閉じると密閉可能な空間(9)を臨む
    前記ふたの底面側に設けられることを特徴とする、請求
    項2に記載の手動スプレイガンの洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記他のノズル(58)は、 前記ふたが、上向きに開いて前記密閉可能な空間(9)
    を開いた状態とする開いた位置とされると、溶剤を密閉
    可能な空間(9)に向かって下方に噴射するように、前
    記ふたに下方に向くように取り付けられていることを特
    徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の手動スプ
    レイガンの洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記ふたは、該ふたが上に開かれた状態
    において、該ふたに設けられた前記他のノズル(58)
    の上方を遮ることができるスクリーン(79)を有する
    ことを特徴とする、請求項2乃至4のいずれかに記載の
    手動スプレイガンの洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記ふたは、該ふたを上に開いた状態に
    おいて、該ふたに設けられた前記他のノズル(58)の
    側方も遮ることができるスクリーン(79)を有するこ
    とを特徴とする、請求項5に記載の手動スプレイガンの
    洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記手動で動作させ得る他のノズル(5
    8)による洗浄を、フットペダル(60)によって開始
    できるように構成された、請求項1乃至6のいずれかに
    記載の手動スプレイガンの洗浄装置。
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