JP3256310B2 - 複合通信端末装置 - Google Patents

複合通信端末装置

Info

Publication number
JP3256310B2
JP3256310B2 JP01135893A JP1135893A JP3256310B2 JP 3256310 B2 JP3256310 B2 JP 3256310B2 JP 01135893 A JP01135893 A JP 01135893A JP 1135893 A JP1135893 A JP 1135893A JP 3256310 B2 JP3256310 B2 JP 3256310B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
service
communication
encryption
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP01135893A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06233009A (ja
Inventor
進 藤岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP01135893A priority Critical patent/JP3256310B2/ja
Publication of JPH06233009A publication Critical patent/JPH06233009A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3256310B2 publication Critical patent/JP3256310B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばテレビ電話、マ
ルチメディア端末装置などのようにCCITT勧告H.
221に従って通信を行う複合通信端末装置に関し、特
に複数のAV(Audio Visual)サービスを提供する複合
通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビ電話などの複合通信端末装
置においては、CCITT(国際電信電話諮問委員会)
勧告H.221に従って通信が行われているが、このよ
うな通信においては、発呼側と着呼側の端末間で使用す
るサービスが予め知られていた。ところが、例えば特開
平1−277088号公報に記載されている装置のよう
に、音声情報と動画情報の他に文字情報やデータ情報を
も通信可能なマルチメディア端末装置にあっては、混在
するメディア間の同期をとったり、相手端末の能力に応
じて通信データの処理速度を調整していた。
【0003】従来のこの種の複合通信端末装置は、あく
まで相手端末が自端末と同等の通信能力を有するものと
見做し、例えば自端末がテレビ電話であれば相手端末も
テレビ電話と見做し、また自端末がテレライティング端
末であれば相手端末もテレライティング端末と見做して
処理を進めていた。ところが、デジタル電話やテレビ会
議端末、あるいはメール転送装置など、異種の相手端末
との間で通信を行う場合には、扱うデータに応じて必要
とするサービス内容、あるいは回線やその数など、通信
モードがその都度異なる。
【0004】ここで、CCITT勧告H.221を用い
た通信を実行するAV端末間の通信手順を定めた勧告と
してH.242がある。この勧告には、自端末と相手端
末の能力情報交換の後に、「ユーザの選択」により適当
な動作モードに切り換わる、と記述されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CCI
TT勧告H.242には、適当な動作モードに切り換わ
るための、具体的な選択方法および操作方法が規定され
ておらず、その詳細は不明となっていた。そこで、請求
項1記載の発明は、自端末と相手端末の能力情報交換の
後に、ディスプレイに表示されるAVサービス内容の中
から所望のサービスを指定することにより、自発的なユ
ーザの選択によって適当な動作モードに切り換わる複合
通信端末装置を提供することを目的としている。
【0006】また、請求項2記載の発明は、自端末と相
手端末の能力情報交換により、相手端末の持つAVサー
ビスが1つのみであると判断した場合に、ユーザの手を
煩わせることなく自動的にそのサービスの通信を開始す
る複合通信端末装置を提供することを目的としている。
次に、自端末と相手端末の間で秘密保持等の理由によ
り、ある特定のデータを送る時のみ暗号化したい場合が
ある。この場合、その特定のデータを送る度にオペレー
タの操作により暗号化機能を選択し、暗号化オンコマン
ドを送信しなければならない。このような暗号化の必要
性は、ある特定種類のデータに関して発生し易いという
傾向がある。このため、特定種類のデータを送信する度
に繰り返される暗号化操作は何とも煩わしいものとな
り、改善が望まれる。
【0007】そこで、請求項3記載の発明は、上記目的
に加えて、自端末と相手端末との間で予め合意した、あ
る特定のデータを通信する時のみ自動的に暗号化するこ
とにより、暗号化の際の操作性を向上する複合通信端末
装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するために、オーディオビジュアルサー
ビスに関し端末能力符号を交換する能力情報交換シーケ
ンスを有し、このシーケンスに従って発呼端末および着
呼端末共に相手端末に自身の有する全てのオーディオビ
ジュアルサービスを通知する複合通信端末装置におい
て、前記着呼端末のオーディオビジュアルサービスを発
呼端末にあって表示する表示手段と、表示されたオーデ
ィオビジュアルサービスの中から所望のオーディオビジ
ュアルサービスを任意数選択する選択手段と、選択され
たオーディオビジュアルサービスに関する通信モードを
着呼端末との間に設定する通信モード設定手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項1記載の複合通信端末装置にお
いて、着呼端末の有するオーディオビジュアルサービス
が1つのみである場合は、前記選択手段による選択不要
に唯一のオーディオビジュアルサービスに関する通信モ
ードを自動設定する通信モード自動設定手段を備えたこ
とを特徴とする。また、請求項3記載の発明は、上記目
的を達成するために、オーディオビジュアルサービスに
関しデータの暗号化サービスを有する場合、自端末と通
信中の相手端末との間で暗号化に合意した特定データの
種類を登録する登録手段と、登録された特定種類のデー
タを送信する場合にのみ自動的にデータを暗号化する自
動暗号化手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成を有する請求項1記載の発明において
は、着呼端末のオーディオビジュアルサービスを発呼端
末の表示手段に表示し、表示されたオーディオビジュア
ルサービスの中から所望のオーディオビジュアルサービ
スを選択手段を用いて任意数選択し、選択されたオーデ
ィオビジュアルサービスに関する通信モードを通信モー
ド設定手段により着呼端末との間に設定する。
【0011】また、上記構成を有する請求項2記載の発
明においては、着呼端末の有するオーディオビジュアル
サービスが1つのみである場合は、選択手段を用いての
選択不要に、通信モード自動設定手段が唯一のオーディ
オビジュアルサービスに関する通信モードを自動設定す
る。また、上記構成を有する請求項3記載の発明におい
ては、自端末と通信中の相手端末との間で暗号化に合意
した特定データの種類を登録手段に登録しておき、登録
された特定種類のデータを送信する場合にのみ、自動暗
号化手段が自動的にデータを暗号化する。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
本発明の装置として、音声通話およびテキストデータ、
静止画像、動画像の送受信を行うマルチメディア通信端
末装置を例にとって説明する。なお、本発明の装置は、
以下の3種類のAVサービスを持っているものとする。
【0013】オーディオサービス(CCITT勧告
G.725) テレビ電話・会議サービス AGC(Audiographic Conference)サービス 図1は請求項1〜3いずれかに記載された発明の一実施
例に係る複合通信端末装置を示すシステム構成図であ
る。
【0014】まず、構成を説明する。図において、11
は本実施例の複合通信端末装置であり、システム制御部
12は、ROM(Read Only Memory)13内のプログラ
ムに従って本装置の各部を制御する。ROM13は、本
装置の制御プログラム等を格納しており、RAM(Rand
om Access Memory)14は、装置の制御に必要な各種デ
ータを記憶する。画像メモリ15は、本装置のスキャナ
16にて読み取った画像データを一時蓄積したり、相手
端末から受信した画像データを蓄積する。通信制御部1
7は、送受話器(いわゆるハンドセット)18、マイク
19、スピーカ20等が接続され、音声信号のA/D変
換を行う音声コーデックおよび勧告H.221に準拠し
た各種メディアデータの多重・分離制御部等を含んでお
り、勧告H.242に準拠した通信および本発明の通信
を制御、実行する。
【0015】符号化・復号化部21は、動画像コーデッ
ク、静止画像コーデックを含んでおり、動画像データお
よび静止画像データを符号化・復号化する。操作部22
は、オペレータが宛先の電話番号を入力するテンキー
や、ディスプレイ23の表示内容の拡大・縮小や編集指
示等を行う各種操作キーが備えられており、本発明に係
るAVサービスの選択操作を行う。
【0016】テレビカメラ24は、オペレータあるいは
会議参加者の人物画像等を入力する。スキャナ16は、
CCD(Charge Coupled Device)を用い、1ライン毎
に原稿を読み取って画像データとして出力する。ディス
プレイユニット23は、CRTまたはLCDからなるデ
ィスプレイと、これを制御するディスプレイ制御部とを
含み、ディスプレイ制御部は、表示内容の拡大・縮小や
マルチウインドウ等の画面制御を行う。なお、本実施例
の装置11は、ISDN回線に接続されるものとする。
【0017】上記構成において、請求項1記載の発明に
係る複合通信端末装置11は、AVサービスに関し端末
能力符号を交換する能力情報交換シーケンスを有し、こ
のシーケンスに従って発呼端末および着呼端末共に相手
端末に自身の有する全てのAVサービスを通知する。そ
して、ディスプレイ23を表示手段として、前記着呼端
末のAVサービスを発呼端末にあって表示する。ディス
プレイ23に表示されたAVサービスは、選択手段とし
ての操作部22を用いて、所望のAVサービスを任意数
選択可能となっており、選択されたAVサービスに関す
る通信モードが、通信モード設定手段としての通信制御
部17によって、着呼端末との間に設定される。
【0018】次に、作用を説明する。図2は請求項1記
載の発明を実現するプロトコルシーケンスの一実施例を
示す通信フローである。発呼側のオペレータまたは端末
に、これから通信を行おうとしている相手端末の持つA
Vサービスが知られていない場合、発呼側のオペレータ
はまず、相手端末の持つAVサービスを知ることが必要
である。そこで、DチャネルのSETUPメッセージ内
の高位レイヤ整合性情報要素(HLC)中の高位レイヤ
特性識別を、ある特定のAVサービスに限定せず、これ
に複数のAVサービスまたはAV一般として割り当てら
れた識別コードをセットして送る。ここで、相手よりC
ONNectメッセージが返ってきたら第1コネクショ
ン確立と見做しインチャネル手順に入る。インチャネル
手順では能力BASの交換を行う(図2中、A)。相手
端末より送られてきた能力BASの内容より(図2中、
B)、相手端末の持つAVサービスを判断し、それらの
サービス名をディスプレイ23に表示させる。なお、能
力BASの交換は、マルチフレーム同期を回復した後に
(図2中、C)、もう1回行う(図2中、D)。
【0019】今、受信した能力BASの内容が図3
(a)のようであったとき、対応するAVサービスは、
オーディオサービス、テレビ電話・会議サービス、
およびAGCサービスと判断される。なお、図3はB
ASの内容例を示す図であり、同図(a)は能力BAS
の内容例、同図(b)はテレビ電話・会議サービスのた
めのBASコマンドの内容例である。
【0020】オペレータが操作部22を操作してディス
プレイ23上のサービスの中から1つまたは複数のサー
ビスを選択すると、BASコマンドを用いたモード切り
換えシーケンスに移る(図2中、E)。このBASコマ
ンドには、選択したサービスに関するコマンドがセット
される。今、オペレータが上記3つのサービス中、テ
レビ電話・会議サービスを選択したとすると、BASコ
マンドとして図3(b)に示すような内容がセットされ
る。相手端末は、このBASコマンドを受信すると、テ
レビ電話・会議サービス用に動作モードを切り換える。
このようにして、着呼端末が相手端末から受信したBA
Sコマンドと同じ内容のBASコマンドを送信した後に
(図2中、F)、テレビ電話・会議サービスモードで通
信が実行される(図2中、G)。
【0021】ここでは、1つのBチャネルを用いた通信
例を示したが、付加チャネルを接続して複数のBチャネ
ルを用いての通信も可能である。この場合も付加チャネ
ルを接続した後に本通信例と同様の手順を行うことで、
同様の制御を実現することができるので、複数のBチャ
ネルを用いた通信例についての説明は省略する。なお、
本実施例では、選択手段として操作部22を挙げたが、
他にポインティングデバイスやタッチパネル等を用いて
も構わない。
【0022】このように、本実施例においては、自端末
と相手端末の能力情報交換の後に、相手端末の有するA
Vサービスをディスプレイ23に表示し、オペレータが
それらのサービスの中から必要なサービスを選択して通
信モードを設定するので、オペレータによる通信モード
設定を容易化し、その操作性を向上させることができ
る。
【0023】以下、請求項2記載の発明を実施例に基づ
いて説明する。まず、構成を説明する。図1において、
ディスプレイ23に表示された着呼端末の有するAVサ
ービスが1つのみである場合、通信制御部17は通信モ
ード自動設定手段として、操作部22による選択不要に
唯一のAVサービスに関する通信モードを自動設定す
る。
【0024】次に、作用を説明する。図2のDチャネル
接続シーケンスにより第1コネクションを確立した後、
インチャネル手順で能力BASの交換を行い(図2中、
A)、相手端末より送られてきた能力BASの内容より
(図2中、B)、相手端末の持つAVサービスが1つの
みと判断した場合には、オペレータの選択無しに、その
サービスに関するコマンドをBASコマンドにセットし
て相手端末に送る(図2中、E)。なお、そのサービス
内容はディスプレイ23に表示し、相手端末との通信モ
ードをオペレータに知らせる。なお、相手端末がAVサ
ービスとしてオーディオサービスと他のリアルタイム系
AVサービスを1つ持つ場合には、オペレータの暗黙の
了解の元に、オペレータの選択無しにBASコマンドを
送るようにしてもよい。
【0025】今、能力BAS(図2中、B)より相手端
末が、テレビ電話・会議サービスのみを持っていると
判断した場合、オペレータの暗黙の了解の元に送るBA
Sコマンドは、図3(b)の内容となる。このようにし
て、着呼端末が相手端末から受信したBASコマンドと
同じ内容のBASコマンドを送信した後に(図2中、
F)、テレビ電話・会議サービスモードで通信が実行さ
れる(図2中、G)。
【0026】図4は請求項1および請求項2記載の発明
を共に実現する動作例を示すフローチャートである。ま
ず、オペレータによる発呼操作を行い、相手端末にSE
TUPを送出する(ステップS1)。このとき、SET
UPメッセージ内のHLC中の高位レイヤ特性識別に、
複数のAVサービスまたはAV一般として割り当てられ
た識別コードをセットする(ステップS2)。このSE
TUPに対する相手端末からの応答すなわちCONNe
ctがあるかどうかを判断し(ステップS3)、応答無
しの場合は通信を終了するが、応答有りの場合は、図2
のAに示すインチャネル手順に入り、能力BASの交換
を行う(ステップS4)。
【0027】能力BASの交換により相手端末の能力B
ASを受信すると、この能力BASによって示される相
手端末のAVサービスを判断し、サービス名をディスプ
レイ23に表示する(ステップS5)。ここで、相手端
末の持つAVサービスが1つかどうかを判断し(ステッ
プS6)、NOすなわち複数のAVサービスを持つ場合
は、ディスプレイ23上にAVサービスの選択をオペレ
ータに促すメッセージを表示する(ステップS7)。
【0028】このメッセージを受けたオペレータが操作
部22を操作して所望のAVサービスを選択すると(ス
テップS8)、通信制御部17は、選択されたAVサー
ビスに関するBASコマンドを相手端末に送信し、通信
モードを設定し、前記AVサービスの通信を行う(ステ
ップS9)。一方、ステップS6の判断でYESすなわ
ち相手端末が1つのAVサービスのみを持つ場合、通信
制御部17は、そのAVサービスに関するBASコマン
ドを相手端末に送信し、通信モードを設定し、1つのA
Vサービスの通信を行う(ステップS10)。
【0029】このように、本実施例においては、相手端
末の有するAVサービスが1つのみである場合には、通
信開始時に自端末のサービスモードが相手端末の持つA
Vサービスのモードに自動的に設定されるため、オペレ
ータによるサービス選択を不要とし、オペレータの負担
を軽減して操作性を向上できる。以下、請求項3記載の
発明を実施例に基づいて説明する。
【0030】まず、構成を説明する。図1において、複
合通信端末装置11は、AVサービスに関しデータの暗
号化サービスを有する。このために、暗号化手段が通信
制御部17に設けられており、操作部22からの操作に
より適宜データを暗号化することができる。ここで、本
実施例においては、自端末と通信中の相手端末との間で
特定種類のデータを暗号化することに合意した場合は、
RAM14内に設けられた登録手段に前記特定データの
種類を登録する。そして、登録された特定種類のデータ
を送信する場合にのみ、通信制御部17は自動暗号化手
段として自動的にデータを暗号化する。
【0031】次に、作用を説明する。自端末と相手端末
の間で秘密保持等の理由により、ある特定のデータを送
るときのみ暗号化したい場合がある。この場合、その特
定のデータを送るときには、その都度暗号化のための操
作が必要になるが、本実施例においては、特定のデータ
を送るときのみ、その特定データの送信の前後に暗号化
オンコマンドおよび暗号化オフコマンドを自動的に送信
する。
【0032】図5は請求項3記載の発明を実現するプロ
トコルシーケンスの一実施例を示す通信フローである。
今、通信開始時、すなわちモード0F(CCITT勧告
G.711によるオーディオ)において、自端末と相手
端末のオペレータ間で例えばISO標準静止画像を送る
ときのみ暗号化することを合意した場合について説明す
る。
【0033】このモードにおいて暗号化の合意がとられ
ると、オペレータは、この通信ではISO標準静止画像
を送るときのみ暗号化することを、装置11に登録す
る。この登録は、ディスプレイ23に表示されたメニュ
ーを操作していくことで実行される。このメニューの表
示遷移については、既存の技術であるので説明を省略す
る。なお、操作部22においてオペレータより登録され
た上記の識別データは、RAM14の登録手段に記憶さ
れ、通信終了後にこの記憶が消去される。
【0034】テレビ電話・会議通信モード中に(図5
中、A)、例えば自端末のオペレータによりISO標準
静止画像の送信が選択されると(図5中、B)、暗号化
オンモードに切り換えられ、暗号化オンコマンドが送出
される。暗号化されたISO標準静止画像の通信が終了
した後(図5中、C)、オペレータにより前のモード
(テレビ電話・会議通信モード)への切り換え操作が行
われると(図5中、D)、暗号化オフモードに切り換え
られ(図5中、E)、暗号化オフコマンドが送出され
る。この後、テレビ電話・会議通信モードに復帰する。
【0035】上記のISO標準静止画像は、LSD(Lo
w Speed Data)またはHSD(HighSpeed Data)で送ら
れる。LSDのときは「ISO−SP on in LSD」
コマンドを、またHSDのときは「ISO−SP on in
HSD」コマンドをBASコマンドとして送る。これ
らのコマンドは、モード切り換えシーケンスで相手端末
に送られるが、このとき、暗号化オンコマンドも一緒に
相手端末に送る。暗号化オンは、予め端末に登録してあ
るため、モード切り換えシーケンスにおいてオペレータ
が操作して暗号化オンの設定をする必要はない。ISO
標準静止画像の通信が終了したら、自動的に暗号化オフ
コマンドを送る。
【0036】なお、暗号化は、Iチャネル上のサービス
チャネルの第1〜第24ビットと他チャネルのFAS
(Frame Aligment Signal)、BAS位置を除くコネク
ション中のチャネルの全ビットに適用される。図6は請
求項3記載の発明を実現する動作例を示すフローチャー
トである。まず、通信開始時、すなわちモード0Fにお
いて、自端末と相手端末のオペレータ間でISO標準静
止画像を送るときのみ暗号化することを合意した場合
(ステップT1)、オペレータがメニュー操作により、
ISO標準静止画像を送るときのみ暗号化することを、
RAM14の登録手段に設定登録する(ステップT
2)。
【0037】次いで、通信の主たる目的であるテレビ電
話・会議サービス用にモードを切り換え(ステップT
3)、図5のAに示すように、テレビ電話・会議サービ
スの通信を実行する(ステップT4)。なお、このとき
は当然暗号化はオフとなっている。テレビ電話・会議サ
ービス実行中は、常にISO標準静止画像の送信がある
かどうかを監視し(ステップT5)、送信時にはISO
標準静止画像の送信モードに切り換えて、図5のBに示
すように、暗号化オンのBASコマンドを送出する(ス
テップT6)。次いで、図5のCに示すように、暗号化
したISO標準静止画像を送信し(ステップT7)、I
SO標準静止画像データの送信を終了した時点で、図5
のDに示すように、暗号化をオフすると共に、相手端末
との通信を終了するか継続するかを選択し(ステップT
8)、終了選択の場合は本処理までで通信を終了する。
【0038】一方、ステップT8の判断で通信を継続す
る場合は、再び前のモードにて通信するか否かを選択し
(ステップT9)、前のモードにて通信する場合はステ
ップT3に戻り、以降の処理を実行する。なお、新しい
モードに切り換えて通信を続行することもできる(ステ
ップT10)。このように、本実施例においては、通信
時に発呼側と着呼側の端末間で暗号化することの合意が
取れたある特定のデータを送信するとき、自動的に暗号
化するので、オペレータがそのデータを送る度に暗号化
オンの設定をする必要がなくなり、オペレータの負担が
軽くなり、操作性が向上する。また、暗号化し忘れると
いうオペレータのミスを防止できる。
【0039】なお、上記実施例では、暗号化するデータ
としてISO標準静止画像を例示したが、他にG3やG
4による白黒画像データ、あるいはJPEG(Joint Ph
otographic coding Experts Group)やJBIG(Joint
Bi-level Image Group)によるカラー画像データ等を
暗号化する際に適用しても構わない。また、暗号化方式
は、例えば特開平3−162152号公報に記載されて
いるような公開鍵暗号系や、共通鍵暗号系、あるいはI
Dに基づく暗号系などを使用するものとする。
【0040】公開鍵暗号系(Public-Key Cryptosyste
m)は、その概念が1976年に Diffie と Hellman に
より提案されたもので、暗号化の鍵を公開するという暗
号系である。この暗号系は、各個人(あるいは各端末)
で、暗号化鍵と復号化鍵を一対ずつ作成し、暗号化鍵を
公開鍵リストで公開し、復号化鍵のみを秘密に保持する
という暗号化方式である。この暗号系の代表的なものと
しては、1978年に Rivest,Shamir,Adleman らによ
り提案されたRSA暗号系や、同じく1978年に Mer
kle と Hellman により提案されたMH法、あるいは公
開鍵配送方式(public-key distribution)などがあ
る。
【0041】また、共通鍵暗号系(Common-Key Cryptos
ystem)は、暗号化鍵と復号化鍵が同じ暗号系のことを
いう。共通鍵暗号系としては、米国のNBSにより標準
暗号規格に制定されたDES(Data Encription Standa
rd)や、NTT通研で開発されたFEAL(Fast Data
Encipherment Algorithm)などが公知となっている。ま
た、IDに基づく暗号系と署名法の基本概念は、198
4年に開催されたCRYPTO 84 において、Shamir
により初めて提案された。この暗号系は、送受信間で公
開鍵や秘密鍵を交換する必要が全く無く、また鍵のリス
トや第三者によるサービスも必要としない方法で、任意
のユーザ間で安全に通信でき、且つお互いに署名を認証
できる暗号化方式である。この方法は信頼できる鍵生成
センタの存在を仮定している。鍵生成センタを設置する
唯一の目的は、新規にユーザが情報ネットワークに加入
するときに、そのユーザの名前や住所、電話番号などの
固有情報(ID)を受け取り、センタ固有の秘密のアル
ゴリズムを用いて、そのIDに対応する秘密鍵を生成
し、個人ベースで使用するスマートカードに記録して発
行することである。このカードの中に収められている秘
密の情報により、通信相手が変わってもユーザは全く独
自に自分の送るメッセージを暗号化したり署名を行うこ
とができる。また、自分の受け取る暗号文の復号や認証
を行うことができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明に係る複合通信端末装置によれば、着呼端末のオーデ
ィオビジュアルサービスを発呼端末の表示手段に表示
し、表示されたオーディオビジュアルサービスの中から
所望のオーディオビジュアルサービスを選択手段を用い
て任意数選択し、選択されたオーディオビジュアルサー
ビスに関する通信モードを通信モード設定手段により着
呼端末との間に設定するので、オペレータが自発的にそ
れらのサービスの中から必要なサービスを選択して通信
モードを設定でき、オペレータによる通信モード設定を
容易化し、その操作性を向上させることができる。
【0043】また、請求項2記載の発明に係る複合通信
端末装置によれば、着呼端末の有するオーディオビジュ
アルサービスが1つのみである場合は、通信モード自動
設定手段が唯一のオーディオビジュアルサービスに関す
る通信モードを自動設定するので、オペレータによるサ
ービス選択を不要とし、オペレータの負担を軽減して操
作性を向上できる。
【0044】また、請求項3記載の発明に係る複合通信
端末装置によれば、自端末と通信中の相手端末との間で
暗号化に合意した特定データの種類を登録手段に登録し
ておき、登録された特定種類のデータを送信する場合に
のみ、自動暗号化手段が自動的にデータを暗号化するの
で、オペレータがそのデータを送る度に暗号化オンの設
定をする必要がなくなり、オペレータの負担が軽くな
り、操作性が向上する。また、暗号化し忘れるというオ
ペレータのミスを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3いずれかに記載された発明の一実
施例に係る複合通信端末装置を示すシステム構成図であ
る。
【図2】請求項1記載の発明を実現するプロトコルシー
ケンスの一実施例を示す通信フローである。
【図3】BASの内容例を示す図であり、同図(a)は
能力BASの内容例、同図(b)はテレビ電話・会議サ
ービスのためのBASコマンドの内容例である。
【図4】請求項1および請求項2記載の発明を共に実現
する動作例を示すフローチャートである。
【図5】請求項3記載の発明を実現するプロトコルシー
ケンスの一実施例を示す通信フローである。
【図6】請求項3記載の発明を実現する動作例を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
11 複合通信端末装置 12 システム制御部 14 RAM(登録手段) 17 通信制御部(通信モード設定手段、通信モード
自動設定手段、自動暗号化手段) 22 操作部(選択手段) 23 ディスプレイユニット(表示手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 11/00 - 11/10 H04N 7/10 H04N 7/14 - 7/173 H04N 7/20 - 7/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オーディオビジュアルサービスに関し端末
    能力符号を交換する能力情報交換シーケンスを有し、 このシーケンスに従って発呼端末および着呼端末共に相
    手端末に自身の有する全てのオーディオビジュアルサー
    ビスを通知する複合通信端末装置において、 前記着呼端末のオーディオビジュアルサービスを発呼端
    末にあって表示する表示手段と、 表示されたオーディオビジュアルサービスの中から所望
    のオーディオビジュアルサービスを任意数選択する選択
    手段と、 選択されたオーディオビジュアルサービスに関する通信
    モードを着呼端末との間に設定する通信モード設定手段
    と、を備えたことを特徴とする複合通信端末装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の複合通信端末装置におい
    て、 着呼端末の有するオーディオビジュアルサービスが1つ
    のみである場合は、前記選択手段による選択不要に唯一
    のオーディオビジュアルサービスに関する通信モードを
    自動設定する通信モード自動設定手段を備えたことを特
    徴とする複合通信端末装置。
  3. 【請求項3】オーディオビジュアルサービスに関しデー
    タの暗号化サービスを有する場合、 自端末と通信中の相手端末との間で暗号化に合意した特
    定データの種類を登録する登録手段と、 登録された特定種類のデータを送信する場合にのみ自動
    的にデータを暗号化する自動暗号化手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の複合通信端
    末装置。
JP01135893A 1992-10-23 1993-01-27 複合通信端末装置 Expired - Lifetime JP3256310B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01135893A JP3256310B2 (ja) 1992-10-23 1993-01-27 複合通信端末装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28583692 1992-10-23
JP4-327103 1992-12-08
JP32710392 1992-12-08
JP4-285836 1992-12-08
JP01135893A JP3256310B2 (ja) 1992-10-23 1993-01-27 複合通信端末装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06233009A JPH06233009A (ja) 1994-08-19
JP3256310B2 true JP3256310B2 (ja) 2002-02-12

Family

ID=27279383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01135893A Expired - Lifetime JP3256310B2 (ja) 1992-10-23 1993-01-27 複合通信端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3256310B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08251563A (ja) * 1995-03-15 1996-09-27 Nec Commun Syst Ltd テレビ電話方式
US6259469B1 (en) 1997-09-05 2001-07-10 Nikon Corporation Information processing device, information processing method, and recording media
EP1766918B1 (en) * 2004-07-09 2013-02-27 TELEFONAKTIEBOLAGET LM ERICSSON (publ) Method and arrangement for providing different services in a multimedia communication system
JP2008066804A (ja) * 2006-09-04 2008-03-21 Sharp Corp テレビ電話装置、通信システムおよび通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06233009A (ja) 1994-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2237520C (en) Data communication method, data communication terminal, data communication system and communication control system
US6266418B1 (en) Encryption and authentication methods and apparatus for securing telephone communications
JP2728342B2 (ja) 端末装置
JPH10242956A (ja) 秘話装置
JP2792563B2 (ja) ファクシミリ装置間の管理情報通信方法
JP3256310B2 (ja) 複合通信端末装置
JP3697836B2 (ja) 通信方法および通信端末
KR100438540B1 (ko) 이동통신 단말기의 이미지 송수신 방법 및 시스템
CN109889763A (zh) 会议电视系统的呼叫建立方法、装置及存储介质
JP3434640B2 (ja) テレビ電話装置
JPH05122217A (ja) 秘話通信方法
JPH04341035A (ja) ファクシミリ装置
CN100521643C (zh) Ip视频终端设备与信令网的交互
JPH09130618A (ja) ファクシミリ装置
KR100856625B1 (ko) 사설 교환기간의 메시지 송수신 시스템 및 방법
JP3155269B2 (ja) ファクシミリ装置
JP2713355B2 (ja) 秘話通信方法
JP2836574B2 (ja) テレビ会議端末装置の回線接続方法とその装置
JPH01245765A (ja) ファクシミリ装置
JP3016686U (ja) ファクシミリ装置及びファクシミリ通信システム
CN115589504A (zh) 数据处理方法、装置、设备及存储介质
JPH05167574A (ja) 秘話通信システム
JPH03268689A (ja) テレビ電話の呼設定方式
JPH05110733A (ja) フアクシミリ装置
JPH08289365A (ja) 無線電話システムにおける秘話化方法およびそのシステム

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071130

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091130

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131130

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131130

Year of fee payment: 12