JP3255588B2 - シュレッダーダストの処理方法 - Google Patents
シュレッダーダストの処理方法Info
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- JP3255588B2 JP3255588B2 JP18443797A JP18443797A JP3255588B2 JP 3255588 B2 JP3255588 B2 JP 3255588B2 JP 18443797 A JP18443797 A JP 18443797A JP 18443797 A JP18443797 A JP 18443797A JP 3255588 B2 JP3255588 B2 JP 3255588B2
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/82—Recycling of waste of electrical or electronic equipment [WEEE]
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、電気製品
等の廃棄物を破砕して鉄屑を回収する際に発生するプラ
スチック類、ガラス類等のシュレッダーダストの処理方
法に関し、特に、シュレッダーダストを資源として再利
用することができるようにしたシュレッダーダストの処
理方法に関するものである。
等の廃棄物を破砕して鉄屑を回収する際に発生するプラ
スチック類、ガラス類等のシュレッダーダストの処理方
法に関し、特に、シュレッダーダストを資源として再利
用することができるようにしたシュレッダーダストの処
理方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車や洗濯機、冷蔵庫、テレビ
等の電気製品等の廃棄物は、多種類の素材からなるた
め、資源として再利用するために、まず、破砕し、素材
毎に分別し、処理するようにしている。
等の電気製品等の廃棄物は、多種類の素材からなるた
め、資源として再利用するために、まず、破砕し、素材
毎に分別し、処理するようにしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この破砕し
た廃棄物を素材毎に分別するためには、通常、リフティ
ングマグネット等の磁力の作用を利用した選別装置が使
用され、これにより、破砕した廃棄物から、鉄やアルミ
ニウムを選別して、分離するようにしている。しかしな
がら、磁力の作用を利用した選別装置によって分離する
ことができない、プラスチック類、ガラス類等の残滓
を、さらに素材毎に分別するためには、膨大な手数と費
用を要するため、これらの残滓は、シュレッダーダスト
として、埋立地等の廃棄物処理場にそのまま投棄してい
た。
た廃棄物を素材毎に分別するためには、通常、リフティ
ングマグネット等の磁力の作用を利用した選別装置が使
用され、これにより、破砕した廃棄物から、鉄やアルミ
ニウムを選別して、分離するようにしている。しかしな
がら、磁力の作用を利用した選別装置によって分離する
ことができない、プラスチック類、ガラス類等の残滓
を、さらに素材毎に分別するためには、膨大な手数と費
用を要するため、これらの残滓は、シュレッダーダスト
として、埋立地等の廃棄物処理場にそのまま投棄してい
た。
【０００４】本発明は、近年の廃棄物処理場の不足やリ
サイクルに対する要請に鑑み、従来、廃棄物処理場にそ
のまま投棄していた自動車、電気製品等の廃棄物を破砕
して鉄屑を回収する際に発生するプラスチック類、ガラ
ス類等のシュレッダーダストを、安全に、かつ低コスト
で資源として再利用することができるようにしたシュレ
ッダーダストの処理方法を提供することを目的とする。
サイクルに対する要請に鑑み、従来、廃棄物処理場にそ
のまま投棄していた自動車、電気製品等の廃棄物を破砕
して鉄屑を回収する際に発生するプラスチック類、ガラ
ス類等のシュレッダーダストを、安全に、かつ低コスト
で資源として再利用することができるようにしたシュレ
ッダーダストの処理方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のシュレッダーダストの処理方法は、自動
車、電気製品等の廃棄物を破砕して鉄屑を回収する際に
発生するプラスチック類、ガラス類等のシュレッダーダ
ストを、鉄屑及び石灰石とともに金属溶解用電気炉に装
入するシュレッダーダストの処理方法において、前記各
材料に、金属シリコン粒、スケールの少なくとも一方を
添加するようにし、各材料を、鉄屑、シュレッダーダス
ト、石灰石、金属シリコン粒、スケール、鉄屑の順に積
層するように、装入バスケットに投入し、装入バスケッ
トに投入した前記各材料を金属溶解用電気炉内へ装入
し、シュレッダーダストに含まれるプラスチック類等の
可燃物を焼却するとともに、ガラス類等の不燃物を熔融
してスラグとして排出するようにしたことを特徴とす
る。
め、本発明のシュレッダーダストの処理方法は、自動
車、電気製品等の廃棄物を破砕して鉄屑を回収する際に
発生するプラスチック類、ガラス類等のシュレッダーダ
ストを、鉄屑及び石灰石とともに金属溶解用電気炉に装
入するシュレッダーダストの処理方法において、前記各
材料に、金属シリコン粒、スケールの少なくとも一方を
添加するようにし、各材料を、鉄屑、シュレッダーダス
ト、石灰石、金属シリコン粒、スケール、鉄屑の順に積
層するように、装入バスケットに投入し、装入バスケッ
トに投入した前記各材料を金属溶解用電気炉内へ装入
し、シュレッダーダストに含まれるプラスチック類等の
可燃物を焼却するとともに、ガラス類等の不燃物を熔融
してスラグとして排出するようにしたことを特徴とす
る。
【０００６】このシュレッダーダストの処理方法は、シ
ュレッダーダストを、鉄屑及び石灰石とともに金属溶解
用電気炉に装入し、シュレッダーダストに含まれるプラ
スチック類等の可燃物を焼却するとともに、ガラス類等
の不燃物を熔融してスラグとして排出することにより、
プラスチック類等の可燃物を焼却する際に発生する熱を
電気炉内の加熱に利用することができるとともに、ガラ
ス類等の不燃物をスラグとして再利用することができ
る。
ュレッダーダストを、鉄屑及び石灰石とともに金属溶解
用電気炉に装入し、シュレッダーダストに含まれるプラ
スチック類等の可燃物を焼却するとともに、ガラス類等
の不燃物を熔融してスラグとして排出することにより、
プラスチック類等の可燃物を焼却する際に発生する熱を
電気炉内の加熱に利用することができるとともに、ガラ
ス類等の不燃物をスラグとして再利用することができ
る。
【０００７】そして、特に、シュレッダーダストを金属
溶解用電気炉に装入する際、鉄屑及び石灰石とともに、
金属シリコン粒、スケールの少なくとも一方を添加する
ようにし、各材料を、鉄屑、シュレッダーダスト、石灰
石、金属シリコン粒、スケール、鉄屑の順に積層するよ
うに、装入バスケットに投入し、装入バスケットに投入
した前記各材料を金属溶解用電気炉内へ装入し、シュレ
ッダーダストに含まれるプラスチック類等の可燃物を焼
却するとともに、ガラス類等の不燃物を熔融してスラグ
として排出するようにしている。ここで、「金属シリコ
ン粒」には、フェリシリコンＦｅＳｉを、また、「スケ
ール」には、酸化鉄ＦｅＯ、三酸化二鉄Ｆｅ2Ｏ3又は四
酸化三鉄Ｆｅ3Ｏ4の１種又は複数種を使用する。
溶解用電気炉に装入する際、鉄屑及び石灰石とともに、
金属シリコン粒、スケールの少なくとも一方を添加する
ようにし、各材料を、鉄屑、シュレッダーダスト、石灰
石、金属シリコン粒、スケール、鉄屑の順に積層するよ
うに、装入バスケットに投入し、装入バスケットに投入
した前記各材料を金属溶解用電気炉内へ装入し、シュレ
ッダーダストに含まれるプラスチック類等の可燃物を焼
却するとともに、ガラス類等の不燃物を熔融してスラグ
として排出するようにしている。ここで、「金属シリコ
ン粒」には、フェリシリコンＦｅＳｉを、また、「スケ
ール」には、酸化鉄ＦｅＯ、三酸化二鉄Ｆｅ2Ｏ3又は四
酸化三鉄Ｆｅ3Ｏ4の１種又は複数種を使用する。
【０００８】これにより、比重の小さいシュレッダーダ
ストが溶鋼上に浮遊し続けることを防止して、ガラス類
等の不燃物の熔融、スラグ化を、効率的に行うことがで
きる。
ストが溶鋼上に浮遊し続けることを防止して、ガラス類
等の不燃物の熔融、スラグ化を、効率的に行うことがで
きる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明のシュレッダーダス
トの処理方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
トの処理方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【００１０】図１に、本発明のシュレッダーダストの処
理方法の工程の一実施例を示す。多種類の素材からなる
廃車となった自動車や廃棄された洗濯機、冷蔵庫、テレ
ビ等の電気製品等の廃棄物１を資源として再利用するた
めに、破砕機にかけて処理しやすいサイズに破砕する。
そして、この破砕した廃棄物１をリフティングマグネッ
ト等の磁力の作用を利用した選別装置を使用して、破砕
した廃棄物１から、鉄屑２や、必要に応じて、アルミニ
ウム屑を選別して、分離するようにする。これにより、
プラスチック類、ガラス類等の残滓が、シュレッダーダ
スト３として、分離されずに残されることとなる。
理方法の工程の一実施例を示す。多種類の素材からなる
廃車となった自動車や廃棄された洗濯機、冷蔵庫、テレ
ビ等の電気製品等の廃棄物１を資源として再利用するた
めに、破砕機にかけて処理しやすいサイズに破砕する。
そして、この破砕した廃棄物１をリフティングマグネッ
ト等の磁力の作用を利用した選別装置を使用して、破砕
した廃棄物１から、鉄屑２や、必要に応じて、アルミニ
ウム屑を選別して、分離するようにする。これにより、
プラスチック類、ガラス類等の残滓が、シュレッダーダ
スト３として、分離されずに残されることとなる。
【００１１】この分離されずに残されたシュレッダーダ
スト３を、先に分離した鉄屑２又は他の鉄屑及び石灰石
５、並びに、後述する後工程において、比重の小さいシ
ュレッダーダスト３が溶鋼９上に浮遊し続けることを防
止して、ガラス類等の不燃物の熔融、スラグ化を、効率
的に行うことができるように、金属シリコン粒（フェリ
シリコンＦｅＳｉ）６、スケール（酸化鉄ＦｅＯ、三酸
化二鉄Ｆｅ2Ｏ3又は四酸化三鉄Ｆｅ3Ｏ4の１種又は複数
種）７の少なくとも一方とともに、装入バスケット４に
投入する。この場合において、上記各材料を装入バスケ
ット４に投入するに当たっては、鉄屑、シュレッダーダ
スト、石灰石、金属シリコン粒、スケール、鉄屑の順に
積層するように投入する。なお、装入バスケット４に投
入する石灰石並びに金属シリコン粒及びスケールの投入
量は、鉄屑又はシュレッダーダストの投入量に応じて定
めるものとする。
スト３を、先に分離した鉄屑２又は他の鉄屑及び石灰石
５、並びに、後述する後工程において、比重の小さいシ
ュレッダーダスト３が溶鋼９上に浮遊し続けることを防
止して、ガラス類等の不燃物の熔融、スラグ化を、効率
的に行うことができるように、金属シリコン粒（フェリ
シリコンＦｅＳｉ）６、スケール（酸化鉄ＦｅＯ、三酸
化二鉄Ｆｅ2Ｏ3又は四酸化三鉄Ｆｅ3Ｏ4の１種又は複数
種）７の少なくとも一方とともに、装入バスケット４に
投入する。この場合において、上記各材料を装入バスケ
ット４に投入するに当たっては、鉄屑、シュレッダーダ
スト、石灰石、金属シリコン粒、スケール、鉄屑の順に
積層するように投入する。なお、装入バスケット４に投
入する石灰石並びに金属シリコン粒及びスケールの投入
量は、鉄屑又はシュレッダーダストの投入量に応じて定
めるものとする。
【００１２】次に、装入バスケット４に投入した上記各
材料を、装入バスケット４を操作することにより、金属
溶解用電気炉８内へ装入すると、シュレッダーダスト３
は、電気炉８の電極から発生する高温のアークの作用に
よって、シュレッダーダスト３に含まれるプラスチック
類等の可燃物は、電気炉８内の高温の雰囲気中で焼却さ
れるとともに、ガラス類等の不燃物は、１５００℃以上
の高温の溶鋼９中で熔融され、スラグとして排出され
る。このとき、シュレッダーダスト３と共に電気炉８内
へ装入した金属シリコン粒（フェリシリコンＦｅＳｉ）
６やスケール（酸化鉄ＦｅＯ（融点：１３７７、比重：
５．７）、三酸化二鉄Ｆｅ2Ｏ3（融点：１５５０、比
重：５．１）又は四酸化三鉄Ｆｅ3Ｏ4（融点：１５３
８、比重：５．２））の１種又は複数種）７は、鉄（比
重：７．８（熔融状態のとき６．９））よりも比重の小
さいシュレッダーダスト３（ガラスの比重：２．５〜
２．８）が溶鋼９上に浮遊し続けることを防止する作用
効果を奏するため、ガラス類等の不燃物の熔融、スラグ
化を、効率的に行うことができる。これにより、プラス
チック類等の可燃物が焼却される際に発生する熱は、電
気炉８内の加熱に利用されるとともに、ガラス類等の不
燃物は、スラグとして再利用することができる。
材料を、装入バスケット４を操作することにより、金属
溶解用電気炉８内へ装入すると、シュレッダーダスト３
は、電気炉８の電極から発生する高温のアークの作用に
よって、シュレッダーダスト３に含まれるプラスチック
類等の可燃物は、電気炉８内の高温の雰囲気中で焼却さ
れるとともに、ガラス類等の不燃物は、１５００℃以上
の高温の溶鋼９中で熔融され、スラグとして排出され
る。このとき、シュレッダーダスト３と共に電気炉８内
へ装入した金属シリコン粒（フェリシリコンＦｅＳｉ）
６やスケール（酸化鉄ＦｅＯ（融点：１３７７、比重：
５．７）、三酸化二鉄Ｆｅ2Ｏ3（融点：１５５０、比
重：５．１）又は四酸化三鉄Ｆｅ3Ｏ4（融点：１５３
８、比重：５．２））の１種又は複数種）７は、鉄（比
重：７．８（熔融状態のとき６．９））よりも比重の小
さいシュレッダーダスト３（ガラスの比重：２．５〜
２．８）が溶鋼９上に浮遊し続けることを防止する作用
効果を奏するため、ガラス類等の不燃物の熔融、スラグ
化を、効率的に行うことができる。これにより、プラス
チック類等の可燃物が焼却される際に発生する熱は、電
気炉８内の加熱に利用されるとともに、ガラス類等の不
燃物は、スラグとして再利用することができる。
【００１３】そして、シュレッダーダスト３に含まれる
プラスチック類等の可燃物が、電気炉８内の高温の雰囲
気中で焼却されることによって発生する燃焼ガスは、電
気炉８からバックフィルタ集塵機１０を経て、無害化さ
れた状態で大気中に放出される。なお、電気炉８から燃
焼ガスと共に排出される粉塵は、バックフィルタ集塵機
１０にて捕捉される。また、シュレッダーダスト３中等
に含まれる鉛Ｐｂ、クロムＣｒ、亜鉛Ｚｎ等の金属類
は、酸化され、無害化される。
プラスチック類等の可燃物が、電気炉８内の高温の雰囲
気中で焼却されることによって発生する燃焼ガスは、電
気炉８からバックフィルタ集塵機１０を経て、無害化さ
れた状態で大気中に放出される。なお、電気炉８から燃
焼ガスと共に排出される粉塵は、バックフィルタ集塵機
１０にて捕捉される。また、シュレッダーダスト３中等
に含まれる鉛Ｐｂ、クロムＣｒ、亜鉛Ｚｎ等の金属類
は、酸化され、無害化される。
【００１４】
【発明の効果】本発明のシュレッダーダストの処理方法
によれば、シュレッダーダストを、鉄屑及び石灰石とと
もに金属溶解用電気炉に装入するシュレッダーダストの
処理方法において、前記各材料に、金属シリコン粒、ス
ケールの少なくとも一方を添加するようにし、各材料
を、鉄屑、シュレッダーダスト、石灰石、金属シリコン
粒、スケール、鉄屑の順に積層するように、装入バスケ
ットに投入し、装入バスケットに投入した前記各材料を
金属溶解用電気炉内へ装入し、シュレッダーダストに含
まれるプラスチック類等の可燃物を焼却するとともに、
ガラス類等の不燃物を熔融してスラグとして排出するこ
とにより、次の効果を奏するものとなる。 (1) プラスチック類等の可燃物やガラス類等の不燃物か
らなるシュレッダーダストを素材毎に分別することな
く、そのまま、鉄屑と共に処理することができるため、
シュレッダーダストの処理を簡易に、かつ安全に行うこ
とができ、シュレッダーダストの処理コストを低廉化す
ることができる。 (2) シュレッダーダストに含まれるプラスチック類等の
可燃物を焼却する際に発生する熱を電気炉内の加熱に利
用することができる。 (3) シュレッダーダストに含まれるガラス類等の不燃物
は熔融されて、スラグとして排出され、各種用途に再利
用することができる。 (4) シュレッダーダストに含まれるプラスチック類等の
可燃物は焼却され、また、ガラス類等の不燃物は熔融さ
れて、スラグとして排出、再利用されるため、廃棄物
は、電気炉から燃焼ガスと共に排出されバックフィルタ
集塵機にて捕捉された粉塵のみとなり、シュレッダーダ
ストの減容化を図ることができる。(5) シュレッダーダストを金属溶解用電気炉に装入する
際、鉄屑及び石灰石とともに、金属シリコン粒、スケー
ルの少なくとも一方を添加することにより、比重の小さ
いシュレッダーダストが溶鋼上に浮遊し続けることを防
止して、ガラス類等の不燃物の熔融、スラグ化を、効率
的に行うことができる。
によれば、シュレッダーダストを、鉄屑及び石灰石とと
もに金属溶解用電気炉に装入するシュレッダーダストの
処理方法において、前記各材料に、金属シリコン粒、ス
ケールの少なくとも一方を添加するようにし、各材料
を、鉄屑、シュレッダーダスト、石灰石、金属シリコン
粒、スケール、鉄屑の順に積層するように、装入バスケ
ットに投入し、装入バスケットに投入した前記各材料を
金属溶解用電気炉内へ装入し、シュレッダーダストに含
まれるプラスチック類等の可燃物を焼却するとともに、
ガラス類等の不燃物を熔融してスラグとして排出するこ
とにより、次の効果を奏するものとなる。 (1) プラスチック類等の可燃物やガラス類等の不燃物か
らなるシュレッダーダストを素材毎に分別することな
く、そのまま、鉄屑と共に処理することができるため、
シュレッダーダストの処理を簡易に、かつ安全に行うこ
とができ、シュレッダーダストの処理コストを低廉化す
ることができる。 (2) シュレッダーダストに含まれるプラスチック類等の
可燃物を焼却する際に発生する熱を電気炉内の加熱に利
用することができる。 (3) シュレッダーダストに含まれるガラス類等の不燃物
は熔融されて、スラグとして排出され、各種用途に再利
用することができる。 (4) シュレッダーダストに含まれるプラスチック類等の
可燃物は焼却され、また、ガラス類等の不燃物は熔融さ
れて、スラグとして排出、再利用されるため、廃棄物
は、電気炉から燃焼ガスと共に排出されバックフィルタ
集塵機にて捕捉された粉塵のみとなり、シュレッダーダ
ストの減容化を図ることができる。(5) シュレッダーダストを金属溶解用電気炉に装入する
際、鉄屑及び石灰石とともに、金属シリコン粒、スケー
ルの少なくとも一方を添加することにより、比重の小さ
いシュレッダーダストが溶鋼上に浮遊し続けることを防
止して、ガラス類等の不燃物の熔融、スラグ化を、効率
的に行うことができる。
【図１】本発明のシュレッダーダストの処理方法の一実
施例を示すフローチャートである。
施例を示すフローチャートである。
１ 廃棄物 ２ 鉄屑 ３ シュレッダーダスト ４ 装入バスケット ５ 石灰石 ６ 金属シリコン粒 ７ スケール ８ 金属溶解用電気炉 ９ 溶鋼 １０ バックフィルタ集塵機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B09B 3/00 C21B 13/12 C21C 5/52
Claims (1)
- 【請求項１】 自動車、電気製品等の廃棄物を破砕して
鉄屑を回収する際に発生するプラスチック類、ガラス類
等のシュレッダーダストを、鉄屑及び石灰石とともに金
属溶解用電気炉に装入するシュレッダーダストの処理方
法において、前記各材料に、金属シリコン粒、スケール
の少なくとも一方を添加するようにし、各材料を、鉄
屑、シュレッダーダスト、石灰石、金属シリコン粒、ス
ケール、鉄屑の順に積層するように、装入バスケットに
投入し、装入バスケットに投入した前記各材料を金属溶
解用電気炉内へ装入し、シュレッダーダストに含まれる
プラスチック類等の可燃物を焼却するとともに、ガラス
類等の不燃物を熔融してスラグとして排出するようにし
たことを特徴とするシュレッダーダストの処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18443797A JP3255588B2 (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | シュレッダーダストの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18443797A JP3255588B2 (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | シュレッダーダストの処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1110117A JPH1110117A (ja) | 1999-01-19 |
| JP3255588B2 true JP3255588B2 (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=16153146
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18443797A Expired - Lifetime JP3255588B2 (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | シュレッダーダストの処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3255588B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8702367B2 (en) | 2007-03-21 | 2014-04-22 | Edw. C. Levy Co. | Method, and process for preparing a recyclable material |
-
1997
- 1997-06-24 JP JP18443797A patent/JP3255588B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1110117A (ja) | 1999-01-19 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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