JP3154775B2 - シュレッダダストの焼却処理および発生熱利用方法 - Google Patents

シュレッダダストの焼却処理および発生熱利用方法

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JP3154775B2 JP32829791A JP32829791A JP3154775B2 JP 3154775 B2 JP3154775 B2 JP 3154775B2 JP 32829791 A JP32829791 A JP 32829791A JP 32829791 A JP32829791 A JP 32829791A JP 3154775 B2 JP3154775 B2 JP 3154775B2
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武和 鈴木
山田  清二
勝彦 松原
頼幸 桑原
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Topy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃自動車その他のシュ
レッダ処理により発生するダストの、プラスチック類、
ゴム類を中心とした可燃性成分を公害の発生を抑えて焼
却処理するとともに、その燃焼エネルギを電気炉でのス
クラップの溶解時の熱エネルギとして利用したシュレッ
ダダストの焼却処理および発生熱利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】廃自動車等のシュレッダ処理によるダス
トは、プラスチック、ゴム類を含む。自動車は軽量化の
ニーズに対応するために、プラスチック類の使用はおの
ずと増加傾向にあり、ダスト中に占めるプラスチック類
の比率も増加の傾向にある。
【0003】廃自動車等のシュレッダダストは、種々の
材料の部材の結合材のダストであるため、ダストの再資
源化は困難である。したがって、現状では埋立てによる
ダスト処理が一般的である。
【0004】シュレッダダストを焼却処理する場合は、
発生する有害物(SOX 、NOx 、HCl)の処理と焼
却温度の高温化に対処するために、排ガス処理設備およ
び冷却設備が必要となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、埋立てによる
処理においては、埋立処理用地の遍迫化とコストアップ
が大きな社会問題になりつつあり、焼却処理において
は、設備費のコストアップ、処理コストの上昇が問題と
なっている。
【0006】本発明の目的は、有害ガスの発生を抑制で
き、かつ設備量の増加を伴わず、しかも燃焼エネルギの
利用もはかれるシュレッダダストの焼却処理および発生
熱利用方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、次のシュレッダダストの焼却処理および発生熱利
用方法によって達成される。すなわち、廃自動車等をシ
ュレッダ処理することによって発生するプラスチック
類、ゴム類を中心とした可燃性のシュレッダダストを製
鋼用の電気炉内に投入し、前記シュレッダダストを、
電気炉内の溶鋼あるいは高温雰囲気を利用し、ダスト
のままあるいは混合ダストとして焼却処理し、シュレッ
ダダストの発生熱を前記電気炉鉄のスクラップ溶解
用の熱源の一部として利用し、かつ前記シュレッダダス
トの燃焼でできた炭化物を前記電気炉内の溶鋼の脱酸素
剤として利用することを特徴とするシュレッダダストの
焼却処理および発生熱利用方法。
【0008】
【作用】上記本発明方法においては、シュレッダダスト
を電気炉により焼却するため、高温(800〜1300
°C)で短時間の処理が可能である。プラスチック類は
電気炉内で可燃ガスを発生し、高温雰囲気であるから瞬
時に完全燃焼される。また、プラスチック類ダストの燃
焼時の熱エネルギは電気炉のスクラップ溶解用熱エネル
ギの一部として利用される。また、シュレッダダストの
燃焼でできた炭化物を電気炉内の溶鋼の脱酸素剤として
利用するので脱酸素剤の節約になる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明に係るシュレッダダストの焼
却処理および発生熱利用方法の望ましい実施例を図面を
参照して説明する。本発明のシュレッダダストの焼却処
理および発生熱利用方法は、廃自動車等をシュレッダ処
理する工程と、シュレッダによって発生したダストから
ガラスその他の不燃物の多く含むものをふるいわけによ
り除く工程と、ふるいわけで残ったダストを破砕し、必
要に応じて固形化する工程と、電気炉に投入してプラス
チック等の可燃成分を焼却し、シュレッダダストの発生
熱を電気炉のスクラップ溶解用の熱源の一部として利用
する工程と、を有する。
【0010】シュレッダダストの電気炉内への投入方式
には、図1に示すようなスクラップ投入用バケット2に
よる投入、図2に示すようなシュート4による炉内への
落下投入、図3に示すような圧送投入ランス6による炉
内投入、図4に示すような圧送投入ランス8による溶鋼
10中吹込みがあるが、何れによってもよい。
【0011】スクラップ投入用バケットによる投入にお
いては、図1に示すように、スクラップ投入用バケット
2の底部に、プラスチック類、ゴム類の細片を含むシュ
レッダダスト12を装入し、その上を石灰14、鉄スク
ラップ16で覆い、電気炉20の蓋22を開けてバケッ
ト2を電気炉20上に移動させ、バケット2の扉18を
開けて、スクラップ投入用バケット2内のシュレッダダ
スト12、石灰14、スクラップ16を電気炉20内に
投入するようにする。投入されると、スクラップ16の
溶解と同時にダスト12は燃焼される。
【0012】シュレッダダスト12をバケット2の底部
に装入するのは、電気炉20内に投入したときにも、そ
のままダスト12の上方が石灰14、スクラップ16で
覆われることとなり、シュレッダダスト12が溶鋼24
上で飛び散らないようにするためである。また、ダスト
12を石灰14で覆うのは、シュレッダダスト12に塩
化ビニルが含まれている場合、燃焼時に塩酸が発生する
が、添加した石灰により容易にClが塩化物として捕捉
されるからである。図7の表図は石灰の添加がある場合
HClが吸収されることを示している。また、SもSO
2 の形になって石灰によって捕捉され得る。
【0013】シュレッダダスト12中のプラスチック類
等の可燃物は、燃焼時に熱を発生するが、この熱は鉄ス
クラップ16の溶融のための熱として利用され、熱エネ
ルギの回収がはかられる。また、シュレッダダスト12
中の可燃物の燃焼で炭化物ができた場合、炭化物は酸化
溶鋼の脱酸素剤として作用する。
【0014】電気炉20内にダスト12を投入(バケッ
ト投入方式でもその他の投入方式であってもよい)する
場合、図5に示すような固形物にしてもよく、または図
6に示すような破砕粒度分布をもつ粒状ダストで投入し
てもよい。固形物の場合は、ダスト12のとり扱い、運
搬が容易になる。
【0015】図5は2軸押出成形機等により固形物30
とされたダストを示している。
【0016】図6は粒状ダストの破砕粒度分布を示して
いる。
【0017】図5のダストの固形化において、シュレッ
ダダスト12を、石灰あるいは還元スラグ等と混合、固
形化するようにしてもよい。石灰や還元スラグは、精錬
上添加する方が望ましいものであるから、これをダスト
とともに固形化することにより、ダストの固形化を容易
にすることに利用する。
【0018】なお、ランスによるシュレッダダスト12
の圧送においては、エアによる圧送の他、酸素による圧
送、あるいは空気と酸素の混合気体の圧送を用いてもよ
く、酸素量を増すことによって、電気炉内の燃焼が促進
され、プラスチック類の完全燃焼も促進される。
【0019】つぎに、作用を説明する。廃自動車は軽量
化指向により、非金属の使用割合が高まってきており、
重量比で約20%を占める迄になってきている。これを
シュレッダ処理により、約10mm程度の細片に切断し
てシュレッダダスト12とする。これを、そのまま、ま
たは固形化して、または石灰等と混合固形化して、電気
炉20内に投入する。
【0020】電気炉20内では、高温雰囲気により、シ
ュレッダダスト12中のプラスチック類等の可燃物は瞬
時に完全燃焼される。この場合、塩化物や硫化物は、石
灰等により捕捉される。したがって、悪臭やHCl等の
有害物が放出されることはない。
【0021】プラスチック類の燃焼時に発生する熱エネ
ルギは、鉄スクラップ16の溶解に利用されるので、熱
エネルギの回収が行われる。また、プラスチック類の燃
焼で生成するかもしれない炭化物は、製鋼における溶鋼
脱酸素に利用される。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を得る。 (イ) 焼却方式のため、埋立処分されるダスト量を低
減できる。 (ロ) 焼却時に発生する熱を熱源として利用できるの
で、電力源単位の低減が見込める。 (ハ) 脱酸素効果がみられ、溶鋼過酸化反応の低減が
はかれる。 (ニ) 高温反応であるため、CaO添加によって、C
l、Sの捕捉があり、有害物の大気排出量が低減され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシュレッダダストの焼却処理および発
生熱利用方法におけるバケット投入方式に係る実施例の
概略断面図である。
【図2】本発明のシュレッダダストの焼却処理および発
生熱利用方法におけるシュートによる炉内落下投入方式
に係る実施例の概略断面図である。
【図3】本発明のシュレッダダストの焼却処理および発
生熱利用方法における圧送投入ランスによる炉内投入方
式に係る実施例の概略断面図である。
【図4】本発明のシュレッダダストの焼却処理および発
生熱利用方法における圧送投入ランスによる溶鋼中吹込
み方式に係る実施例の概略断面図である。
【図5】本発明方法において用いられる固形物ダストの
形状である。
【図6】本発明方法におけるダストの破砕された形状分
布図である。
【図7】CaO(石灰)の添加とHCl、SO2 吸収の
関係を示す特性表図である。
【符号の説明】
2 スクラップ投入用バケット 4 シュート 6 圧送投入ランス 8 圧送投入ランス 10 溶鋼 12 シュレッダダスト 14 石灰 16 鉄スクラップ 20 電気炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 頼幸 東京都千代田区四番町5番地9 トピー 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−103215(JP,A) 特開 平3−291331(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 7/00 F23G 7/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃自動車等をシュレッダ処理することに
    よって発生するプラスチック類、ゴム類を中心とした可
    燃性のシュレッダダストを製鋼用の電気炉内に投入し、
    前記シュレッダダストを、前記電気炉内の溶鋼あるいは
    高温雰囲気を利用し、ダストのままあるいは混合ダスト
    として焼却処理し、シュレッダダストの発生熱を前記
    気炉鉄のスクラップ溶解用の熱源の一部として利用
    、かつ前記シュレッダダストの燃焼でできた炭化物を
    前記電気炉内の溶鋼の脱酸素剤として利用することを特
    徴とするシュレッダダストの焼却処理および発生熱利用
    方法。
JP32829791A 1991-11-18 1991-11-18 シュレッダダストの焼却処理および発生熱利用方法 Expired - Lifetime JP3154775B2 (ja)

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