JP3255470B2 - 材料試験機の表示装置 - Google Patents

材料試験機の表示装置

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JP3255470B2
JP3255470B2 JP00053693A JP53693A JP3255470B2 JP 3255470 B2 JP3255470 B2 JP 3255470B2 JP 00053693 A JP00053693 A JP 00053693A JP 53693 A JP53693 A JP 53693A JP 3255470 B2 JP3255470 B2 JP 3255470B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は材料試験機の表示装置に
係り、特に、材料試験の際に材料に加えられる荷重又は
この荷重による試験材料の伸縮によって、各辺の抵抗値
が変化して荷重又は伸縮に応じた大きさの交流信号を出
力する交流式ブリッジ回路を有する検知器と、この検知
器からの交流出力に基づいて測定値をデジタル表示する
デジタル表示器とを有する材料試験機において、交流式
ブリッジ回路のバランス調整作業の際に使用するのに適
した表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、図7に示す
ような構成のものが一般に使用されていた。同図におい
て、1は材料試験機本体であり、所定の箇所にセットさ
れた試験材料に各種の荷重を加えるための図示しない機
構の他、試験材料に加えられた圧縮や引張などの荷重を
検知する荷重検知器1aなどを有する。荷重検知器1a
は、荷重によって歪んで各辺の抵抗R1 乃至R4 の値が
変化するブリッジ回路11aと、このブリッジ回路11
aの対向する接続点a及びc間に接続された一定振幅の
交流信号を発生する交流信号源11bとを有し、ブリッ
ジ回路11aが不平衡のとき他の対向する接続点b及び
d間に不平衡の程度に応じた大きさの交流信号を出力す
る。
【0003】ブリッジ回路11aの抵抗(R)バランス
と、交流を使用することによって問題になるブリッジ回
路11aの容量成分について容量(C)バランスとを無
荷重状態でそれぞれ調整するため、交流信号源11bと
並列に可変抵抗VR1 及びVR2 が接続されると共に、
可変抵抗VR1 の摺動子が直接、可変抵抗VR2 の摺動
子がコンデンサCを介して接続点Bにそれぞれ接続され
ている。
【0004】2は結合トランスであり、その入力に荷重
検出器1が出力する交流信号が印加され、この入力され
た交流信号に応じた大きさの交流信号を出力に送出す
る。3は結合トランス2の出力に送出される交流信号を
増幅する増幅器である。4は増幅器3によって増幅され
た交流信号を入力して同期検波し、この同期検波によ
り、交流信号源11bが出力する交流信号と同相の成分
に応じた大きさの信号を出力する同期検波回路である。
5は同期検波回路4の出力に得られる信号の振幅を所定
の周期でデジタル信号に変換するA/D変換器である。
6はA/D変換器5が出力するデジタル信号を入力し、
この入力したデジタル信号を予め定められたプログラム
に従って処理して表示データに変換するマイクロコンピ
ュータ(CPU)である。7はCPU6によって変換さ
れた表示データを入力してデジタル表示を行う6桁のデ
ジタル表示器である。
【0005】8は増幅器3によって増幅された交流信号
を入力して整流し、交流信号の振幅に応じた直流信号を
出力端子OUTから出力する整流回路である。この整流
回路8に得られる直流信号は、Rバランスがとれていて
もブリッジ回路11aの容量バランスがとれていないと
きには、図8に示すように、接続点b及びdの交流電圧
B 及びVD の位相がずれることによって、接続点b及
びd間にその位相のずれの大きさに応じた振幅の交流電
圧VBDが発生し、この交流電圧VBDを整流して得た直流
信号の振幅は位相の大きさに応じたものとなる。
【0006】よって、Cバランス調整を行う際にテスタ
ーなどの測定器を出力端子OUTに接続することによっ
て、Rバランスがとられた状態での測定器の指示によっ
て容量アンバランスの大きさを知ることができ、測定器
の指示を見ながら可変抵抗VR2 を調節することでCバ
ランス調整を行うことができる。また、Rバランス調整
は、表示器7のデジタル表示を見ながら可変抵抗R1
調節することによって行うことができる。
【0007】なお、9は操作部であり、ここには材料試
験の条件の設定や試験の開始の指示を行うための各種の
操作釦が設けられ、この操作部9において試験開始を指
示する操作を行うと、CPU6は操作部9の操作によっ
て設定した試験条件を示す信号を材料試験器本体1に対
し出力する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の装置で
は、デジタル表示器7には荷重検知器1aが出力する交
流信号を同期検波回路4が同期検波することで得られる
信号の大きさが表示されるだけで、容量のアンバランス
による信号成分については、整流回路8によって整流さ
れて出力端子OUTから出力されるようになっている。
このため、Cバランス調整を行うためには、電圧計のよ
うな測定器を別個に用意しておき、これを出力端子OU
Tに接続する作業の他、測定器のレンジの切換操作など
が伴うようになり、極めて不便であった。
【0009】また、CバランスがとれていないときにR
バランス調整によってデジタル表示器7の表示が0にな
っても、実際にはCアンバランスによる成分も含んだ状
態でバランス調整をおこなっているため、それは完全な
ものでなく、仮のものである。従って、この状態で測定
器の指示を見ながらCバランスをとると、デジタル表示
器7の表示が0でなくなり、再度Rバランス調整を行わ
なければならない。
【0010】このように、Cバランス調整とRバランス
調整とは互いに関連しており、両方の調整を交互に行わ
れなければならないにもかかわらず、Rバランス調整の
際に使用するデジタル表示器7とCバランス調整の際に
使用する測定器とが離れた場所に設置されているため、
離れた場所の表示を交互に見ながら行うバランス調整の
作業性が極めて悪いという問題もあった。
【0011】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、バランス調整のために測定器を必要なくして、こ
れを接続する作業や調整の際のレンジ切換作業を不要に
して、バランス調整の作業性の向上を図ることができる
ようにした材料試験機の表示装置を提供することを目的
としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明により成された材料試験機の表示装置は、図1の
基本構成図に示すように、測定値を所定桁数でデジタル
表示するデジタル表示器7と、試験材料に加えられる荷
重又は試験材料の伸縮に応じて各辺の抵抗値が変化して
荷重又は伸縮に応じた大きさの交流信号を出力する交流
式ブリッジ回路11aを有する検知器1aと、該検知器
1aが出力する交流信号を同期検波する同期検波回路4
と、前記検知器1aが出力する交流信号を整流する整流
回路8と、前記同期検波回路4の出力信号に基づいて前
記荷重又は伸縮の測定値を前記デジタル表示器7にデジ
タル表示させる表示制御手段6aとを備える材料試験機
の表示装置であって、前記交流式ブリッジ回路11aの
バランス調整時に、前記同期検波回路4及び前記整流回
路8の出力信号を入力し、該入力した前記同期検波回路
4又は前記整流回路8の一方の出力信号の大きさに応じ
たデジタル表示を、上下に2分割した前記デジタル表示
器7の上位桁側に行わせ、他方の出力信号の大きさに応
じたデジタル表示を下位桁側に行わせる調整時表示制御
手段6bとを備えることを特徴としている。
【0013】前記調整時表示制御手段6bが、前記同期
検波回路4又は前記整流回路8の出力信号の大きさが所
定値以上のとき、該所定値以上の部分を所定の割合で縮
小した信号の大きさに応じたデジタル表示を行わせるこ
とを特徴としている。
【0014】
【作用】上記構成において、荷重又は伸びの測定値を表
示するデジタル表示器7を交流式ブリッジ回路11aの
バランス調整時に上下に2分割し、その上位桁側に、同
期検波回路4又は整流回路8の出力信号の一方の大きさ
に応じたデジタル表示を、下位桁側に他方の出力信号の
大きさに応じたデジタル表示を行わせるようにしている
ので、バランス調整時にデジタル表示器7には、交流ブ
リッジ回路1aの抵抗アンバランス及び容量アンバラン
スを示す値が並んでデジタル表示されるようになる。
【0015】また、同期検波回路4又は整流回路8の出
力信号の大きさが所定値以上のとき、その越えた部分を
所定の割合で縮小した信号の大きさに応じたデジタル表
示をデジタル表示器7に行わせるようになっているの
で、デジタル表示器7の桁が上下に2分され、各アンバ
ランスの表示に使用できる桁数が小さくても、小さな信
号に対応する表示精度を低下させるとことなく、より大
きな信号に対応する表示が可能になっている。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は本発明による材料試験機の表示装置の一実
施例を示し、同図において、図7について上述した従来
のものと同等の部分には同一の符号を付し、その詳細な
説明を省略する。
【0017】図示実施例では、操作部9にバランス調整
モードを設定するための調整モードスイッチ釦9aが追
加され、同期検波回路4及び整流回路8とA/D変換器
5との間に切換スイッチ10が設けられている以外のハ
ード構成は図7について上述した従来のものと同一であ
る。
【0018】切換スイッチ10は例えばアナログスイッ
チやリレースイッチなどによって構成され、常時は同期
検波回路4の出力信号を選択してA/D変換器5に供給
するようになっているが、操作部9の調整モードスイッ
チ釦9aが操作されると、CPU6の制御によって例え
ば0.5秒の一定時間ごとに切り換わって同期検波回路4
と整流回路8の出力信号を交互に選択してA/D変換器
5に入力するように働く。A/D変換器5はその入力信
号を例えば0.1秒毎にA/D変換し、このA/D変換値
をCPU6が読み込み、内蔵する図示しないRAMのよ
うなメモリの所定エリアに格納する。
【0019】CPU6は操作部9の調整モードスイッチ
釦9aが操作されると、これに応じて切換スイッチ10
を一定時間毎にA及びB接点間で切り換え、A/D変換
器5によってデジタル信号に変換した同期検波回路4又
は整流回路8の出力信号を入力して処理し、デジタル表
示器7にデジタル表示する表示データを生成する。切換
スイッチ10がA側にあって同期検波回路4の出力信号
を入力しているときには、この信号によって生成した表
示データをデジタル表示器7の下位3桁に供給してRア
ンバランスの度合いを示すデジタル表示を行う。これに
対し、切換スイッチ10がB側にあって整流回路8の出
力信号を入力しているときには、この信号によって生成
した表示データをデジタル表示器7の上位3桁に供給し
てCアンバランスの度合いを示すデジタル表示を行う。
【0020】よって、デジタル表示器7の下位3桁と上
位3桁には、RとCのアンバランスを示す表示が同時に
行われるようになり、隣接した両表示を同時に視認しな
がらバランス調整を行うことができるようになる。
【0021】以上概略説明した装置の動作の詳細を、C
PU6が図示しないROMに格納した制御プログラムに
従って行う仕事を示す図3乃至図5のフローチャートを
参照して以下説明する。
【0022】CPU6は操作部9の操作の判断処理、操
作部9の操作によって入力される指示に従って試験制御
データの作成、該作成した試験制御データによる材料試
験機本体1の制御などの多数の仕事をメインルーチンに
おいて行う。そして、タイマ割込によってA/D変換器
6の出力のデジタルデータの読み込み・格納する処理が
あり、この処理は図3に示すように例えば0.1 秒毎に実
行されるタイマ割込処理によって行われ、その最初のス
テップS1においてA/D変換器5の出力を読み込み、
続くステップS2においてこの読み込んだデジタル値を
データDとしてRAMの所定エリアに格納してからメイ
ンルーチンに戻る。
【0023】また、メインルーチンの処理のなかの1つ
として、試験時と調整時の表示を制御する処理があり、
この表示制御処理は図4に示すフローチャートの実行に
よって行われる。
【0024】すなわち、表示制御処理においては、CP
U6はその最初のステップS11において調整モードで
あるか否かを判定する。この判定は操作部9の調整モー
ドスイッチ釦9aが操作されているかどうかによって行
い、調整モードスイッチ釦9aが操作されておらず、ス
テップS11の判定がNOのときにはステップS12に
進んで試験中の荷重や伸縮の測定値を表示するための測
定値表示処理を行ってメインルーチンに戻る。
【0025】ステップS11の判定がYESのとき、す
なわち、調整モードスイッチ釦9aが操作されていると
きにはステップS13に進んでタイマの設定が済んでい
るか否かを判定する。このタイマはRAM中の所定のエ
リアを使用して構成され、例えば0.5秒でタイマアップ
する。上記ステップS11の判定がYESになった直
後、すなわち、操作部9の調整モードスイッチ釦9aを
操作した直後のステップS13の判定はNOとなるが、
このときにはステップS14に進んでタイマの設定を行
うと共に、その後のステップS15において表示モード
フラグRをオンする。この表示モードフラグRもRAM
中の所定のエリアを使用して形成され、そのエリアに
「1」を書き込みことによってフラグRをオンにするこ
とができる。
【0026】上記ステップS15の実行後はステップS
16に進み、ここでフラグRがオンであるか否かを判定
し、この判定がYESのときにはステップS17に進
む。ステップS17においては、後述する図5のフロー
チャートに示す表示データ処理のためのサブルーチンを
実行し、この表示データ処理によって得られた表示デー
タを次のステップS18においてデジタル表示器7の下
位3桁用の表示データとして出力してからメインルーチ
ンに戻る。よって、デジタル表示器7の下位3桁に、R
アンバランスによって生じる信号の大きさを示すデジタ
ル表示が行われる。
【0027】その後再度上記ステップS11を経てステ
ップS13に戻り、タイマが設定済みか否かの判定を行
うが、今度のステップS13の判定ではYESになって
ステップS19に進む。ステップS19においては上記
ステップS14において設定したタイマがタイマアップ
となったか否かを判定し、この判定NOのときには上記
ステップS16に進み、ここから更にステップS17及
びS18を経てメインルーチンに戻る。以後、ステップ
S11の判定がNO又はステップS19の判定がYES
になるまでステップS16乃至S18を繰り返し実行
し、デジタル表示器7にRアンバランスによって生じる
信号の大きさを示すデジタル表示を行い続ける。
【0028】上記ステップS14でのタイマの設定から
例えば0.5秒の時間が経過してステップS19の判定が
YESになるとステップS20に進んでタイマを再度設
定し、その後ステップS21に進んでフラグRがオンで
あるか否かを判定する。上記ステップS15においてフ
ラグRをオンした後のステップS21の実行では、この
ステップS21の判定はYESであるので、ステップS
22に進んで表示モードフラグRをオフすると共に、切
換スイッチ10に対しB側に切り換えるための切換信号
を出力してからステップS16に進む。
【0029】ステップS16においては上述したように
フラグRがオンであるか否かを判定するが、上記ステッ
プS22においてフラグをオフした直後では判定がNO
となってステップS23に進み、ここで上記ステップS
17と同様に図5のフローチャートに示す表示データ処
理のためのサブルーチンを実行し、この表示データ処理
によって得られた表示データを次のステップS24にお
いてデジタル表示器7の上位3桁用の表示データとして
出力してからメインルーチンに戻る。よって、デジタル
表示器7の上位3桁に、Cアンバランスによって生じる
信号の大きさを示すデジタル表示が行われる。
【0030】その後再度上記ステップS11及びS13
を経てステップS19に戻るが、このステップS19の
判定がNOとなって上記ステップS16に進み、ここか
ら更にステップS23及びS24を経てメインルーチン
に戻る。以後、ステップS11がNO又はステップS1
9がYESになるまでステップS16、S23及びS2
4を繰り返し実行し、デジタル表示器7にCアンバラン
スによって生じる信号の大きさを示すデジタル表示を行
い続ける。
【0031】上記ステップS20でのタイマの設定から
例えば0.5秒の時間が経過してステップS19の判定が
YESになると、ステップS20に進んでタイマを再度
設定し、その後ステップS21に進んでフラグRがオン
であるか否かを判定する。上記ステップS22において
フラグRをオフした後のステップS21の実行では、こ
のステップS21の判定はNOであるので、ステップS
25に進んで表示モードフラグRをオンすると共に、切
換スイッチ10に対しA側に切り換えるための切換信号
を出力してからステップS16に進む。
【0032】ステップS16においてはフラグRがオン
であるか否かを判定するが、上記ステップS25におい
てフラグRをオンした後であるので、この判定がYES
となってステップS17及びS18を実行するようにな
って、デジタル表示器7の下位3桁に、Rアンバランス
によって生じる信号の大きさを示すデジタル表示が行わ
れるようになる。
【0033】よって、調整モードスイッチ釦9aの操作
が解除されてステップS11の判定がNOになるまで、
デジタル表示器7の下位3桁と上位3桁にR及びCアン
バランスを示す表示が短い時間に交互に行われ、両表示
を同時に視認することができるようになり、この表示を
見ながら可変抵抗VR1 又はVR2 を交互に調節するこ
とによってバランス調整作業を行うことができる。
【0034】次に、上記ステップS17及びS23にお
いて実行する表示データ処理のサブルーチンを図5を参
照して説明する。このサブルーチンでは、その最初のス
テップS17aにおいては、図3のタイマ割込のステッ
プS2においてRAMの所定エリアに格納したデータD
がX(9.9以下の任意の値)以上であるか否かを判定
し、この判定がNOのときにはステップS17bに進ん
でデータDをRAM中の所定エリアに表示データとして
そのまま格納してから図4のフローチャートのステップ
S18又はS24に進む。
【0035】上記ステップS17aの判定がYESのと
き、すなわち、データDがX以上であるときにはステッ
プS17cに進み、ここでX×(D−X)/2なる演算
を行ってYを求め、このYについて続くステップS17
dにおいて9.9以上であるか否かを判定し、このステッ
プS17dの判定がNOのときはステップS17eに進
んでYをRAM中の所定エリアに表示データとして格納
してから図4のステップS18又はS24に進む。
【0036】次にステップS17dの判定がYESのと
き、すなわち、データYが9.9以上であるときには、ス
テップS17fに進み、ここで9.9をRAM中の所定エ
リアに表示データとして格納してから図4のステップS
18又はS24に進む。
【0037】このサブルーチンによる表示データ処理に
よって、CPU6が入力した信号は図6のグラフに示す
ように変換されてデジタル表示器7に表示されるように
なり、零付近の表示は拡大し、所定値以上の表示は縮小
して表示することができるようになる。よって、零付近
の精度を低下することなくより大きな信号までの表示を
有効に行うことができるようになるので、少ない桁数の
デジタル表示であってもバランス調整の作業性を損なう
ことがない。
【0038】上述したフローチャートの説明から明らか
なように、CPU6は、ステップS12の実行によっ
て、同期検波回路4の出力信号に基づいて荷重の測定値
をデジタル表示器7にデジタル表示させる表示制御手段
6aとして働く。また、CPU6は、ステップS17及
びS18並びにS23及びS24の実行によって、交流
式ブリッジ回路1aのバランス調整時に、同期検波回路
4又は整流回路8の一方の出力信号の大きさに応じたデ
ジタル表示を、上下に2分割したデジタル表示器7の上
位桁側に行わせ、他方の出力信号の大きさに応じたデジ
タル表示を下位桁側に行わせる調整時表示制御手段6b
として働く。
【0039】なお、図示実施例では、A/D変換器5を
同期検波回路4及び整流回路8の出力信号をA/D変換
するために兼用するために、A/D変換器5の入力側に
切換スイッチ10を設けているが、同期検波回路4及び
整流回路8の各々に対してA/D変換器を設けると共に
CPU6に両回路の出力信号のデジタル値を入力するよ
うにすれば、切換スイッチ10は設ける必要がなくな
る。また、このような変更に伴って、CPU6が実行す
る仕事を示すフローチャート中のタイマに関連したステ
ップが不要になる。
【0040】また、図示実施例では、同期検波回路又は
整流回路の出力信号の大きさが所定値以上のとき、該所
定値以上の部分を所定の割合で縮小した信号の大きさに
応じたデジタル表示を行わせるために、任意の1点の値
X以上のときに所定の一定割合で縮小するようにしてい
るが、2点以上の値を設定して各々異なる割合で縮小す
る3以上の区分を設定するようにしてもよい。
【0041】更に、図には、材料試験機内の荷重を検知
する1つの検知器1aしか示していないが、伸縮を検知
する他の検知器についても同様のバランス調整が必要で
あるので、バランス調整の際に、この伸縮値を表示する
ために別個に設けられたデジタル表示器を上下に2分
し、上述したと同様の方法で同様の表示を行わせること
ができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、荷
重又は伸びの測定値を表示するデジタル表示器を2分割
し、その上位桁と下位桁に交流式ブリッジ回路のバラン
ス調整時の2つの信号をそれぞれ表示しているので、抵
抗アンバランス及び容量アンバランスを示す値が並んで
デジタル表示されるようになり、バランス調整のために
測定器を格別に用意したりこれを接続する作業を不要に
すると共に、調整の際のレンジの切換作業も不要にし
て、バランス調整の作業性の向上を図ることができる。
【0043】また、信号が所定値以上のとき、その越え
た部分を所定の割合で縮小してデジタル表示するように
なっているので、デジタル表示器が2分割され、各表示
に使用できる桁数が少なくても、小さな信号に対応する
表示精度を低下させるとことなく、より大きな信号に対
応する表示が可能になり、バランス調整の作業性を損な
うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による材料試験機の表示装置の基本構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明による材料試験機の表示装置の一実施例
を示す図である。
【図3】図2中のCPUが行う仕事の一部を示すフロー
チャートである。
【図4】図2中のCPUが行う仕事の他の部を示すフロ
ーチャートである。
【図5】図4中の一部分の詳細を示すサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図6】図6のサブルーチンの実行により得られる信号
変換特性を示すグラフである。
【図7】従来の装置の一例を示す図である。
【図8】容量アンバランスの原因を説明するための波形
図である。
【符号の説明】
1a 検知器 11a 交流式ブリッジ回路 4 同期検波回路 6a 表示制御手段(CPU) 6b 調整時表示制御手段(CPU) 7 デジタル表示器 8 整流回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−113342(JP,A) 特開 平2−62934(JP,A) 特開 平2−290529(JP,A) 特開 昭54−65592(JP,A) 特開 昭62−285010(JP,A) 特開 昭62−91854(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 3/06 G01N 3/08 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定値を所定桁数でデジタル表示するデ
    ジタル表示器と、試験材料に加えられる荷重又は試験材
    料の伸縮に応じて各辺の抵抗値が変化して荷重又は伸縮
    に応じた大きさの交流信号を出力する交流式ブリッジ回
    路を有する検知器と、該検知器が出力する交流信号を同
    期検波する同期検波回路と、前記検知器が出力する交流
    信号を整流する整流回路と、前記同期検波回路の出力信
    号に基づいて前記荷重又は伸縮の測定値を前記デジタル
    表示器にデジタル表示させる表示制御手段とを備える材
    料試験機の表示装置であって、 前記交流式ブリッジ回路のバランス調整時に、前記同期
    検波回路及び前記整流回路の出力信号を入力し、該入力
    した前記同期検波回路又は前記整流回路の一方の出力信
    号の大きさに応じたデジタル表示を、上下に2分割した
    前記デジタル表示器の上位桁側に行わせ、他方の出力信
    号の大きさに応じたデジタル表示を下位桁側に行わせる
    調整時表示制御手段とを備えることを特徴とする材料試
    験機の表示装置。
  2. 【請求項2】 前記調整時表示制御手段が、前記同期検
    波回路又は前記整流回路の出力信号の大きさが所定値以
    上のとき、該所定値以上の部分を所定の割合で縮小した
    信号の大きさに応じたデジタル表示を行わせることを特
    徴とする請求項1記載の材料試験機の表示装置。
JP00053693A 1993-01-06 1993-01-06 材料試験機の表示装置 Expired - Fee Related JP3255470B2 (ja)

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