JP2517576Y2 - 材料試験機 - Google Patents

材料試験機

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JP2517576Y2
JP2517576Y2 JP1991080725U JP8072591U JP2517576Y2 JP 2517576 Y2 JP2517576 Y2 JP 2517576Y2 JP 1991080725 U JP1991080725 U JP 1991080725U JP 8072591 U JP8072591 U JP 8072591U JP 2517576 Y2 JP2517576 Y2 JP 2517576Y2
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amplifier
signal
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浩一 金地
寿則 布施
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、材料試験機、特に荷重
測定計のレンジ自動切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】供試体に圧縮力や引張力などの負荷を与
え、そのときの荷重と変位を測定し、この測定データに
基づいて荷重−変位曲線を記録したり、試験片の機械的
性質,特性などを求めるようにした材料試験機が知られ
ている。従来、このような材料試験機の荷重計測には、
オートレンジ切換機能を備えた荷重計測用増幅器が利用
され、検出荷重がフルスケールの95%に達すると、低
レンジへ自動的に切換わり、増幅器の測定倍率を下げる
ことにより、試験片の荷重を破断に達するまで継続して
計測できるようになっている。
【0003】図6は、増荷重時の荷重測定レンジが低レ
ンジへ自動的に切換えられたときのグラフである。この
図からも明らかなように、荷重計測用増幅器が「×5」
のレンジで作動しているとき、検出荷重がフルスケール
の95%に達すると、レンジは「×2」に切換わる。そ
して、レンジ「×2」での検出荷重がフルスケールの9
5%に達すると、レンジは「×1」に切換わる。
【0004】「×1」のレンジにおいて、増荷重される
試験片が破断すれば、破断点P1で荷重はゼロとなる。
また、プラスチック,あるいは銅などのように延性に富
んだ材料の場合には、変形を続けるのに要する荷重が破
線に示すように徐々に低下し、図6の横軸とクロスして
荷重がゼロになる点P2が破断点となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の測定機器のレンジ自動切換装置では、増荷重
時にレンジを低位側へのみ切換える方式になっているた
め、低レンジでの荷重計測時に荷重が徐々に低下するよ
うな荷重−変位曲線の場合、その荷重を精度よく計測で
きず、強いては供試体の破断点検出に支障をきたす問題
があった。
【0006】本考案の目的は、増荷重および減荷重の両
方にレンジ切換えを可能にした材料試験機を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、供試体に負荷
される荷重を検出し相応の荷重信号を出力する荷重検出
手段と、前記荷重信号の測定レンジを設定するレンジ設
定手段と、前記荷重検出手段からの荷重信号により増荷
重か減荷重かを判別する判別手段と、前記判別手段によ
って、供試体に対する荷重が増荷重と判別された時は前
記荷重信号が前記測定レンジで決まるフルスケールの所
定の割合に達する毎に前記荷重信号に対する測定倍率が
1段下がる方向の指令を出力して前記レンジ設定手段の
レンジを順次切換えるとともに、供試体に対する荷重が
減荷重と判別された時は前記荷重信号が前記測定レンジ
で決まるフルスケールの前記所定の割合とは異なる所定
の割合に達する毎に前記荷重信号に対する倍率が1段上
がる方向の指令を出力して前記レンジ設定手段のレンジ
を順次切換える制御手段とを備えたことを特徴とする材
料試験機である。
【0008】
【作用】判別手段により、供試体に対する荷重が増荷重
と判別され、検出された荷重がフルスケールの所定の割
合,例えばフルスケールの95%以上になると、レンジ
設定手段の測定レンジが現在の荷重信号測定倍率より1
段低い方向へ切換えらえる。また、判別手段により、供
試体に対する荷重が減荷重と判別され、検出された荷重
がフルスケールの所定の割合,例えばフルスケールの3
0%以下になると、レンジ設定手段の測定レンジが現在
の荷重信号測定倍率より1段高い方向へ切換えらえる。
このため、増荷重,減荷重の両方にレンジ切換えをする
ことができ、高精度の荷重計測が可能となる。
【0009】
【実施例】図2〜図5により本考案の一実施例を説明す
る。図2は、材料試験機におけるレンジ自動切換装置の
全体の構成を示すブロック図である。図2において、ロ
ードセル11は、供試体(不図示)に負荷される引張
力,圧縮力などの荷重を検出し相応する荷重信号を出力
する。ロードセル11の出力側には、荷重計測用のロー
ドアンプ12が接続される。このロードアンプ12は、
×1,×2,×5,×10,×20,×50,×100
の7段階の測定倍率にレンジ切換えできるレンジ切換部
12aを備えている。ロードアンプ12から出力される
アナログ信号はA−Dコンバータ13によりデジタル信
号に変換されて制御回路14に送られる。
【0010】制御回路14は、全体を制御し管理する中
央処理装置(以下CPUという)141と、リードオン
リメモリ(以下ROMという)142と、ランダムアク
セスメモリ(以下RAMという)143と、入力インタ
フェース144および出力インタフェース145を備
え、これらはバス146を介してCPU141に接続さ
れている。
【0011】ROM142には、ロードセル11からの
荷重信号が増荷重か減荷重かを判定するプログラム、増
荷重および減荷重時に荷重信号がそれぞれの測定レンジ
で決まるフルスケールの所定の割合になったかを判定す
るプログラム、およびレンジ切換プログラムなどが格納
される。また、RAM143には、CPU141での演
算結果および外部からの入力データ等が格納される。入
力インタフェース144には、A−Dコンバータ13が
接続される。出力インタフェース145には、上述のプ
ログラムを実行することにより得られるレンジ切換指令
データをデジタルコ−ドでロードアンプ12のレンジ切
換部12aに送出するレンジ出力回路15が接続されて
いる。
【0012】次に、図3に示すフローチャートを参照し
てレンジ切換動作を説明する。供試体に対する引張,圧
縮,曲げなどの試験が開始されると、図3に示すレンジ
切換処理プログラムがスタートする。まず、ステップS
1において、ロードセル11で検出される荷重信号をロ
ードアンプ12およびA−Dコンバータ13を通して制
御回路14に取り込むことにより、増荷重時か否かを判
定する。肯定されたときはステップS2に進み、荷重信
号のレベルがフルスケールの95%の値に達したか否か
を判定する。ここで、否定されたときはステップS1に
戻り、また、肯定されたときはステップS3に移行して
制御回路14からレンジ出力回路15を介してロードア
ンプ12のレンジ切換部12aにレンジ切換指令を与
え、ロードアンプ12の測定レンジを現在の測定レンジ
より1段低い測定倍率のレンジに切換える。
【0013】例えば、フルスケールの95%に達した現
時点のロードアンプ12の測定倍率が×100である場
合は、ステップS4に進み、ロードアンプ12の測定倍
率を×50のレンジに切換える。また、ステップS3に
おいて、現在のロードアンプ12の測定倍率が×50で
あるときはステップS5に進み、ロードアンプ12の測
定倍率を×20のレンジに切換える。同様にして、ロー
ドアンプ12の測定倍率が×20であるときはステップ
S6で×10の測定倍率のレンジに、×10の測定倍率
のときはステップS7で×5の測定倍率のレンジに、×
5の測定倍率のときはステップS8で×2の測定倍率の
レンジに、さらに×2の測定倍率のときはステップS9
で×1の測定倍率のレンジにそれぞれ切換える。そし
て、×1の測定倍率のときは、そのままステップS10
へ進む。
【0014】ステップS10では、供試体が破断したか
を判定し、破断していなければ、ステップS3で切換え
られた測定レンジを保持した状態でステップS1に戻
る。また、破断したと判定されたときは、ステップS1
1に進み、ロードアンプ12のレンジを試験前の最高レ
ンジ×100に自動的に復帰させる。
【0015】一方、ステップS1において、増荷重でな
いと判定された場合、すなわち、減荷重時と判定された
ときは、ステップS12に進み、荷重信号のレベルがフ
ルスケールの30%の値に達したか否かを判定する。こ
こで、否定されたときはステップS1に戻り、また、肯
定されたときはステップS13に移行して制御回路14
からロードアンプ12のレンジ切換部12aにレンジ切
換指令を与え、ロードアンプ12の測定レンジを、現在
の測定レンジより1段高い測定倍率のレンジに切換え
る。
【0016】例えば、現在のロードアンプ12の測定倍
率が×1である場合は、ステップS14に進み、ロード
アンプ12の測定倍率を×2のレンジに切換える。ま
た、ステップS13において、現在のロードアンプ12
の測定倍率が×2であるときはステップS15に進み、
ロードアンプ12の測定倍率を×5のレンジに切換え
る。同様にして、ロードアンプ12の測定倍率が×5で
あるときはステップS16で×10の測定倍率のレンジ
に、×10の測定倍率のときはステップS17で×20
の測定倍率のレンジに、×50の測定倍率のときはステ
ップS19で×100の測定倍率のレンジにそれぞれ切
換える。そして、×100の測定倍率のときは、そのま
まステップS20へ進む。ステップS20では、供試体
に対する試験が終了したかを判定し、終了していなけれ
ばステップS13で切換えられた測定レンジを保持した
状態でステップS1に戻る。また、終了していればステ
ップS11に進み、ロードアンプ12のレンジを試験前
の最高レンジ×100に自動的に復帰させる。
【0017】図4は、本実施例におけるフルオートレン
ジ切換えの一例を示すグラフである。この図4から明ら
かなように、荷重を増加方向に負荷したとき、ロードア
ンプの測定レンジは、×100→×50→×20と順次
切換わり、そして、供試体が点P1で破断すると、ロー
ドアンプの測定レンジは×20から×100に自動的に
切換わる。
【0018】図5は、本実施例におけるフルオートレン
ジ切換えの他の例を示すグラフである。この図5から明
らかなように、荷重を負荷したとき、ロードアンプの測
定レンジは、×100→×50→×20と順次切換わっ
ていく。そして、荷重を負荷しているにも拘らず荷重信
号が減少方向に転じ、その荷重レベルがフルスケールの
30%以下になると、ロードアンプのレンジが×50の
測定倍率に切換えられる。その後、荷重がゼロになった
時点P2でロードアンプのレンジは試験前の最高レンジ
×100に自動的に切換わる。
【0019】このように本実施例にあっては、増荷重と
減荷重の両方にレンジ切換を行うことができるととも
に、供試体に対する減荷重時には、その荷重信号がフル
スケールの30%以下になると、ロードアンプの測定レ
ンジを現在のレンジより1段高い方向へ切換えるように
しているため、銅,プラスチックなどのような延性に富
む材料の荷重変化を精度よく計測することができる。
【0020】なお、上記実施例では、引張試験を想定し
て述べたが、曲げ試験,圧縮試験等についても同様に適
用できる。また、レンジを上げたり下げたりするフルス
ケールの割合は95%や30%に限定されないが、少な
くとも、レンジ切換時に出力値が95%から30%以下
に低下したり、逆に30%から95%以上に上昇したり
しないように、切換レンジに応じて種々の値に決定され
る。上記実施例の構成において、ロードセル11が荷重
検出手段101を、ロードアンプ12のレンジ切換部1
2aがレンジ設定手段102を、制御回路14が制御手
段103をそれぞれ構成する。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、増
荷重時には、例えば荷重信号がフルスケールの95%以
上になると、測定レンジを現在のレンジより1段低い方
向へ切換えることができるとともに、減荷重時には、例
えば荷重信号がフルスケールの30%以下になると、測
定レンジを現在のレンジより1段高い方向へ切換えるこ
とができるから、増荷重および減荷重の両方にレンジ切
換が可能になり、荷重を精度良く計測することができ
る。また、判別手段により、増荷重時であるか減荷重時
であるかを判別し、それぞれの場合に応じてレンジ切換
を行っているので、例えば、増荷重時に測定レンジが現
在のレンジより1段低い方向へ切換えられ、荷重信号が
たとえフルスケールの30%以下になっても、それによ
ってレンジ切換えは行われず、ハンチング等は発生しな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のクレーム対応図である。
【図2】本考案の一実施例を示す材料試験機におけるレ
ンジ自動切換装置の全体構成を示すブロック図である。
【図3】本実施例におけるレンジ切換手順を示すフロー
チャートである。
【図4】本実施例によるレンジ切換の一例を示すグラフ
である。
【図5】本実施例によるレンジ切換の他の例を示すグラ
フである。
【図6】従来のレンジ切換を示すグラフである。
【符号の説明】
11 ロードセル 12 ロードアンプ 12a レンジ切換部 14 制御回路 101 荷重検出手段 102 レンジ設定手段 103 制御手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供試体に負荷される荷重を検出し相応の
    荷重信号を出力する荷重検出手段と、前記荷重信号の測
    定レンジを設定するレンジ設定手段と、前記荷重検出手
    段からの荷重信号により増荷重か減荷重かを判別する判
    別手段と、前記判別手段によって、供試体に対する荷重
    が増荷重と判別された時は前記荷重信号が前記測定レン
    ジで決まるフルスケールの所定の割合に達する毎に前記
    荷重信号に対する測定倍率が1段下がる方向の指令を出
    力して前記レンジ設定手段のレンジを順次切換えるとと
    もに、供試体に対する荷重が減荷重と判別された時は前
    記荷重信号が前記測定レンジで決まるフルスケールの前
    記所定の割合とは異なる所定の割合に達する毎に前記荷
    重信号に対する倍率が1段上がる方向の指令を出力して
    前記レンジ設定手段のレンジを順次切換える制御手段と
    を備えたことを特徴とする材料試験機。
JP1991080725U 1991-09-09 1991-09-09 材料試験機 Expired - Lifetime JP2517576Y2 (ja)

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JPH0523109U JPH0523109U (ja) 1993-03-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5238779A (en) * 1975-09-22 1977-03-25 Hitachi Ltd Dust collector
JP2612261B2 (ja) * 1986-09-27 1997-05-21 株式会社島津製作所 材料試験機

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JPH0523109U (ja) 1993-03-26

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