JP3255106B2 - セラミック電子部品 - Google Patents

セラミック電子部品

Info

Publication number
JP3255106B2
JP3255106B2 JP03517398A JP3517398A JP3255106B2 JP 3255106 B2 JP3255106 B2 JP 3255106B2 JP 03517398 A JP03517398 A JP 03517398A JP 3517398 A JP3517398 A JP 3517398A JP 3255106 B2 JP3255106 B2 JP 3255106B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
solder
ceramic electronic
terminal member
metal plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP03517398A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11233371A (ja
Inventor
卓二 中川
義一 高木
優 高橋
暁 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP03517398A priority Critical patent/JP3255106B2/ja
Priority to GBGB9814317.5A priority patent/GB9814317D0/en
Priority to GB9814816A priority patent/GB2327631B/en
Priority to DE19830820A priority patent/DE19830820B4/de
Priority to US09/121,498 priority patent/US6046902A/en
Publication of JPH11233371A publication Critical patent/JPH11233371A/ja
Priority to US09/491,173 priority patent/US6438827B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3255106B2 publication Critical patent/JP3255106B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、セラミック電子
部品に関するもので、特に、たとえば積層セラミックコ
ンデンサのようにチップ状のセラミック電子部品本体を
備えるセラミック電子部品の端子部分の構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、熱放散性に優れたアルミニウ
ムからなる基板上に積層セラミックコンデンサのような
セラミック電子部品を実装すると、アルミニウム基板と
セラミック電子部品との熱膨張の差が大きいため、温度
の上昇および下降を繰り返す温度サイクルにおいて、セ
ラミック電子部品の破壊等を生じやすい、という問題が
ある。特に、電源市場で求められている高容量のPb系
セラミック誘電体を用いた積層セラミックコンデンサの
場合には、その抗折強度が比較的低いため、この問題が
より生じやすい。
【0003】上述の問題を解決するため、図7に示すよ
うな構造のセラミック電子部品1が提案され、実用に供
されている。図7に示したセラミック電子部品1は、た
とえば積層セラミックコンデンサを構成する、2つのチ
ップ状のセラミック電子部品本体2を備え、各電子部品
本体2の両端部には、端子電極3が形成されている。こ
れら電子部品本体2は、上下に積み重ねられ、接着剤4
により互いに接合されている。
【0004】2つの電子部品本体2の各々の端子電極3
に共通に端子部材5が取り付けられている。より詳細に
は、端子部材5は、L字状に折り曲げられた金属板をも
って構成され、その垂直部分6が各端子電極3にたとえ
ば半田のような導電性接合材7によって取り付けられて
いる。端子部材5の水平部分8は、2点鎖線で示した配
線基板9への取り付け側となるものである。
【0005】図8には、この発明の基礎となる未公開の
セラミック電子部品1aが示されている。図8におい
て、図7に示した要素に相当する要素には同様の参照符
号を付し、重複する説明は省略する。このセラミック電
子部品1aに備える端子部材5aは、逆U字状に折り曲
げられた金属板をもって構成され、折り曲げ状態におい
て外側に向く面を端子電極3に対向させながら折り曲げ
線を介して一方側である第1の部分10が各端子電極3
に導電性接合材7によって取り付けられている。配線基
板9への取り付け側は、端子部材5aの折り曲げ線を介
して他方側である第2の部分11によって与えられる。
逆U字状に折り曲げられた端子部材5aは、その下端部
においてさらに折り曲げられ、第2の部分11の水平部
分が、配線基板9に介する接続端子部12を構成してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
図7および図8にそれぞれ示したセラミック電子部品1
および1aには、次のような問題がある。まず、図7に
示したセラミック電子部品1では、配線基板9の膨張・
収縮により電子部品本体2に及ぼされ得る応力が、金属
板からなる端子部材5の変形によってある程度吸収され
得るが、その変形可能な度合いが比較的小さいため、前
述したように、熱膨張率の高いアルミニウム基板が配線
基板9として用いられた場合や、Pb系積層セラミック
コンデンサのように抗折強度の比較的低い電子部品本体
2を備える場合においては、セラミック電子部品1の破
壊等を防止し得るに足る変形が端子部材5において生じ
ないことがある。
【0007】他方、図8に示したセラミック電子部品1
aでは、逆U字状に折り曲げられた端子部材5aが用い
られるので、この端子部材5aの変形可能な度合いをよ
り大きくすることができる。したがって、上述したよう
な応力に起因するセラミック電子部品1aの破壊等の問
題はかなり改善される。しかしながら、このセラミック
電子部品1aによれば、電子部品本体2の横からの力、
すなわち図8紙面に対して垂直方向の力を受けたとき、
端子部材5aが容易に変形してしまうという問題があ
る。このように端子部材5aが変形したときには、端子
部材5aまたは端子電極3が配線基板9上の不所望な部
分に接触したり近づいたり、あるいは他の電子部品に接
触したり近づいたりして、電気的特性の変動がもたらさ
れたり、ショート不良が発生したりする。
【0008】また、図7および図8に示したセラミック
電子部品1および1aのいずれにおいても、電子部品本
体2と端子部材5または5aとの間での熱膨張係数の差
が大きいと、温度の上昇および下降を繰り返す温度サイ
クルの結果、セラミック電子部品1または1aにおいて
破壊等が生じることがある。この問題を解決するために
は、導電性接合材7において塑性変形容易な材料を使用
し、しかも、その厚みを均一かつ所定以上にすることが
有効である。なお、このように塑性変形容易な導電性接
合材7を均一かつ所定以上の厚みで形成することは、図
7に示したセラミック電子部品1にあっては、端子部材
5において不足しがちな変形可能な度合いを補うという
副次的な効果も期待できる。
【0009】しかしながら、図7および図8に示したセ
ラミック電子部品1および1aが有する各構造におい
て、導電性接合材7を均一かつ所定以上の厚みで形成す
ることは比較的困難である。導電性接合材7として半田
が用いられる場合、導電性接合材7を付与するため、半
田浸漬法や半田リフロー法などが採用されるが、これら
の方法において端子部材5と端子電極3との間隔をコン
トロールすることが難しく、そのため、導電性接合材7
の厚みが不均一になったり不十分になったりすることが
ある。導電性接合材7として、導電性接着剤が用いられ
る場合にも同様の問題に遭遇する。
【0010】そこで、この発明の目的は、上述したよう
な問題を一挙に解決し得るセラミック電子部品を提供し
ようとすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、両端部に端
子電極が形成された、チップ状のセラミック電子部品本
体と、折り曲げられた金属板をもって構成され、折り曲
げ状態において外側に向く面を端子電極に対向させなが
ら折り曲げ線を介して一方側である第1の部分が導電性
接合材によって端子電極に取り付けられ、折り曲げ線を
介して他方側である第2の部分が配線基板への取り付け
側とされた、端子部材とを備える、セラミック電子部品
に向けられるものであって、上述した技術的課題を解決
するため、上記第1および第2の部分には、それぞれ、
端子電極側に向かって突出しかつ互いに嵌合する第1お
よび第2の膨出部が形成され、上記導電性接合材は、第
1の膨出部の突出により規定される、第1の部分と端子
電極との間隔に付与されていることを特徴としている。
【0012】この発明において、上述の第1および第2
の膨出部は、それぞれ、折り曲げ線に対して交差する方
向に延びる長手のリブ状をなしていることが好ましい。
また、この発明において、第1の部分と第2の部分と
は、少なくとも一部において互いに接触していることが
好ましい。また、この発明において、好ましくは、端子
部材の折り曲げ状態において内側に向く面には、半田に
なじまない半田非親和面が形成され、端子部材の折り曲
げ状態において外側に向く面には、半田になじむ半田親
和面が形成される。
【0013】これら半田非親和面と半田親和面とを端子
部材の上述した特定の面に形成するため、典型的には、
次のような2つの態様がある。第1の態様では、端子部
材を構成する金属板が、半田付け性の良好な表面を有
し、半田非親和面は、この金属板の表面を半田になじま
ないように処理することによって形成され、半田親和面
は、金属板の表面自身によって与えられる。第2の態様
では、金属板が半田付け性の悪い表面を有し、半田非親
和面は、この金属板の表面自身によって与えられ、半田
親和面は、金属板の表面を半田になじむように処理する
ことによって形成される。
【0014】また、この発明に係るセラミック電子部品
は、複数のセラミック電子部品本体を備え、これら複数
のセラミック電子部品本体の各々の端子電極に端子部材
が共通に取り付けられている構造を有していてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
よるセラミック電子部品21を示す正面図である。図1
を参照して、セラミック電子部品21は、たとえば積層
セラミックコンデンサを構成する、2つのチップ状のセ
ラミック電子部品本体22を備え、各電子部品本体22
の両端部には、端子電極23が形成されている。端子電
極23は、スパッタリング、蒸着、めっき等の薄膜形成
技術により形成されても、導電性ペーストを付与し焼き
付ける厚膜形成技術により形成されても、さらには、厚
膜形成技術により形成された厚膜上にめっきを施すこと
によって形成されてもよい。これら電子部品本体22
は、同じ姿勢で配向されながら上下に積み重ねられ、た
とえば接着剤24により接合されている。
【0016】以上の構成は、図7および図8に示したセ
ラミック電子部品1および1aにおいても採用されてい
る。上述した2つの電子部品本体22の各々の端子電極
23に共通に端子部材25が取り付けられている。端子
部材25は、単独で図2に側面図で示され、また、図2
の線III−IIIに沿う拡大断面図が図3に示されて
いる。
【0017】端子部材25は、図8に示した端子部材5
aと同様、逆U字状に折り曲げられた金属板をもって構
成され、折り曲げ状態において外側に向く面を端子電極
23に対向させながら折り曲げ線を介して一方側である
第1の部分26が各端子電極23にたとえば半田または
導電性接着剤のような導電性接合材27によって取り付
けられている。導電性接合材27として半田が用いられ
る場合、端子部材25を取り付けるため、半田浸漬法や
半田リフロー法等を採用することができる。
【0018】端子部材25の、折り曲げ線を介して他方
側である第2の部分28は、2点鎖線で示した配線基板
29への取り付け側となる。より詳細には、この実施形
態では、逆U字状に折り曲げられた端子部材25は、さ
らにL字状に折り曲げられ、第2の部分28の水平部分
において、配線基板29への取り付け部分となる接続端
子部30を構成している。なお、図1において、接続端
子部30は、内側に折り曲げられて形成されたが、外側
に折り曲げられて形成されてもよい。
【0019】端子部材25の第1および第2の部分26
および28には、図2および図3によく示されているよ
うに、互いに嵌合する第1および第2の膨出部31およ
び32が形成されている。これら膨出部31および32
は、金属板をたとえば型付け加工することにより形成さ
れるもので、これらの間での上述した嵌合は、第1の膨
出部31の形成によってもたらされた凹部内に、第2の
膨出部32の形成によってもたらされた凸部が嵌合する
ことによって達成されている。
【0020】このように、第1および第2の膨出部31
および32が互いに嵌合することによって、前述の図8
に示したセラミック電子部品1aにおいて遭遇した問
題、すなわち、横方向の力によって端子部材5aが容易
に変形するという問題を解消することができる。また、
この実施形態のように、端子部材25の第1の部分26
と第2の部分28とが少なくとも一部において互いに接
触していると、上述した変形を防止する効果がより高め
られる。
【0021】図1において、円で囲んだ部分IVは断面
で示されている。この部分IVの拡大図が図4に示され
ている。図4によく示されているように、第1および第
2の膨出部31および32は、端子電極23側に向かっ
て突出している。第1の膨出部31がこのように突出す
ることにより、第1の部分26と端子電極23との間に
所定の間隔が必然的に形成される。前述した導電性接合
材27は、このような間隔を埋めるように付与されれば
よいので、導電性接合材27を均一かつ所定の厚みをも
って形成することが容易になる。このことは、導電性接
合材27を付与するため、半田浸漬法を採用した場合、
半田リフロー法を採用した場合、あるいは、導電性接合
材27として半田ではなく導電性接着剤を用いた場合
等、いずれの場合についても言えることである。
【0022】このように、導電性接合材27を均一かつ
所定の厚みをもって形成することにより、導電性接合材
27の塑性変形の効果を十分に期待することができ、し
たがって、温度サイクルにおいて、電子部品本体22と
端子部材25との熱膨張係数の差に基づく電子部品本体
22の破壊等を効果的に防止することができる。なお、
図4に示すように、この実施形態では、第1の膨出部3
1が端子電極23に接触しているが、この接触は必須で
はなく、これらの間に隙間が形成されていても、この隙
間が導電性接合材27によって充填されていてもよい。
【0023】図2および図3からわかるように、第1お
よび第2の膨出部31および32は、それぞれ、折り曲
げ線に対して交差する方向、より特定的には、直交する
方向に延びる長手のリブ状をなしている。第1および第
2の膨出部31および32にこのような形状を付与する
ことにより、比較的薄い金属板をもって端子部材25を
構成したとしても、端子部材25自身の強度を高めるこ
とができる。このことも、前述した端子部材25の変形
を防止することに寄与する。
【0024】図5には、端子部材25の下端部が、拡大
された断面図で示されている。この実施形態では、端子
部材25の折り曲げ状態において内側に向く面には、半
田になじまない半田非親和面33が形成され、同じく外
側に向く面には、半田になじむ半田親和面34が形成さ
れている。図5に示した実施形態では、端子部材25を
構成するため、半田付け性の悪い表面を有する金属板3
5が用いられ、半田非親和面33は、この金属板35の
表面自身によって与えられ、半田親和面34は、金属板
35の表面を半田になじむように処理することによって
形成される。より具体的には、金属板35にたとえばス
テンレス鋼のような半田付け性の悪い金属材料が用いら
れ、この金属板35の表面がそのまま半田非親和面33
とされ、半田親和面34を与えるべき面には、たとえ
ば、半田引き、あるいは半田、銀、金、パラジウム等の
めっきによる半田親和層36が形成される。
【0025】上述した半田非親和面33および半田親和
面34を与えるため、図6に示すような別の実施形態が
採用されてもよい。図6に示した実施形態では、端子部
材25を構成するため、半田付け性の良好な表面を有す
る金属板37が用いられ、半田非親和面33は、この金
属板37の表面を半田になじまないように処理すること
によって形成され、半田親和面34は、この金属板37
の表面自身によって与えられる。より具体的には、金属
板37の半田非親和面33を与えるべき面には、たとえ
ば、樹脂を含む材料からなる半田非親和層38が形成さ
れる。なお、半田非親和面33を与えるため、このよう
な樹脂を含む半田非親和層38の形成に代えて、金属板
37の表面を酸化するといった化学的処理を施すように
してもよい。また、金属板37の、半田親和面34を形
成すべき面は、さらなる半田付け性の向上のため、たと
えば、半田引き、あるいは半田、銀、金、パラジウム等
のめっきを施してもよい。
【0026】これらの実施形態のように、端子部材25
の折り曲げ状態において外側に向く面には、半田親和面
34が形成されると、図1に示すように、セラミック電
子部品21を配線基板29上に実装するときに付与され
る半田(図示せず。)は、この半田親和面34と配線基
板29とを接続するように迅速に回り込み、所望の電気
的接続および機械的固定を達成する。
【0027】他方、端子部材25の折り曲げ状態におい
て内側に向く面には、半田非親和面33が形成されてい
るので、上述の半田は、端子部材25の第1の部分26
と第2の部分28との間の隙間には回り込まず、それゆ
え、第1の部分26と第2の部分28との間で、このよ
うな半田からなるブリッジ等が生じることを確実に防止
できる。したがって、端子部材25における第1の部分
26と第2の部分28との間での動きが阻害されず、セ
ラミック電子部品21の実装状態において、温度変化に
よる配線基板29の膨張・収縮を端子部材25の変形に
よって有利に吸収できるので、熱衝撃によりセラミック
電子部品21が損傷を受けることを防止できる。
【0028】また、半田非親和面33の作用により、上
述のように、端子部材25の第1の部分26と第2の部
分28との隙間に半田が入り込むことを確実に防止でき
るので、このような半田の入り込みを防止するために、
第1の部分26と第2の部分28との間隔をあえて広げ
なくてもよく、この実施形態のように、第1の部分26
と第2の部分28とを互いに接触させることができる。
このことは、セラミック電子部品21が端子部材25の
ために大型化されたり、端子部材25が不所望に変形さ
れやすい形態とされたりすることを防止するのに効果的
である。また、端子部材25の折り曲げ状態において内
側に向く面が導電性であれば、第1の部分26と第2の
部分28との接触はこれらの間での電気的導通を可能に
し、したがって、端子部材25自身の長さに比べて、こ
の端子部材25を通る実際の電気的導通経路を短くする
ことができ、この端子部材25において生じ得る不要な
インダクタンス成分やレジスタンス成分を減じることが
できる。
【0029】また、この実施形態では、図1および図5
または図6に示すように、端子部材25の第1の部分2
6は、その下端部において、電子部品本体22の端子電
極23を覆うように折り曲げられている。このことも、
不所望な部分への半田の回り込みを防止するのに有効で
ある。以上、この発明を図示した実施形態に関連して説
明したが、この発明の範囲内において、その他、種々の
変形例が可能である。
【0030】たとえば、図示のセラミック電子部品21
は、2つの電子部品本体22を備えていたが、電子部品
本体の数は任意に変更でき、3つ以上であっても、単に
1つであってもよい。また、電子部品本体22は、積層
セラミックコンデンサを構成するものであったが、他の
機能を有するセラミック電子部品のための電子部品本体
を構成するものであってもよい。また、図示の電子部品
本体22は、両端部に端子電極23を形成するものであ
ったが、少なくとも両端部に端子電極を形成している限
り、他の部分にさらに端子電極を形成するものでもよ
い。
【0031】また、端子部材25の折り曲げの態様に関
して、図示した実施形態では、最も基本的かつ典型的な
折り曲げの態様を示したに過ぎず、他の種々の折り曲げ
の態様を採用することができる。たとえば、第1の部分
26と第2の部分28とが互いに接触せず、互いの間に
間隔が形成されていてもよく、また、さらに別の折り曲
げ部分を形成していてもよい。
【0032】また、第1および第2の膨出部31および
32は、各々、第1および第2の部分26および28に
おいて2つずつ設けられていたが、これら膨出部の数は
任意に変更でき、単に1つであっても、3つ以上であっ
てもよい。また、第1および第2の膨出部31および3
2は、折り曲げ線に対して交差する方向に延びる長手の
リブ状をなしていたが、リブ効果による端子部材の強度
向上をあまり望まないならば、スポット状等、他の形状
に変更されてもよい。
【0033】また、端子部材25の折り曲げ状態におい
て内側に向く面には、半田非親和面33が形成され、同
じく外側に向く面には、半田親和面36が形成された
が、不所望な部分への半田の回り込みが生じ得ない形態
で端子部材が折り曲げられている場合には、このような
特定的な構成は採用しなくてもよい。以下に、この発明
の効果を確認するために実施した実験例について説明す
る。
【0034】
【実験例1】以下の要領にて、図1に示すようなセラミ
ック電子部品21を作製した。図1に示した正面方向で
見たときの寸法が縦2.5mm、横5.7mmであり、
図1の紙面に直交する方向に測定した寸法が5.0mm
のPb系セラミック誘電体を用いた積層セラミックコン
デンサ(容量50μF)となるべき2つのセラミック電
子部品本体22を用意した。これら電子部品本体22に
対して、スパッタリングにより、Ni7%Crが0.1
μm、Ni30%Cuが0.2μm、Agが0.6μm
の各厚みを有する多層薄膜からなる端子電極23を形成
した。次いで、これら電子部品本体22を、エポキシ系
接着剤24を介して重ね合わせて接合した。
【0035】他方、端子部材25のための金属板35と
して、厚さ0.1mmのステンレス鋼からなる金属板を
用意し、その半田親和面34側には、Ni−Cuめっき
し、半田(Sn/Pb=9/1)引きによる半田親和層
36を形成し、さらに、各々、高さ100μm、長さ2
mmのリブ状の第1および第2の膨出部31および32
を形成するとともに、図1に示すような態様で折り曲げ
て、端子部材25を得た。
【0036】次に、端子部材25を端子電極23に接触
させた状態で、高温半田(Sn/Pb=8/92)の溶
湯内に浸漬し、端子部材25を端子電極23に取り付け
た。このようにして、実施例1となる試料を作製した。
他方、比較例1として、図7に示すようなセラミック電
子部品1を作製した。ここで、端子部材5を構成する金
属板として、実施例1で用いた端子部材25と同様の金
属板を用いた。
【0037】また、比較例2として、図8に示すような
セラミック電子部品1aを作製した。ここで、端子部材
5aとして、膨出部31および32が形成されないこと
を除いて、実施例1で用いた端子部材25と同様の構成
とした。このようにして得られた実施例1、ならびに比
較例1および2に係る各試料について、配線基板への実
装後において、電子部品本体に対して横方向に力を加え
たときのせん断破壊応力および−50℃(30分)〜2
5℃(3分)〜125℃(30分)の温度条件を100
0サイクル付与する熱衝撃サイクル信頼性をそれぞれ評
価した。
【0038】まず、せん断破壊応力については、実施例
1は14kgf、比較例1は12kgf、比較例2は7
kgfの各値を示した。このことから、実施例1が最も
優れた値を示し、また、実施例1によれば、互いに嵌合
する第1および第2の膨出部31および32の作用によ
って、第1および第2の部分26および28の重ね合わ
せが金属板の厚みを2倍にしたのと実質的に同等の強度
向上を図っていることがわかる。
【0039】他方、熱衝撃サイクル信頼性においては、
前述したような温度条件を付与した前後の容量をそれぞ
れ測定し、その結果から容量変化率を求め、この容量変
化率が10%以上のものを不良として評価した。その結
果、試料数36のうち、不良数は、実施例1では0、比
較例1では8、比較例2では2であった。このことか
ら、実施例1および比較例2と比較例1とを比較したと
き、端子部材を折り曲げることにより熱衝撃サイクル信
頼性が向上し、さらに、実施例1と比較例2とを比較し
たとき、実施例1によれば、高温半田による導電性接合
材27が均一かつ所定以上の厚みもって形成されること
から、熱衝撃サイクル信頼性がより向上していることが
わかる。
【0040】
【実験例2】実験例1と同様のPb系積層セラミックコ
ンデンサとなるべき2つのセラミック電子部品本体22
を用意した。これら電子部品本体22の両端部に、スパ
ッタリングにより、Tiが0.1μm、Ni30%Cu
が0.5μm、Agが0.7μmの各厚みを有する多層
薄膜からなる端子電極23を形成した。次いで、これら
電子部品本体22を、エポシキ系接着剤24を介して重
ね合わせて接合した。
【0041】他方、端子部材25のため、実験例1にお
いて用いた金属板に代えて、半田非親和面33を与える
ための半田非親和層38を形成すべくフッ化エチレン系
樹脂でコートされ、半田親和面34にはAgめっきされ
た、厚さ0.1mmの黄銅製の金属板37を用意し、実
験例1と同様の方法で加工し、端子部材25を作製し
た。
【0042】次に、導電性樹脂により、これら端子部材
25を端子電極23に取り付け、実施例2となるセラミ
ック電子部品21を作製した。他方、比較例3として、
図7に示すような構造のセラミック電子部品1、およ
び、比較例4として、図8に示すような構造のセラミッ
ク電子部品1aを、端子部材5および5aにおいて実施
例2と同様の金属板を用いながら作製した。
【0043】そして、実験例1と同様の要領により、実
施例2、ならびに比較例3および4について、せん断破
壊応力および熱衝撃サイクル試験制を評価した。その結
果、せん断破壊応力については、実施例2は12kg
f、比較例3は9kgf、比較例4は5kgfの各値を
示し、実験例1の場合と同様の評価を行なうことができ
る。
【0044】他方、熱衝撃サイクル信頼性については、
不良数が、実施例2では0、比較例3では8、比較例4
では2とそれぞれなり、これについても、実験例1の場
合と同様の評価を行なうことができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、チッ
プ状のセラミック電子部品本体の両端部に形成された端
子電極には、折り曲げられた金属板をもって構成される
端子部材における折り曲げ線を介して一方側である第1
の部分が導電性接合材によって取り付けられるととも
に、同じく折り曲げ線を介して他方側である第2の部分
が配線基板への取り付け側とされ、上述した第1および
第2の部分には、それぞれ、端子電極側に向かって突出
しかつ互いに嵌合する第1および第2の膨出部が形成さ
れ、上述の導電性接合材は、第1の膨出部の突出により
規定される、第1の部分と端子電極との間隔に付与され
る。
【0046】したがって、まず、端子部材が折り曲げら
れた金属板をもって構成されることによる、実装状態で
の温度変化による配線基板の膨張および収縮を十分に吸
収し得るという利点を維持しながら、折り曲げられた金
属板をもって構成される端子部材が用いられた場合の欠
点、すなわち電子部品本体に対して横方向の力が加わっ
たときに端子部材が不所望にも変形しやすいという欠点
については、互いに嵌合する第1および第2の膨出部の
形成によって有利に解消されることができる。
【0047】また、端子部材を端子電極に取り付けるた
めの導電性接合材は、前述のように、第1の膨出部の突
出により規定される間隔に付与されるので、この導電性
接合材を均一かつ所定の厚みをもって容易に形成できる
ようになる。その結果、導電性接合材が電子部品本体と
端子部材との熱膨張係数の差を有利に吸収し得るように
作用し、熱衝撃により電子部品本体が損傷を受けること
を防止できる。このことは、電子部品本体上の端子電極
が、たとえば乾式めっきによる薄膜をもって形成されて
いるとき、特に有効である。
【0048】この発明において、第1および第2の膨出
部が、それぞれ、折り曲げ線に対して交差する方向に延
びる長手のリブ状をなしていたり、第1の部分と第2の
部分とが少なくとも一部において互いに接触していたり
することは、端子部材の強度をより高めるのに効果的で
あり、また、後者のように、第1の部分と第2の部分と
が互いに接触していると、端子部材を通る実際の電気的
導通経路を、端子部材自身の長さに比べて短くすること
ができ、端子部材において生じ得る不要なインダクタン
ス成分を減じ得るという副次的な効果も期待できる。
【0049】また、この発明において、端子部材の折り
曲げ状態において内側に向く面には、半田非親和面が形
成され、同じく外側に向く面には、半田親和面が形成さ
れていると、チップ状電子部品の実装にあたり付与され
る半田が端子部材の第1の部分と第2の部分との隙間に
入り込むことが、半田非親和面の作用により、有利に防
止されるとともに、外側に向く面においては、半田親和
面の作用により、端子電極と配線基板との間で適正な半
田付けを達成することができる。したがって、前述した
ような、温度変化による配線基板の膨張および収縮を吸
収するための端子部材の動きが、第1の部分と第2の部
分との間に入り込んだ半田により阻害されることを防止
できる。
【0050】また、この発明に係るセラミック電子部品
が複数のセラミック電子部品本体を備え、これら複数の
電子部品本体の各々の端子電極に端子部材が共通に取り
付けられていると、端子部材によって、これら電子部品
本体相互を電気的に接続しかつ機械的に固定する機能も
果たさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるセラミック電子部
品21の外観を示す正面図であり、円で囲んだ部分IV
において断面を示している。
【図2】図1に示した端子部材25を示す側面図であ
る。
【図3】図2の線III−IIIに沿う拡大断面図であ
る。
【図4】図1の部分IVの拡大断面図である。
【図5】図1に示した端子部材25における半田非親和
面33および半田親和面34の形成態様を説明するた
め、端子部材25の下端部を示した拡大断面図である。
【図6】図5に相当する図であって、半田非親和面33
および半田親和面34の他の形成態様を説明するための
ものである。
【図7】この発明にとって興味ある従来のセラミック電
子部品1の外観を示す正面図である。
【図8】この発明の基礎となる未公開のセラミック電子
部品1aの外観を示す正面図である。
【符号の説明】
21 セラミック電子部品 22 セラミック電子部品本体 23 端子電極 24 接着剤 25 端子部材 26 第1の部分 27 導電性接合材 28 第2の部分 29 配線基板 30 接続端子部 31 第1の膨出部 32 第2の膨出部 33 半田非親和面 34 半田親和面 35,37 金属板 36 半田親和層 38 半田非親和層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 暁 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (56)参考文献 特開 平3−272122(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 4/00 - 4/10 H01G 4/14 - 4/42 H01G 13/00 - 13/06

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部に端子電極が形成された、チップ
    状のセラミック電子部品本体と、 折り曲げられた金属板をもって構成され、折り曲げ状態
    において外側に向く面を前記端子電極に対向させながら
    折り曲げ線を介して一方側である第1の部分が導電性接
    合材によって前記端子電極に取り付けられ、折り曲げ線
    を介して他方側である第2の部分が配線基板への取付け
    側とされた、端子部材とを備え、 前記第1および第2の部分には、それぞれ、前記端子電
    極側に向かって突出しかつ互いに嵌合する第1および第
    2の膨出部が形成され、 前記導電性接合材は、前記第1の膨出部の突出により規
    定される、前記第1の部分と前記端子電極との間隔に付
    与されている、セラミック電子部品。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の膨出部は、それぞ
    れ、前記折り曲げ線に対して交差する方向に延びる長手
    のリブ状をなしている、請求項1に記載のセラミック電
    子部品。
  3. 【請求項3】 前記第1の部分と前記第2の部分とは、
    少なくとも一部において互いに接触している、請求項1
    または2に記載のセラミック電子部品。
  4. 【請求項4】 前記端子部材の折り曲げ状態において内
    側に向く面には、半田になじまない半田非親和面が形成
    され、 前記端子部材の折り曲げ状態において外側に向く面に
    は、半田になじむ半田親和面が形成されている、請求項
    1ないし3のいずれかに記載のセラミック電子部品。
  5. 【請求項5】 前記金属板は、半田付け性の良好な表面
    を有し、前記半田非親和面は、前記金属板の表面を半田
    になじまないように処理することによって形成され、前
    記半田親和面は、前記金属板の表面自身によって与えら
    れる、請求項4に記載のセラミック電子部品。
  6. 【請求項6】 前記金属板は、半田付け性の悪い表面を
    有し、前記半田非親和面は、前記金属板の表面自身によ
    って与えられ、前記半田親和面は、前記金属板の表面を
    半田になじむように処理することによって形成される、
    請求項4に記載のセラミック電子部品。
  7. 【請求項7】 複数の前記セラミック電子部品本体を備
    え、前記複数のセラミック電子部品本体の各々の前記端
    子電極に前記端子部材が共通に取り付けられている、請
    求項1ないし6のいずれかに記載のセラミック電子部
    品。
JP03517398A 1997-07-23 1998-02-17 セラミック電子部品 Expired - Lifetime JP3255106B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03517398A JP3255106B2 (ja) 1998-02-17 1998-02-17 セラミック電子部品
GBGB9814317.5A GB9814317D0 (en) 1997-07-23 1998-07-02 Ceramic electronic part and method for producing the same
GB9814816A GB2327631B (en) 1997-07-23 1998-07-08 Ceramic electronic part and method for producing the same
DE19830820A DE19830820B4 (de) 1997-07-23 1998-07-09 Oberflächenmontierbares elektronisches Keramikbauteil
US09/121,498 US6046902A (en) 1997-07-23 1998-07-23 Ceramic electronic part having u-shape terminals
US09/491,173 US6438827B1 (en) 1997-07-23 2000-01-25 Ceramic electronic part and method for producing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03517398A JP3255106B2 (ja) 1998-02-17 1998-02-17 セラミック電子部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11233371A JPH11233371A (ja) 1999-08-27
JP3255106B2 true JP3255106B2 (ja) 2002-02-12

Family

ID=12434474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03517398A Expired - Lifetime JP3255106B2 (ja) 1997-07-23 1998-02-17 セラミック電子部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3255106B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002057064A (ja) * 2000-08-11 2002-02-22 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品
JP6020502B2 (ja) * 2014-03-31 2016-11-02 株式会社村田製作所 積層セラミック電子部品

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11233371A (ja) 1999-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3758408B2 (ja) セラミック電子部品
US6438827B1 (en) Ceramic electronic part and method for producing the same
JP3376970B2 (ja) セラミック電子部品
JP3376971B2 (ja) セラミック電子部品
JP3206734B2 (ja) セラミックコンデンサ
JP3206735B2 (ja) セラミックコンデンサ
US6518632B1 (en) Ceramic electronic part
EP0306809A1 (en) Fused solid electrolytic capacitor
JP2001189233A (ja) 積層コンデンサ
US4578737A (en) Synthetic resin film wound capacitor
JPH11251176A (ja) セラミック電子部品
US4814947A (en) Surface mounted electronic device with selectively solderable leads
JP3358499B2 (ja) セラミック電子部品
KR102283080B1 (ko) 전자 부품
CN116959884A (zh) 一种电容元件
JP3255106B2 (ja) セラミック電子部品
JP3770022B2 (ja) 電子部品
JP3206736B2 (ja) セラミックコンデンサ
JP3760642B2 (ja) 電子部品
CN220526759U (zh) 一种防爬锡电容元件
JP3624740B2 (ja) セラミック電子部品
JPH0528752Y2 (ja)
JP2000021675A (ja) リードフレームおよびそれを用いた電子部品の製造方法
JPH0312446B2 (ja)
JPH0711462Y2 (ja) 電子部品用端子板

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071130

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091130

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131130

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term