JP3255001B2 - 試薬の効力低下を抑制するための試薬取扱方法およびその装置 - Google Patents

試薬の効力低下を抑制するための試薬取扱方法およびその装置

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JP3255001B2 JP04981496A JP4981496A JP3255001B2 JP 3255001 B2 JP3255001 B2 JP 3255001B2 JP 04981496 A JP04981496 A JP 04981496A JP 4981496 A JP4981496 A JP 4981496A JP 3255001 B2 JP3255001 B2 JP 3255001B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試薬取扱方法およ
びその装置に係り、特に生物学的サンプルを分析する際
に、大気中の二酸化炭素ガスによって劣化が促進される
ような試薬を用いるのに適した試薬取扱方法および装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】血液及び尿の如き生物学的サンプルに含
まれる各種成分を分析することは、患者の病態を診断す
るうえで貴重な情報をもたらす。この種の自動化された
分析装置は、例えば特開平4−326063 号に記載されてい
る。この先行技術には、サンプルと試薬を反応容器へ分
注し、反応液を光度計で測定する例が示されている。こ
の分析装置の2つの試薬収納庫は、それぞれ可動保持体
を有し、その保持体上に多数の試薬ボトルが置かれる。
各試薬の種類は、試薬ボトル上に表示されたバーコード
を読み取ることによって認識される。
【0003】多種類の分析項目の中には、大気との接触
によって急速に組成が変化する試薬を用いなければなら
ない分析項目がある。その1つの例は、JJCLA;Vo
l.16,No.2,第121〜125頁(1991年)に
記載されている。この先行技術は、血清中の二酸化炭素
ガス濃度を酵素法によって測定する場合に、第1試薬と
してホスホエノールピルビン酸(phosphoenol-pyruvat
e)を含む溶液を用いることを記載している。そして、
この先行技術では、空気中の二酸化炭素ガスが試薬に溶
解することを防止するために、窒素ガスを試薬内へ注入
することを教示している。
【0004】試薬の劣化を低減させるためのもう1つの
例は、特開平4−305157 号に記載されている。この例で
は、有機塩素化合物を含むサンプルとビフェニルナトリ
ウムを混合して塩化物イオンを生成し、液体クロマトグ
ラフによって塩化物イオン濃度を測定することを記載し
ている。そして、ビフェニルナトリウムを含む試薬を空
気から遮断するために、不活性ガスとしての窒素ガスを
充満させた箱の中に、試薬ボトルを置くことを教示して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】臨床用分析計によって
分析される分析項目は多種類に及ぶため、1つの試薬収
納室に種々の性質を有する試薬(複数)を入れた多数の
試薬ボトルが収納され、多項目分析のために使用され
る。用いられる試薬には、二酸化炭素ガスによって効力
が低下される試薬があり、一方で酸素を必要とする試薬
もある。しかしながら、上記したJJCLA;Vol.1
6,No.2,第121〜125頁(1991年)及び特開
平4−305157 号は、マルチ分析項目の測定のための多数
の試薬を同一試薬収納室内に収納することを考慮してい
ない。また、これらの先行技術に示されている試薬の効
力低下を抑制するためのガスは、窒素ガスだけである。
【0006】本発明の目的は、大気中の二酸化炭素ガス
によって効力が低下されるのを抑制するためのパージ用
ガスが無駄に消費されないように工夫された試薬取扱方
法及び装置を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、試薬収納室へのパー
ジ用ガスの供給の要否が自動的に判定されてパージ用ガ
スの供給が制御されるような試薬取扱方法及び装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、二酸化炭素
ガスを含む空気を追い出すためのパージ用ガスが、試薬
収納室へ供給される。二酸化炭素ガスに影響される試薬
の情報又は、その試薬を用いる分析項目の情報が、制御
デバイスに予め登録される。試薬収納室に収納された試
薬ボトルの試薬情報又はその試薬に対応する分析項目の
情報は、上記登録情報と照合され、該当する試薬ボトル
(単数)が収納されているか否かが上記制御デバイスに
よって判定される。該当する試薬ボトルが収納されてい
ると判定され、且つ、試薬収納室が実質的な密閉状態に
なされた後に、パージ用ガスが、ガス供給デバイスから
試薬収納室へ供給される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を適用した一実施例として
の血液用自動分析装置の概略構成を図1に示す。この分
析装置は、サンプルディスク67,試薬収納室5,反応
ディスク70などを有する。
【0010】時計方向及び反時計方向に回転可能なサン
プルディスク67上には、患者に由来する血清サンプル
が入っている多数のサンプルカップ68が円周状に配列
されている。各サンプルカップ68は、間欠的に、サン
プル吸入位置に位置づけられる。試薬収納室5は、試薬
ボトル4を出し入れするときに開かれる蓋11を有す
る。試薬収納室5内には、時計方向及び反時計方向に回
転可能な試薬ディスク6が配設されており、その試薬デ
ィスク6上には放射状に多数の試薬ボトル4が配列され
る。反応ディスク70は、円周状に配置された多数の反
応容器30を保持している。反応容器30の列は、摂氏
37度に保温される。反応ディスク70に対して、撹拌
機構部71および反応容器洗浄用機構部72が所定周期
で作用する。反応容器30の列は、白色光源91と多波
長光度計92の間の光束を横切って回転移送される。
【0011】各血清サンプルに対して検査すべき病態に
応じた複数の分析項目を分析する必要がある。サンプル
ピペッタアーム69によって保持されているサンプルピ
ペッティングノズルは、サンプル吸入位置に位置づけら
れたサンプルカップ68から分析項目数に対応する数の
反応容器30へ、サンプルを分注する。試薬ピペッタア
ーム42に保持されている試薬ピペッティングノズル2
は、各分析項目に対応する試薬を、試薬ボトル4から反
応容器30へ分注する。反応容器30内のサンプルと試
薬の混合物は撹拌機構部71によって撹拌され、所望の
反応が進行される。反応容器30が光束を横切ったとき
に、反応液の光学的特性が光度計92によって測定され
る。測定済の反応容器30は、洗浄機構部72によって
洗浄され、再生された反応容器は別のサンプルのために
使用される。
【0012】図1の分析装置では、試薬収納室5内に、
分析すべき項目にとって必要な試薬ボトル4が収納され
た後、試薬収納室5は蓋11によって閉じられ、試薬収
納室は実質的な密閉状態にされる。蓋11を閉じた後、
試薬収納室5内には、二酸化炭素ガスを含む空気を追い
出すためのパージガスが供給される。パージガスの供給
流量は、蓋閉じ直後は比較的多くされ、その後、少なく
される。
【0013】図2に示すように、試薬収納室5の内部
は、冷却装置9によって、室温よりも低い温度に保たれ
る。蓋11の開閉は、ばね78によって支持された昇降
部材77の端部が、検知器12に出入りすることによっ
て検出される。フォトカプラからなる検知器12からの
蓋11の開および閉の信号は、マイクロコンピュータか
らなる制御部16に伝達される。試薬収納室5内に配置
されている試薬ディスク6の回転軸には、歯車74及び
位置確認用円板75が取付けられる。制御部16によっ
て動作制御される駆動部31の駆動力は、歯車73を介
して歯車74に伝達され、試薬ディスク6を回転する。
円板75には試薬ボトル4の設置場所に対応する多数の
検知用穴が形成されており、それらの穴の位置を、フォ
トカプラからなる位置検知器76によって検出すること
によって、試薬ディスク6の割出しが行われる。
【0014】試薬ディスク6上に載置された各試薬ボト
ル4は、試薬ピペッティングノズル2の出入を許す開口
を持っており、内部に各分析項目に対応する試薬液1が
入っている。各試薬ボトル4の外壁には、バーコードラ
ベル13が付着されている。バーコードによって表示さ
れた測定項目名,試薬の種類,製造番号などの情報は、
バーコードリーダ7によって読み取られ、制御部16に
入力される。制御部16は、バーコードリーダ7からの
情報および位置検知器76からの情報に基づいて、どの
分析項目に使用されるべき試薬が、試薬ディスク6上の
どの位置に載置されたかを認識することができる。この
場合に、制御部16の記憶部に予め登録されているCO
2 の影響を受ける特定の分析項目が、試薬ディスク6上
に架設された試薬ボトルの対応分析項目と照合され、特
定分析項目用の試薬ボトルが架設されていると判定され
た場合には、制御部16は試薬収納室5内へパージガス
を供給するように、ガス供給装置を動作制御する。
【0015】試薬ボトル上のバーコードを読み取る入力
方法に代えて、試薬ディスク6上に架設した試薬ボトル
に関し、入力部8からそれらの試薬ボトルに対応する分
析項目及び試薬ディスク6上の各試薬ボトルの架設位置
をキイ入力することにより、同様の照合動作及びパージ
ガス供給動作が実行される。
【0016】試薬ボトル4を出し入れするために開かれ
る蓋11及びその蓋11に形成されたノズル侵入用穴1
4を閉塞するための蓋15の存在によって、試薬収納室
5の内部は外気とは実質的に遮断される。蓋15は駆動
部54によって回転され、試薬ピペッティングノズル2
が試薬ボトル4内の試薬液を吸入する際に穴14を開放
し、ノズル2が試薬収納室5内から引上げられた後に穴
14を閉塞する。試薬ピペッティングノズル2の昇降運
動および水平運動は、ノズル昇降装置27によってなさ
れる。
【0017】パージ用ガスの供給装置は、空気中の塵埃
等を除くためのフィルタ17,空気を取り入れるための
ポンプ18,二酸化炭素ガス吸収剤23が充填された二
酸化炭素ガス除去用カラム19,ガス流路内の圧力を検
出するための圧力検知器20,供給されるパージガスの
流量を調節するための弁21,パージガスを冷却するた
めの冷却部22,試薬収納室5の底からパージガスを導
入するためのガス導入路10,試薬収納室5の上方から
パージガスを導入するためのガス噴射ノズル24、およ
びパージガスをガス導入路10とノズル24の両方に流
すか、又は一方にのみ流すかを選択するための切替弁2
6を備えている。ポンプ18,流量調節弁21、および
切替弁26は、制御部16によって動作制御される。
【0018】パージ用ガスとして、二酸化炭素ガスを除
去した空気を用いる代わりに、窒素ガスのような二酸化
炭素ガスを含まないガス源を用いる場合には、窒素ガス
の高圧ボンベを流量調節弁21に接続する。
【0019】血液サンプルのための分析項目の中には、
酸素を必要とする試薬を用いなければならない分析項目
があるため、図2の装置においては、パージガス源とし
て空気を採用した。
【0020】図2における二酸化炭素ガス除去用カラム
19の付近の構成を、図3に示す。カラム19内には、
二酸化炭素ガス吸収剤23としてのソーダライムが充填
される。ソーダライムは、水酸化カルシウム約80%,
水酸化ナトリウム約5%および水を15%程度含む化合
物である。また、水酸化ナトリウムに代えて水酸化カリ
ウムを使用してもよく、更に水酸化カルシウムの一部、
例えば全体の10%程度を水酸化バリウムで置換えた化
合物であってもよい。ソーダライムの形状は、著しく小
さいと空気の流通が妨げられ、また大きいと吸収能力が
低下するため、2mmから6mm程度の大きさの粒子状,ペ
レット状もしくは円板状に成形されたものが望ましい。
【0021】上記ソーダライムを容量にして2リット
ル、重量にして1700グラム程度を二酸化炭素ガス除
去用カラム19に納めて使用した場合には、大気に含ま
れる二酸化炭素の濃度が1000ppm の条件で、生成さ
れたパージガス中の二酸化炭素濃度を10ppm以下にで
きる。そして空気を、毎分約2リットルの速度で、1.
0〜1.5 カ月の間、連続運転することが可能である。
カラム19は、U字状のパイプを長軸方向が垂直になる
ように使用することが望ましい。
【0022】カラム19の上流には、温度および湿度の
調節部34が接続される。この調節部34は、空気流路
に連通された湿度調整用容器35を有する。容器35内
の水36は、水温制御部33によって摂氏35度の一定
温度に保温される。これにより、カラム19に導入され
る空気には、適正な湿度と温度が与えられ、ソーダライ
ムの二酸化炭素ガス吸収能力が一定に保たれる。カラム
19の下流には、ソーダライムの粉末の混入を防止する
ための孔径10ミクロンの多孔質エアフィルタ37を配
設する。
【0023】パージガスを供給した時間は、ポンプ18
の稼動時間に対応する。制御部16はポンプ18の稼動
状況をモニターしており、カラム19が取付けられた以
降のポンプの稼動時間の累積値が制御部16の記憶部に
記憶される。そして、その時間累積値が、予め設定され
ている基準値としての700時間(hours)に達したとき
に、吸収剤23が交換時期であることを、図2のCRT
表示部25に表示することによって、交換時期を警告す
る。警告手段としては、画面以外にプリンタ又は音声を
用いてもよい。カラム19を新しいものに交換したとき
に、リセット入力を行うことによって、ポンプ稼動時間
の計測が新たに開始される。
【0024】図2の試薬収納室5の底に配置されたガス
導入路10は、排液流路60を兼ねている。図4に示す
ように、排液流路60は、液溜トラップ61を形成する
ように屈曲されている。液溜トラップ61内に最大に溜
められたときの液面65よりもわずかに高い位置に、屈
曲部64を有するガス流路63の入口62が接続され
る。ガス流路63は上方に傾斜しているので、排液がガ
ス流路63内に導入されることがない。試薬収納室5内
は冷却されるため、収納室5の内壁面に凝縮された水が
落下して液溜トラップ61を経て外部へ排出される。液
溜トラップ61内に液体が常に存在するので、ガス流路
63から導入されるパージガスが排液流路60から放出
されることは防止される。
【0025】図2の試薬収納室5内には、二酸化炭素ガ
スによって効力が低下される試薬を含む試薬ボトルが、
他の試薬ボトルと共に収納される。そのような特殊な試
薬を用いなければならない分析項目の例は、重炭酸イオ
ン,カルシウム,マグネシウムなどである。重炭酸イオ
ンを測定する場合には、第1試薬として、塩化マグネシ
ウム,ホスホエノールピルビン酸(phosphoenol pyruva
te),トリス塩酸緩衝液(tris−HCl buffer) 、お
よびNADHを含む溶液が用いられ、第2試薬として、
トリス塩酸緩衝液,ホスホエノールピルビン酸カルボキ
シラーゼ、およびリンゴ酸デヒデロゲナーゼ(malate de
hydrogenase)を含む溶液が用いられる。重炭酸イオンを
測定する場合には、第1試薬と第2試薬の両方を二酸化
炭素ガスのない環境で使用することが望まれる。この場
合は、図2の装置と同様の構成の装置を2系統配置した
分析装置が用いられる。あるいは、1台の試薬収納室5
内に、第1試薬と第2試薬を併存させることにより二酸
化炭素ガスの影響を回避することができる。
【0026】次に、図5および図6を参照して、図2の
装置の動作を説明する。図5のステップ100のスター
トに先立ち、試薬ボトル出し入れ用の蓋11が開かれ、
試薬ディスク6上に、分析すべきサンプルにとって必要
とされる全ての種類の試薬ボトルが載置される。この際
に、各試薬ボトルのキャップが外され、試薬液が大気に
開放される。
【0027】ステップ100に先立って、二酸化炭素ガ
スによって効力の低下が時間経過に伴って進行されるよ
うな試薬を用いる分析項目の種類又はコードが、入力部
8からキイ入力される。その入力情報は、マイクロコン
ピュータからなる制御部16の記憶部における特殊分析
項目テーブルに登録される。登録される分析項目に代え
て、二酸化炭素ガスによる影響を受ける試薬自体の種類
又はコードを入力して、記憶部の特殊試薬テーブルに登
録することもできる。
【0028】ステップ101において、蓋11が閉じら
れると、検知器12による検知信号が制御部16に伝達
され、これに基づいて制御部16は、バーコードリーダ
7に各試薬ボトル4のバーコードの読み取りを指示す
る。ステップ102において、読み取られたバーコード
からの分析項目情報又は試薬情報は、制御部16によっ
て位置検知器76からの位置情報と対応づけられ、記憶
部に記憶される。
【0029】ステップ103において、読み取られた分
析項目情報又は試薬情報が、予め特殊分析項目テーブル
又は特殊試薬テーブルに登録されている情報と照合され
る。そして、登録情報に該当する試薬ボトル4が試薬収
納室5内に収納されているか否かが判断される。二酸化
炭素ガスの影響を受ける試薬の試薬ボトルが存在する場
合には、ステップ104へ進む。しかし、存在しない場
合には、ステップ106へ進む。
【0030】ステップ104では、穴14が蓋15によ
って閉塞されている状態で、制御部16は、ハージガス
供給装置におけるポンプ18,流量調節弁21、および
切替弁26に動作指示を出す。これにより、二酸化炭素
ガスが除去された空気がパージガスとして、試薬収納室
5内へ供給される。パージガスの供給開始から一定時
間、例えば10分間は、パージガスの供給流量が5リッ
トル/分に維持されるように、流量調節弁21が制御さ
れる。この場合、切替弁26は、ガス導入路10及びガ
ス噴射ノズル24の両方からパージガスを放出するよう
に流路選択する。二酸化炭素ガスの濃度は、屋外の大気
中に約330ppm であり、人が作業する屋内では500
〜1000ppm である。パージガス中の二酸化炭素ガス
濃度は50ppm 以下に、好ましくは20ppm 以下に保た
れる。ステップ104〜106の期間は30分以内であ
るように設定される。
【0031】パージガスの供給開始から10分後に、ス
テップ105に進む。ステップ105では、調節弁21が
絞られ、パージガスの供給流量は0.5 リットル/分に
維持される。切替弁26はガス導入路10だけからパー
ジガスを放出するように流路選択する。この状態が5分
間維持され、ステップ106に進む。この区間では、パ
ージガスを間欠的に供給することも可能である。試薬収
納室5の大きさ,影響を受ける試薬ボトルの数に応じ
て、供給ガス流量を変更することができる。
【0032】ステップ107では、分析測定することが
指定されている分析項目に対応する試薬ボトル4を、穴
14の位置に位置づける。これは、駆動部31を制御部
16によって制御し、試薬ディスク6を回転せしめるこ
とによって達成される。次いで、ステップ108におい
て、制御部16の指示により駆動部54が動作し、蓋1
5が図2における反時計方転することによって、穴14
が開放される。
【0033】ステップ109では、試薬ピペッティング
ノズル2が降下され、穴14を通って試薬ボトル4内の
試薬液内に侵入する。図示していないシリンジの動作に
よって、ノズル2内に所定容量の試薬液が吸入される。
次いで、ノズル2は試薬収納室5から引上げられ、ステ
ップ110において蓋15が穴14を閉塞する。ステッ
プ108〜110の区間では、パージガスの供給流量
を、それ以前の0.5 リットル/分から2リットル/分
に増大してもよい。ノズル2内に吸入された試薬は、反
応ディスク70上の所望の反応容器30内へ吐出され
る。
【0034】ステップ111では、二酸化炭素ガスに影
響される試薬が、試薬収納室5内にあるか否がか、制御
部16によって判断される。存在する場合にはステップ
112に進み、存在しない場合には、ステップ114へ進
む。ステップ112では、蓋15を閉じてから所定時
間、例えば30秒間、パージガスの流量を2リットル/
分に増大することによって、二酸化炭素ガスを含む空気
の試薬収納室5からの追い出しを促進する。その後、ス
テップ113において、パージガス流量を元の0.5 リ
ットル/分に減少させる。ステップ111及び112
は、ステップ108の前であってもよい。
【0035】ステップ114では、次に試薬をピペット
すべき分析項目が指定されているか否かが判断される。
次に測定すべきサンプルがある場合には、ステップ10
7へ進む。測定すべきサンプルがない場合には、ステッ
プ115へ進み試薬ピペッティング動作を終了し、装置
は待機状態になる。試薬収納室5内に二酸化炭素ガスの
影響を受ける試薬が収容されている場合には、装置が待
機状態であってもパージガスを試薬収納室5内へ供給す
る。
【0036】図6に、本発明の他の実施例の要部を示
す。図6の例では、試薬収納室80内に、試薬ディスク
がない。試薬収納室80内には、多数の試薬ボトル4a
〜4nが置かれており、各試薬ボトルには先端を挿入さ
れたチューブ84a〜84nが対応づけられている。試
薬液は、シリンジ28a〜28nの動作により、チュー
ブ84a〜84nおよび試薬吐出用チューブ85a〜8
5nを経て、それぞれに分析項目が割り当てられた反応
容器30へ分注される。
【0037】箱形の試薬収納室80には、密閉用の一対
の蓋81,82が取付けられる。各蓋81,82は突起
86を有し、蓋によって試薬収納室80が密閉されたと
きに、開閉検知器87が突起86を検出して、蓋が閉じ
られたことを制御部90へ伝達する。パージガス供給装
置,入力部8,表示部25などの機能は、図2の例と同
様である。試薬収納室80にはパージガスを供給するた
めのガス噴射ノズル83が接続されている。
【0038】二酸化炭素ガスに影響される試薬情報は、
予め登録されており、試薬収納室80内に収納された試
薬ボトルの試薬情報が登録情報と照合される。制御部9
0は、その照合に基づいて登録情報に該当する試薬ボト
ルが存在するか否かを判定する。そして、制御部90
は、該当試薬ボトルが存在するという情報、及び検知器
87からの蓋閉じ信号の両方を得た後に、ガス噴射ノズ
ル83を通して試薬収納室80内へパージガスを供給せ
しめる。
【0039】図7は、図2のガス噴射ノズル24の代わ
りに、ガス噴射ノズル40を、ピペッタアーム42に保
持させた例である。この例では、試薬収納室5内へガス
導入路10を介してパージガスを供給することに加え
て、ノズル2による試薬ピペッティング作業の際に、ガ
ス噴射ノズル40からパージガスを放出する。
【0040】本発明を適用する前は、二酸化炭素ガスの
影響を受ける試薬を用いる分析項目に関し、キャリブレ
ータを測定する校正操作を2時間に1回の割合で行わな
ければならなかった。本発明を適用することにより、校
正操作の頻度は、1週間に1回で済む。従って、試薬お
よび校正用試料の消費量を節約できるばかりでなく、時
間の低減にもなる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、二酸化炭素ガスの影響
を受ける試薬が試薬収納室に存在するか否かによってパ
ージ用ガスの供給の要否が判定されるので、パージ用ガ
スが試薬収納室に無駄に消費されることを防止できる。
また、蓋の開閉後にパージ用ガスの供給流量を通常より
も増大することにより、試薬収納室内に侵入した空気を
短時間で追い出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての血液用自動分析装置
の全体の配置を示す平面図である。
【図2】図1の実施例における要部を説明するための部
分縦断面図である。
【図3】図2における二酸化炭素ガス吸収用カラム付近
の図である。
【図4】図2における排液流路付近の図である。
【図5】図2の装置の動作を説明するためのフロー図で
ある。
【図6】本発明の他の実施例における試薬収納室付近の
部分的水平断面図である。
【図7】パージガス供給方法の他の例を説明するための
図である。
【符号の説明】
2…試薬ピペッティングノズル、4…試薬ボトル、5…
試薬収納室、6…試薬ディスク、8…入力部、9…冷却
装置、10…ガス導入路、11,15,81,82…
蓋、14…ノズル侵入用穴、16…制御部、18…ポン
プ、19…二酸化炭素ガス除去用カラム、22…冷却
部、25…表示部、30…反応容器、60…排液流路、
61…液溜トラップ、63…ガス流路、70…反応ディ
スク、80…試薬収納室、83…ガス噴射ノズル、87
…開閉検知器、90…制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 輝美 茨城県ひたちなか市大字市毛882番地 株式会社 日立製作所 計測器事業部内 (56)参考文献 特開 平4−326063(JP,A) 特開 平4−305157(JP,A) 特開 平4−84729(JP,A) 特開 平6−148198(JP,A) 特開 平3−211350(JP,A) 特開 昭63−264875(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/00 G01N 33/50

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の試薬ボトルが収納された試薬収納室
    に、二酸化炭素ガスを含む空気を追い出すためのパージ
    用ガスを供給する試薬取扱方法において、二酸化炭素ガ
    スに影響される試薬の情報又は、その試薬を用いる分析
    項目の情報を、制御装置に予め登録しておくこと、上記
    試薬収納室に収納された試薬ボトルの試薬情報又はその
    試薬に対応する分析柄目の情報を、上記登録情報と照合
    し、該当する試薬ボトルが収納されているか否かを上記
    制御装置によって判定すること、及び該当する試薬ボト
    ルが収納されていると判定され、且つ、上記試薬収納室
    が実質的な密閉状態になされた後に、上記パージ用ガス
    が、ガス供給装置から上記試薬収納室へ供給されること
    を含む試薬取扱方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の試薬取扱方法において、試
    薬ボトルを上記試薬収納室に入れるために開かれる蓋に
    よって収納室を閉じてから所定時間の間中、上記試薬収
    納室へパージ用ガスを供給すること、および、その後、
    上記試薬収納室へのパージ用ガスの供給流量を低減する
    ことを特徴とする試薬取扱方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の試薬取扱方法において、試
    薬採取用ノズルが採取動作の待機中であるときに上記パ
    ージ用ガスを上記試薬収納室へ供給すること、および上
    記試薬採取用ノズルによる試薬採取動作後に、それ以前
    よりも上記パージ用ガスの供給流量を増加することを特
    徴とする試薬取扱方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の試薬取扱方法において、二
    酸化炭素ガスを吸収するための吸収剤が充填されている
    カラムに空気を通すことによって上記パージ用ガスを生
    成することを特徴とする試薬取扱方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の試薬取扱方法において、上
    記パージ用ガスを供給するガス供給デバイスが運転され
    た時間の累積値から上記吸収剤の交換時期を警告するこ
    とを特徴とする試薬取扱方法。
  6. 【請求項6】複数の試薬ボトルが収納された試薬収納室
    と、その試薬収納室へ、二酸化炭素ガスを含む空気を追
    い出すためのパージ用ガスを供給するガス供給装置を備
    えた試薬取扱装置において、二酸化炭素ガスに影響され
    る試薬の情報又はその試薬を用いる分析項目の情報が登
    録される登録手段、上記試薬収納室に入れられた試薬ボ
    トルの情報と上記登録情報とを照合し、上記登録情報に
    該当する試薬ボトルが上記試薬収納室に存在するか否か
    を判定する判定手段、および上記判定手段からの存在す
    るとの判定情報に基づいて上記試薬収納室へ上記パージ
    用ガスを導入するように、上記ガス供給装置を制御する
    制御手段を備えた試薬取扱装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の試薬取扱装置において、上
    記試薬収納室内へ試薬ボトルを入れるために開かれる第
    1の蓋、および上記第1の蓋が閉じられたときに信号を
    出力する手段を備え、そのうち、上記制御手段は、上記
    判定手段からの判定情報及び上記信号出力手段からの蓋
    閉じ信号の両方を得た後に、上記ガス供給手段から上記
    試薬収納室へ上記パージ用ガスを供給せしめることを特
    徴とする試薬取扱装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の試薬取扱装置において、上
    記第1の蓋は、試薬ピペットノズルが進入され得る穴を
    有しており、上記試薬取扱装置は、試薬ピペットノズル
    が上記試薬収納室の外にあるときに上記穴を閉じる第2
    の蓋を備えている、そして、上記制御手段は、上記第2
    の蓋によって上記穴が閉じられた後に、それ以前より
    も、上記パージ用ガスの供給流量を増大せしめることを
    特徴とする試薬取扱装置。
  9. 【請求項9】請求項6記載の試薬取扱装置において、上
    記ガス供給装置は、空気を取り入れるための取り入れ手
    段を有し、取り入れた空気中の二酸化炭素ガスを吸収す
    るための吸収剤が充填されたカラムを有することを特徴
    とする試薬取扱装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の試薬取扱装置において、
    上記取り入れ手段の運転状態を監視する監視手段を備
    え、その監視手段によって得られる運転累積時間に基づ
    いて上記吸収剤の交換時期を警告するための警告手段を
    備えたことを特徴とする試薬取扱装置。
  11. 【請求項11】請求項6記載の試薬取扱装置において、
    上記試薬収納室を冷却する手段、上記試薬収納室の底部
    に接続された液体排出路、および上記排出路の途中に設
    けられた液体溜用トラップを備え、上記排出路におい
    て、上記底部と上記トラップの間にパージ用ガスの導入
    口が接続されていることを特徴とする試薬取扱装置。
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