JP3252607B2 - 回転蓄熱式熱交換器のシール部材 - Google Patents

回転蓄熱式熱交換器のシール部材

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JP3252607B2 JP15527594A JP15527594A JP3252607B2 JP 3252607 B2 JP3252607 B2 JP 3252607B2 JP 15527594 A JP15527594 A JP 15527594A JP 15527594 A JP15527594 A JP 15527594A JP 3252607 B2 JP3252607 B2 JP 3252607B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスタービン等に使用さ
れる回転蓄熱式熱交換器のシール部材に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン、各種熱回収プラント等に
おいては装置の熱効率の向上を図る手段の1つとして回
転蓄熱式熱交換器が用いられている。この回転蓄熱式熱
交換器は、高温ガスによって加熱された回転可能な固体
(コア)を熱交換体として利用するものであって、固体
を一定時間高温ガス中にさらして熱を吸収させて蓄熱し
た後に回転させて蓄熱面を移動し、次の一定時間蓄熱面
を低温ガスに接触せしめて固体に蓄えられた熱を低温ガ
ス中に放熱させることにより熱エネルギを回収するもの
である。
【0003】図1に前記回転蓄熱式熱交換器の概要を示
す。図において1は多数の細孔が形成されたハニカム状
エレメントを備えた円柱状のコアであり、該コア1はこ
れの外周に固着されたリングギヤ1aを介して駆動源
(ガスタービンのロータ軸等)により回転軸Z廻りに回
転駆動せしめられる。
【0004】6は燃焼器(図示せず)への高圧低温の空
気が流過する高圧低温空気通路、5はタービン(図示せ
ず)からの低圧高温のガスが流過する低圧高温ガス通路
であり、該高圧低温空気通路6と低圧高温ガス通路5と
はコア1の上端面1bにおいてアウタシール3により、
コア1の下端面1cにおいてインナシール2により夫々
シールされている。即ち前記アウタシール3の下面(摺
動面)とコアの上端面1bとが、インナシール2の上面
(摺動面)とコアの下端面1cとが夫々摺接されて両通
路5,6をシールされた状態でコア1が回転せしめられ
る。
【0005】図2に前記インナシール2の平面図を、図
3に前記アウタシール3の平面図を、図5に図2のA−
A断面及び図3のB−B断面に相当するインナシール2
及びアウタシール3の断面形状を示す。
【0006】図5において11は耐熱材料からなるシュ
ー、10は該シュー11の反摺動面側に取付けられた耐
熱性ばね材料からなるダイヤフラムである。
【0007】前記ダイヤフラム10の弾力によりインナ
シール2又はアウタシール3は、その一面(ダイヤフラ
ム面)がハウジング4の端面4aに押圧されるととも
に、他面(シュー11の摺接面13)がコア1の端面1
c又は1bに摺動自在に当接せしめられて、高圧低温空
気通路6と低圧高温ガス通路5との間をシールして高圧
空気の低圧側への洩れを防止することとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うな従来のシール部材にあっては、ガスタービン用回転
蓄熱式熱交換器に使用される場合、ダイヤフラム周辺の
最高温度が1000℃程度の高温となる。
【0009】このため薄肉(0.2mm程度の板厚)の
板材からなるダイヤフラム10にへたりが発生し、ばね
特性が低下してインナシール2又はアウタシール3のコ
ア端面又はハウジング端面への押付力が低下し、シール
性能の低下をもたらす。
【0010】本発明の目的は、ガスタービン等に使用さ
れる回転蓄熱式熱交換器において、高圧空気通路と低圧
ガス通路とをシールするインナシール及びアウタシール
のダイヤフラムの高温時におけるへたりの発生を阻止
し、全運転域において高いシール性能を維持し、かつダ
イヤフラムの耐久性を向上せしめることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点に鑑
みてなされたものであって、その特徴とするところは、
支軸廻りに回転駆動され両端面間を連通する多数の細流
路を有する円柱状のコアと、該コアを支承するハウジン
グに当接されるダイヤフラム及び前記コアの両端面に摺
接するシューを有するシール部材とを備え、該シール部
材により高圧ガスと低圧ガスの流路域を区画して構成さ
れた回転蓄熱式熱交換器において、前記シール部材のダ
イヤフラムに、該ダイヤフラムの撓みが一定量以下のと
き高圧側と低圧側とを連通せしめ、前記撓みが一定量を
超えたときハウジング面との接着により閉塞せしめられ
る小孔を設けたことである。
【0012】
【作用】本発明は前記のように構成されているので、シ
ール部材周辺が高温となる部分負荷時においては、高圧
低温空気通路と低圧高温ガス通路との圧力差が小さく、
高圧空気がダイヤフラムに穿設された小孔を通って低圧
ガス側へと流れる。これにより高温状態にあるダイヤフ
ラム周辺は効果的に冷却され、ダイヤフラムのへたりの
発生が阻止され、これに伴うシール性能の低下が防止さ
れる。
【0013】ダイヤフラム周辺が部分負荷時よりも低温
になる定格負荷時においては、前記圧力差が大きいた
め、該圧力差によるダイヤフラムの撓みにより小孔がハ
ウジング端面により閉塞され、高い圧力差に対応する充
分なシール性能が確保される。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を例示
的に詳しく説明する。但し、この実施例に記載されてい
る構造部品の寸法、材質、形状、その相対位置などは特
に特例的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれの
みに限定する趣旨でなく単なる説明例に過ぎない。
【0015】図2は、図1に示す回転蓄熱式熱交換器の
インナシール2の平面図、図3はアウタシール3の平面
図を示し、図4(a),(b)は図2に示すインナシール
2のA−A断面図、及び図3に示すアウタシール3のB
−B断面図を示す。
【0016】図2において、2aはインナシール2の円
環状のリム部、2bは該リム部2aの中央部間を連結す
るクロスアーム部である。
【0017】また、図3において、アウタシール3は半
円環状のリム部3aの両端をクロスアーム部3bにて連
結して構成されている。
【0018】前記インナシール2及びアウタシール3の
断面形状は図4のように構成されており、図4において
11はステンレス系耐熱鋼等の耐熱材料から成るシュ
ー、10は該シュー11の反摺動面側に取付けられた耐
熱性ばね材料から成るダイヤフラムである。
【0019】前記シュー11の摺動面側には耐摩耗性材
料がコーティングされ、該コーティング面がコア1の端
面1c,1bに摺接されている。一方、前記ダイヤフラ
ム10の上面10aはハウジング4の端面に摺接されて
いる。
【0020】即ち、インナシール2又はアウタシール3
は、コア1の端面1c,1bとハウジング4の端面4a
との間のガス流通空間内において、ダイヤフラム10の
ばね力によって、その1面(インナシールの場合は下
面)が一定の圧力でハウジング4に押圧されるととも
に、他面(インナシールの場合は上面)即ち摺動面13
がコア1の端面に、該コア1が滑らかに回転可能となる
ように当接せしめられるようになっている。
【0021】前記ダイヤフラム10には、その円周方向
および長手方向に沿って多数の小孔10bが穿設されて
いる。該小孔10bは、図4(a)に示されるように、
高圧低温空気通路6内の圧力が一定値よりも低いとき
は、該高圧低温空気通路6と低圧高温ガス通路5との間
を連通し、かつ図4(b)に示されるように、前記圧力
が一定値を超えるときは空気通路6内の空気圧によりハ
ウジング4の下面4aにダイヤフラム10が圧着される
ことにより該小孔10bが閉塞されるような位置に穿設
される。
【0022】前記のように構成されたシール部材をイン
ナシール2及び/又はアウタシール3に使用したガスタ
ービンの運転時において、タービンの部分負荷時におい
てはダイヤフラム周辺は高温となり、コンプレッサ(図
示せず)から図1に示される回転蓄熱式熱交換器の高圧
低温空気通路6を通って燃焼器(図示せず)に送られる
空気は低圧である。
【0023】従って前記高圧低温空気通路6内と低圧高
温ガス通路5内の圧力との圧力差は小さく、従って該圧
力差によるダイヤフラム10の撓みは小さく、小孔10
bは開孔される。
【0024】これにより、図4(a)にS矢印で示され
るように高圧低温空気通路6内の空気が小孔(10b)
を通って低圧高温ガス通路5内へと流れる。この空気流
により、約1000℃程度に昇温せしめられているダイ
ヤフラム10周辺は効果的に冷却せしめられ、ダイヤフ
ラムの過熱によるへたりの発生が阻止される。
【0025】また、ガスタービンの高負荷時(定格負荷
時等)には、ダイヤフラム周辺は部分負荷時よりも低温
となり、前記高圧低温空気通路6内の空気は高圧となっ
ている。
【0026】このため高圧低温空気通路6内と低圧高温
ガス通路5内の圧力差が大きくなり、図4(b)に示さ
れるように、ダイヤフラム10は該圧力差により撓みが
大きくなってハウジング4の端面4aへの圧着面積が増
加し、前記圧力差が一定値以上になるとダイヤフラムの
小孔10bはハウジング4の端面4aにより閉塞せしめ
られる。
【0027】これにより、高圧低温空気通路6側と低圧
高温ガス通路5側との連通は遮断され、部分負荷時にお
ける小孔10bを流れる冷却空気による冷却損失はゼロ
となり、高い空気圧に対応してシール部材のシール性能
が上昇する。
【0028】尚、前記実施例においては、インナシール
2及びアウタシール3のクロスアーム部2b,3bの断
面形状について説明したが、リム部2a,3aにおいて
も前記構成を適用できるのは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、低圧の
部分負荷時には、本発明に係る回転蓄熱式熱交換器の高
圧低温空気通路を経て燃焼器に送られる空気が小孔を通
って低圧高温ガス通路内へと流れることとなって、該空
気により高温に昇温せしめられているダイヤフラム及び
その周辺が効果的に冷却される。これにより、ダイヤフ
ラムの過熱によるへたりの発生及びこれに基づくシール
性能の低下が防止される。
【0030】前記空気圧力が高圧となる高負荷時におい
ては、圧力差の増大によるダイヤフラムの変形により、
小孔が閉塞されるので、高圧空気に対応して所要のシー
ル部材のシール性能を確保できる。
【0031】さらに、ダイヤフラムは板厚が0.2mm
程度と薄肉であり熱容量が小さいので、負荷変動に対し
て高い追従性を保持できる。
【0032】要するに本発明によれば、高負荷時のシー
ル性能を維持しつつダイヤフラム周辺が高温となる部分
負荷時においては、小孔を流れる冷却空気によりダイヤ
フラム周辺を効果的に冷却することができ、ダイヤフラ
ムのへたりの発生に伴うシール性能の低下が阻止され、
高いシール性能を確保してシール部材の耐久性を向上せ
しめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスタービン用回転蓄熱式熱交換器の概略構造
図。
【図2】インナシールの平面図。
【図3】アウタシールの平面図。
【図4】本発明の実施例に係るシール部材の断面図。
【図5】従来例を示す図4応当図。
【符号の説明】
1 コア 1b,1c コアの端面 2 インナシール 3 アウタシール 4 ハウジング 4a ハウジングの端面 5 低圧高温空気通路 6 高圧低温空気通路 10 ダイヤフラム 10a 小孔 11 シュー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支軸廻りに回転駆動され両端面間を連通
    する多数の細流路を有する円柱状のコアと、該コアを支
    承するハウジングに当接されるダイヤフラム及び前記コ
    アの両端面に摺接するシューを有するシール部材とを備
    え、該シール部材により高圧ガスと低圧ガスの流路域を
    区画して構成された回転蓄熱式熱交換器において、 前記シール部材のダイヤフラムに、該ダイヤフラムの撓
    みが一定量以下のとき高圧側と低圧側とを連通せしめ、
    前記撓みが一定量を超えたときハウジング面との接着に
    より閉塞せしめられる小孔を設けてなることを特徴とす
    る回転蓄熱式熱交換器のシール部材。
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