JPS6143111Y2 - - Google Patents

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JPS6143111Y2
JPS6143111Y2 JP10553282U JP10553282U JPS6143111Y2 JP S6143111 Y2 JPS6143111 Y2 JP S6143111Y2 JP 10553282 U JP10553282 U JP 10553282U JP 10553282 U JP10553282 U JP 10553282U JP S6143111 Y2 JPS6143111 Y2 JP S6143111Y2
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pressure
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JP10553282U
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
  • Mechanical Sealing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、回転蓄熱式熱交換器に関し、特にそ
の熱交換にあずかる二流体間の圧力差によりシー
ル部材をコアの面に押圧し、以て高圧側から低圧
側に流体が漏洩するのを防止するようにしたシー
ル装置において、運転条件やシール材料等を変更
した場合にも、一部の部材交換のみで容易に継続
使用が可能なように図つたものである。
第1図は従来の回転蓄熱式熱交換器の一例を示
すもので(株式会社山海堂、昭和55年1月発行、
自動車工学全書 第6巻第7章第3項参照)、こ
こで、1は円筒形状をなす蓄熱体(以下でコアと
いう)であり、コア1の軸心X方向には多数の流
路1Aがハニカム形状に構成されている。
このコア1の外周面に沿つては、リングギヤ2
が一体に取付けられていて、このリングギヤ2を
図示しない駆動装置によつて駆動することによ
り、コア1を軸心Xの回りに回動させる。3はガ
スタービン(図示せず)からの高温ガスが導かれ
るガス通路であり、ガス通路3に導かれた高温ガ
スはコア1の流路1Aを通過する際に、コア1に
熱を供給して排気通路4へと導かれる。5は圧縮
機(図示せず)から高圧低温の空気が導かれてく
る空気通路であり、この空気通路5に導かれた空
気は、コア1の流路1Aを通過する際、さきに高
温ガスにより加熱されたコア1から熱を受取つて
予熱され、燃焼器入口に通じる通路6を介して燃
焼器(図示せず)へと導かれる。
7Aおよび7Bは、高温ガスが通過するガス通
路3および排気通路4の側と、高圧低温の空気が
流通する空気通路5および6の側との間を封止し
ているそれぞれシール部材であり、スプリング8
を介してコア1の上および下の面に向けて偏倚さ
れ、摺接状態を保つことにより封止している。ま
た、9Aおよび9Bはコア1の上下面の周囲に沿
つて、それぞれ半周および全周にわたり設けられ
たシール部材であり、これらのシール部材9Aお
よび9Bを配置することにより、リングギヤ2等
が常に低温雰囲気内に維持されている。10は蓄
熱器のケーシングである。
更に、このように構成された回転蓄熱式熱交換
器において、熱交換にあずかる二流体間の圧力差
により、シール部材をコアの面に押圧するように
した密封装置としては、例えば第2図AおよびB
に示すようなものがある。ここで、20は高圧側
の空間であり、圧縮機により圧縮された空気が流
通している。また、21は低圧側の流体通路、例
えばガスタービンからの排気通路である。22は
高圧側空間20と排気通路21との間の密封装置
に用いられている薄板であり、薄板22の下面側
にはバツクアツププレート23が付設されてい
て、薄板22およびバツクアツププレート23に
は、第2図Bに示すようにそれぞれ半径方向のス
リツト22Aおよび23Aが設けられている。こ
れらのスリツト22Aと23Aとは、互いにその
位置が重なりの状態で喰い違うようになし、この
ように重ねられた状態のシール用薄板22および
そのバツクアツププレート23は、ケーシング2
4にスペーサ25を介してボルト26により固着
される。更に、薄板22の周端部22Bは、シー
ル部材(以下ではシール摺接部材という)27の
ホルダ28に接触を保たせるようにしている。
このように構成された密封装置においては、高
圧空間20側からホルダ28を介してシール摺接
部材27をコア1の摺動面1Bに押圧する有効圧
力分布が矢印群Bで示されるように働くのに対
し、実際はコア1に働く2つの流体の相反する向
きの流れによつて生じる偶力により、コア1の軸
心Xが第2図Aで右方向に傾けられる傾向を生じ
るので、その結果、摺動面1Bに生じる反力の分
布は、矢印群Cによつて示されるようになる。す
なわち、本例によれば、ホルダ28と薄板22と
は摺動可能な状態の線接触となつているため、摺
動面1Bにおける受圧面積がコア1の外側に偏す
るとともに不安定となり、トルクが変動する要因
となる。更にまた、薄板22とバツクアツププレ
ート23にスリツト22Aおよび23Aを設けて
いるので、その位置をずらせて重ねてはいるもの
の洩れが多く、このような洩れが本装置全体の洩
れの20%にもおよぶ。
そこで、このような問題点を解消するために、
柔軟性に富む材料で形成した箔状の膜体でケーシ
ングとシール摺接部材ホルダとの間を密封し、ホ
ルダを介してシール摺接部材を常にコアの摺動面
に平均した圧力分布で押圧するように構成するこ
とが考えられる。
第3図はこのような考えに基づいて構成された
密封装置の一例を示すもので、ここで、32は柔
軟性に富む材料を用いて形成された箔状の膜体で
あり、膜体32はコア1の全周に沿つて設けら
れ、その取付け状態にあつては図に示すような形
状を保つ。膜体32は、ホルダ32と押え部材3
4との間にボルト35で挾持され、更にその内周
側の端部はスペーサ25とリテーナ36との間に
ボルト37によつて挾着されている。本例によれ
ば、膜体32が柔軟性に富む材料で形成されてお
り、コア1に傾きが生じる傾向があつても、その
傾向に応じて膜体32が変形するので、シール摺
接部材27はホルダ33のうち幅Lを有する受圧
伝達部33Aを介し、コア摺動面1Bに均一な圧
力分布で押圧させられる。更に、ホルダ33とケ
ーシング24との間は隙間なく膜体32で封止さ
れていることにより、ガス漏れを完全に防止して
いる。
しかしながら、このように膜体32を用いた第
3図の例においては、膜体32の柔軟性によりシ
ール摺接部材27に均一な圧力分布が得られるこ
とにより、安定したコア1の回動が得られるとと
もに、ガス漏れを防止することができるが、な
お、次に述べるような欠点がある。すなわち、受
圧伝達部33Aの幅Lが使用条件に応じて予め設
定されてしまうので、例えばタービンの運転条件
の変更等によりコア1に使用される空気圧やガス
圧が変わつたり、シール摺接部材27の材料を変
更するような場合には、受圧幅Lを変更すること
ができず、コストの嵩むシールホルダ33等を新
規に製作し直さなければならない。一般に、ホル
ダ33はシール摺接部材27の形状に合わせて形
成されるので、周シールと径シールとで形成され
るD型やθ型をなし、高価につく。
本考案の目的は、上述した欠点を除去し、エン
ジンの運転条件やシール材料の変更があつたとき
でも、容易に密封装置のシールホルダを介しての
受圧伝達幅を所望値とすることのできる回転蓄熱
式熱交換器を提供することにある。
かかる目的を達成するために、本考案では、柔
軟性に富む材料で形成した膜体でケーシングとシ
ールホルダとの間を密封するのに加えて、膜体と
シールホルダとの間に交換自在な受圧伝達用リン
グプレートを装着可能なように構成する。
以下に、図面を参照しながら本考案を説明す
る。
第4図は本考案の一実施例を示し、ここで、4
1は膜体32とシールホルダ33との間に介装し
た受圧伝達用のリングプレートであり、このリン
グプレート41を膜体32の裏面側、すなわち低
圧側に配置することによつて、第3図で受圧伝達
部33として示した部分の受圧幅Lが所望の幅L
Rになるようにする。リングプレート41を取付
けるにあたつては、まず、取付け孔42をボルト
35の位置に合わせて穿設し、かつ所望の受圧幅
Rが得られるようにした寸法のリングプレート
41をホルダ33の上面に配置し、更にその上面
に、膜体32、押え部材34を順次位置合わせし
て、ボルト35により固着する。なお、リングプ
レート41には受圧によつて変形しないだけの厚
みを持たせた材料を使用する。その他の構成につ
いては、第3図と同様とする。
このように構成した密封装置にあつては、リン
グプレート41のみを取換えることによつて、受
圧幅Lを自由に変更することができるので、運転
条件やシール摺接部材27の材料に応じて適切な
受圧幅を選定することにより押圧力を好適値とす
ることができ、以て、ガス洩れ量やシール摩耗量
を抑制するとともに、駆動トルクの大きさを適当
な範囲に設定することができる。
第5図はこのようにガス洩れ量、シールの摩耗
量および駆動トルクに大きく影響する受圧幅Lと
これらの三つの従属変数との間の相対関係を示
し、三つの従属変数については使用側から見た許
容の最大限界値があり、図中の丸印はそれぞれの
限界値である。なお、本例は、コア1の高圧側と
低圧側との圧力差が一つの所定値を保ち、かつシ
ール摺接部材27も一つの特定材料が使用されて
いる場合を一例として示したもので、エンジンの
運転条件やシール摺接部材27の材料が変われ
ば、図中の特性曲線もまた異なるものとなる。し
かして、本例によれば、受圧幅LRをL1からL2
での間で設定すれば、好適であることを示してい
る。
第6図は本考案の他の実施例を示し、ここで、
51は膜体32とシールホルダ33との間に介装
した受圧伝達用のリングプレートであり、本例で
はこのリングプレート51の頂面51Aを、ホル
ダ33の膜体32の挾着部の面33Aに合わせる
ようにしてホルダ33の段付き部33Bに添装
し、この添装したリングプレート51とホルダ3
3の元の挾着部とで、所望の受圧幅LRが得られ
るようにする。なお、本例では、膜体32をスペ
ーサ25に直接溶着しているが、この取付けに関
しては第4図に示したと同様にしてボルト37に
より固着するようにしてもよい。その他の構成に
ついては、第3図と同様とする。このように構成
した密封装置においては、第3図の例と同様に、
リングプレート51の変更のみで自由に受圧幅L
Rを設定することができるのみならず、取付け孔
42を穿設する孔明け加工が必要でなくなり、そ
れだけコストを低減させることができる。
以上説明してきたように、本考案によれば、そ
の密封装置に柔軟性に富む材料で形成した膜体を
用いてケーシングとシールホルダとの間を密封す
るとともに、この膜体シールを介して高圧側と低
圧側との圧力差によりシール摺接部材に押圧力を
生じさせる受圧幅を、膜体とシールホルダとの間
に交換自在な受圧伝達用リングプレートを装着す
ることによつて可変自在としたので、運転条件の
変更や、シール摺接部材の材料を変えることによ
つて生じる適正面圧の変化時に、適当な受圧幅が
得られるリングプレートを装着または取換えるの
みで足り、高価につくシールホルダを新規に作製
する必要がない。更にまた、このリングプレート
の膜体と接する側の面をホルダの膜体挾持面に合
わせるようにして、ホルダの内側段付き部に、リ
ングプレートを嵌め合わせるように構成すれば、
リングプレートに固定用の取付け孔を設ける必要
がなく、加工ならびに組立費を節減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の回転蓄熱式熱交換器の構成の一
例を模型的に示す断面図、第2図AおよびBはそ
の密封装置の構成を一例として示すそれぞれ断面
図および上面図、第3図はその改良を図るために
考えられる密封装置の一例を示す断面図、第4図
および第6図は本考案回転蓄熱式熱交換器に用い
る密封装置の構成の二例をそれぞれ示す断面図、
第5図は本考案における密封装置のシール摺接部
材を押圧する受圧幅選定に関連し、受圧幅と、受
圧幅によつて変動する三つの従属変数との相関を
示す特性曲線図である。 1……コア、1A……流路、1B……摺動面、
2……リングギヤ、3……ガス通路、4……排気
通路、5,6……空気通路、7A,7B……シー
ル部材、8……スプリング、9A,9B……シー
ル部材、10……ケーシング、20……空間、2
1……排気通路、22……薄板、22B……周端
部、23……バツクアツププレート、22A,2
3A……スリツト、24……ケーシング、25…
…スペーサ、26……ボルト、27……シール摺
接部材、28……ホルダ、32……膜体、33…
…ホルダ、33A……受圧伝達部、33B……段
付き部、34……押え部材、35……ボルト、3
6……リテーナ、37……ボルト、41……リン
グプレート、42……取付け孔、51……リング
プレート、51A……頂面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転する円筒型コアとの間で熱交換を行う2つ
    の流体間を前記コアの両面に接する位置で封止す
    るシール摺接部材、該シール摺接部材のホルダお
    よび該ホルダとケーシングとの間に設けた柔軟性
    に富む気密の膜体を有する密封装置を備え、前記
    シール摺接部材を、前記膜体を介して得られる前
    記2つの流体間の圧力差により、前記ホルダとと
    もに前記コアに押接させるようにした回転蓄熱式
    熱交換器において、前記膜体の低圧側の面に当接
    して前記圧力差を前記ホルダに伝達するリングプ
    レートを有することを特徴とする回転蓄熱式熱交
    換器。
JP10553282U 1982-07-14 1982-07-14 回転蓄熱式熱交換器 Granted JPS5913867U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10553282U JPS5913867U (ja) 1982-07-14 1982-07-14 回転蓄熱式熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10553282U JPS5913867U (ja) 1982-07-14 1982-07-14 回転蓄熱式熱交換器

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Publication Number Publication Date
JPS5913867U JPS5913867U (ja) 1984-01-27
JPS6143111Y2 true JPS6143111Y2 (ja) 1986-12-05

Family

ID=30247318

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10553282U Granted JPS5913867U (ja) 1982-07-14 1982-07-14 回転蓄熱式熱交換器

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JPS5913867U (ja) 1984-01-27

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