JP3251174B2 - 布帛を利用した紙の製造方法 - Google Patents

布帛を利用した紙の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布帛を利用した紙の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】紙の製造には種々の繊維が使用されてお
り、綿や絹等の繊維を使用しようとする試みも見られ
る。しかし、繊維長の長いものは、扱い難く、効率のよ
い紙の製造は困難であった。また、織物や編物等の布帛
を紙の製造に使用することも考えられるが、これは、和
紙等の製造工程において、布帛片を模様状に漉き込むと
いうものであり、布帛の繊維自体を紙本体の構成に使用
するというものではなかった。他方、染色工場等におけ
るB反やC反の発生は避けることができないものであ
り、これらを有効利用することが求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、あらゆる繊
維布帛を直接使用して品質のよい紙を製造する方法を提
供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、布帛を一定
の形状に裁断し、その後、粉砕するという方法をとるこ
とによって、上記課題を解決した。
【0005】即ち、本発明では、布帛を長さ及び幅がい
ずれも1〜5cmの範囲となるように裁断し、得られた布
帛小片を粉砕したものを製紙原料として抄紙して紙を製
造する。
【0006】布帛は、天然繊維、半合成繊維及び合成繊
維のいずれからなるものであってもよいが、綿、絹、羊
毛等の天然繊維からなるものが特に好ましい。また、布
帛の種類は、織物、編物及び不織布のいずれであっても
よく、染色、防水又は防炎等の種々の加工を施したもの
であってもよい。
【0007】なお、布帛は、長さ及び幅が1〜5cmの範
囲となるように裁断されればよいが、例えば長さ×幅が
1.5cm×3cm、2cm×3cm、4cm×4cm等というよう
に、長さ及び幅が1.5〜4cmであるように裁断されるの
が好ましい。粉砕される布帛小片の大きさがこれより小
さいと強度ある紙を得難く、また、大きすぎると抄紙し
難くなる。
【0008】かかる布帛小片を粉砕して使用する本発明
の方法では、抄紙する繊維長を平均1〜10mm(好まし
くは3〜10mm)の範囲でばらつきのあるものができ、
機械的な抄紙で、強度ある和紙状の製品を得ることが可
能となる。布帛小片の粉砕は、水中でこう解する方法
(ビーティング)で実施されるのが好ましく、ビーティ
ングの時間は、その強度、布帛小片の大きさによって適
当に選ばれればよいが、通常1〜6時間程度で十分であ
る。
【0009】なお、抄紙方法は、通常の方法がいずれも
適用できる。代表的なものとしては、布帛小片を粉砕し
て得た繊維にポリアミドやエポキシ等の樹脂、ロジンエ
マルジョン、硫酸バンドを添加し、抄紙機で抄紙する方
法がある。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明を図面に示す実施例
に従って説明する。 実施例1 白色の木綿織物(20×16/100×60からなる斜
文織)を4cm×4cmの正方形に裁断し、湿潤状態、ビー
ターにて6時間粉砕し、3〜10mm程度の繊維長の繊維
塊を得た。この繊維塊を、ポリアミド0.5重量%、ロジ
ン0.5重量%、硫酸バンド1重量%を含む水中に分散さ
せ、該分散液を丸網式和紙すき機ですき、乾燥して、目
付80g/m2 の紙を得た。この製品は、乾燥シリンダ
ーに接した面は平滑であるが、他面には繊維塊が細かく
隆起して現れた塗り壁状を呈する紙であり、画材として
も、また壁紙としても有効に利用できるものであった。
【0011】実施例2 青色に染色した木綿織物(30×30/68×68から
なる平織)を3cm×3cmの正方形に裁断し、湿潤状態、
ビーターにて5時間粉砕し、3〜7mm程度の繊維長の繊
維塊を得た。この繊維塊を、ポリアミド0.5重量%、ロ
ジン0.5重量%、硫酸バンド1重量%を含む水中に分散
させ、該分散液を丸網式和紙すき機ですき、乾燥して、
目付20g/m2 の紙を得た。この製品は、透視性ある
非常に風合のよい和紙調の紙であり、強度にも優れてお
り、包装紙等として幅広く使用できた。
【0012】実施例3 赤とグレーの染料で捺染された木綿織物(20×20/
60×60からなる平織)を3cm×3cmの正方形に裁断
し、湿潤状態、ビーターにて5時間粉砕し、3〜10mm
程度の繊維長の繊維塊を得た。この繊維塊を、ポリアミ
ド0.5重量%、ロジン0.5重量%、硫酸バンド1重量%
を含む水中に分散させ、該分散液を丸網式和紙すき機で
すき、乾燥して、目付150g/m2 の紙を得た。この
製品は、所々に赤色の短繊維が漉き込まれたような外観
を有する全体にピンク色の紙であるが、表裏共に均一な
外観を呈するもので、工芸材料として包装容器等に幅広
く使用できた。
【0013】
【発明の効果】本発明では、あらゆる布帛を強度ある紙
に製造できるものであり、得られる紙は、使用する布帛
の性状に応じて、多種多様となる。例えば、染色又は捺
染布帛を使用することにより、容易に種々の色の紙を得
ることができる。なお、これらは脱色して、白色の紙を
得ることもできる。また、防水加工や防炎加工等を施し
た布帛を使用することによって、防水性や防炎性ある紙
を得ることも可能である。かかる本発明は、染色工業に
おけるB反やC反の処理、端切の処理等に適している。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布帛を長さ及び幅がいずれも1〜5cmの
    範囲となるように裁断して得た布帛小片を粉砕したもの
    を製紙原料として抄紙することを特徴とする紙の製造方
    法。
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