JP3250808B2 - ポリスルホン製多孔質膜及びその製法 - Google Patents

ポリスルホン製多孔質膜及びその製法

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JP3250808B2 JP50066696A JP50066696A JP3250808B2 JP 3250808 B2 JP3250808 B2 JP 3250808B2 JP 50066696 A JP50066696 A JP 50066696A JP 50066696 A JP50066696 A JP 50066696A JP 3250808 B2 JP3250808 B2 JP 3250808B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、流体の限外濾過、精密濾過に有効に利用出
来る多孔質膜にして、分離層として機能する緻密層と、
その緻密層と一体を為し、その中に存在する孔の孔径が
緻密層側からその反対表面に向けて順次大きくなってい
る傾斜型孔径分布を有する支持層とからなる非対称ポリ
スルホン製多孔質膜及びその製法に関するものである。
本発明は、特に、親水化処理をせずに乾燥膜状態から使
用することができ、透水速度が大きく、耐湿熱性に優
れ、再通水性(一度水を通した後、膜を乾燥し、再度通
水した時の透水性)に優れた、特に熱水の再通水性に優
れた、非対称ポリスルホン製多孔質膜及びその製法に関
する。
背景技術 従来より、分画特性が良好で熱水の通水可能な多孔質
分離膜の開発が進められており、特にポリスルホン製多
孔質膜が注目を集めている。耐熱性樹脂として、式
(1)で示されるポリスルホンや、式(2)で示される
ポリエーテルスルホンを用いた耐熱性ポリスルホン多孔
質膜の発明が日本特開昭63−99325号公報、特開平5−1
37982号公報に示されている。
上記発明のうち、式(1)のポリスルホンを用いたポ
リスルホン製多孔質膜は透水性はかなり良好であるが、
高温高圧下での湿熱処理により破断したり、形態変化が
起こり、分離膜として使用できなくなるという難点があ
る。
また、式(2)のポリエーテルスルホンを用いたポリ
エーテルスルホン製多孔質膜は再通水性や耐湿熱特性は
比較的良好であるという特徴を有しているものの、その
透水速度は2L/m2・hr・mmHg以下と極めて低く限外濾過
膜や精密濾過膜としての性能は充分なものではない。
式(3)で示されるポリアリルスルホン製多孔質膜の
発明が、日本特開平1−184001号公報に示されている。
このポリアリルスルホン製多孔質膜は極めて高い耐湿熱
特性を有しているが、透水速度が2L/m2・hr・mmHg以下
と小さく、親水性に乏しいという難点がある。
また、ポリスルホンとポリエーテルスルホンとの混合
物より構成された多孔質膜の発明が日本特開昭54−1444
56号公報、特開昭62−221402号公報に示されている。こ
の型のポリスルホン製多孔質膜は比較的高い透水速度を
有しているが、耐湿熱性が十分ではなく、80℃以上の熱
水を長時間通水すると透水速度が急激に低下するという
難点があり、また、機械的強度も十分でなく、その取扱
性は満足できるものではない。
更に、ポリスルホン、ポリエーテルスルホンを材質と
する多孔質膜は、その材質自体が疎水性であるため、湿
式賦形法により膜の製造を行う際、原液に多量のポリエ
チレングリコール、ポリビニルピロリドン等の親水性添
加剤を添加して、凝固による多孔化を行ったり、また後
にこれら親水性添加剤を架橋したり、あるいは多孔化を
行った後に親水性の高分子を膜表面に被覆し、その膜表
面に保持させることにより、膜の親水化を行っていた。
通常、膜に十分な親水性を付与するためには、上記の
ような処理を行うことにより、膜の平衡水分率を2重量
%を越えるものとすることが必要である。
このような製法により得られた膜は、膜内部、あるい
は膜表面に多量の親水性添加剤、あるいは親水性の高分
子等が保持されているため、膜の使用時に、これらの親
水性添加剤、あるいは親水性の高分子が溶出してくると
いう問題があった。
また、従来の湿式法により得られる中空糸膜では、透
水速度を向上させるために、膜の厚みを薄くしたり、空
孔率を向上させる必要があるが、かかる操作を行うと膜
の機械的特性(破断強度及び破断伸度)が低下するた
め、膜の取扱い性が悪くなり、工程通過性が悪くなると
いう不都合があった。
発明の開示 そこで、本発明者らは、透水速度が高く、耐湿熱性に
優れ、親水処理を行う必要がなく、再通水性が良好で、
機械的強度にも優れたポリスルホン製多孔質膜を得るべ
く種々検討した結果、式(3)で表されるポリアリルス
ルホンと式(2)で表されるポリエーテルスルホンとを
特定の重量比で配合した樹脂混合物より所望のポリスル
ホン製多孔質膜が製造できることを見出し、本発明を完
成した。
本発明の要旨は、ポリアリルスルホンとポリエーテル
スルホンとが9/1〜1/9(重量比)なる混合ポリマーにて
構成され、多数の微細孔が膜の一表面から他表面に向け
て連通して網目状ポリマーネットワーク構造を形成して
いる傾斜型多孔質膜であり、孔径0.01〜1μmの孔を多
数有し分離機能を有する緻密層と、該緻密層を支持し、
その中に存在する1〜100μmの径を有する孔が緻密層
側から他面側に向けて連続して孔径が大きくなる孔径分
布を有する傾斜型支持層の2層から構成され、膜の分画
粒子径が0.5μm以下であることを特徴とするポリスル
ホン製多孔質膜及びその製法にある。
発明を実施する為の最良の形態 本発明のポリスルホン製多孔質膜は、ポリアリルスル
ホン(以下、PASと略する)とポリエーテルスルホン
(以下、PESと略する)の組成比を重量比でPAS/PES=9/
1〜1/9、好ましくは7/3〜3/7とすることにより、その透
水速度を特に7L/m2・hr・mmHg以上と高いものとするこ
とができ、また、耐湿熱特性が良好であり、80℃以上の
熱水を長時間通水した場合においてもその透水性は良好
に保たれたものとすることができる。乾燥状態の膜に通
水する時の透水圧も0.5kg/cm2以下と極めて低いものと
することができるという大きな特徴を有している。
PASとPESの重量混合比が1/9未満なるポリスルホン混
合物より作られたポリスルホン製多孔質膜は、耐湿熱特
性が悪く、かつ、80℃以上の熱水を長時間通水するとそ
の透水性能が急激に低下するので好ましくない。
一方、PAS/PES重量混合比が9/1よりも大きなポリスル
ホン混合物にて作られたポリスルホン膜は透水性が十分
ではなく、特に乾燥状態の膜に通水する時の透水圧が高
くなる傾向がある。
主成分であるPAS、PES以外の膜構成成分は本発明の濾
過膜としての諸性能を損うものでない限り如何なるもの
でも良く、例としては、グリセリンなどのアルコール
類、塩化リチウムなどの無機塩類、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレングリコールなどの親水性高分子類等が
挙げられる。
但し、濾液への膜構成成分の溶出が問題となる用途な
どにおいてはこれらに対する注意を要する。
以上のような点から膜の組成はPASとPESの合計の含有
量が多い方が良く、80重量%以上であることが望まし
い。
本発明のポリスルホン製多孔質膜の片面は、孔径0.01
〜1μmの孔を多数有する網目状ポリマーネットワーク
構造を形成している緻密層にて構成される。この緻密層
は多孔質膜の分離特性を支配しており、本発明の膜にお
いては分画特性が0.5μm以下、特に0.2μm以下なる特
性を有している。緻密層中に存在する微孔の孔径が0.01
μm未満なるものは、その透水性が十分ではなく、一方
緻密層中の微孔の孔径が1μmを越えて大きくなると、
その分画特性が急激に低下するようになるので好ましく
ない。この分離層の厚さは本発明の多孔質膜の分画特性
を良好に保ち、かつ、透水速度が大きなものとする為に
は、1〜50μの厚さとするのがよい。あまり薄い緻密層
はピンホールの発生原因ともなり、好ましくない。
本発明の多孔質膜は緻密層を支持する支持層を有して
いる。この支持層では、孔径1〜100μmの孔が分離層
に接する側から他面に向かってその孔径が連続して増大
する網目状ポリマーネットワーク構造を形成している。
緻密層と支持層をこのような膜構造とすることにより膜
の機械的強度を十分高いものとなし得ている。この支持
層の厚さは耐圧強度を付与させるために30〜1000μであ
ることが好ましい。
また、下記の実施例に関する記載の中に規定する式で
求めた透水性指標は、70%以上、好ましくは80%以上と
極めて高いので、従来のポリスルホン製多孔質膜の如く
親水化剤で処理をした膜(湿潤膜)として取り扱う必要
もないので、その取扱性が極めて良い。
本発明の多孔質膜は上記の如き構成とすることによ
り、膜をエタノールやエチレングリコール、グリセリン
等の親水化剤で処理しない膜(乾燥膜)でも差圧2kg/cm
2で透水したときの透水速度が7L/m2・hr・mmHg以上と極
めて高く優れた透水性を備えたものとなっている。従っ
て、従来のポリスルホン製多孔質膜の如く、親水化処理
をする必要もなく、使用中に親水性添加剤の溶出という
問題が生じないという大きな利点を有している。
また、本発明の多孔質膜は以下の実施例に関する記載
の中に定義する膜の湿熱処理後の破断伸度維持率が70%
以上、好ましくは80%以上と極めて高く、従来開発され
てきたポリスルホン製多孔質膜の耐湿熱特性をしのぐも
のとなっている。
本発明の多孔質分離膜の製造は、公知のいかなる方法
を採用しても良いが、空孔率が高くかつ膜断面方向に非
対称な多孔質構造を形成させる点において、ポリマー原
液からの湿式賦形が好ましい。
上記のような原液を湿式賦形法で製膜するにあたって
は、平膜状にする場合も中空糸膜状にする場合もそれぞ
れ公知の方法を用いることができる。前者の場合は、例
えば平板上に原液を吐出してキャストし、次いで外部凝
固液中に浸漬して製膜する。また後者の場合は、例えば
二重環状鞘・芯型ノズルの鞘側より原液を、芯側より内
部凝固液をそれぞれ吐出し、エア・ギャップを設け(乾
湿式紡糸)または設けないで(湿式紡糸)外部凝固液中
に導き多孔質の中空糸膜構造を形成させる。
この場合、平膜の場合は、平板上にキャストされたと
きに平板に接触する表面と他方の空気に触れる表面で原
液中の溶媒の揮発挙動が異なり、外部凝固液中で凝固さ
れたときに、非対称の膜構造を形成する。中空糸膜の場
合は、内部凝固液と外部凝固液の中にそれぞれ存在する
ポリスルホンの良溶媒の比を変えることにより、非対称
の膜構造を形成する。
外部凝固液としては、ポリスルホンの良溶媒の比が70
重量%以下、好ましくは30〜60重量%であるポリスルホ
ンの良溶媒と水との混合溶液を用いる。ポリスルホンの
良溶媒としてはジメチルアセトアミド、N−メチルピロ
リドン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド
等を用いることができる。
中空糸膜を製造するに際しては、吐出時の粘度が200c
ps以上の原液を用いると、安定して原液の吐出を行うこ
とができ、紡糸時の糸切れの発生を防止することができ
る。更に好ましくは、吐出時の粘度を1000〜30000cpsの
原液を用いると、より安定した原液の吐出が可能とな
り、得られるポリスルホン膜の膜厚を均一なものとし、
更に、膜断面の傾斜構造を所定の構造のものとすること
ができる。原液の粘度を30000cpsより高くするために
は、過剰のPVPを添加する必要があり、そのため膜を構
成するポリスルホンの含有量が低下し、凝固された膜が
紡糸張力に耐えられず糸切れが多発するため、好ましく
ない。原液の粘度を200cps以上に調整するには、ポリビ
ニルピロリドン(以下、PVPと略する)を原液中に1〜1
0重量%、より好ましくは3〜7重量%なる割合で加え
るのが良い。更に好ましくは次式(4)により測定した
異なるK値を有する2種以上のPVPを原液中に加えるの
がよい。
式中、Z:PVP濃度Cの水溶液の相対粘度ηrel K:K値×10-3 C:PVP水溶液の濃度(w/v%) なお、高分子量のPVPを用いると原液の粘度向上によ
る紡糸性の安定化をはかれ、他方、低分子量のPVPを用
いると膜性能の向上、特に高透水速度が実現される。そ
こで、K値が50以上の比較的高い分子量のPVPと高分子
量PVPのK値よりも30以上低いK値を有する低分子量PVP
を併用して用いたところ、得られた原液の製膜安定性が
向上し、製膜工程での糸切れや膜厚斑の発生を防止する
ことができた。また、該原液より作った本発明のポリス
ルホン製多孔質膜は、特に膜が中空糸膜の場合、その形
態が安定しており、膜断面構造も均一なものが得られ
る。またかかるPVP混合物を用いた原液より得られる膜
は、透水速度を良好なものとすることができる。K値の
高いPVPとK値の低いPVPとの混合比は重量比で1/30〜1/
1なる割合で用いるのがよい。
PVPは水溶性高分子であり、該ポリマーを多量に含む
ポリスルホン膜はその使用時に該ポリマーが濾液中に溶
出する場合があり好ましくないので、本発明においては
ポリスルホン膜中へのPVPの含有量は2重量%以下とす
ることが好ましい。
ポリスルホン膜よりのPVP溶出を防止するには、ポリ
スルホン膜を150℃以上で2時間以上熱処理して架橋す
る方法、ポリスルホン膜に放射線、特にγ線を照射し架
橋する方法によりPVPを架橋処理するのがよい。特に、
ポリスルホン膜内に抗酸化剤、例えばピロ亜硫酸ナトリ
ウム含有水を含浸させた状態で放射線照射処理すること
により、ポリスルホン膜にダメージを与えることなくPV
Pを架橋させることができる。
また、PVP含有ポリスルホン膜をポリアクリル酸やポ
リメタクリル酸等のポリカルボン酸溶液に浸漬し熱処理
することにより、水溶性のPVP複合体に変性する方法も
用い得る。
本発明のポリスルホン製多孔質膜では、従来のポリス
ルホン製多孔質膜において必要とされていた如く、膜の
平衡水分率を2重量%を越えるものとする必要がない。
よって、水溶性高分子を多量に膜に残存させる必要がな
く、よって水溶性高分子が膜使用時に溶出してくるとい
った不都合がない。
原液を湿式紡糸する際に用いる外部凝固液はポリスル
ホンの良溶媒含量70重量%以下の、より好ましくは30〜
60重量%の水溶液を用いることにより、本発明の傾斜膜
構造のポリスルホン膜を効率よく作ることができる。
また、本発明のポリスルホン膜が中空糸膜である場合
には、内部凝固液(芯凝固液)としてポリスルホンの良
溶媒含量90重量%以下の、より好ましくは40〜70重量%
の水溶液を用いるのがよい。好ましくは、外部凝固液に
おけるポリスルホンの良溶媒の含量が、内部凝固液にお
けるポリスルホンの良溶媒の含量よりも低くなるような
凝固条件を用いると、外表面に緻密層が形成され、その
内側に、緻密層から内表面に向かって連続して孔径が大
きくなる孔径分布を有する傾斜型支持層とからなる多孔
質中空膜を、より安定して製造することができる。
また、外部凝固液の温度は、50〜80℃とすると、より
透水性の高い多孔質膜を得ることができる。紡糸法とし
て乾湿式紡糸法を用いることにより、より所望する膜断
面構造を有する本発明のポリスルホン製多孔質膜を作る
ことができる。乾湿式紡糸法を実施する際に用いるエア
ギャップは1〜50mmとするのがよい。乾湿式紡糸法を用
いる場合、雰囲気の湿度及び温度をコントロールするこ
とにより得られる膜の断面構造を更に効率よくコントロ
ールすることができる。
得られた凝固膜は公知の方法により洗浄、乾燥でき
る。主原料ポリマー以外の成分を原液や凝固液に添加し
た場合、これらの残留を最小限に抑えるため洗浄を強化
することが望ましい。
以下、本発明を実施例により更に詳しく説明する。
ポリマーの略号と商品名は次の通りである。
PAS:ポリアリルスルホン(帝人アモコ社製RADEL R−5
000) PES:ポリエーテルスルホン(帝人アモコ社製RADEL A
−100) PVP:ポリビニルピロリドン(ICI社製K−15(K値1
5)、K−30(K値30)、K−60(K値60)、K−90
(K値90)、K−120(K値120) 評価方法は以下のように行った。
1)耐湿熱性 膜試料をオートクレーブにて約150℃の加圧熱水に21
日間浸漬した。膜試料の熱水処理前後の引張り試験を行
い、破断伸度の維持率を次式により求めた。なお、破断
伸度の測定は下記7)方法で測定した。
2)透水速度 試料がシート状膜の場合は直径43mmの円形試料を濾過
ホルダー(UHP−43、アドバンテック社製)にセットし
たものを、試料が中空糸膜の場合は有効長約70mmのミニ
モジュールを用意し、膜をエタノールに十分浸漬した
後、このエタノールを水に置換する膜の親水化処理を行
った。このものに差圧2kg/cm2(中空糸は外側から加
圧)にて通水し、加圧開始後1分から2分の間の透水量
を測定し、透水速度(L/m2・hr・mmHg)を求めた。
3)透水性指標 上記2)項の方法において、差圧を0.5kg/cm2とする
以外は全て2)と同様にして求めた親水化膜(湿潤膜)
の透水速度と、親水化処理をしない膜(乾燥膜)の差圧
0.5kg/cm2にて測定した透水速度より、次式に従って透
水性指標を求めた。
4)表面孔径及び内部構造 走査型電子顕微鏡(日本電子(株)製JSM−T20)にて
膜表面及び断面を観察し、表面孔径及び内部構造(空孔
径等)を調べた。
5)分画特性 2)と同様にして親水処理した膜をセットされたホル
ダーまたはモジュールを用意し、0.1重量%のポリスチ
レンユニフォームラテックス分散液(ダウケミカル製)
を、差圧0.7kg/cm2にて有効膜面積100cm2あたり10mと
なるように濾過し、濾液の吸光度測定値から特定粒子径
のポリスチレンラテックスの透過量を求め、これから膜
のラテックス粒子阻止率を算出し、阻止率が95%以上と
なる粒子径を、膜の分画粒子径とした。
6)再通水性 膜に80℃の熱水を30日間通水した後、乾燥した。この
膜に通水して透水速度を測定し、また、未使用乾燥膜の
透水速度を測定し、その値を比較して判断した。測定結
果は、◎は良好、○はほぼ良好、×は低下である。
7)平衡水分率の測定法 ASTM−D570に従い、平衡時バルク重合体の水分率を測
定した。
8)破断強度と破断伸度 試験長20mmの膜について、温度20℃、湿度65%、引張
速度20mm/分の条件で引張試験を行い、膜を破断した時
の強度及び伸度を5回測定し、その平均値を各々破断強
度、破断伸度とした。
〈実施例1、2〉 PASとPESを表1−1に示した組合せとしたポリスルホ
ン系ポリマーを溶媒ジメチルアセトアミド(以下、DMAc
と略する)に、総ポリマー濃度12重量%となるように溶
解した原液を用い、これらをそれぞれ平板上に175μm
の厚さにキャスト後、直ちにDMAc/水=50重量%/50重量
%、温度は30℃なる外部凝固液中に浸漬し凝固膜を得
た。この凝固膜は引き続き温水にて洗浄して脱溶剤処理
を施した後、熱風乾燥した。
得られた膜のポリマー組成を表1−2に示した。
これらの膜に5μ以上のピンホールのないことを確認
(バブルポイント法)した。これらの膜の透水速度及び
透水性指標を測定し表1−2に示した。いずれも高い透
水速度を示し、かつ、親水処理を施していない乾燥膜で
も低い差圧で通水可能であった。また、膜の透水処理に
よって得られた濾液中には膜素材に由来する溶出成分は
検出されなかった。
走査型電子顕微鏡による膜構造観察では、緻密な膜表
面に無数の孔径約0.1〜0.2μmの細孔が確認された。膜
の断面を観察したところ、緻密な表面から内部にかけて
徐々に粗いネットワークとなる網目状の孔径0.1〜1μ
mの孔を有する緻密層が見られた。
また、この層に引き続く内部層から反対側表面にかけ
ては緻密層より粗い網目状構造で直径約1〜70μmの空
孔を含む支持層となっている非対称構造が観察された。
〈比較例1〜3〉 表2−1中の比較例1〜3に示した各種ポリスルホン
系ポリマーをDMAcにポリマー濃度12重量%となるように
溶解した原液を用いて、実施例1と同様な方法にて製膜
し、得られた膜のポリマー組成、透水速度及び透水性指
標を表2−2に示した。
本発明の膜に比べ親水処理をしたものでも透水速度が
1L/m2・hr・mmHg以下と極めて低く、親水処理を施さな
い膜はほとんど通水が不可能であり、かつ、透水性指標
が15%以下と極めて不良なものであった。
〈実施例3〉 ポリマー濃度がPAS/PES=7/6(重量比)の混合物をDM
Acにポリマー濃度13重量%となるように溶解した原液を
二重環状鞘・芯型ノズルの鞘側から、内部凝固液(重量
比でDMAc/水=70/30)を芯側からそれぞれ吐出し、空中
を10mm通過せしめた後に50℃に保温した外部凝固液(重
量比でDMAc/水=60/40)中に導き、湿式凝固を行った。
このものを80℃の熱水にて24時間洗浄し溶剤を除いた後
に、熱風乾燥を行い、PAS/PES=54/46(重量比)からな
る中空糸膜を得た。
得られた中空糸は外径550μ、膜厚100μで外表側に微
細な網目層有する非対称構造であった。外表付近の緻密
層には直径約0.1〜1μmの細孔が無数に存在し、外表
から内部に向かって徐々に孔径が粗くなる網目状の層で
あった。
更に、内部から内表面にかけては、より粗いポリマー
ネットワークからなる孔径が内表面にいくに従って大き
くなる網目構造の支持層であって、直径約1〜20μ程度
の比較的大きな空孔が見られた。またこの膜中にはバブ
ルポイント法で測定した5μ以上のピンホールは見られ
なかった。
この膜の透水速度は15L/m2・hr・mmHgであり、特別な
親水処理をすることなく乾燥状態から通水可能であり、
乾燥膜/親水化膜の透水性指標も78%と高いものであっ
た。更に、再通水性試験を行ったが通水特性に変化は見
られなかった。
また、この中空糸膜の150℃加圧熱水処理(21日間)
後の破断伸度維持率は90%と高く、優れた耐湿熱特性を
示した。
〈実施例4〉 7.5重量%のPAS及び7.5重量%のPESを、85重量%のDM
Acに加熱溶解した。この溶液を紡糸原液として二重環状
鞘・芯型ノズルの鞘側から、また60重量%のDMAc水溶液
を内部凝固剤として芯側から吐出し一旦空中を20mm通過
した後に、70℃に保温した40重量%のDMAc水溶液である
外部凝固液に導いて引き取る乾湿式紡糸法によって中空
糸膜を得た。これを80℃の熱水で24時間洗浄し溶剤を除
いた後に熱風乾燥を行い、PAS/PES=50/50(重量比)か
らなる中空糸膜を得た。
得れられた中空糸膜の透水速度は、12.5L/m2・hr・mm
Hgであった。また、この時の耐湿熱性試験による破断伸
度維持率は85%であり、透水性指標は95%であった。
〈実施例5〉 9.0重量%のPAS、6.0重量%のPES及びそれぞれ0.3重
量%、4.0重量%のPVP(K90)、PVP(K30)を80.7重量
%のDMAcに加熱溶解した。この溶液を紡糸原液とし、内
部凝固液を70重量%のDMAc水溶液とした他は、実施例3
と同様の紡糸、洗浄、乾燥方法によって中空糸膜を得
た。得られた中空糸膜の組成はおよそPAS/PES/PVP=59/
40/1(重量比)であった。
この中空糸膜の透水速度は21.8L/m2・hr・mmHgであっ
た。またこのときの耐湿熱性試験による破断伸度維持率
は82%であり、透水性指標は90%であった。
〈実施例6〜8〉 表1−2に示した組成を持つ膜を得られるように紡糸
原液組成を変えた他は、実施例5と同様の紡糸、洗浄、
乾燥方法によって中空糸膜を得た。
得られた中空糸膜の性能を表1−2に示した。
いずれの場合も、透水性能、耐湿熱性、親水性に優れ
たものであった。
〈実施例9〉 製膜原液としてPAS9重量%、PES6重量%、並びにPVP
(K90)及びPVP(K30)をそれぞれ0.5重量%、3.0重量
%溶解した原液を用い、実施例3と同様の方法で中空糸
膜を製造した。なお、内部凝固液はDMAc/水=70重量%/
30重量%、外部凝固液はDMAc/水=40重量%/60重量%、
温度70℃とした。
上記の膜製造を48時間連続操業した際の工程中の断線
回数は3回であり、安定した製膜が可能であった。得ら
れた中空糸膜の断面における膜厚班は小さく形態の整っ
たものであった。
表1−2にこれらの膜の透水速度、透水性指標、再通
水性、並びに耐湿熱性を示した。
〈実施例10〉 製膜原液としてPAS10.3重量%、PES6.9重量%、並び
にPVP(K90)4.8重量%を溶解した原液を用い、実施例
3と同様の方法で中空糸膜を製造した。なお、内部凝固
液はDMAc/水=65重量%/35重量%、外部凝固液はDMAc/
水=40重量%/60重量%、温度70℃とした。
上記の膜製造を48時間連続操業した際の工程中の断線
回数は1回であり、安定した製膜が可能であった。得ら
れた中空糸膜の断面における膜厚班は小さく形態の整っ
たものであった。
表1−2にこれらの膜の透水速度、透水性指標、再通
水性、並びに耐湿熱性を示した。
〈比較例4〜8〉 表2−1に示した組成を持つ膜を得られるように紡糸
原液組成を変え、また、内部凝固液及び外部凝固液組成
・温度を適切な条件に変えた他は、実施例2と同様の紡
糸、洗浄、乾燥方法によって中空糸膜を得た。
得られた中空糸膜の性能を表2−2に示した。
何れの場合も、部分的に性能を満足することは可能で
あっても、全ての性能を満足することはできなかった。
産業上の利用可能性 以上のように、本発明による優れた耐湿熱性、親水
性、透水性を発揮する多孔質膜を用いることにより、高
い透水性能を要求する熱水濾過、高圧蒸気滅菌処理など
に連続して使用することが可能となる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−51504(JP,A) 特開 昭61−71802(JP,A) 特表 平5−507328(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 67/00 - 71/82 510 C02F 1/44

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアリルスルホンとポリエーテルスルホ
    ン9/1〜1/9(重量比)なる混合ポリマーにて構成され、
    多数の微細孔が膜の一表面から他表面に向けて連通して
    網目状ポリマーネットワーク構造を形成している傾斜型
    多孔質膜であり、孔径0.01〜1μmの孔を多数有し分離
    機能を有する緻密層と、該緻密層を支持し、その中に存
    在する1〜100μmの径を有する孔が緻密層側から他面
    側に向けて連続して孔径が大きくなる孔径分布を有する
    傾斜型支持層の2層から構成され、膜の分画粒子径が0.
    5μm以下であることを特徴とするポリスルホン製多孔
    質膜。
  2. 【請求項2】エタノールにより親水化処理をした湿潤膜
    について差圧0.5kg/cm2なる条件下で測定した場合の膜
    の透水速度と、親水化処理をしない乾燥膜について同じ
    条件下で測定した場合の透水速度とを測定し、次式によ
    り求めた透水性指標が70%以上であることを特徴とする
    請求項1記載のポリスルホン製多孔質膜。
  3. 【請求項3】次式により算出した膜の伸度維持率が70%
    以上なる請求項1又は2記載のポリスルホン製多孔質
    膜。 (湿熱処理条件はポリスルホン製膜をオートクレーブで
    21日間150℃で加圧熱水処理)
  4. 【請求項4】膜の分画粒子径が0.2μm以下であること
    を特徴とする請求項1記載のポリスルホン製多孔質膜。
  5. 【請求項5】差圧2kg/cm2なる条件下で測定した場合の
    膜の透水速度が7L/m2.hr.mmHg以上であることを特徴と
    する請求項1記載のポリスルホン製多孔質膜。
  6. 【請求項6】膜中のポリビニルピロリドン含有量が2重
    量%以下であることを特徴とする請求項1記載のポリス
    ルホン製多孔質膜。
  7. 【請求項7】膜の平衡水分率が2重量%以下であること
    を特徴とする請求項1又は6記載のポリスルホン製多孔
    質膜。
  8. 【請求項8】膜の破断強度が40kg/cm2以上であり,か
    つ、膜の破断伸度が20%以上であることを特徴とする請
    求項1記載のポリスルホン製多孔質膜。
  9. 【請求項9】ポリアリルスルホンとポリエーテルスルホ
    ンとの9/1〜1/9(重量比)の混合物を樹脂量10〜30重量
    %なるように混合したドープを、ポリスルホンの良溶媒
    の比が70重量%以下であるポリスルホンの良溶媒と水と
    の混合溶液から成る外部凝固液中で湿式賦形することを
    特徴とするポリスルホン製多孔質膜の製法。
  10. 【請求項10】前記ドープを平板上にキャストし、つい
    で、外部凝固液中で凝固させ平膜を製造することを特徴
    とする請求項9記載のポリスルホン製多孔質膜の製法。
  11. 【請求項11】二重環状鞘・芯型ノズルを使用し、該ノ
    ズルの鞘側から前記ドープを、芯側からポリスルホンの
    良溶媒の比が90重量%以下であるポリスルホンの良溶媒
    と水との混合溶液から成る内部凝固液をそれぞれ吐出し
    前記外部凝固液中で凝固して中空糸膜を製造することを
    特徴とする請求項9記載のポリスルホン製多孔質膜の製
    法。
  12. 【請求項12】外部凝固液中のポリスルホンの良溶媒の
    比が、内部凝固液中のポリスルホンの良溶媒の比より小
    さいことを特徴とする請求項11記載のポリスルホン製多
    孔質膜の製法。
  13. 【請求項13】前記原液の粘度が200cps以上であること
    を特徴とする請求項11または12に記載のポリスルホン製
    多孔質膜の製法。
  14. 【請求項14】前記ドープの粘度が1000〜30000cpsであ
    ることを特徴とする請求項11または12に記載のポリスル
    ホン製多孔質膜の製法。
  15. 【請求項15】ポリアリルスルホンとポリエーテルスル
    ホンとのポリスルホン混合物にポリビニルピロリドンを
    ポリスルホン混合物/ポリビニルピロリドン=90/10〜6
    0/40(重量比)なる範囲で加えることを特徴とする請求
    項9ないし12項のいずれか1項に記載のポリスルホン製
    多孔質膜の製法。
  16. 【請求項16】製膜後に、膜の洗浄を行うことにより、
    膜中のポリビニルピロリドンの含有率を2重量%以下と
    することを特徴とする請求項15に記載のポリスルホン製
    多孔質膜の製法。
  17. 【請求項17】膜の平衡水分率が2重量%以下であるポ
    リスルホン多孔質膜とすることを特徴とする請求項9な
    いし12項のいずれか1項に記載のポリスルホン製多孔質
    膜の製法。
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