JP3250741B2 - 光分離装置 - Google Patents
光分離装置Info
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- JP3250741B2 JP3250741B2 JP01219592A JP1219592A JP3250741B2 JP 3250741 B2 JP3250741 B2 JP 3250741B2 JP 01219592 A JP01219592 A JP 01219592A JP 1219592 A JP1219592 A JP 1219592A JP 3250741 B2 JP3250741 B2 JP 3250741B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信装置に用いられ
る光分離装置に関し、特に、時分割多重されたビットレ
ート数10Gb/s 以上の超高速信号をビットレートの低
い複数チャネルの光信号列に分離する光分離装置に関す
る。
る光分離装置に関し、特に、時分割多重されたビットレ
ート数10Gb/s 以上の超高速信号をビットレートの低
い複数チャネルの光信号列に分離する光分離装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在実用に供されている光通信システム
においては、伝送路容量を増加させるために電子回路に
よってデータの時分割多重化がおこなわれ、一本の光フ
ァイバで1.8Gb/s のデータの伝送が実現されてい
る。現状の電子回路の応答速度制限(10−20Gb/s
)を打破し、一層の高多重化を実現するための手段と
して、光学的にデータの時分割多重/分離を行う方法が
考えられている。これは、デューティ比の小さな光短パ
ルス列を外部変調器で変調してデータを乗せ、これを何
チャネルか光学的に多重化して、高ビットレートの光信
号列を作りだして伝送し、伝送後、これを光学的に元の
チャネル毎に分離するという方法である。短パルス列を
光学的に多重化することは、損失さえ問題にしなけれ
ば、光スターカップラを用いて容易に行うことができ
る。これに対し、光学的な分離は、非常に高速の光スイ
ッチが必要になり、これを実現するために現在まで以下
に説明するように電気光学効果、或いは光kerr効果を利
用した2×2光スイッチを用いる方法が提案されてい
る。
においては、伝送路容量を増加させるために電子回路に
よってデータの時分割多重化がおこなわれ、一本の光フ
ァイバで1.8Gb/s のデータの伝送が実現されてい
る。現状の電子回路の応答速度制限(10−20Gb/s
)を打破し、一層の高多重化を実現するための手段と
して、光学的にデータの時分割多重/分離を行う方法が
考えられている。これは、デューティ比の小さな光短パ
ルス列を外部変調器で変調してデータを乗せ、これを何
チャネルか光学的に多重化して、高ビットレートの光信
号列を作りだして伝送し、伝送後、これを光学的に元の
チャネル毎に分離するという方法である。短パルス列を
光学的に多重化することは、損失さえ問題にしなけれ
ば、光スターカップラを用いて容易に行うことができ
る。これに対し、光学的な分離は、非常に高速の光スイ
ッチが必要になり、これを実現するために現在まで以下
に説明するように電気光学効果、或いは光kerr効果を利
用した2×2光スイッチを用いる方法が提案されてい
る。
【0003】図9は、従来例を説明するための図であ
り、例として4チャネル多重された光信号を各チャネル
毎に分離する場合について説明する。4チャネル時間分
割多重された光信号(ビットレートMb/s )は2×2光
スイッチ401に入力される。光スイッチ401はM/
2Hzで入力信号を交互に2つの出力ポートに出力す
る。従って、一方の出力ポートからはチャネル1とチャ
ネル3の信号が(402)、他方からはチャネル2とチ
ャネル4の信号が(403)それぞれ出力される。それ
ぞれの信号は次の2×2光スイッチ404、405に入
力される。光スイッチ404、405はM/4Hzで入
力信号を交互に2つの出力ポートに出力する。従って、
光スイッチ404の一方の出力ポートからはチャネル1
の信号が(406)、他方からはチャネル3の信号が
(407)それぞれ出力される。同様に、光スイッチ4
05の一方の出力ポートからはチャネル2の信号が(4
08)、他方からはチャネル4の信号が(409)それ
ぞれ出力される。
り、例として4チャネル多重された光信号を各チャネル
毎に分離する場合について説明する。4チャネル時間分
割多重された光信号(ビットレートMb/s )は2×2光
スイッチ401に入力される。光スイッチ401はM/
2Hzで入力信号を交互に2つの出力ポートに出力す
る。従って、一方の出力ポートからはチャネル1とチャ
ネル3の信号が(402)、他方からはチャネル2とチ
ャネル4の信号が(403)それぞれ出力される。それ
ぞれの信号は次の2×2光スイッチ404、405に入
力される。光スイッチ404、405はM/4Hzで入
力信号を交互に2つの出力ポートに出力する。従って、
光スイッチ404の一方の出力ポートからはチャネル1
の信号が(406)、他方からはチャネル3の信号が
(407)それぞれ出力される。同様に、光スイッチ4
05の一方の出力ポートからはチャネル2の信号が(4
08)、他方からはチャネル4の信号が(409)それ
ぞれ出力される。
【0004】光スイッチとして用いられた2×2光スイ
ッチとしては、LiNbO3結晶上に形成されたマッハ
ツェンダ型干渉計の光路長を電界を印加することで電気
光学効果を介して変化させるスイッチや、光ファイバで
干渉計を形成し、光路長を高強度の光パルスを伝搬させ
ることで、光kerr効果を介して変化させるスイッチがあ
る。前者を用いた光分離装置については、R.S.Tuckerら
による"16Gb/s fibretransmission experiment using o
ptical time-division multiplexing", Electronics Le
tters,vol.23 pp.1270-1271,1987 に詳細に述べられて
いる。また、後者については、高田らによる"Demultipl
exing of 40-Gb/s optical signal to 2.5 gb/s using
a nonlinear fiber loop mirror driven by amplified,
again-switched laser diode", Technical digest of
OFC '91,YuN3,1991 に詳述されている。
ッチとしては、LiNbO3結晶上に形成されたマッハ
ツェンダ型干渉計の光路長を電界を印加することで電気
光学効果を介して変化させるスイッチや、光ファイバで
干渉計を形成し、光路長を高強度の光パルスを伝搬させ
ることで、光kerr効果を介して変化させるスイッチがあ
る。前者を用いた光分離装置については、R.S.Tuckerら
による"16Gb/s fibretransmission experiment using o
ptical time-division multiplexing", Electronics Le
tters,vol.23 pp.1270-1271,1987 に詳細に述べられて
いる。また、後者については、高田らによる"Demultipl
exing of 40-Gb/s optical signal to 2.5 gb/s using
a nonlinear fiber loop mirror driven by amplified,
again-switched laser diode", Technical digest of
OFC '91,YuN3,1991 に詳述されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光kerr効果を
利用した2×2光スイッチは、非常にピークパワーが大
きく、高繰り返しの極短光パルスを用意しなければなら
ず、装置規模が増大する。また、集積化が困難である。
次に、電気光学効果を利用した2×2光スイッチは、最
高で伝送ビットレートの2分の1の周波数で駆動する必
要があるので、伝送ビットレートが増加するに従って、
より高速応答可能な光スイッチや、より高周波の電気の
発信器、増幅器を用意しなければならない。また、光ス
イッチ自体の構成も複雑である。
利用した2×2光スイッチは、非常にピークパワーが大
きく、高繰り返しの極短光パルスを用意しなければなら
ず、装置規模が増大する。また、集積化が困難である。
次に、電気光学効果を利用した2×2光スイッチは、最
高で伝送ビットレートの2分の1の周波数で駆動する必
要があるので、伝送ビットレートが増加するに従って、
より高速応答可能な光スイッチや、より高周波の電気の
発信器、増幅器を用意しなければならない。また、光ス
イッチ自体の構成も複雑である。
【0006】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、単純
な構成で集積化に適し、超高速動作可能にもかかわら
ず、比較的帯域の狭い光スイッチや光ゲートが使用で
き、高周波数の電気発信器や増幅器を必要としない光分
離装置を提供することにある。
な構成で集積化に適し、超高速動作可能にもかかわら
ず、比較的帯域の狭い光スイッチや光ゲートが使用で
き、高周波数の電気発信器や増幅器を必要としない光分
離装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1では、伝送路から入力した時間分割多重さ
れたビットレートがMビット/秒の光信号をビットレー
トM/2N ビット/秒(Nは自然数(但し、1を除
く))の2N チャネルの光信号列に分割して出力する光
分離装置において、光信号を2N に分割して出力する1
×2N 光カップラと、該光カップラの2N の出力の各々
の後にそれぞれ配置された縦列接続されたN個の光ゲー
ト(総数:N×2N )を備え、n番目(nはN以下の自
然数)の光ゲートはM/2 n+1 の周波数でオンオフされ
る2個の光ゲートを縦列接続したものからなる。また、
請求項2では、伝送路から入力した時間分割多重された
ビットレートがMビット/秒の光信号をビットレートM
/2N ビット/秒(Nは自然数(但し、1を除く))の
2N チャネルの光信号列に分割して出力する光分離装置
において、光信号を2N に分割して出力する1×2N 光
カップラと、該光カップラの2N の出力の各々の後にそ
れぞれ配置された縦列接続されたN個の光ゲート(総
数:N×2N )を備え、n番目(nはN以下の自然数)
の光ゲートはマッハツェンダ型強度変調器、又は方向性
結合型強度変調器であり、その動作点は変調器出力が零
の電圧に設定され、M/2n+1 の周波数で駆動されてい
る。また、請求項3では、伝送路から入力した時間分割
多重されたビットレートがMビット/秒の光信号をビッ
トレートM/2N ビット/秒(Nは自然数(但し、1を
除く))の2N チャネルの光信号列に分割して出力する
光分離装置において、光信号を2N に分割して出力する
1×2N 光カップラと、該光カップラの2N の出力の各
々の後にそれぞれ配置された縦列接続されたN個の光ゲ
ート(総数:N×2N )を備え、n番目(nはN以下の
自然数)の光ゲートはマッハツェンダ型強度変調器、又
は方向性結合型強度変調器を2個縦列接続し、各々の動
作点は変調器出力が零の電圧に設定され、M/2 n+1+1
の周波数で駆動されている。
め、請求項1では、伝送路から入力した時間分割多重さ
れたビットレートがMビット/秒の光信号をビットレー
トM/2N ビット/秒(Nは自然数(但し、1を除
く))の2N チャネルの光信号列に分割して出力する光
分離装置において、光信号を2N に分割して出力する1
×2N 光カップラと、該光カップラの2N の出力の各々
の後にそれぞれ配置された縦列接続されたN個の光ゲー
ト(総数:N×2N )を備え、n番目(nはN以下の自
然数)の光ゲートはM/2 n+1 の周波数でオンオフされ
る2個の光ゲートを縦列接続したものからなる。また、
請求項2では、伝送路から入力した時間分割多重された
ビットレートがMビット/秒の光信号をビットレートM
/2N ビット/秒(Nは自然数(但し、1を除く))の
2N チャネルの光信号列に分割して出力する光分離装置
において、光信号を2N に分割して出力する1×2N 光
カップラと、該光カップラの2N の出力の各々の後にそ
れぞれ配置された縦列接続されたN個の光ゲート(総
数:N×2N )を備え、n番目(nはN以下の自然数)
の光ゲートはマッハツェンダ型強度変調器、又は方向性
結合型強度変調器であり、その動作点は変調器出力が零
の電圧に設定され、M/2n+1 の周波数で駆動されてい
る。また、請求項3では、伝送路から入力した時間分割
多重されたビットレートがMビット/秒の光信号をビッ
トレートM/2N ビット/秒(Nは自然数(但し、1を
除く))の2N チャネルの光信号列に分割して出力する
光分離装置において、光信号を2N に分割して出力する
1×2N 光カップラと、該光カップラの2N の出力の各
々の後にそれぞれ配置された縦列接続されたN個の光ゲ
ート(総数:N×2N )を備え、n番目(nはN以下の
自然数)の光ゲートはマッハツェンダ型強度変調器、又
は方向性結合型強度変調器を2個縦列接続し、各々の動
作点は変調器出力が零の電圧に設定され、M/2 n+1+1
の周波数で駆動されている。
【0008】
【作用】伝送路から入力した時間分割多重されたビット
レートがMビット/秒の光信号は、光カップラで2N 分
割され(2N は最終的に分離されるチャネル数)、それ
ぞれN段だけ縦列接続されている光ゲートに入力され
る。以下では、2N 分割されるうちの1チャネルに注目
して、作用を説明する。他のチャネルの動作は位相が異
なること以外は同様である。まず最初の光ゲート、即ち
n=1番目の光ゲートでは、請求項1において該1番目
の光ゲートを構成する2個の縦列接続された光ゲートが
それぞれ周波数M/21+1 =M/4でオンオフされ、ま
た、請求項2において該1番目の光ゲートを構成するマ
ッハツェンダ型強度変調器又は方向性結合型強度変調器
が周波数M/21+1 =M/4でオンオフされ、また、請
求項3において該1番目の光ゲートを構成する2個の縦
列接続されたマッハツェンダ型強度変調器又は方向性結
合型強度変調器がそれぞれ周波数M/21+1+1 =M/8
でオンオフされ、結果的に入力信号がM/2でオンオフ
され、1タイムスロット置きに光信号が出力する。これ
により、時間分割多重された光信号は、ビットレートが
1/2の4チャネルの光信号列に変換される。同様にし
てn段目の光ゲートを構成する2個の縦列接続された光
ゲートもしくはマッハツェンダ型強度変調器又は方向性
結合型強度変調器もしくは2個の縦列接続されたマッハ
ツェンダ型強度変調器又は方向性結合型強度変調器を、
M/2 n+1 もしくはM/2n+1 もしくはM/2 n+1+1 で
オンオフしてやれば、ビットレートを1/2、1/4、
…、1/2N と順々に落として行くことができる。他の
チャネルについても位相を変えて同様の動作をさせてや
ることにより、最終的にビットレートがM/2N ビット
/秒の2N チャネルの信号を得ることができる。
レートがMビット/秒の光信号は、光カップラで2N 分
割され(2N は最終的に分離されるチャネル数)、それ
ぞれN段だけ縦列接続されている光ゲートに入力され
る。以下では、2N 分割されるうちの1チャネルに注目
して、作用を説明する。他のチャネルの動作は位相が異
なること以外は同様である。まず最初の光ゲート、即ち
n=1番目の光ゲートでは、請求項1において該1番目
の光ゲートを構成する2個の縦列接続された光ゲートが
それぞれ周波数M/21+1 =M/4でオンオフされ、ま
た、請求項2において該1番目の光ゲートを構成するマ
ッハツェンダ型強度変調器又は方向性結合型強度変調器
が周波数M/21+1 =M/4でオンオフされ、また、請
求項3において該1番目の光ゲートを構成する2個の縦
列接続されたマッハツェンダ型強度変調器又は方向性結
合型強度変調器がそれぞれ周波数M/21+1+1 =M/8
でオンオフされ、結果的に入力信号がM/2でオンオフ
され、1タイムスロット置きに光信号が出力する。これ
により、時間分割多重された光信号は、ビットレートが
1/2の4チャネルの光信号列に変換される。同様にし
てn段目の光ゲートを構成する2個の縦列接続された光
ゲートもしくはマッハツェンダ型強度変調器又は方向性
結合型強度変調器もしくは2個の縦列接続されたマッハ
ツェンダ型強度変調器又は方向性結合型強度変調器を、
M/2 n+1 もしくはM/2n+1 もしくはM/2 n+1+1 で
オンオフしてやれば、ビットレートを1/2、1/4、
…、1/2N と順々に落として行くことができる。他の
チャネルについても位相を変えて同様の動作をさせてや
ることにより、最終的にビットレートがM/2N ビット
/秒の2N チャネルの信号を得ることができる。
【0009】個々の光ゲートは、光ゲートを2段縦列に
接続した構成としてもよい。2つの光ゲートを互いに逆
相でオンオフすると、全体では単体のオンオフの繰り返
し周波数の2倍でオンオフさせることができる。
接続した構成としてもよい。2つの光ゲートを互いに逆
相でオンオフすると、全体では単体のオンオフの繰り返
し周波数の2倍でオンオフさせることができる。
【0010】図1は本発明の参考例(特許請求の範囲に
は含まれない。)を説明する構成図,図2は図1の装置
の動作のタイムチャートである。図中101は光増幅
器、102は1×4光カップラ、103から110は光
オンオフゲート(以下光ゲート)である。例として4チ
ャネル多重された光信号を各チャネル毎に分離する場合
について説明する(N=2)。4チャネル時間分割多重
された光信号100(ビットレートMb/s )は光増幅器
101で増幅された後、1×4光カップラ102に入力
される。102は入力信号を4分割して、4つの出力ポ
ートに出力する。これらはそれぞれ光ゲート103から
106に入力される。各々の光ゲート103〜106は
周波数M/2Hzで入力信号をオンオフし、しかもその
うちの2つの光ゲート103と105は、残りの2つの
光ゲート104と106と、互いにπの位相差を持って
動作するので、光ゲート103と105からは、1タイ
ムスロット置きに光信号111が出力され、光ゲート1
04と106からは残りの光信号112が同様に1タイ
ムスロット置きに出力される。以上の動作により、時分
割多重された光信号は、ビットレートが1/2のチャネ
ルの光信号列111、112に変換され、それぞれ光ゲ
ート107から110に入力される。これら2段目の光
ゲート107〜110をM/4Hzの周波数でオンオフ
してやれば、ビットレートを1/4に落して行くことが
でき、その結果、各々のチャネルに分割された4チャネ
ルの信号113から116を得る。光カップラによる6
dBの分割損、或いは光ゲートの過剰挿入損失は光増幅
器101により補償することができる。
は含まれない。)を説明する構成図,図2は図1の装置
の動作のタイムチャートである。図中101は光増幅
器、102は1×4光カップラ、103から110は光
オンオフゲート(以下光ゲート)である。例として4チ
ャネル多重された光信号を各チャネル毎に分離する場合
について説明する(N=2)。4チャネル時間分割多重
された光信号100(ビットレートMb/s )は光増幅器
101で増幅された後、1×4光カップラ102に入力
される。102は入力信号を4分割して、4つの出力ポ
ートに出力する。これらはそれぞれ光ゲート103から
106に入力される。各々の光ゲート103〜106は
周波数M/2Hzで入力信号をオンオフし、しかもその
うちの2つの光ゲート103と105は、残りの2つの
光ゲート104と106と、互いにπの位相差を持って
動作するので、光ゲート103と105からは、1タイ
ムスロット置きに光信号111が出力され、光ゲート1
04と106からは残りの光信号112が同様に1タイ
ムスロット置きに出力される。以上の動作により、時分
割多重された光信号は、ビットレートが1/2のチャネ
ルの光信号列111、112に変換され、それぞれ光ゲ
ート107から110に入力される。これら2段目の光
ゲート107〜110をM/4Hzの周波数でオンオフ
してやれば、ビットレートを1/4に落して行くことが
でき、その結果、各々のチャネルに分割された4チャネ
ルの信号113から116を得る。光カップラによる6
dBの分割損、或いは光ゲートの過剰挿入損失は光増幅
器101により補償することができる。
【0011】以上は4チャネル時分割多重された信号を
4チャネルに分離する場合について説明したが、2N チ
ャネル多重された信号を分離するためには、同様に1:
N光カップラと光ゲートをN段ツリー状に接続し、n段
目の光ゲートをM/2N の周波数でオンオフしてやれ
ば、ビットレートを1/2、1/4、…、1/2N と順
々に落して行くことができる。
4チャネルに分離する場合について説明したが、2N チ
ャネル多重された信号を分離するためには、同様に1:
N光カップラと光ゲートをN段ツリー状に接続し、n段
目の光ゲートをM/2N の周波数でオンオフしてやれ
ば、ビットレートを1/2、1/4、…、1/2N と順
々に落して行くことができる。
【0012】光ゲートとしては、マッハツェンダ型干渉
計を用いた光強度変調器、マッハツェンダ型干渉計を用
いた2×2光スイッチ、方向性結合器を用いた光強度変
調器、方向性結合器を用いた2×2光スイッチ、バルク
或いは量子井戸構造を有する半導体中の吸収を用いた光
強度変調器、等各種の光強度変調器或いは光スイチを利
用できる。また、光増幅器としては半導体レーザアン
プ、及び希土類添加ファイバアンプを用いることができ
る。
計を用いた光強度変調器、マッハツェンダ型干渉計を用
いた2×2光スイッチ、方向性結合器を用いた光強度変
調器、方向性結合器を用いた2×2光スイッチ、バルク
或いは量子井戸構造を有する半導体中の吸収を用いた光
強度変調器、等各種の光強度変調器或いは光スイチを利
用できる。また、光増幅器としては半導体レーザアン
プ、及び希土類添加ファイバアンプを用いることができ
る。
【0013】図3は本発明の第1の実施例を説明する構
成図であり、図4(a) 及び(b) は図3中で用いられる強
度変調器の動作を説明する図、図5は図3の装置の動作
を説明するタイムチャートである。図中201は光増幅
器、202は1×4光カップラ、203から214は光
オンオフゲート(以下、光ゲート)である。例として4
チャネル多重された光信号を各チャネル毎に分離する場
合について説明する。参考例との相違点は、初段の光ゲ
ートにある。第1の実施例では、参考例の構成で用いた
M/2Hzの周波数でオンオフする光ゲート103乃至
106を1個のかわりに、M/4Hzの周波数でオンオ
フする光ゲート203,204乃至209,210を2
個縦列に接続し、しかも両者の位相をπだけずらす。こ
うすることにより、単体の光ゲートはM/4Hzの周波
数でオンオフするにもかかわらず、全体としてM/2H
zの周波数でオンオフさせることができ、帯域の狭い変
調器でも2個縦列接続することで、その変調帯域を2倍
に増加させることができる。
成図であり、図4(a) 及び(b) は図3中で用いられる強
度変調器の動作を説明する図、図5は図3の装置の動作
を説明するタイムチャートである。図中201は光増幅
器、202は1×4光カップラ、203から214は光
オンオフゲート(以下、光ゲート)である。例として4
チャネル多重された光信号を各チャネル毎に分離する場
合について説明する。参考例との相違点は、初段の光ゲ
ートにある。第1の実施例では、参考例の構成で用いた
M/2Hzの周波数でオンオフする光ゲート103乃至
106を1個のかわりに、M/4Hzの周波数でオンオ
フする光ゲート203,204乃至209,210を2
個縦列に接続し、しかも両者の位相をπだけずらす。こ
うすることにより、単体の光ゲートはM/4Hzの周波
数でオンオフするにもかかわらず、全体としてM/2H
zの周波数でオンオフさせることができ、帯域の狭い変
調器でも2個縦列接続することで、その変調帯域を2倍
に増加させることができる。
【0014】この様子を図4(a) 及び(b) に示す。図4
(a) 中の曲線222はマッハ・ツェンダ干渉計或いは方
向性結合器を利用した、光強度変調器または2×2光ス
イッチの印加電圧に対する光出力特性を、曲線223は
印加電圧の時間波形を示している。図4(b) 中の曲線2
24、225は第1、第2の変調器単体の変調波形をそ
れぞれ示し、曲線226はこれらを縦列接続した場合の
変調波形を示しており、オンオフの繰り返しが単体の変
調器のそれに対して2倍になっているのが分かる。
(a) 中の曲線222はマッハ・ツェンダ干渉計或いは方
向性結合器を利用した、光強度変調器または2×2光ス
イッチの印加電圧に対する光出力特性を、曲線223は
印加電圧の時間波形を示している。図4(b) 中の曲線2
24、225は第1、第2の変調器単体の変調波形をそ
れぞれ示し、曲線226はこれらを縦列接続した場合の
変調波形を示しており、オンオフの繰り返しが単体の変
調器のそれに対して2倍になっているのが分かる。
【0015】図6は本発明の第2の実施例を示す構成図
であり、図7(a) 及び(b) は図6中で用いられる強度変
調器の動作を説明する図、図8は図6の装置の動作を説
明するタイムチャートである。図中301は光増幅器、
302は1×2光カップラ、303〜310は光オンオ
フゲート(以下、光ゲート)として用いるマッハ・ツェ
ンダ干渉計或いは方向性結合器を利用した、光強度変調
器または2×2光スイッチ、311から314は種類を
問わない光オンオフゲートである。図7(a) 中の曲線3
24はマッハ・ツェンダ干渉計或いは方向性結合器を利
用した、光強度変調器または2×2光スイッチの印加電
圧に対する光出力特性を、曲線325は印加電圧の時間
波形を示している。動作点を出力オフのA点に設定する
と、印加電圧の1周期内に光出力は2周期分変化する。
従って、参考例の構成で用いたM/2の周波数でオンオ
フする光ゲート1個のかわりに、M/8の周波数の正弦
波電圧を印加された光強度変調器303,304乃至3
09,310を2個縦列に接続し、しかも両者の位相を
πだけずらす。こうすることにより、単体の光ゲートは
M/8の周波数でオンオフするにもかかわらず、全体と
してM/2の周波数でオンオフさせることができ、その
変調帯域を4倍に増加させることができる。この様子を
図7(b) に示す。曲線326、327は第1、第2の変
調器単体の変調波形をそれぞれ示し、曲線328はこれ
らを縦列接続した場合の変調波形を示している。また、
曲線328は、位相差振幅をm、時間をtとすると、次
式で表されるので、 I=1/4 {1-cos(m sin 2 πt)}{1-cos(m sin(2 πt+π/2)] mが√2πのとき、光出力Iは1、すなわち全入力が損
失なく出力される。従って、位相差振幅mが√2πとな
るような印加電圧で駆動すれば、強度変調器を2個縦列
に接続しても、損失なく、駆動周波数の4倍の周波数で
入力信号をオンオフできる。
であり、図7(a) 及び(b) は図6中で用いられる強度変
調器の動作を説明する図、図8は図6の装置の動作を説
明するタイムチャートである。図中301は光増幅器、
302は1×2光カップラ、303〜310は光オンオ
フゲート(以下、光ゲート)として用いるマッハ・ツェ
ンダ干渉計或いは方向性結合器を利用した、光強度変調
器または2×2光スイッチ、311から314は種類を
問わない光オンオフゲートである。図7(a) 中の曲線3
24はマッハ・ツェンダ干渉計或いは方向性結合器を利
用した、光強度変調器または2×2光スイッチの印加電
圧に対する光出力特性を、曲線325は印加電圧の時間
波形を示している。動作点を出力オフのA点に設定する
と、印加電圧の1周期内に光出力は2周期分変化する。
従って、参考例の構成で用いたM/2の周波数でオンオ
フする光ゲート1個のかわりに、M/8の周波数の正弦
波電圧を印加された光強度変調器303,304乃至3
09,310を2個縦列に接続し、しかも両者の位相を
πだけずらす。こうすることにより、単体の光ゲートは
M/8の周波数でオンオフするにもかかわらず、全体と
してM/2の周波数でオンオフさせることができ、その
変調帯域を4倍に増加させることができる。この様子を
図7(b) に示す。曲線326、327は第1、第2の変
調器単体の変調波形をそれぞれ示し、曲線328はこれ
らを縦列接続した場合の変調波形を示している。また、
曲線328は、位相差振幅をm、時間をtとすると、次
式で表されるので、 I=1/4 {1-cos(m sin 2 πt)}{1-cos(m sin(2 πt+π/2)] mが√2πのとき、光出力Iは1、すなわち全入力が損
失なく出力される。従って、位相差振幅mが√2πとな
るような印加電圧で駆動すれば、強度変調器を2個縦列
に接続しても、損失なく、駆動周波数の4倍の周波数で
入力信号をオンオフできる。
【0016】
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至3に
よれば、集積化に適し、超高速動作可能にもかかわら
ず、比較的帯域の狭い光スイッチや光ゲートが使用で
き、高周波数の電気発振器や増幅器を必要としない光分
離装置を提供することができるといった優れた効果を奏
する。
よれば、集積化に適し、超高速動作可能にもかかわら
ず、比較的帯域の狭い光スイッチや光ゲートが使用で
き、高周波数の電気発振器や増幅器を必要としない光分
離装置を提供することができるといった優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例を示す構成図
【図2】図1の装置の動作を説明するタイムチャート
【図3】本発明の第1の実施例を示す構成図
【図4】図3の装置に用いた光ゲートの動作説明図
【図5】図3の装置の動作を説明するタイムチャート
【図6】本発明の第2の実施例を示す構成図
【図7】図6の装置に用いた光ゲートの動作説明図
【図8】図6の装置の動作を説明するタイムチャート
【図9】従来例の構成を示す図
100…時分割多重された光信号、113、114、1
15、116…分離された光信号、102…1×4カッ
プラ、103〜110…光オンオフゲート、401、4
04、405…2×2光スイッチ。
15、116…分離された光信号、102…1×4カッ
プラ、103〜110…光オンオフゲート、401、4
04、405…2×2光スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 10/00 - 10/28 H04J 14/00 - 14/08 G02B 26/08
Claims (3)
- 【請求項1】 伝送路から入力した時間分割多重された
ビットレートがMビット/秒の光信号をビットレートM
/2N ビット/秒(Nは自然数(但し、1を除く))の
2N チャネルの光信号列に分割して出力する光分離装置
において、 光信号を2N に分割して出力する1×2N 光カップラ
と、 該光カップラの2N の出力の各々の後にそれぞれ配置さ
れた縦列接続されたN個の光ゲート(総数:N×2N )
を備え、 n番目(nはN以下の自然数)の光ゲートはM/2 n+1
の周波数でオンオフされる2個の光ゲートを縦列接続し
たものからなることを特徴とする光分離装置。 - 【請求項2】 伝送路から入力した時間分割多重された
ビットレートがMビット/秒の光信号をビットレートM
/2N ビット/秒(Nは自然数(但し、1を除く))の
2N チャネルの光信号列に分割して出力する光分離装置
において、 光信号を2N に分割して出力する1×2N 光カップラ
と、 該光カップラの2N の出力の各々の後にそれぞれ配置さ
れた縦列接続されたN個の光ゲート(総数:N×2N )
を備え、 n番目(nはN以下の自然数)の光ゲートはマッハツェ
ンダ型強度変調器、又は方向性結合型強度変調器であ
り、その動作点は変調器出力が零の電圧に設定され、M
/2n+1 の周波数で駆動されていることを特徴とする光
分離装置。 - 【請求項3】 伝送路から入力した時間分割多重された
ビットレートがMビット/秒の光信号をビットレートM
/2N ビット/秒(Nは自然数(但し、1を除く))の
2N チャネルの光信号列に分割して出力する光分離装置
において、 光信号を2N に分割して出力する1×2N 光カップラ
と、 該光カップラの2N の出力の各々の後にそれぞれ配置さ
れた縦列接続されたN個の光ゲート(総数:N×2N )
を備え、 n番目(nはN以下の自然数)の光ゲートはマッハツェ
ンダ型強度変調器、又は方向性結合型強度変調器を2個
縦列接続し、各々の動作点は変調器出力が零の電圧に設
定され、M/2 n+1+1 の周波数で駆動されていることを
特徴とする光分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01219592A JP3250741B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 光分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01219592A JP3250741B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 光分離装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05206988A JPH05206988A (ja) | 1993-08-13 |
JP3250741B2 true JP3250741B2 (ja) | 2002-01-28 |
Family
ID=11798625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01219592A Expired - Fee Related JP3250741B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 光分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3250741B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5650636A (en) | 1994-06-02 | 1997-07-22 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Active matrix display and electrooptical device |
KR102156930B1 (ko) * | 2018-12-21 | 2020-09-17 | (주)옵토마인드 | 능동형 광케이블 |
US10972185B2 (en) * | 2018-12-21 | 2021-04-06 | Optomind, Inc. | Active optical cable |
-
1992
- 1992-01-27 JP JP01219592A patent/JP3250741B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05206988A (ja) | 1993-08-13 |
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