JP3250699B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラズマ処理装置に係
り、特に電子ビーム励起(EBEP)式のプラズマ処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体デバイスの高性能化、微細
化に伴って半導体ウェハ等の被処理体のプラズマ処理に
おいて微細加工が必要となっており、真空処理室内の真
空度をより低減させた状態で反応ガス、たとえばCHF
3、CF4等のガスあるいは不活性ガス、たとえばAr、
2等のガスをプラズマ化して、より効率的に行う必要
性が高まっている。このプラズマ処理の1つとして、平
行平板状の電極の一方を接地し、他方に高周波電圧を印
加するRIE(反応性イオンエッチング)方式のプラズ
マ装置が知られているが、この種のプラズマ処理装置に
おいては、高周波電圧の印加によって反応ガスを励起し
てプラズマ化するため、異方性制御の制御性が悪く、半
導体デバイスの微細化への適用性が悪いという問題があ
り、そこで本願発明者はプラズマから電子を引き出して
加速して照射することにより所定のガスをプラズマ化
し、このプラズマにより被処理体の処理を行う電子ビー
ム励起(EBEP)式のプラズマ処理装置の開発を試み
ている。
【0003】上記のような電子ビーム励起式のプラズマ
処理装置の典型例を図4に模式的に示すが、このプラズ
マ処理装置100は、図示のように、円筒状容器101
の一方端にプラズマ生成用のアルゴンなどの不活性ガス
を噴出する導入口102を備えたカソード電極103を
設け、その円筒状容器101の他方端には被処理体であ
る半導体ウェハWを保持するウェハホルダ104を有す
る処理室105を配置した構造となっている。さらに上
記カソード電極103と上記ウェハホルダ104との間
に、上記カソード電極103側から順に、それぞれ略中
央に電子ビーム通過口が同軸上に配置された予備放電電
極106、主放電電極107、およびアノード電極10
8が配置されている。かかる構成により、上記カソード
電極103と上記アノード電極108との間に放電電位
を印加することにより、上記導入口102より容器内に
導入された不活性ガスをプラズマ化し、そこから電子ビ
ームを引き出し加速し、上記処理室105内に導入され
た処理ガスをプラズマ化し、上記ウェハホルダ104上
のウェハをプラズマ処理することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記処理容
器101の放電用電極に電圧を印加するための電源回路
は、図示のように、予備放電電極106と主放電電極1
07に対して、同一の電源109から電力を供給し電圧
/電流制御を行っていた。そのため、立ち上げ時の初期
放電が不安定になり、放電条件によっては予備放電電極
に過電流が流れ主放電電極にまでプラズマが到達しない
など、プロセスに悪い影響を与える現象が発生するおそ
れがあった。さらにまた、電圧が必要な予備放電電極1
06と電流を大きくとりたい主放電電極107に対して
同一電源109から電力を供給する必要上、大きな容量
の電源が必要でありそのために大きなスペースを要する
などの問題が生じていた。
【0005】本発明は従来の電子ビーム励起式プラズマ
処理装置の電源装置の抱える上記のような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とすることころは、立
ち上げ時から安定した放電が得られ、予備放電電極に過
電流が流れるのを有効に防止することが可能であるとと
もに、電源の台数は増加するものの総量的には電源の小
型化が図れ、したがって電源の省スペース化を図ること
が可能な新規かつ改良されたプラズマ処理装置を提供す
ることである。
【0006】上記課題を解決するために、本発明は、不
活性ガスをプラズマ化し、そのプラズマから電子を引き
出し加速して照射することにより、処理室内に供給され
る所定の反応ガスを励起してプラズマ化し、このプラズ
マにより被処理体の処理を行うプラズマ処理装置におい
て、前記不活性ガスをプラズマ化する領域に設けられた
カソード電極と、このカソード電極とともに前記不活性
ガスを予備放電する予備放電電極と、この予備放電電極
よりも処理室側に設けられ予備放電された前記不活性ガ
スのプラズマ化を促進するための主放電電極と、この主
放電電極よりも前記処理室側に設けられプラズマから電
子を引き出し加速して前記処理室内に導入するためのア
ノード電極と、前記カソード電極に電力を供給するため
のカソード主電源と、前記予備放電電極に補助電力を供
給するためのカソード補助電源を設け,前記カソード補
助電源は前記カソード主電源が前記カソード電極に供給
する電流よりも低いアンペアの電流を前記予備放電電極
に供給するものであることを特徴とするものである。
【0007】また本発明の別の実施例によれば、前記カ
ソード補助電源は前記カソード主電源が前記カソード電
極に供給する電圧よりも高いボルトの電圧、好ましくは
1桁以上高いボルトの電圧を前記予備放電電極に供給す
るものであることが好ましく、さらに、前記カソード主
電源から第1の抵抗器を介して電力が前記カソード電極
に供給されるとともに、前記カソード補助電源から第2
の抵抗器を介して電力が前記予備放電電極に供給され、
その際に前記第2の抵抗器のインピーダンスが前記第1
の抵抗器のインピーダンスよりも大きい値をとるように
構成されることが好ましく、さらにまた前記カソード主
電源および前記カソード補助電源がそれぞれ反対極性の
可変直流電源であることが好ましい。
【0008】
【作用】本発明によれば、カソード主電源とは別にカソ
ード補助電源を設けたことにより、予備放電電極の電圧
/電流を主放電電極とは独立に制御することが可能なの
で、安定した放電を得ることが可能である。すなわち、
高電圧が必要な予備放電電極に対してはカソード補助電
源より、高電圧、低電流の電力を相対的に高いインピー
ダンスの抵抗器を介して供給するので、予備放電電極に
よる立ち上げ時の初期放電を安定して行うことができ
る。また、高電流が必要な主放電電極に対しては、高電
流、低電圧の電力を相対的に低いインピーダンスの抵抗
器を介して供給することができ、しかも予備放電電極に
接続されたカソード補助電源のために予備放電電極に過
電流が流れる心配がないので、主放電電極による放電を
安定化させることができる。また従来の装置において
は、主放電電極で要求される高電流と予備放電電極で要
求される高電圧を単一の電源から供給するためには大き
な容量の電源を使用せざるを得なかったが、本発明によ
れば、要求される負荷に応じて電源を分散するので、電
源の台数は増加するものの、総量的には小型の電源を使
用することが可能であり、したがって電源設置スペース
の節約を図ることが可能である。
【0009】
【実施例】以下に、本発明に基づいて構成されたプラズ
マ処理装置を電子ビーム励起式プラズマ処理装置に適用
した一実施例について、添付図面を参照しながら詳細に
説明する。
【0010】図1に示すように本発明に基づいて構成さ
れたプラズマエッチング装置1は、不活性ガスをプラズ
マ化する領域としてプラズマ生成室2と、このプラズマ
から電子を引き出すとともに引き出された電子を加速す
る電子加速室3と、電子加速室3により加速された電子
の照射により反応ガスをプラズマ化して被処理体、たと
えば半導体ウェハを処理する処理室4とで主要部が構成
され、それぞれの室は円筒状でかつ導電性部材、たとえ
ばステンレス鋼等の材質で形成され同心線O上に連設さ
れている。
【0011】前記プラズマ生成室2の一方端には、凸状
に形成された高融点の金属、たとえばモリブデンよりな
るカソード電極5が導電性の支持部材、たとえばステン
レス鋼により形成された部材6により支持されて配置さ
れている。またこのカソード電極5にはプラズマ生成用
の放電ガス、たとえば不活性ガスとしてArガスを供給
する供給管7が接続され、前記プラズマ生成室2内に不
活性ガスを噴出するための導入孔8が穿設されている。
さらにこのカソード電極5の先端には熱電子を放出する
ための熱電子放出部材9、たとえばホウ化物としてのL
aB6(ランタンボライド)が配置されている。
【0012】また前記カソード電極5の処理室側には、
予備放電電極10、主放電電極11およびアノード電極
12が順次配置されている。これらの電極10、11、
12は、内側の内径が、たとえば2mm〜10mmの範
囲のリング形状に形成された高融点の金属、たとえばモ
リブデンより成る部材から構成され、これらの電極はそ
れぞれリング状の導電性の支持部材13、たとえばステ
ンレス鋼により形成された部材により支持されている。
【0013】前記カソード電極5と前記予備放電電極1
0との間にはカソード室14Aが形成されるとともに、
前記予備放電電極10と前記主放電電極11との間には
中間室14が形成され、この中間室14の側壁には、中
間室14内を1mTorr〜100mTorrの範囲の
所定圧力、たとえば4mTorrに設定するとともに、
前記予備放電電極10の開口部15を介して前記予備放
電電極10近傍の圧力を、たとえば0.1Torr〜1
0Torr以下の所定圧力、たとえば0.8Torrに
設定するために排気する排気手段、たとえば真空ポンプ
16が排気管17を介して接続されている。
【0014】さらに前記主放電電極11と前記アノード
電極との間には加速室18が形成され、この加速室18
の側壁には、加速室18内の圧力を前記中間室の圧力よ
りも低圧力に設定するために排気するための排気手段、
たとえば真空ポンプ19が排気管20を介して接続され
ている。
【0015】また前記予備放電電極10、前記主放電電
極11、前記アノード電極12の外周には、それぞれの
内径の中心点を前記同心線O上に有するリング状の第
1、第2および第3の磁界発生手段、たとえば電磁コイ
ル21、22、23が設けられており、それぞれの電磁
コイル21、22、23により発生される中心磁界の向
きを調整することにより、プラズマから引き出された電
子ビームを効率よく前記処理室4側へと案内することが
可能なように構成されている。
【0016】そして処理室4内には被処理体、たとえば
半導体ウェハWを載置するウェハホルダ24が設けられ
ており、このホルダ24に載置される半導体ウェハWの
処理面の中心点は前記同心線O上に配置されるように構
成されている。この処理室4には、処理室4内に所定の
反応ガス、たとえばCl2ガスを導入する導入管25が
接続されている。さらに、その処理室4の底壁には、こ
の処理室4内の圧力を前記電子加速室18内の圧力より
低圧力、たとえば100mTorr以下の圧力、好まし
くは0.5〜5mTorrの圧力に設定するために排気
手段、たとえば真空ポンプ26が排気管27を介して接
続されている。
【0017】また、前記処理室4の側壁には、開口部2
8が設けられており、開閉機構、たとえばゲートバルブ
29により開閉可能に構成されており、さらにこのゲー
トバルブ29を介して前記処理室4内には半導体ウェハ
Wを搬入出する搬送機構30を内蔵し、減圧可能に構成
された減圧室、たとえばロードロック室31が併設され
ている。
【0018】次に上記のように構成されたプラズマエッ
チング装置1の各電極8、10、11、12に電力を供
給するための電源回路の構成について説明する。図示の
ように、前記カソード電極5には、所定のインピーダン
ス、たとえば2.5Ωを有する安定化抵抗器32を介し
て、たとえば250V/20Aの電力を供給することが
可能な第1の電源33が接続されており、前記カソード
電極5と前記主放電電極11との間に高電流を印加する
ことが可能である。また前記補助電極12には、所定の
インピーダンス、たとえば200Ωを有する安定化抵抗
器34および開閉手段、たとえば電磁スイッチ35を介
して、たとえば350V/1Aの電力を供給することが
可能な第2の電源36が接続されており、前記カソード
電極5と前記予備放電電極10との間に高電圧を印加す
ることが可能である。さらに前記アノード電極12には
アノード電源37が接続されており、プラズマ生成室に
て発生した電子ビームを加速させるための加速電圧をア
ノード電極12に印加することが可能である。さらにま
た処理室4内のウェハホルダ24にもバイアス電源38
を介してバイアス電位を印加することが可能であり、処
理室4内に発生したプラズマ中のイオンや活性種を半導
体ウェハWの表面に効率的に入射させることができるよ
うに構成されている。
【0019】以上のように本発明を適用可能な電子ビー
ム励起式プラズマエッチング装置1は構成されている。
次に、上記のように構成される電子ビーム励起式プラズ
マエッチング装置1の作用について説明する。
【0020】まず電磁コイル21、22を励起してカソ
ード室14Aから中間室14を通って加速室18に向か
う軸方向磁界を形成する。またプラズマ生成用の不活性
ガス、たとえばArガスをカソード室14A内に導入孔
8を介して所定流量、たとえば40sccmで噴出させ
るとともに、中間室14、加速室18および処理室4内
をそれぞれ前述の所定圧力に真空ポンプ16、19、2
6を駆動して真空引きして設定する。
【0021】ついでそれぞれ反対極性のカソード電源3
3およびカソード補助電源36をオンにすることによ
り、カソード電極5と予備放電電極10との間に十分な
高い電位差が生じるので立ち上がり時であっても安定し
た初期放電を得ることができる。かかる初期放電により
生じた熱電子放出部材9から熱電子が磁力線に沿って中
間室14方向に流れていく。その際、予備放電電極10
側のインピーダンスよりも主放電電極11側のインピー
ダンスが小さいので、カソード電極5と予備放電電極1
0との間に生じた放電が予備放電電極10と主放電電極
11との間の中間室14に移行していく。このようなプ
ラズマの移行時に、従来の単一の大容量電源を用いた場
合には、放電条件によっては、予備放電電極10に過電
流が流れ、プラズマがカソード室14Aに留まってしま
うおそれがあったが、本発明によれば、予備放電電極1
0には補助電源36が介挿されているので過電流が流れ
ることがなく、プラズマをカソード室14Aから中間室
14に円滑に移行させることが可能である。このように
してカソード電極5と主放電電極10間において安定し
た放電が形成された後は、電磁スイッチ35を開放する
ことが可能である。
【0022】こうして生成されたプラズマ内の電子は加
速領域である加速室18の処理室側に配置されたアノー
ド電極12に電源37より加速電圧を印加することによ
り、磁力線に沿って加速室18に引き出され加速され、
処理室4内に導入されることになる。この際、処理室4
内には、導入管25を介して所定の反応ガス、たとえば
Cl2ガスが導入されるとともに、真空ポンプ26を稼
動することにより、この処理室4内の圧力を100mT
orr以下の圧力、好ましくは0.5〜5mTorrの
圧力に設定されているので、加速された電子流は、処理
室内のCl2ガスに照射され、その反応ガスが励起され
て高密度プラズマが発生される。そして、ウェハホルダ
24に電源38よりバイアス電位を印加することによ
り、プラズマ中の活性種が半導体ウェハWの処理面に作
用しエッチングなどのプラズマ処理が施される。
【0023】以上のように本発明に基づいて構成された
プラズマ処理装置は作用する。次にかかるプラズマ処理
装置の効果について図2および図3を参照しながら従来
のプラズマ処理装置と比較しながら説明する。なお図2
には従来のプラズマ処理装置の電源回路が模式的に示さ
れており、図3には本願のプラズマ処理装置の電源回路
が模式的に示されているが、これらの装置は図1に示す
装置とほぼ同様の構成を有しており、図1に示す装置と
同様の機能を発揮する構成部材については同一の番号を
付することによりその詳細な説明は省略することにす
る。
【0024】図2に示すように、従来の電源回路は、高
電流が要求される主放電電極11と高電圧が要求される
予備放電電極10とを同時に電圧/電流制御するため
に、カソード電極5に対して単一の大容量、たとえば6
00V/20Aの電源33’が接続されていた。そのた
め大きな電源用スペースが必要であるとともに、立ち上
がり時の放電が不安定であり、また放電条件によって
は、過電流が予備放電電極10に流れ、カソード室14
Aにおいて生じた初期放電が中間室14にまで到達しな
いおそれがあった。
【0025】これに対して、本願の電源回路は、図3に
示すように、高電流が要求される主放電電極11に対し
て250V/20Aの電源33を用意し、高電圧が要求
される予備放電電極10に対して350V/1Aの電源
36を用意しているため、立ち上がり時には予備放電電
極10とカソード電極5との間に初期放電を生じさせる
に十分な電位を発生させることが可能であり、予備放電
電極10に過電流が流れるのが防止されるので、カソー
ド室14Aに生じたプラズマを円滑に中間室14に移行
させることが可能である。さらに本願の電源回路では、
電源の台数は増えるものの、小型の小容量の電源を使用
可能なのでトータルスペースでは従来回路よりも省スペ
ース化を図ることが可能である。
【0026】なお上記実施例においては、本発明のプラ
ズマ処理装置をプラズマエッチング装置に適用した場合
について説明したが、本発明はかかる実施例に限定され
ず、たとえばCVD装置やスパッタ装置その他の電子ビ
ーム励起式プラズマ装置にも適用できることがもちろん
である。また前記実施例では被処理体が半導体ウェハの
場合について説明したが、被処理体は半導体ウェハに限
定されるものではなく、たとえばLCD基板などについ
ても同様に処理することができる。
【0027】また上記実施例では、反応ガス(エッチン
グガス)としてCl2ガスを使用した例について述べた
が、エッチングガスはCl2ガスに限定されるものでは
なく、ハロゲン系ガスの単ガス、たとえばHCl、CF
4、CCl4、HBrを用いてもよく、またこれら単ガス
を組み合わせて複合ガスとしてエッチングガスに用いる
ことができる。またこれらのエッチングガスに添加ガ
ス、たとえばHe、Ar、H2、O2を単ガス、あるいは
組み合わせた複合ガスとして使用しても、電子ビーム励
起式プラズマ処理装置を構成して、高いエッチングレー
トと高い異方性のある高効率の装置とすることができ
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明装置によれ
ば、立ち上げ時であっても安定した補記放電を得ること
が可能であり、また予備放電電極に過電流が流れること
がないので、カソード室から中間室にプラズマを円滑に
移行させることができ、安定したプラズマ処理を行うこ
とができる。また電源の台数は増加するが、小型の電源
を用いることができるので、トータルスペースでは従来
の電源回路よりも省スペースの装置を構成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマ処理装置の一例を示す概略断
面図である。
【図2】従来のプラズマ処理装置の電源回路の模式図で
ある。
【図3】本願のプラズマ処理装置の電源回路の模式図で
ある。
【図4】従来のプラズマ処理装置を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 プラズマエッチング装置 2 プラズマ生成室 3 電子加速室 4 処理室 5 カソード電極 10 予備放電電極 11 主放電電極 12 アノード電極 33 カソード主電源 36 カソード補助電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 22/3065 C23C 14/44

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性ガスをプラズマ化し,そのプラズ
    マから電子を引き出し加速して照射することにより,処
    理室内に供給される所定の反応ガスを励起してプラズマ
    化し,このプラズマにより被処理体の処理を行うプラズ
    マ処理装置において,前記不活性ガスをプラズマ化する
    領域に設けられたカソード電極と,このカソード電極と
    ともに前記不活性ガスを予備放電する予備放電電極と,
    この予備放電電極よりも処理室側に設けられ予備放電さ
    れた前記不活性ガスのプラズマ化を促進するための主放
    電電極と,この主放電電極よりも前記処理室側に設けら
    れプラズマから電子を引き出し加速して前記処理室内に
    導入するためのアノード電極と,前記カソード電極に電
    力を供給するためのカソード主電源と,前記予備放電電
    極に補助電力を供給するためのカソード補助電源を設
    ,前記カソード補助電源は前記カソード主電源が前記
    カソード電極に供給する電流よりも低いアンペアの電流
    を前記予備放電電極に供給するものであることを特徴と
    するプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記カソード補助電源は前記カソード
    主電源が前記カソード電極に供給する電圧よりも高いボ
    ルトの電圧を前記予備放電電極に供給するものであるこ
    とを特徴とする,請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記カソード主電源から第1の抵抗器を
    介して電力が前記カソード電極に供給されるとともに,
    前記カソード補助電源から第2の抵抗器を介して電力が
    前記予備放電電極に供給され,その際に前記第2の抵抗
    器のインピーダンスが前記第1の抵抗器のインピーダン
    スよりも大きい値をとるように構成されたことを特徴と
    する,請求項1または2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記カソード主電源および前記カソード
    補助電源がそれぞれ反対極性の可変直流電源であること
    を特徴とする,請求項1,2または3のいずれかに記載
    のプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記カソード補助電源は前記カソード
    主電源が前記カソード電極に供給する電流よりも1桁以
    上低いアンペア数の電流を前記予備放電電極に供給する
    ものであることを特徴とする,請求項1,2,3または
    4のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の抵抗器のインピーダンスが前
    記第1の抵抗器のインピーダンスよりも1桁以上高く設
    定されるように構成されたことを特徴とする,請求項
    1,2,3,4または5のいずれかに記載のプラズマ処
    理装置。
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