JP2700280B2 - イオンビーム発生装置および成膜装置および成膜方法 - Google Patents

イオンビーム発生装置および成膜装置および成膜方法

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JP2700280B2
JP2700280B2 JP4028167A JP2816792A JP2700280B2 JP 2700280 B2 JP2700280 B2 JP 2700280B2 JP 4028167 A JP4028167 A JP 4028167A JP 2816792 A JP2816792 A JP 2816792A JP 2700280 B2 JP2700280 B2 JP 2700280B2
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勝重 山田
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Chubu Electric Power Co Inc
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/317Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation
    • H01J37/3178Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation for applying thin layers on objects

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオンビーム発生装
置、成膜装置および成膜方法に係り、特に多価電離した
イオンの割合が高く、かつ大電流の金属イオンビームを
得るのに好適なイオンビーム発生装置、および、不純物
の少ない良質な膜を形成するのに好適な成膜装置および
成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、金属イオンのイオンビームを
得るための技術として、図6および図7に示すように、
真空アーク放電を利用してカソードを構成する物質を気
化し、かつ、イオン化して金属プラズマを形成し、この
金属プラズマから金属イオンビームを抽出する方法が知
られている(特開昭63-276858号公報)。
【0003】図6に示した装置においては、真空室1内
にイオン源として作業物質で形成されたカソード2がア
ノード3と間隔をおいて対向配置されている。アノード
3は円錐状の保持部材4によって保持され、先端にイオ
ン放出用の開口を有している。イオンビームを発生させ
る場合には、まずカソード2と同心状に配置されたトリ
ガー電極5間に微小放電を起こさせ、これによってカソ
ード2とアノード3間にアーク放電を発生させる。ここ
で発生するアークは、カソード2の一部を気化させかつ
プラズマを形成するのに十分な強度であり、発生したプ
ラズマはアノード3に向かって移動し、アノード3の開
口部を通過する。このようなプラズマジェットの動きを
制御するために、真空室1の外部に配置されたコイル6
によって磁場が形成されている。またアノード3から所
定の距離をおいて一式のイオン抽出電極7が配設されて
おり、このイオン抽出電極7によりアノード3を通過し
たプラズマからイオンが抽出される。
【0004】また、図7に示す装置においては、真空室
8内に回転可能なホルダ9が配置されており、このホル
には同一半径位置に複数のカソード10が保持さ
れ、その前方にはカソード10と対向させて開口部11
有するアノードマスクプレート12が固定されてい
る。さらに真空室8のカソード10の位置する半径上の
ホルダの回転軸と平行する線上にプラズマ通路14を
有したアノード13が配置され、真空室8内にはトリガ
ー電極15がカソード10と接近して配置されている。
【0005】この装置においては、カソード10を適宜
アノード13の位置に配置してカソード10を代えなが
らアークプラズマを形成することができる。アノード1
3のプラズマ通路14を通過したアークプラズマから、
この後に配置されるイオン抽出電極(図示しない)によ
りイオンが抽出される。
【0006】このような従来のイオンビーム発生装置に
おいては、真空アーク放電によって形成した金属プラズ
マから直接イオンビームを引き出しているため、イオン
ビーム中の多価電離したイオンの割合は非常に低く、こ
のためイオンビームに所定のエネルギーを付与するため
のイオン抽出系の電源容量を大きくしなければならない
という問題があった。
【0007】また、上述したような真空アーク放電によ
る金属プラズマを用いて、成膜を行う図8に示すような
成膜装置も知られている。図8に示す成膜装置において
は、真空室16内に間隔を開けてカソード17と開口部
を有するアノード18が設けられており、カソード17
のアノード18側には機械的に駆動可能に構成されたト
リガー電極19が設けられている。さらに、アノード1
8の側方には、成膜を実施する基板20を保持するホル
ダ21が設けられている。
【0008】この成膜装置では、アーク電源22で電圧
を印加しつつトリガー電極19によってカソード17を
叩くことによって真空アーク放電を生起して、カソード
17とアノード18との間に真空アーク放電を生じさ
せ、これによりアークプラズマを形成する。そして、こ
のアークプラズマ中のイオンを、バイアス電源23によ
って所定電位に設定された基板20に積層させることに
よって成膜を行う。
【0009】しかしながら、このような従来の成膜装置
では、トリガー電極19やアノード18からの不純物が
形成された膜中に混入し、膜質が損なわれるという問題
があった。また、機械式のトリガー機構を用いた場合
は、その機構が複雑になるという問題もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のイオンビーム発生装置においては、イオンビーム中の
多価電離したイオンの割合は非常に低く、このためイオ
ンビームに所定のエネルギーを付与するためのイオン抽
出系の電源容量を大きくしなければならないという問題
があった。
【0011】また、従来の成膜装置においては、トリガ
ー電極やアノードからの不純物が形成された膜中に混入
し、膜質が損なわれるという問題があった。
【0012】本発明は、このような従来の問題を解決す
べくなされたもので、イオンビーム中のイオンをできる
だけ多価に電離させイオン抽出系の電源容量を軽減させ
たイオンビーム発生装置、および、不純物の混入の少な
い良質な膜を生成することのできる成膜装置および成膜
方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のイオンビーム発
生装置は、真空を保持する真空チャンバと、前記真空チ
ャンバの内部に設けられた、作業物質からなるカソー
ド、アノード、及びアーク発生手段よりなる少なくとも
1個の作業物質のイオンを含む真空アークプラズマ発生
源と、真空アークプラズマの加熱手段と、前記真空アー
クプラズマからイオンを抽出するためのイオン抽出手段
によって構成されるイオンビーム発生装置において、前
記真空チャンバの少なくとも1箇所から前記真空チャン
バ内にマイクロ波を導入するマイクロ波導入機構と、
記真空チャンバ内に不活性ガスを導入する手段とを設
け、 前記アーク発生手段が、前記真空チャンバ内に導入
されるマイクロ波とアーク発生の際に導入される不活性
ガスとで形成されるマイクロ波プラズマにより構成さ
れ、 該マイクロ波は、アーク発生後の前記真空アークプ
ラズマの加熱手段となることを特徴としている。
【0014】なお、上記マイクロ波の導入は、導波管を
真空室に開口させて行うが、真空チャンバに円筒部を突
設して、この円筒部内に円筒状のカソードを同心的に配
置して上記真空チャンバの円筒部とカソードにより導波
管を構成し、この導波管を用いてマイクロ波を真空チャ
ンバ内に導入するようにしてもよい。
【0015】さらに、真空チャンバ外部に磁場形成手段
を配置して、発生したアークプラズマの拡散を防ぎ真空
チャンバ内に閉じ込めるための磁場を印加するようにし
てもよい。
【0016】また、本発明の成膜装置は、真空を保持す
る真空チャンバと、前記真空チャンバ内に設けられ、成
膜を行う被成膜体を保持するホルダと、前記真空チャン
バの内部に設けられた、成膜材料となるカソード、アノ
ード、及びアーク発生手段よりなる少なくとも1個の成
膜材料となる物質のイオンを含む真空アークプラズマ発
生源と、 真空アークプラズマの加熱手段とによって構成
される成膜装置において、 前記真空チャンバの少なくと
も1箇所から前記真空チャンバ内にマイクロ波を導入す
るマイクロ波導入機構と、 前記真空チャンバ内に所定の
ガスを導入する手段とを設け、 前記アーク発生手段が、
前記真空チャンバ内に導入されるマイクロ波とアーク発
生の際に導入される所定のガスとで形成されるマイクロ
波プラズマにより構成され、 該マイクロ波は、アーク発
生後の前記真空アークプラズマの加熱手段となることを
特徴とする。
【0017】なお、上記真空チャンバの外部に、磁場形
成手段を配置して、発生したアークプラズマの拡散を防
ぎ真空チャンバ内に閉じ込めるための磁場を印加するよ
うにしてもよい。
【0018】さらに、反転磁界を発生し、プラズマを拡
げてホルダに保持された被成膜体に供給する磁場発生手
段を設けてもよい。
【0019】また、本発明の成膜方法は、真空チャンバ
内に成膜材料となる物質からなるカソードおよび成膜を
行う被成膜体を配置し、前記真空チャンバ内をアーク発
生の際に不活性ガス雰囲気とするとともに、該真空チャ
ンバ内にマイクロ波を導入してマイクロ波プラズマを発
生させ、このマイクロ波プラズマをトリガとしてアノー
ドとカソード間に真空アーク放電を生起して、前記成膜
材料となる物質のイオンを含む真空アークプラズマを生
じさせ、該真空アークプラズマをマイクロ波で加熱しな
がら前記被成膜体に成膜を施すことを特徴とする。
【0020】なお、窒化膜を形成する場合は、上記真空
チャンバ内に窒素ガスを導入し、また、酸化膜を形成す
る場合には、同様に酸素ガスを導入する。
【0021】
【作用】本発明のイオンビーム発生装置においては、ま
ず、真空チャンバ内を真空にした後、不活性ガスを導入
して所定の真空度に調節した後、アーク発生手段により
カソードとアノード間に真空アーク放電を起こさせる。
この真空アーク放電のアークによりカソードを構成する
作業物質の一部は気化してプラズマを生成する。ここで
マイクロ波電源により発生したマイクロ波を導波管によ
り真空チャンバ内に導入するとマイクロ波の加熱作用に
よりプラズマ中の電子のエネルギーが増幅され、これに
より電子とイオン、または電子と中性粒子との衝突によ
り多価電離イオンが形成されやすくなり、多価電離イオ
ンの割合が高くなる。このようにして多価電離イオンの
割合が高くなった金属プラズマからイオン抽出手段によ
り金属イオンのみが抽出されてイオンビームが得られ
る。上記金属イオンは多価電離イオンの割合が高いので
イオン抽出電極の印加電圧は小さくすることができる。
また、本発明の成膜装置および成膜方法においては、ト
リガー電極を用いずに、真空チャンバ内にマイクロ波を
導入して発生させたマイクロ波プラズマをトリガーとし
カソードとアノードとの間で、真空アーク放電を生起
し、カソード材料のイオンを含む真空アークプラズマ
生じさせ該真空アークプラズマをマイクロ波で加熱しな
がら被成膜体に成膜を施す。
【0022】したがって、トリガー電極を真空チャンバ
内に配置する必要がなく、不純物の混入の少ない良質な
膜を生成することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0024】図1は、本発明の一実施例のイオンビーム
発生装置の構成を概略的に示す図である。
【0025】この装置では、W、Ta、Ti等の高融点
金属の作業材料からなるカソード100は内部に冷却流
水路を有するカソードホルダ101にとりつけられて、
円筒形の真空チャンバ102内に配置されている。カソ
ードホルダ101は絶縁材103を介して、真空チャン
バ102に取り付けられるとともに、アーク電源104
に電気的に接続されている。
【0026】真空チャンバ102には少なくとも1個の
マイクロ波導入部105が開口しており、外部に配置さ
れたマイクロ波電源( 図示せず)にて発生させたマイク
ロ波を導波管106を介して、真空チャンバ102内に
導入するようになっている。また、真空チャンバ102
のカソード100と対向する位置にはイオン抽出部10
7が開口しており、このイオン抽出部107には一式の
イオン抽出電極108が配置され、このイオン抽出電源
108はイオン抽出電源109に電気的に接続されてい
る。なお、110はイオン加速電源であり真空チャンバ
102内で発生したイオンの中央部への移動を加速す
る。また、111は不活性ガスの導入管である。
【0027】さらに、真空チャンバ102の外部には軸
方向に複数の永久磁石112が配置され、真空チャンバ
102の半径方向に対して磁力線113で示されるよう
なマルチカスプ磁場が形成されている。さらに、真空チ
ャンバ102の軸方向に対して磁力線114で示される
ミラー磁場を形成するように、空心コイル(図示せず)
が真空チャンバ102外部に配置されている。これら2
つの磁場の組み合わせによって、真空チャンバ102の
中央部にはプラズマ閉じ込め空間115が形成される。
【0028】なお、この装置では従来同様にトリガー電
極をアーク発生手段としてカソード100の周囲に配置
することもできるが、後に説明するようにマイクロ波を
用いてトリガ電極なしでアーク発生を行うことが可能で
ある。
【0029】以下、この実施例の装置を用いてイオンビ
ームを形成する方法について説明する。
【0030】まず、図示を省略した真空ポンプを用いて
真空チャンバ102内を真空にし、導入管111よりA
rガスなどの不活性ガスを導入して真空チャンバ102
内を10-2〜10-4Torr程度の真空度に保持する。
【0031】次いで、マイクロ波導入部105より、1
〜2kW程度のマイクロ波を導入して、マイクロ波プラ
ズマを発生させる。この状態で、アーク電源104を作
動させると、マイクロ波プラズマをトリガーとして、カ
ソード100アノードである真空チャンバ102との
間で真空アーク放電が発生し、カソード物質の金属プラ
ズマが形成され始める。この時、不活性ガスの導入を停
止して雰囲気圧力を下げると、マイクロ波プラズマが消
滅して金属プラズマのみの真空アーク放電プラズマが真
空チャンバ102内に残る。
【0032】導入されるマイクロ波は、真空アーク放電
の発生後は金属プラズマを加熱してプラズマ中の多価電
離イオンを増加させる作用をする。すなわち、マイクロ
波の印加によって、プラズマ中の電子のエネルギーが増
幅され、これにより、電子とイオン、または電子と中性
粒子との衝突により多価電離イオンが形成されやすくな
り、金属プラズマ中の多価電離イオンの割合が高くな
る。
【0033】そして、このようにして生成した金属プラ
ズマは、プラズマ閉じ込め空間115内に閉じ込められ
る。プラズマの閉じ込め時間の増加は、プラズマ中のイ
オンの多価電離を促進して金属プラズマ中の多価電離イ
オンの割合をさらに高めることが可能となる。
【0034】マイクロ波の導入と閉じ込め磁場の印加に
よって多価電離イオンの割合の高められた金属プラズマ
は、イオン抽出電極108によってイオンのみが抽出さ
れ、多価電離イオンを多く含むイオンビーム116が形
成される。
【0035】なお、本発明においては、印加する磁場の
強度を導入されるマイクロ波との関係で下式の電子サイ
クロトロン共鳴(ECR)条件を満足するような値に設
定すると、最初のマイクロ波プラズマの発生およびその
後の金属プラズマの加熱にECRを利用することができ
より効率的となる。
【0036】f[GHz] =2.8B[G] ただし、fはマイクロ波の周波数、Bは磁場強度であ
る。
【0037】図2は、本発明の他の実施例のイオンビー
ム発生装置の要部構成を概略的に示す図である。
【0038】この実施例は、図1に示した装置のカソー
ドにマイクロ波導入部を兼用させて装置全体を小形化し
たものである。
【0039】この実施例の装置においては、真空チャン
バ120に突設された円筒部121を外導体とし、この
中に同心的に配置されたカソードホルダー122および
その先端に取り付けられたカソード123を内導体とし
てマイクロ波の同軸導波管が構成されており、両者の間
の空間がマイクロ波導入部124を形成している。な
お、125は絶縁体である。またアノード126はカソ
ード123の前方に対向するように配置され開口部を有
している。
【0040】このマイクロ波導入部124から導入され
たマイクロ波は、図1の実施例と同様にアーク発生手段
として機能するとともに、アーク放電によって形成され
た金属プラズマを加熱してプラズマ中の多価電離イオン
の形成を促進させる作用をする。なお、この装置では、
マイクロ波導入部124を挟むように外径の異なる2個
の環状の永久磁石127、128が配置されており、こ
れらの永久磁石127、128の形成する磁場がプラズ
マ閉じ込め空間を形成して金属プラズマの拡散を妨げ、
プラズマ閉じ込め時間を増大する作用を果たしている。
【0041】この実施例の装置では、真空チャンバ12
0内を真空にし、図示を省略したガス導入管から不活性
ガスを導入して真空チャンバ120内を所定の真空度に
保持し、マイクロ波導入部124よりマイクロ波を導入
して、マイクロ波プラズマを発生させる。この状態でア
ーク電源を作動させると、マイクロ波プラズマをトリガ
ーとしてカソード123とアノード126の間にアーク
放電が発生し、カソード物質の金属プラズマが形成され
始める。この時不活性ガスの導入を停止して雰囲気圧力
を下げると、マイクロ波プラズマが消滅して金属プラズ
マのみが真空チャンバ内に残る。
【0042】この金属プラズマは、永久磁石127、1
28の磁場により形成されるプラズマ閉じ込め空間内に
閉じ込められ、ここでプラズマ中のイオンの多価電離が
促進された後、イオン抽出電極129によってイオンの
みが抽出され、多価電離イオンを多く含むイオンビーム
130が形成される。
【0043】図3は、本発明のさらに他の実施例の装置
を概略的に示す図である。
【0044】この装置では、真空チャンバ140内に円
筒状のアノード141の先端が開口しており、導波管1
42はこの円筒状アノード141の後端に直列に配置さ
れている。真空チャンバ140内のアノード141と直
交する位置に絶縁材143を介してカソード144が配
置され、アノード141とカソード144とはアーク電
源145に電気的に接続されている。
【0045】また真空チャンバ140外に、アノード1
41を挟むように外径の異なる2個の環状の永久磁石1
46、147が配置されており、これらの永久磁石の形
成する磁場がプラズマ閉じ込め空間を形成して金属プラ
ズマの拡散を妨げ、プラズマ閉じ込め時間を増大する作
用を果たしている。148はイオン抽出電極であり、図
示を省略したイオン抽出電源に電気的に接続されてい
る。
【0046】この実施例の装置では、真空チャンバ14
0内を真空にし、図示を省略した導入管から不活性ガス
を導入して真空チャンバ140内を所定の真空度に保持
し、導波管142からアノード141内にマイクロ波を
導入するとアノード141内でマイクロ波プラズマが発
生する。この状態で、アーク電源145を作動させると
マイクロ波プラズマをトリガーとしてアノード141、
カソード143間にアーク放電が発生しカソード物質の
金属プラズマが形成され始める。この時、不活性ガスの
導入を停止して雰囲気圧力を下げるとマイクロ波プラズ
マが消滅して金属プラズマのみが真空チャンバ内に残
る。導入されるマイクロ波は、真空アーク放電の発生後
は金属プラズマを加熱してプラズマ中の多価電離イオン
を増加させる作用をする。
【0047】この金属プラズマは、永久磁石146、1
47の磁場により形成されるプラズマ閉じ込め空間内に
閉じ込められ、ここでプラズマ中のイオンの多価電離が
促進された後、イオン抽出電極148によってイオンの
みが抽出され、多価電離イオンを多く含むイオンビーム
149が形成される。
【0048】以上説明したように、各実施例のイオンビ
ーム発生装置では、多価電離したイオンの割合が高い金
属イオンビームの形成が可能であり、これによりイオン
抽出系の電源容量の軽減を実現することができる。
【0049】次に、成膜装置の実施例について説明す
る。
【0050】図4は、本発明の成膜装置の実施例の構成
を概略的に示すものである。なお、この実施例の成膜装
置は、図1に示したイオンビーム発生装置と同様に、ト
リガーとしてマイクロ波プラズマを用い、トリガー電
使用せずに真空アーク放電を生じさせるものである。
【0051】真空チャンバ200は、図1のイオンビー
ム発生装置と同様に、ほぼ円筒状に構成されており、そ
の周囲には、図1の磁力線113で示されるようなマル
チカスプ磁場を形成するための複数の永久磁石201
が、真空チャンバ200の軸方向に配置されている。ま
た、これらの永久磁石201を挟むように、その両側に
は、ミラー磁場を形成するための空心コイル202、2
03が真空チャンバ200外部に配置されている。そし
て、これら2つの磁場の組み合わせによって、真空チャ
ンバ200の中央部には、プラズマ閉じ込め空間204
が形成される。
【0052】真空チャンバ200の一方の端部には、真
空チャンバ200の中心軸部に位置するようカソード2
05が設けられている。このカソード205は、カソー
ドホルダ206を介して、円筒状の内導体207に係止
されており、この内導体207の外側には、円筒状の外
導体208が設けられ、マイクロ波の同軸導波管が構成
されている。そして、これらの内導体207と外導体2
08との間の空間が、マイクロ波導入部209を形成し
ている。
【0053】一方、真空チャンバ200の他方の端部に
は、上述したカソード205と対向するように、成膜を
行う基板210を支持するためのホルダ211が設けら
れており、このホルダ211には、バイアス電源212
が接続されている。
【0054】また、真空チャンバ200のカソード20
5の近傍には、真空排気装置(図示せず)に接続された
真空排気管213が接続されており、プラズマ閉じ込め
空間204の部分には、真空チャンバ200内に窒素ガ
ス等を導入するための導入管214が接続されている。
なお、同図において215は、アーク電源であり、21
6はイオン加速電源である。
【0055】以下、上記構成のこの実施例の成膜装置を
用いて、基板210に成膜を行う方法について説明す
る。
【0056】まず、図示を省略した真空ポンプを用いて
真空チャンバ200内を真空にし、導入管214よりA
rガスあるいはNガス等の所定のガスとしての不活性
ガスを導入して真空チャンバ200内を10−2〜10
−4Torr程度の真空度に保持する。
【0057】次いで、マイクロ波導入部209より、1
〜2kW程度のマイクロ波を導入して、マイクロ波プラ
ズマを発生させる。この状態で、アーク電源215を作
動させると、マイクロ波プラズマをトリガーとして、カ
ソード205アノードである真空チャンバ200との
間に真空アーク放電が発生し、カソード物質の金属プラ
ズマが形成され始める。
【0058】この時、不活性ガスの導入を停止して雰囲
気圧力を下げると、マイクロ波プラズマが消滅して金属
プラズマのみが真空チャンバ200内に残る。したがっ
て、金属単体の薄膜を形成する場合は、ここで、N2
ス等の不活性ガスの導入を停止する。一方、窒化膜を形
成する場合は、N2 ガスの導入を続け、あるいは導入す
るガスをArガスからN2 ガスに切り替えて、窒素イオ
ン等を含むアークプラズマを形成する。
【0059】このようにして生成したプラズマは、プラ
ズマ閉じ込め空間204内に閉じ込められる。また、導
入されるマイクロ波は、真空アーク放電の発生後はプラ
ズマを加熱してプラズマ中の多価電離イオンを増加させ
る作用をする。そして、このようなプラズマ中のイオン
等は、バイアス電圧を印加された基板210に向かい、
基板210表面に、金属薄膜あるいは窒化膜等が形成さ
れる。
【0060】上記窒化膜の形成においては、N2 ガスの
導入により窒素イオンを含むアークプラズマを形成する
ものであるが、N2 ガスに代えて、O2 ガス、メタン、
エタン等の炭化水素系ガス等を導入することにより、酸
化膜、炭化膜等の薄膜を形成でき、また、カソードに各
種の金属を使用することにより、前記ガスプラズマと金
属プラズマからなる種々の複合膜を形成することができ
る。
【0061】以下、このような装置および方法を用い
て、成膜を行った結果について説明する。
【0062】カソード205としてチタン(Ti)を用
い、周波数2.45GHz、電力300Wのマイクロ波
を導入して、流量8sccmでN2 ガスを供給しつつ、表面
研磨した肉厚2mmのSUS304からなる基板210
に、10分間成膜を行った。なお、この時の真空チャン
バ200内の圧力は4×10-4Torr、真空アーク放電の
電圧、電流特性は、50V、50Aであった。
【0063】この結果、形成された薄膜の膜厚は1.2
μmであり、この薄膜をSEM観察した結果、溶融粒子
の混入がなく、光沢のある金色に輝く良質な薄膜が観察
された。また、この薄膜のTiとNの組成比を調べるた
め、EPMAおよびRBSにて素材解析を行った。この
結果、 Ti 76.54(wt%) 48.83(at%) N 23.46(wt%) 51.17(at%) という組成比が得られた。この結果から示されるよう
に、形成された薄膜のTiとNの組成比は、ほぼ1:1
であった。
【0064】ここで、前述したように、成膜の真空条件
は、4×10-4Torrであり、スパッタリングあるいはイ
オンビームミキシング法等による場合に較べて非常に低
圧である。このように、低圧下でTiとNの組成比がほ
ぼ1:1の良質な薄膜が得られたのは、TiおよびNの
双方がプラズマ化され、さらに、積極的にマイクロ波に
より電離度を上げているためと推測される。
【0065】次に、カソード205としてCuを用い、
マイクロ波プラズマを生成するための不活性ガスとして
Arガスを用いた以外は、上述した場合と同様の条件と
して、10分間成膜を行った。
【0066】この結果形成された薄膜は、膜厚0.4μ
mであり、溶融粒子の混入がなく、光沢のある銅色の良
質な薄膜であった。
【0067】なお、この時、真空アーク放電が生じた
後、Arガスの供給を停止して金属プラズマだけとした
場合と、真空アーク放電が生じた後もArガスの供給を
続けた場合、および、これら双方の場合について、マイ
クロ波を印加し続けた場合およびマイクロ波の印加を停
止した場合について同様にして成膜を行ったが、いずれ
の場合も、同様な膜厚の同様な薄膜が得られた。
【0068】次に、カソード205としてアルミニウム
(Al)を用い、基板210として石英ガラス、シリコ
ン、銅を使用した以外は上述したCuの場合と同様の条
件として、10分間成膜を行った。
【0069】この結果、石英ガラス、シリコン、銅いず
れの場合も、溶融粒子の混入がなく、光沢のある白色の
良質な薄膜を得ることができた。
【0070】なお、この場合、N2 ガスを添加すると、
AlNの薄膜が得られ、O2 ガスを添加すると、Al2
3 薄膜が得られる。
【0071】ここで、ArガスとN2 ガスの混合ガスを
用い、真空チャンバ200内の圧力1×10-3Torr、真
空アーク放電の電圧50V、電流60AでAlNの成膜
を行い、得られた薄膜の電気抵抗の計測を行った。この
時のN2 ガス流量と、得られた薄膜の電気抵抗の値とを
以下に示す。
【0072】 N2 ガス流量=0 抵抗値=6.4Ω N2 ガス流量=10sccm 抵抗値=27 Ω N2 ガス流量=20sccm 抵抗値=200Ω N2 ガス流量=30sccm 抵抗値=測定不可(無限大) N2 ガス流量=40sccm 抵抗値=測定不可(無限大) 以上の結果から明らかなように、N2 ガス流量を変化さ
せることにより、形成された薄膜の抵抗値が変化し、N
2 ガスの供給量を増加することにより、絶縁性の高いA
lN薄膜を得ることができた。
【0073】次に、カソード205として鉄(Fe)を
用い、これ以外は上述したCuの場合と同様にして、1
0分間成膜を行った。この場合も、溶融粒子の混入がな
く、光沢のある白色の良質な薄膜を得ることができた。
なお、この場合、N2 ガスを添加すると、Fe3 Nの薄
膜が得られる。
【0074】次に、面積の広い大きな基板に成膜を行う
場合の実施例について説明する。
【0075】上述した実施例のように、ミラー磁場によ
り、径方向の拡がりが押さえられた状態のプラズマを基
板に作用させて成膜を実施すると、成膜速度は向上する
ものの、面積の広い大きな基板に成膜を行う場合、装置
が非常に大型になってしまうという難点がある。そこ
で、図5にその要部構成を示すように、ホルダ211側
の空心コイル202(磁力線202aで示されるような
磁場を形成する)の側方に、磁力線220aで示される
ような反転磁場を形成する反転磁場形成用空心コイル2
20を設ける。そして、この反転磁場により、プラズマ
を広げて基板210に作用させることにより、より面積
の広い大きな基板に成膜を行うことが可能となる。ここ
で、他の部分の装置構成および成膜方法については、前
述した実施例と同様であるので、重複した説明は省略す
る。
【0076】なお、基板210は、真空チャンバ200
の中央部のプラズマ閉じ込め空間204内に配置するこ
ともできる。
【0077】
【発明の効果】以上のように本発明のイオンビーム発生
装置によれば、多価電離したイオンの割合が高い金属イ
オンビームの形成が可能であり、これによりイオン抽出
系の電源容量の軽減を実現することができる。
【0078】また、本発明の成膜装置および成膜方法に
よれば、不純物の混入の少ない良質な膜を生成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のイオンビーム発生装置を概
略的に示す断面図。
【図2】他の実施例のイオンビーム発生装置を概略的に
示す部分断面図。
【図3】さらに他の実施例のイオンビーム発生装置を概
略的に示す部分断面図。
【図4】本発明の一実施例の成膜装置を概略的に示す断
面図。
【図5】他の実施例の成膜装置を概略的に示す部分断面
図。
【図6】従来のイオンビーム発生装置を概略的に示す部
分断面図。
【図7】従来のイオンビーム発生装置を概略的に示す部
分断面図。
【図8】従来の成膜装置を概略的に示す断面図。
【符号の説明】
100 カソード 101 カソードホルダ 102 真空チャンバ 103 絶縁材 104 アーク電源 105 マイクロ波導入部 106 導波管 107 イオン抽出部 108 イオン抽出電極 109 イオン抽出電源 110 イオン加速電源 111 導入管 112 永久磁石 113,114 磁力線 115 プラズマ閉じ込め空間 116 イオンビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05H 1/46 H05H 1/46 B 1/48 1/48 (72)発明者 河村 和彦 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番 地の1 中部電力株式会社 電気利用技 術研究所内 (56)参考文献 特開 平1−183036(JP,A) 特開 平1−97363(JP,A) 特開 昭63−276858(JP,A)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空を保持する真空チャンバと、 前記真空チャンバの内部に設けられた、作業物質からな
    るカソード、アノード、及びアーク発生手段よりなる少
    なくとも1個の作業物質のイオンを含む真空アークプラ
    ズマ発生源と、真空アークプラズマの加熱手段と、 前記真空アークプラズマからイオンを抽出するためのイ
    オン抽出手段によって構成されるイオンビーム発生装置
    において、 前記真空チャンバの少なくとも1箇所から前記真空チャ
    ンバ内にマイクロ波を導入するマイクロ波導入機構と、 前記真空チャンバ内に不活性ガスを導入する手段とを設
    け、 前記アーク発生手段が、前記真空チャンバ内に導入され
    るマイクロ波とアーク発生の際に導入される不活性ガス
    とで形成されるマイクロ波プラズマにより構成され、 該マイクロ波は、アーク発生後の前記真空アークプラズ
    マの加熱手段となる ことを特徴とするイオンビーム発生
    装置。
  2. 【請求項2】 前記カソードが、前記マイクロ波を前記
    真空チャンバ内に導入するための導入部を兼ねているこ
    とを特徴とする請求項1記載のイオンビーム発生装置。
  3. 【請求項3】 前記プラズマを前記真空チャンバ内の所
    定の領域内に閉じ込めるための磁場を印加する磁場発生
    手段を有することを特徴とする請求項1記載のイオンビ
    ーム発生装置。
  4. 【請求項4】 真空を保持する真空チャンバと、 前記真空チャンバ内に設けられ、成膜を行う被成膜体を
    保持するホルダと、 前記真空チャンバの内部に設けられた、成膜材料となる
    カソード、アノード、及びアーク発生手段よりなる少な
    くとも1個の成膜材料となる物質のイオンを含む真空ア
    ークプラズマ発生源と、 真空アークプラズマの加熱手段とによって構成される成
    膜装置において、 前記真空チャンバの少なくとも1箇所から前記真空チャ
    ンバ内にマイクロ波を 導入するマイクロ波導入機構と、 前記真空チャンバ内に所定のガスを導入する手段とを設
    け、 前記アーク発生手段が、前記真空チャンバ内に導入され
    るマイクロ波とアーク発生の際に導入される所定のガス
    としての不活性ガスとで形成されるマイクロ波プラズマ
    により構成され、 該マイクロ波は、アーク発生後の前記真空アークプラズ
    マの加熱手段となる ことを特徴とする成膜装置。
  5. 【請求項5】 前記所定のガスが、成膜時であるアーク
    発生後においては、前記成膜材料となる物質のイオンと
    化合して被膜を形成することを特徴とする請求項4記載
    の成膜装置。
  6. 【請求項6】 前記プラズマを前記真空チャンバ内の所
    定の領域内に閉じ込めるための磁場を印加する磁場発生
    手段を有することを特徴とする請求項記載の成膜装
    置。
  7. 【請求項7】 反転磁界を発生し、前記プラズマを拡げ
    て前記ホルダに保持された被成膜体に供給する磁場発生
    手段を有することを特徴とする請求項記載の成膜装
    置。
  8. 【請求項8】 真空チャンバ内に成膜材料となる物質
    らなるカソードおよび成膜を行う被成膜体を配置し、 前記真空チャンバ内をアーク発生の際に不活性ガス雰囲
    気とするとともに、該真空チャンバ内にマイクロ波を導
    入してマイクロ波プラズマを発生させ、このマイクロ波
    プラズマをトリガとしてアノードとカソード間に真空ア
    ーク放電を生起して、前記成膜材料となる物質のイオン
    を含む真空アークプラズマを生じさせ、該真空アークプ
    ラズマをマイクロ波で加熱しながら前記被成膜体に成膜
    を施すことを特徴とする成膜方法。
  9. 【請求項9】 成膜時に前記成膜材料となる物質のイオ
    ンと化合して被膜を形成するガスを導入し、化合物膜を
    形成することを特徴とする請求項8記載の成膜方法。
  10. 【請求項10】 前記成膜材料となる物質のイオンと化
    合して被膜を形成するガスが窒素ガスであることを特徴
    とする請求項9記載の成膜方法。
  11. 【請求項11】 前記成膜材料となる物質のイオンと化
    合して被膜を形成するガスが酸素ガスであることを特徴
    とする請求項9記載の成膜方法。
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