JP3250244B2 - トラックジャンプ制御装置 - Google Patents

トラックジャンプ制御装置

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JP3250244B2
JP3250244B2 JP00974492A JP974492A JP3250244B2 JP 3250244 B2 JP3250244 B2 JP 3250244B2 JP 00974492 A JP00974492 A JP 00974492A JP 974492 A JP974492 A JP 974492A JP 3250244 B2 JP3250244 B2 JP 3250244B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報トラックを有する
情報記録媒体に情報を記録または再生する情報記録再生
装置に関し、特に走査子の走査トラックを移動するため
のトラックジャンプの実行位置を制御する装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】情報トラックを有する情報記録媒体(例
えばディスク)は記録密度の高密度化が進みトラックピ
ッチが狭くなってきており、機械的な制御では走査子が
情報トラックを正しく走査するよう制御することが不可
能になっている。特に渦巻状の情報トラックを有する円
盤状の光学的情報記録媒体(例えば光ディスク)はトラ
ックピッチが1.6μmであり光ディスクに光ビームを
照射して情報を記録再生する情報記録再生装置において
は、走査子が正しく情報トラックを走査するためのトラ
ッキング制御手段は不可欠なものである。また、磁気デ
ィスクの分野においても高密度化を実現する為にトラッ
キング制御手段が導入されてきている。さらに、大容量
の情報を検索するために、走査トラックを正確かつ迅速
に移動させる技術も重要であり、そのひとつにトラック
ジャンプの技術がある。トラックジャンプは、情報の検
索時にはトラックの番地を確認しながら行う密検索に用
いられる。さらに、ビデオディスクのような画像を再生
する装置では静止再生、ファースト再生等のトリック再
生に用いられる。
【0003】以下に従来のトラックジャンプ制御装置に
ついて説明する。図11は一般的に使用されている従来
のトラックジャンプ制御装置を示すものである。1は走
査位置検出手段で、走査子8のディスク9上の走査位置
を検出する。2はトラッキング制御手段で、走査子8が
情報トラックを走査するよう制御する。3はジャンプパ
ルス発生手段で、走査子8の走査トラックを移動させ
る。6はジャンプ指令出力手段で、走査位置検出手段1
からの情報をもとに適当なタイミングでジャンプ指令を
出力する。8は走査子でディスク9の情報トラックを走
査し情報の記録および再生を行う。9は情報トラックを
有するディスクである。10はディスクを回転させるデ
ィスクモータである。
【0004】以上のように構成されたトラックジャンプ
制御装置について、以下その動作について説明する。ま
ず、走査位置検出手段1からの走査子8の走査位置の情
報からジャンプ指令出力手段6はあらかじめ決められた
タイミングでジャンプ指令を出力する。前記ジャンプ指
令を受けるとジャンプパルス発生手段3はトラッキング
制御手段2の制御ループを切り、トラッキング制御手段
2のトラッキングコイルドライブ段にジャンプパルスを
出力し、走査子8の走査トラックを移動させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ディ
スクのような媒体は、リムーバルであり、設置環境や取
扱い方によっては汚れや傷がつき、また、直径が比較的
大きなディスクは製造過程で若干の歪が外周トラックに
生じることがある。これら、傷や汚れおよびトラック歪
は通常再生では問題のないことが多いが、トラックジャ
ンプは数100μsecの短い時間だがトラッキング制
御が切られた状態になり不安定な状態であり、トラック
ジャンプが誤動作する等の問題が発生し、上記従来の構
成ではあらかじめ決められた位置でトラックジャンプを
行うので、トラックジャンプの実行位置に前記傷等の欠
陥があると、その欠陥のある情報トラックではトラック
ジャンプが不安定になり、常に静止再生ができなくなっ
たり、検索時間が長くなったり、検索ができないことに
情報が読めなくなる等の機器性能の劣化や機器トラ
ブルを引き起こすという課題を有していた。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、傷や汚れやトラック歪のある情報記録媒体でも、安
定に走査子の走査トラックの移動が行えるトラックジャ
ンプ制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のトラックジャンプ制御装置は、トラックジャ
ンプ信号を出力するジャンプパルス発生手段と、走査子
の走査位置を検出する走査位置検出手段と、トラックジ
ャンプ制御失敗を検出するジャンプ制御失敗検出手段
と、トラックジャンプ制御失敗が発生した走査子の走
査位置を記憶する走査位置記憶手段と、前記走査位置記
憶手段で記憶した走査子の走査位置にトラックジャンプ
が重ならないタイミングでトラックジャンプ指令を出力
するジャンプ指令出力手段とで構成している。
【0008】
【作用】この構成によって、走査位置検出手段からの走
査子の走査位置の情報からジャンプ指令出力手段はあら
かじめ決められた走査位置でジャンプ指令を出力する。
このとき、走査位置記憶手段で記憶した走査位置にトラ
ックジャンプのタイミングが重なるときは、ジャンプ指
令出力を安定したトラックジャンプが行えるタイミング
まで遅らせる。前記ジャンプ指令により、ジャンプパル
ス発生手段からジャンプパルスがトラッキング制御手段
のドライブ段に出力され、走査子の走査トラックを移動
させる。ジャンプ制御失敗検出手段はトラックジャンプ
後の情報トラックの番地や、トラックジャンプ時のトラ
ッキング誤差信号の波形からジャンプ制御の失敗を検出
する。ジャンプ制御の失敗が発生した走査位置は前記走
査位置記憶手段で記憶される。前記走査位置記憶手段で
記憶した走査位置はリトライ等の次のトラックジャンプ
実行のときに使われる。このようにして、安定したトラ
ックジャンプを行うことができ、確実に走査子の走査ト
ラックを移動させることができる。
【0009】
【実施例】以下、情報記録媒体として上記従来例で説明
した円盤状情報記録媒体であるディスクまたは光ディス
クを例として挙げて、本発明の一実施例について、図面
を参照しながら説明する。
【0010】図1において、1は走査子8の走査トラッ
ク番地とトラック番地情報からの経過時間を検出する走
査位置検出手段、2は走査子8が情報トラック上を走査
するように制御するトラッキング制御手段、3は走査ト
ラックを移動させるジャンプパルスを出力するジャンプ
パルス発生手段、4はトラックジャンプ時のトラッキン
グ誤差信号のゼロクロスを検出するジャンプ波形モニタ
ー手段、5はジャンプ指令とゼロクロスの数の不一致を
検出するジャンプ制御失敗検出手段(以下、ジャンプ
常検出手段と称す)、6はジャンプトリガーとジャンプ
の方向信号をジャンプ指令として出力するジャンプ指令
出力手段、7はジャンプ制御の失敗(以下ジャンプ異常
と称す)が発生した走査位置を記憶する走査位置記憶手
段、8は光学的に情報を読み書きする走査子、9は光学
的に情報を記録するディスク、10はディスク9を回転
させるディスクモータである。
【0011】以上のように構成されたトラックジャンプ
制御装置について、以下その動作を説明する。まず、走
査位置検出手段1からの走査子8の走査位置の情報から
ジャンプ指令出力手段6はあらかじめ決められた走査位
置でジャンプ指令を出力する。このとき、走査位置記憶
手段7で記憶した走査位置にトラックジャンプの実行タ
イミングが重なるときは、ジャンプ指令出力のタイミン
グを安定したトラックジャンプが行える時間だけ遅らせ
る。本実施例では、トラックジャンプに要する時間だけ
タイミングを遅らせている。前記ジャンプ指令により、
ジャンプパルス発生手段3からジャンプパルスがトラッ
キング制御手段2のドライブ段に出力され、走査子8の
走査トラックを移動させる。トラックジャンプ時の走査
子8からのトラッキング誤差信号がトラッキング制御手
段2に入力される。前記トラッキング誤差信号は増幅さ
れジャンプ波形モニター手段4に入り、トラックジャン
プ時のトラック誤差信号のジャンプ波形から走査トラッ
クの移動を示すゼロクロス信号を取り出す。ジャンプ異
常検出手段5は前記ゼロクロス信号の数とジャンプ指令
の数を比較しジャンプ異常を検出する。検出したジャン
プ異常は走査位置記憶手段7に入り、ジャンプ異常が発
生したジャンプ指令を出力した時の走査子8の走査位置
をメモリに記憶する。
【0012】図2は、本実施例における走査位置検出手
段1の構成を示している。 走査子8で再生したRF信
号はアンプ11で増幅され、バンドパスフィルタ12で
トラック番地情報が抜き出され、2値化回路13でディ
ジタル信号に変換される。2値化したトラック番地情報
から、読取クロック復調回路14で読み取りクロックを
復調し、データ復調回路15で番地データを復調する。
復調した番地データは前記読み取りクロックを用いシフ
トレジスタで構成されるシリアル・パラレル変換回路1
6でパラレル情報に変換し、マイクロコンピュータの入
力ポート56に出力される。また、前記パラレル情報に
変換した番地データのシンクパターンをシンクパターン
検出回路17で検出し、発信器(OSC)19の出力を
カウントするタイマー18をクリアする。タイマー18
の値は、トラック番地情報からの経過時間として入力ポ
ート56に出力される。
【0013】図3は、本実施例におけるトラッキング制
御手段2の構成を示している。走査子8の2分割光検知
器AおよびBからの信号は、それぞれバッファアンプ2
0、21を通り差動アンプ22で差信号をトラッキング
誤差信号として検出する。また加算アンプ23で得た和
信号を割算器24の分母にいれ前記トラッキング誤差信
号を正規化している。正規化した前記トラッキング誤差
信号はイコライザー25で位相補償されスイッチ26を
経てドライブアンプ27に入り、走査子8のトラッキン
グコイルを駆動する。また、前記トラッキング誤差信号
はローパスフィルタ28で低周波成分が抜き出されドラ
イブアンプ29を通りリニアモータを駆動し走査子8の
ラジアル送りを行う。ジャンプパルス発生手段3からの
ジャンプ期間信号がスイッチ26に入りトラッキング制
御手段2の制御ループを切り、ドライブアンプ27にジ
ャンプパルスを出力し、走査子8の走査トラックを移動
させる。
【0014】図4は、本実施例におけるジャンプ波形モ
ニター手段4の構成を示している。トラッキング制御手
段2からのトラッキング誤差信号aはローパスフィルタ
(LPF)40で低域成分が抜き出されコンパレータ4
1で走査子8の走査トラックが移動したことを示すトラ
ックジャンプ時のトラッキングのゼロクロスをゼロクロ
スパルス信号として抜き出し、排他的論理和回路42に
入力され、ジャンプ指令出力手段6からのジャンプの方
向信号cでゼロクロス時のゼロクロスパルス信号のエッ
ジの極性が、前方向と後ろ方向のジャンプで一定にな
り、ゼロクロスパルス信号bとして出力される。
【0015】図5は、本実施例におけるジャンプパルス
発生手段3の構成を示している。ジャンプ指令出力手段
6からのジャンプトリガーにより、モノマルチ(MM)
30がT1期間のパルスを発生する。モノマルチ30の
出力の前縁でモノマルチ31が期間T2のジャンプ期間
信号e、モノマルチ32が期間T3のジャンプアクセル
信号をそれぞれ出力する。またモノマルチ30の出力の
後縁でモノマルチ33は期間T4のジャンプストップ信
号を出力する。前記ジャンプアクセル信号と前記ジャン
プストップ信号は、排他的論理和回路34、35に入り
ジャンプ指令出力手段6からの方向信号cによりパルス
極性が決められ抵抗36、37とコンデンサ38で加算
され、可変抵抗39でレベル調整したジャンプパルス信
号fが出力される。
【0016】図6は、本実施例におけるジャンプ異常検
出手段5、ジャンプ指令出力手段6および走査位置記憶
手段7を実現するハード構成を示している。50は中央
演算処理装置(以降CPUと称す。)であり、アドレス
バスAB、データバスDBとリード、ライト等のコント
ロールバスCBにより周辺デバイスとインタフェースさ
れている。52はアドレスデコーダであり、アドレスバ
スABの内容をデコードして周辺デバイスの選択に使う
デバイスセレクト信号を発生する。53は読みだし専用
メモリ(以降ROMと称す。)であり、ジャンプ異常検
出手段5、ジャンプ指令出力手段6、走査位置記憶手段
7等を実現するCPU50の制御プログラムが格納され
ている。54は任意アクセスメモリ(以降RAMと称
す。)であり走査位置記憶手段7等のCPU50のデー
タメモリとして使われる。51は発信回路(OSC)で
あり、CPU50にプログラム実行の基準クロックを与
えている。55はカウンタでありジャンプ波形モニター
手段4からのゼロクロスパルス信号bをカウントする。
56は入力ポートであり、走査位置検出手段1からのト
ラック番地やトラック番地からの経過時間等の情報を入
力する。57は出力ポートでありジャンプトリガーdや
方向信号cを出力する。
【0017】図7は、本実施例における走査位置記憶手
段7を構成するメモリに記憶した走査位置の内容を示
す。前記メモリはRAM54の一部を使用している。先
頭番地Aに記憶している走査位置のデータ数Nが書き込
まれ、以降トラック番地とトラック番地情報からのタイ
マー値がそれぞれ2バイトで書き込まれている。
【0018】図8は、本実施例におけるジャンプ異常検
出手段5を実現するプログラムを示しジャンプ指令出力
手段6からジャンプ指令が出力したあと実行される。ま
ず、ステップ510でジャンプ波形モニター手段4から
のトラックジャンプのゼロクロスパルス信号をカウント
するカウンタ55をクリアする。ステップ520でトラ
ックジャンプに要する時間だけ次のステップの実行を遅
らせる。ステップ530でカウンタ55のカウント値を
読み込み、指令したジャンプ数と比較し、一致したらス
テップ540を実行し、不一致の場合はステップ550
を実行する。ステップ540ではジャンプ異常フラッグ
をクリアし、ステップ550ではジャンプ異常フラッグ
をセットしジャンプ異常検出手段5のプログラムを終了
する。
【0019】図9は、本実施例におけるジャンプ指令出
力手段6と走査位置記憶手段7を実現するプログラムで
ステップ610からステップ670までがジャンプ指令
出力手段6を示し、ステップ690とステップ700が
走査位置記憶手段7を示す。ステップ610でRAM5
4から読み出す走査位置データのデータ番号iを初期設
定する。ステップ620で走査位置検出手段1から入力
ポート56を介し走査子8の走査位置Pを読み込む。ス
テップ630でデータ番号iをインクリメントする。ス
テップ640でデータ番号iで指定されるトラックジャ
ンプ異常の発生した走査子8の走査位置JiをRAM5
4から読み込み、ステップ650で走査位置Pが(Ji
−ジャンプ時間)と(Ji+ジャンプ時間)のジャンプ
禁止期間に入るか検査し、ジャンプ禁止期間に入る場合
はステップ610に戻り、再度ステップ610からステ
ップ650を繰り返す。走査位置Pがジャンプ禁止期間
外の場合は、ステップ660で全部の前記走査位置デー
タとの比較が終了したか検査し、終了していない場合は
ステップ630に戻り次の前記走査位置データとの比較
を行う。全走査位置データとの比較が終了したらステッ
プ670に進み、ジャンプトリガーとジャンプ方向信号
で構成されるジャンプ指令を出力ポート57から出力す
る。ステップ680でジャンプ異常検出手段5を実行
し、ステップ690でジャンプ異常を検出したらステッ
プ700で走査位置PをRAM54に書き込む。ステッ
プ690でジャンプ異常がない場合は、何もせず走査位
置記憶手段7のプログラムを終了する。
【0020】図10は、本実施例で使用したディスク9
の形状を示しており、91は情報トラックにあらかじめ
記録されている番地情報の位置、92はディスクモータ
の回転制御等に用いられる回転基準マーク、93はディ
スク9の外周部に記録したジャンプ異常が発生した走査
位置情報、94は番地情報内の番地データに先立つ同期
信号(SYNC)、95は番地データである。また、g
は走査位置情報93の再生RF信号、hは再生RF信号
gを2値化した2値化信号である。情報トラックの番地
情報91は、PE変調された信号で1情報トラックあた
り1ブロック記録されている。また画像は1情報トラッ
ク当り1画像が記録される。走査位置情報93は、FM
変調された画像信号をデータの1と0に従い断続的に記
録することで記録している。
【0021】以上のように本実施例によれば、走査子8
の走査トラック番地とトラック番地情報からの経過時間
を検出する走査位置検出手段1、トラックジャンプ時の
トラッキング誤差信号のゼロクロスを検出するジャンプ
波形モニター手段4、ジャンプ指令とゼロクロスの数の
不一致を検出するジャンプ異常検出手段5、トラックジ
ャンプがトラックジャンプ異常が発生した走査位置と重
ならないタイミングで、ジャンプトリガーとジャンプの
方向信号をジャンプ指令として出力するジャンプ指令出
力手段6、ジャンプ指令出力時の走査位置を記憶する走
査位置記憶手段7を設けることにより、トラックジャン
プ異常がトラックジャンプ実行とほぼ同時に検出するこ
とができ、トラックジャンプ異常が発生した走査位置が
正確に検出できる。これにより、トラックジャンプ異常
発生直後に行うリトライ等の次のトラックジャンプを確
実に行うことができ、また次のトラックジャンプは正規
のジャンプ位置に近いところで実行できるので、画像の
記録再生装置においては、トック再生時のジャンプノ
イズによる画質劣化を最小限に抑えることもできる。
【0022】なお、本実施例においてジャンプ異常検出
手段7はジャンプ指令とゼロクロス数の不一致でトラッ
クジャンプ異常を検出していたが、ディジタル情報の記
録に使う情報記録媒体のように一周が複数のセクターに
分かれており、各セクターにトラック番地が書き込んで
ある情報記録媒体を用いる場合は、トラックジャンプ後
の走査トラック番地でトラックジャンプ異常を検出して
もよいし、ジャンプ波形の正負のピーク値や、ジャンプ
波形そのものを正常時のものと比較することで異常を検
出してもよい。また、走査位置検出手段1は回転方向の
走査位置検出の基準として情報トラックの番地情報を用
い、半径方向の走査位置情報としてトラック番地を用い
ているが、ディスク上の回転基準マーク92を検出す
る手段を設け回転方向の走査位置検出の基準としてもよ
、また半径方向の走査位置情報としてリニアエンコー
ダのような走査子8の位置情報を用いてもよい。また、
本実施例では、ジャンプ異常が発生した走査位置情報を
RAM54に記憶させているが、さらにこの情報を図1
0に示すようにディスク9の内周や外周などの特定位置
に記録(図10では一例として走査位置情報93をディ
スク9の外周部に記録)し再生時にこの情報を読み込む
ことで、情報記録媒体を交換しても走査位置情報を当該
情報記録媒体に残すことができ、情報記録媒体を記録再
生装置に装着したとき、装着した情報記録媒体に応じた
走査位置情報を得ることができ、機器のトラックジャン
プの信頼性をさらに向上させることができる。さらに、
情報記録媒体出荷検査時にトラッキング異常の走査位置
情報を記録することで情報記録媒体の歩留まりの向上に
もつながる。
【0023】なお本実施例は光ディスク装置を用いて説
明したが、本発明は光ディスク装置に限らず磁気ディス
ク装置、光カード装置等の機器にも応用することが可能
である。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明は、トラックジャン
プ信号を出力するジャンプパルス発生手段と、走査子の
走査位置を検出する走査位置検出手段と、トラックジャ
ンプ制御失敗を検出するジャンプ制御失敗検出手段
と、トラックジャンプ制御失敗が発生した走査子の走
査位置を記憶する走査位置記憶手段と、前記走査位置記
憶手段に記憶されている走査子の走査位置とトラックジ
ャンプが重ならないタイミングでジャンプ指令を出力す
るジャンプ指令出力手段とを設けることにより、傷や汚
れやトラック歪のある部分を避けてトラックジャンプを
行い、安定に走査子の走査トラックの変更を行なうこと
ができる優れたトラックジャンプ制御装置を実現できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるトラックジャンプ制御
装置の構成を示すブロック図
【図2】本実施例における走査位置検出手段のブロック
【図3】本実施例におけるトラッキング制御手段のブロ
ック図
【図4】本実施例におけるジャンプ波形モニター手段の
ブロック図
【図5】本実施例におけるジャンプパルス発生手段のブ
ロック図
【図6】本実施例におけるジャンプ以上検出手段と、ジ
ャンプ指令出力手段と、走査位置記憶手段とを実現する
ハードウェアのブロック図
【図7】本実施例における走査位置記憶手段の記憶内容
を示す図
【図8】本実施例におけるジャンプ異常検出手段のプロ
グラムを示すフローチャート
【図9】本実施例におけるジャンプ指令出力手段と、走
査位置記憶手段のプログラムを示すフローチャート
【図10】本実施例におけるディスクの形状を示す平面
【図11】従来のトラックジャンプ制御装置の構成を示
すブロック図
【符号の説明】
1 走査位置検出手段 2 トラッキング制御手段 3 ジャンプパルス発生手段 4 ジャンプ波形モニター 5 ジャンプ異常検出手段 6 ジャンプ指令出力手段 7 走査位置記憶手段 8 走査子 9 情報記録媒体(ディスク 93 走査位置情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 G11B 7/085 G11B 7/09 G11B 7/095 G11B 21/08 G11B 21/10

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報トラックを有する情報記録媒体を用
    い、情報トラックを走査し情報を記録および再生する走
    査子の走査位置を検出する走査位置検出手段と、前記走
    査子が情報トラックを走査するよう制御するトラッキン
    グ制御手段と、前記走査子をトラックジャンプさせ走査
    トラックを隣接する情報トラックに移動させるトラック
    ジャンプ信号を前記トラッキング制御手段に出力するジ
    ャンプパルス発生手段と、トラックジャンプ制御失敗
    を検出するジャンプ制御失敗検出手段と、トラックジャ
    ンプ制御失敗が発生した走査子の走査位置を記憶する
    走査位置記憶手段とを備えたことを特徴とするトラック
    ジャンプ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ジャンプ制御失敗検出手段に、トラ
    ックジャンプ後の前記走査位置検出手段からの走査位置
    情報によりトラックジャンプ制御失敗を検出するジャ
    ンプ制御失敗検出手段を用いた、請求項1記載のトラッ
    クジャンプ制御装置。
  3. 【請求項3】 トラックジャンプ時のトラッキング波形
    の特徴を抽出するジャンプ波形モニター手段を備え、前
    記ジャンプ制御失敗検出手段に前記ジャンプ波形モニタ
    ー手段からの信号によりトラックジャンプ時のトラッキ
    ング制御の失敗を検出するジャンプ制御失敗検出手段を
    用いた、請求項1記載のトラックジャンプ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ジャンプ波形モニター手段に、トラ
    ックジャンプによる走査トラックの移動を検出するゼロ
    クロス検出器を用いた請求項3記載のトラックジャンプ
    制御装置。
  5. 【請求項5】 情報トラックの番地情報を有する情報記
    録媒体を用い、前記走査位置検出手段として、情報記録
    媒体上の情報トラックの番地情報を検出する走査位置検
    出手段を用いた請求項1記載のトラックジャンプ制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記情報記録媒体に円盤状記録媒体を用
    い、前記走査位置検出手段として、円盤状記録媒体上の
    走査子の半径方向の走査位置を検出する走査位置検出手
    段を用いた請求項1記載のトラックジャンプ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記情報記録媒体に円盤状記録媒体を用
    い、前記走査位置検出手段として、半径方向の走査位置
    と回転方向の走査位置を検出する走査位置検出手段を用
    いた請求項1記載のトラックジャンプ制御装置。
  8. 【請求項8】 情報トラックの番地情報を有する前記円
    盤状記録媒体を用い、走査位置検出手段として、前記番
    地情報の読み取り装置と番地情報からの経過時間を測定
    するタイマーとを備えた、走査位置検出手段を用いた請
    求項7記載のトラックジャンプ制御装置。
  9. 【請求項9】 情報トラックの番地情報と、回転基準情
    報とを有する前記円盤状記録媒体を用い、走査位置検出
    手段として、前記番地情報の読み取り装置と回転基準情
    報からの回転位相を検出する位相検出手段とを備えた、
    走査位置検出手段を用いた請求項7記載のトラックジャ
    ンプ制御装置。
  10. 【請求項10】 前記走査位置記憶手段で記憶した走査
    子の走査位置にトラックジャンプが重ならないタイミン
    グでトラックジャンプ指令を前記ジャンプパルス発生手
    段に出力させるジャンプ指令出力手段を備えた、請求項
    1記載のトラックジャンプ制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10何れかに記載のトラッ
    クジャンプ制御装置と、前記情報記録媒体を駆動するモ
    ータとを備え、前記走査位置記憶手段で記憶したジャン
    制御を失敗した位置の情報を前記情報記録媒体上の特
    定の位置に記録する前記走査子を備えたことを特徴とす
    る情報記録再生装置。
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