JP3249618B2 - Cad出力装置、および画像表示装置 - Google Patents
Cad出力装置、および画像表示装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路基板に形成される
複数のパターンを選択して画像出力させるCAD出力装
置に関する。
複数のパターンを選択して画像出力させるCAD出力装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント基板、集積回路、その他
大小の配線部品等における回路パターンの設計は、CA
D(Computor Aided Design )装置を用いて、操作者に
よる対話形式の操作を通じて半自動的に遂行されてい
る。CAD装置を用いた回路パターンの設計は、修正や
追加が容易で、試行錯誤を通じて全体の完成度を容易に
高めることができ、NC装置等にデータをそのまま入力
して材料の加工やパターン形成を行い、プリント基板等
の試作までを自動化することもできる。
大小の配線部品等における回路パターンの設計は、CA
D(Computor Aided Design )装置を用いて、操作者に
よる対話形式の操作を通じて半自動的に遂行されてい
る。CAD装置を用いた回路パターンの設計は、修正や
追加が容易で、試行錯誤を通じて全体の完成度を容易に
高めることができ、NC装置等にデータをそのまま入力
して材料の加工やパターン形成を行い、プリント基板等
の試作までを自動化することもできる。
【0003】図6は、従来のCAD装置の操作状態の説
明図である。ここでは、デスクトップ型のCAD装置が
示される。
明図である。ここでは、デスクトップ型のCAD装置が
示される。
【0004】図6において、CAD装置の本体60の前
面にはモニター画面61が配置されており、予め作成し
て記憶しておいた部品や回路パターンの画像データを、
本体60に内蔵された記憶装置(例えばハードディス
ク)から自由に呼び出して画像表示し、モニター画面6
1上で画像を視認しながら、キーボード62、タッチパ
ネル63、リモコン64等の入力装置を操作して画像を
加工し、画像上に新たな回路パターンを付加してゆく。
例えば、操作者65は、タッチパネル63の操作を通じ
て、モニター画面61の上で新規作成した基板画像の上
に記憶された回路パターンを呼び出し、別の回路パター
ン、レジストパターン、ICやスルーホール等の部品画
像、回路基板の輪郭画像、筐体の画像等をさらに呼び出
して重ね合わせ、元の回路パターンの一部を手直しし
て、再び本体60の記憶装置に収納し直す。
面にはモニター画面61が配置されており、予め作成し
て記憶しておいた部品や回路パターンの画像データを、
本体60に内蔵された記憶装置(例えばハードディス
ク)から自由に呼び出して画像表示し、モニター画面6
1上で画像を視認しながら、キーボード62、タッチパ
ネル63、リモコン64等の入力装置を操作して画像を
加工し、画像上に新たな回路パターンを付加してゆく。
例えば、操作者65は、タッチパネル63の操作を通じ
て、モニター画面61の上で新規作成した基板画像の上
に記憶された回路パターンを呼び出し、別の回路パター
ン、レジストパターン、ICやスルーホール等の部品画
像、回路基板の輪郭画像、筐体の画像等をさらに呼び出
して重ね合わせ、元の回路パターンの一部を手直しし
て、再び本体60の記憶装置に収納し直す。
【0005】操作者65は、また、リモコン64の操作
を通じて、モニター画面61に表示した部品や回路パタ
ーンの画像を自由自在に拡大、縮小し、移動、回転し、
反転し(裏返し)、また、1つの画像に重ね合わせて他
の画像をいくつも表示させることができる。
を通じて、モニター画面61に表示した部品や回路パタ
ーンの画像を自由自在に拡大、縮小し、移動、回転し、
反転し(裏返し)、また、1つの画像に重ね合わせて他
の画像をいくつも表示させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6のCAD装置で
は、表示された基板や回路パターンが画面の奥に位置す
るため実物の空間的な理解が比較的に困難である。リモ
コン64等を操作して画面の中で画像を反転したり、回
転することは実物の空間的な把握をいくぶん容易にする
が、実際に実物を手に取って自由に動かし、視点をあれ
これと変えて検討する場合に比較すれば、反転や回転に
必要な操作自体が、回路パターンに対する連続的な思考
を妨げ、新たなアイディアの発生を阻害する。
は、表示された基板や回路パターンが画面の奥に位置す
るため実物の空間的な理解が比較的に困難である。リモ
コン64等を操作して画面の中で画像を反転したり、回
転することは実物の空間的な把握をいくぶん容易にする
が、実際に実物を手に取って自由に動かし、視点をあれ
これと変えて検討する場合に比較すれば、反転や回転に
必要な操作自体が、回路パターンに対する連続的な思考
を妨げ、新たなアイディアの発生を阻害する。
【0007】また、画面に表示された基板や回路パター
ンを実体として把握できるまでにはある程度の熟練が必
要であり、画面の中で望むとおりに画像を加工し、移動
し得るまでにはさらなる熟練が必要である。
ンを実体として把握できるまでにはある程度の熟練が必
要であり、画面の中で望むとおりに画像を加工し、移動
し得るまでにはさらなる熟練が必要である。
【0008】特に、(1) 試作完成したプリント基板の実
物の回路パターンをモニター画面上の設計画像と突き合
わせて検査する、(2) モニター画面上のプリント基板の
裏表の回路パターンの対応関係を観察する、(3) モニタ
ー画面上のプリント基板にIC等の部品を実装した状態
を想定して部品挿入プログラムを作成する、(4) 古いプ
リント基板を参考にして回路パターンをCADデータ化
する等の場合、基板の表裏の画像が交互に参考的に活用
されるため、基板画像の表裏の対応が直観的に把握され
得ることと、基板画像の移動や回転のさらなる機動性と
が要求されることになる。
物の回路パターンをモニター画面上の設計画像と突き合
わせて検査する、(2) モニター画面上のプリント基板の
裏表の回路パターンの対応関係を観察する、(3) モニタ
ー画面上のプリント基板にIC等の部品を実装した状態
を想定して部品挿入プログラムを作成する、(4) 古いプ
リント基板を参考にして回路パターンをCADデータ化
する等の場合、基板の表裏の画像が交互に参考的に活用
されるため、基板画像の表裏の対応が直観的に把握され
得ることと、基板画像の移動や回転のさらなる機動性と
が要求されることになる。
【0009】しかし、従来のCAD出力装置では、この
ような場合、プリント基板の表裏の回路パターンを重ね
合わせて画面に画像出力したプリント基板の透視状態
や、プリント基板の表裏の回路パターンの一方を反転し
て2つを並列に並べた状態でしか表示できず、画像の空
間的な認識(特にプリント基板の裏表の回路パターンの
位置的対応とスルーホールによる導通関係を理解するこ
と等)の困難さから、実物イメージと表示画像の比較対
照に時間を費やさせ、これらの作業の精度と能率を損な
わせていた。
ような場合、プリント基板の表裏の回路パターンを重ね
合わせて画面に画像出力したプリント基板の透視状態
や、プリント基板の表裏の回路パターンの一方を反転し
て2つを並列に並べた状態でしか表示できず、画像の空
間的な認識(特にプリント基板の裏表の回路パターンの
位置的対応とスルーホールによる導通関係を理解するこ
と等)の困難さから、実物イメージと表示画像の比較対
照に時間を費やさせ、これらの作業の精度と能率を損な
わせていた。
【0010】本発明は、画像表示部を試作品同様に取り
扱え、特に、基板の表裏の回路パターンの空間的な認識
が容易なCAD出力装置を提供することを目的とする。
扱え、特に、基板の表裏の回路パターンの空間的な認識
が容易なCAD出力装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の基本的
な構成の説明図である。図1において、請求項1のCA
D出力装置は、回路基板に形成される複数の基板設計デ
ータを蓄積させた記憶手段11と、該複数の基板設計デ
ータの中から複数を選択して指示可能な操作手段12
と、該指示に基づいて前記記憶手段から複数の基板設計
データを呼び出す制御手段13と、を有するCAD出力
装置において、全体が反転可能なほぼ板状の外観に形成
されて、表裏の両面に画像素子14、15を配置し、前
記複数の基板設計データに対応する画像データをそれぞ
れ指定した面に画像出力可能な画像表示手段16と、前
記呼び出された複数の基板設計データのうちの一部のデ
ータから、残余のデータに対応する画像とほぼ同一の倍
率で反転されたパターン状態の画像データを作成する変
換手段17と、を有し、前記表裏の画像素子14、15
に、前記一部のデータに対応する画像データと残余のデ
ータに対応する画像データのうち、一方を反転した状態
で同時に画像出力するものである。
な構成の説明図である。図1において、請求項1のCA
D出力装置は、回路基板に形成される複数の基板設計デ
ータを蓄積させた記憶手段11と、該複数の基板設計デ
ータの中から複数を選択して指示可能な操作手段12
と、該指示に基づいて前記記憶手段から複数の基板設計
データを呼び出す制御手段13と、を有するCAD出力
装置において、全体が反転可能なほぼ板状の外観に形成
されて、表裏の両面に画像素子14、15を配置し、前
記複数の基板設計データに対応する画像データをそれぞ
れ指定した面に画像出力可能な画像表示手段16と、前
記呼び出された複数の基板設計データのうちの一部のデ
ータから、残余のデータに対応する画像とほぼ同一の倍
率で反転されたパターン状態の画像データを作成する変
換手段17と、を有し、前記表裏の画像素子14、15
に、前記一部のデータに対応する画像データと残余のデ
ータに対応する画像データのうち、一方を反転した状態
で同時に画像出力するものである。
【0012】また本発明は、第1の表示部と、該第1の
表示部の背面に背中合わせに配置される第2の表示部
と、回路基板データが記憶された記憶手段より、互いに
対応する表面画像データと裏面画像データとを読み出す
とともに、該表面画像データに基づく表面画像を該第1
の表示部に、該裏面画像データに基づく裏面画像を該第
2の表示部に、両画像データの対応関係が両表示部の表
裏で再現されるように両画像を生成して表示させる制御
手段とを備えることを特徴とする。また本発明は、前記
第1及び第2の表示部は、それぞれ略方形平板状であ
り、背中合わせに配置された状態で互いに接する1辺に
おいて相対的に回動可能に連結されており、該回動によ
って同一平面に配置可能であることを特徴とする。
表示部の背面に背中合わせに配置される第2の表示部
と、回路基板データが記憶された記憶手段より、互いに
対応する表面画像データと裏面画像データとを読み出す
とともに、該表面画像データに基づく表面画像を該第1
の表示部に、該裏面画像データに基づく裏面画像を該第
2の表示部に、両画像データの対応関係が両表示部の表
裏で再現されるように両画像を生成して表示させる制御
手段とを備えることを特徴とする。また本発明は、前記
第1及び第2の表示部は、それぞれ略方形平板状であ
り、背中合わせに配置された状態で互いに接する1辺に
おいて相対的に回動可能に連結されており、該回動によ
って同一平面に配置可能であることを特徴とする。
【0013】また本発明は、前記第1および第2の表示
部を回転可能に支持する支持手段を備えることを特徴と
するまた本発明は、入力操作に応じて、前記第1の表示
部に表示される表面画像又は前記第2の表示部に表示さ
れる裏面画像を操作する画像操作手段と、該画像操作手
段による表面画像又は裏面画像の一方の画像への操作に
連動して、他方の画像を操作する連動操作手段とを備え
ることを特徴とする。
部を回転可能に支持する支持手段を備えることを特徴と
するまた本発明は、入力操作に応じて、前記第1の表示
部に表示される表面画像又は前記第2の表示部に表示さ
れる裏面画像を操作する画像操作手段と、該画像操作手
段による表面画像又は裏面画像の一方の画像への操作に
連動して、他方の画像を操作する連動操作手段とを備え
ることを特徴とする。
【0014】
【作用】従来のCAD出力装置では、画像表示された回
路パターンが画面の奥に位置する単なるイメージに過ぎ
なかったが、本発明のCAD出力装置では、画像表示部
それ自体をほぼ実物同様に取り扱うことができ、2つの
画面における対応の取れた表裏の画像が実物並みの空間
的な理解を容易にする。すなわち、画像表示手段に実物
どおりに表裏の対応を確保した一対の画像を形成して操
作者に仮想現実感を与え、操作者は、実物並みの自由さ
で画像表示手段の姿勢を変え、視点の移動を行い、表裏
のパターンの対応を認識する。そして、表裏の回路パタ
ーンの位置対応は、表裏の画像上で連動して移動する目
印(カーソル等)を回路パターン画像に重ねて表示すれ
ば、さらに容易となる。
路パターンが画面の奥に位置する単なるイメージに過ぎ
なかったが、本発明のCAD出力装置では、画像表示部
それ自体をほぼ実物同様に取り扱うことができ、2つの
画面における対応の取れた表裏の画像が実物並みの空間
的な理解を容易にする。すなわち、画像表示手段に実物
どおりに表裏の対応を確保した一対の画像を形成して操
作者に仮想現実感を与え、操作者は、実物並みの自由さ
で画像表示手段の姿勢を変え、視点の移動を行い、表裏
のパターンの対応を認識する。そして、表裏の回路パタ
ーンの位置対応は、表裏の画像上で連動して移動する目
印(カーソル等)を回路パターン画像に重ねて表示すれ
ば、さらに容易となる。
【0015】以下の説明における「〜手段」のいくつか
は、CPUに搭載されるプログラム上のステップとして
構成でき、このとき、それぞれの機能は、1つのCPU
を時分割した状態で実現される。
は、CPUに搭載されるプログラム上のステップとして
構成でき、このとき、それぞれの機能は、1つのCPU
を時分割した状態で実現される。
【0016】図1において、請求項1のCAD出力装置
では、記憶手段11は、回路基板に重層的に形成される
種々のパターン、すなわち、表裏の回路パターン、中間
層の回路パターン、レジストパターン、ICやスルーホ
ール等の部品画像、回路基板の輪郭画像、筐体や回路基
板周辺の配線や部品配置に関する画像等のデータを蓄積
する。
では、記憶手段11は、回路基板に重層的に形成される
種々のパターン、すなわち、表裏の回路パターン、中間
層の回路パターン、レジストパターン、ICやスルーホ
ール等の部品画像、回路基板の輪郭画像、筐体や回路基
板周辺の配線や部品配置に関する画像等のデータを蓄積
する。
【0017】操作者は、操作手段12を通じて、記憶手
段11に蓄積された多数のパターンの中から、画像表示
したい複数のパターンを指定し、制御手段13は、指定
された複数のパターンに相当するデータを記憶手段11
から呼び出す。また、操作者は、操作手段12を通じ
て、指定した複数のパターンのうちでどれとどれを画像
表示手段14に表示させるかを指定する。
段11に蓄積された多数のパターンの中から、画像表示
したい複数のパターンを指定し、制御手段13は、指定
された複数のパターンに相当するデータを記憶手段11
から呼び出す。また、操作者は、操作手段12を通じ
て、指定した複数のパターンのうちでどれとどれを画像
表示手段14に表示させるかを指定する。
【0018】指定した複数のパターンのうちで画像表示
手段14の指定に漏れた残余のパターンは、画像表示手
段16に表示される。画像表示手段16に表示されるパ
ターンは、画像表示手段14に表示されるパターンに対
して、倍率(または縮尺)を揃えて一方を反転し、好ま
しくは相当する回路基板の画像と重ね合わせて、表裏か
ら回路基板をそれぞれ見たままの状態に再現される。
手段14の指定に漏れた残余のパターンは、画像表示手
段16に表示される。画像表示手段16に表示されるパ
ターンは、画像表示手段14に表示されるパターンに対
して、倍率(または縮尺)を揃えて一方を反転し、好ま
しくは相当する回路基板の画像と重ね合わせて、表裏か
ら回路基板をそれぞれ見たままの状態に再現される。
【0019】画像表示手段16は、回路基板の実物のイ
メージがより忠実に把握(錯覚)されるように、薄型に
形成されることが好ましい。例えば、液晶画像素子、プ
ラズマディスプレイ、EL表示素子等を利用し、液晶画
像素子のような自らは発光機能が無い素子では、バック
ライト部を共有する等して全体の薄型化に努める。ま
た、画像表示手段16自体を実物の回路基板並みに移動
し、回転し、反転し、斜めに傾けることができるよう
に、画像表示手段16を小型化、軽量化し、十分な剛性
と強度を付与し、軽量化が難しければ支持方法を工夫し
て、画像表示手段16の取扱い性を確保して機動性を高
める。画像は、カラー表示として実物並みの色彩を付与
することが望ましいが、白黒モノトーンとしてもよい。
メージがより忠実に把握(錯覚)されるように、薄型に
形成されることが好ましい。例えば、液晶画像素子、プ
ラズマディスプレイ、EL表示素子等を利用し、液晶画
像素子のような自らは発光機能が無い素子では、バック
ライト部を共有する等して全体の薄型化に努める。ま
た、画像表示手段16自体を実物の回路基板並みに移動
し、回転し、反転し、斜めに傾けることができるよう
に、画像表示手段16を小型化、軽量化し、十分な剛性
と強度を付与し、軽量化が難しければ支持方法を工夫し
て、画像表示手段16の取扱い性を確保して機動性を高
める。画像は、カラー表示として実物並みの色彩を付与
することが望ましいが、白黒モノトーンとしてもよい。
【0020】制御手段13は、操作手段12を通じた操
作者の選択に基づいて、記憶手段11からパターンのデ
ータを呼び出し、操作手段12を通じた操作者の指令に
基づいて、パターンのデータを加工する。制御手段13
は、例えば、表面側の回路パターンに対して、中間層の
回路パターン、レジストパターン、ICやスルーホール
等の部品画像、回路基板の輪郭画像、筐体や回路基板周
辺の配線や部品配置に関する画像等のデータを合成す
る。また、記憶手段11から呼び出したデータとは別
に、再生画面上に目印(例えばカーソル)やIC等の部
品に相当する影を形成して合成し、ハンダ付けの状態を
画像表現し、回路基板の画像全体を画面内で移動し、回
転し、拡大し、縮小する。
作者の選択に基づいて、記憶手段11からパターンのデ
ータを呼び出し、操作手段12を通じた操作者の指令に
基づいて、パターンのデータを加工する。制御手段13
は、例えば、表面側の回路パターンに対して、中間層の
回路パターン、レジストパターン、ICやスルーホール
等の部品画像、回路基板の輪郭画像、筐体や回路基板周
辺の配線や部品配置に関する画像等のデータを合成す
る。また、記憶手段11から呼び出したデータとは別
に、再生画面上に目印(例えばカーソル)やIC等の部
品に相当する影を形成して合成し、ハンダ付けの状態を
画像表現し、回路基板の画像全体を画面内で移動し、回
転し、拡大し、縮小する。
【0021】操作手段12は、少なくとも、操作者が呼
び出すべきパターンを選択して支持する機能と、呼び出
したパターンの画像素子14、16に対する振り分けを
指定する機能とを有し、必要に応じて画像加工のための
各種入力機器、キーボード、マウス、タッチセンサ等を
備える。
び出すべきパターンを選択して支持する機能と、呼び出
したパターンの画像素子14、16に対する振り分けを
指定する機能とを有し、必要に応じて画像加工のための
各種入力機器、キーボード、マウス、タッチセンサ等を
備える。
【0022】変換手段17は、制御手段13を通じて呼
び出された複数のパターンのデータを、画像表示手段1
6の画像素子14、15を通じて実物に近い現実的な画
像状態が得られるように加工する。すなわち、2つの回
路パターンの倍率をほぼ一致させ、一方の回路パターン
を反転して裏から見た状態にし、2つの回路パターンの
画面上の位置を調整して、好ましくは、回路基板の画像
エッジが画像表示手段16の表裏でほぼ重なり合うよう
に計算処理する。
び出された複数のパターンのデータを、画像表示手段1
6の画像素子14、15を通じて実物に近い現実的な画
像状態が得られるように加工する。すなわち、2つの回
路パターンの倍率をほぼ一致させ、一方の回路パターン
を反転して裏から見た状態にし、2つの回路パターンの
画面上の位置を調整して、好ましくは、回路基板の画像
エッジが画像表示手段16の表裏でほぼ重なり合うよう
に計算処理する。
【0023】変換手段17では、また、操作手段を通じ
て指定された画面上の場所を示すカーソルや挿入部品の
影を、画像表示手段16の画像素子14、15の対応す
る位置に共通に形成してもよい。画像表示手段16の一
方の画像素子14を視認して操作者が指定した場所は、
カーソルや点滅や色変化を用いて他方の画像素子15に
も同様に表示される。これにより、複雑な回路パターン
でも回路基板の表裏のパターン位置の対応が容易にな
り、スルーホールを介した表裏の連絡状態等も容易にト
レースできる。
て指定された画面上の場所を示すカーソルや挿入部品の
影を、画像表示手段16の画像素子14、15の対応す
る位置に共通に形成してもよい。画像表示手段16の一
方の画像素子14を視認して操作者が指定した場所は、
カーソルや点滅や色変化を用いて他方の画像素子15に
も同様に表示される。これにより、複雑な回路パターン
でも回路基板の表裏のパターン位置の対応が容易にな
り、スルーホールを介した表裏の連絡状態等も容易にト
レースできる。
【0024】換言すれば、一方の側の画像素子に表示さ
れる1以上のパターン画像と、他方の側の画像素子に表
示される1以上のパターン画像とが必ず相互に反転状態
かつほぼ同倍率となる。記憶手段に蓄積されたパターン
の中から操作者が指定した2つのパターン(例えば裏表
の回路パターン)は、倍率または縮尺を揃えて一方を反
転し、好ましくは相当する回路基板の画像と重ね合わせ
た画像表示用データにそれぞれ加工され、画像表示手段
の表裏の画像素子にそれぞれ出力される。操作者は、表
裏の画像素子に表示されたパターンを介して仮想現実感
を獲得する。
れる1以上のパターン画像と、他方の側の画像素子に表
示される1以上のパターン画像とが必ず相互に反転状態
かつほぼ同倍率となる。記憶手段に蓄積されたパターン
の中から操作者が指定した2つのパターン(例えば裏表
の回路パターン)は、倍率または縮尺を揃えて一方を反
転し、好ましくは相当する回路基板の画像と重ね合わせ
た画像表示用データにそれぞれ加工され、画像表示手段
の表裏の画像素子にそれぞれ出力される。操作者は、表
裏の画像素子に表示されたパターンを介して仮想現実感
を獲得する。
【0025】基本的には、回路基板の表から視認される
回路パターンが一方の画像素子に、回路基板の裏から視
認される回路パターンが他方の画像素子に表示される。
そして、それぞれの回路パターンに対する理解を助ける
ために、その他の中間層の回路パターン、レジストパタ
ーン、ICやスルーホール等の部品画像、回路基板の輪
郭画像、筐体や回路基板周辺の配線や部品配置に関する
画像等を適当に組み合わせる。1つの画像表示用データ
に合成される各パターンは、同一倍率で実物どおりに重
ね合わせが確保されている。
回路パターンが一方の画像素子に、回路基板の裏から視
認される回路パターンが他方の画像素子に表示される。
そして、それぞれの回路パターンに対する理解を助ける
ために、その他の中間層の回路パターン、レジストパタ
ーン、ICやスルーホール等の部品画像、回路基板の輪
郭画像、筐体や回路基板周辺の配線や部品配置に関する
画像等を適当に組み合わせる。1つの画像表示用データ
に合成される各パターンは、同一倍率で実物どおりに重
ね合わせが確保されている。
【0026】ここで、レジストパターンは、回路パター
ンを覆って回路基板の表面に形成される耐熱性の樹脂膜
層で、ハンダリフローによるハンダ付けを行う際に回路
パターン上の不必要な部分に対するハンダの付着を阻止
する。従って、レジストパターンを薄く重ねた画像は、
むき出しの回路パターンよりも実物に近い視感を操作者
に与える。
ンを覆って回路基板の表面に形成される耐熱性の樹脂膜
層で、ハンダリフローによるハンダ付けを行う際に回路
パターン上の不必要な部分に対するハンダの付着を阻止
する。従って、レジストパターンを薄く重ねた画像は、
むき出しの回路パターンよりも実物に近い視感を操作者
に与える。
【0027】請求項2の画像再生装置では、請求項1の
CAD出力装置の画像表示手段16に採用されて好まし
い画像再生装置の態様が示される。
CAD出力装置の画像表示手段16に採用されて好まし
い画像再生装置の態様が示される。
【0028】表裏の両面に画像素子を配置した板状の全
体が支持軸を中心に回転され、表裏を交互に操作者に対
向できる。操作者は、必要に応じて支持軸を中心にして
少ない力で全体を反転して、表裏の回路パターンを観察
できる。(図4参照)請求項3の画像再生装置では、請
求項1のCAD出力装置の画像表示手段16に採用され
て好ましい画像再生装置の別の態様が示される。
体が支持軸を中心に回転され、表裏を交互に操作者に対
向できる。操作者は、必要に応じて支持軸を中心にして
少ない力で全体を反転して、表裏の回路パターンを観察
できる。(図4参照)請求項3の画像再生装置では、請
求項1のCAD出力装置の画像表示手段16に採用され
て好ましい画像再生装置の別の態様が示される。
【0029】2枚の画像表示装置を折り畳んだ状態で全
体を反転して回路基板の裏表を観察できることに加え
て、必要ならば、2枚の画像表示装置を展開した状態
で、いわゆる開きの状態で回路基板の裏表を同時に一方
の方向から観察できる。(図5参照)
体を反転して回路基板の裏表を観察できることに加え
て、必要ならば、2枚の画像表示装置を展開した状態
で、いわゆる開きの状態で回路基板の裏表を同時に一方
の方向から観察できる。(図5参照)
【0030】
【実施例】図2は実施例のCAD出力装置の構成の説明
図、図3は図2のCAD出力装置の両面ディスプレイの
説明図である。ここでは、両面ディスプレイ装置にプリ
ント基板を画像出力した状態で、各種入力機器を通じて
画像を加工し、加工された画像をCADデータとして保
存できる。
図、図3は図2のCAD出力装置の両面ディスプレイの
説明図である。ここでは、両面ディスプレイ装置にプリ
ント基板を画像出力した状態で、各種入力機器を通じて
画像を加工し、加工された画像をCADデータとして保
存できる。
【0031】図2において、両面ディスプレイ装置26
は、全体が板状に形成され、表裏の両面に10インチ型
の液晶デバイス24、25を配置している。液晶デバイ
ス24にプリント基板の表側の回路パターンが画像表示
されるとき、液晶デバイス25にはプリント基板の裏側
の回路パターンが画像表示される。また、液晶デバイス
24、25には、同一の倍率で回路パターンがプリント
基板の輪郭画像と重ね合わせた状態で出力され、液晶デ
バイス24、25の表示画像は、両面ディスプレイ装置
26の表側と裏側のほぼ同一位置に位置決めされる。
は、全体が板状に形成され、表裏の両面に10インチ型
の液晶デバイス24、25を配置している。液晶デバイ
ス24にプリント基板の表側の回路パターンが画像表示
されるとき、液晶デバイス25にはプリント基板の裏側
の回路パターンが画像表示される。また、液晶デバイス
24、25には、同一の倍率で回路パターンがプリント
基板の輪郭画像と重ね合わせた状態で出力され、液晶デ
バイス24、25の表示画像は、両面ディスプレイ装置
26の表側と裏側のほぼ同一位置に位置決めされる。
【0032】ディスプレイ制御装置27は、CADデー
タ処理装置23で加工されたCADデータに基づいて液
晶デバイス24、25の動作信号を形成する。ディスプ
レイ制御装置27は、CADデータ処理装置23から送
出されたプリント基板の表裏のデータをそれぞれ液晶デ
バイス24、25の動作信号に変換する。
タ処理装置23で加工されたCADデータに基づいて液
晶デバイス24、25の動作信号を形成する。ディスプ
レイ制御装置27は、CADデータ処理装置23から送
出されたプリント基板の表裏のデータをそれぞれ液晶デ
バイス24、25の動作信号に変換する。
【0033】CADデータ処理装置23は、両面ディス
プレイ装置26に上述のような形式で画像表示を行わせ
るためのCADデータの加工を担当する。すなわち、倍
率を揃え、回路パターンをプリント基板の輪郭画像と重
ね合わせ、両面ディスプレイ装置26の表側と裏側のほ
ぼ同一位置に画像を位置決めする。そして、表裏一方の
画像が画面内で移動したり回転した際には、他方の画像
を追従させ、表裏の画像の対応状態が崩れないようにす
る。
プレイ装置26に上述のような形式で画像表示を行わせ
るためのCADデータの加工を担当する。すなわち、倍
率を揃え、回路パターンをプリント基板の輪郭画像と重
ね合わせ、両面ディスプレイ装置26の表側と裏側のほ
ぼ同一位置に画像を位置決めする。そして、表裏一方の
画像が画面内で移動したり回転した際には、他方の画像
を追従させ、表裏の画像の対応状態が崩れないようにす
る。
【0034】CADデータ処理装置23は、処理入力装
置22を通じた操作者の選択に基づいて、CADデータ
ベース21から該当する表裏の回路パターンのデータを
プリント基板の輪郭データと一緒に呼び出す。また、処
理入力装置22を通じた操作者の指令に基づいて、CA
Dデータベース21からIC等の実装部品や、プリント
基板を使用する機器内で干渉関係にある他のプリント基
板や機構部品の輪郭データを呼び出し、これらのデータ
を重ね合わせて複合画像のCADデータを演算加工す
る。これにより、各部品のプリント基板上の実装状態や
はんだ付け状態が模擬的に再現される。
置22を通じた操作者の選択に基づいて、CADデータ
ベース21から該当する表裏の回路パターンのデータを
プリント基板の輪郭データと一緒に呼び出す。また、処
理入力装置22を通じた操作者の指令に基づいて、CA
Dデータベース21からIC等の実装部品や、プリント
基板を使用する機器内で干渉関係にある他のプリント基
板や機構部品の輪郭データを呼び出し、これらのデータ
を重ね合わせて複合画像のCADデータを演算加工す
る。これにより、各部品のプリント基板上の実装状態や
はんだ付け状態が模擬的に再現される。
【0035】さらに、処理入力装置22を通じた操作者
の指令に基づいて、画像上にカーソルを出力し、新たな
配線を追加して出力し、画像上で注目すべき点や面積を
明度差や色彩差で際立たせた状態の画像データを作成す
る。このようにして更新されたCADデータは、必要な
らば、以前のCADデータを置き換える形式でCADデ
ータベース21に格納できる。
の指令に基づいて、画像上にカーソルを出力し、新たな
配線を追加して出力し、画像上で注目すべき点や面積を
明度差や色彩差で際立たせた状態の画像データを作成す
る。このようにして更新されたCADデータは、必要な
らば、以前のCADデータを置き換える形式でCADデ
ータベース21に格納できる。
【0036】処理入力装置22は、キーボード、タッチ
センサ、ライトペン、スキャナ、デジタイザ、マウス等
の入力機器の操作信号をCADデータおよびCADコマ
ンドに変換してCADデータ処理装置23に送出する。
センサ、ライトペン、スキャナ、デジタイザ、マウス等
の入力機器の操作信号をCADデータおよびCADコマ
ンドに変換してCADデータ処理装置23に送出する。
【0037】CADデータベース21は、プリント基板
の表裏の回路パターン、多層基板の各中間層の回路パタ
ーン、プリント基板に挿入されるIC等の部品の輪郭、
プリント基板を使用する機器内で干渉関係にある機構部
品や筐体の輪郭をCADデータの形で蓄積する。
の表裏の回路パターン、多層基板の各中間層の回路パタ
ーン、プリント基板に挿入されるIC等の部品の輪郭、
プリント基板を使用する機器内で干渉関係にある機構部
品や筐体の輪郭をCADデータの形で蓄積する。
【0038】図3において、両面ディスプレイ装置26
は、バックライトユニット26Bを共有して挟み込む2
枚の液晶デバイス24、25で構成される。両面ディス
プレイ装置26は、全体が板状に成形されており、操作
者は、枠部分を持ってかなり自由に両面ディスプレイ装
置26を移動し、回転し、反転する(裏返す)ことがで
きる。
は、バックライトユニット26Bを共有して挟み込む2
枚の液晶デバイス24、25で構成される。両面ディス
プレイ装置26は、全体が板状に成形されており、操作
者は、枠部分を持ってかなり自由に両面ディスプレイ装
置26を移動し、回転し、反転する(裏返す)ことがで
きる。
【0039】このような両面ディスプレイ26の有利な
使用方法の例は、コード部分を長く延長して設け、CA
D装置の本体から離れた位置で、検査対象のプリント基
板に両面ディスプレイ26を並べて交互に対比観察する
方法である。また、別の使用方法の例は、検査ラインの
1台のCAD装置に複数の両面ディスプレイ26を接続
し、一定倍率、一定姿勢に画像出力された回路パターン
を多人数で同時に利用する方法である。前者では、両面
ディスプレイ26の機動性が検査対象の移動を少なく済
ませ、後者では、両面ディスプレイ26の機動性が個々
の画像調整(回転や反転)を不要にする。
使用方法の例は、コード部分を長く延長して設け、CA
D装置の本体から離れた位置で、検査対象のプリント基
板に両面ディスプレイ26を並べて交互に対比観察する
方法である。また、別の使用方法の例は、検査ラインの
1台のCAD装置に複数の両面ディスプレイ26を接続
し、一定倍率、一定姿勢に画像出力された回路パターン
を多人数で同時に利用する方法である。前者では、両面
ディスプレイ26の機動性が検査対象の移動を少なく済
ませ、後者では、両面ディスプレイ26の機動性が個々
の画像調整(回転や反転)を不要にする。
【0040】図4は両面ディスプレイ装置の別の実施例
の説明図、図5は両面ディスプレイ装置のさらに別の実
施例の説明図である。図5中、(a) は折り畳まれた通常
の状態、(b) は展開した状態を示す。ここでは、両面デ
ィスプレイ装置に機械的な機能を付加して取扱い性を改
善している。
の説明図、図5は両面ディスプレイ装置のさらに別の実
施例の説明図である。図5中、(a) は折り畳まれた通常
の状態、(b) は展開した状態を示す。ここでは、両面デ
ィスプレイ装置に機械的な機能を付加して取扱い性を改
善している。
【0041】図4において、両面ディスプレイ装置46
は、全体が板状に形成され、表裏の両面に液晶デバイス
44、45を配置している。液晶デバイス44、45
は、プリント基板のそれぞれ別の面の画像を表示し、液
晶デバイス44、45の表示画像を通じて、実物のプリ
ント基板に近い人工的な現実感を操作者に提供すること
ができる。
は、全体が板状に形成され、表裏の両面に液晶デバイス
44、45を配置している。液晶デバイス44、45
は、プリント基板のそれぞれ別の面の画像を表示し、液
晶デバイス44、45の表示画像を通じて、実物のプリ
ント基板に近い人工的な現実感を操作者に提供すること
ができる。
【0042】両面ディスプレイ装置46は、重心を通る
線状に配置された回転軸41を介して指示台42に軸支
持されており、操作者は、小さな力で両面ディスプレイ
装置46を自由に反転し、液晶デバイス44、45の画
像を見比べ、交互に参照することができる。
線状に配置された回転軸41を介して指示台42に軸支
持されており、操作者は、小さな力で両面ディスプレイ
装置46を自由に反転し、液晶デバイス44、45の画
像を見比べ、交互に参照することができる。
【0043】図5(a) 、(b) において、両面ディスプレ
イ装置53は、中央部分で回動可能に連結された2枚の
片面ディスプレイ装置56、57で構成される。片面デ
ィスプレイ装置56、57は、それぞれ片側づつに液晶
デバイス54、55を配置しており、(a) の2つに折り
畳んだ状態では、図3や図4の実施例と同様な形式で出
力画像の利用が可能である。一方、(b) の展開した状態
では、片面ディスプレイ装置56、57の液晶デバイス
54、55にプリント基板がいわゆる開きの状態で画像
表示され、表裏両面の回路パターンを同時に1方向から
視認できる。
イ装置53は、中央部分で回動可能に連結された2枚の
片面ディスプレイ装置56、57で構成される。片面デ
ィスプレイ装置56、57は、それぞれ片側づつに液晶
デバイス54、55を配置しており、(a) の2つに折り
畳んだ状態では、図3や図4の実施例と同様な形式で出
力画像の利用が可能である。一方、(b) の展開した状態
では、片面ディスプレイ装置56、57の液晶デバイス
54、55にプリント基板がいわゆる開きの状態で画像
表示され、表裏両面の回路パターンを同時に1方向から
視認できる。
【0044】両面ディスプレイ装置53には、また、操
作者が指定した画面上の場所を示すカーソルC1、C2
や挿入部品の影A1、A2を出力することができる。カ
ーソルC1、C2や挿入部品の影A1、A2は、液晶デ
バイス54、55に画像表示されたプリント基板の表裏
の同一位置に重ねて画像出力される。カーソルC1、C
2や挿入部品の影A1、A2は、液晶デバイス54、5
5の画像上を連動して移動し、例えば、液晶デバイス5
4を視認して操作者が指定した場所は、液晶デバイス5
4上で表裏対応状態で正確に指定される。カーソルC
1、C2は、点滅するスポット画像や周囲と異なる色分
け区分に置き換えてもよい。
作者が指定した画面上の場所を示すカーソルC1、C2
や挿入部品の影A1、A2を出力することができる。カ
ーソルC1、C2や挿入部品の影A1、A2は、液晶デ
バイス54、55に画像表示されたプリント基板の表裏
の同一位置に重ねて画像出力される。カーソルC1、C
2や挿入部品の影A1、A2は、液晶デバイス54、5
5の画像上を連動して移動し、例えば、液晶デバイス5
4を視認して操作者が指定した場所は、液晶デバイス5
4上で表裏対応状態で正確に指定される。カーソルC
1、C2は、点滅するスポット画像や周囲と異なる色分
け区分に置き換えてもよい。
【0045】このような画面上での場所の指定方法によ
れば、例えば、プリント基板の片面に挿入した部品の足
先の他方の面における出所や、スルーホールを通じて連
絡された表裏の回路パターンの導通状態を、実物のプリ
ント基板上でよりもさらに容易に確認できる。
れば、例えば、プリント基板の片面に挿入した部品の足
先の他方の面における出所や、スルーホールを通じて連
絡された表裏の回路パターンの導通状態を、実物のプリ
ント基板上でよりもさらに容易に確認できる。
【0046】
【発明の効果】請求項1のCAD出力装置によれば、従
来のCAD出力装置とは異なり、画像表示された基板や
回路パターンを実物の回路基板に対するとほぼ同様な状
態で観察できるから、実物イメージの空間的な理解が容
易である。特に回路基板の裏表の回路パターンの対応関
係が直観的に把握され得る。
来のCAD出力装置とは異なり、画像表示された基板や
回路パターンを実物の回路基板に対するとほぼ同様な状
態で観察できるから、実物イメージの空間的な理解が容
易である。特に回路基板の裏表の回路パターンの対応関
係が直観的に把握され得る。
【0047】また、画像表示手段を手に取って任意に動
かし反転する等して、視点をあれこれと変えて回路パタ
ーンを検討できるから、従来のCAD装置のような煩雑
な操作が不要となり、回路パターンに対する集中が高ま
って、CADデータの更新作成や試作品の突き合わせ検
査の能率と精度が高まる。
かし反転する等して、視点をあれこれと変えて回路パタ
ーンを検討できるから、従来のCAD装置のような煩雑
な操作が不要となり、回路パターンに対する集中が高ま
って、CADデータの更新作成や試作品の突き合わせ検
査の能率と精度が高まる。
【0048】さたに、CAD出力装置の操作や画像の評
価に対する熟練を欠いていても、画面に表示された基板
や回路パターンを空間的に容易に把握でき、回路基板の
裏表の回路パターンの対応状態も直観的にかなり正確に
理解でき、これらの画像のCADデータの加工や修正も
視認状態で容易に実施できる。
価に対する熟練を欠いていても、画面に表示された基板
や回路パターンを空間的に容易に把握でき、回路基板の
裏表の回路パターンの対応状態も直観的にかなり正確に
理解でき、これらの画像のCADデータの加工や修正も
視認状態で容易に実施できる。
【0049】請求項2の画像再生装置によれば、画像再
生装置を反転することが操作者の苦にならず、頻繁に画
像再生装置を反転して、表裏の画像の空間的な理解を早
く正確に獲得できる。
生装置を反転することが操作者の苦にならず、頻繁に画
像再生装置を反転して、表裏の画像の空間的な理解を早
く正確に獲得できる。
【0050】請求項3の画像再生装置によれば、画像再
生装置の反転に加えて、画像再生装置の展開を利用で
き、回路基板の表裏の画像をいわゆる開き状態で同時に
視認できるから、表裏の画像の空間的な理解を早く正確
に獲得できる。
生装置の反転に加えて、画像再生装置の展開を利用で
き、回路基板の表裏の画像をいわゆる開き状態で同時に
視認できるから、表裏の画像の空間的な理解を早く正確
に獲得できる。
【図1】本発明の基本的な構成の説明図である。
【図2】実施例のCAD出力装置の構成の説明図であ
る。
る。
【図3】図2のCAD出力装置の両面ディスプレイ装置
の説明図である。
の説明図である。
【図4】両面ディスプレイ装置の別の実施例の説明図で
ある。
ある。
【図5】両面ディスプレイ装置のさらに別の実施例の説
明図である。
明図である。
【図6】従来のCAD装置の操作状態の説明図である。
11 記憶手段 12 操作手段 13 制御手段 14 画像素子 15 画像素子 16 画像表示手段 17 変換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 G09F 9/40 G06F 3/00 - 3/14
Claims (5)
- 【請求項1】 回路基板に形成される複数の基板設計デ
ータを蓄積させた記憶手段(11)と、 該複数の基板設計データの中から複数を選択して指示可
能な操作手段(12)と、 該指示に基づいて前記記憶手段から複数の基板設計デー
タを呼び出す制御手段(13)と、を有するCAD出力
装置において、 全体が反転可能なほぼ板状の外観に形成されて、表裏の
両面に画像素子(14、15)を配置し、前記複数の基
板設計データに対応する画像データをそれぞれ指定した
面に画像出力可能な画像表示手段(16)と、 前記呼び出された複数の基板設計データのうちの一部の
データから、残余のデータに対応する画像とほぼ同一の
倍率で反転されたパターン状態の画像データを作成する
変換手段(17)と、を有し、 前記表裏の画像素子(14、15)に、前記一部のデー
タに対応する画像データと残余のデータに対応する画像
データのうち、一方を反転した状態で同時に画像出力す
ることを特徴とするCAD出力装置。 - 【請求項2】 第1の表示部と、 該第1の表示部の背面に背中合わせに配置される第2の
表示部と、 回路基板データが記憶された記憶手段より、互いに対応
する表面画像データと裏面画像データとを読み出すとと
もに、該表面画像データに基づく表面画像を該第1の表
示部に、該裏面画像データに基づく裏面画像を該第2の
表示部に、両画像データの対応関係が両表示部の表裏で
再現されるように両画像を生成して表示させる制御手段
とを備えることを特徴とする画像表示装置。 - 【請求項3】 前記第1及び第2の表示部は、それぞれ
略方形平板状であり、背中合わせに配置された状態で互
いに接する1辺において相対的に回動可能に連結されて
おり、該回動によって同一平面に配置可能であることを
特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。 - 【請求項4】 前記第1及び第2の表示部を回転可能に
支持する支持手段を備えることを特徴とする請求項2に
記載の画像表示装置。 - 【請求項5】 入力操作に応じて、前記第1の表示部に
表示される表面画像又は前記第2の表示部に表示される
裏面画像を操作する画像操作手段と、 該画像操作手段による表面画像又は裏面画像の一方の画
像への操作に連動して、他方の画像を操作する連動操作
手段とを備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれ
か1項に記載の画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01498793A JP3249618B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | Cad出力装置、および画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01498793A JP3249618B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | Cad出力装置、および画像表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06231206A JPH06231206A (ja) | 1994-08-19 |
JP3249618B2 true JP3249618B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=11876306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01498793A Expired - Fee Related JP3249618B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | Cad出力装置、および画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3249618B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4613644B2 (ja) * | 2005-03-09 | 2011-01-19 | パナソニック株式会社 | 回路実装基板の外観検査方法 |
JPWO2013031386A1 (ja) * | 2011-08-29 | 2015-03-23 | Necカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 | 携帯端末装置 |
JP2020165713A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | 株式会社デンソーテン | 検査データ出力装置、表示システムおよび検査データ出力方法 |
JP6976613B1 (ja) * | 2020-09-24 | 2021-12-08 | 昭立電気工業株式会社 | はんだ付け作業プログラム作成システム、はんだ付け作業プログラム作成装置及びはんだ付ロボット |
JP2022093792A (ja) | 2020-12-14 | 2022-06-24 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 情報処理装置およびプログラム |
-
1993
- 1993-02-01 JP JP01498793A patent/JP3249618B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06231206A (ja) | 1994-08-19 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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