JP3249051B2 - エレメントおよびそのエレメントを収容、保持するエアクリーナ - Google Patents

エレメントおよびそのエレメントを収容、保持するエアクリーナ

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JP3249051B2 JP24085196A JP24085196A JP3249051B2 JP 3249051 B2 JP3249051 B2 JP 3249051B2 JP 24085196 A JP24085196 A JP 24085196A JP 24085196 A JP24085196 A JP 24085196A JP 3249051 B2 JP3249051 B2 JP 3249051B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メインフィルタよ
り上流側に配置されるプレフィルタの保持機構を備えた
エレメントおよび前記エレメントを構成部品として備え
たエアクリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平3−114568号公報には、メ
インフィルタより上流側に配置されるプレフィルタの保
持機構を備えたエアクリーナが開示されている。このエ
アクリーナは、ジグザグ状に折り返した濾材(以下、メ
インフィルタと称す)およびその外周部を内嵌固定する
筒状のエレメント枠により構成された細除塵用の主フィ
ルタエレメントと、粗除塵用の連続気泡体製の可撓膜か
らなる副フィルタエレメント(以下、プレフィルタと称
す)とを順にクリーナケースに挿入し、ケース蓋により
前記主フィルタエレメントとプレフィルタをクリーナケ
ース側に押しつける方式であり、プレフィルタを固定、
位置決めするための手段として、エレメント枠の内底部
よりメインフィルタの襞山より高く突出する4本の棒状
の位置決め係止具を用い、プレフィルタを挿通保持する
構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の固定手段に
よると、素材として保形性に優れ弾性復帰力を備えた発
泡体製のプレフィルタを主フィルタエレメントの上流側
でケース蓋により押さえ、かつ前記弾性復帰力との相対
的な作用により固定できるが、例えば空隙率の大きな不
織布など外力によって容易に変形する材質のものを用い
た場合、保形性が極めて低く、かつプレフィルタ自体を
固定するために必要とする適度な弾性復帰力が得られな
い。
【0004】さらに、例えば、エアクリーナの種類によ
っては、消音機能を付与する必要からプレフィルタと蓋
体との間に大きく空間を設けねばならない場合や、メイ
ンフィルタの上流側に配置された時、通気抵抗の増加を
最小限に押さえながら捕捉できるダスト量を増し、優れ
た濾過性能を発揮できるように、空隙率の大きな不織布
製のプレフィルタを採用する必要がある場合などでは、
前記従来の固定手段以外の固定手段でプレフィルタを固
定する必要がある。
【0005】本発明は、柔軟性に富み、嵩高で高空隙率
の濾材をプレフィルタとして用いる場合、前記優れた濾
過性能を低下せしめることなく、プレフィルタを固定す
ることのできるエレメントおよびそのエレメントを収
容、保持するエアクリーナを提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のエレメント
は、襞折りされたメインフィルタと、該メインフィルタ
より上流側に配置され空隙率が94〜99%の不織布か
らなるプレフィルタと、該メインフィルタの襞折り形状
を保持するとともに該プレフィルタに対向する側の面に
は上流側に向かって突出して該プレフィルタを取り付け
る係止用突起が設けられた樹脂製フレームと、からな
り、該係止用突起は、該プレフィルタを貫通する軸部
と、該軸部の先端側に形成されるとともに、該プレフィ
ルタの上流側に位置し、該プレフィルタを固定する先端
径大部をもつことを特徴とする。
【0007】請求項2のエレメントは、前記請求項1に
記載のエレメントにおいて、樹脂製フレームを構成する
樹脂の融点より高い融点をもつ素材から形成され、係止
用突起の先端径大部外径より大きな外径および該係止用
突起の軸部外径より大きな内径をもつ環状部材を、プレ
フィルタの上流側面と該先端径大部との間に配置したこ
とを特徴とする。
【0008】請求項3のエレメントは、襞折りされたメ
インフィルタと、該メインフィルタより上流側に配置さ
れ空隙率が94〜99%の不織布からなるプレフィルタ
と、該メインフィルタの襞折り形状を保持するとともに
該プレフィルタに対向する側の面には上流側に向かって
突出して該プレフィルタを取り付ける係止用突起が設け
られた樹脂製フレームと、からなり、該係止用突起は、
該プレフィルタを貫通する軸部と、該軸部の先端側に形
成されるとともに、該プレフィルタの上流側に位置し、
該プレフィルタを固定する先端屈曲押さえ部をもつこと
を特徴とする。
【0009】請求項4のエレメントは、襞折りされたメ
インフィルタと、該メインフィルタより上流側に配置さ
れ空隙率が94〜99%の不織布からなるプレフィルタ
と、該メインフィルタの襞折り形状を保持するとともに
該プレフィルタに対向する側の面には該プレフィルタを
固定する係止用穴をもつ樹脂製フレームと、該プレフィ
ルタを介して樹脂製フレームの係止用穴に着脱可能に挿
入される挿入部および挿入部の他端側に形成され該プレ
フィルタの上流側面側に位置し、該プレフィルタを固定
する傘状の把持部とをもつ止め具とからなることを特徴
とする。
【0010】前記請求項4に記載のエレメントにおい
て、止め具は、挿入部にその先端に向かう途中で幅が広
くなる幅広部分と、幅広部分の中央に形成されたスリッ
トあるいは孔、若しくは、その先端に向かうほど幅が狭
くなる複数個のリブを有しても良い。また、前記請求項
4に記載のエレメントにおいて、係止用穴近傍の樹脂製
フレームの端面とプレフィルタの下流側面との間にリン
グ部材を介置しても良い。さらにこのリング部材には、
プレフィルタの下流側面に当接する側の面に、複数の小
突起を形成することが望ましい。
【0011】請求項5のエレメントは、襞折りされたメ
インフィルタと、該メインフィルタより上流側に配置さ
れ空隙率が94〜99%の不織布からなるプレフィルタ
と、該メインフィルタの襞折り形状を保持するとともに
該プレフィルタに対向する側の面には該プレフィルタを
取り付ける係止用穴をもつ樹脂製フレームとからなり、
該プレフィルタは、樹脂製フレームの係止用穴に対向
する部分を凸状に硬化させた結合凸部をもつとともに、
該結合凸部を前記係止用穴に着脱可能に挿入して、前記
プレフィルタを樹脂製フレームに固定したことを特徴と
する
【0012】特に、前記請求項4または前記請求項5に
記載のエレメントにおいて、樹脂製フレームの係止用穴
は、メインフィルタの襞山の稜線に直交する方向に伸び
その両端を枠状部の外枠フレームに連結された補強リブ
の上流側の端面に設けられていることが望ましい。請求
項6のエアクリーナは、前記請求項1、前記請求項2、
前記請求項3、前記請求項4または前記請求項5に記載
のエレメントにおいて、一端側に開口する収容部を形成
するケース本体と該収容部の該開口を開閉可能に該ケー
ス本体に装着されるキャップとで構成されたハウジング
と、該ハウジングの該収容部に収容、保持されると、か
らなることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】プレフィルタは、襞折りされたメ
インフィルタより上流側に配置され空隙率が94〜99
%の不織布からなる。不織布を構成する繊維の種類とし
てはポリエステル、ナイロン、アクリル、レーヨン、綿
などを用いることができる。プレフィルタの目付量は、
100〜600g/m2 、空隙率が94〜99とする
ことができる。プレフィルタの厚さは10〜30mmと
することができる。前記プレフィルタの目付量、空隙
率、厚さを前記範囲内で設定することにより、樹脂製フ
レームに組付け、かつメインフィルタより上流側に配置
した状態でダストを含むエアを通気、濾過する時の通気
抵抗を、発泡体等から形成される従来のプレフィルタよ
りも小さくすることができる。
【0014】また、本件のプレフィルタは、所定の期間
使用した後(ダストの捕捉により通気抵抗が増した
後)、樹脂製フレームから取り外すことなく、エアブロ
ーによって前記ダストを取り除くことが可能であり、再
生能(ほぼ初期値と同じレベルまでに、ダストの捕捉機
能が回復できる能力)が大きく、従ってエアブローする
ことにより繰り返し使用できる。
【0015】係止用突起は、プレフィルタを貫通する軸
部と、軸部の先端側に形成されるとともに、プレフィル
タの上流側に位置し、プレフィルタを固定する先端径大
部をもつ。係止用突起の材質としては、融点が150〜
180℃の範囲のポリピレンなどを用いることができ
る。また、係止用突起の少なくとも軸部は、樹脂製フレ
ームと同一の材料で一体的に形成されることが望まし
い。
【0016】前記軸部の径は、プレフィルタの貫通孔の
内径の大きさに応じて種々設定することができるととも
に、ある程度の強度を有し、また短時間(約2分)の加
熱で軟化(溶融)し、加圧することによってプレフィル
タの貫通孔の内径より大きな先端径大部として塑性変形
できる範囲であることが望ましい。環状部材は、その素
材として融点が約200〜240℃の範囲のナイロンな
どを用いることができる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明のエレメントを実施例1〜実
施例6により説明するとともに、本発明のエアクリーナ
を実施例7により説明する。 (実施例1)図1に示す実施例1のエレメント1は、メ
インフィルタ2と、プレフィルタ3と、樹脂製フレーム
4と、からなる。
【0018】メインフィルタ2は、ポリエステル製の不
織布が襞折りされた襞折り部20をもち、略直方体の外
観に形成されている。プレフィルタ3は、ポリエステル
製の平板状不織布からなり、目付量が300g/m2
空隙率が96%と大きく、厚さtが20mmで、略長方
形の外観に形成されている。プレフィルタ3には、四隅
にその厚み方向に(一面31側より他面32側に)貫通
する内径4mmの計4つの孔30が形成されている。
【0019】樹脂製フレーム4は、タルク20%入りの
ポリプロピレン(融点:167℃)を用いて型成形され
たものである。樹脂製フレーム4は、内部に所定深さで
略直方体の収容空間Sを形成するとともに、収容空間S
を取り囲む2つの長辺フレーム部50、53および短辺
フレーム部51、52と、短辺フレーム部51、52と
平行で所定の間隔を保持した位置に形成され、両端を長
辺フレーム部50、53に連結する3つの仕切りフレー
ム部(補強リブ)54、55、56をもつ枠状部5と、
前記仕切りフレーム部54の一端面540およびフレー
ム部56の一端面560に形成され、かつ一端面54
0、一端面560より突出し、前記プレフィルタ3の4
つの孔30に対向する位置に形成された4つの係止用突
起6とをもつ。
【0020】この係止用突起6は、襞折り部20の嶺方
向を所定の間隔を隔てて互いに横切って平行に伸びる3
つの仕切りフレーム部54、55、56のうち、両脇に
寄った位置に設けられている仕切りフレーム部54、5
6の二つに突出形成され、かつ長辺フレーム部50、5
3との連結部近傍に一本ずつ設けられ、計4本が形成さ
れている。
【0021】図2に示すように、各係止用突起6は、直
径が約3mmの軸部60と、軸部60の先端側を熱変形
させることにより形成され断面略半円状で直径が約6m
mの先端径大部61とよりなる。なお、前記軸部60の
数値および先端径大部61の断面形状は限定されるもの
ではない。例えば軸部60の直径は、前記プレフィルタ
3の孔30の内径の大きさに応じて種々設定することが
でき、かつ他の物質が触れたほどでは折れず、また短時
間(約2分)の加熱で軟化(溶融)し、加圧することに
よってプレフィルタ3の孔30の内径より大きな形状の
先端径大部61を塑性変形できる範囲であることが望ま
しい。
【0022】そして、樹脂製フレーム4には、その収容
空間Sにメインフィルタ2が収容される。すると、メイ
ンフィルタ2の襞折り部20の頂部(襞山)200は、
樹脂製フレーム4の収容空間Sを形成する枠状部5の仕
切りフレーム部54、56の頂部となる一端面540、
560よりやや低い位置となる。次いで、樹脂製フレー
ム4の各軸部60に、プレフィルタ3の各孔30を挿通
する。すると、プレフィルタ3は、その他面32がメイ
ンフィルタ2の襞折り部20の頂部200に対向すると
ともに、図2に示されるように他面32の一部が仕切り
フレーム部54、56の一端面540、560に載置さ
れる。
【0023】さらに、樹脂製フレーム4の各係止用突起
6に、ワッシャ7が挿通され、かつワッシャ7がプレフ
ィルタ3の一面31側に着座する。前記ワッシャー7
は、融点が220℃のナイロン製であり、外径約15m
m、内径約3mm、厚さ約2mmである。この状態で各
軸部60に対しワッシャ7より突出する部分を約190
℃に加熱した後、加圧することによって、断面半円形に
変形した直径約5mmの先端径大部61がワッシャー7
に当接した状態で形成される。
【0024】このときワッシャー7は、ナイロン製であ
り、軸部60を形成するポリプロピレンの融点(167
℃)より高い融点(220℃)であるため、プレフィル
タ3に対し熱的なシールドとして作用し、軸部60の先
端部を熱変形して先端径大部61を形成する過程でプレ
フィルタ3に熱的な損傷を与えることはない。なお、ワ
ッシャー7の材質としては、前記ナイロンの他、鉄、ア
ルミナ、ベーク材などを用いることができる。
【0025】前記のように軸部60には、その先端側部
にワッシャー7を介在してプレフィルタ3の一面31を
押圧する先端径大部61が形成される。このため、プレ
フィルタ3は、その他面32側を樹脂製フレーム4の枠
状部5における長辺フレーム部50、53、短辺フレー
ム部51、52、仕切りフレーム部54、55、56に
当接し、メインフィルタ2の一面21に若干の隙間を保
って対向した状態となり、かつ仕切りフレーム部54、
56の一端面540、560とワッシャ7とで挟持され
る領域によって固定保持できる。
【0026】すなわち、エレメント1を例えば、参照と
して図20に示すエアクリーナ1F内に収容して用いた
場合、前記プレフィルタ3は、空隙率が94〜99%と
大きく、嵩高となるために、エアクリーナ1F内部の空
間の多くを濾過作用に充分に活用でき、かつエアの通気
抵抗の増加が少ないこと、捕捉されるダストの保持量を
向上できること、所定の期間使用された後、エアクリー
ナ1F内よりエレメント1を取り出し、かつ樹脂製フレ
ーム4に固定したままのメインフィルタ2およびプレフ
ィルタ3のブロー清掃が簡単にでき、エア濾過機能を繰
り返し回復できる。
【0027】また、エレメント1全体の通気抵抗は、従
来の発泡体製のプレフィルタを用いた場合の70mmA
gに対して60mmAg(at6.5m3 /min)と
なるため、濾過時の圧力損失を減少させることができ
る。なお、前記枠状部5のフレーム部54、56の一端
面540、560より突出させて形成した係止用突起6
およびプレフィルタ3の孔30の数は、4つに限定され
るものではなく、増減可能である。
【0028】(実施例2)図3および図4に示す実施例
2のエレメント1Aは、実施例のエレメント1における
係止用突起6とワッシャー7を用いる代わりに、直径が
約3mmの軸部60aと、軸部60aの先端側を熱変形
させることにより形成され断面略半円状で直径が約10
mmの先端径大部61aとよりなる係止用突起6aを設
け、前記ワッシャー7を用いずにすむようにしたこと以
外は、実施例のエレメント1の構成と同じである。
【0029】実施例2のエレメント1Aは、実施例1の
場合とほぼ同じ効果が得られる他、前記ワッシャー7を
用いずに、かつほぼワッシャー7の外径と同じ最大直径
をもつ先端径大部61aによってプレフィルタ3を固定
できる。このため、エレメント1Aの構成部品が実施例
1のエレメント1の構成部品より低減できる。なお、実
施例2のエレメント1Aによれば、実施例1と比較して
係止用突起6aの先端径大部61a近傍のプレフィルタ
3に熱的なストレスが加わるが、全体としての濾過性能
が大きく低下することはない。
【0030】また、係止用突起6aの先端部を熱変形さ
せる代わりに、その先端部に抜け止め用の別部材を接合
若しくは溶着させることもできる。 (実施例3)図5および図6に示す実施例3のエレメン
ト1Bは、実施例のエレメント1における係止用突起6
とワッシャー7を用いる代わりに、軸部60bをプレフ
ィルタ3の孔30に挿通後、略く字状に熱変形させて、
プレフィルタ3の一面31に当接する先端屈曲押さえ部
61bを形成した係止用突起6bを用いたこと以外は、
実施例のエレメント1の構成と同じである。
【0031】実施例3のエレメント1Bは、実施例1の
場合とほぼ同じ効果が得られる他、前記ワッシャー7を
用いずに、先端屈曲押さえ部61bによってプレフィル
タ3を固定できる。このため、エレメント1Bの構成部
品が実施例1のエレメント1の構成部品より低減でき
る。また、実施例3のエレメント1Bによれば、軸部6
0bの屈曲部分62bのみを加熱することにより先端屈
曲押さえ部61bを形成できるため、加熱対象領域が実
施例2の係止用突起6bの先端径大部61bと比較して
プレフィルタ3の一面31より離れるため、プレフィル
タ3に熱的なストレスが加わることを低減できる。ま
た、本実施例は、軸部60bの一部を屈曲させるのみで
あるため、製造が容易であり、ワッシャー等の別部品も
必要ないため、生産性にも優れる。
【0032】(実施例4)図7および図10に示す実施
例4のエレメント1Cは、実施例のエレメント1におけ
るメインフィルタ2、プレフィルタ3を固定する係止用
突起6を備えた樹脂製フレーム4の代わりに、メインフ
ィルタ2c、プレフィルタ3を固定する固定具8を取り
付ける係止用穴6cを備えた樹脂製フレーム4cを用い
たこと以外は、実施例のエレメント1の構成とほぼ同じ
である。
【0033】樹脂製フレーム4cは、メインフィルタ2
cを収容する収容空間Sを取り囲む2つの長辺フレーム
部50c、53cおよび短辺フレーム部51c、52c
と、長辺フレーム部50c、53cと平行で所定の間隔
を保持した位置に形成され、両端を短辺フレーム部51
c、52cに連結する2つの仕切りフレーム部54c、
56cをもつ枠状部5cと、前記仕切りフレーム部54
cの一端面540cおよび仕切りフレーム部56cの一
端面560cに形成され、前記プレフィルタ3の4つの
孔30に対向する位置に形成された4つの係止用穴6c
とをもつ。
【0034】係止用穴6cは、内径3mmで深さ約15
mmに設定されたストレート形状のものである。固定具
8は、ナイロン製のものであり、外径5mmの軸部80
と、軸部80の上端側に形成された径大押さえ部81
と、径大押さえ部81より垂直に突出させた摘み部82
と、軸部80の下端側に形成され、前記仕切りフレーム
部54c、56cの係止用穴6cに着脱可能な挿入部8
3をもつ。
【0035】前記軸部80は、プレフィルタ3の孔30
の内径より若干大きめの外径に設定されている。径大押
さえ部81は、実施例1のワッシャ7、実施例2の係止
用突起6aの先端径大部61a、実施例3の係止用突起
6bの先端押さえ部61bなどと同じように、プレフィ
ルタ3の一面31側に当接し、固定する。摘み部82
は、作業者が把持して固定具8を前記樹脂製フレーム4
cに着脱自在に操作しやすくするためのものである。挿
入部83は、上下方向のほぼ中央でスリット830をも
ち巾wが前記係止用穴6cより広く、先端Oに向かって
細くなった形状であり、前記スリット830によって巾
w方向に縮小および縮小状態より拡張可能、いわゆる弾
性変形する形状に設定され、かつ係止用穴6cに挿入お
よび引き抜くことができる。
【0036】実施例4のエレメント1Cによると、樹脂
製フレーム4cの収容空間Sにメインフィルタ2cを収
容した状態で枠状部5cに載置されたプレフィルタ3を
固定する場合には、固定具8の摘み部82を把持し、挿
入部83をプレフィルタ3の孔30を介して、仕切りフ
レーム部54c、56cの係止用穴6cに挿入する。す
ると、固定具8は、挿入部83をその巾wより狭い係止
用穴6cに、弾性変形しながら挿入され、かつ軸部80
の下端800が仕切りフレーム部54cの一端面540
cおよび仕切りフレーム部56cの一端面560cに当
接する位置に達するまで移動する。このとき挿入部83
は、弾性変形に伴う反力によって係止用穴6cに係止す
る。また固定具8の径大押さえ部81は、プレフィルタ
3に対し、その一面31側に当接し、固定する。
【0037】実施例4のエレメント1Cは、実施例1の
場合とほぼ同じ効果が得られる他、実施例1の係止用突
起6、実施例2の係止用突起6a、実施例3の係止用突
起6bを熱変形させる代わりに、着脱自在な固定具8を
用いてプレフィルタ3を固定するものであるため、前記
熱変形させる工程を必要とせず、さらに必要に応じてプ
レフィルタ3を取り外しおよび固定、などの操作を繰り
返し行うことができる。
【0038】なお、固定具8の挿入部83が着脱可能な
前記係止用穴6cは、ストレート形状のもののものに限
定されるものではなく、例えば図11に示されるよう
に、入口6c1の内径を、内部6c2の内径より小さな
値とすることによって、挿入部83が抜け難い形状とす
ることも可能である。 (実施例5)図12乃至図18に示す実施例5のエレメ
ント1Dは、実施例4のエレメント1Cにおけるフレー
ム部54c、56cの係止用穴6cおよび固定具8を用
いる代わりに、平面形状が十字形の係止用穴6d(図1
6参照)を用いたこと、環状溝801を形成した軸部8
0d(図14参照)と断面十字形の挿入部83d(図1
5参照)をもつ固定具8dを用いたこと、さらに前記環
状溝801に装着されプレフィルタ3の他端32側に当
接する下端側押さえプレート9(図13参照)を用いた
こと以外は、実施例4のエレメント1Cの構成と同じで
ある。
【0039】係止用穴6dは、図12、18に示される
ようにフレーム部54c、56cに形成され、図16に
示されるように平面形状が十字形でその溝巾aが1m
m、溝内大径bが4mm、溝内小径cが2.5mmに設
定されている。固定具8dの軸部80dの外径Cが4m
m、環状溝801は、それぞれ径大押さえ部81の下端
面より2mm先端側に寄った位置の軸部80d外周に形
成され、溝巾が2mm、溝深さが1mm、径(環状溝8
01部分の径)Dが3mmである。
【0040】固定具8dの挿入部83dは、図14、1
5に示されるように、断面十字形で4つの突起部分(リ
ブ)832と、各突起部分832の間に形成された4つ
の突逃がし部833とよりなる。突起部分832は、そ
の巾Aが約1mm、直線上にある2つの突起部分832
の先端間の長さBが3.5mmである。なお、前記係止
用穴6dと固定具8dとの値は、前記値に限定されるも
のではなく、次に示す関係の範囲で種々設定できる。
【0041】すなわち、係止用穴6dと挿入部83dと
の大きさの関係は、巾A<溝巾a、 長さB<溝内大
径b、 外径C>溝内小径c、径(環状溝801部分
の径)D<溝内小径c、の関係に設定されている。下端
側押さえプレート9は、ナイロン製の円板形状のもの
で、厚さが2mm、外径が15mmで中央に内径が3.
2mmの孔90をもつとともに、一面91側に円周方向
に所定の間隔を隔て配列された略三角錐状のズレ防止用
の多数の突起92をもつ。
【0042】実施例5のエレメント1Dによると、樹脂
製フレーム4c(図7参照)の収容空間Sにメインフィ
ルタ2cを収容した状態で枠状部5cに載置されたプレ
フィルタ3を固定する場合には、まず図13に示す位置
関係のように配置されたプレフィルタ3と、固定具8d
と、下端側押さえプレート9とが組付けられる。すなわ
ち、固定具8dの摘み部82を把持し、挿入部83dを
プレフィルタ3の一面31側より他面32側に向かって
孔30に挿通させることにより、孔30に軸部80dが
位置し、プレフィルタ3の他面32側に挿入部83dが
突出する。この挿入部83dを、一端91側をプレフィ
ルタ3の他面32側に対向させた状態の下端側押さえプ
レート9の中心孔90に押し込み、かつ中心孔90を、
軸部80dの環状溝801に取り付ける(図18参
照)。
【0043】このとき、下端側押さえプレート9の一端
面91側に形成されている突起92(図17参照)がプ
レフィルタ3の他面32側に食い込み互いに位置ずれを
発生させない状態となる。次いで、プレフィルタ3およ
び下端側押さえプレート9を一体的に取り付けた固定具
8dは、その挿入部83dを図18の示す矢印方向に樹
脂製フレーム4cのフレーム部54d、56dの各係止
用穴6dに挿入され、図12に示すように取り付けられ
る。
【0044】ここで、各係止用穴6dに挿入される固定
具8dの挿入部83dは、その断面形状が十字形であ
り、しかも、その先端Oに近づくほど幅の狭くなる4つ
の突起部分832と、4つの突逃がし部833とが形成
されて構造的に弾性変形し易いものとなっている。この
ため、固定具8dの挿入部83dは、各係止用穴6dに
挿入され易く、抜けにくい。
【0045】実施例5のエレメント1Dは、実施例4の
場合とほぼ同じ効果が得られる他、押さえプレート9の
一端面91側に形成されている突起92がプレフィルタ
3の他面32側に食い込み互いに位置ずれを発生させな
い効果が得られる。 (実施例6)図19に示す実施例6のエレメント1E
は、実施例4のエレメント1Cにおける固定具8を用い
る代わりに、予め、熱融着繊維又は化学繊維を混入した
形成したプレフィルタ3eを、熱プレス等によってその
ー面31e側より他面32e側に向かって凸状に熱成形
し、かつプレフィルタ3eに一体化され係止用穴6cに
挿入可能な大きさで中空状の突起よりなる挿入部83e
として形成する。
【0046】実施例6のエレメント1Eによれば、前記
実施例1〜実施例5の構成に比べ部品点数を低減でき、
コスト面で有利となる。 (実施例7)図20に示す実施例7のエアクリーナ1F
は、ハウジングを構成するケース10と、ケース10に
着脱可能に装着される蓋体11と、前記ケース10内に
収容される前記実施例1のエレメント1、実施例2のエ
レメント1A、実施例3のエレメント1B、実施例4の
エレメント1C、実施例5のエレメント1D、実施例6
のエレメント1Eのいずれかひとつと、よりなる(以
下、説明上エレメント1と称す)。
【0047】ケース10は、ガラス繊維やタルクで強化
されたポリプロピレンからなる有底容器状であって、エ
レメント1を着脱自在に収容するとともに、ダスティ側
空間を形成する収容部100と、この収容部100と外
部とを連通するとともに外部からの濾過対象とするエア
ーを収容部100に導入するための筒状のエアー導入部
(インレット)101と、蓋体11を揺動可能に係合保
持する係合部102が形成されている。また、ケース1
0の外周部には、前記係合部102と所定の間隔を隔て
た位置に一端103aが軸支され、前記一端103aを
中心として揺動する他端側引っ掛け部103bを形成す
るクランプ部材103が取り付けられている。
【0048】蓋体11は、ガラス繊維やタルクで強化さ
れたポリプロピレンからなる有底容器状であって、クリ
ーン側空間を形成する収容部110と、エレメント1を
濾過した浄化後のエアーを図略のエンジン側に送り込む
インテークマニホールドに供給する筒状のエアー導出部
(アウトレット)111と、ケース10の係合部102
に係合するとともに、係合部102とでヒンジ12を構
成し、揺動中心となる係合支軸部112が形成されてい
る。また、蓋体11の外周部には、前記係合支軸部11
2と所定の間隔を隔てた位置に、前記ケース10のクラ
ンプ部材103の他端側引っ掛け部103bを係止する
引っ掛け突起113が形成されている。
【0049】そして蓋体11が開き状態にあるケース1
0の収容部100に、エレメント1を収容した後、蓋体
11が前記ヒンジ12を軸として閉じられる。この閉じ
状態は、蓋体11の引っ掛け突起113にケース10の
クランプ部材103を係止することによって保持され、
エアクリーナ1Fとして用いられ、かつこの状態でエア
ー導入部(インレット)101からケース10のダステ
ィ側空間を形成する収容部100に流入したダストを含
むエアーがエレメント1で浄化され、かつ蓋体11のク
リーン側空間を形成する収容部110に導出した後、エ
アー導出部(アウトレット)111から、エンジン側に
送り込むインテークマニホールドに供給される。
【0050】従って、実施例7のエアクリーナ1Fによ
ると、ケース10の収容部100と、蓋体11の収容部
110とに、前記実施例1のエレメント1、実施例2の
エレメント1A、実施例3のエレメント1B、実施例4
のエレメント1C、実施例5のエレメント1D、実施例
6のエレメント1Eのいずれかひとつを収容できる。そ
して所定の期間使用後、必要に応じて前記エレメント1
〜1Eのいずれかひとつを取り出してブロー清掃を実施
し、エア濾過機能を回愎させた後、再度、ケース10の
収容部100と、蓋体11の収容部110とに収容され
再使用される。これらの操作は、繰り返し行うことがで
きる。
【0051】
【効果】(1)請求項1のエレメントによると、樹脂製
フレームに収容されたメインフィルタの上流側に配置さ
れ空隙率が94〜99%の不織布からなるプレフィルタ
に対し、係止用突起の軸部の先端側に形成された先端径
大部と、仕切りフレーム部の一端面とで挟持される領域
により固定することができる。
【0052】このため、エレメントをエアクリーナ内に
収容して使用した場合、このプレフィルタは、空隙率が
94〜99%と大きく、嵩高であるが故に、エアクリー
ナ内部の空間の比較的多くをエアの濾過に利用すること
ができ、従って、濾過体の体積を大きく設定できるので
ダストの保持量を向上できる。また、前記プレフィルタ
は、空隙率が94〜99%と大きく、プレフィルタ内部
に太い通気流路が形成できるために、エアの通気抵抗の
増加が少なく、メインフィルタのブロー清掃を必要とす
る時期において、樹脂製フレームより取り外すことなく
固定したままの状態でメインフィルタのブロー清掃が簡
単にでき、メインフィルタおよびプレフィルタのエア濾
過機能を繰り返し回復できる。 (2)請求項2のエレメントによると、樹脂製フレーム
に収容されたメインフィルタの上流側に配置され空隙率
が94〜99%の不織布からなるプレフィルタに対し、
係止用突起に形成された先端径大部および樹脂製フレー
ムを構成する樹脂の融点より高い融点をもつ素材から形
成され環状部材と、仕切りフレーム部の一端面とで挟持
される領域により固定することができる。
【0053】このため、請求項2のエレメントは、請求
項1のエレメントの効果に加えて環状部材の融点が係止
用突起の融点より高いため、プレフィルタに対し熱的な
シールドとして作用し、係止用突起の先端部を熱変形し
て先端径大部を形成する過程でプレフィルタに熱的な損
傷を与えることはない。 (3)請求項3のエレメントによると、樹脂製フレーム
に収容されたメインフィルタの上流側に配置され空隙率
が94〜99%の不織布からなるプレフィルタに対し、
係止用突起に形成された先端屈曲押さえ部と、仕切りフ
レーム部の一端面とで挟持される領域により固定するこ
とができる。
【0054】このため、請求項3のエレメントは、請求
項1のエレメントの効果に加えて、係止用突起の両端の
間の一部分のみを加熱して屈曲させて先端屈曲押さえ部
を形成できるため、加熱対象領域が先端屈曲押さえ部お
よびプレフィルタの一面より離れるため、プレフィルタ
に熱的なストレスが加わることを低減できる。また、係
止用突起の一部を屈曲させるだけで良いため、構造が簡
単で生産性にも優れる。 (4)請求項4のエレメントによると、樹脂製フレーム
に収容されたメインフィルタの上流側に配置され空隙率
が94〜99%の不織布からなるプレフィルタに対し、
仕切りフレーム部の一端面の係止用穴に挿入部を挿入さ
れた止め具の傘状の把持部と、フレーム部の一端面とで
挟持される領域により固定することができる。
【0055】このため、請求項4のエレメントは、請求
項1のエレメントの効果に加えて、着脱自在な止め具を
用いてプレフィルタを固定するものであるため、前記熱
変形させる工程を必要とせず、さらに必要に応じてプレ
フィルタを取り外しおよび固定、などの操作を繰り返し
行うことができる。従って、プレフィルタのみ、あるい
はメインフィルタのみの清掃など個々のサービス性が向
上し、また別々の交換も可能となる。 (5)また、前記請求項4に記載のエレメントにおい
て、止め具の挿入部に、その先端に向かう途中で幅が広
くなる幅広部分と、幅広部分の中央に形成されたスリッ
トあるいは孔を形成せしめるか、あるいは挿入部に、そ
の先端に向かうほど幅が狭くなる複数個のリブを形成す
ることによって、止め具を係止用穴に圧入する際に、係
止用穴内部の空気が円滑に抜け、閉じ込められた空気が
反発バネとなって作用し、止め具圧入時に大きな挿入加
重が必要になることはない。 (6)また、前記請求項4に記載のエレメントにおい
て、エレメントにおける止め具の径大押さえ部と、軸部
に取り付けられたプレートとによって予めプレフィルタ
を挟持した後、その挿入部を、仕切りフレーム部の一端
面の係止用穴に挿入することにより、プレフィルタを樹
脂製フレームに固定することができる。
【0056】このような構成をとった場合、プレフィル
タを固定するに先立って、止め具とプレフィルタとを一
体化でき、固定操作しやすい。 (7)さらに、前記請求項4に記載のエレメントにおい
て、リング部材のプレフィルタの下流側面に当接する側
の面に、複数の小突起を形成しても良い。この時、リン
グ部材の複数の小突起がプレフィルタの他面側に食い込
み、位置ずれを発生させずにリング部材を取り付けるこ
とができる。 (8)請求項5のエレメントによると、樹脂製フレーム
に収容されたメインフィルタの上流側に配置され空隙率
が94〜99%の不織布からなるプレフィルタを、この
プレフィルタの一部を硬化させて形成した結合凸部を係
止用穴に挿入することによってプレフィルタを固定でき
る。
【0057】従って、請求項5のエレメントは、部品点
数を低減できる。 (9)また、前記請求項4または前記請求項5に記載の
エレメントの樹脂製フレームの係止用穴を、メインフィ
ルタの襞山の稜線に直交する方向に伸び、その両端を枠
状部の外枠フレームに連結された補強リブの上流側の端
面に設けた場合、平板状のプレフィルタの端から、少し
中央に寄った位置で、樹脂製フレームに接合されるた
め、接合した部分の強度がある程度保たれ、全体として
プレフィルタの接合を確実なものとすることができる。 (10)請求項6のエアクリーナによると、ハウジング
の収容部に、前記請求項1、前記請求項2、前記請求項
3、前記請求項4または前記請求項5に記載の各エレメ
ントのひとつを収容、保持した状態で用いられる。
【0058】そして所定の期間使用後、必要に応じて前
記エレメントをハウジングの収容部より取り出してブロ
ー清掃を実施し、エア濾過機能を回復させた後、再度、
ハウジングの収容部に収容され再使用される。これの操
作は、繰り返し行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のエレメントを示す斜視図。
【図2】図1における仕切りフレーム部の一端面より突
出する係止用突起に形成された先端径大部によって、プ
レフィルタをその一面側にワッシャーを介在して固定す
る状態を示す断面図。
【図3】実施例2のエレメントを示す斜視図。
【図4】図3における仕切りフレーム部の一端面より突
出する係止用突起に形成された先端径大部によって、プ
レフィルタを固定する状態を示す断面図。
【図5】実施例3のエレメントを示す斜視図。
【図6】図5における仕切りフレーム部の一端面より突
出する係止用突起に形成された先端屈曲押さえ部によっ
て、プレフィルタを固定する状態を示す断面図。
【図7】実施例4のエレメントを示す斜視図。
【図8】図7における仕切りフレーム部の一端面の係止
用穴に、挿入部を挿入された止め具の径大押さえ部によ
って、プレフィルタを固定する状態を示す断面図。
【図9】図7における止め具を径大押さえ部側より見た
斜視図。
【図10】図7における止め具を挿入部側より見た斜視
図。
【図11】図7における仕切りフレーム部の一端面の係
止用穴の変形例を示す断面図。
【図12】実施例5のエレメントにおける止め具の径大
押さえ部と、軸部に取り付けられたプレートとによって
予めプレフィルタを挟持した後、その挿入部を、仕切り
フレーム部の一端面の係止用穴に挿入することによっ
て、プレフィルタを固定する状態を示す断面図。
【図13】実施例5のエレメントにおける止め具と、プ
レフィルタと、プレートとを組付け前の段階を示す部分
断面図。
【図14】図13における止め具を挿入部側より見た斜
視図。
【図15】図14におけるAーA線断面矢視図。
【図16】図12における仕切りフレーム部の一端面側
からみた係止用穴を示す平面図。
【図17】図13におけるプレフィルタを、プレフィル
タの他面側に対向する側より見た斜視図。
【図18】実施例5のエレメントにおける止め具の径大
押さえ部と、軸部に取り付けられたプレートとによって
予めプレフィルタを挟持した後、その挿入部を、仕切り
フレーム部の一端面の係止用穴に対向させた状態を示す
断面図。
【図19】実施例6のエレメントを示し、かつプレフィ
ルタの一部を変形して作成した挿入部を、仕切りフレー
ム部の一端面の係止用穴に挿入することによりプレフィ
ルタを固定した状態を示す断面図。
【図20】実施例7のエアークリーナを示す側面図。
【符号の説明】 1、1A、1B、1C、1D、1E…エレメント 1F…エアークリーナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 博章 愛知県刈谷市豊田町1丁目1番地 豊田 紡織株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−67583(JP,A) 実開 平3−119414(JP,U) 実開 平6−24716(JP,U) 実開 昭57−5829(JP,U) 実開 昭60−83817(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 46/00 - 46/54

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】襞折りされたメインフィルタと、該メイン
    フィルタより上流側に配置され空隙率が94〜99%の
    不織布からなるプレフィルタと、該メインフィルタの襞
    折り形状を保持するとともに該プレフィルタに対向する
    側の面には上流側に向かって突出して該プレフィルタを
    取り付ける係止用突起が設けられた樹脂製フレームと、
    からなり、 該係止用突起は、該プレフィルタを貫通する軸部と、該
    軸部の先端側に形成されるとともに、該プレフィルタの
    上流側に位置し、該プレフィルタを固定する先端径大部
    をもつことを特徴とするエレメント。
  2. 【請求項2】樹脂製フレームを構成する樹脂の融点より
    高い融点をもつ素材から形成され、係止用突起の先端径
    大部外径より大きな外径および該係止用突起の軸部外径
    より大きな内径をもつ環状部材を、プレフィルタの上流
    側面と該先端径大部との間に配置した前記請求項1に記
    載のエレメント。
  3. 【請求項3】襞折りされたメインフィルタと、該メイン
    フィルタより上流側に配置され空隙率が94〜99%の
    不織布からなるプレフィルタと、該メインフィルタの襞
    折り形状を保持するとともに該プレフィルタに対向する
    側の面には上流側に向かって突出して該プレフィルタを
    取り付ける係止用突起が設けられた樹脂製フレームと、
    からなり、 該係止用突起は、該プレフィルタを貫通する軸部と、該
    軸部の先端側に形成されるとともに、該プレフィルタの
    上流側に位置し、該プレフィルタを固定する先端屈曲押
    さえ部をもつことを特徴とするエレメント。
  4. 【請求項4】襞折りされたメインフィルタと、該メイン
    フィルタより上流側に配置され空隙率が94〜99%の
    不織布からなるプレフィルタと、該メインフィルタの襞
    折り形状を保持するとともに該プレフィルタに対向する
    側の面には該プレフィルタを固定する係止用穴をもつ樹
    脂製フレームと、該プレフィルタを介して樹脂製フレー
    ムの係止用穴に着脱可能に挿入される挿入部および挿入
    部の他端側に形成され該プレフィルタの上流側面側に位
    置し、該プレフィルタを固定する傘状の把持部とをもつ
    止め具とからなることを特徴とするエレメント。
  5. 【請求項5】襞折りされたメインフィルタと、該メイン
    フィルタより上流側に配置され空隙率が94〜99%の
    不織布からなるプレフィルタと、該メインフィルタの襞
    折り形状を保持するとともに該プレフィルタに対向する
    側の面には該プレフィルタを取り付ける係止用穴をもつ
    樹脂製フレームとからなり、 該プレフィルタは、樹脂製フレームの係止用穴に対向す
    る部分を凸状に硬化させた結合凸部をもつとともに、該
    結合凸部を前記係止用穴に着脱可能に挿入して、前記プ
    レフィルタを樹脂製フレームに固定したことを特徴とす
    るエレメント。
  6. 【請求項6】一端側に開口する収容部を形成するケース
    本体と該収容部の該開口を開閉可能に該ケース本体に装
    着されるキャップとで構成されたハウジングと、 該ハウジングの該収容部に収容、保持される前記請求項
    1、前記請求項2、前記請求項3、前記請求項4または
    前記請求項5に記載のエレメントと、からなることを特
    徴とするエアクリーナ。
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