JP3248440B2 - ブレーカ装置 - Google Patents

ブレーカ装置

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JP3248440B2
JP3248440B2 JP33611296A JP33611296A JP3248440B2 JP 3248440 B2 JP3248440 B2 JP 3248440B2 JP 33611296 A JP33611296 A JP 33611296A JP 33611296 A JP33611296 A JP 33611296A JP 3248440 B2 JP3248440 B2 JP 3248440B2
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  • Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)
  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レバー式のブレー
カ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レバー式のブレーカ装置は、一対の電極
を備えたケースにレバーを設けてそのレバーの回動操作
により電極間を開閉できるようにしたものである。従来
この種のブレーカ装置において、レバーを所定の回動位
置にロックするために、ロック機構を備えたものがあ
り、そのロック機構のロックを解除するための解除操作
部は、作業者から見える位置、例えば、ケースの正面側
等に設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成で
は、作業者にとって解除操作部を探しやすい反面、作業
中に工具等が当たってロック解除が行われるおそれがあ
った。一方、単に工具等が当たり難い場所に解除操作部
を設けると、今度は、ロック解除操作がし難くなり、作
業性が落ちるという問題が生じる。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、レバーの位置決めロックの信頼性を高め、かつ、ロ
ックを解除する際にはその操作が簡単なブレーカ装置を
提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】<請求項1の発明> 請求項1に係る発明は、一対の電極間を接離させるため
のレバーがケースに回動操作可能に設けられ、かつ、そ
のレバーを所定回動位置にロックするロック機構を備え
たブレーカ装置であって、前記レバーの先端部にはその
レバーを回動操作するための回動操作部を横向きに延び
るように形成すると共に、前記ロック機構によるロック
を解除するための解除操作部を前記レバーの回動操作部
の裏側の指掛け位置に指掛け方向に変位可能に設け、前
記一対の電極は前面を塞いだケースに収容すると共に、
前記レバーの回動操作部を前記ケースのパネル面に沿っ
て変位可能に設け、前記ケースのうち前記パネル面には
前記回動操作部の軌跡に対応する位置に凹部を形成した
ところに特徴を有する。
【0006】
【0007】
【0008】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明> 請求項1の構成によれば、所定の回動位置にあるレバー
は、ロック機構によりロックされているので、解除操作
部を操作しなければ回動させることができない。ここ
で、解除操作部は、回動操作部の裏側にあってその回動
操作部により保護された形態となり、通常では回動操作
部の陰に隠れた状態となっているから、たとえブレーカ
装置にものが当たっても、解除操作部には当たらず、ロ
ックが解除されてしまうことがない。その一方で、作業
者がブレーカ装置のレバーを回動させようとした場合に
は、作業者がブレーカ装置に対面してその正面から回動
操作部に指を掛ければ、その指先を解除操作部を設けた
回動操作部の裏側まで容易に回せるので、ロック解除操
作が簡単である。しかも、解除操作部は指掛け方向に変
位可能となっているので、作業者が回動操作部に指を掛
け、そのままその指で解除操作部を押せばロック機構の
ロックが解除される。これにより、レバーに指を掛ける
操作からロック解除操作まで一連の操作で行うことがで
き、作業効率がよくなる。くわえて、レバーの回動操作
部は、ケースのパネル面に沿って変位可能に設けられて
いるので、回動操作部のうち裏側、即ち、解除操作部が
設けられている側がパネル面と対面している。この回動
操作部の裏側に指先を回す際に、指先がパネル面に接近
することとなるが、そのパネル面には回動操作部の軌跡
に対応する位置に凹部を形成して回動操作部の裏面から
離してあるので、レバーがどの回動位置にあっても、指
とケースとが干渉しにくい。従って、回動操作部の裏側
の解除操作部まで容易に指をまわすことができる。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のブレーカ装置を具
体化した一実施形態について図1〜図5を参照して説明
する。本実施形態のブレーカ装置10は、電気自動車に
おいてバッテリと各種電気機器とを繋ぐ主電源回路を開
閉するために設けられ、合成樹脂製のケース20内に収
容された電極ユニット40をレバー30の回動操作で接
離可能としたものである。
【0012】ケース20は、上面が開放された直方体の
ケース本体21に、その開放上面を塞ぐようにパネル2
2(図1参照)を取り付けてなり、ケース本体21の四
隅部に設けた取り付け脚部23(図3参照)を介して電
気自動車の車体内に、例えば、縦形に固定される。ケー
ス本体21内は、2枚の仕切壁24によって3室に区分
され(図3参照)、その中央に電極ユニット40が配置
されている。
【0013】電極ユニット40は、図1及び図2に示す
ように、一対の固定電極42,43と、その外周に摺動
可能に嵌装される可動電極44とを備えている。各固定
電極42,43は丸棒状に形成されており、一方の固定
電極42が他方の固定電極43に比べて全長が長く形成
されている。両固定電極42,43は、その互いに対向
する先端面の中心に取付孔42A,43Aが穿設され、
その内部に合成樹脂からなる非導電性の連結棒45の両
端が圧入されて所定寸法を開けた絶縁状態で同一軸線上
に一体化されている。そして、両固定電極42,43
は、バッテリ側ケーブル、及び、電気機器側ケーブルに
連なる接続端子25とともにケース本体21にインサー
ト成形したナット26にボルト止めされている。
【0014】一方の可動電極44は両固定電極42,4
3に嵌合可能な筒形をなし、その内周面に、ルーバ接点
(図示せず)が装着された構造をなす。この可動電極4
4の外周には、止め輪44Aによって合成樹脂性の連結
体48が取り付けられ、その連結体48に突出形成され
た連結軸49(図3参照)によってレバー30に連結さ
れている。
【0015】レバー30は合成樹脂により形成され、一
対のアーム片31の上端部の間に、ハンドル部32を差
し渡した全体として門形状をなす。このレバー30は、
上記した電極ユニット40を跨ぐようにしてそのアーム
片31先端がケース本体21のうち仕切壁24の外側空
間24A(図3参照)に差し込まれ、ケース本体21に
固定した回動軸33(図1参照)を中心として回動可能
となっている。また、アーム片31の中間には長孔30
A(図4参照)が形成され、ここに上記した可動電極4
4の連結軸49が嵌合されてレバー30の回動操作を可
動電極44のスライド移動に変換可能としている。これ
により、レバー30を図1右側の回動端に位置させた際
には、同図に示す通り、可動電極44は、固定電極42
側に位置して両固定電極42,43間は非導通となり、
レバー30を同図左側の回動端に位置させると、図2に
示すように、可動電極44が固定電極42,43間に跨
って両固定電極42,43間が導通される。なお、レバ
ー30の各アーム片31の両側縁には、側壁39(図4
参照)が外向きに立ち上がって形成され、回動軸33に
嵌合したねじりコイルバネ50の一端がこの側壁に係合
していて、レバー30を非導通状態方向へと付勢してい
る。
【0016】レバー30には、アーム片31の中間から
上方端に亘って延びる長孔35が形成されている。ま
た、図5に示すように、ハンドル部32は断面が逆U字
状をなし、その内周面が長孔35上端部の内周面と連続
している。そして、レバー30には、アーム片31,3
1同士を架け渡すようにして次述のスライダー60が長
孔35,35内にスライド可能に支持されている。スラ
イダー60は、図5に示すように、各長孔35内でスラ
イド移動する一対の対向片61,61同士の上端部の間
を横向に延びる部材で連結して全体として門形状に形成
され、この横向部分が本発明にかかる解除操作部62と
なっている。また、解除操作部62の両側部には、その
内部にインサート成形された金属棒を側方へと突出させ
てバネ取付部64Aが形成され、ここに引っ張りコイル
バネ51の一端を取り付けられている。そして、その引
っ張りコイルバネ51の他端をアーム片31の外面中間
部に突出形成されたバネ固定部52に取り付け、スライ
ダー60をレバー30の回動中心に向かう方向に付勢さ
せている。また、スライダー60は、その側方への移動
がケース20の内壁により規制され、長孔35から側方
へと外れないようになっている。
【0017】また、スライダー60には、対向片61,
61の下端部の間を架け渡すように金属製のロック棒6
3が備えられ、このロック棒63はケース20のパネル
22の外側に位置しており、レバー30の回動操作に伴
いパネル22に沿って変位する。図1及び図2に示すよ
うに、パネル22にはレバー30を左右の回動端に位置
させた際に、ロック棒63との係合可能な係止部66が
形成され、これらにて、レバー30を左右の回動端にロ
ックできるロック機構が構成されている。この係止部6
6は、パネル22の各端部近くを陥没させることで形成
された一対の立ち上がり壁部66Aによりなり、左右対
称に形成してロック棒63を係止可能としており、引っ
張りコイルバネ51に抗してスライダー60を引き上げ
なければ、ロック棒63が立ち上がり壁部66Aを乗り
越えられず、レバー30の回動が規制される。また、係
止部66,66間にはロック棒63の変位軌跡に対応す
る部位に凹所67を形成してあり、その凹所67の左右
両側は係止部66の上端に緩やかに連なる傾斜面67A
となっている。
【0018】さて、このロック機構のロック解除は、上
記の構成により、スライダー60を上方に引き上げるこ
とにより行われ、その操作は、解除操作部62において
なされる。この解除操作部62は、図1及び図5に示す
ように、その上端側がレバー30のハンドル部32によ
って覆われた状態となっており、常には、その解除操作
部62の下端部がハンドル部32の開放部から突出し、
その突出部分を引っ張りコイルバネ51に抗してハンド
ル部32側に引き上げることによりスライダー60が移
動し、ロックが解除される。また、このハンドル部32
の開放部は、レバー30を操作する際にそのハンドル部
32に指を掛けようとするとその折り返した指がかかる
位置となっいるため、ロック解除操作を容易に行える。
【0019】次に、本実施形態の作用について述べる。
電気自動車を走行可能な状態にさせておくために、ブレ
ーカ装置10は通常はオン状態にロックされ、バッテリ
と各種電気機器とを接続する。ここで、電気自動車を走
行させると、車体の振動や、例えば、トランク内にこの
ブレーカ装置10を設けた車種においては、荷物の当接
等がブレーカ装置10に及ぶ場合がある。この車体の振
動に関しては、コイルバネ51の付勢によりロック棒6
3が立ち上がり壁部66Aに押し当てられているので振
動等で動くことはなく、ロックが解除されてしまうこと
はない。また、荷物の当接に関しては、ロック機構を解
除するための解除操作部62は、ハンドル部32の裏側
にあってそのハンドル部32により保護されているの
で、例えブレーカ装置10に荷物等が当たっても、解除
操作部には当たらず、ロックが解除されることがない。
【0020】さて、電気自動車を修理・点検する際に
は、点検すべき各種電気機器とブレーカとの間を断路す
るためにブレーカ装置10をオフ状態にする。ブレーカ
装置10をオン状態(図2参照)からオフ状態(図1参
照)にするには、作業者はブレーカ装置10に対面し、
その正面からハンドル部32に指(例えば、人差し指)
を掛ける。図2に示すように、指を掛けるときに指はフ
ック状となるので、その指先は解除操作部62を設けた
ハンドル部32の裏側まで容易に回される。また、ハン
ドル部32の裏側に指先が至るまでに、指先がパネル2
2に接近するが、パネル22には凹部67が形成されて
いてハンドル部32の裏面から離れているので、指先と
パネル22とが干渉することはなく、容易にハンドル部
32の裏側に届く。
【0021】ハンドル部32に掛けた指先をそのまま掛
けた方向に引き上げると、解除操作部62が変位してロ
ックが解除される。作業者は、そのまま図2の時計回り
方向に力を掛ければ、レバー30が回動し、反対側の回
動端に至った時点で指を外せば、スライダー60が引っ
張りコイルバネ51により下方に戻され、オフ状態にロ
ックされる(図1参照)。
【0022】修理・点検作業中に、このオフ状態でロッ
クされたブレーカ装置10に工具等が当たっても、上記
した荷物の当接の場合と同様にロック解除されることが
ない。修理・点検作業が済んでブレーカ装置10をオフ
状態からオン状態に切り換えるには、図1に示すよう
に、解除操作部62に、指(例えば、親指)を掛けてロ
ックを解除し、レバー30を反時計まわりに回動させれ
ばよく、基本的には上記した操作と同じである。
【0023】このように、本実施形態のブレーカ装置1
0は、作業者がハンドル部32に指を掛けただけで、ロ
ック機構のロックを解除でき、他の所定の回動位置へと
ロックするまで一連の動作で行えるので作業性に優れ
る。それに加え、ロックを解除する解除操作部62がハ
ンドル部32により保護されているので、荷物、工具等
の当接ではロックが解除されることがなく、ロックの信
頼性が高い。
【0024】<他の実施形態>本発明は、前記実施形態
に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するよ
うな実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、
下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実
施することができる。
【0025】(1)本実施形態では、一対の接触子とし
て棒状体(固定電極42,43)と筒状体(可動電極4
4)とからなる電極ユニット40を用いているが、例え
ば、一対の接触子として、面接触型のいわゆるバット端
子であったり、ナイフスイッチ型のものであってもよ
い。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るブレーカ装置のオフ
状態の側断面図
【図2】そのオン状態の側断面図
【図3】ブレーカ層値の正断面図
【図4】アーム取付空間を示す側断面図
【図5】レバーの操作部を示す斜視図
【符号の説明】
10…ブレーカ装置 20…ケース 22…パネル 30…レバー 31…アーム片(アーム部) 32…ハンドル部(回動操作部) 42,43…固定電極(一対の電極子) 62…解除操作部 63…ロック棒 66…係合部 67…凹所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 9/00 - 9/28 H01H 21/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電極間を接離させるためのレバー
    がケースに回動操作可能に設けられ、かつ、そのレバー
    を所定回動位置にロックするロック機構を備えたブレー
    カ装置であって、前記レバーの先端部にはそのレバーを回動操作するため
    の回動操作部を横向きに延びるように形成すると共に、
    前記ロック機構によるロックを解除するための解除操作
    部を前記レバーの回動操作部の裏側の指掛け位置に指掛
    け方向に変位可能に設け、 前記一対の電極は前面を塞いだケースに収容すると共
    に、前記レバーの回動操作部を前記ケースのパネル面に
    沿って変位可能に設け、前記ケースのうち前記パネル面
    には前記回動操作部の軌跡に対応する位置に凹部を形成
    した ことを特徴とするブレーカ装置。
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