JP3247781U - 栞 - Google Patents

Abstract

【課題】簡易な構造で安価に製造でき、かつ壊れにくい落下防止機能を備えた栞を提供する。【解決手段】一枚の短冊状の素材を折り曲げ、重なり合う部分を接着して形成される複数の肉厚部を備えた栞であって、前記肉厚部は、栞本体１の頭部を形成するインデックス片２と、インデックス片２の下方に形成され、書物６のページの頂部に掛合する掛止片３とを備えている。インデックス片２と掛止片３は、それぞれ連続して形成されていて、掛止片３は、栞本体１の下方に向かって突出している。【選択図】 図１

Description

本考案は、書物のページの間に挟み込んで読んだページの目印とする落下防止機能を備えた栞に関するものである。

一般的に普及している栞は、短冊状の紙片からなるものが多く、中にはその上部に紐飾りをつけたものも存在する。しかしながら、このような栞は、書物を開いたときに脱落しやすいという問題点があった。

このため、脱落防止機能を備えた様々な栞が提案されている。例えば、特許文献１では、縦長状の厚紙を折れ線に沿って折り曲げ、頭部を三角柱状にして取手とするとともに、腹部と羽部とで書物のページの上端をまたぐようにして挟み込んで落下を防止する栞が提案されている。

しかしながら、当該栞を作るためには、厚紙の両側に突出する肩部、上腕部、下腕部を設けなければならず、構造が複雑になり製造コストがかかるほか、組み立てる手間がかかる。

また、頭部が逆三角形に形成されているため、嵩張り見栄えもよくないほか、膨らみを有するため、誤ってつぶしてしまうおそれがあった。

特開２０１３－１５９０９１

上記課題を解決するため、本考案の目的は、簡易な構造で安価に製造でき、かつ壊れにくい落下防止機能を備えた栞を提供することにある。

具体的には、本考案に係る栞の第１の特徴は、一枚の短冊状の素材を折り曲げ、重なり合う部分を接着して形成される複数の肉厚部を備えた栞であって、前記肉厚部は、栞本体の頭部を形成するインデックス片と、当該インデックス部の下方に形成され、書物のページの頂部に掛合する掛止片とを備えていることにある。

また、本考案に係る栞の第２の特徴は、前記第１の特徴における前記インデックス片と前記掛止片が、それぞれ連続して形成されていることにある。
を特徴とする

さらに、本考案に係る栞の第３の特徴は、前記第１の特徴における前記インデックス片と前記掛止片が、連続して四角形状を形成し、当該四角形状の角がそれぞれ面取り加工されていることにある。

さらにまた、本考案に係る栞の第４の特徴は、前記第１の特徴における前記掛止片が、栞本体の下方に向かって突出して形成されていることにある。

本考案によれば、一つの素材を折り曲げて、その重なり合う部分を接着するだけで、簡単に作ることができるため、製造コストが安価で頑丈な落下防止機能を備えた栞を提供することができる。また、破材の発生もほとんどないため、資源の無駄の防止にもなる。

さらに、栞本体に絵や写真などの装飾を施すことで、栞自体を楽しむことができるほか、栞のインデックス部と係合部とから形成される四隅が面取りされていることにより、安全に使用することができる。

図１は、本考案に係る栞の実施例１の正面図である。 図２は、実施例１の栞の構造の状態を説明した左側面図である。 図３は、実施例１の栞の使用状態を正面から見た状態を示す図である。 図４は、実施例１の栞の使用状態を背面から見た状態を示す図である。 図５は、実施例１の栞の展開図である。 図６は、本考案に係る栞の実施例２の正面図である。 図７は、実施例２の栞の展開図である。

以下、図を参照して、本考案の実施形態を説明する。

図１から５は、本考案に係る栞の第１の実施例を示したものである。図中、１は栞本体であり、２は書物のページの頂部より上方に突出し、どのページまで読んだかを一目瞭然にするインデックス片、３はインデックス片２の下方に形成され、書物６のページの頂部に掛合させて、書物６から栞本体１の落下を防止する掛止片である。

栞本体１は、短冊状の紙片を折り曲げることで形成され、図２で示されているように、折り曲げて重なり合う部分を糊付けしてなる肉厚部であるインデックス片２と掛止片３とを備えている。インデックス片２と掛止片３は、それぞれが四角形状をなしていて、それらの先端部の角は、ケガ等を防止するため、それぞれ面取り加工されている。

インデックス片２は栞本体１の頭部に形成されていて、栞本体１の長手方向略中央部の山折り線ａ及びその上方の谷折り線ｂを折り曲げて形成される接合部１１と、山折り線ａからその下方の破線ｅまでの接着面１２に糊付けして形成されている。破線ｅは接合部１１が接着面１２に糊付けされたときの谷折り線ｂが対向する部分であり山折り線ａから谷折り線ｂまでの距離は、山折り線ａから破線ｅまでの距離に等しい。接合部１１及び接着面１２は対称かつ同面積である。また、インデックス片２の頂部両側であって山折り線ａの両側部分は、面取り加工されている。

掛止片３は、インデックス片２と連続して形成される肉厚部であって、谷折り線ｂとその上方の山折り線ｃを折り曲げることで形成される接合部１３及び山折り線ｃとその上方の谷折り線ｄを折り曲げることで形成される接合部１４とを糊付けして形成されている。谷折り線ｂと谷折り線ｄは、接合部１３及び接合部１４が接合されたときに対向する位置にあり、谷折り線ｂから山折り線ｃまでの距離は、山折り線ｃから谷折り線ｄまでの距離に等しい。接合部１３及び接合部１４は対称であり、かつ同面積である。また、掛止片３の先端部両側であって山折り線ｃの両側部分は、面取り加工されている。

谷折り線ｄを折り曲げることにより形成される接合片４は、破線ｅからその下方の破線ｆまでの部分に相当する接着面１５に糊付けされている。接合片４と接着面１５とは対称かつ同面積であり、接合片４の先端部ｇが破線ｆに位置するように接合片４は接着面１５と接合され、当該接合部分も図２に示すように肉厚部を形成している。

インデックス片２と掛合片３とは、それぞれ連続して形成され、図２からも分かるように、掛合片３は栞本体１の下方に突出している。

図３及び４は、栞本体１の使用状態を説明したものであり、図３は栞本体１を正面から見た状態、図４は栞本体１を背面から見た状態を示している。これらからも分かるように、インデックス片２は、書物６の任意のページの頂部から上方に突出しており、どこまで読み終えたかの目印、及びつまみの役割を有している。

また、掛止片３は、その付け根部分である掛止部５において、栞本体１と掛止片３とで書物６の頂部をまたぐようにして、書物６のページの頂部で掛合されている。そのため、そのページを開いた状態においても落下することはない。

図６及び７は、実施例２を示したものである。実施例２では、実施例１の接合片４及び接着面１５を接合してなる肉厚部が、掛止片３と同等又は小さく形成されるもので、掛止片３の下に隠れ、表面からは見えない状態になっているものである。その他については、実施例１と同様である。

上記各実施例においては、インデックス片２及び掛止片３ともに四角形状としてあるが、本考案においては、これに限定されず、例えば楕円形や三角形等、好みに応じて変更することができる。

以上、本考案の実施例につき図面など参照して詳細に説明したが、本考案はこれに限定されることなく、実用新案登録請求の範囲に記載した構成の範囲内において様々な態様で実施することができる。

栞本体に絵柄などの装飾を施した場合には、美的効果により本を気持ちよく読める他、本のアクセサリーとしての利用効果も期待できる。

１ 栞本体
２ インデックス片
３ 掛止片
４ 接合片
５ 掛止部
６ 本

Claims (4)

1. 一枚の短冊状の素材を折り曲げ、重なり合う部分を接着して形成される複数の肉厚部を備えた栞であって、前記肉厚部は、栞本体の頭部を形成するインデックス片と、当該インデックス片の下方に形成され、書物のページの頂部に掛合する掛止片とを備えていること、
   を特徴とする栞。
2. 前記インデックス片と前記掛止片は、それぞれ連続して形成されていること、
   を特徴とする請求項１に記載の栞。
3. 前記インデックス片と前記掛止片は、連続して四角形状を形成し、当該四角形状の角がそれぞれ面取り加工されていること、
   を特徴とする請求項１に記載の栞。
4. 前記掛止片は、栞本体の下方に向かって突出して形成されていること、
   を特徴とする請求項１に記載の栞。
   
   

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