JP3247765B2 - 音響インク印刷のための真空クリーナ - Google Patents

音響インク印刷のための真空クリーナ

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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】本発明はインクジェット・ヘッドの露出面
を清浄に保つための技術に関するものである。
【０００２】〔本発明の背景〕各種インクジェット印刷
のテクノロジーが開発されているし、開発が進んでい
る。このようなテクノロジーの1 つが以下で音響インク
印刷（ＡＩＰ）と呼ぶもので、これは音響エネルギを使
用して、記録媒体に像を生成する。ＡＩＰでは、液体イ
ンクの開放表面近くに焦点を当てて、音響エネルギを発
射し、インクの小滴が記録媒体の上に噴出するようにす
る。
【０００３】音響インク印刷で使用される小滴イジェク
タの寸法が小さいために、小滴イジェクタを清潔に保つ
ことが非常に大切である。埃や塵（とくに紙塵）がイジ
ェクタ・ポートを詰まらすだけでなく、噴出されたが記
録媒体に接着しなかったインクの小滴が堆積し、印刷プ
ロセスに支障を来すことがある。
【０００４】他の種類のインクジェット印刷機でも清潔
に保つということが重要課題であるが、このような印刷
機は通常小さな可動印刷ヘッドを使っていて、各印刷行
の印刷の前後などに簡単に清拭できる。しかし、ＡＩＰ
では、印刷行と同じ長さの固定ヘッドが使用され、この
ヘッドに何千もの個々の小滴イジェクタが使用されると
考えられる。このような印刷ヘッドを使用して印刷する
場合は、記録媒体が印刷ヘッドを通過する時、インク小
滴が記録媒体に噴出される。このように、大型の固定印
刷ヘッドを拭き取ってきれいにするのは難しい。とく
に、印刷サイクルを妨害しない低価格で、非破壊的シス
テムで清拭するのは難しい。
【０００５】従って、固定印刷ヘッドの小滴イジェクタ
の露出面の洗浄度を保つための非拭き取り型技術が必要
になる。
【０００６】〔発明の概要〕本発明では、印刷ヘッドの
露出面の洗浄度を維持するための真空クリーナが提案さ
れている。この真空クリーナにはスペーサを使ってチャ
ンネル面の上に設置された複数の通風路（異方性エッチ
ングで形成すると有効）を持つ上部カバー板が付いてい
る。上部カバー板、スペーサとチャンネル表面に囲まれ
て形成されるスペーサがあり、このスペーサ部分は外部
環境の気圧より低い気圧に真空装置により保たれる。気
圧の差があるために、空気、塵、ゴミや余分なインクの
小滴が通風路を通してスペーサ部分に引き込まれ、露出
面の洗浄度が保たれる。
【０００７】〔図面の簡単な説明〕以下の説明と図で本
発明のそのほかの特徴を明らかにする。
【０００８】図１は本発明の具体例を示す音響インクジ
ェット小滴イジェクタの簡単な拡大横断面を示す図であ
る。
【０００９】〔実施例の詳細な説明〕本発明は音響イン
クジェット小滴イジェクタに関連して説明がおこなわれ
ているが、本発明はここで示された具体例あるいはその
ような適用業務に限定するものでない。本発明は添付の
請求項の範囲に含まれると考えられるすべての他の代
案、修正案、均等案、用途を包含するものとする。
【００１０】図１には、本発明を含む音響小滴イジェク
タ１０が示されている。小滴イジェクタ１０は実質的に
は円筒形（上から下に見た時）で、基本的に同じような
小滴イジェクタがいくつも並んで列（１インチ（２５．
４ｍｍ）あたり約７５個の小滴イジェクタ）を形成し、
それが何列か並んで固定ＡＩＰ印刷ヘッドを形成してい
る。
【００１１】小滴イジェクタ１０は基本的に平らなチャ
ンネル表面１４の上に円形スペーサ１６（図１の横断図
では２つの部分に分かれて示されている）を使って隙間
を置いて、置かれた上部カバー板１２を含む。印刷ヘッ
ドの小滴イジェクタは全て、共通の上部カバー板１２と
共通チャンネル表面１４を共有している。しかし、スペ
ーサ１６は各小滴イジェクタそれぞれに付いている。上
部カバー板には、小さな通風路１８がいくつか付いてい
て、これが上部カバー板、チャンネル表面１４、スペー
サ１６によって囲まれたスペーサ部２０を外部環境と接
続している。真空装置２２は接続２４を通して、スペー
サ部２０から気圧を吸い取り、外部環境の気圧以下にし
て、通風路から空気をスペーサ内に吸い込む。上部カバ
ー板１２はスペーサ１６の内側に開口部２６を持ち、こ
れによりインク２８の小滴はインク壺の中のインクの開
放面３０（下記参照）から噴出されるようになってい
る。上部カバー板の開口部２６を取り巻いているのが、
円形リップ３２（図１の横断図では２つに分かれて示さ
れている）である。リップは上部カバー板の上の物質が
開口部２６の中に落ちないように障壁の役を果たす。
【００１２】前記のチャンネル表面１４は実際シリコン
ボディ３８の表面になる。このシリコンボディは円錐形
の開口部４０を含んでいて、この開口部はインク２８を
入れるインク壺の側壁を形成する。図１に示されるよう
に、開口部２６と４０は軸が等しく並んでいる。インク
壺の底はガラス基質４２でできており、これにシリコン
ボディ３８が接着している。ガラス基質の上、インク壺
の中には、音響レンズ４４が付いている。インク壺と等
しい軸を持つように置かれ、物理的、音響的にガラス基
質４２の裏側４６に取り付けられているのが電気接点５
０を持つＺｎＯ変換器４８である。
【００１３】インク小滴５２を噴出するために、ＲＦエ
ネルギが電気接点５０を通して変換器４８にかけられ
る。こうして生まれた音響エネルギはガラス基質４２を
通して音響レンズ４４に送られ、このレンズが音響エネ
ルギの焦点をインク２８の開放面３０近くの小さな面積
に合わせる。音響エネルギに応えて、小滴５２が噴出さ
れる。
【００１４】上部カバー板１２、チャンネル表面１４、
スペーサ１６、通風路１８、真空手段２２や関連構造に
よって形成される真空クリーナは小滴イジェクタの露出
面が常に清浄であるようにする。例えば、噴出される
が、記録媒体に接着せずに、小滴イジェクタの方に落ち
る小滴を考えてみる。通風路１８に引き込まれる空気は
小滴を開口部２６からは遠ざけるよう、通風路の方へ引
きつけるような空気の流れを生成する。小滴が上部カバ
ー１２にたどり着くと、小滴は（１）リップ３２によっ
て開口部２６の方に移動するのを阻止され、（２）スペ
ーサ部２０の方に引き込まれる。空気の流れは通風路１
８に近づく紙埃などの埃や塵をもスペーサ部に引き込
む。このようにして、空気の流れが個々の小滴イジェク
タをきれいに保ち、印刷ヘッドをきれいに保つ。
【００１５】真空クリーナの構造はシリコンの微細構造
製造の専門家によく知られている技術を使用して作るの
がよい。例えば、真空クリーナ構造はシリコンベース３
８の上に沈積される犠牲層の上にポリシリコン層を沈積
させて形成することができる。通風路１８（各通風路は
直径が約２０〜５０ミクロン）は次にポリシリコン層の
エッチングによって形成され、リップ３２は上部カバー
板上に追加の材料を沈積させることによって形成され
る。犠牲層のほとんどはその後、エッチングされ、スペ
ーサ１６がシリコンベース３８の上で上部表面１２を形
成するポリシリコン層を支える。
【００１６】前記から、本発明の原理のいろいろな変形
が考えられると思う。従って、本発明の範囲は添付の請
求項で定めるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の具体例を示す音響インクジェット小
滴イジェクタの簡単な拡大横断面を示す図である。
【符号の説明】
１０ 小滴イジェクタ、１２ 上部カバー板、１４ チ
ャンネル表面、１６ 円形スペーサ、１８ 通風路、２
０ スペーサ部、２２ 真空装置、２６ 開口部、２８
インク、３０ 開放面、３２ 円形リップ、３８ シ
リコンボディ、４０ 開口部、４２ ガラス基質、４４
音響レンズ、４６ 裏側、４８ 変換器、５０ 電気
接点、５２ インク小滴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B41J 2/165 B41J 29/17

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 インク小滴イジェクタの洗浄度を保つた
    めの、次のものを含む真空クリーナ：開放表面を持つよ
    うなマーキング用液を入れるためのインク壺；前記イン
    ク壺に隣接し、チャンネル表面を持つ部分；複数の通風
    路と開口部を持つ上部カバー板；前記上部カバー板を前
    記チャンネル表面と隙間を開けて支えるスペーサで、前
    記開口部はインク壺と等しい軸を持ち、前記上部カバー
    板と前記チャンネル表面に囲まれたスペーサ手段があ
    る；空気、塵、ごみやインク小滴を前記通風路を通して
    前記の囲まれたスペーサ手段に吸い込む真空手段。
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