JP3247496B2 - 遠隔監視制御システムの調光操作用端末器 - Google Patents

遠隔監視制御システムの調光操作用端末器

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JP3247496B2
JP3247496B2 JP15577693A JP15577693A JP3247496B2 JP 3247496 B2 JP3247496 B2 JP 3247496B2 JP 15577693 A JP15577693 A JP 15577693A JP 15577693 A JP15577693 A JP 15577693A JP 3247496 B2 JP3247496 B2 JP 3247496B2
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智広 井上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、照明負荷を監視制御す
る遠隔監視制御システムに用いられ、照明負荷の点灯・
消灯および調光レベルの設定を行うスイッチを備えた遠
隔監視制御システムの調光操作用端末器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数個ずつの操作用端末器お
よび制御用端末器を時分割多重接続方式で2線式の信号
線を介して伝送処理装置に接続した遠隔監視制御システ
ムが考えられている。操作用端末器および制御用端末器
には各別にアドレスが設定されており、伝送処理装置は
アドレスによって各操作用端末器および各制御用端末器
を個別に認識する。操作用端末器はスイッチを備え、こ
のスイッチの操作により発生した割り込み信号を伝送処
理装置に伝送する。伝送処理装置は割り込み信号を受信
すると割り込みを要求している操作用端末器を検索し、
さらに検索した操作用端末器とアドレスによって対応関
係があらかじめ設定されている制御用端末器に対して制
御データを伝送する。制御データを受け取った制御用端
末器では、接続されている負荷をスイッチの操作に対応
させて制御する。
【0003】さらに詳しく説明すると、遠隔監視制御シ
ステムは、たとえば図15に示す構成を有する。伝送処
理装置51には、スイッチSWの操作状態を監視する複
数個の操作用端末器52、負荷Lを制御する複数個の制
御用端末器53が2線式の信号線Lsを介して接続され
る。操作用端末器52、制御用端末器53には、それぞ
れ個別のアドレスが設定され、このアドレスを用いて伝
送処理装置51が操作用端末器52、制御用端末器53
を個別に認識する。
【0004】伝送処理装置51は信号線Lsに対して、
図16(a)(b)のようなフォーマットの伝送信号V
sを送出する。すなわち、伝送信号Vsは、信号送出開
始を示すスタートパルスST、信号モードを示すモード
データ信号MD、操作用端末器52や制御用端末器53
を各別に呼び出すためのアドレスデータを伝送するアド
レスデータ信号AD、負荷Lを制御する制御データを伝
送する制御データ信号CD、伝送エラーを検出するため
のチェックサムデータ信号CS、操作用端末器52や制
御用端末器53からの返送データ信号を受信するタイム
スロットである信号返送期間WTよりなる複極(±24
V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によってデ
ータが伝送されるようになっている。
【0005】各操作用端末器52および各制御用端末器
53では、信号線Lsを介して受信した伝送信号Vsに
より伝送されたアドレスデータがあらかじめ設定されて
いるアドレスデータに一致すると、伝送信号Vsから制
御データを取り込むとともに、伝送信号Vsの信号返送
期間WTに同期して返信データを電流モード信号(信号
線Lsの線間を適当な低インピーダンスを介して短絡す
ることにより送出される信号)として返送する。
【0006】また、伝送処理装置51には、ダミー信号
送信手段および割り込み信号処理手段が設けられる。ダ
ミー信号送信手段は、モードデータ信号MDをダミーモ
ードとしたダミー伝送信号を常時送出する。また、割り
込み信号処理手段は、いずれかの操作用端末器52でス
イッチSの操作に伴って発生した図16(c)のような
割り込み信号Viを受信したときに、割り込み信号Vi
を発生した操作用端末器52を検索し、その操作用端末
器52に設定されているアドレスデータを返信データと
して返送させる。すなわち、常時はダミー信号送信手段
によってダミー伝送信号を信号線Lsに送出し、スイッ
チSWの操作に伴って操作用端末器52から発生した割
り込み信号Viをダミー伝送信号のスタートパルス信号
STに同期して検出すると、伝送処理装置51からは割
り込み処理手段によってモードデータ信号MDをアドレ
ス確認モードとした伝送信号Vsを信号線Lsに送出す
る。各操作用端末器52では、割り込み信号Viを発生
すると割り込みの要求を行う割り込みフラグを設定し、
割り込みフラグが設定されている操作用端末器52では
モードデータ信号MDがアドレス確認モードの伝送信号
Vsを受信すると、この伝送信号Vsの信号返送期間W
Tに同期して操作用端末器52に設定されているアドレ
スデータを返信データとして返送する。このようにして
伝送処理装置51では割り込み信号Viを発生した操作
用端末器52のアドレスを獲得することができる。
【0007】伝送処理装置51では、割り込み信号Vi
を発生した操作用端末器52のアドレスを獲得すると、
スイッチSWに対する対応関係があらかじめ設定されて
いる負荷Lを接続した制御用端末器53に伝送する制御
データを生成するとともに、その制御データを含む伝送
信号Vsを信号線Lsに送出し、対応する制御用端末器
53に制御データを伝送して負荷Lを制御する。
【0008】操作用端末器52や制御用端末器53で
は、それぞれ信号線Lsを伝送されている伝送信号Vs
を全波整流し安定化することによって内部回路の動作用
の電源を得るようになっている。制御用端末器53に接
続される負荷Lについては別途に電源を設けている。と
ころで、上述した遠隔監視制御システムにおいて、負荷
Lを照明負荷とし、伝送処理装置51から伝送される伝
送信号Vsによって照明負荷Lを調光制御したい場合が
ある。このような要求を満たすために、操作用端末器5
2として照明負荷Lの点灯・消灯のみの指定ではなく調
光レベルの設定も行えるようにした調光操作用端末器を
設け、制御用端末器53として制御データに基づいて照
明負荷Lへの供給電力を制御することができるようにし
た調光制御用端末器を設けることが考えられている。
【0009】また、本出願人は、既に出願した特願平5
−67769号において、調光操作用端末器の構造を開
示している。図14に調光操作用端末器のブロック図を
示す。すなわち、マイクロプロセッサを主構成とする専
用の集積回路よりなる信号処理部81を備え、信号処理
部81は送受信回路部82を通して信号線Lsに接続さ
れる。信号処理部81にはスイッチ入力回路部80が接
続され、スイッチ入力回路部80には3個のスイッチS
1 〜SW3 (図13参照)が設けられる。すなわち、
スイッチSW1 は押操作毎に照明負荷Lを点灯・消灯さ
せるオン/オフスイッチであって、スイッチSW2 は押
操作毎に照明負荷Lの調光レベルを段階的に増加方向に
設定するアップスイッチ、スイッチSW3 は押操作毎に
照明負荷Lの調光レベルを段階的に減少方向に設定する
ダウンスイッチになっている。信号処理部81は不揮発
性のメモリよりなる記憶部83に格納された機能データ
およびアドレスデータに基づいて動作する。アドレスデ
ータは、調光操作用端末器に固有なアドレスを定める。
機能データは、端末器の種別が調光操作用であることを
示すデータや、オン/オフスイッチSW1 の操作に各照
明負荷Lを一対一に対応付けるか、オン/オフスイッチ
SW1 に複数個の照明負荷Lを対応付けるかという対応
関係のデータなどを含む。記憶部83に格納される機能
データおよびアドレスデータは、受光素子および発光素
子を備えるワイヤレス送受信部84により授受されるア
ドレス設定器55(図15参照)からの赤外線等による
ワイヤレス信号により書換可能になっている。調光操作
用端末器の内部回路の電源は信号線Ls上の伝送信号V
sを送受信回路部82に設けた電源回路部(図示せず)
によって全波整流し安定化することによって得られる。
【0010】アドレス設定器55は、赤外線によるワイ
ヤレス信号を送出するのであって、記憶部83に格納す
る機能データおよびアドレスデータの設定、確認、修正
を行う。すなわち、ワイヤレス送受信部84でアドレス
設定器55からのワイヤレス信号を受信すると、ワイヤ
レス信号の要求する動作に従って信号処理部81では記
憶部83のデータを操作する。データの設定が要求され
たときには、ワイヤレス信号の内容に従って記憶部83
のデータを書換え、また、ワイヤレス信号を正常に受信
したことを示す受信確認信号をワイヤレス送受信部84
を通してアドレス設定器55に返す。データの確認が要
求されると、記憶部83のデータを読み出してアドレス
設定器55に伝送し、データの修正が要求されると、設
定の場合と同様に所要のデータを書き込み、書き込んだ
データをアドレス設定器55に返送する。
【0011】調光操作用端末器には、オン/オフスイッ
チSW1 の操作に伴う照明負荷Lの点灯・消灯の動作状
態に対応して点灯・消灯する発光ダイオードよりなる動
作表示灯85a(図13参照)と、アップスイッチSW
2 およびダウンスイッチSW 3 の操作時に照明負荷Lの
調光レベルを示す6個の発光ダイオードよりなるレベル
表示灯85bとが設けられ、動作表示灯85aおよびレ
ベル表示灯85bは表示回路部86を介して信号処理部
81に接続されている。さらに、信号処理部81にはク
ロック信号を発生させるための発振回路部87や、始動
時に信号処理部81をリセットするリセット回路部88
が接続される。
【0012】図13に示すように、上記回路は印刷配線
基板である回路基板2に実装され、この回路基板2はケ
ース1に納装される。ケース1は、前面開口する前後の
厚みが小さい直方体状のボディ10と、後面開口する前
後の厚みが小さい直方体状に形成されボディ10の前面
の開口を覆うカバー20と、カバー20の前面を覆う化
粧カバー30とにより形成される。ボディ10とカバー
20とは、カバー20の背面側に突設された組立爪(図
示せず)をボディ10の一方の側縁部に形成した組立孔
(図示せず)の周部に係合させるとともに、ボディ10
に穿孔した透孔12を通して挿入された組立ねじ(図示
せず)をカバー20の裏面に突設されているボス22
(図示せず)に螺合させることによって結合される。
【0013】化粧カバー30には、操作片26の前部が
挿通される挿通孔31が各操作片26に対応して穿孔さ
れ、さらにカバー20の表示孔28a,28bおよび信
号孔29に対応する部位に、表示孔32a,32bおよ
び信号孔33が穿孔されている。ここに、操作片26の
前部は化粧カバー30の前面からわずかに突出するよう
に寸法が設定されている。また、化粧カバー30をカバ
ー20に取り付けた状態では外し穴35は化粧カバー3
0によって覆われる。
【0014】銘板40には、操作片26に対応する部位
にやや前方に突出するように周部に段差を有する操作部
41が形成され、操作部41は操作片26を操作できる
ように厚み方向に可撓性を有している。銘板40は大部
分が透明であって操作部41と操作片26との間に挟ま
れるネームカード45に表記された文字などを読むこと
ができるようになっている。銘板40において表示孔3
2a,32bや信号孔33が並ぶ部位には帯状に非透光
部42が形成され、非透光部42において表示孔32
a,32bに対応する部位には可視光線を透過させる透
光部43a,43bが形成され、非透光部42において
信号孔33に対応する部位には赤外線を透過させる赤外
線透過部44が形成される。
【0015】回路基板2はボディ10とカバー20との
間に形成される空間内に収納されるのであって、回路基
板2の左右の一側部はボディ10の一側部に突設された
保持爪15とボディ10の後壁との間で挟持され、回路
基板2の他側部は切欠16を組立ねじに係合させること
によって位置決めされる。また、回路基板2にはボディ
10の周壁を貫通する導電性を有する板ばねよりなるリ
ード板3の一端部が半田により接続される。リード板3
の他端部にはケース1の背面側に略J形に折曲された接
触部3aが形成される。リード板3はケース1の左右の
各側面について各一対ずつ設けられる。ボディ10の中
央部にはコネクタ(図示せず)が機械的に結合される結
合孔17、およびコネクタ4の導電部をケース1の中に
導入する接続孔18がコネクタ4との接続部として穿孔
されている。結合孔17および接続孔18は各一対設け
られ弧状に形成される。コネクタ4は信号線Lsをケー
ス1の内部回路に接続するために用いられ、ケース1の
左右の各側面に露出した各一対のリード板3は回路基板
2の導電パターンを介して信号線Lsに電気的に接続さ
れる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、照明負荷L
の点灯、消灯、或いは調光レベルの調整を行なうために
用いられるスイッチSW1 〜SW3 において、従来はス
イッチの可動接触片(クリックドーム)と回路基板2を
組立てる場合、テープ等で可動接触片を貼り付けている
ため、可動接触片の移動ストロークが小さくなり、スイ
ッチSW1 〜SW 3 の操作感触が悪くなる。しかも、ス
イッチSW1 〜SW3 を回路基板2の上に実装している
ために、少なくともスイッチSW1 〜SW3 、回路基板
2、これを覆う外郭部品としての成形部材(ボディ10
等)の高さが必要となり、スイッチの薄型化を図ること
ができないという問題がある。
【0017】また、LEDや金属端子等の構成部品を回
路基板2に実装する場合は、部品の構成は外郭部品とな
る成形部材(ボディ10等)、構成部品、回路基板2が
夫々必要となり、部品点数がさらに増大して、組立て工
程が複雑になり、生産性が低下するという問題がある。
さらには、半導体ベアチップ等を回路基板2に実装する
場合は、ボンディングパッドは他の実装を行なう部品の
ランドと同じ平坦面に形成されていると、仮りにメッキ
上に汚れ等が生じた場合、純水、アセトン等を用いた洗
浄を行なう場合、汚れの影響を受け易い箇所が平坦であ
るために洗浄の効率を上げることができず、洗浄効率が
低下する。また半導体ベアチップの接着剤がにじみ出し
て回路基板2側のボンディングパッドを腐食させるおそ
れがあるなど、ワイヤボンディング性が低下するという
問題もあった。
【0018】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、スイッチの操作感
触の向上を図りつつ、スイッチを薄型化できるようにし
た遠隔監視制御システムの調光操作用端末器を提供する
にあり、他の目的とするところは、構成部品を減少させ
て生産性を向上させるようにした遠隔監視制御システム
の調光操作用端末器を提供するにあり、さらに他の目的
とするところは、ワイヤボンディング性の向上を図るこ
とができる遠隔監視制御システムの調光操作用端末器を
提供するにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、各別にアドレスを有する複数個の端末器
を2線式の信号線Lsを介して伝送処理装置51に時分
割多重接続方式で接続し、伝送処理装置51は、アドレ
スデータを含む伝送信号Vsを信号線に送出することに
よって端末器を個別にアクセスし、伝送信号Vsに同期
して設定した信号返送期間に端末器からの操作データを
受信し、操作データに基づいて制御データを生成すると
ともに、操作データを発生した端末器とアドレスによる
対応関係があらかじめ設定されている他の端末器に対し
て制御データを伝送して端末器に接続された照明負荷L
を点灯・消灯させるとともに点灯時には制御データに対
応する調光レベルに調光する遠隔監視制御システムに用
いられ、表面に化粧カバー30と銘板40とを備えるケ
ース1の内部にスイッチSW 1 〜SW 3 が納装され、この
スイッチSW1〜SW3の操作に基づく操作データを発生
する調光操作用端末器であって、上記スイッチSW1
SW3は、成形基板上に配線回路67が一体形成されて
成る立体回路成形基板60に設けた凹段部に配置される
固定接点61と、固定接点61よりも下方位置に配置さ
れる可動接点62と、固定接点61に導通する反転可能
な可動接触片63とから成り、可動接触片63の頂部6
3aは可動接点62に接離自在に対向配置されて成るこ
とを特徴とする。
【0020】ここで、立体回路成形基板60に、スイッ
チSW1 〜SW3 の操作に伴う照明負荷Lの点灯・消灯
の動作状態に対応して点灯・消灯するLED64をモー
ルドする凹部65が形成され、凹部65の内側面にLE
D64の発光方向前方に向かうにつれてLED64から
離反する方向に徐々に傾斜した反射面66を設けるのが
好ましい。また、立体回路成形基板60に、パイロット
ランプ69を位置決めして実装する凹部70を形成する
のが好ましい。また、立体回路成形基板60に、複数個
の表示灯72をマトリクス状に実装する凹部が形成され
ると共に、隣合う凹部の間隔を短くするのが好ましい。
また、立体回路成形基板60に、スイッチ75を埋め込
む凹部76を形成するのが好ましい。また、金属部品8
0を埋込んで実装する凹部81を形成するのが好まし
い。また、立体回路成形基板60に、ボタン型電池90
が埋め込まれる凹部91を形成し、上記凹部91は、ボ
タン型電池90を挿入方向と交差する方向に向かって可
動させる可動部92と、可動部92の奥側に設けられた
ボタン型電池90の端子部93とを備えるのが好まし
い。また、立体回路成形基板60に、ねじ端子94を伴
う金属部品を一体化するのが好ましい。また、立体回路
成形基板60に凸部100を形成し、凸部100の上面
に、実装される部品のランドに対応するワイヤボンディ
ングパッド101を設けるのが好ましい。また、立体回
路成形基板60の配線回路67を立体回路成形基板60
の表面から突出した段差105に沿って形成すると共
に、段差105の上面と下面とをつなぐ斜面106の角
度が60°を越えているときには配線回路67の接続を
ワイヤボンディングにて行なうのが好ましい。さらに、
立体回路成形基板60に、半導体ベアチップ110の接
着面112を設け、接着面112を囲む周辺部に接着剤
逃がし用凹部113が凹設され、半導体ベアチップ11
0と立体回路成形基板60の配線回路67とを結合する
ワイヤボンディングの立体回路成形基板60側のボンデ
ィングパッド105′を上記接着剤逃がし用凹部113
の外側に設けるのが好ましい。
【0021】
【作用】本発明によれば、スイッチSW1〜SW3を、成
形基板上に配線回路67が一体形成されて成る立体回路
成形基板60に設けた凹段部に配置される固定接点61
と、固定接点61よりも下方位置に配置される可動接点
62と、固定接点61に導通する反転可能な可動接触片
63とで構成し、可動接触片63の頂部63aを可動接
点62に接離自在に対向配置したから、可動接触片63
を押圧して反転させることにより、可動接触片63の頂
部63aが大きいストロークで移動して固定接点61よ
りも下方に位置する可動接点62に接触し、スイッチS
1〜SW3の操作感触が良くなる。
【0022】また、立体回路成形基板60にスイッチ、
LED64、金属端子、ねじ端子94を伴う金属部品、
ボタン型電池90等の各構成部品を直接埋め込むように
したから、構成部品と立体回路成形基板60とで調光操
作用端末器が構成され、部品点数が減少して組立て工程
が簡単になり、スイッチの薄型化と、生産性向上が図ら
れる。
【0023】さらに、立体回路成形基板60に凸部10
0を形成して凸部100の上面に、実装される部品のラ
ンドに対応するワイヤボンディングパッドを設けること
により、汚れの影響を受け易い箇所の洗浄効率を上げる
ことができる。また、立体回路成形基板60の配線回路
67を立体回路成形基板60の表面から突出した段差1
05に沿って形成し、段差105の上面と下面とをつな
ぐ斜面106の角度が60°を越えているときには配線
回路67の接続をワイヤボンディングにて行なうことに
より、立体回路成形基板60による高密度の実装が可能
となる。さらに、立体回路成形基板60に半導体ベアチ
ップ110の接着面112を囲む周辺部に接着剤逃がし
用凹部113を凹設し、半導体ベアチップ110と立体
回路成形基板60の配線回路67とを結合するワイヤボ
ンディングの立体回路成形基板60側のボンディングパ
ッド105′を上記接着剤逃がし用凹部113の外側に
設けたことにより、半導体ベアチップ110の接着剤は
接着剤逃がし用凹部113に溜められ、ボンディングパ
ッド105′を腐食させるおそれがなくなり、いずれの
場合もワイヤボンディング性の向上が図られる。
【0024】
【実施例】本発明の実施例を以下図面に基づいて説明す
る。図13〜図16に示す遠隔監視制御システムの調光
操作用端末器に対応する部分には同一符号を付してその
詳細な説明を省略する。 (実施例1) スイッチSW1〜SW3は、照明負荷Lを監視制御する遠
隔監視制御システムに用いられ、照明負荷Lの点灯、消
灯及び調光レベルの設定を行なうためのものであって、
各スイッチSW1〜SW3は、図2に示す成形基板上に配
線回路67が一体形成されたMCBなどの立体回路成形
基板60に実装される。スイッチSW1〜SW3は、図1
(a)〜(c)に示すように、立体回路成形基板60に
設けた凹段部に取付けられる固定接点61と、固定接点
61よりも下方位置に取付けられる可動接点62と、固
定接点61に導通する反転可能なドーム状の可動接触片
63(皿ばね)とから成り、可動接触片63の頂部63
aは可動接点62に接離自在に対向配置されて成る。
【0025】ここで、可動接点62が固定接点61より
も下方位置に配置されることによって、可動接触片63
を押圧して反転させると、可動接触片63の頂部63a
が可動接点62に接触して、固定接点61と可動接点6
2とが可動接触片63を介して導通してスイッチはオン
(又はオフ)となり、可動接触片63の押圧を解除する
と、可動接触片63は元の状態に復帰し、可動接触片6
3の頂部63aが可動接点62から開離して固定接点6
1と可動接点62とは非導通状態となり、スイッチはオ
フ(又はオン)となる。このとき、可動接点62は固定
接点61よりも下方に位置しているために、可動接触片
63のストローク(非押圧時の可動接触片63の頂部6
3aから可動接点62に至るまでの距離)が長くなり、
可動接点62の位置、形状等により、スイッチSW1
SW3 の操作感触がきわめて良くなる。
【0026】また、立体回路成形基板60には、図3
(a)〜(d)に示すように、スイッチSW1 〜SW3
の操作に伴う照明負荷の点灯・消灯の動作状態に対応し
て点灯・消灯するLED64(動作表示灯、レベル表示
灯等の各種表示灯)をモールドする凹部65が形成さ
れ、凹部65の内側面にLED64の発光方向前方に向
かうにつれてLED64から離反する方向に徐々に傾斜
した反射面66が設けられている。このようにMCBな
どの立体回路成形基板60に、LED64のモールド部
の凹部65を形成すると共に、LED64の発光の損失
を防ぐために、凹部65の側面に傾斜した反射面66を
設けたことにより、反射板等の別部品を用いずにLED
64の光が反射面66にて反射するような構造とするこ
とができる。従って、少ない部品点数で、汎用のディス
クリート部品(LED)の発光効率の向上を図ることが
できる。なお、LED64のリード64aはスルーホー
ル68を設けるか、または表面実装用であればランドを
設けてワイヤボンディングによる接合とする。
【0027】また、上記立体回路成形基板60には、図
4(a)〜(c)に示すように、パイロットランプ69
を位置決めして実装する凹部70が形成されている。従
来は回路基板を用い、パイロットランプを半田付けして
構成しており、リード端子を曲げることもあるが、パイ
ロットランプは回路基板から突出するため、回路基板の
高さとパイロットランプの高さとが最低限必要となり、
薄型化は図れず、しかも、パイロットランプの位置決め
も容易でない。これに対し本発明のパイロットランプ位
置決め構造では、立体回路成形基板60にパイロットラ
ンプ69を埋込む凹部70を形成し、その凹部70にパ
イロットランプ69を位置決めして実装する。このと
き、リード69aはスルーホール71を用いるか、或い
はリード69aを曲げる。これより、パイロットランプ
69を用いた表示を薄型で実現できると共に、パイロッ
トランプ69の実装の際の位置決めが容易となり、位置
決めによる生産性向上を実現できる。
【0028】立体回路成形基板60には、図5に示すよ
うに、複数個の表示灯72(LED)をマトリクス状に
実装する凹部73が形成され、隣合う凹部73の間隔d
をできる限り短くしたLEDドットマトリクス表示構造
となっている。従来はセラミック、金属基板による表示
は存在するが、カバー(或いはフィルム)、反射板等が
別途必要となり、部品点数が増加する。これに対し、本
発明は、MCBなどの立体回路成形基板60に複数の表
示灯72を装着する複数の凹部73を設け、この凹部7
3の相互の間隔をできる限り近づけたことにより、きめ
細かい表示が可能となる。またカバー(或いはフィル
ム)、反射板等は立体回路成形基板60により構成され
るので、構成部品の点数も減少する。 (実施例2)立体回路成形基板60には、図6に示すよ
うに、タクトスイッチ(薄型スイッチ)75を埋め込む
凹部76が形成されており、凹部76内には端子埋込部
77が設けられている。これにより、従来のスイッチを
回路基板の上に実装する場合のような回路基板及びそれ
を覆う成形部材(ボディ10等)の一部の高さが削減さ
れることとなり、タクトスイッチ75の埋込み構造にお
いてその薄型化を図ることができる。
【0029】立体回路成形基板60には、図7に示すよ
うに、リード板3などの金属部品を埋込んで実装する凹
部81が形成されており、外郭部品となるMCBなどの
立体回路成形基板60と、金属部品とで調光操作用端末
器が構成される。従来は、調光操作用端末器の構成部品
は、外郭部材となる成形部材と、金属部品と、回路基板
とから成り、部品点数の増加により生産性低下を招くの
に対して、本発明の金属部品の端子82を埋込む構造と
することにより、構成部品が減少して、組立て工数が削
減されて生産性が一層向上する。なお立体回路成形基板
60と金属部品との組立ては他の部品(電子部品など)
と同様に半田により接合する。
【0030】立体回路成形基板60には、図8に示すよ
うに、ボタン型電池90が嵌め込まれる凹部91が形成
され、上記凹部91は、ボタン型電池90を挿入方向A
と交差する方向に向かって可動させる可動部92と、可
動部92の奥側に設けられたボタン型電池90の端子部
93とを備えている。従来では成形部材と金属部品を組
み合わせたものはあるが、ボタン型電池を取外し可能に
取付ける構造はない。これに対して、本発明はMCB等
の立体回路成形基板60を用い、ボタン型電池90を凹
部91に挿入して挿入方向Aと交差する方向に可動させ
ることにより端子部93に接触させることができると共
に、ボタン型電池90は出し入れ自在となる。従って、
凹部91はボタン型電池90の挿入方向Aに薄肉とな
り、結果的にボタン型電池90を有する製品の薄型化が
図られるという利点がある。
【0031】上記立体回路成形基板60には、図9
(b)に示すように、ねじ端子94を伴う金属部品95
が一体化されている。従来のねじ端子94を伴う製品の
構成部材は、図9(a)に示すように、外郭部品となる
成形部材96と、金属部品98と、回路基板97と、リ
ード線(図示せず)、ねじ端子94から構成されるが、
これに対して、本発明では、ねじ端子94を伴う金属部
品95を立体回路成形基板60に一体化したことによっ
て構成部材の部品点数が減少する。そのうえ、従来は、
成形部材と金属部品は嵌め込み又はインサート成形され
るが、回路基板97と金属部品98とは半田等で接合す
る必要があり、部品点数の増加により生産性が低下する
のに対し本発明は、立体回路成形基板60のねじ端子構
造において、立体回路成形基板60を用いることによ
り、従来の回路基板と成形部材との接合が不要になり、
ねじ端子94を伴う構成部材の減少、工程の簡略化及び
薄型化を図ることができる。なお、本発明の金属部品9
5は従来と同様に半田付け等で接合する。 (実施例3)立体回路成形基板60には、図10(a)
(b)に示すように、凸部100が形成され、凸部10
0の上面に、実装される部品のランドに対応するワイヤ
ボンディングパッド101が設けられている。従来、ボ
ンディングパッドは、他の実装を行なう部品のランドと
同一面にあり、メッキ上に汚れ等が生じた場合、純水、
アセトン等を用いた洗浄を行なう。このとき、汚れの影
響を受け易い箇所の洗浄効率を上げることができない。
これに対して本発明は、汚れの影響を受け易い箇所を凸
部100の上面に設けることにより、洗浄の効率を上げ
ることができると共に、より奇麗に洗浄することが可能
となり、洗浄効率が向上する。従って、ボンディングパ
ッド基板構造において、洗浄の効率化に伴いワイヤボン
ディング性の向上が図られる。
【0032】また、立体回路成形基板60の配線回路6
7を、図11(a)(b)に示すように、立体回路成形
基板60の表面から突出した段差105に沿って形成す
る場合において、段差105の上面と下面とをつなぐ斜
面106の角度が60°を越えているときには配線回路
67の接続をワイヤボンディングにて行なうようにす
る。つまり、段差105をつなぐ斜面106が60°を
越えるときには段差105の上面と下面を電気的に独立
させて、ワイヤボンディングにて配線を行なうことによ
り、ワイヤボンディング配線構造において高密度実装を
実現できる。一方、段差105をつなぐ斜面106が6
0°未満のときは、従来通り、平面状のフィルム(図示
せず)を用い、平行光にて露光を行なう。
【0033】また、立体回路成形基板60には、図12
(a)(b)に示すように、半導体ベアチップ110の
接着面112を囲む周辺部に接着剤逃がし用凹部113
が凹設され、立体回路成形基板60側のボンディングパ
ッド105′を上記接着剤逃がし用凹部113の外側に
設けている。従来はガラスエポキシ、フェノール等の回
路基板の表面は平面上に形成され、回路基板上に半導体
ベアチップを接着してワイヤボンディングにより配線す
る場合、半導体ベアチップの接着剤として用いる銀ペー
ストが滲み出してワイヤボンディングの立体回路成形基
板側のボンディングパッドを腐食させることがあった。
これに対し本発明は、半導体ベアチップ110の接着剤
が滲み出してもその接着剤は接着剤逃がし用凹部113
に溜められ、ボンディングパッド105′を腐食させる
おそれがなくなる。その結果、半導体ベアチップ110
の実装構造において、ワイヤボンディング性が一層向上
するという利点がある。
【0034】
【発明の効果】上述のように、請求項1記載の発明は、
各別にアドレスを有する複数個の端末器を2線式の信号
線を介して伝送処理装置に時分割多重接続方式で接続
し、伝送処理装置は、アドレスデータを含む伝送信号を
信号線に送出することによって端末器を個別にアクセス
し、伝送信号に同期して設定した信号返送期間に端末器
からの操作データを受信し、操作データに基づいて制御
データを生成するとともに、操作データを発生した端末
器とアドレスによる対応関係があらかじめ設定されてい
る他の端末器に対して制御データを伝送して端末器に接
続された照明負荷を点灯・消灯させるとともに点灯時に
は制御データに対応する調光レベルに調光する遠隔監視
制御システムに用いられ、表面に化粧カバーと銘板とを
備えるケースの内部にスイッチが納装され、このスイッ
チの操作に基づく操作データを発生する調光操作用端末
器であって、上記スイッチは、成形基板上に配線回路が
一体形成されて成る立体回路成形基板に設けた凹段部
配置される固定接点と、固定接点よりも下方位置に配置
される可動接点と、固定接点に導通する反転可能な可動
接触片とから成り、可動接触片の頂部は可動接点に接離
自在に対向配置されて成るから、立体回路成形基板に設
けた凹段部に固定接点を設け、可動接点を固定接点より
も下方に位置させることにより、可動接触片のストロー
ク(非押圧時の可動接触片の頂部から可動接点に至るま
での距離)が長くなり、従って、可動接点の位置、形状
等により、スイッチの操作感触の向上を図ることができ
る。
【0035】請求項2記載の発明は、請求項1記載の立
体回路成形基板に、スイッチの操作に伴う照明負荷の点
灯・消灯の動作状態に対応して点灯・消灯するLEDを
モールドするLED埋込み凹部が形成され、LED埋込
み凹部の内側面にLEDの発光方向前方に向かうにつれ
てLEDから離反する方向に徐々に傾斜した反射面を設
けたから、反射板等の別部材を設けずにLEDの発光効
率を向上させることができ、スイッチの薄型化を図ると
共に、部品点数が削減される。
【0036】請求項3記載の発明は、請求項1記載の立
体回路成形基板に、パイロットランプを位置決めして実
装するパイロットランプ埋込み凹部を形成したから、パ
イロットランプ表示構造において、パイロットランプを
用いた表示を薄型で実現できると共に、パイロットラン
プの実装の際の位置決めが容易となり、スイッチの薄型
化と位置決めによる生産性向上を実現できる。
【0037】請求項4記載の発明は、請求項1記載の立
体回路成形基板に、複数個の表示灯をマトリクス状に実
装する凹部が形成されると共に、隣合う凹部の間隔を短
くしたから、LEDドットマトリクス表示構造におい
て、LEDによるきめ細かい表示が可能となり、しかも
カバー(或いはフィルム)、反射板等は立体回路成形基
板により構成されるので、構成部品の点数も減少する。
【0038】請求項5記載の発明は、請求項1記載の立
体回路成形基板に、タクトスイッチを埋め込む凹部を形
成したから、従来のスイッチを回路基板の上に実装する
場合のような回路基板及びそれを覆う成形部材の一部の
高さが削減でき、スイッチの薄型化が図られる。請求項
6記載の発明は、請求項1記載の立体回路成形基板に、
金属部品を埋込んで実装する金属部品埋込み凹部を形成
したから、構成部品の点数は、外郭部品となるMCBな
どの立体回路成形基板と、金属部品との2点となる。従
って、金属部品の埋込端子構造などにおいて、構成部品
が減少して、スイッチの薄型化と構成の簡略化が図られ
る。
【0039】請求項7記載の発明は、請求項1記載の立
体回路成形基板に、ボタン型電池が埋め込まれる凹部を
形成し、上記凹部は、ボタン型電池を挿入方向と交差す
る方向に向かって可動させる可動部と、可動部の奥側に
設けられたボタン型電池の端子部とを備えたから、ボタ
ン型電池をボタン型電池埋込み凹部から出し入れできる
と共に、ボタン型電池埋込み凹部はボタン型電池の挿入
方向に薄肉となり、ボタン型電池を有する製品の薄型化
が図られる。
【0040】請求項8記載の発明は、請求項1記載の立
体回路成形基板に、ねじ端子を伴う金属部品を一体化し
たから、従来のねじ端子を伴う製品の構成部材が、外郭
部品となる成形部材と、金属部品と、回路基板と、リー
ド線、ねじ端子から構成される場合と比較して、ねじ端
子を伴う構成部材が大幅に減少する。従って、立体回路
成形基板のねじ端子構造において、工程の簡略化及び薄
型化を図ることができる。請求項9記載の発明は、請求
項1記載の立体回路成形基板に凸部を形成し、凸部の上
面に、実装される部品のランドに対応するワイヤボンデ
ィングパッドを設けたから、汚れの影響を受け易い箇所
を凸部の上面に設けることにより、洗浄の効率を上げる
ことができると共に、より奇麗に洗浄することが可能と
なり、洗浄効率が向上する。従って、ボンディングパッ
ド基板構造において、洗浄の効率化に伴いワイヤボンデ
ィング性の向上が図られる。
【0041】請求項10記載の発明は、請求項1記載の
立体回路成形基板の配線回路を立体回路成形基板の表面
から突出した段差に沿って形成すると共に、段差の上面
と下面とをつなぐ斜面の角度が60°を越えているとき
には配線回路の接続をワイヤボンディングにて行なうこ
とにより、つまり、段差をつなぐ斜面が60°を越える
ときには段差の上面と下面を電気的に独立させて、ワイ
ヤボンディングにて配線を行なうことにより、立体回路
成形基板のワイヤボンディング配線構造において高密度
実装を実現できる。
【0042】請求項11記載の発明は、請求項1記載の
立体回路成形基板に、半導体ベアチップの接着面を設
け、接着面を囲む周辺部に接着剤逃がし用凹部が凹設さ
れ、半導体ベアチップと立体回路成形基板の配線回路と
を結合するワイヤボンディングの立体回路成形基板側の
ボンディングパッドを上記接着剤逃がし用凹部の外側に
設けたから、半導体ベアチップの接着剤が滲み出しても
その接着剤は接着剤逃がし用凹部に溜められ、ワイヤボ
ンディングの立体回路成形基板側のボンディングパッド
を腐食させるおそれがなくなる。その結果、半導体ベア
チップの実装構造において、ワイヤボンディング性の一
層の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスイッチを示し、(a)は
可動接触片の斜視図、(b)は固定接点と可動接点の斜
視図、(c)は組立て後の斜視図である。
【図2】同上のスイッチを備えた立体回路成形基板の斜
視図である。
【図3】同上のLEDの埋込み構造を示し、(a)は基
板形状及びLEDの配線パターンを示す図、(b)は平
面図、(c)は断面図、(d)は斜視図である。
【図4】同上のパイロットランプの埋込み構造を示し、
(a)は平面図、(b)は断面図、(c)はパイロット
ランプの斜視図、(d)は凹部及びパイロットランプの
斜視図である。
【図5】同上のマトリクス状表示灯の一部斜視図であ
る。
【図6】同上のタクトスイッチと立体回路成形基板の分
解斜視図である。
【図7】同上の金属部品の埋込み状態を示す分解斜視図
である。
【図8】同上のボタン型電池の嵌め込み状態を示す分解
斜視図である。
【図9】(a)は従来のねじ端子を伴う金属部品の取付
け状態の分解斜視図、(b)は本発明のねじ端子を伴う
金属部品の取付け状態の分解斜視図である。
【図10】(a)は同上の立体回路成形基板の凸部付近
の斜視図、(b)は配線後の斜視図である。
【図11】(a)(b)は立体回路成形基板の段差にワ
イヤボンディングで配線する状態を示す斜視図である。
【図12】(a)は立体回路成形基板の接着剤逃がし用
凹部付近の斜視図、(b)は配線後の斜視図である。
【図13】従来例の全体構成を示す分解斜視図である。
【図14】同上のブロック図である。
【図15】同上の遠隔監視制御システムの概略構成図で
ある。
【図16】同上の遠隔監視制御システムに用いる伝送信
号を説明する動作説明図である。
【符号の説明】
51 伝送処理装置 52 操作用端末器 53 制御用端末器 SW1 オン/オフスイッチ SW2 アップスイッチ SW3 ダウンスイッチ 60 立体回路成形基板 67 配線回路 61 固定接点 62 可動接点 63 可動接触片 66 反射面 69 パイロットランプ 90 ボタン型電池 92 可動部 93 端子部 100 凸部 105 段差 113 接着剤逃がし用凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−124414(JP,A) 特開 昭59−209222(JP,A) 特開 平5−144345(JP,A) 特開 平5−29659(JP,A) 特開 昭63−44791(JP,A) 特開 平5−30579(JP,A) 実開 平4−55724(JP,U) 実開 平4−120984(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00 - 9/16

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各別にアドレスを有する複数個の端末器
    を2線式の信号線を介して伝送処理装置に時分割多重接
    続方式で接続し、伝送処理装置は、アドレスデータを含
    む伝送信号を信号線に送出することによって端末器を個
    別にアクセスし、伝送信号に同期して設定した信号返送
    期間に端末器からの操作データを受信し、操作データに
    基づいて制御データを生成するとともに、操作データを
    発生した端末器とアドレスによる対応関係があらかじめ
    設定されている他の端末器に対して制御データを伝送し
    て端末器に接続された照明負荷を点灯・消灯させるとと
    もに点灯時には制御データに対応する調光レベルに調光
    する遠隔監視制御システムに用いられ、表面に化粧カバ
    ーと銘板とを備えるケースの内部にスイッチが納装さ
    れ、このスイッチの操作に基づく操作データを発生する
    調光操作用端末器であって、上記スイッチは、成形基板
    上に配線回路が一体形成されて成る立体回路成形基板
    設けた凹段部に配置される固定接点と、固定接点よりも
    下方位置に配置される可動接点と、固定接点に導通する
    反転可能な可動接触片とから成り、可動接触片の頂部は
    可動接点に接離自在に対向配置されて成ることを特徴と
    する遠隔監視制御システムの調光操作用端末器。
  2. 【請求項2】 上記立体回路成形基板に、スイッチの操
    作に伴う照明負荷の点灯・消灯の動作状態に対応して点
    灯・消灯するLEDをモールドする凹部が形成され、凹
    部の内側面にLEDの発光方向前方に向かうにつれてL
    EDから離反する方向に徐々に傾斜した反射面を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システム
    の調光操作用端末器。
  3. 【請求項3】 上記立体回路成形基板に、パイロットラ
    ンプを位置決めして実装する凹部を形成したことを特徴
    とする請求項1記載の遠隔監視制御システムの調光操作
    用端末器。
  4. 【請求項4】 立体回路成形基板に、複数個の表示灯を
    マトリクス状に実装する凹部が形成されると共に、隣合
    う凹部の間隔を短くしたことを特徴とする請求項1記載
    の遠隔監視制御システムの調光操作用端末器。
  5. 【請求項5】 上記立体回路成形基板に、タクトスイッ
    チを埋め込む凹部を形成したことを特徴とする請求項1
    記載の遠隔監視制御システムの調光操作用端末器。
  6. 【請求項6】 上記立体回路成形基板に、金属部品を埋
    込んで実装する凹部を形成したことを特徴とする請求項
    1記載の遠隔監視制御システムの調光操作用端末器。
  7. 【請求項7】 上記立体回路成形基板に、ボタン型電池
    が埋め込まれる凹部を形成し、上記凹部は、ボタン型電
    池を挿入方向と交差する方向に向かって可動させる可動
    部と、可動部の奥側に設けられたボタン型電池の端子部
    とを備えたことを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制
    御システムの調光操作用端末器。
  8. 【請求項8】 上記立体回路成形基板に、ねじ端子を伴
    う金属部品を一体化したことを特徴とする請求項1記載
    の遠隔監視制御システムの調光操作用端末器。
  9. 【請求項9】 上記立体回路成形基板に凸部を形成し、
    凸部の上面に、実装される部品のランドに対応するワイ
    ヤボンディングパッドを設けたことを特徴とする請求項
    1記載の遠隔監視制御システムの調光操作用端末器。
  10. 【請求項10】 上記立体回路成形基板の配線回路を立
    体回路成形基板の表面から突出した段差に沿って形成す
    ると共に、段差の上面と下面とをつなぐ斜面の角度が6
    0°を越えているときには配線回路の接続をワイヤボン
    ディングにて行なうことを特徴とする請求項1記載の遠
    隔監視制御システムの調光操作用端末器。
  11. 【請求項11】 上記立体回路成形基板に、半導体ベア
    チップの接着面を設け、接着面を囲む周辺部に接着剤逃
    がし用凹部が凹設され、半導体ベアチップと立体回路成
    形基板の配線回路とを結合するワイヤボンディングの立
    体回路成形基板側のボンディングパッドを上記接着剤逃
    がし用凹部の外側に設けたことを特徴とする請求項1記
    載の遠隔監視制御システムの調光操作用端末器。
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