JP3247440B2 - 化粧用マット - Google Patents
化粧用マットInfo
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- JP3247440B2 JP3247440B2 JP21932192A JP21932192A JP3247440B2 JP 3247440 B2 JP3247440 B2 JP 3247440B2 JP 21932192 A JP21932192 A JP 21932192A JP 21932192 A JP21932192 A JP 21932192A JP 3247440 B2 JP3247440 B2 JP 3247440B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗菌性に優れた化粧用
マットに関する。
マットに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
化粧用マットとしては、ポリウレタン、ポリビニルホル
マール、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体等の多
孔質弾性体が使用されている。しかし、これらのマット
は、長期間使用していると、変色や異臭が発生し、美観
上、衛生上好ましくなくなるという問題がある。
化粧用マットとしては、ポリウレタン、ポリビニルホル
マール、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体等の多
孔質弾性体が使用されている。しかし、これらのマット
は、長期間使用していると、変色や異臭が発生し、美観
上、衛生上好ましくなくなるという問題がある。
【0003】このため、これらのマットには、パラオキ
シ安息香酸、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸、
安息香酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベン
ゼトニウム、グリコン酸クロルヘキシジン等の抗菌剤が
使用されていた。
シ安息香酸、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸、
安息香酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベン
ゼトニウム、グリコン酸クロルヘキシジン等の抗菌剤が
使用されていた。
【0004】しかしながら、これらのマットは抗菌剤が
流出し易く、抗菌効果の持続性に問題があった。従っ
て、持続的に抗菌効果を発揮する化粧用マットが望まれ
ていた。
流出し易く、抗菌効果の持続性に問題があった。従っ
て、持続的に抗菌効果を発揮する化粧用マットが望まれ
ていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、抗菌性ハイドロキシ
アパタイトを保持させることにより、抗菌性及びその持
続性に優れた化粧用マットが得られることを見出し、本
発明を完成した。
発明者らは鋭意研究を行った結果、抗菌性ハイドロキシ
アパタイトを保持させることにより、抗菌性及びその持
続性に優れた化粧用マットが得られることを見出し、本
発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、抗菌性ハイドロキシ
アパタイトを、発泡体原料に対して0.5〜2重量%保
持する発泡体からなる化粧用マットを提供するものであ
る。
アパタイトを、発泡体原料に対して0.5〜2重量%保
持する発泡体からなる化粧用マットを提供するものであ
る。
【0007】本発明で用いられる抗菌性ハイドロキシア
パタイトは、抗菌性を有し、例えば次式で表わされる組
成のもの 3Ca3(PO4)2・Ca(OH)2 又は Ca10(PO4)6(OH)2 に抗菌性金属(銀、亜鉛等)イオンを交換吸着させ、固
定化したものである。この抗菌性ハイドロキシアパタイ
トは、発泡体原料に対して0.5〜2重量%配合され
る。
パタイトは、抗菌性を有し、例えば次式で表わされる組
成のもの 3Ca3(PO4)2・Ca(OH)2 又は Ca10(PO4)6(OH)2 に抗菌性金属(銀、亜鉛等)イオンを交換吸着させ、固
定化したものである。この抗菌性ハイドロキシアパタイ
トは、発泡体原料に対して0.5〜2重量%配合され
る。
【0008】また、化粧用マットの発泡体原料として
は、通常の化粧用マットに用いられるものであれば特に
制限されず、例えばポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポ
リビニルアルコール、アクリロニトリル・ブタジエン共
重合体(NBR)等が挙げられる。
は、通常の化粧用マットに用いられるものであれば特に
制限されず、例えばポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポ
リビニルアルコール、アクリロニトリル・ブタジエン共
重合体(NBR)等が挙げられる。
【0009】本発明において、発泡体に抗菌性ハイドロ
キシアパタイトを保持させるには、例えば発泡体を製造
する際に、その原料に抗菌性ハイドロキシアパタイトを
添加すればよいが、添加混合の時期及び方法は特に限定
されるものではなく、用いる原料の性質、工程上の特徴
などに応じて選択することができる。本発明において
は、発泡体中に抗菌性ハイドロキシアパタイトが内包保
持されているのが好ましい。
キシアパタイトを保持させるには、例えば発泡体を製造
する際に、その原料に抗菌性ハイドロキシアパタイトを
添加すればよいが、添加混合の時期及び方法は特に限定
されるものではなく、用いる原料の性質、工程上の特徴
などに応じて選択することができる。本発明において
は、発泡体中に抗菌性ハイドロキシアパタイトが内包保
持されているのが好ましい。
【0010】本発明の発泡体は、抗菌性ハイドロキシア
パタイトを添加する以外は通常の方法に従って製造する
ことができ、また、発泡体を製造する際には、通常用い
られる成分、例えば有機溶剤、重合触媒、安定剤、艶消
剤、増白剤、有機又は無機顔料、無機フィラー、加硫
剤、加硫促進剤、起泡剤、気泡安定化剤、老化防止剤、
各種可塑剤などを本発明の効果を損なわない範囲で配合
することができる。
パタイトを添加する以外は通常の方法に従って製造する
ことができ、また、発泡体を製造する際には、通常用い
られる成分、例えば有機溶剤、重合触媒、安定剤、艶消
剤、増白剤、有機又は無機顔料、無機フィラー、加硫
剤、加硫促進剤、起泡剤、気泡安定化剤、老化防止剤、
各種可塑剤などを本発明の効果を損なわない範囲で配合
することができる。
【0011】得られる発泡体は、化粧用マットに適した
様々な形状、大きさに成型することができる。
様々な形状、大きさに成型することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明の化粧用マットは、抗菌・抗黴性
及びその持続性に優れたものである。
及びその持続性に優れたものである。
【0013】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0014】実施例1 下記の方法によりNBRの発泡体を製造し、その抗菌力
及び抗黴性について評価した。結果を表2に示す。 (製法)NBRラテックス100重量部、加硫剤である
コロイド硫黄及び加硫促進剤である亜鉛華4重量部、起
泡剤オレイン酸カリウム1重量部、気泡安定化剤トリメ
ンベース水溶液2重量部、老化防止剤ノクラック♯20
0 1重量部及び抗菌性ハイドロキシアパタイト0〜
1.0重量部を混合して機械発泡し、次いでゲル化剤と
して珪弗化ソーダ2重量を加えてゲル化させ、100〜
120℃で約40分加硫させた後、水洗し、乾燥する。
得られた発泡体は、機械加工により所望の形状にする。
及び抗黴性について評価した。結果を表2に示す。 (製法)NBRラテックス100重量部、加硫剤である
コロイド硫黄及び加硫促進剤である亜鉛華4重量部、起
泡剤オレイン酸カリウム1重量部、気泡安定化剤トリメ
ンベース水溶液2重量部、老化防止剤ノクラック♯20
0 1重量部及び抗菌性ハイドロキシアパタイト0〜
1.0重量部を混合して機械発泡し、次いでゲル化剤と
して珪弗化ソーダ2重量を加えてゲル化させ、100〜
120℃で約40分加硫させた後、水洗し、乾燥する。
得られた発泡体は、機械加工により所望の形状にする。
【0015】(評価方法) (1)抗菌力 試料となる高分子体の成型体を細断し、被検菌を1〜2
×104 (個/ml)となるよう接種したリン酸緩衝液
(pH7.2)70mlに1.5g±0.1g添加する。2
5±2℃で振盪を行い、6時間後の生菌数を測定して生
菌数の減少率を求めた。
×104 (個/ml)となるよう接種したリン酸緩衝液
(pH7.2)70mlに1.5g±0.1g添加する。2
5±2℃で振盪を行い、6時間後の生菌数を測定して生
菌数の減少率を求めた。
【0016】
【数1】
【0017】A;振盪後の1ml当りの生菌数 B;振盪前の1ml当りの生菌数 なお、生菌数測定、前培養共に培地はNutrient
Agar(Difco社)を用い、被検菌としてはS
taphylococcus aureus,Pseu
domonus aeruginosaを用いた。
Agar(Difco社)を用い、被検菌としてはS
taphylococcus aureus,Pseu
domonus aeruginosaを用いた。
【0018】(2)抗黴性 JIS Z−2911−1976に規定する抗黴性試験
法の湿式法により、試料となる高分子成型体にカビの胞
子分散液を噴霧し、28±2℃、湿度(RH)95±5
%で28日間培養した後試料を観察し、表1に示す基準
で評価した。なお、被検菌としては、Aspergil
lus niger,Penicillium fun
iculosumを用い、前培養には、ポテトデキスト
ロース寒天培地(栄研社)を用いた。
法の湿式法により、試料となる高分子成型体にカビの胞
子分散液を噴霧し、28±2℃、湿度(RH)95±5
%で28日間培養した後試料を観察し、表1に示す基準
で評価した。なお、被検菌としては、Aspergil
lus niger,Penicillium fun
iculosumを用い、前培養には、ポテトデキスト
ロース寒天培地(栄研社)を用いた。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】更に上記試料をJIS L−0217(1
05法)に準じて洗濯し、10回くり返した後の抗菌力
及び抗黴性を同様にして評価した。結果を表3に示し
た。
05法)に準じて洗濯し、10回くり返した後の抗菌力
及び抗黴性を同様にして評価した。結果を表3に示し
た。
【0022】
【表3】
【0023】表2及び表3の結果から明らかなように、
本発明の抗菌性ハイドロキシアパタイトを保持する発泡
体からなる化粧用マットは、強い抗菌力、抗黴性を有し
ており、しかもその持続性にも優れていることが確認さ
れた。
本発明の抗菌性ハイドロキシアパタイトを保持する発泡
体からなる化粧用マットは、強い抗菌力、抗黴性を有し
ており、しかもその持続性にも優れていることが確認さ
れた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 百瀬 重禎 東京都北区栄町48番18号 株式会社コー セー研究所内 (56)参考文献 特開 平2−35964(JP,A) 特開 平3−218765(JP,A) 特開 平4−170960(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A45D 33/34 A45D 34/04 A61L 2/16
Claims (1)
- 【請求項1】 抗菌性ハイドロキシアパタイトを、発泡
体原料に対して0.5〜2重量%保持する発泡体からな
る化粧用マット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21932192A JP3247440B2 (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 化粧用マット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21932192A JP3247440B2 (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 化粧用マット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0662921A JPH0662921A (ja) | 1994-03-08 |
JP3247440B2 true JP3247440B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=16733644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21932192A Expired - Fee Related JP3247440B2 (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 化粧用マット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3247440B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996037433A1 (fr) * | 1995-05-22 | 1996-11-28 | Advance Co., Ltd. | Procede de traitement du charbon d'os, produit elabore a partir de ce procede, procede d'extraction de l'hydroxyapatite d'un os ou de cendre d'os non traites, et materiau a l'hydroxyapatite |
US6096324A (en) * | 1995-06-13 | 2000-08-01 | Laboratory Skin Care | Methods of delivering materials into the skin, and compositions used therein |
KR100690356B1 (ko) * | 2006-03-29 | 2007-03-12 | 금오공과대학교 산학협력단 | 하이드록시아파타이트 및 폴리우레탄의 복합 폼 제조 방법 |
KR101882197B1 (ko) * | 2014-12-22 | 2018-07-26 | (주)에스엔피월드 | 겔상 화장료 조성물의 함침용 NBR(nitrile butadiene rubber) 스폰지 및 그의 제조방법 |
-
1992
- 1992-08-18 JP JP21932192A patent/JP3247440B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0662921A (ja) | 1994-03-08 |
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Legal Events
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