JP3247271U - 分割可能な食器 - Google Patents

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裕之 中川
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中川鉄工株式会社
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Abstract

【課題】もっきりで日本酒を注いだ際に、受け皿に滴る日本酒の波紋を美しく見せることができる食器を提供する。【解決手段】上部酒器1と下部受皿2が分離可能な食器であり、上部酒器は突起5を有し、下部受皿は凹部6を有し、突起と凹部が嵌合するものであって、突起は空気抜き用の加工部7を有する。【選択図】図2

Description

本考案は上部下部分離可能な食器において、上部は突起を有し、下部は凹部を有し、前記突起と前記凹部が嵌合するものであって、前期上部の突起と、前記下部の凹部は互いのテーパー角にて嵌合し、前記上部の突起に空気抜き用の加工部を施すことによって容易に上下分離可能にする食器に関するものである。食器は酒器を含むものである。
特願平7-154224記載の玩具酒器がある。
また日本酒のもっきりの注ぎ方ができる特殊な酒器として、現状グラスに注いだものを受け皿として下で受けている。
特願平7-154224
特願平7-154224記載の玩具酒器では可能ではなかった,分割して安定させて設置することができる金属酒器を提供することにある。また従来もっきりの注ぎ方で使用する酒器では、グラスより滴る波紋が美しく見えなかった。本考案は前記の課題を解決するものであり、もっきりで日本酒を注いだ際に、受け皿に滴る日本酒の波紋を美しく見せることができる酒器及び食器を提供することにある。
本考案の食器は、上部と下部が分離可能なことを特徴とする食器であり、前記上部は突起を有し、前記下部は凹部を有し、前記突起と前記凹部が嵌合するものであって、前記突起は空気抜き用の加工部を有することを特徴とする。
本考案は前記上部には開口部を有しており、上から見た時に前記開口部より外側に向かって膨らんでいることを特徴とする。
本考案の前記上部の外縁部の肉厚は0.9mm~1mmであることを特徴とする。
本発明は分割した二つの上部酒器と下部受皿により構成されるが、突起状の凸部と凹上の穴を同じ角度のテーパーにすることによって、嵌合した際に安定した状態になる。
上部酒器と下部受皿を抜き差しする際に、加工部を有することにより空気の抜け道ができ、安易に抜き差しが出来る。
陶器やガラスに比べ、熱伝導率が高いステンレス金属の食器・酒器は、日本酒と同じ温度で冷たくなり、指先ではお酒を触りに行く感覚を覚え、飲み口にもっていく口先は、お酒に直に触れる感覚を覚えることが出来る。
もっきりの注ぎ方をした際に、上部酒器から下部受皿にこぼれた雫が、器を持ち上げた際には、酒器からこぼれた日本酒のような液体が雫が下の器に落ちて広がる様が、器の波紋と同調し、非常に美しい波紋を鑑賞することが出来る。
上部酒器の開口部より中に行くほど広くなった構造になっているため、上部表面すれすれまで注いだ日本酒が、他のグラスやコップで注いだ際より、グラス上面より盛り上がって美しい様を鑑賞することが出来る。上部酒器の開口部の端面は丸みを帯びており、このため日本酒のような液体を注いだ場合に、端面の表面張力により、液体が内部の方向への力が働き、上に持ち上がるものと考えている。
本考案に関わる酒器の全体図である。(各部名称) A 本考案酒器の断面図のうち分割した上部である。 B 本考案酒器の断面図のうち分割した下部である C 本考案酒器の断面図のうち嵌合させ一体化させたものである。 図2の嵌合部の拡大図である。
図1、図2及び図3は本考案に関わる金属酒器の実施例を示すものである。図2における上部酒器1と下部受皿2を図2の上部酒器側外側テーパー部5と下部受皿側内側テーパー部6の嵌合部で安定に保持する。なお、上部酒器側外側テーパー部5は突起であり、下部受皿側内側テーパー部6は凹部である。また嵌合の抜き差しを容易にするために、図3嵌合部の拡大図のように突起部のテーパーと曲線に倣い上下に一直線上の酒器・受皿嵌合部 空気抜き用上下の加工部7を有している。
図1の全体図で上部酒器(本体)と下部受皿により構成する。
図2の3は酒器の外径の形状部である。断面図の開口注ぎ口が狭く、中に行くごとに広がる形状をなしている。3は厚みの記載を省略している。
図2の4は酒器の内側の形状部である。3と同じくほぼ同じ肉厚を保ち注ぎ口が狭く、中に行くごとに広がる形状をなしている。
図2の5は、上部酒器と下部受皿のジョイント勘合部で、受皿側内側テーパー部6と外径、内径同角度のテーパーで同じ形状を成し、嵌合の際にしっくり収まり安定する構造になっている。
図2の7は空気抜き用の加工部であり、上部と下部が一体になった際に突起5、凹部6が密着して抜けなくなることに対しての対策で、上下に一直線状の加工傷を入れて、空気の抜け道を設けている。嵌合部の突起と先端と凹部の底部には空気だまりを設け、前記空気だまりと空気抜き用加工部7を介して、空気だまりと受け皿の外部へと空気が抜ける。
図2の8は実際に日本酒を飲む際に口に触れる飲み口であるが、薄肉旋盤加工により、肉厚0.9mm~1mmに仕上げ、滑らかな口当たりを得ることが出来る構造になっている。
図2の9、10,11は受皿の上部表面に施した、日本酒の表面に零れ落ちた雫が広がる波紋のイメージを、旋盤加工にて表現した形状をなす。
上部酒器(本体)の形状は開口部を有しており、上から見た時に開口部より外側に向かって膨らんでいることを特徴としている。もっきりの注ぎ方が出来るが、ぎりぎりまで注いだ際に、より美しく盛り上がった表面張力の表面を提供することができる。
本考案酒器は、熱伝導率が高いステンレスやチタン等の金属でできた食器で、陶器やガラスの酒器に比べ、日本酒と同じ温度で冷たくなり、指先ではお酒を触りに行く感覚を覚え、飲み口にもっていく口先は、お酒に直に触れる感覚を得ることができる。
本考案は分割式の金属酒器に関して述べてきたが、他の食器にも適用可能である。
例えば分割式シャンパングラスなどである。
1上部酒器(本体)
2下部受皿
3酒器外側形状部
4酒器内側形状部
5上部酒器側外側テーパー部
6下部受皿側内側テーパー部
7酒器・受皿嵌合部 空気抜き用上下の加工部
8酒器飲み口 薄肉部
9受皿 滴り波紋形状部 曲線1
10受皿 滴り波紋形状部 曲線2
11受皿 滴り波紋形状部 曲線3
12嵌合部 空気だまり

















Claims (4)

  1. 上部と下部が分離可能な食器において、前記上部は突起を有し、前記下部は凹部を有し、前記突起と前記凹部が嵌合するものであって、前記突起は空気抜き用の加工部を有することを特徴とする食器。
  2. 前記上部は開口部を有しており、上から見た時に前記開口部より外側に向かって膨らんでいることを特徴とする請求項1に記載の食器。
  3. 前記下部の上部表面は第1の曲面、第2の曲面及び第3の曲面を有する請求項1記載の食器。
  4. 前記上部の外縁部の肉厚は0.9mm~1mmであることを特徴とする請求項1記載の食器。
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