JP3247141B2 - ポリフェニレンエーテルの製造方法 - Google Patents

ポリフェニレンエーテルの製造方法

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/34Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from hydroxy compounds or their metallic derivatives
    • C08G65/38Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from hydroxy compounds or their metallic derivatives derived from phenols
    • C08G65/44Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from hydroxy compounds or their metallic derivatives derived from phenols by oxidation of phenols

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機溶剤中の酸化触媒
の存在で一価フェノールと酸素含有ガスとの酸化的カッ
プリング反応によってポリフェニレンエーテルを製造す
る改善された方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテル及びその製造方
法自体は公知でありかつ多数の刊行物、例えばUS−A
3306874、同3306875、同3642699
及び同3914266、DE−A2011709、同2
228071、同2460326及び同273888
9、EP−A111722及びM.Bartmann
等:Makromol.Chem.189,2285−
2292(1988)に記載されている。
【0003】ポリフェニレンエーテルの製造のために使
用される方法は、酸素含有ガス及び触媒の存在における
一価フェノールの自己縮合を基礎としている。方法の有
効な利用のためには、出発物質をできるだけ迅速に反応
させてできるだけ純粋な生成物を得ることが望ましい。
しかし反応速度は反応温度又はガス供給を高めることに
よって任意に増大させることはできない、それとゆうの
もこの場合には技術的難点が生じかつポリフェニレンエ
ーテルを変色させる副生成物の生成が増大されるからで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の方法
の反応時間よりも反応時間を短縮し、同時に方法生成物
の色の特性を改善するという課題を基礎とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題は、有機溶剤中
の酸化触媒の存在で一価フェノールと酸素含有ガスとの
酸化的カップリング反応によってポリフェニレンエーテ
ルを製造する方法において、消泡剤の存在で重縮合を行
うことを特徴とする前記方法によって解決される。
【0006】多数の用途のためには、種々の消泡剤系が
開発された:これは次の文献から判る:例えばUllm
anns Encyclopedia of Tech
nical Chemistry,5th Ed.,V
erlag Chemie,Weinheim(198
8),Vol.A8,p.366以下,Vol.A1
1,p.466以下;P.G Pape:J.Petr
ochem.Techn.1197(1983);H.
T.Kerner:Foam ControlAgen
ts,Chem.Technol.Rev.No.7
5,NoyesData Corporation,P
ark Ridge(1976)。
【0007】本発明方法にとっては、その都度の反応が
その中で行われる溶剤中で不溶でありかつ相応の反応温
度で液状である油状化合物から成る消泡剤が適当であ
る。また水、他の極性媒体又は極性液と水との混合物中
の油状化合物のエマルジョンも消泡作用を呈する。また
油状化合物中の、反応条件下で不活性の粒状固体の懸濁
液及びさらに水、他の極性媒体又は極性液と水との混合
物を含有する懸濁液を基剤とする消泡剤も有利である。
また反応混合物に加えた後初めて消泡作用物質を遊離す
る固体消泡剤も適当である。
【0008】油状化合物には、炭化水素油、すなわちナ
フテン系及びパラフィン系鉱油、さらにまたパラフィン
系炭化水素ロウ、脂肪アルコール、単−又は多官能価ア
ルコールの脂肪酸エステルならびに脂肪酸アミド及び−
スルホンアミドが属する。
【0009】好ましい油状消泡剤成分はオルガノポリシ
ロキサンである。これは例えば、アルキル−、アルコキ
シ−、アリール−、アラルキル−、アリールオキシ−及
び環状ポリシロキサンである。アルキルポリシロキサン
の代表的な例はジメチル−、ジエチル−、ジプロピル−
及びメチルブチル−ポリシロキサンである。この際アル
キル基は線状又は枝分れであってよい。同様にアルキル
基はハロゲン原子で置換されていてもよい。すなわち例
えばクロロエチル、クロロプロピル及びクロロブチルを
有するポリシロキサンが適当である。また弗素化オルガ
ノポリシロキサンも挙げることができる。この群には、
ペルフルオロアルキルポリシロキサン、例えばポリ(メ
チル−3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキサン
又はポリ(メチル−3,3,4,4,4−ペンタフルオ
ロブチル)−シロキサンが属する。シロキサンがそれで
置換されていてもよいアリール基、アラルキル基及びア
リールオキシには、フェニル基、クロロフェニル基、ジ
フェニル基、ナフチル基、トリル基、エチルフェニル
基、プロピルフェニル基及びフェニルオキシ基が属す
る。アルコキシ基とは特にメトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基であって、これ
らの基は線状又は枝分れ鎖であってよい。脂環式環は特
に5員又は6員でありかつ未置換であっても又はアルキ
ル基又はハロゲン原子で置換されていてもよい。またシ
アノ基又はアルデヒド基を有するポリシロキサン、すな
わちシアノアルキルポリシロキサン、例えばポリ(シア
ノメチル)−メチルシロキサン、ポリ(2−シアノエチ
ル)メチルシロキサン、ポリ(3−シアノプロピル)メ
チルシロキサン、ポリ(4−シアノブチル)メチルシロ
キサン、ポリ(5−シアノペンチル)メチルシロキサ
ン、ポリ(シアノメチル)エチルシロキサン及びポリ
(2−シアノエチル)エチルシロキサンも適当である。
【0010】また種々のオルガノポリシロキサンの共重
合体、特に未弗素化オルガノポリシロキサンとペルフル
オロアルキルポリシロキサンとからなる共重合体も挙げ
ることもる。またオルガノポリシロキサンと他のポリマ
ーとからなる共重合体、例えばアルキルポリシロキサン
−ポリオキシアルキレン−ブロック共重合体又はアルキ
ルポリシロキサンと弗素化ポリオレフィンとからなる共
重合体も使用することができる。
【0011】本発明によれば特に、アルキルポリシロキ
サン及び弗素化オルガノポリシロキサンが適当である。
特に有利にはジメチルポリシロキサン及び弗素化オルガ
ノポリシロキサンである。
【0012】消泡剤の油状成分としてはまた、2種以上
の油状化合物の混合物、例えば鉱油とオルガノポリシロ
キサンとの混合物も使用することができる。
【0013】油状化合物の粘度はこれまでの観察によれ
ば重要ではない。粘度は25℃では5〜100000m
2/sであり、油状化合物が有効であるべき温度で1
5〜70m2/sあってよい。
【0014】油状化合物はまた、水又は他の極性媒体
(これは含水極性液も意味する)中で乳濁されて消泡剤
として使用することができる。有利には極性官能基を有
する脂肪族炭化水素、例えばエステル又はケトン、塩素
化炭化水素すなわち1,1,1−トリクロロエタン又は
グリコールのようなアルコールを外部(連続)相として
使用する。
【0015】乳化剤としては、オキシエチル化脂肪アル
コール、脂肪酸、ヒドロ脂肪酸トリグリセリド及びグリ
セリンモノ脂肪酸エステルが適当である。ソルビトール
及びソルビタンエステルが好ましい。特にノニルフェニ
ル−、オレイル−及びステアリルポリグリコールエーテ
ルが適当である。
【0016】消泡剤は、定義によれば反応条件下で不活
性の粒子状固体を含有することができる。該粒子は一般
に5−100μm(最も長い直径)の粒径及び50−4
00m2/gの表面積を有する。消泡剤中の増量剤とし
て通常使用される全ての鉱物も本発明方法にとって適当
である。これらの中には酸化アルミニウム、二酸化チタ
ン、珪酸、パーライト及びクレーがある;珪酸が好まし
い、このものは例えば、SiCl4の熱分解又はジメチ
ルジクロロシランを用いる水溶性珪酸の沈殿(沈降珪
酸)によって得られる(合成珪酸)。
【0017】鉱物は有利には、公知法によって前処理に
より又はその場で粗水化される。このような前処理の場
合には、鉱物は、次の官能基:−OH、−NH2、−S
H、−NHR、−NH3又は−NR4の少なくとも1個を
有する有機化合物又はシリコーン試薬で処理される、こ
の際これらの官能基は鉱物表面の酸中心と反応すること
ができる。代表的な試薬はジシラザン又はシラン、すな
わちヘキサメチルジシラザン、トリクロロオクタデシル
シラン又はクロロトリメチルシランを包含し、後者は例
えば加水分解によって水酸化物に変えてもよい。さらに
第一、第二及び第四アルキルアミン及びアルキルエーテ
ルアミンも適当である。珪酸は通常、所望の場合には溶
剤の存在で、粒子を粗水化試薬中で激しく動かし、次に
乾燥することによって粗水化される。シリコーン油−珪
酸を基剤とする消泡剤は、一般に“その場での”粗水化
後に、親水性珪酸粒子のオルガノポリシロキサン中の分
散液を激しく撹伴しながら加熱することによって製造さ
れる。この場合所望ならば、塩基性触媒すなわちアルカ
リ金属又はアルカリ土類金属水酸化物、好ましくはアル
カリ金属シラノレートを併用してもよい(参照:H.F
erch等,Schriftenreihe Pigm
ente−Degussa,Teil 42,198
7)。
【0018】また固体消泡剤成分としては、粗水性物質
すなわち低分子量のポリエチレン、長鎖脂肪酸のポリエ
ステル及びアミドも適当である。
【0019】消泡剤中には、一成分から成る固体及び種
々の物質の混合物から成る固体が含有されていてもよ
い。消泡剤中の固体分は代表的には消泡剤の全重量に対
して1〜40重量%である。
【0020】本発明においては特に、水中又は他の極性
媒体中のジメチルポリシロキサン又は弗素化オルガノポ
リシロキサンの分散液でありかつ消泡剤の全重量に対し
て0〜40重量%の合成珪酸及び好ましい乳化剤として
ポリグリコールエーテルを含有する消泡剤が適当であ
る。
【0021】また消泡剤はトリエタノールアミンのよう
な第三アミン0〜5重量%も含有していてよい。特に、
全反応物質に対して0.001〜1重量%の消泡剤を使
用するのが有利であることが判った。
【0022】ポリフェニレンエーテルを製造するために
は、2つのオルト位で置換されているような2価フェノ
ールが特に重要である。またさらにフェノールはメタ位
に置換基を有していてもよい。
【0023】置換基の例としては、塩素及び臭素のよう
なハロゲン原子及び炭素原子1〜4個を有し、好ましく
はα位の第三水素原子を有しないアルキル基、例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基又はブチル基を挙げるこ
とができる。アルキル基は塩素又は臭素のようなハロゲ
ン原子又はヒドロキシル基によって置換されていてもよ
い。可能な置換基の他の例は、好ましくは4個までの炭
素原子を有するアルコキシ基及び所望ならばハロゲン原
子及び/又はアルキル基で置換されていてもよいフェニ
ル基である。
【0024】また種々のフェノールの混合物、例えば
2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチル
フェノールも適当であり、この際相応のコポリマーが得
られる。
【0025】適当なフェノールの例は、2,6−ジメチ
ルオキシフェノール、2,6−ジエトキシフェノール、
2−エトキシ−6−メトキシフェノール、2,6−ジク
ロロフェノール、2−メチル−6−フェニルフェノール
及び2,6−ジフェニルフェノールデある。
【0026】好ましくは、アルキル基、特にC1〜C4
アルキル基を置換基とするフェノール、すなわち2,6
−ジメチルフェール、2,6−ジエチルフェノール、2
−エチル−6−メチルフェノール、2−メチル−6−プ
ロピルフェノール、2,6−ジプロピルフェノール及び
2−エチル−6−プロピルフェノールを使用する。
【0027】極めて有利なのは2,6−ジメチルフェノ
ールである。このものからは、文献(参照:Hoube
n−Weyl−Mueller,Methoden d
erorganischen Chemie,Phen
ole,Teil2,Band 611C ,Geor
g−Theime Verglag,Stuttgar
t,1976,1187ページ以下及びそこに引用され
た文献)に記載された方法により、重合時に不利なフェ
ノール、すなわち未置換フェノール、o−クレゾール、
p−クレゾール、n−クレゾール及び多核フェノール、
例えば2,6−ジメチル−1−ヒドロキシジフェニルが
分離されている。
【0028】本発明方法により一価フェノールから製造
された高分子ポリフェニレンエーテルは、一般に150
00〜90000、好ましくは20000〜60000
の分子量Mwを有する。
【0029】重合を実施するためには、通常酸素含有ガ
ス、つまり空気又は酸素を、酸化触媒の存在で10〜6
0℃、好ましくは20〜50℃のモノマーの温溶液中に
導入する。酸素貫流速度は1〜15m3/h、好ましく
は3〜10m3/hである。
【0030】重縮合にとって公知の酸化触媒は、金属と
有機化合物とから成る系、すなわち例えば金属及びアル
コラート、フェノラート、アミジン又はアミンから成る
複合体である。好ましくはアミンと銅塩とから成る複合
体を使用する。
【0031】触媒複合体の第一、第二又は第三アミン成
分は、前記特許明細書に記載され触媒と同じである。代
表的なものは、脂肪族基として直鎖又は枝分れ炭化水素
又は脂環式炭化水素を有する脂肪族アミンである。脂肪
族モノアミンが好ましい。特に、炭素原子1〜12個の
炭素原子を有するモノ−、ジ−及びトリアルキルアミン
が好ましい。代表的には、モノ−、ジ−及びトリメチル
−、エチル−、n−プロピル−、i−プロピル−、n−
ブチル置換アミン、モノ−及びジシクロヘキシルアミ
ン、エチルメチルアミン、モルホリン、N−アルキル−
脂環式アミンすなわちN−メチルシクロヘキシルアミン
を使用することができる。さらに環状第三窒素塩基、例
えばピリジン、α−コリジン及びγ−ピコリンも使用す
ることができる。
【0032】所望の場合には、このような第一、第二及
び第三アミンの混合物も使用してよい。特に好ましいモ
ノアルキルアミンはn−ブチルアミンである。特に好ま
しいジアルキルアミンはジ−n−ブチルアミンである。
特に好ましいトリアルキルアミンはトリエチルアミンで
ある。好ましい環状第三窒素塩基はピリジンである。
【0033】特に好ましい混合物はN,N′−ジ−t−
ブチルエチレンジアミン及びジ−n−ブチルアミンを含
有する。反応混合物中の第一及び第二アミンの濃度は広
い範囲内で変化することができる。しかし低い濃度が好
ましい。範囲は使用したフェノールに対して約1〜40
mol%を包含する。好ましくは、使用したフェノール
に対して15〜35mol%を使用する。第三アミンの
場合には、好ましい範囲は著しく高く、一価フェノール
100mol当たり約500〜1500molを包含
る。
【0034】本発明方法にとって適当な銅塩(I)及び
銅塩(II)の代表的な例は、特許明細書中に記載され
ている。これらの代表的な塩は塩化銅(I)、臭化銅
(II)、硫酸銅(II)、アジ化銅(II)、テトラ
ミン硫酸銅(II)、酢酸銅(II)、酪酸銅(II)
及びトルイル酸銅(II)である。好ましい銅塩(I)
及び銅塩(II)は、ハロゲン化物、アルカノエート又
は硫酸塩、例えば臭化銅(I)及び塩化銅(I)又は酢
酸銅(II)である。第一及び第二アミンについては、
銅塩の濃度を低くするのが有利である。この濃度はモノ
マー100mol当たり約0.1〜0.9mol、好ま
しくは0.4〜0.6molである。第三アミンの場合
には、銅塩を好ましくは一価フェノール100mol当
たり約5〜15molの量で使用する。
【0035】該方法にとって適当な溶剤は、C6〜C10
−炭化水素、すなわちエチレンベンゾール、キシロー
ル、ジエチルベンゾール及びその混合物であり、好まし
くはエチルベンゾール又はトルオールを使用する。溶
剤:モノマーの重量比は1:1〜10:1の範囲であ
る。1:1よりも小さい重量比はあまり推奨されず、1
0:1よりも大きい重量比は一般に著しい利点をもたら
さない。所望ならば反応混合物に活性剤、例えばジアリ
ールアミド又はジアリールホルマミジンを加えてもよい
(参照:DS−A3554515)。
【0036】重縮合は連続的及び不連続的に行うことが
できる。
【0037】特に有利な反応操作の場合には、酸化触媒
及び消泡剤は有機溶剤中に存在している。酸素含有ガス
の導入下にモノマー又は有機溶剤中のモノマーを加え
る。
【0038】所望の分子量が得られる場合には、反応溶
液を錯形成化合物、すなわちエチレンジアミンテトラ酢
酸、ニトロトリ酢酸又は他のポリアミノカルボン酸のナ
トリウム塩で処理して、酸化触媒の金属イオンを除去す
る。錯形成剤を加える方法は重要ではない。すなわち錯
形成化合物はそのままで及び水溶液でそのアルカリ金屬
塩又はアルカリ土類金属塩の形で加えてもよい。この添
加は一度に又は数回に分けて、さらに水を加えるか又は
加えずに、連続的に又は不連続的に行うことができる。
この際金属成分の分離は相分離によって行う。
【0039】錯形成剤とポリフェニレンエーテル相との
接触時間は系に応じて種々の長さであってよい。好まし
くは反応時間は1分〜5時間である。しばしば反応時間
は5〜30分で十分である。好ましい反応温度は25〜
80℃であり、またそれよりも低くかつそれよりも高い
温度範囲、つまり約20℃〜約90℃も使用することが
できる。
【0040】ポリフェニレンエーテルは錯化合物の形の
金属成分を除去した後、冒頭に挙げたUS−特許明細書
に記載された方法により溶液から単離することができ
る。例えば過剰のアルコール、例えばメタノールを用い
て反応溶液から沈殿させることによってポリフェニレン
エーテルを単離することができる。しかし高温及び低圧
での数回の蒸発によって溶剤を除去するのが有利であ
る。
【0041】酸化触媒がアミン成分を含有する場合に
は、同成分は蒸留によって又は他の常法により回収する
ことができる。
【0042】本発明方法により製造されたポリフェニレ
ンエーテルは、常法により例えばフィルム、バンド、繊
維又成形物体に加工され、それにより前記特許明細書に
記載されている全ての用途に対して適用することができ
る。該ポリフェニレンエーテルは種々の増量剤、強化
剤、安定剤、可塑剤等と混合してもよい。所望ならばポ
リフェニレンエーテルを染料又は顔料で着色してもよ
い。また本発明により製造されたポリフェニレンエーテ
ルと、他のポリマー、特に好ましくは耐衝撃性に変性さ
れているポリスチロールとの混合物を製造してもよく、
このような混合物は例えばUS−A3383435及び
DE−C3−2211005から公知である。好ましく
は耐衝撃性に変性された方法生成物と同様に耐衝撃性に
変性されていてもよいポリアミドとから成る混合物も良
好な機械的特性を有する(参照:EP−B1−4604
0、EP−A1−236593、WO 86/208
6、WO87/540)。
【0043】本発明方法により高分子ポリフェニレンエ
ーテルが短縮された反応時間で得られる。また本発明方
法は、方法生成物が極めて明るい固有色を有するいう利
点を有する。従ってまた該ポリフェニレンエーテルと他
のポリマーとの混合物も、従来方法により製造されるポ
リフェニレンエーテルを含有する混合物よりも著しく明
るい。
【0044】
【実施例】
I) ポリフェニレンエーテルの製造 1200lの撹伴がまにトルオール750kg及び酸化
触媒A及びBならびに消泡剤(a)及び(b)12kg
を仕込んだ。210分以内に酸素ガス処理下に2,6−
ジメチルフェノール154.4kgを供給速度44.1
kg/hで加え、反応溶液を激しく混合した。
【0045】反応温度は35℃であり、酸素流量は4m
3/hであった。それぞれの反応時間は表1から判る重
縮合の終了後に、反応溶液から10%のエチレンアミン
テトラ酢酸ジナトリウム水溶液72kg及び水32kg
を用いて抽出した。次に水相を分離しかつ溶剤を蒸発に
よって除去した。
【0046】酸化触媒: A) 臭化銅(I) 0.95kg トルオール 43.35kg ジ−n−ブチルアミン 52.20kg B) 臭化銅(I) 0.95kg トルオール 43.35kg ジ−n−ブチルアミン 52.20kg N,N−ジ−t−ブチルエチレンジアミン0.60kg 消泡剤: a) ナフテン系鉱油 87.5重量% ポリジメチルシロキサン 1.6重量% 高分散珪酸 6.8重量% トリエタノールアミン 1.6重量% b) 弗素化ポリシロキサン 75.0重量% 高分散珪酸 21.7重量% オレイルポリグリコールエーテル3.3重量%
【0047】
【表1】
【0048】表から判るように、一定温度では粘度(2
5℃でクロロホルム中の1%溶液としてウツベローデ粘
度計により測定)、ひいては分子量は増大する。
【0049】II) 色の特性 ポリマー混合物の製造 それぞれの成分を280℃で2軸スクリュウ押出機で強
力に混合した。これらの混合物から280℃で射出成形
によって60mmの円盤を製造し、色の特性を反射率の
測定(DIN6164による)によって測定した。
【0050】II.1) ポリスチロール−ポリフェニ
レンエーテル−混合物 成分: PPE: ポリフェニレンエーテルA.V及びB.7
(表1参照) HIPS:市販の耐衝撃性ポリスチロール、ポリブタジ
エン7.9重量%を含む、ゴム相の平均粒径5〜6μm 耐衝撃性変性剤:スチロール末端ブロック及び水素化ポ
リブタジエンから成るエラストマー中央ブロックを有す
る3ブロックゴム、スチロール分28重量%。
【0051】色顔料:二酸化チタン 表2 例 PPE HIPS 耐衝撃性変性剤 白色顔料 反射率 (重量部) (重量部) (重量部) (%) 6V 1V 50 50 3 5 62 6 4 50 50 3 5 68 7V 1V 60 40 − − 53 7 4 60 40 − − 60 II.2)ポリアミド−ポリフェニレンエーテル−混合
物 成分: PPE:ポリフェニレンエーテル1V*及び4* * 相付着の改善のために次のように変性する:ポリフェ
ニレンエーテル99重量%及び無水マレイン酸1重量%
を290℃で溶融液状で2軸スクリュウ押出機で強力に
混合した。溶融液を取り出し、水浴で冷却し、ストラン
ドを顆粒化した。
【0052】ポリアミド、PA(1):ポリアミド6
6、143cm3/gの粘度数(DINにより濃H2SO
4中の10.5%溶液として測定)を有する。
【0053】ポリアミド、PA(2):ポリアミド6、
150cm3/gの粘度数(DINにより濃H2SO4
の10.5%溶液として測定)を有する。
【0054】耐衝撃性変性剤:スチロール末端ブロック
及び水素化ポリブタジエンから成るエラストマー中央ブ
ロックを有する3ブロックゴム、スチロール分28重量
%。
【0055】白色顔料:二酸化チタン
【0056】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハイケ フェルトマン ドイツ連邦共和国 マンハイム 1 ベ ー 4−2 (72)発明者 クラウス ミュールバッハ ドイツ連邦共和国 グリュンシュタット イム ツァウンリュッケン 20 (72)発明者 カローラ ヘットマン−ライン ドイツ連邦共和国 ヒルシュベルク ヴ ィンツァーヴェーク 1 (72)発明者 ベルナールト ツァウデルナ ドイツ連邦共和国 ヒルシュベルク カ ペレンヴェーク 34 (72)発明者 カール ヘニッヒ ドイツ連邦共和国 ヘスハイム ベート ーヴェンシュトラーセ 26 (56)参考文献 米国特許4335234(US,A) 米国特許4463164(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 65/00 - 65/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶剤中の酸化触媒の存在で一価フェ
    ノールと酸素含有ガスとの酸化的カップリング反応によ
    ってポリフェニレンエーテルを製造する方法において、
    油状消泡剤としての炭化水素油又はオルガノポリシロキ
    サンの存在で重縮合を行うことを特徴とする前記方法。
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