JP3246871B2 - 乗客コンベアの欄干およびその施工方法 - Google Patents

乗客コンベアの欄干およびその施工方法

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  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乗客コンベアの欄干
に係り、特に利用客から見える部分の欄干を改修するの
に好適な乗客コンベアの欄干およびその施工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に乗客コンベアの欄干は、ステップ
の両側に樹立したガラス等の側部材の上下部にハンドレ
ールフレームとデッキをそれぞれ配置して構成される。
このハンドレールフレームおよびデッキは、アルミニウ
ムまたはステンレスで製作されることが多く、乗客コン
ベアの利用客が傘の先等で傷付いたり、経年使用により
表面が汚れたり傷んだり、さらには保守のための解体再
組立て時に傷ついたりして、その意匠性を損なってしま
う場合がある。
【0003】このようにして意匠性を損なった乗客コン
ベアの欄干を改修する場合、従来は欄干の傷んだ部分あ
るいは欄干全体を取り外し、それの表面にカラー発色剤
を塗装したり、アルマイト処理やヘアーライン処理等の
表面処理を施して乾燥後に再組立てしたり、または新品
の欄干に取り替えたりしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように乗客コンベアの欄干に表面処理を施す場合、欄干
の傷んだ部分だけを表面処理の対象にすると、傷んでい
ない周囲の欄干との色合わせが難しくなってしまうし、
また欄干全体を表面処理の対象にしたとしても、乾燥段
階で表面に埃が付着して意匠性を損なう可能性があるた
め、現地作業には不向きであり、別の場所でこれらの作
業を行なうと表面処理後の乾燥および輸送等を含めて作
業に要する時間が長くなってしまう。一方、乗客コンベ
アの欄干全てを新品に代えることも考えられるが、交換
が必要な時期には乗客コンベアとして相当の使用年数が
経過していてその欄干部品の入手が容易ではないため、
非常に高価な改修になってしまう。
【0005】本発明の目的は、簡単な現地作業で改修す
ることができるようにした乗客コンベアの欄干およびそ
の施工方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の乗客コンベアの
欄干は、上記目的を達成するために、ステップの両側に
配置した側部材と、この側部材の上部に設けられて上記
ステップと同期して移動可能にハンドレールを支持する
ハンドレールフレームと、上記側部材の下部の上記ステ
ップ側に配置した内デッキと、上記側部材の下部の反ス
テップ側に配置した外デッキとから成る乗客コンベアの
欄干において、上記ハンドレールフレーム、上記内デッ
キおよび上記外デッキのうちの少なくとも上記内デッキ
および外デッキの表面に、片面に接着剤を塗布して着色
した着色フィルムを貼り付け、上記着色フィルムの上
に、上記着色フィルムより厚い保護フィルムを貼り付け
るとともに、上記内デッキおよび上記外デッキは、上記
ステップの移動方向に複数に分割したものを組み立てて
構成し、上記外デッキに貼り付けた上記着色フィルムに
おける上記ステップの移動方向の継ぎ目は、上記ステッ
プの移動方向における上記内デッキの分割部からずらし
て形成したことを特徴とする。
【0007】また、本発明の乗客コンベアの欄干の第1
の施工方法は、上記目的を達成するために、ステップの
両側に配置した側部材と、この側部材の上部に設けられ
て上記ステップと同期して移動可能にハンドレールを支
持するハンドレールフレームと、上記側部材の下部の上
記ステップ側に配置した内デッキと、上記側部材の下
の反ステップ側に配置した外デッキとから成る欄干を備
え、上記内デッキは上記ステップの移動方向に複数に分
割して構成し、少なくとも上記内デッキを改修する乗客
コンベアの欄干の施工方法において、上記複数の内デッ
キをそれぞれ取外し、それぞれの表面に、片面に接着剤
を塗布して着色した着色フィルムを貼り付け、その後、
これを再組立てすることを特徴とする。
【0008】さらに、本発明の乗客コンベアの欄干の第
2の施工方法は、上記目的を達成するために、ステップ
の両側に配置した側部材と、この側部材の上部に設けら
れて上記ステップと同期して移動可能にハンドレールを
支持するハンドレールフレームと、上記側部材の下部の
上記ステップ側に配置した内デッキと、上記側部材の下
部の反ステップ側に配置した外デッキとから成る欄干を
備え、少なくとも上記ハンドレールフレームを改修する
乗客コンベアの欄干の施工方法において、上記ハンドレ
ールフレームから上記ハンドレールを取外し、その後、
上記ハンドレールフレームの表面に、片面に接着剤を塗
布して着色した着色フィルムを貼り付けたことを特徴と
する。
【0009】本発明による乗客コンベアの欄干は、上述
のように欄干を構成するハンドレールフレーム、内デッ
キおよび外デッキの少なくとも一部の表面に、片面に接
着剤を塗布して着色した着色フィルムを貼り付けるとと
もに、着色フィルムの上に、この着色フィルムより厚い
保護フィルムを貼り付けたため、従来のような乾燥作業
を行なう必要がないので現地作業に適し、また、新品の
欄干部品を入手する必要もないので簡単に改修を行なう
ことができる。また、内デッキおよび外デッキは、ステ
ップの移動方向に複数に分割したものを組み立てて構成
し、外デッキに貼り付けた着色フィルムにおけるステッ
プの移動方向の継ぎ目は、ステップの移動方向における
内デッキの分割部からずらして形成したことから、内デ
ッキの継ぎ目と同位置になる外デッキの分割部を着色フ
ィルムで覆うことができる。
【0010】また、本発明による乗客コンベアの欄干の
第1の施工方法は、上述のようにステップの移動方向に
複数に分割された内デッキをそれぞれ取外し、それぞれ
の表面に、片面に接着剤を塗布して着色した着色フィル
ムを貼り付け、その後、これを再組立てするようにした
ため、新品の欄干部品を入手する必要もなく、また従来
のような乾燥作業を行なう必要がなく短時間で作業を行
なうことができる。 また、本発明による乗客コンベアの
欄干の第2の施工方法は、上述のようにハ ンドレールを
取外したハンドレールフレームの表面に、片面に接着剤
を塗布して着色した着色フィルムを貼り付けるようにし
たため、従来のような乾燥作業を行なう必要がなく、短
時間で作業を行なうことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
によって説明する。
【0012】図2は本発明の一実施の形態による乗客コ
ンベアの側面図である。
【0013】乗客コンベアとして下部乗降口3と上部乗
降口4間に構成したエスカレータを示しており、下部に
配置した駆動系6によって駆動するステップ1の両側に
欄干17を構成し、この欄干17のハンドレールガイド
に沿って配置したハンドレール1をステップ1に同期し
て移動するように構成している。
【0014】図1は、欄干17の詳細を示す図2のA−
A線に沿った断面図である。
【0015】ステップ1の両側に配置されたガラス等の
側部材5の上端部は、ハンドレールフレーム7によって
覆われ、このハンドレールフレーム7の上部に取り付け
たハンドレールガイド13に移動可能にハンドレール1
が嵌合されている。ハンドレールフレーム7の形状は種
々考えられるが、ここでは幾つかの水平面と垂直面を組
み合わせてほぼ直角な複数の屈曲部を有したものとして
示している。また側部材5の下端部は、内デッキ8と外
デッキ9によって覆われている。内デッキ8はスカート
ガード10と共にスカートガード取付梁11に取外し可
能に固定され、外デッキ9は外装12に取外し可能に支
持されている。
【0016】一般に、欄干17を構成する内デッキ8お
よび外デッキ9は、アルミニウムまたはステンレス製で
長手方向、すなわち図1に示したステップ1の移動方向
に複数に分割されたものを組み立てて構成されており、
このような材質であるため、乗客コンベアの利用客が傘
の先等で傷付いたり、経年使用により表面が汚れたり傷
んだり、さらには保守のための解体再組立て時に傷付い
たりして、欄干17の意匠性を損なってしまう場合があ
る。またハンドレールフレーム7もアルミニウムまたは
ステンレス製であり、経年使用により同様に意匠性が損
なわれてしまう。そこで、意匠性の損なわれた欄干17
のハンドレールフレーム7、内デッキ8および外デッキ
9に対して改修作業を行なうが、この改修は、それらの
各表面に厚さ0.1〜0.5mm程度の塩化ビニルフィ
ルムなどの着色フィルム14を詳細を後述するように付
着して行なう。
【0017】この着色フィルム14は、その片面に接着
剤が塗布されており、付着させた欄干17の部品の傷や
汚れを隠す程度に着色されている。このような着色フィ
ルム14を用いた改修によれば、従来の塗装などの表面
処理を施した場合のように乾燥時間を必要とせず、現地
で短時間に作業することができると共に安価なものにな
る。また、着色フィルム14の表面には図12に示すよ
うに、着色フィルム14よりも厚い、例えば、厚さ1m
m程度の耐傷性および耐摩耗性に優れた透明の保護フィ
ルム21を設けてある。保護フィルム21は、その裏面
に接着剤が塗布されており、この接着剤によって着色フ
ィルム14の表面に接着されている。また、この保護フ
ィルム21の表面には、例えばUV塗料等の表面硬化剤
を塗布しておき、接着後、UV処理してこれを硬化させ
るが、他の方法で処理しても良い。
【0018】次に、上述の着色フィルム14を用いて欄
干17のハンドレールフレーム7を改修する方法につい
て具体的に説明する。
【0019】ハンドレールフレーム7は図2に示したよ
うに上下乗降口3,4付近のターミナル部7a,7b
と、一部に緩やかな曲がり部を有するものの全体として
はほぼ直線的に構成された直線部7cとから成り、少な
くともターミナル部7a,7bと直線部7cとに分けて
それぞれ後述する異なる作業方法で改修を行なう。欄干
17の上部断面図である図3の状態からハンドレールガ
イド13とハンドレール2とを取り外すと、図4に示し
たようにハンドレールフレーム7は、その放射方向に複
数の屈曲部を有する形状であるため下部水平面7dと、
下部垂直面7eと、上部水平面7fと、上部垂直面7g
をその内側および外側にそれぞれ有しており、内側およ
び外側の改修作業は同様であるので、ここでは外側の改
修作業について説明する。
【0020】ハンドレールフレーム7の直線部7cは、
その長手方向に複数に分割し、その分割単位毎に接着作
業を行なっても良いが、その長手方向に着色フィルム1
4の長さ方向を合わせて作業を行なうのが良い。いずれ
にしてもハンドレールフレーム7の清掃後、図4に示す
ように着色フィルム14の下部端を下部水平面7dに貼
り付け、次に着色フィルム14を直角に折り曲げながら
下部垂直面7eに、さらに着色フィルム14を直角に折
り曲げながら上部水平面7fに貼り付け、最後に、着色
フィルム14を直角に折り曲げ延ばしながら上部垂直面
7gに貼り付け、適当な位置で着色フィルム14を切断
する。上述の作業は、ハンドレールフレーム7の直線部
7cの外側について説明したが、内側についても同様に
行なう。
【0021】図5および図6は、ハンドレールフレーム
7の直線部7cの施工方法を説明する断面図で、図4と
の同等物には同一符号を付けて詳細な説明を省略する。
【0022】この場合は、着色フィルム14は二分割さ
れ、その一方の着色フィルム14aは上部垂直面7gに
貼り付けており、他方の着色フィルム14bは下部端を
下部水平面7dに貼り付け、次に、着色フィルム14b
を直角に折り曲げながら下部垂直面7eに貼り付け、さ
らに、図6に示すように着色フィルム14bを直角に折
り曲げながら上部水平面7fに貼り付けた後、両着色フ
ィルム14a,14bの重なりあった部分を直角部に沿
って切断する。このようにハンドレールフレーム7の直
線部7Cについては、その放射方向に複数に分割した着
色フィルム14a,14bを用いているため、作業を容
易また並行して行なうことができる。また、複数の着色
フィルム14a,14bの重なり部は、例えば上部水平
面7fと上部垂直面7gの角度でこれら着色フィルム1
4a,14bを切断するようにしたため、その切断部を
目立たせることなく処理することができる。
【0023】次に、上述の着色フィルム14を用いて図
7および図8に示すハンドレールフレーム7のターミナ
ル部7aを改修する場合について説明する。
【0024】ターミナル部7aは所定の曲率で円弧を描
くように形成されているので、直線部7cと同様に作業
することができない。そこで、ターミナル部7aに貼り
付ける着色フィルム14cを、図8に示すようにターミ
ナル部7aとほぼ同様の形状に切断しておく。この着色
フィルム14cは、1枚であっても良いし、図5および
図6で説明したように放射方向、つまり径方向に複数に
分割しても良い。貼付け作業は図4あるいは図5および
図6に示したように行なうが、特に、ハンドレールフレ
ーム7が複数の平面7d〜7gを有する場合、予め着色
フィルム14cを径方向に複数に分割することによっ
て、比較的薄い着色フィルム14cの追従性を活用して
きれいに貼り付けることができる。
【0025】このようにハンドレールフレーム7をター
ミナル部7a,7bと、その他の直線部7cとに区分し
て、それぞれ区分毎に着色フィルム14を貼り付けるよ
うにしているため、作業性が改善されて着色フィルム1
4をきれいに貼り付けることができる。
【0026】続いて、欄干17を構成する内デッキ8お
よび外デッキ9の改修方法を図10および図11を用い
て説明する。
【0027】図10は図1に示した内デッキ8の拡大図
であり、内デッキ8はステップ1の移動方向に複数に分
割して構成され、組立て状態においては図1に示すよう
にスカートガード取付梁11にそれぞれ取外し可能に支
持されている。この内デッキ8をスカートガード取付梁
11から順次取外して清掃すると共に、図9に示すよう
にこの一つ分に対応する大きさに切断した着色フィルム
14を、図10に示すように内デッキ8の表面に貼り付
け、その後、図1に示すように再組立てする。上述のよ
うにステップの移動方向に複数に分割された内デッキ8
をそれぞれ取外し、それぞれの表面に、片面に接着剤を
塗布して着色した着色フィルム14を貼り付け、その
後、これを再組立てするようにしたため、新品の欄干部
品を入手する必要もなく、また従来のような乾燥作業を
行なう必要がないので現地作業に適し、しかも、取り外
した内デッキ8を再利用すると共に、その構造上の特徴
である分割構造を活用して容易に改修作業を行なうこと
ができる。外デッキ9も同様に着色フィルム14を貼り
付けても良いが、ここでは平面図である図11に示すよ
うに組立て状態のまま清掃した外デッキ9の表面に、着
色フィルム14を貼り付ける。このとき、ステップの移
動方向に複数に分割された外デッキ9には、その分割部
19に僅かの隙間が存在し、この分割部19が内デッキ
8の継ぎ目18と同位置になり美観性を損なうので、外
デッキ9の表面に貼り付けた着色フィルム14の継ぎ目
20を、内デッキ8の継ぎ目18に対してステップの移
動方向にずらしている。
【0028】このようにして欄干17の全体を現地作業
で改修することができ、欄干17の各部品の表面の意匠
性を簡単に回復することができる。欄干17の各部品の
表面に着色フィルム14,14a〜14cを貼り付ける
だけであるから、欄干17の各部品を再利用して安価な
改修とすることができる。また、保護フィルム21によ
って着色フィルム14の表面を保護するので、各部品の
表面の意匠性を長期にわたって維持することができる。
【0029】尚、上述の実施の形態でハンドレールフレ
ーム7は、図2に示したように上下乗降口3,4付近の
ターミナル部7a,7bと、一部に緩やかな曲がり部を
有するものの全体としてはほぼ直線的に構成された直線
部7cと分割して、それぞれに着色フィルム14を貼り
付けたが、直線部7cは緩やかな曲がり部分と、直線部
とに分けて貼付けるようにしても良い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明による乗客コ
ンベアの欄干は、ハンドレールフレーム、内デッキおよ
び外デッキの少なくとも一部の表面に着色フィルムを貼
り付けて改修するようにしたため、改修作業を現地で比
較的簡単に、しかも従来のように乾燥時間を必要とする
ことなく短時間に行なって、欄干の各部品の表面の意匠
性を簡単に回復することができる。また、着色フィルム
は、この着色フィルムより厚い保護フィルムによって表
面が保護されるので、該当する各部品の表面の意匠性を
長期にわたって維持することができる。また、外デッキ
に貼り付けた着色フィルムにおけるステップの移動方向
の継ぎ目は、ステップの移動方向における内デッキの分
割部からずらして形成したことから、内デッキの継ぎ目
と同位置になる外デッキの分割部を着色フィルムで覆う
ことができ、美観性を確保できる。
【0031】また、本発明による乗客コンベアの欄干の
第1の施工方法は、上述のようにステップの移動方向に
複数に分割された内デッキをそれぞれ取外し、それぞれ
の表面に、片面に接着剤を塗布して着色した着色フィル
ムを貼り付け、その後、これを再組立てするようにした
ため、新品の欄干部品を入手する必要もなく取り外した
内デッキを再利用することができ、また従来のような乾
燥作業を行なう必要がなく短時間に作業を行なうことが
でき、したがって現地作業に適し、しかも、その構造上
の特徴である分割構造を活用して容易に改修作業を行な
うことができる。
【0032】また、本発明による乗客コンベアの欄干の
第2の施工方法は、上述のようにハンドレールを取外し
たハンドレールフレームの表面に、片面に接着剤を塗布
して着色した着色フィルムを貼り付けるようにしたた
め、従来のような乾燥作業を行なう必要がなく、短時間
で作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による乗客コンベアの欄
干を示す断面図である。
【図2】図1に示した欄干を採用した乗客コンベアの側
面図である。
【図3】図1に示した欄干の上部を拡大した断面図であ
る。
【図4】本発明の一実施の形態による乗客コンベアの欄
干の施工方法を採用した作業途中状態の欄干の断面図で
ある。
【図5】本発明の一実施の形態による乗客コンベアの欄
干の施工方法を採用した作業途中状態の欄干の断面図で
ある。
【図6】図5に示した欄干の作業完了状態を示す断面図
である。
【図7】図2に示した乗客コンベアのターミナル部分を
示す断面図である。
【図8】図7に示したターミナル部分に貼り付ける着色
フィルムの平面図である。
【図9】内デッキに貼り付ける着色フィルムの平面図で
ある。
【図10】本発明の一実施の形態による乗客コンベアの
欄干の施工方法を採用した内デッキの改修途中状態を示
す断面図である。
【図11】図1に示した欄干の要部を示す平面図であ
る。
【図12】図1に示す着色フィルム部分の構成を拡大し
て示す断面図である。
【符号の説明】
1 ステップ 2 ハンドレール 3,4 乗降口 5 側部材 7 ハンドレールフレーム 7a,7b ターミナル部 7c 直線部 8 内デッキ 9 外デッキ 14 着色フィルム 14a,14b 着色フィルム 19 分割部 20 継ぎ目 21 保護フィルム
フロントページの続き (72)発明者 佐度 昌仁 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株式会社日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 主税 雅裕 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株式会社日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 斎藤 忠一 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社 日立製作所 昇降機事業部 内 (56)参考文献 特開 平6−40687(JP,A) 特開 平3−23187(JP,A) 特公 平6−15230(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 21/00 - 31/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステップの両側に配置した側部材と、こ
    の側部材の上部に設けられて上記ステップと同期して移
    動可能にハンドレールを支持するハンドレールフレーム
    と、上記側部材の下部の上記ステップ側に配置した内デ
    ッキと、上記側部材の下部の反ステップ側に配置した外
    デッキとから成る乗客コンベアの欄干において、上記ハ
    ンドレールフレーム、上記内デッキおよび上記外デッキ
    うちの少なくとも上記内デッキおよび上記外デッキ
    表面に、片面に接着剤を塗布して着色した着色フィルム
    を貼り付け、上記着色フィルムの上に、この着色フィル
    ムより厚い保護フィルムを貼り付けるとともに、上記内
    デッキおよび上記外デッキは、上記ステップの移動方向
    に複数に分割したものを組み立てて構成し、上記外デッ
    キに貼り付けた上記着色フィルムにおける上記ステップ
    の移動方向の継ぎ目は、上記ステップの移動方向におけ
    る上記内デッキの分割部からずらして形成したことを特
    徴とする乗客コンベアの欄干。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、上記保護
    フィルムは、その表面に表面硬化剤を塗布したことを特
    徴とする乗客コンベアの欄干。
  3. 【請求項3】 ステップの両側に配置した側部材と、こ
    の側部材の上部に設けられて上記ステップと同期して移
    動可能にハンドレールを支持するハンドレールフレーム
    と、上記側部材の下部の上記ステップ側に配置した内デ
    ッキと、上記側部材の下部の反ステップ側に配置した外
    デッキとから成る欄干を備え、上記内デッキは上記ステ
    ップの移動方向に複数に分割して構成し、少なくとも上
    記内デッキを改修する乗客コンベアの欄干の施工方法に
    おいて、上記複数の内デッキをそれぞれ取外し、それぞ
    れの表面に、片面に接着剤を塗布して着色した着色フィ
    ルムを貼り付け、その後、これを再組立てすることを特
    徴とする乗客コンベアの欄干の施工方法
  4. 【請求項4】 ステップの両側に配置した側部材と、こ
    の側部材の上部に設けられて上記ステップと同期して移
    動可能にハンドレールを支持するハンドレールフレーム
    と、上記側部材の下部の上記ステップ側に配置した内デ
    ッキと、上記側部材の下部の反ステップ側に配置した外
    デッキとから成る欄干を備え、少なくとも上記ハンドレ
    ールフレームを改修する乗客コンベアの欄干の施工方法
    において、上記ハンドレールフレームから上記ハンドレ
    ールを取外し、その後、上記ハンドレールフレームの
    面に、片面に接着剤を塗布して着色した着色フィルムを
    貼り付けことを特徴とする乗客コンベアの欄干の施工
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のものにおいて、上記ハン
    ドレールフレームを、少なくとも両端のターミナル部
    と、その他の部分に区分し、これらの各区分毎にそれぞ
    れ上記着色フィルムを貼り付けたことを特徴とする乗客
    コンベアの欄干の施工方法。
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