JP3246547U - ボタン留め具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボタン留めが困難な人でも簡単にボタン留めを行うことが可能なボタン留め具を提供する。【解決手段】このボタン留め具80は、先側をボタンホール9に挿し入れて先端の糸掛部30にボタン10の糸足7を引っ掛ける。そして、ボタン10を糸掛部30ごとボタンホール9から引き抜くことで、ボタン10がボタンホール9を通りボタン留めが完了する。そして、このボタン留め具80は、特にアーム部32と糸掛部30とが十分な強度と弾性を備えており、また対となすアーム部32が適度な間隙を有して持手部34側が拡がった略二又形状を呈している。このため、ボタンホール9を通した先であってもボタン10がアーム部32の間隙に簡単に通り、糸掛部30に容易に引っ掛けることができる。これにより、ボタン留めが困難な人でも簡単かつ短時間でボタン留めを行うことができる。【選択図】図1
Description
本考案は、衣服のボタン留めを補助するボタン留め具に関するものである。
衣服のボタン留めは日常生活の中でも比較的細かで複雑な動作を必要とし、例えば、毛根管症候群や脳疾患、加齢等により手指の感覚が鈍かったり軽度の障害を有する人にとっては難しい場合があり、このボタン留めにストレスを感じる人も多い。このことに関して、下記[特許文献1]には細い柄の先に紐輪が設置されたボタン掛け補助具に関する発明が開示されている。そして、この[特許文献1]に記載の発明では、ボタンホールに柄を通してから先端の紐輪にボタンを引っ掛け、そのまま柄をボタンホールから引き抜くことで衣服のボタン留めを行うことを可能としている。
しかしながら、[特許文献1]に記載の発明では、そもそも補助具の紐輪にボタンを掛ける作業が困難であり、更なる改善が望まれる。
本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、ボタン留めが困難な人でも簡単にボタン留めを行うことが可能なボタン留め具の提供を目的とする。
本考案は、
(1)衣服Cにボタン10を留めている糸足7を引っ掛ける糸掛部30と、
先側が前記糸掛部30に繋がった1対のアーム部32と、
前記アーム部32の基側に位置し人が握ることで前記アーム部32の間隔を変化させる持手部34と、を有し、
ボタンホール9に前記糸掛部30をアーム部32を介して挿し入れ、前記ボタン10の糸足7を前記糸掛部30に引っ掛けた上で、前記糸掛部30を前記ボタン10ごと前記ボタンホール9から抜き出すことで、前記ボタン10を前記ボタンホール9に通し、ボタン10を留めることを特徴とするボタン留め具80を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)少なくとも糸掛部30とアーム部32とが合成樹脂もしくは金属で一体的に形成されていることを特徴とする上記(1)記載のボタン留め具80を提供することにより、上記課題を解決する。
(3)対となるアーム部32が持手部34側が拡がった略二又形状を呈することを特徴とする上記(1)記載のボタン留め具80を提供することにより、上記課題を解決する。
(1)衣服Cにボタン10を留めている糸足7を引っ掛ける糸掛部30と、
先側が前記糸掛部30に繋がった1対のアーム部32と、
前記アーム部32の基側に位置し人が握ることで前記アーム部32の間隔を変化させる持手部34と、を有し、
ボタンホール9に前記糸掛部30をアーム部32を介して挿し入れ、前記ボタン10の糸足7を前記糸掛部30に引っ掛けた上で、前記糸掛部30を前記ボタン10ごと前記ボタンホール9から抜き出すことで、前記ボタン10を前記ボタンホール9に通し、ボタン10を留めることを特徴とするボタン留め具80を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)少なくとも糸掛部30とアーム部32とが合成樹脂もしくは金属で一体的に形成されていることを特徴とする上記(1)記載のボタン留め具80を提供することにより、上記課題を解決する。
(3)対となるアーム部32が持手部34側が拡がった略二又形状を呈することを特徴とする上記(1)記載のボタン留め具80を提供することにより、上記課題を解決する。
本考案に係るボタン留め具80は、先側をボタンホール9に挿し入れて先端の糸掛部30にボタン10の糸足7を引っ掛ける。そして、ボタン10を糸掛部30ごとボタンホール9から引き抜くことで、ボタン10がボタンホール9を通りボタン留めが完了する。そして、本考案に係るボタン留め具80は、特にアーム部32と糸掛部30とが十分な強度と弾性を備えており、また対となすアーム部32が適度な間隙を有している。このため、ボタン10がアーム部32の間隙に簡単に通り、糸掛部30に容易に引っ掛けることができる。これにより、ボタン留めが困難な人でも簡単かつ短時間でボタン留めを行うことができる。
本考案に係るボタン留め具80の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1に示す本考案に係るボタン留め具80は、ボタン留め具80の先端に位置する糸掛部30と、先側がこの糸掛部30に繋がった1対のアーム部32と、このアーム部32の基側に位置し人が握ることで対となるアーム部32の間隔が変化する持手部34と、を有している。
そして、糸掛部30は、ボタン10を衣服Cに留めている糸足7を引っ掛けるものであり、この糸掛部30の両端からそれぞれのアーム部32が延びている。そして、ボタン留め具80は全体として持手部34側が拡がった略二又形状を呈する。この際、糸掛部30とアーム部32との境界部分には括れを設ける事が好ましい。
また、少なくとも糸掛部30とアーム部32の先側とは、一般的な寸法のボタンホール9を通る寸法とする。さらに、対となったアーム部32の間隔は一般的な大きさのボタン10が通る寸法とする。ただし、ボタン10には糸足7があり多少の遊びが存在するため、アーム部32の間隔は必ずしもボタン10の直径以上とする必要は無い。しかしながら、アーム部32の間隔が広い程、ボタン10をアーム部32の間に通し易くなるため、なるべく広く形成することが好ましい。尚、これらの条件を満たしていればアーム部32の形状には特に限定は無く、図1(a)に示すように直線状としても良いし、図1(b)に示すように弧状としても良い。また、その他の形状としても良い。中でも特に図1(c)に示すように略S字形状とすることが好ましい。この構成では対となるアーム部32の基側の外幅寸法を狭く抑えながら、先側の間隔を広くとることができる。そして、アーム部32の先側部分をボタンホール9に通す際には持手部34を握って間隔を狭め、アーム部32の基側の間隔が狭い部分をボタンホール9の近傍に位置させて持手部34を元に戻すことで、アーム部32の先側の間隔を広くとりながらボタンホール9の通過が可能となる。
また、持手部34は前述のようにアーム部32を開閉するグリップの機能を有し、その形状には特に限定は無く、球や楕円球、円筒、円板、平たい球等、如何なる形状としても良い。
また、少なくとも糸掛部30とアーム部32とはある程度の硬度と弾性とを備えた金属もしくは合成樹脂で一体的に形成することが好ましい。また、持手部34もこれらと一体的に形成することが好ましい。この構成では、所定の強度と弾性とを備えたボタン留め具80を少ない製造工程で短時間かつ低コストで製造することができる。
次に、本考案に係るボタン留め具80の使用方法を、アーム部32が略S字形状のボタン留め具80を例に説明を行う。ここで、図2(a)~図7(a)は本考案に係るボタン留め具80の使用方法を説明する模式的な正面図であり、図2(b)~図7(b)はそれらの模式的な側面図である。
本考案に係るボタン留め具80の使用方法では、先ず図2に示すように、衣服Cのボタンホール9にボタン留め具80の糸掛部30をアーム部32を介して挿し入れる。この際、対となるアーム部32の外幅寸法に比してボタンホール9が狭い場合には、持手部34を握ってアーム部32の間隔を狭めることで、ボタン留め具80の先側を比較的楽に挿し入れることができる。次に、図3に示すように、アーム部32の間隙にボタン10を通して、アーム部32の上面に引き出す。この際、アーム部32の間隔が狭い場合には、持手部34を拡げることでアーム部32の間隔が拡がりボタン10を楽に通すことができる。次に、アーム部32を引くことで、糸掛部30がボタン10の方向に移動して、図4(a)の破線に示すように、ボタン10の糸足7が糸掛部30に引っ掛かる。そして、アーム部32をさらに引くことで、ボタン10が糸掛部30によって引っ張られ、図5、図6に示すように、ボタン10が糸掛部30ごとボタンホール9を通って、ボタンホール9の上に抜き出される。これにより、ボタン10が留まった状態となる。そして、アーム部32を押し戻すことにより、ボタンホール9に留まったボタン10の糸足7は糸掛部30から抜け、その後、図7に示すように、ボタン10をアーム部32から抜いて外すことで、ボタン留めが完了する。
以上のように、本考案に係るボタン留め具80は、先側をボタンホール9に挿し入れて先端の糸掛部30にボタン10の糸足7を引っ掛ける。そして、ボタン10を糸掛部30ごとボタンホール9から引き抜くことで、ボタン10がボタンホール9を通りボタン留めが完了する。そして、本考案に係るボタン留め具80は、特にアーム部32と糸掛部30とが十分な強度と弾性を備えており、また対となすアーム部32が適度な間隙を有して持手部34側が拡がった略二又形状を呈している。このため、ボタンホール9を通した先であってもボタン10がアーム部32の間隙に簡単に通り、糸掛部30に容易に引っ掛けることができる。これにより、ボタン留めが困難な人でも簡単かつ短時間でボタン留めを行うことができる。
尚、上記に示した本考案に係るボタン留め具80、アーム部32、持手部34の各部の構成、形状、寸法、デザイン等は、特に上記の例に限定されるわけでは無く、本考案は本考案の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。
7 糸足
9 ボタンホール
10 ボタン
30 糸掛部
32 アーム部
34 持手部
C 衣服
9 ボタンホール
10 ボタン
30 糸掛部
32 アーム部
34 持手部
C 衣服
Claims (3)
- 衣服にボタンを留めている糸足を引っ掛ける糸掛部と、
先側が前記糸掛部に繋がった1対のアーム部と、
前記アーム部の基側に位置し人が握ることで前記アーム部の間隔を変化させる持手部と、を有し、
ボタンホールに前記糸掛部をアーム部を介して挿し入れ、前記ボタンの糸足を前記糸掛部に引っ掛けた上で、前記糸掛部を前記ボタンごと前記ボタンホールから抜き出すことで、前記ボタンを前記ボタンホールに通し、ボタンを留めることを特徴とするボタン留め具。 - 少なくとも糸掛部とアーム部とが合成樹脂もしくは金属で一体的に形成されていることを特徴とする請求項1記載のボタン留め具。
- 対となるアーム部が持手部側が拡がった略二又形状を呈することを特徴とする請求項1記載のボタン留め具。
Priority Applications (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3246547U true JP3246547U (ja) | 2024-05-01 |
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Family Applications (1)
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JP2024000607U Active JP3246547U (ja) | 2024-03-01 | 2024-03-01 | ボタン留め具 |
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JP (1) | JP3246547U (ja) |
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2024
- 2024-03-01 JP JP2024000607U patent/JP3246547U/ja active Active
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