JP3226020U - ズボン留め具 - Google Patents
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Abstract
【課題】構成、製造および使用が極めて簡便なズボン留め具を提供する。【解決手段】ズボン留め具10は、伸縮性の素材を少なくとも一部に用いた伸縮性ベルト1と、少なくとも一つの挿通穴21を備えるボタン形状留め具2とを含み、伸縮性ベルト1は、ボタン形状留め具2の挿通穴21に挿通されて結合されることによりボタン形状留め具2と一体化されているとともに、少なくともボタン形状留め具2とは反対側の端にループ12が形成されていて、従来のズボン留め具のようにベルト部分と接合部分とを縫製するなどの手間が必要なく、構成、製造および使用が極めて簡便なズボン留め具10を提供でき、このズボン留め具10は、長さの調整が容易であるため、子供から大人まで幅広く利用することができる。【選択図】図1
Description
この考案は、ズボンを途中まで脱いでも、ズボンの裾が床面に接触して汚れないようにするズボン留め具に関するものである。
従来から、ズボンをはいている場合にトイレで用をたす際など、着用しているズボンを途中まで脱いだときに、ズボンの裾が床面に接触して汚れないようにするための手法が種々考案されているが、ズボンの裾をあらかじめ折り曲げたり、ズボンを押さえ続けたりすることは、特に子供や女性にとってはとても大変である。
そこで、ズボンを途中まで脱いだ状態を容易に保つことができるような、様々なタイプのズボン留め具が考案されてきた。例えば、特許文献1および特許文献2には、伸縮性ベルトを大腿部に巻着し、面ファスナーやバックルで脱着自在にして使用するズボン留め具が記載されている。また、特許文献3には、伸縮性ベルトを脚部に8の字型に巻着し、前かん(カギホック)で脱着自在にして使用するズボン留め具が記載されている。
しかしながら、例えば特許文献1〜特許文献3等に記載されている従来のズボン留め具は、伸縮性素材を用いたベルト部分と、面ファスナー、バックルまたは前かん(カギホック)などを用いた接合部分と、を十分な強度で固着できるように縫製する必要があり、手間とコストがかかる、という課題があった。
この考案は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、構成、製造および使用が極めて簡便なズボン留め具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この考案にかかるズボン留め具は、伸縮性の素材を少なくとも一部に用いた伸縮性ベルトと、少なくとも一つの挿通穴を備えるボタン形状留め具と、を含み、前記伸縮性ベルトは、前記ボタン形状留め具の前記挿通穴に挿通されて結合されることにより前記ボタン形状留め具と一体化されているとともに、少なくとも前記ボタン形状留め具とは反対側の端にループが形成されていることを特徴とする。
この考案のズボン留め具によれば、構成、製造および使用が極めて簡便なズボン留め具を提供することができる。また、このズボン留め具は、長さの調整が容易であるため、子供から大人まで幅広く利用することができる。
以下、この考案の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、この考案にかかるズボン留め具の一例を示す全体図である。また、図2は、この考案にかかるズボン留め具の別の例を示す全体図である。図3は、図1に示すズボン留め具10を使用者が装着する様子を示した図である。図4は、図1に示すズボン留め具10を使用者が装着し終えた状態を示した図である。図5は、図1に示すズボン留め具10を装着したことにより、ズボンが大腿部に押止されている様子を示した図である。
図1は、この考案にかかるズボン留め具の一例を示す全体図である。また、図2は、この考案にかかるズボン留め具の別の例を示す全体図である。図3は、図1に示すズボン留め具10を使用者が装着する様子を示した図である。図4は、図1に示すズボン留め具10を使用者が装着し終えた状態を示した図である。図5は、図1に示すズボン留め具10を装着したことにより、ズボンが大腿部に押止されている様子を示した図である。
図1,図2を用いて、ズボン留め具10,20の構造、製造方法および使用方法について説明する。
まず初めに、ズボン留め具10,20の構造について説明する。
図1,図2に示すように、ズボン留め具10,20は、伸縮性ベルト1と、ボタン形状留め具2を備える。
まず初めに、ズボン留め具10,20の構造について説明する。
図1,図2に示すように、ズボン留め具10,20は、伸縮性ベルト1と、ボタン形状留め具2を備える。
伸縮性ベルト1は、伸縮性を有する素材(典型的にはゴム)を使用した、両端を有する紐または帯体である。伸縮性ベルト1は、伸長時、使用者の大腿部の外周の2倍程度の長さとなることが好ましい。なお、伸縮性を有する素材は、当該紐または帯体の外周すべてに用いる必要はなく、当該紐または帯体の一部にのみ用いてもよい。また、伸縮性ベルト1は、デザイン性の高い糸やビーズなどで被覆または装飾されていてもよい。
ボタン形状留め具2は、例えば、樹脂、金属、木等を材料とするボタン形状留め具であり、少なくとも一つの挿通穴21を備える。挿通穴21は、ボタン形状留め具2に直接開けられていてもよく、ボタン形状留め具2に設けられた脚部(図示せず)に開けられていてもよい。図1では、ボタン形状留め具2に直接穿孔された2つの挿通穴21に、伸縮性ベルト1を通した例を示している。なお、ボタン形状留め具2は、既存のいわゆるシャンクボタン、くるみボタン、またはトグルボタンなどのデザイン性の高いボタンであってもよい。
続いて、ズボン留め具10の製造方法について、図1を用いて説明する。
まず初めに、伸縮性ベルト1の一端をボタン形状留め具2の挿通穴21に挿通する。次に、ズボン留め具10の場合には、伸縮性ベルト1の両端を結び合わせて結合部11を形成する。このように結合されることにより、伸縮性ベルト1は輪状となり、ボタン形状留め具2と一体化されるとともに、ボタン形状留め具2とは反対側の端にループ12が形成される。
まず初めに、伸縮性ベルト1の一端をボタン形状留め具2の挿通穴21に挿通する。次に、ズボン留め具10の場合には、伸縮性ベルト1の両端を結び合わせて結合部11を形成する。このように結合されることにより、伸縮性ベルト1は輪状となり、ボタン形状留め具2と一体化されるとともに、ボタン形状留め具2とは反対側の端にループ12が形成される。
このとき、図1に示すように、例えば、本結びのように十分な強度があり、かつ簡単に解くことのできる結び方を採用すれば、輪状の伸縮性ベルト1の外周長を容易に調節できるので、大腿部の外周の個人差にも対応することができる。これにより、子供から成人までが同じズボン留め具10を利用することが可能である。なお、図1では、結合部11はボタン形状留め具2とループ12との間に形成されているが、どの位置にあってもよいことは言うまでもない。
また、図1に示すように、伸縮性ベルト1が輪状を成しているズボン留め具10の場合には、伸縮性ベルト1が比較的細い弾力素材であっても、ズボン留め具10を使用した場合に強すぎずに締まるので、快適に使用することができるというメリットもある。
なお、伸縮性ベルト1の両端に接合金具等をあらかじめ取り付けておき、これらの接合金具等を係合させることにより、伸縮性ベルト1を輪状に形成してもよい。この際、輪状の伸縮性ベルト1の外周長を調節する機構を有する接合金具等を採用すれば、大腿部の外周の個人差に対応することができる。
同様に、ズボン留め具20の製造方法について、図2を用いて説明する。
ズボン留め具20についても、まず初めに、伸縮性ベルト1の一端をボタン形状留め具2の挿通穴21に挿通する。次に、図2(a)に示すように、挿通穴21に挿通した伸縮性ベルト1の一端を元の伸縮性ベルト1に結び合わせて結合部11を形成する。このように結合されることにより、伸縮性ベルト1はボタン形状留め具2と一体化される。
ズボン留め具20についても、まず初めに、伸縮性ベルト1の一端をボタン形状留め具2の挿通穴21に挿通する。次に、図2(a)に示すように、挿通穴21に挿通した伸縮性ベルト1の一端を元の伸縮性ベルト1に結び合わせて結合部11を形成する。このように結合されることにより、伸縮性ベルト1はボタン形状留め具2と一体化される。
また、図2(a)に示すように、ボタン形状留め具2とは反対側の端にループ12が形成されるように、伸縮性ベルト1の他端を結び合わせて結合部13を形成する。これにより、ループ12が形成される。この結合部13を形成する際に、例えば、本結びのように十分な強度があり、かつ簡単に解くことのできる結び方を採用すれば、輪状の伸縮性ベルト1の外周長を容易に調節できるので、大腿部の外周の個人差にも対応することができる。これにより、子供から成人までが同じズボン留め具20を利用することが可能である。
さらに、図2(b)に示すように、複数のループ12が形成されるように結び合わせたり、図2(c)に示すように、複数のボタン形状留め具2を結合させるようにすれば、伸縮性ベルト1の外周長を容易に調節できるので、同様に、大腿部の外周の個人差にも対応することができる。これにより、子供から成人までが同じズボン留め具20を利用することが可能である。
最後に、ズボン留め具10の使用方法について説明する。
図1に示すように、輪状になった伸縮性ベルト1には、ボタン2の対向側にループ12が形成される。使用者は、ズボンを履いた状態で、伸長させたズボン留め具10を大腿部に巻き着け、ボタン2とループ12とを係合させる。すると、伸縮性ベルト1の復元力(収縮力)によってズボンが大腿部に押止される。これにより、ズボンの裾が床面に接触することを防止できる。
図1に示すように、輪状になった伸縮性ベルト1には、ボタン2の対向側にループ12が形成される。使用者は、ズボンを履いた状態で、伸長させたズボン留め具10を大腿部に巻き着け、ボタン2とループ12とを係合させる。すると、伸縮性ベルト1の復元力(収縮力)によってズボンが大腿部に押止される。これにより、ズボンの裾が床面に接触することを防止できる。
図3は、この考案の図1に示すズボン留め具10を使用者が装着する様子を示した図である。
使用者は、例えばトイレを使用する前に、ズボンを留め置きたい大腿部の位置における外周に、伸縮性ベルト1を巻き着ける。このとき、使用者が起立した状態であれば、図2に示すように、片方の手の指でボタン2を大腿部前面に固定しつつ、他方の手で伸縮性ベルト1を片方の足の大腿部に巻き着けて、ループ12をボタン2に引っ掛ける。
もう片方の足の大腿部にも、同様の手順でズボン留め具10を装着する。
使用者は、例えばトイレを使用する前に、ズボンを留め置きたい大腿部の位置における外周に、伸縮性ベルト1を巻き着ける。このとき、使用者が起立した状態であれば、図2に示すように、片方の手の指でボタン2を大腿部前面に固定しつつ、他方の手で伸縮性ベルト1を片方の足の大腿部に巻き着けて、ループ12をボタン2に引っ掛ける。
もう片方の足の大腿部にも、同様の手順でズボン留め具10を装着する。
図4は、この考案の図1に示すズボン留め具10を使用者が装着し終えた状態を示した図である。
図2に示す手順で使用者がズボン留め具10を右足、左足それぞれに装着したことにより、図4に示すとおり、それぞれの足の大腿部の所望の位置にズボン留め具10が巻着されており、伸縮性ベルト1が有する適度な復元力でズボンが大腿部に押止されている。
図2に示す手順で使用者がズボン留め具10を右足、左足それぞれに装着したことにより、図4に示すとおり、それぞれの足の大腿部の所望の位置にズボン留め具10が巻着されており、伸縮性ベルト1が有する適度な復元力でズボンが大腿部に押止されている。
図5は、この考案の図1に示すズボン留め具10を装着したことによりズボンが大腿部に押止されている様子を示した図である。
図5に示すとおり、大腿部の所望の位置にズボン留め具10が巻着されており、伸縮性ベルト1が有する適度な復元力でズボンが大腿部に押止されているため、トイレの際などにズボンをおろしても、ズボン留め具10より下方にズボンがずり下がることはない。したがって、ズボンの裾が床面に接触して汚れてしまうことを防止できる。
図5に示すとおり、大腿部の所望の位置にズボン留め具10が巻着されており、伸縮性ベルト1が有する適度な復元力でズボンが大腿部に押止されているため、トイレの際などにズボンをおろしても、ズボン留め具10より下方にズボンがずり下がることはない。したがって、ズボンの裾が床面に接触して汚れてしまうことを防止できる。
このように、この考案にかかるズボン留め具10,20は、従来のズボン留め具のようにベルト部分と接合部分とを縫製するなどの手間が必要なく、軽量でコンパクトなものであり、構成、製造および使用が極めて簡便な上に、ボタン形状留め具2を使用していることにより、従来のズボン留め具のような面ファスナー、バックルまたは前かん(カギホック)などを用いた接合部分を有していないため、装着した際に外れにくく、強力に把持することができるだけでなく、盲目的に操作しても、使用時に何か(ストッキングや周辺の突起物、生地、皮膚など)に引っかかることがなく、また、収納に際しても何かにひっかかって損傷することがない。
以上のように、この実施の形態によれば、従来のズボン留め具のようにベルト部分と接合部分とを縫製するなどの手間が必要なく、構成、製造および使用が極めて簡便なズボン留め具10を提供することができる。また、このズボン留め具10は、長さの調整が容易であるため、子供から大人まで幅広く利用することができる。
なお、本願考案はその考案の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 伸縮性ベルト
2 ボタン形状留め具
10,20 ズボン留め具
11,13 結合部
12 ループ
21 挿通穴
2 ボタン形状留め具
10,20 ズボン留め具
11,13 結合部
12 ループ
21 挿通穴
Claims (2)
- 伸縮性の素材を少なくとも一部に用いた伸縮性ベルトと、
少なくとも一つの挿通穴を備えるボタン形状留め具と、を含み、
前記伸縮性ベルトは、前記ボタン形状留め具の前記挿通穴に挿通されて結合されることにより前記ボタン形状留め具と一体化されているとともに、少なくとも前記ボタン形状留め具とは反対側の端にループが形成されている
ことを特徴とするズボン留め具。 - 前記伸縮性ベルトは、前記ボタン形状留め具の前記挿通穴に挿通された一端と、前記ボタン形状留め具とは反対側に前記ループを形成した他端とが結合されて輪状を成している
ことを特徴とする請求項1記載のズボン留め具。
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JP3226020U true JP3226020U (ja) | 2020-04-23 |
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