JP3246542B2 - 多階調イメージの処理方式 - Google Patents

多階調イメージの処理方式

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JP3246542B2
JP3246542B2 JP21384395A JP21384395A JP3246542B2 JP 3246542 B2 JP3246542 B2 JP 3246542B2 JP 21384395 A JP21384395 A JP 21384395A JP 21384395 A JP21384395 A JP 21384395A JP 3246542 B2 JP3246542 B2 JP 3246542B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多階調イメージの
プリントアウトやディスプレイに好適なイメージ処理方
式に関し、特に、出来るだけ少ないデータ量で多階調を
表現するための技術の改良に関し、明度または輝度の表
示が可能なプリンタや陰極管表示装置などのイメージ出
力装置への適用に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】ドットマトリクスプリンタではイメージ
を構成する画素を全て黒・白の2値のどちらかとして印
字する事によりイメージの形成を行っている。このよう
なタイプのプリンタで多階調のイメージを形成する場
合、一般的にはディザ法、スクリーン法などにより、複
数の画素を1単位の階調表示用領域として、階調表示用
領域中の黒画素数によって多階調の明度を実現してい
た。これらの方法によれば、(階調表示用領域を構成す
る画素数+1)階調の明度が実現できる。
【0003】ところで、近年、レーザープリンターの普
及が目ざましい。このレーザープリンターでは1画素に
印加するレーザーのエネルギーを制御する事により1画
素の明度を変化させることが出来る。この特性を利用し
てさらに多階調のイメージを出力するプリンタが製品化
されている。この種のレーザプリンタでは、1画素に数
ビットの階調データを持たせ、1画素毎に階調データに
応じた時間をD/A変換器で生成してレーザエネルギを
制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方式で
は、1画素が40μm2程度と小さい場合、D/A変換
して出力される1画素あたりとれる階調数は5階調程度
が限界となる。
【0005】そこで、更により多くの階調数を表現する
ために、従来からの複数の画素によって構成される階調
表示用領域を併用しようとした場合、例えば4画素×4
画素からなる計16画素を1単位とした階表示用領域を
用いると、表現しうる階調数は65階調程度となる。し
かし、この場合、もともと各画素に4階調を表現するデ
ータ量を割り付けているので、1階調表示用領域あたり
データ量は (log25)×16=37.2bit 以上必要となる。このことは、グレースケールイメージ
において65階調を表現するためのデータ量 log265=6.03bit に比べ6倍以上冗長になってしまう。また、最も高頻度
に出力されるのは一般文書・図面の出力等、白・黒2値
のみのイメージであり、このような2値イメージを表現
する場合の16画素あたりのデータ量は (log22)×16=16bit となる。これに比べると、上記の1階調表現用領域当た
りのデータ量は、2〜3倍以上冗長になってしまう。
【0006】従って、階調表現用領域を用いた従来の多
階調イメージの処理方式では、グレースケールイメージ
や2値イメージの処理方式に比較し、イメージ記憶のた
めの記憶容量及びイメージの転送速度において、数倍高
い能力を持った装置が必要となり、コストの増大を招い
ている。
【0007】本発明はこの様な問題に鑑がみてなされた
ものであって、その目的とするところは、できるだけ少
ないデータ量でイメージメモリの記憶容量の増大を図る
ことなく多階調表示ができるイメージ出力装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
う方式は、グレースケールイメージを、多階調表現のた
めの所定の複数画素からなるスポット領域を有するハー
フトーンイメージに変換する方式であって、次の2つの
要素を備える。
【0009】(1) グレースケールイメージ内の画素の
グレーレベルに応じて、対応する画素が所定の2値濃度
のうちの一方をもつラスタイメージを生成するラスタラ
イズ手段。
【0010】(2) 生成されたラスタイメージ内から、
所定の多種類の中間スポットパターン中の一つを持つス
ポット領域を検出して、この検出したスポット領域の中
間スポットパターンを、所定の多種類の出力スポットパ
ターン中の対応する一つに変換するハーフトーン変換手
段。
【0011】ここで、上記多種類の出力スポットパター
ンとは、3値以上の濃度をとり得る画素を組合わせて所
定数の多階調を「実際に」表現したスポットパターンで
ある。ここで、「実際に」表現したとは、プリントアウ
トやディスプレイされた実際のイメージが多階調を正し
く表現していることが視覚的に認識できることである。
【0012】また、上記多種類の中間スポットパターン
とは、2値濃度のみをとり得る画素を組合わせたもの
で、画素配置を異ならせることにより、所定数の多階調
を「論理的に」表現したスポットパターンである。ここ
で、「論理的に」表現したとは、多階調を視覚的に認識
できるようには必ずしも表現してはいないが、論理的に
は多階調を識別していることである。
【0013】本方式によれば、ラスタライズ手段によっ
て、グレースケールイメージが2値濃度を持つ画素から
なるラスタイメージに変換される。ここで、このラスタ
イメージでは、所定の中間スポットパターンを構成する
画素の配置に、中間的な階調を示す情報が埋め込まれて
いる。そのため、このラスタイメージは、2値濃度の画
素を用いて「実際に」表現し得る階調数より多くの階調
数を「論理的に」表現している。ハーフトーン変換手段
は、このラスタイメージを、3値以上の濃度の画素を用
いて多階調を「実際に」表現したハーフトーンイメージ
に変換する。
【0014】本方式を、例えばホストコンピュータとレ
ーザプリンタとからなるプリンティングシステムに適用
した場合、ホストコンピュータにラスタライズ手段を持
たせ、レーザプリンタにハーフトーン変換手段を持た
せ、プリントアウトの直前でハーフトーン変換手段を機
能させることができる。このようにすれば、プリンタ内
で記憶し処理するイメージはラスタイメージであるた
め、最終的に表現できる階調数の多さの割に少ないデー
タ量に対応した記憶容量と処理速度をもった装置が利用
できる。
【0015】本発明の第2の側面に従う方式は、グレー
スケールイメージを、多階調表現のための所定の複数画
素からなるスポット領域を有するラスタイメージに変換
する方式であって、次の要素を備える。
【0016】(1) 所定の位置にスポット領域が配置さ
れたディザマトリックス。
【0017】(2) 所定の2値濃度のみをとり得る画素
を組合わせたものであって、画素配置を異ならせること
により、組み合わされる画素の最大個数より多い数の階
調を論理的に表現した、複数種類のスポットパターン。
【0018】(3) ディザマトリックスを用いて、グレ
ースケールイメージ内の少なくともスポット領域外に位
置する画素のグレーレベルを2値濃度に変換する第1の
ラスタライズ手段。
【0019】(4) スポットパターンを用いて、グレー
スケールイメージ内のスポット領域内に位置する少なく
とも一部の画素のグレーレベルを2値濃度に変換する第
2のラスタライズ手段。
【0020】本方式によれば、第1のラスタライズ手段
が、予め用意したディザマトリックスを用いて、グレー
スケールイメージ内の少なくともスポット領域外に位置
する画素のグレーレベルを2値濃度に変換する。また、
第2のラスタライズ手段が、予め用意した中間スポット
パターンを用いて、グレースケールイメージ内のスポッ
ト領域内に位置する少なくとも一部の画素のグレーレベ
ルを2値濃度に変換する。
【0021】これにより、元のグレースケールイメージ
に含まれている線図や図形の輪郭等はディザマトリック
スによって、その形状を良好に反映した2値濃度の画素
パターンに変換されると共に、中間的なグレーレベルが
連続的な変化をもって2次元分布しているハーフトーン
の領域は、論理的に多階調を表現した中間スポットパタ
ーンの分布に変換される。そして、変換されたラスタイ
メージ内で、中間スポットパターンは必ず孤立するよう
に配置され、それにより線画等を表したパターンから空
間的に且つ論理的に区別されている。
【0022】このようなラスタイメージは、ハーフトー
ン領域の多階調と線画等の2値パターンとの双方を良好
に論理的に表現しており、且つ、2値パターンのみを表
現したイメージと同じデータ量を有し、これは従来の多
階調を表現したイメージのデータ量より少ない。このラ
スタイメージを、例えばプリンタ等で記憶し且つ処理
し、プリントアウトの直前で中間スポットパターンのみ
を検出し多階調を実際に表現したスポットパターンに変
換するようにすることにより、少ないデータ量に対応し
た記憶容量及び処理速度の装置をもって、ハーフトーン
の多階調と線画等の2値パターンとを良好に表現した高
画質のイメージのプリントアウトが可能となる。
【0023】好適な実施形態では、ラスタイメージ上で
のスポット領域の疎密の異なる複数種類の配置に対応し
た複数種類のディザマトリックスが予め用意されてお
り、各ディザマトリックスは、対応するスポット領域の
配置の下で中間スポットパターンがラスタイメージ上で
必ず孤立するように、中間スポットパターンの利用可能
な種類を所定の小さい濃度範囲に属する種類に限定した
条件に従って設定されている。そして、これら複数種類
のディザマトリックスの1つを選択的に使用して、グレ
ースケールイメージをラスタイメージに変換するように
構成されている。
【0024】スポット領域の密度の高いディザマトリッ
クスを選択した場合、多階調表現ができる濃度範囲が小
さい濃度の範囲に狭まるが、多階調表現されたハーフト
ーン領域の解像度が高まる。逆に、密度の低いディザマ
トリックスを選択した場合、多階調表現ができる濃度範
囲が大きい濃度まで広がるが、多階調表現された領域の
解像度が低くなる。ケースに応じて、適切なディザマト
リックスが選択できる。
【0025】1つの好適な実施形態では、スポット領域
が中央領域と周辺領域とから構成されている。ここで、
中央領域と周辺領域とは、ディザマトリックスにスポッ
ト領域が部分的に含まれるように配置されている場合
に、ディザマトリックスの輪郭線が丁度中央領域と周辺
領域との境界になるように定義される。そして、中間ス
ポットパターンの階調変化に伴う画素配置の変遷形態
が、階調の1段階の変化に伴って中央領域及び周辺領域
のいずれか一方でのみ画素配置が変化するような形態に
設定されている。このような中間スポットパターンを用
いると、グレースケールイメージをラスタイメージに変
換する際に生じる変換誤差が、高々階調の1段階に抑え
られる。
【0026】
【発明の実施の形態】まず、以下の説明で用いる用語を
図1を参照して説明する。
【0027】「グレースケールイメージ」とは、白レベ
ルと黒レベルとの間の多くの中間階調値を各画素(ドッ
ト)毎に有するイメージをいう。
【0028】「ラスタイメージ」とは、白レベルか黒レ
ベルかの固定的な階調値を各画素毎に有するイメージを
いう。
【0029】「ハーフトーンイメージ」とは、「ハーフ
トーンセル」により構成された一種のラスタイメージを
いう。
【0030】「ハーフトーンセル」とは、図1に示すよ
うに、中間的な階調を黒ドットの個数で表した複数ドッ
トから成る領域1をいう。
【0031】「スクリーンスポット」とは、図1に示す
ように、ハーフトーンセルの中の黒ドットの塊3をい
う。
【0032】「スポットパターン」とは、スクリーンス
ポット3の形状をいう。
【0033】「スクリーンピッチ」とは、図1に示すよ
うに、ハーフトーンセルの配列の間隔dをいう。
【0034】「スクリーン角度」とは、図1に示すよう
に、スクリーンスポットの配列方向が紙面の水平方向に
対して成す角度θをいう。
【0035】「MGT」とは、本発明によるイメージ処
理方式の本明細書における名称「マイクログレーテクノ
ロジー(Micro Gray Technolog
y)」の略称である。
【0036】〔第1実施形態〕本実施形態では、図8に
示すように(詳細は後に説明する)、ホストコンピュー
タ10とこれに接続されたレーザプリンタ20とによっ
て全体のシステムが構成される。ホストコンピュータ1
0の役割は、グレースケールイメージを取り込み、これ
をラスタイメージに変換してプリンタ20に送ることで
ある。プリンタ20の役割は、ホストコンピュータ10
からのラスタイメージを、階調を正しく表現したハーフ
トーンイメージに変換して印刷出力することである。
【0037】図8の説明に入る前に、図2〜図7を参照
して、本システムに関する基本的事項を説明する。
【0038】図2〜図5は、本システムにおいて、元の
グレースケールイメージから最終的なハーフトーンイメ
ージを得るために用いる、予め定めた種々のスポットパ
ターンを示す。
【0039】濃度1から濃度16まで濃度1/4刻み
で、全部で61の階調を表現するため、各階調に対し
て、「中間スポットパターン」及び「出力スポットパタ
ーン」と呼ばれる2種類のスポットパターンが定められ
ている。これらスポットパターンは、4画素×4画素の
16画素からなる領域内における黒画素のパターンとし
て定められていおり、以下、これらスポットパターンが
定められた4画素×4画素の領域を「MGTスポット」
と呼ぶ。
【0040】「中間スポットパターン」は、後に詳細に
説明するように、ホストコンピュータが入力したグレー
スケールイメージをラスタイメージに変換する際、グレ
ースケールイメージのもつ多階調を表すために用いるス
ポットパターンである。この中間スポットパターンは、
MGTスポット内の16画素の各々に黒又は白のレベル
を割り当てているため、そのデータ量は16bitであ
り、黒画素の個数によって表現できる階調数は本来16
階調である。しかし、この中間スポットパターンでは、
黒画素の配置にも階調データを埋め込むことにより、そ
の4倍の階調数を「論理的に」表現している。
【0041】「出力スポットパターン」は、後に詳細に
説明するように、プリンタがホストコンピュータより入
力したラスタイメージをプリントアウトする際、このラ
スタイメージ内の中間スポットパターンから変換するス
ポットパターンであり、黒領域のサイズによって階調
(濃度)を「実際に」表現している。つまり、この出力
スポットパターンでは、中間スポットパターンの黒画素
配置に埋め込まれた階調データが1/4画素刻みの黒領
域の個数として顕在化されており、黒領域のサイズが忠
実に濃度を表現している。
【0042】例えば、図2に示した濃度1+1/4から
濃度2までの4階調を例にとると、中間スポットパター
ンについては、黒画素の個数は2個で同じあるが、黒画
素の配置が異なっており、この配置に階調データが埋め
込まれている。一方、出力スポットパターンでは、埋め
込まれた階調データが1/4画素分から1画素分の黒領
域によって顕在化されており、黒領域の大きさが濃度1
+1/4から濃度2を忠実に表現している。
【0043】このように、黒画素の配置に階調データを
埋め込んだ中間スポットパターンを利用することによ
り、プリンタが処理すべきラスタイメージのデータ量
が、出力スポットパターンを用いた最終的なハーフトー
ンイメージに比較して大幅に削減されるという効果が得
られる。
【0044】尚、中間スポットパターンと出力スポット
パターンとの間の相違は、パターンの差において3画素
以内、また濃度の差において1画素以内に収まるよう設
定されている。これにより、変換を意図しない部分に誤
って変換がかかってしまった場合にも、1ドットの直径
が40μm2と小さい場合には視認できないレベルの副
作用しか与えない。
【0045】図6は、本システムにおいて、プリンタが
行うイメージ処理の概略を示したものである。
【0046】プリンタには、図6の左側に示すようなラ
スタイメージが入力される。このラスタイメージは、写
真のようにハーフトーンを持つ部分と線画のように白黒
レベルだけの部分の双方を含む場合がある。その場合、
ハーフトーンは上述した中間スポットパターン5によっ
て表現され、白黒レベルは通常の線画のパターン7で表
現される。
【0047】プリンタ(例えば、レーザプリンタ)は、
このようなラスタイメージを入力すると、その中から中
間スポットパターン5だけを検出して対応する出力スポ
ットパターン9に変換し、他の線画等のパターン7はそ
のままパターンで、駆動パルスとして描画用レーザの発
光ダイオードに印加する。その結果、プリントアウトさ
れたハーフトーンイメージでは、写真等のハーフトーン
が多階調で自然に表現されると共に、線画等は白黒レベ
ルで鮮明に表現されるという効果が得られる。
【0048】ところで、図6に示したプリンタのイメー
ジ処理では、入力ラスタイメージにおいて、中間スポッ
トパターン5と線画等のパターン7とを区別する必要が
ある。この区別のために利用される一つの指標は、黒画
素パターンが各ハーフトーンセル毎に孤立しているか、
複数のハーフトーンセルにわたって連結しているかの違
いである。即ち、一般に、ハーフトーンを表現するため
のスポットパターンは、図1に示すように各ハーフトー
ンセル毎に孤立していなければならない。一方、線画等
を構成する黒画素パターンは、線の始点から終点まで連
結していなければならない。従って、後に詳細に説明す
るように、プリンタは、入力ラスタイメージから検出し
た黒画素パターンが孤立しているか連結しているかチェ
ックする。
【0049】更に、上記区別を可能にするためには、ホ
ストコンピュータがグレースケールイメージをラスタイ
メージに変換する際、ラスタイメージ上で中間スポット
パターンが互いに孤立するようにする必要がある。その
ためには、イメージ上におけるMGTスポットの配置
と、利用できるスポットパターンの種類とに一定の制限
を課す必要がある。図7は、本システムで採用するMG
Tスポット(太実線で囲んだ領域)の配置のバリエーシ
ョンを示す。
【0050】図7Aは最も密なMGTスポット配置を示
し、図7Gは最も疎な配置を示し、図7B〜Fは中間的
な密度の配置を示している。尚、図中破線で示す正方形
は、各スポット階列におけるハーフトーンセルのサイズ
と傾き(スクリーン角度)を示したものである。
【0051】MGTスポット内のスポットパターンが孤
立するためには、図7Aの最も密な配置では図2に示し
た濃度1から濃度8までの29階調のパターンしか利用
することができない。また、図7B、C及びDの配置で
は図2から図4に示した濃度1から濃度12までの45
階調のパターンが利用でき、図7E及びFの配置では図
2から図5に示した濃度1から濃度14までの53階調
のパターンが利用できる。また、図7Gの最も疎な配置
では濃度1から濃度16までの61階調全部を利用する
ことができる。
【0052】このように、MGTスポットの配置が密に
なる程、利用できるスポットパターンの種類が濃度の小
さい範囲に制限される、つまり、細かい多階調表現がで
きるトーンの範囲が淡いトーンの範囲に制限される。逆
に、スポット配置が疎になる程、利用できるスポットパ
ターン種類が濃度の大きい範囲まで拡大する、つまり、
細かい多階調表現が可能なトーン範囲が濃いトーンの領
域まで拡張する。尚、多階調表現は濃いトーンよりも淡
いトーンにおいてより影響的であるため、多階調表現が
できる範囲が淡いトーンの範囲に制限されても、その影
響は小さい。
【0053】一方、スポット配置が密になるほど、ハー
フトーンセルのサイズが小さくなる、つまり、スクリー
ンピッチが狭くなり解像度が高くなる。逆に、スポット
配置が疎になるほど、ハーフトーンセルのサイズが大き
くなる、つまり、スクリーンピッチが広くなり解像度が
低下する。
【0054】このように、スポット配置の疎密によっ
て、階調表現能力と解像度とが逆の関係で変化する。そ
のため、どのスポット配置を採用するかは、元のグレー
スケールイメージの画質やプリントアウトしたい画質等
に応じて、ケースバイケースで選定することが望まし
い。
【0055】次に、図8から図20を参照して、本シス
テムの詳細を説明する。
【0056】図8は、本システムの全体的な機能構成を
示す。
【0057】ホストコンピュータ10は、イメージスキ
ャナ等からグレースケールイメージのデータを一ライン
づつ取り込むグレースケール入力部11と、取り込まれ
たグレースケールイメージをラスタデータに変換するラ
スタライズ部13とを有する。ラスタライズ部13は、
既に説明したようにグレースケールイメージのハーフト
ーンの部分を中間スポットパターンを用いたハーフトー
ンイメージに変換する。このラスタライズ処理を行うた
めに、ラスタライズ部13は、主メモリ15に記憶され
ている2種類の閾値マトリックス(詳細は後述する)及
び図2〜図5に示した中間スポットパターンを参照す
る。
【0058】レーザプリンタ20は、ホストコンピュー
タ10からラスタイメージを受けて最終的なハーフトー
ンイメージに変換するハーフトーン変換部21と、この
最終的なハーフトーンイメージをプリントアウトするプ
リントエンジン23とを有する。ハーフトーン変換部2
1は、既に説明したように、ホストコンピュータ10か
らのラスタイメージに含まれる中間スポットパターンを
出力スポットパターンに変換する。
【0059】以下、図9〜図18を参照して、ホストコ
ンピュータ10のラスタライズ部13の処理について詳
細に説明する。
【0060】図9に示すように、ラスタライズ部13
は、取り込まれたグレースケールイメージ31に対し
て、最大閾値マトリックス33、最小閾値マトリックス
35又は中間スポットパターン37を適用することによ
って、これをラスタイメージ39に変換する。ここで、
最大閾値マトリックス33とは、グレースケールイメー
ジ31の各画素を黒とするための濃度閾値が記述された
変換マトリックスである。また、最小閾値マトリックス
35とは、グレースケールイメージ31の各画素を白と
するための濃度閾値が記述された変換マトリックスであ
る。
【0061】最大及び最小閾値マトリックス33、35
のサイズは、図7に示したMGTスポットの配置によっ
て決まる。即ち、図9に示すようにグレースケールイメ
ージ31の太実線で区画した各領域に最大及び最小閾値
マトリックス33、35を適用することによって、図7
に示したスポット配置に従うスポットパターンが自動的
に得られるように、最大及び最小閾値マトリックス3
3、35のサイズが決められる。具体的には、そのサイ
ズは、図7Aの配置では4画素×4画素、図7Bの配置
では6画素×6画素、図7C及びDの配置では10画素
×10画素、図7E及びFの配置では25画素×25画
素、及び図7Gの配置では8画素×8画素である。
【0062】図10は、ラスタライズ部13の処理の流
れを示す。
【0063】まず、グレースケールイメージ31の画素
のグレーレベル(濃度)と最大閾値マトリックス33内
の対応する画素の最大閾値とを比較する(S1)。その
結果、グレーレベルが最大閾値より大きければ(S
3)、その画素を黒とする(S15)。また、グレーレ
ベルが最大閾値以下の場合は、次に、そのグレーレベル
と最小閾値マトリックス35内の対応する画素の最小閾
値とを比較する(S5)。その結果、グレーレベルが最
小閾値より小さければ(S7)、その画素を白とする
(S17)。
【0064】そのグレーレベルが最大閾値より大きくな
く且つ最小閾値より小さくもない場合は、次に、その画
素がMGTスポットの要素であるか否かを判断する(S
9)。その結果、その画素がMGTスポットの要素でな
い場合はその画素を白とする(S17)。また、その画
素がMGTスポットの要素である場合は、次にそのMG
Tスポットの濃度に対応する中間スポットパターンを参
照し(S13)、その中間スポットパターンに従ってそ
の画素を黒とするか白とするかを決める(S13、S1
5、S17)。
【0065】上記ステップS9〜S13について、以下
により詳細に説明する。
【0066】図11及び図12は、MGTスポットと閾
値マトリックスとの位置関係を示したもので、ハッチン
グで示した正方形領域が各MGTスポットであり、太実
線で囲んだ正方形領域が閾値マトリックスである。図1
1は、図7Bに示したスポット配置の場合の位置関係を
示し、図12は、図7Gに示したスポット配置の場合の
位置関係を示す。
【0067】上述したステップS9における画素がMG
Tスポットの要素であるか否かの判断は、図11又は図
12に示したような閾値マトリックス内でのMGTスポ
ットの位置に基づいて行う。即ち、その画素に対応する
閾値マトリックス内の画素がMGTスポットに含まれて
いれば、その画素はMGTスポットの要素であると判断
する。
【0068】図13〜図17は、最大及び最小閾値マト
リックスがどのように定められているかを、図7Bのス
ポット配置の場合を例にとり示したものである。
【0069】まず、図13に示すように、採用したスポ
ット配置で利用できる中間スポットパターンの内、最大
の濃度のパターンを選び出す。図7Bのスポット配置の
場合、図2に示した濃度12の中間スポットパターンが
選ばれる。
【0070】また、図14に示すように、予め、MGT
スポットの各画素に対して属性と順序とが定められてい
る。ここで、属性とは、各画素の識別番号であって、図
示のように左上端の画素から順に番号が与えられてい
る。また、順序とは、スポットを黒画素で埋めていく順
序であって、スポット内の中心に最も近い画素(例え
ば、属性5の画素)から始まって、渦巻き状の経路に沿
って、且つ上下左右方向均等に黒画素が配置されるよう
に定められている。この順序に従って黒画素を埋めてい
くことにより、図2〜図5に示したような風車形のスポ
ットパターンが得られることになる。
【0071】次に、図13に示した最大濃度の中間スポ
ットパターンの黒画素に対する図14に示した属性/順
序を、図11に示した閾値マトリックス内のMGTスポ
ットの位置に入れ込む。これにより、図15に示すよう
な属性マトリックスと図16に示すような順序マトリッ
クスが得られる。図15の属性マトリックスでは、最大
濃度の中間スポットパターンに該当する画素に対してだ
け属性を示す特定の番号が与えられ、他の画素には特定
の番号が与えられない(“RAW”)。また、図16の
順序マトリックスでは、最大濃度の中間スポットパター
ンに該当する画素に対しては図14に示した規定の順序
が与えられ、他の画素にはより大きい番号の順序が適当
な方法で(例えばユーザの任意によって)与えられる。
【0072】次に、図16の順序マトリックスに対し
て、例えば図17に示すような関係を適用することによ
って、マトリックス内の各画素に対する最大閾値MAX
と最小閾値MINとが決定される。これにより、最大閾
値マトリックス33と最小閾値マトリックス35とが得
られる。
【0073】このようにして得られた最大及び最小閾値
マトリックス33、35を用いて図10に示した処理を
行うことにより、次のような結果が得られる。
【0074】まず、元のグレースケールイメージの内、
線画等の白黒レベルだけからなる部分については、図1
6に示した順序マトリックス内のどの画素についても、
黒レベルは図17に示した最大閾値MAXより常に大き
く、白レベルは図17に示した最小閾値MINより常に
小さいため、線画等の白黒レベルを忠実に表現したラス
タイメージに変換される。
【0075】一方、元のグレースケールイメージの内、
ハーフトーンの部分については以下のようにラスタイメ
ージに変換される。
【0076】ハーフトーン部分のグレーレベル(濃度)
が、利用可能な中間スポットパターンの最大濃度(本例
の場合、濃度12)を越える場合は、その最大濃度の中
間スポットパターンの内部の画素は全て黒となり、その
外部の画素はそのグレーレベルに応じて白又は黒とな
る。つまり、図16に示した順序マトリックスにおい
て、順序1〜12の画素は全て黒となり、順序13以上
の画素がそのグレーレベルに応じて白又は黒となる。
【0077】また、ハーフトーン部分のグレーレベル
(濃度)が利用可能な中間スポットパターンの最大濃度
(12)を越えない場合は、その最大濃度の中間スポッ
トパターンの内部の画素だけがそのグレーレベルに応じ
て白又は黒となり、その外部の画素は必ず白となる。つ
まり、図16に示した順序マトリックスにおいて、順序
1〜12の画素だけがグレーレベルに応じて白又は黒に
なり、順序13以上の画素は必ず白となる。このこと
は、MGTスポット内だけに黒画素(スクリーンスポッ
ト)が形成されることを意味する。
【0078】このようにMGTスポット内だけにスクリ
ーンスポットが形成される場合、そのスポットパターン
は次のようにして決められる。即ち、図10を参照して
既に説明したように、画素のグレーレベルが最大閾値M
AXより大きい又は最小閾値MINより小さい場合は、
その画素は黒又は白とされる(図10のS15、S1
7)。一方、画素のグレーレベルが最大閾値MAXと最
小閾値MINとの間にある場合は、そのMGTスポット
の代表的グレーレベルに応じた中間スポットパターンが
参照されて(S11)、そのスポットパターンに従って
白又は黒にされる(S13、S15、S17)。
【0079】この後者の場合におけるMGTスポット内
の変換を、図18を参照して具体的に説明する。
【0080】図18は256階調の階調値で示された元
のグレースケールイメージを示す。一般に、ハーフトー
ン部分では、図18Aの例のように、隣接する画素間で
の階調値の変化量は1以下である。この元のグレースケ
ールイメージの階調値を、図2〜図5に示した中間スポ
ットパターンに対して用いた濃度(濃度0から16まで
全部で65階調)に対応したスケールのグレーレベルに
変換すると、図18Bのようになる。
【0081】図18Bのグレースケールイメージに対し
て、図17に示した最大閾値及び最小閾値を適用する
と、図18Cに示すように、順序の遅い外周よりに位置
する画素は白又は黒に定まるが、順序の早い中心よりに
位置する画素については“?”で示すように白黒が定ま
らない。そこで、次に、このMGTスポットの代表的グ
レーレベルを決定する。例えば、MGTスポット内の属
性番号5の画素P5のグレーレベル6+1/4を代表的
グレーレベルとする。
【0082】次に、この代表的グレーレベル6+1/4
に対応する中間スポットパターンを参照する。これは、
図18Dに示すようなスポットパターンである。この図
18Dのスポットパターンに従って、“?”の画素の白
黒を決定する。結果として、図18Eに示すようなラス
タイメージが得られる。
【0083】以上のような処理により、グレースケール
イメージがラスタイメージに変換される。この変換は次
のような特徴を持つ。
【0084】(1) 利用可能な中間スポットパターンの
最大濃度以下のグレーレベルを持つグレースケールイメ
ージのハーフトーン部分は、そこに急激なグレーレベル
の変化(例えば、図形の縁等)を含まない限り、中間ス
ポットパターンを用いた多階調のハーフトーンイメージ
に変換される。
【0085】(2) 利用可能な中間スポットパターンの
最大濃度を越えるグレーレベルを持つハーフトーン部分
は、従来行われていたラスタライズと同様の手法でラス
タイメージに変換される。
【0086】(3) ハーフトーン部分内の図形の縁等で
生じる急激なグレーレベル変化は、その変化に対応した
黒画素数の変化によって忠実に表現される。
【0087】(4) 線画等は白黒の2階調で忠実に表現
される。
【0088】次に、図19及び図20を参照して、図8
に示したレーザプリンタ20内のハーフトーン変換部2
1について詳細に説明する。
【0089】図19は、ハーフトーン変換部21のハー
ドウェア構成を示す。
【0090】ホストコンピュータから受信したラスタイ
メージ中の連続する7つのラインの同一水平位置のデー
タが、7個の6段シフトレジスタ41〜53に入力さ
れ、所定のシフトクロックに同期して、シフトレジスタ
41〜53の後段にシフトされていく。ここで、4番目
のラインつまりシフトレジスタ47に入力されたライン
の中の、シフトレジスタ47の5段目(ハッチングで示
した段)に存在するデータが、現在の変換処理の対象と
なるデータであり、これを以下「対象データ」と呼ぶ。
【0091】セレクタ55は、この7個のシフトレジス
タ41〜53から各々の2段目から6段目までの4段分
のデータを入力し、この入力データの中から連続する4
ライン分のデータのセット(つまり、MGTスポットと
同サイズの4画素×4画素のデータ)を選んでデコーダ
59に送る。この場合、上記シフトクロックの4倍の周
波数のセレクトクロックに同期して、上記7ライン中か
ら選ぶ上記4ラインを1ラインづつシフトさせていく。
即ち、セレクタ55は、シフトレジスタ41〜47から
の最も上の4ライン分のデータのセットと、シフトレジ
スタ43〜49からの上から2番目の4ライン分のデー
タのセットと、シフトレジスタ45〜51からの上から
3番目の4ライン分のデータのセットと、シフトレジス
タ47〜53からの最も下の4ライン分のデータのセッ
トとを、上記セレクトクロックに同期して順次にデコー
ダ59に送る。
【0092】境界条件チェッカ57は、7個のシフトレ
ジスタ41〜53の1段目と2段目及び6段目と7段目
のデータを入力し、既に説明した中間スポットパターン
を検出するための境界条件をチェックする。
【0093】この境界条件のチェックとは、デコーダ5
9に送られる4画素×4画素の領域内の黒画素が、この
領域の外周の黒画素と連結しているか否かをアンド演算
によってチェックするものである。例えば、図20Aに
示すようなケースでは、領域内の黒画素が外周の黒画素
と連結しておらず孤立しているので、この領域内の黒画
素は中間スポットパターンとして検出される。一方、図
20Bに示すケースでは、領域内の黒画素が記号Eで示
す外周の黒画素と連結しているので、この領域内の黒画
素は検出されない。
【0094】このような境界条件チェックを境界条件チ
ェッカ57が行う。尚、本実施形態では、図19の構成
から分るように、境界条件チェッカ57は領域の左右の
境界条件だけをチェックし、上下の境界条件のチェック
は行わない。この境界条件チェックの結果はデコーダ5
9に送られる。
【0095】デコーダ59は、セレクタ55から入力さ
れた4ライン分のデータが図2〜図5に示した中間スポ
ットパターンのいずれかに該当するか否かを判断するロ
ジック回路を内蔵しており、セレクタ55から入力され
てた4ライン分のデータをこのロジック回路に入力す
る。このロジック回路は、境界条件チェッカ57から検
出信号を受けた時だけ、入力データがいずれかの中間ス
ポットパターンに該当するか否か判断し、該当すると判
断すると、この入力データ中の対象データを、該当した
中間スポットパターンに対応する出力スポットパターン
中の対応する画素のデータに変換して出力する。また、
それ以外の場合は、このロジック回路は、入力データ中
の対象データをそのまま出力する。
【0096】上述したように、4種類の4ライン分のデ
ータセットがセレクトクロックに同期してデコーダ59
に入力され、その都度、上記ロジック回路は対象画素の
データを上記のように出力スポットパターンに応じて変
換して又はそのまま変換せずに出力する。この4種類の
4ライン分のデータセットに関してロジック回路より出
力された対象画素のデータは、デコーダ59内で一旦保
持された後、それらの中に出力スポットパターンに応じ
て変換されたデータが存在すれば、その変換されたデー
タが、また、変換されたデータが存在しなければ、対象
データがそのまま、最終的な対象データとしてデコーダ
59から画像信号変調装置61に出力される。画像信号
変調装置61は、入力された対象画素の最終的なデータ
に従い、プリントアウトすべき画像を形成するためのレ
ーザ駆動信号を変調する。
【0097】〔第2実施形態〕次に、本発明の別の実施
形態に係るレーザプリンタを説明する。
【0098】この実施形態は、上述した実施形態よりも
中間スポットパターンのバリエーションを減らして簡単
化したものである。
【0099】図21は、本実施形態におけるレーザプリ
ンタのデータ処理部の構成を示す。図21に示すよう
に、このプリンタはイメージデータ等を記憶する主記憶
装置71、データの処理を行うCPU72、ホストコン
ピュータからイメージデータを受信するためのデータ受
信装置73、CPU72に動作を指示するプログラムを
格納したプログラム記憶装置74、隣接する4ライン分
のデータを蓄えるラインデータバッファ75、主記憶装
置71からイメージデータを読み出してラインデータバ
ッファ75に転送を行うDMA装置(以後イメージデー
タDMAと呼ぶ)76、ラインデータバッファ75から
出力する画素の位置を指示する水平位置カウンター7
7、ラインデータバッファ75から読み出された画素の
データ及びその近傍の画素のデータパターンから特定の
中間スポットパターンを認識するパターン認識器78、
パターン認識器78の判別結果に応じて信号の変調を行
う画像信号変調装置79、レーザープリンタの感光体上
に水平に走査されるレーザービームを発生するためのレ
ーザー発光ダイオードと増幅装置のセット80、レーザ
ービームの走査開始位置を検出するための走査開始位置
検出装置81、及び走査する画素間隔に比例したクロッ
ク(以後ドットクロックと呼ぶ)を生成し、水平位置カ
ウンター77に供給するクロック生成装置82を備え
る。
【0100】図22は、本実施形態のラインデータバッ
ファ75の詳細な構成を示すブロック図である。
【0101】図中、参照番号101は任意のアドレスへ
の8ビットを1語として書き込みと読み出しが可能なラ
ンダムアクセスメモリ(以下RAMと略す)である。参
照番号102は走査開始時のRAMアドレス初期値を示
すカウンタ(以後、初期アドレスカウンタと呼ぶ)であ
り、走査開始位置信号113を5×(1ラインの語数)
を法として循環計数する。参照番号103はRAM10
1の読み出し、及び書き込み回数を計数するアドレスカ
ウンタであり、その計数出力108はRAM101のア
ドレス入力に接続される。アドレスカウンタ103は走
査開始位置信号毎に、初期アドレスカウンタ102の計
数出力112により初期化される。RAM101はドッ
トクロック8周期毎に読み出しが4回行われ、イメージ
データDMA76によって主記憶装置71から読み出さ
れた最新のラインを構成する同一水平位置のデータの書
きこみが1回行われる。参照番号110はシフトレジス
タ番号カウンタであり、5を法としてRAM101の読
み出し、及び書き込み回数を循環計数する。このシフト
レジスタ番号カウンタ110は走査開始位置信号によっ
て0に初期化される。
【0102】参照番号104、105、106、107
及び111はそれぞれ16ビット、15ビット、14ビ
ット、13ビット及び12ビットのシフトレジスタであ
り、ドットクロック1周期毎にデータを1ビットづつ上
段にシフトする。またシフトレジスタ番号カウンタ11
0によって指示された各シフトレジスタの下位8ビット
はRAM101の読み出しまたは書き込み時にRAMデ
ータ入出力バス109の値によって初期化される。
【0103】以上の構成によって、各シフトレジスタの
上位4ビットを並べたビット配列から、出力位置に対応
する画素を含む5画素×4画素の領域のビット配列P0
〜4,0〜3をドットクロック毎にリアルタイムに読み出
すことができる。
【0104】図23は、プリンタが検出すべき中間スポ
ットパターンとこれに対応する出力スポットパターンの
一覧表である。中間スポットパターンと出力スポットパ
ターンとの間の相違は、先の実施形態の場合と同様に、
パターンの差において3画素以内、また濃度の差におい
て1画素以内に収まるよう設定されている。これによ
り、変換を意図しない部分に誤って変換がかかってしま
った場合にも、1ドットの直径が40μm2と小さい場
合には視認できないレベルの副作用しか与えない。ま
た、MGTスポット内の白領域で囲まれた黒画素パター
ンを中間スポットパターンとして定めているため、誤っ
た変換による副作用が最も目立ち易い直線・曲線・文字
の縁など連続した境界線に対しては、変換が行われるこ
とは皆無であり、全く副作用は発生しない。
【0105】図24はパターン認識器78の回路例を示
す回路図である。
【0106】図23に示したように、中間スポットパタ
ーンの中で出力スポットパターンへの変換の対象となる
画素は2ラインにわたるために、各ライン毎のパターン
検出回路の2回路によりパターン認識器78が構成され
ている。
【0107】参照番号201は、全ての中間スポットパ
ターンに共通なMGTスポット内の白画素を判別する回
路であり、その判別結果出力202に、条件が真であれ
ば1、偽であれば0を生成する。参照番号203は、各
中間スポットパターン毎にユニークな部分のデコード回
路である。そのデコード出力はすべて、判別結果出力2
02と論理積がとられ、判別結果出力202が偽であれ
ば、いずれのデコード出力も偽となる。パターン認識器
78は、デコード出力204を画像変調装置79に対し
て出力する。
【0108】図25は、画像信号変調装置79のブロッ
ク図である。
【0109】参照番号301はROMであり、パターン
認識器78から出力されたデコード信号302が列選択
信号に入力され、ROM301の各列に格納された対応
する出力スポットパターンデータ(8ビット)が読み出
される。参照番号303は、8ビットのシフトレジスタ
であり、シフト動作指定入力304が真の期間中1ドッ
ト分のデータ転送周期の1/4の周期をもつシフトクロ
ック309(以下4倍クロックと呼ぶ)によってシフト
動作が行われる。また、シフトレジスタ303は、シフ
ト動作指定入力304が偽のとき常時、ROMデータバ
ス313の値に初期化される。
【0110】シフト動作指定入力304には、全てのデ
コード信号の論理和をパルス幅伸張回路307によって
ドットクロック312の1周期分を遅延させ、真の期間
をドットクロック2周期分に伸張した信号が入力され
る。該信号は選択器306の選択入力305にも入力さ
れ、選択入力305が真のときにはシフトレジスタ30
3の出力が選択され、偽の場合には出力位置に対応する
画素値P2,1をD型マスタースレーブフリップフロップ
311により ドットクロック1周期分遅延させられた
信号が選択されて変調信号として変調信号出力308に
出力される。この変調信号はレーザ発光ダイオード80
を駆動する。
【0111】〔第2実施形態の変形例〕次に、本実施形
態の変形例を説明する。
【0112】図26は、この変形例におけるパターン認
識器の構成を示すもので、このパターン認識器は、図2
4の構成に出力位置検出回路を付加したものである。以
下、この出力位置検出回路の構成を中心に説明する。
【0113】参照番号403は、4を法としてドットク
ロック409を循環計数するカウンタ(以後水平位置カ
ウンタと呼ぶ)である。水平位置カウンタ403は走査
位置開始信号により0に初期化される。この水平位置カ
ウンタ403の計数出力の下位側部分を405、上位側
部分を406で示す。
【0114】参照番号404は、ラインバッファ75か
らのイメージ読出しの水平同期信号を4を法として循環
計数するカウンタ(以後垂直位置カウンタと呼ぶ)であ
る。垂直位置カウンタ404は印字開始時に初期化され
る。この水平位置カウンタ404の計数出力の下位部分
を407、上位部分を408で示す。
【0115】参照番号402は、ラインバッファ75か
らの出力P0,0の座標位置が水平方向、垂直方向ともに
4の倍数であるかどうかを判別する論理積素子、参照番
号401はラインバッファ75からの出力P1,0の座標
位置が水平方向、垂直方向ともに4の倍数であるかどう
かを判別する論理積素子である。
【0116】この2つの論理積素子401、402から
の検出出力と前記2つの判別回路201、201の判別
出力との論理積出力を、前記2つのデコード回路20
3、203の入力とする事により、図27に示すよう
に、先の実施形態に比べMGTスポットパターンの数を
増やすことができる(濃度1/4〜3/4に対応するス
ポットパターンの増加)。
【0117】〔第2実施形態の別の変形例〕図28は更
に別の変形例における画像信号変調装置を示すもので、
図25の構成に変換領域制限回路を付加したものであ
る。以下、この変換領域制限回路を中心に説明する。
【0118】参照番号505は、主記憶装置71から予
め読み込んだマスクデータをシフトレジスタ501に対
して、このシフトレジスタ501が1語消費する毎に1
語転送するDMA装置(以後、マスクデータDMAと呼
ぶ)である。参照番号503はシフトレジスタ501の
初期化信号、参照番号504は初期化データバスであ
る。
【0119】ここで、上記マスクデータとは、変換の対
象となるイメージデータに画素毎1:1対応した所定の
マスクパターンを表すデータであり、1であればイメー
ジデータの対応する画素の変換を行い、0であれば変換
を行わないことを指示する。
【0120】シフトレジスタ501は、1ドットクロッ
ク毎にシフト動作を行って、マスクデータを1ビットづ
つ出力する。この出力されたマスクデータのビットとパ
ルス幅伸張回路307の出力との論理積を新たに選択信
号とする事により、マスクパターンと一致した形状を持
つ領域について変換を行わせないようにする事ができ
る。これにより、確実に変調による副作用を排除するこ
とができる。
【0121】また、これと同様の機能は、ライン・ドッ
トカウンタを設け、計数値を予め設定した値と比較する
ことにより変換すべき領域を検出する等の方法によって
も実現できる。
【0122】〔第3の実施形態〕第3の実施形態は、第
1の実施形態と基本部分では共通するが、スポットパタ
ーンと最大及び最小閾値マトリックスの決め方が相違し
ている。
【0123】即ち、図29〜図32に示したスポットパ
ターンが用いられる。これらのスポットパターンは、図
2〜図5に示したものの中間スポットパターンに対し
て、グレースケールイメージから中間スポットパターン
への変換時誤差を最小限に抑制するための改良を加えた
ものである。
【0124】まず、図2〜図5のスポットパターンを用
いた場合の変換誤差について説明する。一例として、図
3に示した中間スポットパターン群を用いて説明する。
【0125】まず、中間スポットパターンを構成する黒
画素の個数を見てみると、濃度5から濃度5+3/4ま
では5個、濃度6から濃度6+3/4までは6個という
ように、濃度が1増える毎に黒画素の個数が1個増えて
いる。
【0126】次に、この1個増えた黒画素がパターンの
どの位置に置かれているかについて調べてみると、例え
ば、濃度5+3/4から濃度6へ変わる時に着目する
と、1個増えた黒画素は、4×4画素領域(MGTスポ
ット)内の中央の2×2画素の領域(以下、中央領域と
いう)に置かれている。つまり、濃度5+3/4の時に
は中央領域にはL字状に並んだ3つの黒画素があり、残
りの一画素が白である。そして、濃度6になると、1個
増えた黒画素が中央領域の上記白画素の位置に置かれ
る。
【0127】次に、この濃度6から濃度6+3/4まで
1/4濃度づつ順次に濃くなっていったときのパターン
の変化を見ると、黒画素の総数は6個で変わりないが、
濃度6から濃度6+1/4に変わる時に、上記中央領域
内の1個の黒画素が中央領域の周辺の領域(以下、周辺
領域という)へ移動している。その後、濃度6+3/4
までは、周辺領域の黒画素の配置は変化せずに、中央領
域の黒画素の配置が変化している。
【0128】これと同様のパターンの変遷が、他の濃度
領域においても見られる。つまり、或る濃度から1/4
濃度だけ濃度が上がった時、黒画素が1個増えたとする
と、その増えた黒画素は必ず中央領域に配置される。そ
して、その濃度から更に1/4濃度だけ濃度が上がる
と、1個の黒画素が中央領域から減って周辺領域へと移
動する。その後の2回の1/4濃度の増加では、中央領
域及び周辺領域ともに黒画素個数の増加はなく、中央領
域で黒画素の配置換えがあるだけである。
【0129】さて、濃度増加に応じて上記のように中間
スポットパターンが変遷する場合、特に図11に示した
ようなディザマトリックスを使用した時、グレースケー
ルパターンから中間スポットパターンへの変換において
最大1濃度分の変換誤差が生じる可能性がある。
【0130】即ち、図11に示したディザマトリックス
では、このマトリックスの右下、右上及び左下部分で
は、MGTスポットの一部分しかマトリックス内に含ん
でいない。そして、このようにMGTスポットの一部分
しかマトリックスに含まれない時に、含まれる部分と含
まれない部分との境界は上記中央領域と周辺領域との境
界に当たっている。そのため、この一部分しか含まれな
いMGTスポットにおけるグレースケールイメージから
中間スポットパターンへの変換では、中間スポットパタ
ーンの中央領域と周辺領域とが別のディザマトリックス
によって変換されることになる。
【0131】このように中央領域と周辺領域とが別のデ
ィザマトリックスによって変換された場合、次のような
変換結果が発生する場合がある。例えば、図11に示し
たディザマトリックスの右下部分にあるMGTスポット
に着目する。もし、このMGTスポットの当該ディザマ
トリックス内の領域におけるグレースケールの濃度が6
であり、当該ディザマトリックス外の領域におけるそれ
が6+1/4であったとすると、このMGTスポットの
マトリックス内の領域は図3の濃度6のパターンに変換
され、マトリックス外の領域は濃度6+1/4のパター
ンに変換される可能性がある。この両者のパターンを合
せると、統合されたパターンは図3の濃度7のパターン
となる。結果として、グレースケールイメージ上では実
質的に濃度6だった部分が、最終的なハーフトーンイメ
ージでは、濃度7に変換されていまう。同様のメカニズ
ムから、グレースケールイメージ上の濃度がハーフトー
ンイメージでは最大1濃度だけ低く変換されることも有
り得る。この最大1濃度の変換誤差は、最終的なハーフ
トーンイメージにおいてスプリアスなどと呼ばれる細線
状のノイズとなって現れる。
【0132】この変換誤差の原因は上述した中間スポッ
トパターンの変遷の仕方にある。つまり、濃度6から濃
度6+1/4への濃度変化の場合のように、パターン全
体の黒画素の総数は変化しない場合であっても、中央領
域から周辺領域へ(その逆でも同様である)と黒画素が
移動するような変遷形態、つまり、中央領域と周辺領域
の両領域において黒画素数が変化する変遷形態があるこ
とが原因である。なぜならば、中央領域と周辺領域とが
別個に変換された場合、一方の領域の濃度が例えば6、
他方の領域の濃度が例えば6+1/4というように濃度
1/4だけの誤差があると、一方の領域においてのみ黒
画素が1個増える(又は、1個減る)ため、全体の黒画
素の総数が1個増えたと同じ変換結果、つまり、濃度が
1上がる変換結果となってしまう。
【0133】この問題を解消するには、黒画素の総数が
変化しない濃度変化範囲においては、中央領域と周辺領
域との間での黒画素の移動をなくす、つまり、中央領域
と周辺領域の各々における黒画素の個数が変化しないよ
うにすればよい。この条件を満たすようにしたのが、本
実施形態で用いる図29から図32に示すスポットパタ
ーンである。
【0134】例えば、図30に示す濃度範囲の中間スポ
ットパターンを例にとると、濃度5から濃度5+1/4
への濃度増加、濃度6から濃度6+1/4への増加、濃
度7から濃度7+1/4への増加、及び濃度8から濃度
8+1/4への増加において、それぞれ黒画素の総数が
1個増加している。この時、増加した1個の黒画素はM
GTスポットの周辺領域へ配置されており、中央領域の
黒画素パターンは変化していない。
【0135】また、上記以外の濃度点からの1/4濃度
増加では、黒画素の総数は変化しておらず、そして、中
央領域と周辺領域との間の黒画素の移動もない。より詳
細に見ると、周辺領域では黒画素パターンは全く変化せ
ず、中央領域で黒画素パターン(3つの黒画素からなる
L字状のパターン)が90度単位で回転するように配置
換えされている。
【0136】要するに、1/4濃度の変化に伴う中間ス
ポットパターンの変遷形態は、必ず、中央領域又は周辺
領域のいずれか一方でのみ変化が発生し、両領域で同時
に変化が発生することはないという規則に従っている。
図29、31、32に示す中間スポットパターンの変遷
も、同様の規則に従っている。
【0137】このような規則に従うことにより、中央領
域と周辺領域とが別個に変換された場合において、中央
領域と周辺領域との間に1/4濃度の誤差が生じたとし
ても、1/4濃度の違いでは中間スポットパターンの黒
画素総数を変えるべきでないような濃度範囲に関して
は、変換によって得られた中間スポットパターンでは黒
画素の配置には誤差が有っても黒画素の総個数は正しく
保たれることになる。結果として、変換誤差は最大でも
1/4濃度に止まることになる。
【0138】本実施形態では、中間スポットパターンが
このように改良されたことによる副次的利益として、最
大及び最小閾値マトリックスを用いた変換処理を第1実
施形態のそれよりも簡略化することが可能となる。即
ち、第1実施形態では図33(A)に示すような特性を
もつ最大及び最小閾値マトリックスを用いるのに対し、
本実施形態では図33(B)に示すように、順序5番以
降に関して最大及び最小閾値が同一値である閾値マトリ
ックスを用いることができるようになる。その結果、図
10に示した変換処理において、順序5番以降の画素に
関してはステップS11が不要となり変換処理が簡略化
できる。
【0139】第1実施形態では、上述のように最大1濃
度の変換誤差が生じる虞があるので、これを防止するた
めに図33(A)のような比較的複雑な閾値を用いてい
る。これに対し、本実施形態では、最大1/4濃度の変
換誤差しか生ぜず、しかも、1/4濃度の誤差は視覚的
に認識できるようなものではないので、その程度の変換
誤差の発生は殊更防止せずとも実際上支障がない。従っ
て、図33(B)のような簡単な閾値を用いることがで
きるのである。
【0140】〔第4の実施形態〕第4の実施形態は、第
1の実施形態に、線画等の2値パターンの輪郭を滑らか
にするためのスムージングを行う構成を追加したもので
ある。
【0141】第1の実施形態の説明において図6及び図
8を参照して既に述べたように、ラスタライス部13に
よってグレースケールイメージから変換されたラスタイ
メージでは、写真のような多階調のイメージ部分は中間
スポットパターンの規則的な配列に置き換えられてお
り、一方、線画や文字のような白黒レベルだけのイメー
ジ部分は元のパターンが忠実に再現されている。
【0142】次の段階のハーフトーン変換部21による
処理では、上記ラスタイメージの中から中間スポットパ
ターンだけが選択されて出力スポットパターンに置き換
えられる。従って、線画や文字のパターンは元のパター
ンが忠実に再現される。
【0143】第4の実施形態では、図8に示すハーフト
ーン変換部21の他に、ラスタイメージに対するスムー
ジングを行うスムージング部を備え、両処理部の出力を
合成して最終的なハーフトーンイメージを生成する。
【0144】ところで、ハーフトーン変換とスムージン
グとを併用する場合、その一般的な方法は、ハーフトー
ン変換が適用されるべき多階調のイメージ部分と、スム
ージングが適用されるべき白黒レベルだけのイメージ部
分とを前もって識別しておき、その識別信号に従ってイ
メージの各部分に対しハーフトーニング処理とスムージ
ング処理のいずれか一方を選択的に適用する方法であ
る。しかし、この一般的な方法では、イメージの全領域
にわたる識別信号を処理装置が記憶しておく必要がある
から、イメージメモリに加えて、最大でもこれと同サイ
ズの余分なメモリを必要とする。
【0145】第4の実施形態は、このような余分なメモ
リを必要としないように改良されている。その改良は、
要するに、ハーフトーン変換部が行う中間スポットの検
出信号を上記の識別信号に代えて使用することである。
【0146】即ち、図34に示すように、ラスタイメー
ジ601はハーフトーン変換部21に入力されると共
に、スムージング部603にも同時に入力される。ハー
フトーン変換部21は、既に説明したように、ラスタイ
メージ601の中から、中間スポットパターンが配列さ
れた多階調の領域605、609だけを検出する。この
検出は、既に説明したように、中間スポットパターンが
孤立しているという性質を利用している。つまり、図1
9に示したように、境界条件チェッカ57により孤立し
た中間スポットパターンを検出し、この検出信号により
デコーダ59を駆動して、中間スポットパターンだけを
出力スポットパターンに変換する。その結果、図34に
示すように、ハーフトーン変換部21からは、出力スポ
ットパターンによって表現された多階調領域615、6
17を含んだハーフトーンイメージ13が出力される。
このハーフトーンイメージ613では、線画や文字のパ
ターン607は元のパターンのまま維持される。
【0147】一方、スムージング部603は、ラスタイ
メージ601の全ての領域に対して一律にスムージング
処理を施す。スムージング処理の具体的方法は、既に多
くの方法が公知であるから、ここでは具体的な説明は省
略するが、代表的な一方法の概要は次の通りである。即
ち、ラスタイメージの中から白から黒へ又はその逆へと
濃度が変化する箇所(つまり、パターンの輪郭エッジ)
を検出して、その輪郭エッジの形状を予め定めたエッジ
形状の類型に照らし合せ、当てはまった類型に応じ、元
のエッジ形状を予め決めてある一層滑らかな輪郭エッジ
形状に置き換えるものである。その結果、スムージング
部603からは、エッジ形状が滑らかに修正された線画
や文字のパターン621を含んだラスタイメージ619
が出力される。この場合、中間スポットパターンは、そ
のエッジ形状が予め定めた類型に当てはまれば修正され
るが、通常は当てはまらないので元のパターンのまま維
持される。
【0148】ハーフトーン変換部21からのハーフトー
ンイメージ613と、スムージング部603からのラス
タイメージ619とは、合成回路623において、各画
素毎に何れか一方のイメージだけが採用され他方イメー
ジが捨てられる選択形式で合成される。この選択は、ハ
ーフトーン変換部21(具体的には、図19の境界条件
チェッカ57)からの中間スポットパターン検出信号6
11に基づいて行われる。この検出信号611は、合成
回路623が今扱っている画素について、それが中間ス
ポットパターンの画素であるか否かを合成回路623に
示すことができるように、ハーフトーン変換部21での
処理時間を加味した遅れタイミングで合成回路623に
与えられる。そして、この検出信号が中間スポットパタ
ーンの画素であることを示すならば、合成回路623は
ハーフトーンイメージ613の方を採用し、そうでない
場合はラスタイメージ619の方を採用する。結果とし
て、多階調表現とエッジスムージングが共に施された画
質の良いハーフトーンイメージ625が最終的に得られ
る。
【0149】このように、ハーフトーン変換とスムージ
ングとを同時並行的に実行しつつ、ハーフトーン変換部
から出力される中間スポットパターン検出信号を用いて
リアルタイムでハーフトーン変換とスムージングの結果
を選択して行くことにより、イメージメモリ以外の余分
なメモリを使う必要が無くなる。
【0150】〔第4の実施形態の変形例〕図35は、第
4の実施形態を第2の実施形態に適合させた場合におけ
る画像変調装置の構成例を示すものである。
【0151】図35の画像変調装置は、図25に示した
画像変調装置を変形したものである。即ち、図35の構
成は、図25におけるフリップフロップ311に代え
て、図34に示したようなスムージング回路(図示省
略)の出力701を選択器306に入力するようにした
ものである。この装置では、選択器306が図34に示
した合成回路623として機能し、この選択器306に
入る選択入力305が図34に示した中間スポットパタ
ーン検出信号611として機能する。
【0152】以上本発明の代表的な実施形態を説明した
が、本発明は別の種々の形態でも実施することができ
る。例えば、上述の実施形態はレーザープリンタに適用
されたものであるが、陰極線表示管装置等においても電
子ビーム制御に本発明に従う回路を用いることができ
る。また、第3実施形態で説明した中央領域及び周辺領
域の具体的定義は、あくまでこの実施形態におけるもの
であって、MGTスポットのサイズや配置の異なる別の
実施形態では、それに応じた別の態様で中央領域及び周
辺領域が定義される。
【0153】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、少
ないデータ量で多階調を表現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の説明で用いる用語を説明する図。
【図2】本発明の第1の実施形態で用いるMGTスポッ
トパターンを示す図。
【図3】本発明の第1の実施形態で用いるMGTスポッ
トパターンを示す図。
【図4】本発明の第1の実施形態で用いるMGTスポッ
トパターンを示す図。
【図5】本発明の第1の実施形態で用いるMGTスポッ
トパターンを示す図。
【図6】第1実施形態においてプリンタが行うイメージ
処理の概略を示した図。
【図7】第1実施形態におけるMGTスポットが取り得
る配置のバリエーションを示す図。
【図8】第1実施形態のシステム全体の機能構成を示す
ブロック図。
【図9】第1実施形態のホストコンピュータ内のラスタ
ライズ部の処理を示すブロック図。
【図10】ラスタライズ部の処理の流れを示すフローチ
ャート。
【図11】ラスタライズ部が参照する閾値マトリックス
とMGTスポットとの位置関係の一例を示す図。
【図12】ラスタライズ部が参照する閾値マトリックス
とMGTスポットとの位置関係の別の例を示す図。
【図13】図7Bの配置において利用し得る最大濃度の
中間スポットパターンを示す図。
【図14】MGTスポットに対して予め定められる属性
と順序を示す図。
【図15】属性マトリックスの一例を示す図。
【図16】順序マトリックスの一例を示す図。
【図17】順序と最大及び最小閾値との関係の一例を示
す図。
【図18】グレースケールイメージをラスタイメージに
変換する具体例を示す図。
【図19】第1実施形態におけるプリンタ内のハーフト
ーン変換部のハードウェア構成を示すブロック図。
【図20】ハーフトーン変換部が行う境界条件チェック
の具体例を示す図。
【図21】本発明の第2実施形態におけるレーザプリン
タの主要部の構成を示すブロック図。
【図22】プリンタ内のラインデータバッファの構成を
示すブロック図。
【図23】プリンタが処理するMGTスポットパターン
を示す図。
【図24】プリンタ内のパターン認識器の構成を示すブ
ロック図。
【図25】プリンタ内の画像信号変調装置の構成を示す
ブロック図。
【図26】第2実施形態の変形例におけるパターン認識
器の構成を示すブロック図。
【図27】この変形例において処理されるMGTスポッ
トパターンを示す図。
【図28】第2実施形態の別の変形例における画像信号
変調装置の構成を示すブロック図。
【図29】本発明の第3の実施形態で用いるMGTスポ
ットパターンを示す図。
【図30】本発明の第3の実施形態で用いるMGTスポ
ットパターンを示す図。
【図31】本発明の第3の実施形態で用いるMGTスポ
ットパターンを示す図。
【図32】本発明の第3の実施形態で用いるMGTスポ
ットパターンを示す図。
【図33】第1の実施形態及び第3の実施形態における
順序と最大及び最小閾値との関係を対比して示す図。
【図34】第4の実施形態の要部の概略的構成を示すブ
ロック図。
【図35】第4の実施形態の変形例における画像信号変
調装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
10 ホストコンピュータ 11 グレースケール入力部 13 ラスタライズ部 15 閾値マトリックス及び中間スポットパターン 20 レーザプリンタ 21 ハーフトーン変換部 23 プリントエンジン 31 グレースケールイメージ 33 最大閾値マトリックス 35 最小閾値マトリックス 37 中間スポットパターン 39 ラスタイメージ

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グレースケールイメージを、多階調表現
    のための所定の複数画素からなるスポット領域を有する
    ハーフトーンイメージに変換する方式において、 前記グレースケールイメージ内の画素のグレーレベルに
    応じて、対応する画素が所定の2値濃度のうちの一方を
    もつラスタイメージを生成するラスタライズ手段と、 前記ラスタイメージ内から、所定の多種類の中間スポッ
    トパターン中の一つを持つスポット領域を検出して、こ
    の検出したスポット領域の中間スポットパターンを、所
    定の多種類の出力スポットパターン中の対応する一つに
    変換するハーフトーン変換手段とを備え、 前記多種類の中間スポットパターンが、2値濃度のみを
    とり得る画素を組合わせ且つ画素配置を異ならせて、所
    定数の多階調を論理的に表現したスポットパターンであ
    り、 前記多種類の出力スポットパターンが、3値以上の濃度
    をとり得る画素を組合わせて前記所定数の多階調を実際
    に表現したスポットパターンであり、 前記ラスタライズ手段が、前記グレースケールイメージ
    を前記ラスタイメージに変換する際、所定の位置に前記
    スポット領域が配置されたディザマトリックスを用いる
    ことにより、前記ラスタイメージ上で個々の中間スポッ
    トパターンが必ず孤立するようにすることを特徴とする
    多階調イメージの処理方式。
  2. 【請求項2】 請求項記載の方式において、 前記ディザマトリックスが、前記グレーレベルを前記2
    値濃度の大きい一方に変換するための個々の画素に対す
    る最大闘値を定めた最大値マトリックスと、前記グレ
    ーレベルを前記2値濃度の小さい一方に変換するための
    個々の画素に対する最小閾値を定めた最小閾値マトリッ
    クスとを含み、 前記最大及び最小閾値のいずれも、前記スポット領域内
    の画素に対する値が、前記スポット領域外の画素に対す
    る値より小さいことを特徴とする多階調イメージの処理
    方式。
  3. 【請求項3】 請求項記載の方式において、 前記ディザマトリックスが、前記グレーレベルを前記2
    値濃度の大きい一方に変換するための個々の画素に対す
    る最大閾値を定めた最大闘値マトリックスと、前記グレ
    ーレベルを前記2値濃度の小さい一方に変換するための
    個々の画素に対する最小閾値を定めた最小闘値マトリッ
    クスとを含み、 前記最大及び最小闘値は、前記スポット領域内の少なく
    とも一部の画素に関しては前者が後者より大きく、それ
    以外の画素に関しては同一であり、 前記ラスタライズ手段が、前記最大及び最小マトリック
    スのいずれに基づいても濃度が決定できない中間的グレ
    ーレベルをもつ画素が前記スポット領域内に存在する
    時、前記多種類の中間スポットパターンの中から前記ス
    ポット領域の代表的グレーレベルに対応した1つの中間
    スポットパターンを選択し、選択した中間スポットパタ
    ーンに従って前記中間的グレーレベルを持つ画素の濃度
    を決定することを特徴とする多階調イメージの処理方
    式。
  4. 【請求項4】 請求項記載の方式において、 前記ラスタライズ手段が、前記スポット領域内の中心位
    置近傍の所定画素のグレーレベルを選択して前記代表的
    グレーレベルとして利用することを特徴とする多階調イ
    メージの処理方式。
  5. 【請求項5】 請求項記載の方式において、 前記ラスタイメージ上での前記スポット領域の疎密の異
    なる複数種類の配置に対応した複数種類の前記ディザマ
    トリックスが予め用意されており、 前記複数種類のディザマトリックスの各々は、対応する
    前記スポット領域の配置の下で前記中間スポットパター
    ンが前記ラスタイメージ上で必ず孤立するように、前記
    中間スポットパターンの利用可能な種類を所定の小さい
    濃度範囲に属する種類に限定した条件に従って設定され
    ており、 前記ラスタライズ手段が、前記複数種類のディザマトリ
    ックスの1つを選択的に使用して、前記グレースケール
    イメージを前記ラスタイメージに変換することを特徴と
    する多階調イメージの処理方式。
  6. 【請求項6】 請求項記載の方式において、 前記ディザマトリックスが、前記グレーレベルを前記2
    値濃度の大きい一方に変換するための個々の画素に対す
    る最大値を定めた最大値マトリックスと、前記グレ
    ーレベルを前記2値濃度の小さい一方に変換するための
    個々の画素に対する最小閾値を定めた最小閾値マトリッ
    クスとを含み、 前記最大及び最小閾値は、前記スポット領域内の少なく
    とも一部の画素に関しては前者が後者より大きく、それ
    以外の画素に関しては同一であり、 前記ラスタライズ手段が、前記最大及び最小マトリック
    スのいずれに基づいても濃度が決定できない中間的グレ
    ーレベルをもつ画素が前記スポット領域内に存在する
    時、前記種類の制限された中間スポットパターンの中か
    ら前記スポット領域の代表的グレーレベルに対応した1
    つの中間スポットパターンを選択し、選択した中間スポ
    ットパターンに従って前記中間的グレーレベルを持つ画
    素の濃度を決定することを特徴とする多階調イメージの
    処理方式。
  7. 【請求項7】 グレースケールイメージを、多階調表現
    のための所定の複数画素からなるスポット領域を有する
    ハーフトーンイメージに変換する方式において、 前記グレースケールイメージ内の画素のグレーレベルに
    応じて、対応する画素が所定の2値濃度のうちの一方を
    もつラスタイメージを生成するラスタライズ手段と、 前記ラスタイメージ内から、所定の多種類の中間スポッ
    トパターン中の一つを持つスポット領域を検出して、こ
    の検出したスポット領域の中間スポットパターンを、所
    定の多種類の出力スポットパターン中の対応する一つに
    変換するハーフトーン変換手段とを備え、 前記多種類の中間スポットパターンが、2値濃度のみを
    とり得る画素を組合わせ且つ画素配置を異ならせて、所
    定数の多階調を論理的に表現したスポットパターンであ
    り、 前記多種類の出力スポットパターンが、3値以上の濃度
    をとり得る画素を組合わせて前記所定数の多階調を実際
    に表現したスポットパターンであり、 前記スポット領域が所定の中央領域と周辺領域とから構
    成され、前記中間スポットパターンの階調変化に伴う画
    素配置の変遷形態が、前記階調の1段階の変化に伴って
    前記中央領域及び周辺領域のいずれか一方でのみ画素配
    置が変化するような形態であることを特徴とする多階調
    イメージの処理方式。
  8. 【請求項8】 グレースケールイメージを、多階調表現
    のための所定の複数画素からなるスポット領域を有する
    ラスタイメージに変換する方式において、所定の位置に
    前記スポット領域が配置されたディザマトリックスと、 所定の2値濃度のみをとり得る画素を組合わせたもので
    あって、画素配置を異ならせることにより前記組み合わ
    される画素の最大個数より多い数の階調を論理的に表現
    した、複数種類のスポットパターンと、 前記ディザマトリックスを用いて、前記グレースケール
    イメージ内の少なくとも前記スポット領域外に位置する
    画素のグレーレベルを前記2値濃度に変換する第1のラ
    スタライズ手段と、 前記スポットパターンを用いて、前記グレースケールイ
    メージ内の前記スポット領域内に位置する少なくとも一
    部の画素のグレーレベルを前記2値濃度に変換する第2
    のラスタライズ手段と、を備えたことを特徴とする多階
    調イメージの処理方式。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の方式において、 前記スポット領域が所定の中央領域と周辺領域とから構
    成され、前記スポットパターンの階調変化に伴う画素配
    置の変遷形態が、前記階調の1段階の変化に伴って前記
    中央領域及び周辺領域のいずれか一方でのみ画素配置が
    変化するような形態であることを特徴とする多階調イメ
    ージの処理方式。
  10. 【請求項10】 グレースケールイメージを、多階調表
    現のための所定の複数画素からなるスポット領域を有す
    るラスタイメージに変換する方法において、 所定の位置に前記スポット領域が配置されたディザマト
    リックスを用意するステップと、 所定の2値濃度のみをとり得る画素を組合わせたもので
    あって、画素配置を異ならせることにより前記組み合わ
    される画素の最大個数より多い数の階調を論理的に表現
    した、複数種類のスポットパターンを用意するステップ
    と、 前記ディザマトリックスを用いて、前記グレースケール
    イメージ内の少なくとも前記スポット領域外に位置する
    画素のグレーレベルを前記2値濃度に変換するステップ
    と、 前記スポットパターンを用いて、前記グレースケールイ
    メージ内の前記スポット領域内に位置する少なくとも一
    部の画素のグレーレベルを前記2値濃度に変換するステ
    ップとを含み、 前記ディザマトリックスにより前記2値濃度に変換され
    たラスタイメージ上で前記個々のスポットパターンが必
    ず孤立するようにした ことを特徴とする多階調イメージ
    の処理方法。
  11. 【請求項11】 ホストコンピュータとこれに接続され
    たプリンタとを備え、ホストコンピュータ内のグレース
    ケールイメージを、多階調表現のための所定の複数画素
    からなるスポット領域を有するハーフトーンイメージに
    変換して、プリンタにより印刷するプリントシステムに
    おいて、 前記ポストコンピュータが、 前記グレースケールイメージ内の画素のグレーレベルに
    応じて、対応する画素が所定の2値濃度のうちの一方を
    もつラスタイメージを生成するラスタライズ手段を有
    し、 前記プリンタが、 前記ホストコンピユータから前記ラスタイメージを受取
    り、このラスタイメージ内から、所定の多種類の中間ス
    ポットパターン中の一つを持つスポット領域を検出し
    て、この検出したスポット領域の中間スポットパターン
    を、所定の多種類の出力スポットパターン中の対応する
    一つに変換するハーフトーン変換手段を有し、 前記多種類の中間スポットパターンが、2値濃度のみを
    とり得る画素を組合わせ且つ画素配置を異ならせて、所
    定数の多階調を論理的に表現したスポットパターンであ
    り、 前記多種類の出力スポットパターンが、8値以上の濃度
    をとり得る画素を組合わせて前記所定数の多階調を実際
    に表現したスポットパターンであり、前記ラスタライズ手段が、前記グレースケールイメージ
    を前記ラスタイメージに変換する際、所定の位置に前記
    スポット領域が配置されたディザマトリックスを用いる
    ことにより、前記ラスタイメージ上で個々の中間スポッ
    トパターンが必ず孤立するようにするこ とを特徴とする
    プリントシテム。
  12. 【請求項12】 コンピュータに組込まれ、コンピュー
    タ内のグレースケールイメージを、多階調表現のための
    所定の複数画素からなるスポット領域を有するハーフト
    ーンイメージに変換するプリンタドライバにおいて、 所定の位置に前記スポット領域が配置されたディザマト
    リックスと、 所定の2値濃度のみをとり得る画素を組合わせたもので
    あって、画素配置を異ならせることにより前記組み合わ
    される画素の最大個数より多い数の階調を論理的に表現
    した、複数種類のスポットパターンと、 前記ディザマトリックスを用いて、前記グレースケール
    イメージ内の少なくとも前記スポット領域外に位置する
    画素のグレーレベルを前記2値濃度に変換する第1のラ
    スタライズ手段と、 前記スポットパターンを用いて、前記グレースケールイ
    メージ内の前記スポット領域内に位置する少なくとも一
    部の画素のグレーレベルを前記2値濃度に変換する第2
    のラスタライズ手段と、 を備えたことを特徴とするプリンタドライバ。
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