JP3246487U - シート束 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の用途を終えた後も使用価値を有し、長く使用されやすいシート束を提供する。【解決手段】シート束1は、積み重ねられた複数のシート状部材を含む積層部10と、磁石を含んで構成され、積層部10に接続された支持部20とを備える。積層部10は、積層方向の一方に設けられた第一領域11と、積層方向の他方に設けられ、第一領域11と外観が異なる第二領域12とを有する。【選択図】図1

Description

本考案は複数枚のシート状部材が重ねた状態で支持されたシート束に関する。
特許文献1に記載のようなカレンダー付きメモ帳が知られている。このカレンダー付きメモ帳は、卓上に置くことで随時確認できるカレンダーと、シート状の紙を重ねた紙束からなり、必要な時に使用できるメモ帳との2つの役割を発揮する。
特開2005-104122号公報
特許文献1には、上記カレンダー付きメモ帳の表紙部分に広告を表示することが開示されている。このように、カレンダーは社名や商品名等を入れたノベルティとして製造、配布されることも少なくない。
しかしながら、このようなカレンダーは、表示期間が過ぎたり、メモ帳が使い切られたりしたタイミングで捨てられてしまうことは避けがたく、それにより宣伝広告効果が終了してしまう。
このような物品が長く使用されれば、宣伝広告効果の観点だけでなく、環境負荷低減の観点からも好ましい。
上記事情を踏まえ、本考案は、所定の用途を終えた後も使用価値を有し、長く使用されやすいシート束を提供することを目的とする。
本考案は、積み重ねられた複数のシート状部材を含む積層部と、磁石を含んで構成され、積層部に接続された支持部とを備えるシート束である。
積層部は、積層方向の一方に設けられた第一領域と、積層方向の他方に設けられ、第一領域と外観が異なる第二領域とを有する。
本考案によれば、所定の用途を終えた後も使用価値を有し、長く使用されやすいシート束を提供できる。
本考案の第一実施形態に係るシート束を示す図である。 同シート束の支持部の内部を示す図である。 本考案の第二実施形態に係るシート束を示す図である。 同シート束の支持部の内部を示す図である。
本考案の第一実施形態について、図1および図2を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るシート束1を示す図であり、左側からそれぞれ、正面図、側面図、および背面図となっている。
シート束1は、複数枚の紙のシートを含む積層部10と、積層部10が取り付けられた支持部20とを備えている。
本実施形態の積層部10は、重ねられた複数の紙(シート状部材)を有し、複数の紙が積み重ねられた方向(積層方向)の一方である正面側に第一領域11を、他方である背面側に第二領域12を、それぞれ有している。
本実施形態に係る第一領域11は、長方形の無地の紙が複数枚重ねられて構成されている。本実施形態に係る第二領域12は、第一領域11を構成する紙と同形同大で外観の異なる紙1枚からなり、一年分のカレンダーが印刷されている。
支持部20は、図1の側面図に示すように、中間部22が前部21と後部23とに挟まれた状態で一体に接合された構成を有する。
図2に、前部21を取り外した状態の支持部を示す。中間部22には、二つの円形の穴22aが設けられており、各穴22a内に円盤状の磁石25が配置されている。
上記構成により、支持部20は、磁石25を露出しない形で保持しており、金属製の壁面等に着脱可能に取り付けることができる。図2に示した磁石の態様は一例であり、使用する磁石の形状、寸法、数、および種類等は適宜設定できる。
本実施形態においては、前部21、後部23、および中間部22がコルクで形成されている。コルクとして使用済みのワインの栓を使用することで、大量に廃棄されるワインコルクのリサイクルに貢献することも可能である。
積層部10は、上端部に配置された接着剤30により支持部20に取り付けられている。これにより、第一領域11および第二領域12を構成する紙は、1枚ずつ支持部20から取り外すことができる。
上記のように構成された、本実施形態に係るシート束1の使用時の動作について説明する。
シート束1は、支持部20が備える磁石25により、金属製の壁面等に取り付けることができる。取り付ける際は、第一領域11、第二領域12のいずれが見えるように取り付けてもよく、第二領域12が見えるように取り付けることで、随時確認できるカレンダーとして機能する。
第一領域11の紙は無地であるため、シート束1はメモ帳としても使用できる。第一領域11に対する記入は、シート束1を壁面等から取り外しても、壁面等に取り付けたままでも、いずれでも行える。
記入した紙は、軽く引くことで支持部20から取り外すことができる。第一領域11の残りの紙は、接着剤30により支持部20に接続された状態を維持する。
第一領域11の紙をすべて使い切ったり、第二領域12のカレンダーが記載された期間を経過したりしたことで積層部10が不要になったら、使用者は積層部10をすべて支持部20から取り外すことができる。
これにより、支持部20は、金属製の壁面等に取り付け可能なマグネットバーとして使用を継続できる。例えば、メモ等を壁面等との間に挟んで目につきやすい状態で保持することができる。支持部20はコルクでできており、磁石25を避ければピン等を指すことができるため、金属製の壁面等に取り付けることで、壁面にメモ等をピン止め可能にすることもできる。
このように、シート束1が備える支持部20は、積層部10が予定された役目を終えた後でも利用価値があるため、捨てられずに長く使用される可能性が高まる。したがって、支持部20に社名や商品名等を表示したノベルティとして使用する場合も、特許文献1に記載の卓上カレンダー等に比べてより長く使用者に使ってもらえる可能性を高め、宣伝広告効果を高めることができる。
本実施形態に係る支持部20においては、様々な変更が可能である。
上述した支持部はコルクで形成されているが、支持部の材質はこれに限られず、樹脂、ゴム、エラストマー、木材、皮革、布等、磁石25の働きを妨げないものであれば広く使用できる。さらに、支持部全体が磁性を有してもよいし、支持部にキッチンタイマーや温度計、湿度計、時計等のデジタルな機能性を有する表示部等を設けてもよい。
また、支持部20のうち、積層部10が接合される部位は平坦であることが好ましいが、それ以外の部位については、外観等を考慮して制限なく形状を決定できる。同様に、積層部を構成する紙の平面視形状についても、支持部と接合される上端部は平坦であることが好ましいが、それ以外の部位については、支持部の形状との組み合わせで所定の外観とする等の目的で制限なく平面視形状を決定できる。
支持部の構造も、上述した、前部、後部、中間部の3つの部材からなるものには限定されない。例えば、中間部に設ける穴を有底にすると、支持部を2つの部材で構成することができる。
さらに、支持部と積層部との取り付け態様も、上述した接着剤には限定されない。例えば、積層部および支持部に貫通穴を形成し、1つ以上のリングをこの貫通穴に通すことで支持部と積層部とが接続されてもよい。
本考案の第二実施形態について、図3および図4を参照して説明する。以降の説明において、上述したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態に係るシート束101を、図1と同じ態様で図3に示す。シート束101の積層部10は、第一実施形態と同様に複数枚の紙で形成されている。第一領域11が無地であり、第二領域12にカレンダーが印刷されている点も、第一実施形態と概ね同様である。
シート束101は、支持部の構造において第一実施形態に係るシート束1と異なっている。本実施形態に係る支持部120は、支持部120の前側、上側、および後側を覆う綴じ部材121を有する。綴じ部材121としては、一般的な無線綴じの冊子に使用する綴じ紙が典型例であるが、樹脂フィルムや木材等からなるものでもよい。綴じ部材121は、公知の各種接着剤を用いて貼り付けることができる。
図4に、綴じ部材121を取り除いた状態の支持部120を示す。綴じ部材121に覆われた部位は、積層部10を構成する複数の紙の上端から一定幅の領域であり、複数の紙が円形にくり抜かれることにより穴122が形成され、各穴122内に磁石25が配置されている。磁石25は、綴じ部材121により穴122の両側が塞がれることによって穴122内に保持される。
すなわち、本実施形態に係る支持部120は、積層部10を構成する紙を用いて構成されている。支持部120と積層部10との境界には、シート束101の左右方向に延びるミシン目130が積層部10を貫通する態様で形成されている。
シート束101の使用時の動作は、シート束1と概ね同様である。すなわち、支持部120を金属製の壁面等に着脱可能に取り付けることができ、メモ書き等に使用した積層部10の一部は、ミシン目130に沿って1枚ずつ支持部120から切り離すことができる。積層部10の使用を終えた後も、支持部120のみをマグネットバーとして使い続けることが可能である。
本実施形態に係るシート束101は、積層部10を構成するシート状部材を使用して支持部120を形成することができるため、第一実施形態に比して部品点数が少なく、より簡便に作製できるという利点がある。
さらに、積層部10と支持部120とが、ミシン目130間に位置するシート状部材によって接続されているため、積層部と支持部との接続が第一実施形態よりも安定しているという利点もある。その結果、積層部のシート状部材を1枚支持部から切り離す際に、意図せず他のシート状部材も一緒に切り離されてしまう等の事態を好適に防止できる。
以上、本考案の各実施形態について説明したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせなども含まれる。
本考案において、第一領域および第二領域の態様は、上記実施形態において示した例には限られず、様々に変更できる。以下にいくつかの例を示すが、第一領域と第二領域の外観が異なっていれば特に制限はなく、想定する用途等に応じて適宜設定できる。下記する各要素と上述した実施形態に含まれる要素とが組み合わされてもよい。
・第二領域:カレンダー(年間、数か月分、1か月分等)、第一領域:第二領域より短期間のカレンダー(1週間分、日めくり等)
・第一領域:罫線入りメモ帳、第二領域:使用者による発注が予定される備品等と、対応する発注連絡先の一覧
・第一領域:剥離紙とラベルを組み合わせたシール、第二領域:ポスター、ポートレート等の、常時掲示を想定した各種画像
上述した例から明らかなように、本考案に係る第二領域は、1枚のシート状部材で構成されることを必須としない。上述した例で言えば、第二領域が1か月分のカレンダー12枚で構成され、第二領域を1か月に1枚切り離していく態様や、第二領域が四季に対応した4枚の画像で構成され、第二領域が季節ごとに1枚切り離されていく態様等であってもよい。
さらに、第二領域が常時掲示を想定されている場合、第二領域を切り離さずに支持部の使用が継続されてもよい。
本考案において、積層部に重ねられるシート状の部材は、各実施形態で例示された、パルプを含む一般的な紙には限定されない。したがって、樹脂製のフィルムや金属箔等の、パルプを全く含まないシート状部材が用いられてもよいし、異なる材料からなる複数種類のシート状部材を組み合わせて積層部が構成されてもよい。
本考案に係る支持部においては、磁石が露出しないように配置されることが外観上は好ましいが、前側および後側の一方または両方に磁石が露出していてもよい。
1、101 シート束
10 積層部
11 第一領域
12 第二領域
20、120 支持部
25 磁石
130 ミシン目

Claims (3)

  1. 積み重ねられた複数のシート状部材を含む積層部と、
    磁石を含んで構成され、前記積層部に接続された支持部と、
    を備え、
    前記積層部は、
    積層方向の一方に設けられた第一領域と、
    前記積層方向の他方に設けられ、前記第一領域と外観が異なる第二領域と、を有する、
    シート束。
  2. 前記支持部は、前記積層部を構成するシート状部材と同一のシート状部材を用いて形成され、
    前記支持部と前記積層部との境界にミシン目を有する、
    請求項1に記載のシート束。
  3. 前記支持部がコルクを用いて形成されている、
    請求項1に記載のシート束。
JP2024000555U 2024-02-27 2024-02-27 シート束 Active JP3246487U (ja)

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