JP3246326B2 - 条鋼圧延設備における冷却床 - Google Patents

条鋼圧延設備における冷却床

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JP3246326B2
JP3246326B2 JP08963596A JP8963596A JP3246326B2 JP 3246326 B2 JP3246326 B2 JP 3246326B2 JP 08963596 A JP08963596 A JP 08963596A JP 8963596 A JP8963596 A JP 8963596A JP 3246326 B2 JP3246326 B2 JP 3246326B2
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幸次 水野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、条鋼圧延設備に
おける冷却床、特に、冷却床本体の固定レイクおよび可
動レイクに形成された条鋼用溝を大溝と小溝とによって
構成し、棒鋼等の小物サイズの条鋼に対しては、これら
両溝を使用することによって、十分な冷却時間を取るこ
とができ、一方、形鋼等の大物サイズの条鋼に対して
は、大溝を使用することによって、安定移送を図ること
が可能な、条鋼圧延設備における冷却床に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図11に示すように、棒鋼、形鋼、平鋼
等の各種条鋼1は、一般に、圧延機列によって圧延され
た後、圧延機列の下流側に設置された切断機2によって
所定長さに切断され、そして、冷却床3に搬入され、冷
却される。
【0003】冷却床3は、切断機2によって所定長さに
切断された条鋼1を矯正および冷却するための冷却床本
体4と、冷却床本体4の入側に設けられた、冷却床本体
4に条鋼1を搬入するための搬入装置(ランイン装置)
5と、冷却床本体4の出側に設けられた、冷却床本体4
を移送される過程で所定温度に冷却された条鋼1を、冷
却床本体4から次工程に搬出するための搬出装置(ラン
アウト装置)6とからなっている。
【0004】搬入装置5は、ランインテーブルにおいて
は、図12に示すように、条鋼1を一本づつ、後述する
固定レイクに移載するための昇降自在なブレーキングプ
レート5Aを有している。なお、条鋼1の矯正は、冷却
床本体4の条鋼入側部分の矯正床4Aによって行われ
る。
【0005】冷却床本体4は、複数本の固定レイク(固
定櫛歯)7と複数本の可動レイク(可動櫛歯)8とが条
鋼1の搬送方向と直交する方向に互いに平行に且つ交互
に配されたものからなっている。ここで、条鋼1の搬送
方向とは、圧延機列から搬入装置5までの条鋼1の移動
方向をいう。
【0006】図13に示すように、固定レイク7および
可動レイク8には、条鋼1が入り込む溝7A、8Aを形
成するための山型状の歯7B、8Bが所定ピッチで形成
されている。可動レイク8は、レイク長手方向と直交す
る水平軸心回りに円運動を行うことによって、固定レイ
ク7の溝7A内の条鋼を溝7Aの1ピッチ毎に間欠的に
冷却床本体4の入側から出側に移送する。
【0007】このように構成されている、従来の冷却床
によれば、条鋼は、次のようにして冷却される。即ち、
圧延機列によって圧延された条鋼1(例えば、棒鋼)
は、切断機2によって所定長さに切断された後、図12
に示すように、搬入装置5におけるブレーキングプレー
ト5Aの上昇によって、固定レイク7の第1溝7A1内
に転がり込む。このようにして、冷却床本体4に搬入さ
れた条鋼1は、可動レイク8によって間欠的に冷却床本
体4上を移送され、その過程で自然放冷される。冷却床
本体4の出側まで移送された冷却後の条鋼1は、搬出装
置6によって順次、次工程に搬送される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の冷却床は、次のような問題を有していた。即
ち、例えば、小物サイズの棒鋼1Aは、圧延速度が速
く、冷却床3への搬入ピッチが早いことから、このよう
な小物サイズの条鋼は、冷却床3における冷却時間を十
分に長く取る必要がある。そこで、図14(A)に示す
ように、固定レイク7および可動レイク8の溝7A、8
Aのピッチを小さくすると、小物サイズの条鋼の冷却時
間は長く取れるものの、同図(B)に示すように、歯7
B、8Bの斜辺(L)の長さが短くなるので、例えば、
大物サイズの形鋼1Bの安定移送が行えない。この結
果、条鋼サイズが制限される。
【0009】一方、大物サイズの形鋼1B等に対して
は、安定移送を図る必要があることから、このような大
物サイズの条鋼は、図15(B)に示すように、溝7
A、8Aのピッチを大きくする必要がある。しかしなが
ら、固定レイク7および可動レイク8の溝7A、8Aの
ピッチを大きくすると、歯7B、8Bの傾辺(L)の長
さが長くなるので、大物サイズの条鋼の安定移送は図れ
るものの、同図(A)に示すように、例えば、小物サイ
ズの棒鋼1Aの冷却時間を十分に長く取れない。
【0010】従って、この発明の目的は、棒鋼等の小物
サイズの条鋼に対しては、十分な冷却時間を取ることが
でき、一方、形鋼等の大物サイズの条鋼に対しては、安
定移送を図ることが可能な、条鋼圧延設備における冷却
床を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
圧延後、所定長さに切断され、搬送されてくる条鋼を矯
正および冷却するための冷却床本体と、前記冷却床本体
の入側に設けられた、前記冷却床本体に前記条鋼を搬入
するための搬入装置と、前記冷却床本体の出側に設けら
れた、前記冷却床本体から前記条鋼を搬出するための搬
出装置とからなり、前記冷却床本体は、複数本の固定レ
イクと複数本の可動レイクとが前記条鋼の搬送方向と直
交する方向に互いに平行に且つ交互に配されたものから
なり、前記固定レイクおよび前記可動レイクには、それ
ぞれ前記条鋼が入り込む溝を形成するための山型状の歯
が所定ピッチで形成され、前記可動レイクは、レイク長
手方向と直交する水平軸心回りに円運動を行うことによ
って、前記固定レイクの前記溝内の前記条鋼を、順次、
間欠的に前記冷却床本体入側から出側に移送する、条鋼
圧延設備における冷却床において、前記溝の各々は、前
記歯によって形成された大溝と、前記歯における、前記
条鋼の移送方向下流側の斜辺の一部を切り欠くことによ
って形成された小溝とからなり、前記搬入装置は、小物
サイズの条鋼を前記冷却床本体に搬入するためのランイ
ントラフ、および、大物サイズの条鋼を前記冷却床本体
に搬入するためのランインテーブルのうちの少なくとも
前記ランインテーブルからなり、前記固定レイクの前記
冷却床本体入側の第1大溝には、前記ランイントラフま
たは前記ランインテーブルから送られてくる前記条鋼
を、前記条鋼が前記可動レイクの前記冷却床本体入側の
第1小溝内に入り込む位置に保持しておくための昇降ス
トッパが設けられていることに特徴を有するものであ
る。
【0012】請求項2記載の発明は、前記昇降ストッパ
は、前記固定レイクの前記第1大溝上に下降することに
よって前記条鋼を保持することに特徴を有するものであ
る。請求項3記載の発明は、前記昇降ストッパは、前記
固定レイクの第1大溝上から上昇することによって前記
条鋼を保持することに特徴を有するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、この発明の、条鋼圧延設備
における冷却床の一実施例を、図面を参照しながら説明
する。
【0014】図1は、この発明の冷却床の一実施例を示
す正面図、図2は、図1のA−A線断面図、図3は、固
定レイクの第1大溝上に下降することによって第1小溝
を形成する昇降ストッパを使用した、この発明の冷却床
の条鋼入側部分の正面図、図4は、この発明の冷却床に
おける固定レイクおよび可動レイクを示す正面図であ
り、同図(A)は、棒鋼を移送している状態を示す正面
図であり、同図(B)は、形鋼を移送している状態を示
す正面図である。
【0015】図5は、固定レイクの第1大溝上に上昇す
ることによって第1小溝を形成する昇降ストッパを使用
した、この発明の冷却床の条鋼入側部分の正面図、図6
は、固定レイクの第1大溝上に上昇することによって第
1小溝を形成する昇降ストッパを使用した、この発明の
冷却床の条鋼入側部分の平面図である。
【0016】図7は、この発明の冷却床にランイントラ
フを使用して棒鋼を搬入し、移送する状態を示す概略正
面図であり、同図(A)は、ランイントラフから棒鋼を
固定レイク上に落下させた状態を示す概略正面図であ
り、同図(B)は、可動レイクによって固定レイク上の
棒鋼を移送した状態を示す概略正面図である。
【0017】図8は、固定レイクの第1大溝上に下降す
ることによって第1小溝を形成する昇降ストッパを使用
した、この発明の冷却床に、ランインテーブルを使用し
て棒鋼を搬入し、移送する状態を示す概略正面図であ
り、同図(A)は、ランインテーブルのブレーキングプ
レートから棒鋼が固定レイクの第1大溝内に転がり落ち
た状態を示す概略正面図であり、同図(B)は、昇降ス
トッパの下降によって形成された第1小溝内に、ランイ
ンテーブルのブレーキングプレートから別の棒鋼が転が
り落ちた状態を示す概略正面図であり、同図(C)は、
可動レイクによって固定レイク上の棒鋼を移送した状態
を示す概略正面図である。
【0018】図9は、固定レイクの第1大溝上に上昇す
ることによって第1小溝を形成する昇降ストッパを使用
した、この発明の冷却床に、ランインテーブルを使用し
て棒鋼を搬入し、移送する状態を示す概略正面図であ
り、同図(A)は、ランインテーブルのブレーキングプ
レートから棒鋼が固定レイクの第1大溝内に転がり落ち
た状態を示す概略正面図であり、同図(B)は、昇降ス
トッパの上昇によって形成された第1小溝内に、ランイ
ンテーブルのブレーキングプレートから別の棒鋼が転が
り落ちた状態を示す概略正面図であり、同図(C)は、
可動レイクによって固定レイク上の棒鋼を移送した状態
を示す概略正面図である。
【0019】図10は、この発明の冷却床にランインテ
ーブルを使用して形鋼を搬入し、移送する状態を示す概
略正面図であり、同図(A)は、ランインテーブルのブ
レーキングプレートから形鋼が固定レイクの大溝内に滑
り落ちた状態を示す概略正面図であり、同図(B)は、
可動レイクによって固定レイク上の形鋼を移送した状態
を示す概略正面図である。
【0020】図1から図4において、9は、圧延後、所
定長さに切断され、搬送されてくる条鋼を矯正および冷
却するための冷却床本体であり、条鋼入側の所定長さ部
分に矯正床9Aが設けられている。10は、冷却床本体
9の入側に設けられた、冷却床本体9に条鋼を搬入する
ための搬入装置である。搬入装置10は、ランイントラ
フ11とランインテーブル12とからなっている。冷却
床本体9の出側には、冷却床本体9から冷却後の条鋼を
搬出するための搬出装置(図示せず)が設けられてい
る。
【0021】13は、後述する固定レイク14の冷却床
本体入側の第1大溝14A1の上方に設けられた昇降ス
トッパである。昇降ストッパ13は、ランインテーブル
12から送られてくる条鋼が、後述する可動レイク15
の冷却床本体入側の第1小溝内15B1に入り込む位置
に条鋼を保持しておく機能、即ち、固定レイク14の第
1大溝14A1内に第1小溝14B1を形成する機能を
有している。昇降ストッパ13は、図5および図6に示
すように、固定レイク14の第1大溝14A1上から上
昇することによって条鋼を保持するものであっても良
い。
【0022】冷却床本体9は、複数本の固定レイク14
と複数本の可動レイク15とが条鋼の搬送方向と直交す
る方向に互いに平行に且つ交互に配されたものからなっ
ている。固定レイク14には、大溝14Aおよび小溝1
4Bを形成するための山型状の歯14Cが所定ピッチで
形成されている。可動レイク15にも同様に、大溝15
Aおよび小溝15Bを形成するための山型状の歯15C
が所定ピッチで形成されている。可動レイク15は、レ
イク長手方向と直交する水平軸心回りに円運動を行うこ
とによって、固定レイク14の大溝14A、小溝14B
内の条鋼を間欠的に冷却床本体9の入側から出側に移送
する。
【0023】固定レイク14および可動レイク15の小
溝14B、15Bは、歯14C、15Cにおける、条鋼
の移送方向下流側の傾辺(L)の中央部をV字状に切り
欠くことによってそれぞれ形成されている。小溝14
B、15Bの形状は、V字状以外に、台形状または半円
形状等、条鋼を受入れ可能な他の形状であっても良いこ
とは勿論である。
【0024】このように、各レイク14、15に大溝1
4A、15Aおよび小溝14B、15Bを形成すること
によって、例えば、小物サイズの棒鋼1Aを移送する場
合には、図4(A)に示すように、固定レイク14の大
溝14Aおよび小溝14Bの両方に棒鋼1Aを受け入れ
ることができるので、移送ピッチが小溝14Bを設けな
い場合の2倍長くなり、その分、冷却時間を長く取るこ
とができる。
【0025】一方、例えば、大物サイズの形鋼1Bを移
送する場合には、図4(B)に示すように、条鋼をその
まま固定レイク14の、十分な長さを有する大溝14A
に受け入れて安定移送することができる。
【0026】ランイントラフ11は、例えば、高速で圧
延された後、所定長さに切断された小物サイズの棒鋼1
Aを冷却床本体9に搬入するためのものであり、図1に
示すように、棒鋼1Aを、第1から第4の揺動アーム1
6の先端に取り付けられた第1から第4の樋状受け部材
に対して、第1および第3の受け部材17Aと第2およ
び第4の受け部材17Bとに交互に振り分け、これら対
の受け部材17Aと17Bとを交互に下降させて、一度
に複数本(この例では、2本)の棒鋼1Aをシュート1
8からガイド用スリット19を通して、固定レイク14
の第1大溝14A1と第1大溝14A1上に下降した昇
降ストッパ13によって形成された、固定レイク14の
第1小溝14B1とに同時に落下させるものである。
【0027】ランインテーブル12は、図1および図2
に示すように、傾斜したテーブルローラ20とテーブル
ローラ20間に設けられたブレーキングプレート21と
を有し、テーブルローラ20によって搬送されてくる条
鋼を、ブレーキングプレート21を昇降させることによ
って、固定レイク14に移載するものである。
【0028】次に、ランイントラフ11を使用して棒鋼
1Aを冷却床に搬入し、冷却する場合について、図7を
参照しながら説明する。図7(A)に示すように、ラン
イントラフ11のスリット19から同時に落下する2本
の棒鋼1Aのうちの1本は、昇降ストッパ13の下降に
よって、固定レイク14の第1大溝14A1内に形成さ
れた第1小溝14B1内に落下し、他の1本は、固定レ
イク14の第1大溝14A1内に落下する。
【0029】このようにして、2本の棒鋼1Aが固定レ
イク14の第1大溝14A1および第1小溝14B1内
に受け入れられたら、同図(B)に示すように、可動レ
イク15が作動して、2本の棒鋼1Aは、同時に固定レ
イク14に沿って搬出装置まで間欠的に移送される。
【0030】なお、ランイントラフ11を使用する場合
には、棒鋼1Aをガイドするスリット19を、固定レイ
ク14の大溝14Aおよび小溝14Bの直上に位置させ
れば、棒鋼1Aは、容易に大溝14Aおよび小溝14B
内に落下するので、昇降ストッパ13は、必ずしも必要
ではない。
【0031】次に、ランインテーブル12を使用して棒
鋼1Aを冷却床に搬入し、冷却する場合について、図8
を参照しながら説明する。図8(A)に示すように、ラ
ンインテーブル12によって搬送されてきた大物サイズ
の棒鋼1Aは、上昇したブレーキングプレート21から
固定レイク14の第1大溝14A1内に転がり込む。こ
の後、ブレーキングプレート21は、下降して次の棒鋼
1Aに備える。このとき、昇降ストッパ13は、上限位
置に上昇している。
【0032】次いで、図8(B)に示すように、昇降ス
トッパ13は、固定レイク14の第1大溝14A1上に
下降して、第1大溝14A1内に第1小溝14B1を形
成する。この後、ブレーキングプレート21が上昇し
て、2本目の棒鋼1Aが固定レイク14の第1小溝14
B1内に転がり込む。
【0033】このようにして、2本の棒鋼1Aが固定レ
イク14の第1大溝14A1および昇降ストッパ13の
下降によって形成された第1小溝14B1内に受け入れ
られたら、図8(C)に示すように、可動レイク15が
作動して、棒鋼1Aは、固定レイク14に沿って搬出装
置まで間欠的に移送される。この間、昇降ストッパ13
は、上昇し、そして、ブレーキングプレート21は、下
降して、次の棒鋼1Aの受入れに備える。
【0034】次に、昇降ストッパ13として、固定レイ
ク14の第1大溝14A1上から上昇することによっ
て、固定レイク14の第1大溝14A1内に第1小溝1
4B1を形成するものを使用する場合について、図9を
参照しながら説明する。
【0035】図9(A)に示すように、ランインテーブ
ル12によって搬送されてきた棒鋼1Aは、上昇したブ
レーキングプレート21から固定レイク14の第1大溝
14A1内に転がり込む。この後、ブレーキングプレー
ト21は、下降して次の棒鋼1Aに備える。このとき、
昇降ストッパ13は、下限位置に下降している。
【0036】次いで、図9(B)に示すように、昇降ス
トッパ13は、固定レイク14の第1大溝14A1上に
上昇して、第1大溝14A1内に第1小溝14B1を形
成する。この後、ブレーキングプレート21が上昇し
て、2本目の棒鋼1Aが固定レイク14の第1小溝14
B1内に転がり込む。
【0037】このようにして、2本の棒鋼1Aが固定レ
イク14の第1大溝14A1および昇降ストッパ13の
上昇によって形成された第1小溝14B1内に受け入れ
られたら、図9(C)に示すように、可動レイク15が
作動して、棒鋼1Aは、固定レイク14に沿って搬出装
置まで間欠的に移送される。この間、昇降ストッパ13
およびブレーキングプレート21は、下降して、次の棒
鋼1Aの受入れに備える。
【0038】上述したように、小物サイズの棒鋼1Aを
ランインテーブル12を使用して冷却床に搬入し、冷却
する場合には、大溝14A内に形成した小溝14B内に
棒鋼1Aを入れることが困難であるので、この場合に
は、固定レイク14の第1大溝14A1内に第1小溝1
4B1を形成するための昇降ストッパ13が不可欠とな
る。
【0039】次に、ランインテーブル12を使用して大
物サイズの形鋼1Bを冷却床に搬入し、冷却する場合に
ついて、図10を参照しながら説明する。図10(A)
に示すように、ランインテーブル12によって搬送され
てきた形鋼1Bは、ブレーキングプレート21により持
ち上げられて、固定レイク14の第1大溝14A1内に
滑り込む。
【0040】このようにして、形鋼1Bが固定レイク1
4の第1大溝14A1内に受け入れられたら、図10
(B)に示すように、可動レイク15が作動して、形鋼
1Bは、固定レイク14に沿って搬出装置まで間欠的に
移送される。この間、ブレーキングプレート21は、下
降して、次の形鋼1Bに備える。
【0041】この場合、昇降ストッパ13として、固定
レイク14の第1大溝14A1上に下降することによっ
て条鋼を保持するものを使用するときには、昇降ストッ
パ13を上限位置に上昇させておき、一方、昇降ストッ
パ13として、固定レイクの第1大溝上から上昇するこ
とによって条鋼を保持するものを使用するときには、昇
降ストッパ13を下限位置に下降させておく。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、冷却床本体の固定レイクおよび可動レイクに形成さ
れた条鋼用溝を大溝と小溝とによって構成し、棒鋼等の
小物サイズの条鋼に対しては、これら両溝を使用するこ
とによって、十分な冷却時間を取ることができ、一方、
形鋼等の大物サイズの条鋼に対しては、大溝を使用する
ことによって、安定移送を図ることができるといった工
業上有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の冷却床の一実施例を示す正面図であ
る。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】固定レイクの第1大溝上に下降することによっ
て第1小溝を形成する昇降ストッパを使用した、この発
明の冷却床の条鋼入側部分の正面図である。
【図4】この発明の冷却床における固定レイクおよび可
動レイクを示す正面図であり、同図(A)は、棒鋼を移
送している状態を示す正面図であり、同図(B)は、形
鋼を移送している状態を示す正面図である。
【図5】固定レイクの第1大溝上に上昇することによっ
て第1小溝を形成する昇降ストッパを使用した、この発
明の冷却床の条鋼入側部分の正面図である。
【図6】固定レイクの第1大溝上に上昇することによっ
て第1小溝を形成する昇降ストッパを使用した、この発
明の冷却床の条鋼入側部分の平面図である。
【図7】この発明の冷却床にランイントラフを使用して
棒鋼を搬入し、移送する状態を示す概略正面図であり、
同図(A)は、ランイントラフから棒鋼を固定レイク上
に落下させた状態を示す概略正面図であり、同図(B)
は、可動レイクによって固定レイク上の棒鋼を移送した
状態を示す概略正面図である。
【図8】固定レイクの第1大溝上に下降することによっ
て第1小溝を形成する昇降ストッパを使用した、この発
明の冷却床に、ランインテーブルを使用して棒鋼を搬入
し、移送する状態を示す概略正面図であり、同図(A)
は、ランインテーブルのブレーキングプレートから棒鋼
が固定レイクの第1大溝内に転がり落ちた状態を示す概
略正面図であり、同図(B)は、昇降ストッパの下降に
よって形成された第1小溝内に、ランインテーブルのブ
レーキングプレートから別の棒鋼が転がり落ちた状態を
示す概略正面図であり、同図(C)は、可動レイクによ
って固定レイク上の棒鋼を移送した状態を示す概略正面
図である。
【図9】固定レイクの第1大溝上に上昇することによっ
て第1小溝を形成する昇降ストッパを使用した、この発
明の冷却床に、ランインテーブルを使用して棒鋼を搬入
し、移送する状態を示す概略正面図であり、同図(A)
は、ランインテーブルのブレーキングプレートから棒鋼
が固定レイクの第1大溝内に転がり落ちた状態を示す概
略正面図であり、同図(B)は、昇降ストッパの上昇に
よって形成された第1小溝内に、ランインテーブルのブ
レーキングプレートから別の棒鋼が転がり落ちた状態を
示す概略正面図であり、同図(C)は、可動レイクによ
って固定レイク上の棒鋼を移送した状態を示す概略正面
図である。
【図10】この発明の冷却床にランインテーブルを使用
して形鋼を搬入し、移送する状態を示す概略正面図であ
り、同図(A)は、ランインテーブルのブレーキングプ
レートから形鋼が固定レイクの大溝内に滑り落ちた状態
を示す概略正面図であり、同図(B)は、可動レイクに
よって固定レイク上の形鋼を移送した状態を示す概略正
面図である。
【図11】冷却床に搬入された条鋼が、冷却後搬出され
る工程を示す概略平面図である。
【図12】従来の冷却床におけるブレーキングプレート
の説明図である。
【図13】従来の冷却床における固定レイクおよび可動
レイクを示す正面図である。
【図14】溝ピッチが小さい固定レイクおよび可動レイ
クを示す正面図であり、同図(A)は、棒鋼を移送して
いる状態を示す正面図であり、同図(B)は、形鋼を移
送している状態を示す正面図である。
【図15】溝ピッチが大きい固定レイクおよび可動レイ
クを示す正面図であり、同図(A)は、棒鋼を移送して
いる状態を示す正面図であり、同図(B)は、形鋼を移
送している状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1:条鋼 1A:棒鋼 1B:形鋼 2:切断機 3:冷却床 4:冷却床本体 4A:矯正床 5:搬入装置 5A:ブレーキングプレート 6:搬出装置 7:固定レイク 7A:溝 7A1:第1溝 7B:歯 8:可動レイク 8A:溝 8B:歯 9:冷却床本体 9A:矯正床 10:搬入装置 11:ランイントラフ 12:ランインテーブル 13:昇降ストッパ 14:固定レイク 14A:大溝 14B:小溝 14C:歯 14A1:第1大溝 14B1:第1小溝 15:可動レイク 15A:大溝 15B:小溝 15C:歯 15B1:第1小溝 16:揺動アーム 17A:第1、第3受入れ部材 17B:第2、第4受入れ部材 18:シュート 19:スリット 20:テーブルローラ 21:ブレーキングプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 43/02 B21B 43/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延後、所定長さに切断され、搬送され
    てくる条鋼を矯正および冷却するための冷却床本体と、
    前記冷却床本体の入側に設けられた、前記冷却床本体に
    前記条鋼を搬入するための搬入装置と、前記冷却床本体
    の出側に設けられた、前記冷却床本体から前記条鋼を搬
    出するための搬出装置とからなり、前記冷却床本体は、
    複数本の固定レイクと複数本の可動レイクとが前記条鋼
    の搬送方向と直交する方向に互いに平行に且つ交互に配
    されたものからなり、前記固定レイクおよび前記可動レ
    イクには、それぞれ前記条鋼が入り込む溝を形成するた
    めの山型状の歯が所定ピッチで形成され、前記可動レイ
    クは、レイク長手方向と直交する水平軸心回りに円運動
    を行うことによって、前記固定レイクの前記溝内の前記
    条鋼を、順次、間欠的に前記冷却床本体入側から出側に
    移送する、条鋼圧延設備における冷却床において、 前記溝の各々は、前記歯によって形成された大溝と、前
    記歯における、前記条鋼の移送方向下流側の斜辺の一部
    を切り欠くことによって形成された小溝とからなり、前
    記搬入装置は、小物サイズの条鋼を前記冷却床本体に搬
    入するためのランイントラフ、および、大物サイズの条
    鋼を前記冷却床本体に搬入するためのランインテーブル
    のうちの少なくとも前記ランインテーブルからなり、前
    記固定レイクの前記冷却床本体入側の第1大溝には、前
    記ランイントラフまたは前記ランインテーブルから送ら
    れてくる前記条鋼を、前記条鋼が前記可動レイクの前記
    冷却床本体入側の第1小溝内に入り込む位置に保持して
    おくための昇降ストッパが設けられていることを特徴と
    する、条鋼圧延設備における冷却床。
  2. 【請求項2】 前記昇降ストッパは、前記固定レイクの
    前記第1大溝上に下降することによって前記条鋼を保持
    することを特徴とする、請求項1記載の冷却床。
  3. 【請求項3】 前記昇降ストッパは、前記固定レイクの
    第1大溝上から上昇することによって前記条鋼を保持す
    ることを特徴とする、請求項1記載の冷却床。
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