JP2002503155A - メタルストリップの製造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 連続的なマルチストランド鋳造機(２又は３４)は、鋳造されたストランド（Ｅ，Ｆ）を受け取るための下流の炉手段（１２又は３６）と、この炉手段の下流にストランドをストリップに圧延するためのホットストリップ圧延機（２８）とを有し、搬送手段を有する前記炉手段は、ローラから棒材を離すためと、２つの交互な位置の間を搬送され得るようにするためとに、前記ローラの間を移動可能な支持手段（１６）を備える、少なくとも２つの平行な棒材に対応した十分な幅のローラテーブルを有している。

Description

【発明の詳細な説明】 メタルストリップの製造 本発明は、溶融した金属から金属のストリップを製造することに関する。金属 棒材を鋳造し得る連続鋳造機が、知られている。通常、この鋳造機は、鋳造通路 の長手方向に対して垂直に配置された鋳型を有し、そして鋳型から出る鋳造され た棒材は、水平方向に移動するように、９０°回転される。この鋳型は、鋳造さ れた棒材を垂直に傾いた方向に鋳型から離れさせる鋳造通路を有し得る。また、 前記鋳造された棒材の移動方向を水平方向に変化させる手段が、鋳型の下流に設 けられている。 鋳造された後、前記棒材が、所定の長さに切断され、続いて、必要な寸法のス トリップを作成するようにマルチスタンドホットストリップ圧延機で圧延される 。前記鋳造機と圧延機との間で、炉手段が、前記ホットストリップ圧延機に挿入 するのに、適した値に前記鋳造された棒材の温度を維持するために提供されてい る。 ホットストリップの圧延機の容量は、連続鋳造機の容量より大きくされ得る。 そこで、２つの連続鋳造機を設けることは、有利であり、そして、２つの鋳造機 の各々からの前記棒材は、このとき前記ホットストリップ圧延機で交互に圧延さ れる。しかしながら、このことは、必要な速度で、前記棒材の搬送と、前記圧延 機の入口通路への供給とをするためとの追加的な処理設備を必要とする。代わっ て、少なくとも２つの並行なストランド、従って一連の隣接する鋳造棒材の対を 製造する“マルチストランド”鋳造機が、提供され得る。この装置は、設備が比 較的コンパクトであるという相当な効果を有するが、適当な処理手段が、鋳造機 から棒材を受け取ることと、前記圧延機にこれらを供給することとが、依然とし て要求されている。 本発明に係われば、金属ストリップの製造のための装置は、溶融した金属から 金属のストリップの製造のための連続的なマルチストランド鋳造機と、鋳造され たストランドを受け取る鋳造機の下流の炉手段と、ストリップに前記ストランド を圧延するための炉手段の下流のホットストリップ圧延機とを具備し、連続的な 前記鋳造機は、分離した棒材に切断するための手段を通過する少なくとも２つの 平行なストランドを製造するように配置されており；搬送手段を有する前記炉手 段は、ローラの間を移動し得る支持手段を備えて、前記ローラから離し、二つの 通路位置の間の交互の搬送を可能にするような少なくとも２つの平行な棒材に便 宜をはかるのに十分な幅のローラテーブルを具備している。 好ましくは、前記配置は、第一の前記ストランドの通路の一つが、前記圧延機 に直線状であるようになり、前記搬送手段は、前記第１の通路からの棒材が、圧 延機中に搬送される毎に、直線上の位置中の前記通路又は他の通路から棒材を搬 送することを認めらる。２つの分離したストランドの鋳造機を備えている２列の 炉は、“Ｅｎｃｏ搬送部”により先行され、この“Ｅｎｃｏ搬送部”は、分離し たストランドの炉により先行されており、そして、２列の炉がより細く作られ得 るように、第１のストランドの通路により近接した中間位置中に鋳造機の第２の ストランドから前記棒材を移動するように配置されている。 典型的な装置において、圧延機の適した出力のために、年間２乃至３万トンの 最小限の出力を認めることが必要であるが、典型的な連続的な鋳造機からの各ス トランドは、約１万トンを製造するであろう。従って、もし、２重のストランド 鋳造機からの出力が、単一圧延機に供給されるように影響されるなら、他の方法 により達成され得るより、より多くのプラントの有効な使用を獲得することは、 可能である。 分離した鋳型の鋳造機を有する“Ｅｎｃｏ搬送部”は、前記ストランドの通路 が、前述の搬送手段を組み込んでいる単列の炉中で、最初に互いに近接されてい るため、要求されない。 本発明の実施の形態は、例として、添付の図面を参照して説明されるであろう 。 図１は、本発明に従った第１の型の連続的な鋳造装置のレイアウトの概略的な 平面図である。 図２は、搬送手段を示している図１（及び図３）のＸ−Ｘ線に沿う垂直な断面 図である。 図３は、図２の搬送手段を組み込んでいる第２の型の装置の概略的な平面図で ある。 図１を参照して、２重のストランドの鋳造機２が、溶融した金属を受け取り、 そして、５０ｍｍ乃至１００ｍｍの厚さの１対の平行なストランドを製造する。 これらストランドは、垂直方向に鋳造され、続いて水平位置へと９０度回転され る。これらの棒材（ストランド）は、夫々対の剪断機４を通過する。これらの剪 断機は、前記棒材を所定の長さに切断する。また、棒材の各々は、夫々のトンネ ル状の炉６又は８に入る。これらの炉は、圧延機に入る前に、前記棒材が冷えす ぎないように、これら棒材の温度を維持する。 前記図から分かるように、前記一方の炉６は、前記圧延機に通じる通路の残り の軸とアラインメントされており、他方の炉８は、２重の前記ストランドの鋳造 機の２つの出口間で垂直な間隔(normal spacing)だけ、オフセットされている。 前記図に示されているように、このことは、最初の一対の棒材Ａ及びＢが前記２ つの炉中に位置される結果となる。 最初の対の前記炉は、前記圧延機の主通路にアラインメントされ、すなわち前 記棒材Ｂとアラインメントされた“固定Ｅｎｃｏステーション”１０と、これと 並行で、参照符号Ａで示されている位置（位置Ａ）の前記棒材を受け取り得る“ Ｅｎｃｏ搬送ステーション”１１とを有する“Ｅｎｃｏ搬送部”が後ろに設けら れている。参照符号Ｂで示されている位置（位置Ｂ）の前記棒材が、前記“固定 Ｅｎｃｏステーション”１０中の参照符号Ｄで示されている位置（位置Ｄ）に移 動される間、位置Ａの前記棒材は、“Ｅｎｃｏ搬送ステーション”１１に前進さ れる。続いて、この“Ｅｎｃｏ搬送ステーション”１１は、前記２つの棒材が、 約１９００ｍｍ離れたセンターに位置されるように、参照符号Ｃで示されている 位置（位置Ｃ）中に、この棒材を側方に移動する。これらの“Ｅｎｃｏステーシ ョン”は、過度の熱の損失がないように、前記棒材に異なった位置間に搬送する ことを可能にするように、公知の形式で、設けられている。 前記“Ｅｎｃｏ搬送部”の後ろには、図２に断面で示されている“２列の炉” １２を後ろに設けている。位置Ｃ及びＤの２つの前記棒材は、ローラテーブル１ ４で支持される隣接する参照符号Ｅ及びＦで示されている位置（位置Ｅ及びＦ） を、占めるように、前記炉１２中に前進される。そして、このローラテーブル１ ４以下により詳細に説明されるように、位置Ｅのこの棒材が位置Ｆ中に横移動す ることを可能であるようにする格納式のフィンガー１６が備えられている。この フィンガーは、位置Ｅの前記棒材がローラ１４から持ち上げられることを可能に するために、“昇降”アーム１８で支持されており、また、これらのアームは、 位置Ｅ及びＦ間の必要な移動を与えられるように、側方に横断され得る搬送手段 ２０に配置されている。 動作において、最初の対の棒材が、“Ｅｎｃｏステーション”１０及び１１の 前記位置Ｃ及びＤ中に搬送された後、そして続いて位置Ｅ及びＦに前進されたと きに、位置Ｅの前記棒材は、位置Ｆの前記棒材が、単列の炉２２中の参照符号Ｇ で示される位置（位置Ｇ）に、さらにそのまま直進するように前進し得るために 、前記ローラから離れるようにフィンガー１６に持ち上げられる。位置Ｅの前記 棒材を持ち上げる前記フィンガーは、位置Ｅから同一直線上の位置Ｆに移動する ために前記搬送手段２０の側方駆動により横移動され、続いて前記フィンガーが 、下がり、そして開始位置へ戻る。前記ローラは、前記棒材が位置Ｇ中に前述に 従って、再び作動し、位置Ｃ及びＤ中で待機している次の対の棒材が、位置Ｅ及 びＦに（もし必要ならば同時に）前進する。この工程は、位置Ｆを占めている新 しい棒材が、位置Ｇに前進する間、前記ローラを離れるように位置Ｅで新しい棒 材が持ち上がることにより、繰り返される。この配置が、位置Ｇの単列の炉２２ 中に搬送を準備する位置Ｆで、交互に移動されるような交互な位置Ｃ及びＤが占 めることを各棒材に認めることは、理解されるであろう。 前記炉２２は、ラッファー／エッジャー ステーション２４を有するさらなる の従来の型の圧延機と、一対のダウンコイル３０及び３２を後ろに設けている終 了ストランド部２８へ案内する参照符号Ｈで示されている位置（位置Ｈ）で規定 しているさらなる炉２６とを後ろに設けている。 例で示されるように、前記棒材は、約５０ｍｍの厚さ及び９００乃至１３５０ ｍｍの幅で、鋳造され、そして、毎分３乃至５ｍで前記剪断機に入る。これらの 剪断機は、２５ｍの長さにストランドを剪断するために配置されており、そして 圧延されたストリップは、毎秒５乃至１２ｍで終了ストランド部から最終的に生 じるであろう。交互な受け取り位置中に移され得る２つのダウンコイル３０及び ３２が提供されることは、好ましい。 装置全体の大きさは、特に自身の幅に関して小さくし得る。なぜならば、前記 ２つのストランド鋳造機からの２つのストランドは、最初の工程Ａ及びＢで約８ ｍ離れているのに対して、同じ量の出力を提供するための別の配置は、（例えば ）約３０ｍ離れなければならない２つの分離した鋳造機を必要とするであろう。 “Ｅｎｃｏ搬送部”の使用は、可能である他の方法より、８ｍセンターよりむし ろ１９００ｍｍ離れたセンターである位置Ｃ及びＤのための配置により、前記２ 列の炉を、より細くし得る。 さらなる単純化は、“分離鋳型”鋳造機３４は、２つのストランドが互いにと ても近接するように、使用されている図３に示される配置により達成される。例 えば、前記鋳型は、前記ストランドが、“図１のＥｎｃｏ搬送部”が省かれ得る よう対応するような間隔がとられるように、単に１５０乃至３００ｍｍの中央区 画を有し得る。前記鋳造機の出口において、炉３６の構成が、より単純にされ得 る。なぜならば、２つのストランド及びそのための切断された棒材Ａ及びＢ−定 の空間であり得、位置Ｅ及びＦ（平行／直線状）の搬送のための搬送部材１４， １６，１８及び２０のみが、要求されるであろうためである。 前記２つストランド従って、切断された棒材Ａ及びＢが、一定の空間であり、位 置Ｅ及びＦの（並行／直線状）の搬送のための単なる搬送手段１４，１６，１８ ，及び２０のは、要求されるであろう。 前記“分割鋳型”鋳造機は、単一幅のストランドの幅が、中央区画に戻ること によって形成され得る。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１１年８月４日（１９９９．８．４） 【補正内容】 請求の範囲 １． 溶融した金属からストランドを製造するためのマルチストランドの連続鋳 造機と、この鋳造機の下流に位置し、鋳造されたストランドを受け取るための炉 手段と、この炉手段の下流に位置し、これらのストランドをストリップに圧延す るためのホットストリップの圧延機とを具備し、前記連続鋳造機は、少なくとも ２つの平行なストランドを製造するように配置されており、これらのストランド は、分離した棒材に切断するための手段を通過し、また、搬送手段を有する前記 炉手段は、前記ローラから棒材を離すためと、２つの交互に通路位置の間で棒材 が搬送されることを可能するためとに、ローラの間を移動可能な支持手段を備え る少なくとも２つの平行な棒材を収容するのに十分な幅のローラテーブルを有し ている金属ストリップの製造のための装置。 ２． 前記ストランドの通路の内の最初の１つが、前記圧延機と一直線上にある ような配置であり、前記搬送手段は、最初の前記通路からの前記棒材が、前記圧 延機に搬送される毎に、前記通路又は他の通路から、一直線上の位置に棒材を搬 送すること認められる請求項１に記載の装置。 ３．２つの分離したストランドの鋳造機を有し、２列の炉が、細く作られ得るよ うに、分離されたストランドの炉より前に置かれる“Ｅｎｃｏ搬送部”よりも前 に置かれ、中間位置が第１のストランドにより近接されているように配置されて いる請求項１乃至２に記載の装置。 ４．対応した剪断機（４）を有する２重ストランドの鋳造機（２）と、トンネル 状の炉（６）と、鋳造されたストランドから切断された棒材を再配置するための 搬送手段を具備する鋳造装置において、 圧延される前に、前記棒材（Ａ及びＢ）の再加熱又熱を維持するさらなる炉（１ ２）と、この炉（１２）中に棒材を入れる入口と、１つの棒材のための前記炉（ １２）からの出口とを具備し、前記炉の中には、前記炉（１２）の幅全体に渡っ て延び、そして運ぶためにこの炉の外側のベアリングに延びている、ローラを備 えたローラテーブル（１４）があり、このローラテーブルは、第２の棒材が、炉 を 出る間、前記ローラテーブルから一つの棒材を持ち上げるように前記炉に入れ得 て、そして、前記炉の出口の一直線上にローラテーブル上の１つの棒材を再配置 され得る炉の外部の手段（１６，１８，２０）を備えていることを特徴とする２ 重のストランドの鋳造装置。 ５． 最大の幅の１つの金属ストリップ又は半分の幅の２つの金属ストリップの どちらかの製造を可能にする取り外し可能な鋳型分割機と、幅全体の１つの金属 ストリップ又は半分の幅の２つの金属ストリップの加熱又は温度の維持するため の対応したトンネル状の炉とを具備する鋳造装置において、 前記炉には、前記炉（１２）の幅全体に渡って延び、そして運ぶためにこの炉の 外側に横たわって延びている、ローラを備えたローラテーブル（１４）があり、 このローラテーブルは、第２の半分の幅の前記棒材が、炉を出る間、前記ローラ テーブルから半分の一つの前記棒材を持ち上げるように前記炉に入れ得て、そし て炉の出口にアラインメントされているローラテーブル上の半分幅の１つの前記 捧を再配置するか、持ち上げそして前記ローラテーブル上に最大の幅の棒材を再 配置する炉の外部の手段（１６，１８，２０）を備えていることを特徴とする鋳 造装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ， ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，Ｕ Ｚ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 溶融した金属からストランドを製造するためのマルチストランドの連続鋳 造機と、この鋳造機の下流に位置し、鋳造されたストランドを受け取るための炉 手段と、この炉手段の下流に位置し、これらのストランドをストリップに圧延す るためのホットストリップの圧延機とを具備し、前記連続鋳造機は、少なくとも ２つの平行なストランドを製造するように配置されており、これらのストランド は、分離した棒材に切断するための手段を通過し、また、搬送手段を有する前記 炉手段は、前記ローラから棒材を離すためと、２つの交互に通路位置の間で棒材 が搬送されることを可能するためとに、ローラの間を移動可能な支持手段を備え る少なくとも２つの平行な棒材を収容するのに十分な幅のローラテーブルを有し ている金属ストリップの製造のための装置。 ２． 前記ストランドの通路の内の最初の１つが、前記圧延機と一直線上にある ような配置であり、前記搬送手段は、最初の前記通路からの前記棒材が、前記圧 延機に搬送される毎に、前記通路又は他の通路から、一直線上の位置に棒材を搬 送すること認められる請求項１に記載の装置。 ３．２つの分離したストランドの鋳造機を有し、２列の炉が、細く作られ得るよ うに、分離されたストランドの炉より前に置かれる“Ｅｎｃｏ搬送部”よりも前 に置かれ、中間位置が第１のストランドにより近接されているように配置されて いる請求項１乃至２に記載の装置。 ４．添付の図面の図１及び２を参照して前述のように実質的に説明された金属ス トリップの製造のための２重のストランドの鋳造装置。 ５．添付の図面の図３及び２を参照して前述のように実質的に説明された金属ス トリップの製造のための分離鋳型鋳造装置。