JP3246307B2 - 合成樹脂製パレット - Google Patents

合成樹脂製パレット

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天板または、天板
と底板の表面に凸条が一体に配設された合成樹脂製パレ
ットに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、パレットは物品の運搬、貯蔵等に使用され、木製パ
レットが多く使われてきたが、、近年、軽量化を図るた
め、合成樹脂で製造されることが多くなってきた。しか
し、合成樹脂は滑性が高いために、合成樹脂製パレット
に積載された運搬物が滑りやすく、また段積みされたパ
レット間が滑りやすいという不都合があった。そこで、
運搬物の滑りを防止するために、パレットの成形材料よ
り摩擦係数の大きい材料、例えばゴム等の滑り防止用部
材をパレットに埋設、嵌合または被覆させたものが多数
提案されている(特公昭62−6502号公報、特公昭
63−44625号公報、特開平4−57744号公報
及び特開平5−42943号公報等)。しかし、上記の
ものはパレット本体とは別材料の滑り防止用部材を必要
とするうえ、滑り防止用部材の取り付けのために別工程
を必要とし、コストアップになるという問題があった。
さらにパレット−パレット間の滑りに対しては滑り防止
用部材だけでは不十分であった。
【0003】また、開口率が約50%の天板や底板を有
し、天板と底板を連結するコの字型のリブより構成され
た合成樹脂製パレットでは、例えば積載面の外周縁近傍
全周にわたり、長さ約55mm、幅約5mm、高さ約
0.8mmの複数の凸条がパレット本体と一体的に配設
されているものがある。このパレットは、パレット−パ
レット間の滑り防止はよいものの、凸条が外周縁近傍全
周に配設されているため、積載物によっては滑ってしま
うという不都合を有していた。また、上記パレットは、
天板や底板の開口率が約50%であるために、凸条を配
設する箇所に制限があるという不都合を有していた。
【0004】本発明の目的は、上記問題点に鑑み為され
たものであり、パレット−積載物間及びパレット−パレ
ット間の滑りを防止できる合成樹脂製パレットを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる事情に鑑み、本発
明者らは、合成樹脂製パレットに発生する滑りについて
鋭意検討した結果、開口率が20%以下の天板または、
天板と底板を有する合成樹脂製パレットに、該パレット
と同一素材からなる凸条を配設することにより、パレッ
ト−積載物間及びパレット−パレット間の滑りを防止で
きることを見出し、本発明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明は、樹脂又はこれに充填
材を含めた素材からなり、天板及び底板を備えると共
に、上記天板と底板とを連結するようにして多数のリブ
が設けられ、該リブ中の一部にフォークが差し込まれる
差込口が配設されている合成樹脂製パレットであって、
天板または、天板と底板の表面に、天板または、天板と
底板を形成する素材と同一の素材からなる複数の凸条が
一体に配設されており、且つ該凸条が配設されている天
板または、天板と底板の開口率が20%以下であり、該
凸条が天板または底板の中心線上に存在せず、該天板ま
たは底板の中心線を挟んで非対称形に配設されているこ
とを特徴とする合成樹脂製パレットを提供するものであ
る。以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の合成樹脂製パレット(以
下、パレットと略す)は、樹脂又はこれに充填材を含め
た素材からなり、天板及び底板を備えると共に、上記天
板と底板とを連結するようにして多数のリブが設けら
れ、該リブ中の一部にフォークが差し込まれる差込口が
配設されているパレットである。また、上記パレットの
天板または、天板と底板は、その開口率がそれぞれ20
%以下、好ましくは0%である。上記開口率とは、天板
または底板の全面積に対する、天板または底板に開けら
れた孔や凹部の合計面積の割合をいう。開口率0%と
は、天板または底板にまったく孔がなかったり、凹部が
まったくない場合であり、天板または底板が平滑面を有
するパレットをいう。また、上記パレットは同一寸法の
2枚のパレット板を互いに対向させて重ね合わせ、両者
の対向面を互いに接合することにより形成されている。
また、パレット内部には、天板と底板とを連結するよう
にして多数の板状リブが形成されている。
【0008】合成樹脂としては熱可塑性樹脂が挙げら
れ、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
脂、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(AB
S)、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート等が用い
られる。また、これら熱可塑性樹脂の変性物や混合物、
或いは、ポリマーアロイ等を用いることができる。さら
に、これら熱可塑性樹脂には、ガラス繊維、炭素繊維等
の充填材が必要に応じて配合されていてもよい。また、
酸化防止剤、紫外線防止剤、着色剤、離型剤、低収縮剤
等の添加剤が必要に応じて添加されていてもよい。
【0009】上記の熱可塑性樹脂は、例えば価格、充填
材や添加剤との親和性、成形の容易さ、パレットの用途
や大きさ、パレットに要求される機械的強度(例えば、
圧縮強度、曲げ強度、撓み強度等)や諸物性等に応じ
て、適宜選択すればよい。上記例示の熱可塑性樹脂のう
ち、パレットに要求される機械的強度の面から、プロピ
レンの単独重合体、或いはプロピレンと他のモノマーと
の共重合体等のポリプロピレン系樹脂が特に好ましい。
【0010】上記の熱可塑性樹脂は、非発泡の状態で用
いてもよく、また、その流動性等を改善するために、
1.1倍〜1.2倍程度に発泡させた状態で用いてもよ
い。熱可塑性樹脂をこのような発泡体とすると、非発泡
体と同様に成形を行なうことができ、かつ、パレットの
より一層の軽量化を実現することができる。
【0011】上記の充填材は、パレットの機械的強度を
より一層向上させるために配合される。充填材は、熱可
塑性樹脂の融点に耐え得る安定性を備えていること、及
び、熱可塑性樹脂との親和性が良好であることが必要で
あり、例えばガラス繊維や炭素繊維等の無機繊維、タル
クやクレー、シリカ、炭酸カルシウム等の無機粉末等が
用いられる。
【0012】上記の充填材は、例えば価格、熱可塑性樹
脂との親和性、パレットの用途や大きさ、パレットに要
求される機械的強度や諸物性等に応じて、適宜選択すれ
ばよい。上記充填材のうち、価格やパレットに要求され
る機械的強度の面から、無機繊維、特にガラス繊維が好
ましい。
【0013】なお、上記無機繊維の繊維長は、配合する
繊維の種類にもよるが、好ましくは0.1mm〜50m
m、より好ましくは1mm〜15mmである。また、無
機繊維の繊維径は、配合する繊維の種類にもよるが、1
μm〜50μmが好ましい。上記無機粉末の粒子径や形
状は、特に限定されるものではない。上記の熱可塑性樹
脂に対する充填材の配合量は、配合する充填材の種類に
もよるが、パレットに要求される機械的強度の面から、
好ましくは50重量%以下、より好ましくは10重量%
〜40重量%、さらに好ましくは15重量%〜35重量
%である。また、上記の充填材は、それぞれを単独で熱
可塑性樹脂に配合してもよく、また、必要に応じて二種
類以上を熱可塑性樹脂に配合してもよい。さらに、熱可
塑性樹脂と充填材との混合方法は、特に限定されるもの
ではない。
【0014】本発明のパレットは、天板の表面または、
天板と底板の両表面に、複数の凸条を配設したことによ
り、積載物が凸条と噛み合い、パレット−積載物間の滑
りを防止することができる。積載物が樹脂袋のように、
それ自体が変形するものであれば、さらにその効果は増
加する。また、同種のパレットを複数枚積み重ねた場合
には、天板と底板との凸条が噛み合うことにより、パレ
ットの動きを拘束し、パレット−パレット間の滑りを防
止することができる。さらに、凸条は天板または、天板
と底板を形成する素材と同一の素材からなり、これら天
板等と一体に形成されるため、滑り防止性を付与したパ
レットを安価に提供することができる。
【0015】凸条の高さは、例えば0.8mm〜5mm
程度、好ましくは1mm〜2mmである。上記凸条の
幅、間隔及び長さは特に限定されるものではなく、積載
する物品により適宜選択すればよいが、例えば幅につい
ては概ね0.5mm〜20mm、好ましくは1.5mm
〜3mmであり、間隔については概ね1cm〜30c
m、好ましくは5cm〜10cmであり、長さについて
は概ね5cm〜パレットの幅の長さ又はパレットの奥行
き長さ、好ましくは20cm〜パレットの幅の長さの1
/2以下である。
【0016】本発明のパレットは、上記凸条がフォーク
差し込み方向と平行及び/または直交方向に配設されて
いてもよい。このようなパレットは、フォークでの荷物
運搬時におけるパレットのたわみに起因する積載物の滑
りを効果的に防止することができる。
【0017】本発明のパレットは、上記凸条が天板また
は底板の中心線上に存在せず、該天板または底板の中心
線を挟んで非対称形に配設されてい。このようなパレ
ット同志を重ねた時に該凸条同志が重ならないようにで
きるため、パレット段積み時にパレット端部を揃えて積
み重ねることが容易である。
【0018】本発明のパレットは、上記凸条が天板また
は、天板と底板の全面に配設されていてもよい。上記凸
条が天板または、天板と底板の全面に配設されていると
は、例えば図5に示すようなパレットをいう。図5は、
凸条が天板または、天板と底板の全面に配設された、本
発明のパレットの一例を示した上面図である。
【0019】図1は、本発明の一実施例のパレットの
(a)上面図、(b)正面図、(c)側面図である。図
1に示すように、パレット1は、二方差しの平パレット
であり、熱可塑性樹脂からなっている。パレット1は、
天板2および底板3、幅方向側板4,4、奥行き方向側
板5,5を備えた扁平な略直方体形状をなしており、天
板2及び底板3の両方を使用することが可能となってい
る。
【0020】上記の幅方向側板4,4の所定の位置に
は、パレット1を移動させる際に用いられるフォークリ
フトトラック等のフォーク(図示せず)が差し込まれる
差込口6,6が設けられている。上記の差込口6,6は
一方の幅方向側板4から他方の幅方向側板4に向かっ
て、即ち、パレット1本体を貫通するようにして互いに
平行に設けられている。上記の天板2、及び底板3には
複数の凸条7がフォーク差込み方向と平行及び直交方向
に一体に設けられている。また、図1中に凸条7を拡大
したA部拡大図を示す。凸条7は、テーパーが付けら
れ、金型から抜き取り易くなっている。
【0021】上記の凸条は天板2、及び底板3の表面を
通る中心線8,8上には配設されず、それぞれの中心線
を挟んで非対称形に配設されている。底板3における凸
条配置は天板2の凸条配置と同等か、もしくは天板2の
配置を180度回転した配置となっている。
【0022】また、本発明のパレットは、上記凸条間
に、天板または、天板と底板を形成する素材と比べ摩擦
係数の大きな素材からなる滑り防止用部材を取り付け
て、さらに滑り防止効果を高めることもできる。摩擦係
数の大きな素材としては、例えばゴム、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、熱可塑性エラストマー等が挙げられ
る。また、上記滑り防止用部材は、帯状、ひも状、グロ
メット等を連続または不連続に配設すればよい。さらに
凸条の位置、間隔を適宜選択することにより、滑り防止
用部材取り付けの位置決めに利用することができる。ま
た、滑り防止用部材を凸条間に配置するため、積載物が
滑り防止用部材に引っ掛かった場合でも滑り防止用部材
が剥がれたり、または脱落したりするおそれがない。図
2は、滑り防止用部材9を凸条間に取り付けた、本発明
のパレットの一例を示す上面図である。
【0023】本発明のパレットの製造方法としては、凹
条のくぼみを設けた金型を用いる以外は、特に限定され
るものではなく、例えば射出成形、射出圧縮成形、射出
プレス成形等の通常の成形法が挙げられる。また、滑り
防止用部材を配置する方法としては、パレットに滑り防
止用部材を後貼合する方法、パレット成形時に、滑り防
止用部材を予め金型に配置させておく方法等が挙げられ
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。次
に、実施例及び比較例で行った評価方法を示す。 (1)積載物の滑り試験 図3に示すように、25kgの樹脂袋をパレットの上に
積載した。そのパレットを金型反転機にセットし、金型
反転機を45度まで傾斜させることにより樹脂袋が滑り
はじめる状態を以下のとおり評価した。 ◎・・・非常に滑りにくい。 ○・・・滑りにくい。 △・・・やや滑る。 ×・・・非常に滑り易い。 (2)パレット間の滑り試験 図4に示すように、パレットを重ね合わせた。そのパレ
ットを金型反転機にセットし、金型反転機を45度まで
傾斜させることにより上段のパレットが滑りはじめる状
態を以下のとおり評価した。 ◎・・・非常に滑りにくい。 ○・・・滑りにくい。 △・・・やや滑る。 ×・・・非常に滑り易い。 (3)生産性 ◎・・・製造が非常に容易であり、製造コストも安価で
ある。 ○・・・製造が容易であり、製造コストも安価である。 △・・・製造がやや煩雑であり、製造コストがかかる。
【0025】実施例1 合成樹脂としてポリプロピレン樹脂を用いて、図1に示
したようなパレットを射出プレス成形法により製造し
た。天板と底板の開口率は、それぞれ0%であった。パ
レットの大きさは、幅1100mm、奥行き1100m
m、高さ144mm、天板3mm、底板3mmであっ
た。複数の凸条が、天板と底板の両表面にフォーク差し
込み方向と平行、及び直交方向に一体に配設されてい
た。凸条の高さは1mm、その幅は2mmであり、フォ
ーク差し込み方向と平行に設けた凸条の間隔は8cm、
フォーク差し込み方向と直交方向に設けた凸条の間隔は
5cmであった。また、フォーク差し込み方向と平行に
設けた凸条の長さは40cm、フォーク差し込み方向と
直交方向に設けた凸条の長さは50cmであった。評価
結果を表1に示す。
【0026】実施例2 図2に示したようなパレットを射出プレス成形法により
製造した。パレットの素材と大きさは、実施例1と同じ
とした。天板と底板の両表面に凸条を形成した。また、
凸条間に、熱可塑性エラストマー(TPE)製シートか
らなる帯状滑り防止用部材を貼合した。TPE製シート
の厚みは2mm、幅25mmとした。また、凸条間の間
隔は8cmであるが、帯状滑り防止用部材を取り付けた
位置だけ、その間隔を上記帯状滑り防止用部材の幅に合
わせた。評価結果を表1に示す。
【0027】比較例1 天板面及び底板面に凸条をまったく配設していない以外
は、実施例1のパレットと同様のパレットを製造した。
評価結果を表1に示す。
【0028】比較例2 比較例1と同様にして得たパレットの天板と底板に、滑
り防止部材として、エチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)製シートをそれぞれ5本貼合した。EVA製シー
トの厚みは2mm、幅20mm、長さはパレット幅と同
じであり、パレット幅方向に、それぞれのシート間隔が
均等となるように貼合した。評価結果を表1に示す。
【0029】比較例3 比較例1と同様にして得たパレットの天板と底板の全面
に、滑り防止部材として、エチレン−酢酸ビニル共重合
体(EVA)製シートを貼合した。EVA製シートの厚
みは2mmであった。評価結果を表1に示す。
【0030】比較例4 開口率が約50%の天板と底板を有し、天板と底板を連
結するコの字型のリブより構成されたパレットを用い
た。このパレットの大きさは、幅1400mm、奥行き
1100mm、高さ150mmであった。このパレット
は、天板と底板の両表面の外周縁近傍全周にわたり、長
さ55mm、幅5mm、高さ0.8mmの複数の凸条を
有していた。評価結果を表1に示す。
【0031】
【表1】 ────────────────────────────────── 実施例 比 較 例 1 2 1 2 3 4 ────────────────────────────────── 積載物の滑り ○ ◎ × △ ◎ △ パレット間の滑り ◎ ◎ × △ ○ ◎ 生産性 ◎ ○ ◎ ○ △ ○ ──────────────────────────────────
【0032】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明のパレット
は、パレット−積載物間、パレット−パレット間の滑り
を安価に改善することができる。また、本発明のパレッ
トは、天板または、天板と底板の開口率がそれぞれ20
%以下であるため、凸条を必要な箇所に自由に配設する
ことができる。また、本発明のパレットは、パレットを
複数枚積み重ねる場合、凸条をその位置決めに用いるこ
とができ、端部を揃えて積み重ねることが容易に行え
る。
【0033】また、本発明のパレットは、パレット本体
とは別素材の滑り防止用部材を用いることにより、さら
にパレット−積載物間の滑りを改善することができる。
【0034】さらに、本発明のパレットは、パレット表
面に、別途滑り防止用部材を取り付ける場合、凸条間に
取り付けることができ、また凸条は、その位置、間隔を
適宜選択することにより、滑り防止用部材取り付けの位
置決めに利用することができる。また、滑り防止用部材
を凸条間に配置するため、積載物が滑り防止用部材に引
っ掛かった場合でも滑り防止用部材が剥がれたり、パレ
ット本体より脱落したりするおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例(実施例1)のパレットの
(a)上面図、(b)正面図、(c)側面図である。
【図2】本発明の一実施例(実施例2)のパレットの上
面図である。
【図3】パレット−積載物(樹脂袋)間の滑り試験方法
を示した図である。
【図4】パレット−パレット間の滑り試験方法を示した
図である。
【図5】本発明のパレットの一例を示した上面図であ
る。
【符号の説明】
1 パレット 2 天板 3 底板 4 幅方向側板 5 奥行き方向側板 6 フォーク差込口 7 凸条 8 パレットの中心線 9 滑り防止用部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永岡 真一 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学 工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭57−159637(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 19/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂又はこれに充填材を含めた素材からな
    り、天板及び底板を備えると共に、上記天板と底板とを
    連結するようにして多数のリブが設けられ、該リブ中の
    一部にフォークが差し込まれる差込口が配設されている
    合成樹脂製パレットであって、天板または、天板と底板
    の表面に、天板または、天板と底板を形成する素材と同
    一の素材からなる複数の凸条が一体に配設されており、
    且つ該凸条が配設されている天板または、天板と底板の
    開口率が20%以下であり、該凸条が天板または底板の
    中心線上に存在せず、該天板または底板の中心線を挟ん
    で非対称形に配設されていることを特徴とする合成樹脂
    製パレット。
  2. 【請求項2】上記凸条がフォーク差し込み方向と平行及
    び/または直交方向に配設されている請求項1記載の合
    成樹脂製パレット。
  3. 【請求項3】上記凸条が天板または、天板と底板の全面
    に配設されている請求項1または2記載の合成樹脂製パ
    レット。
  4. 【請求項4】上記凸条間に、天板または、天板と底板を
    形成する素材と比べ摩擦係数の大きな素材からなる滑り
    防止用部材が配置されている請求項1〜のいずれかに
    記載の合成樹脂製パレット。
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