JP3246228B2 - 熱印字記録装置 - Google Patents

熱印字記録装置

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JP3246228B2 JP25397094A JP25397094A JP3246228B2 JP 3246228 B2 JP3246228 B2 JP 3246228B2 JP 25397094 A JP25397094 A JP 25397094A JP 25397094 A JP25397094 A JP 25397094A JP 3246228 B2 JP3246228 B2 JP 3246228B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像情報に応じた光
入力を熱に変換して画像の印字記録を行う熱印字記録装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱を用いて画像の印字記録を行う
印字記録方式には、代表的な技術として次のような3タ
イプのものがある。すなわち、図9に示すようにサーマ
ルヘッド100を画像信号に応じてドット状に発熱させ
てインクリボンフィルム101のインクを記録紙102
に転写することにより画像の印字記録を行なうサーマル
ヘッドを用いた印字技術と、図10に示すようにレーザ
ー光源110から画像信号に応じたレーザー光LBを透
明支持体111を介して特殊なインクリボンフィルム1
12に照射し、このレーザー光を吸収したインクリボン
フィルム112が発熱して当該インクリボンフィルム1
12のインクを記録紙113に転写することにより画像
の印字記録を行なう、最近研究が進んできたレーザーヒ
ートモード熱印字記録技術と、図11に示すように光照
射により導電化して発熱する、光導電層/発熱層の2層
構造又は光導電発熱層の1層構造からなる光導電発熱層
130と、この光導電発熱層130を挟むように配設さ
れ且つ所定の電圧が印加される一対の電極層131、1
32とから基本的に構成される記録ヘッド133に、光
源134からレーザー光LB等を画像信号に応じて光照
射し、この光照射された部位の光導電発熱層130にお
ける発熱層又は光導電発熱層が発熱してインクリンボン
のインクを記録紙135に転写することにより画像の印
字記録を行う光熱記録技術とがある。なお、図9〜11
中、符号120はプラテンロールを示している。
【0003】サーマルヘッドを用いた印字技術は、実際
にすでに多数装置化されており、また、サーマルヘッド
を用いたフルカラーの印字が可能な技術としては、スワ
イレン 他”熱転写ワンパスフルカラープロセスの開
発”Japan Hardcopy ’89 研究発表
予稿集P197や、井上信弘 ”高解像度熱転写印字ヘ
ッド”Japan Hardcopy ’88 研究発
表予稿集P250など多くの発表がある。
【0004】また、レーザーヒートモード熱記録技術
は、入江満 他”レーザー熱転写の記録特性(3)”J
apan Hardcopy ’91 研究発表予稿集
P237や、特開平4−201485号公報、実公平6
−1413号公報などに示すものが既に提案されてい
る。
【0005】特開平4−201485号公報等に開示さ
れた感熱転写記録方法は、支持体上に形成された赤外線
吸収性の熱軟化性色材層に半導体レーザー光を照射し、
熱軟化性色材層の表面層を溶融し、その後に、熱軟化性
色材層と被転写体とを密着させるように構成したもので
ある。また、この感熱転写記録方法は、支持体上の熱軟
化性色材層の表面に形成された無色の赤外線吸収性の粘
着層に半導体レーザー光を照射し、粘着層の表面層を溶
融し、その後に、粘着層と被転写体とを密着させる技術
的手段をも含むものである。
【0006】更に、光熱記録技術は、特開昭62−53
853号、特開昭63−159063号等の公報で提案
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記従来技術であるサーマルヘッドを用いた印字技
術の場合には、微細な領域で選択的に発熱するサーマル
ヘッドを製造することが技術的に困難であり、600D
PI程度以上の高解像度を実現することが、技術的にも
またコスト的にもかなり難しく、現状では、普通紙上へ
の高画質再現の実現可能性が薄いという問題点を有して
いる。
【0008】また、レーザーヒートモード熱記録技術
は、赤外線吸収性の熱軟化性色材層等に半導体レーザー
光を照射し、熱軟化性色材層等の表面層を溶融し、その
後に、熱軟化性色材層等と被転写体とを密着させるよう
に構成したものであるため、半導体レーザー光のビーム
径に略等しい領域で選択的に加熱させることができ、熱
記録でありながら600DPI程度以上の高解像度の印
字記録を実現することが可能である。しかし、このレー
ザーヒートモード熱記録技術は、赤外線吸収性の熱軟化
性色材層等に半導体レーザー光を照射し、熱軟化性色材
層等の表面層を溶融することによって、画像の印字を行
なうものであるため、熱軟化性色材層等の表面層を溶融
するまでにある程度の時間を要し、印字速度が必然的に
遅くならざるを得ず、実用上の印字技術として採用する
ことが難しいという大きな問題点を有している。
【0009】更に、光熱記録技術は、レーザーヒートモ
ード熱記録技術と同様に600DPI程度以上の高解像
度の印字記録を実現することが可能である。しかし、そ
の記録ヘッドは、光導電発熱層が前記したような1層構
造である場合、光照射により導電化(抵抗値が低下)す
る光導電層自体が発熱して発熱層として機能するため、
熱的ダメージを受けて印字ミスや画質の低下等を招きや
すいという問題点を有している。また、その記録ヘッド
の光導電発熱層が前記したような2層構造である場合、
光信号入力(光照射)待機時に光導電層自体も発熱する
可能性があるため上記1層構造のタイプと同様の問題が
あった。
【0010】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、600DPI程度以上という高解像度の印字記
録が確実かつ安定して実現可能であり、しかも印字速度
の高速化が可能な熱印字記録装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の熱印字記録装
置は、画像信号に応じて光を照射する光照射手段と、こ
の光照射手段によって光が照射された領域が選択的に発
熱する受光発熱素子とを備え、受光発熱素子は、透明支
持体、透明導電層、光が照射された領域の抵抗値が低下
する光導電層、発熱層、導電層及び保護層をこの順に積
層して構成され、光導電層は、体積固有抵抗値が非光照
射時には105Ω・cm以上にかつ光照射時には102Ω
・cm未満になるように変化する光導電特性を有し、上
記受光発熱素子の透明導電層と導電層の間にバイアス電
圧を印加した状態で該受光発熱素子の透明支持体側より
光照射手段によって画像情報に応じた光を照射し、受光
発熱素子によって光による画像を熱像に変換して画像の
印字記録を行うように構成されている。
【0012】このように、この熱印字記録装置の主要構
成は、画像信号に応じて光を照射する手段と、透明支持
体、透明導電層、光導電層、発熱層、導電層及び保護層
をこの順に積層して構成される受光発熱素子と、透明導
電層と導電層の間にバイアス電圧を印加する装置などで
あり、これらの構成要素について以下に説明を行う。
【0013】前記光照射手段としては、レーザー走査
系、LEDヘッド系、アナログスリット露光系、液晶シ
ャッターアレイ系、OFT(オプティカルファイバーチ
ューブ)系、VFIB系(蛍光体)などの光を用いて画
像信号に応じた光照射が可能な系を用いることができ
る。
【0014】特に、レーザー走査系は、入力画素を容易
に小サイズ(例えば数μmオーダー)まで絞ることが可
能であり、高解像度の入力系として優れた性能を有し、
またそれによりマンセン構造中間調再現法を用いること
で高精度の多値階調のハーフトーン再現が容易に得られ
るなど優れた点が多い。従って、光照射手段としてはレ
ーザー走査系を用いることが望ましい。
【0015】前記受光発熱素子としては、少なくとも上
記した透明支持体、透明導電層、光導電層、発熱層、導
電層、保護層を順次積層して得られるものであるが、必
要に応じて、透明導電層と光導電層の間に電流注入制御
層や、光導電層と発熱層の間に光電流流入制御層などを
設けたものであってもよい。
【0016】透明支持体としては、画像信号入力系の光
線に対して高い透過率を有する材料系が適しており、特
に光導電層の有効吸収波長域での透過率が30%以上の
材料が良好である。また、耐熱性が120°C以上の材
料が好ましい。材料の具体例としては、各種珪素系ガラ
ス材、フッ素系化合物材、ポリイミド材、ポリアラミド
材、ポリエステル材、アクリル樹脂材、シリコン樹脂材
などが好ましい。ただし、受光発熱素子の他の層自体に
素子の支持能力を有するときは、薄層または無い場合で
あってもよい。
【0017】透明導電層としては、103Ω・cm以下
の体積固有抵抗値を有する光透過性の材料であれば良
く、例えば、ITO、SnO2およびそのドープ系材
料、In23、ZnOおよびそのドープ系材料、CdI
24、Cd2SnO4、及びそれらの混合材料などの材
料系が好ましい。成膜方法としては、スプレー塗布法、
真空蒸着法、RFスパッタ法、DCスパッタ法、CVD
法,ARE法などがある。この層の厚みは、体積固有抵
抗値及び光透過性において良好な特性が得られる観点か
らすると0.02〜5μmの範囲が好ましい。層材料の
耐熱性は、200°C以上の材料が好ましく、それより
低い耐熱性では、印字発熱時の安定性、繰り返し性等に
問題を生じる可能性が大きい。なお、層材料の耐熱性
は、400°C以上あればベストである。
【0018】光導電層としては、可視光、紫外光又は近
赤外光に対し光導電性を示す材料より構成され、可視
光、紫外光又は近赤外光の光照射に対して照射面の体積
固有抵抗値が非照射面より3倍以上の導電性を与える特
性であり好ましくは20倍以上の導電性を与える特性が
より好ましい。この発明における光導電層は、体積固有
抵抗値が非光照射時(暗時)には105Ω・cm以上に
かつ光照射時(明時)には102Ω・cm未満になるよ
うに変化する光導電特性を有するものである。明時の体
積固有抵抗値が102Ω・cmよりも高いと、光照射時
に発熱層だけではなく光導電層自体も発熱する場合があ
り熱的ダメージを受けやすくなる。また、暗時の体積固
有抵抗値が105Ω・cmよりも低いと、光信号入力
(光照射)待機時に発熱するおそれがあり蓄熱による熱
的ダメージを受けやすくなる。
【0019】また、光導電層は、150°C以上の耐熱
性より好ましくは250°C以上の耐熱性を有する材料
にて形成される。この層の形成材料としては、例えば、
結晶シリコン、ポリ結晶シリコン、微結晶シリコン、非
晶質シリコン等の単独又は混合材料や、或いは、これら
の材料をAs、P、Bo、酸化亜鉛、硫化カドミウム、
フタロシアニン系色材、ペリレン系色材等のドーピング
材料によりドーピングして当該材料の光導電性能や体積
抵抗値等を適宜制御した材料が使用される。この層の厚
みとしては、10〜20μmの範囲が良好な光導電特性
を得られる点で好ましい。
【0020】発熱層としては、層内の通電によりジュー
ル熱を発生する電熱現象を生じる材料により構成された
層であり、耐熱性が150°C以上より好ましくは30
0°C以上のものがよい。この層の体積固有抵抗値は、
光導電層の画素当たりの暗時の体積固有抵抗値と明時の
体積固有抵抗値の間の値であれば特に制限されるもので
はないが、通常、102〜104Ω・cmの範囲内で設定
される。この層の厚みは0.01〜10μm、好ましく
は0.1〜2μmの範囲が良好である。発熱層材料とし
ては、各種セラミックス材や、耐熱性樹脂と導電性又は
絶縁性フィラーの1種又は複数種からなる混合/複合材
料や、各種セラミックス材と金属材との混合/複合材料
などが用いられる。例えば、上記各種セラミックス材と
しては、アルミナ、ジルコニア、珪素化合物、マグネシ
ウム化合物等が用いられる。耐熱性樹脂としては、ポリ
イミド樹脂、ポリアラミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リイミドアミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフェニレ
ンオキシド樹脂、ポリ−P−キシリレン樹脂等又はそれ
らの誘導体を含む材料が用いられる。導電性フィラー及
び導電材としては、C、Ni、Au、Ag、Fe、A
l、Ti、Pd、Ta、Cu、Co、Cr、Pt、M
o、Ru、W、Inなどの無機系材料、VO2、Ru
2O、TaN、SiC、ZrO2 、InO、Ta2N、
ZrN、NbN、VN、TiB2、ZrB2、HfB2
TaB2、MoB2、CrB2、B2C、MoB、ZrC、
VC、TiCなどの1種又はそれらの化合物や混合物か
らなる材料が用いられる。絶縁材料は、抵抗値制御や結
着のために用いられるものであり、上記各種セラミック
ス材と耐熱性樹脂より構成されているものが好ましい。
この層は単層に限らず、体積固有抵抗値を上記範囲(1
2〜104Ω・cm)の値に設定できれば、複層(4層
や5層など)でもよく、複層の場合には各種の層を組み
合せた複合層などであってもよい。
【0021】導電層としては、体積固有抵抗値が102
Ω・cm以下の導電性を有するもので一般的に金属材料
の薄膜が良好である。この層の厚みは5μm以下が良好
であり、あまり厚いと熱リークが生じ、反対にあまり薄
いと抵抗値が大きくなり好ましくない。導電層材料とし
ては、C、Ni、Au、Ag、Fe、Al、Ti、P
d、Ta、Cu、Co、Cr、Pt、Mo、Ru、W、
Inなどの無機系材料や、VO2、Ru2O、TaN、S
iC、ZrO2、InO、Ta2 N、ZrN、NbN、
VN、TiB2、ZrB2、HfB2、TaB2、Mo
2、CrB2、B2C、MoB、ZrC、VC、TiC
などが用いられる。
【0022】保護層としては、150°C以上の耐熱性
を有し、層厚みが12μm以下のものが良好であり、よ
り好ましくは層厚みが6μm以下のものである。保護層
材料としては、酸化珪素及びその化合物、窒化珪素や炭
化珪素及びその化合物、酸化チタンや窒化チタンや炭化
チタン及びそれらの化合物、タンタルセラミックス及び
それらの化合物、その他のセラミックスおよびその化合
物、シリコン樹脂、含フッ素樹脂及びそれら樹脂の変性
樹脂などが用いられ、この他にも以上の材料を複数種混
合した材料でもより効果がある。また、保護層は滑剤粉
体を分散して構成してもよく、この場合には耐磨耗性が
より改善される。滑剤粉体としては、カーボンブラック
材、グラファイト材、二酸化モリブデン材、酸化亜鉛
材、フッ素含有樹脂材、窒化ホウ素材、炭化珪素材、シ
リコーンオイル、酸化ボロン材、フッ化カルシウムなど
があり、これらを複数種混合した混合物であってもよ
い。
【0023】発熱受光素子の形状としては、短冊状又は
狭幅板状であり、素子の光照射部の逆側面(保護層又は
導電層近傍)の熱像が示される面部分が、光走査方向に
対してスリット状で横断面が凸状の形状となるように設
定することが好ましい。凸状態の高さは、10μmから
5mmの範囲が良好であり、これより低い範囲では効果
が顕著に出ず、またこの範囲より高いと形状の作成難易
度が高くコスト高になりやすい。また、この素子は円弧
状や楕円状の形状であり、この熱像発生面の垂線方向に
光走査線を設定した素子であってもよく、このときが最
も効率の高い条件となる。この素子の印字部は、光走査
方向が紙幅対応サイズからなるライン型が好ましい。印
字部のサイズは、光走査方向が最小で光走査幅あれば充
分であるが、余り広すぎると発熱受光素子の圧接効率が
低下し必要以上に圧接圧力を与えなければならなくなり
耐久性の低下を招く。これらの素子は、発生した熱画素
が印字記録される記録媒体に対して有効に熱伝達を行
い、また圧接荷重が有効に働くために熱像により印字記
録の画質欠陥が生じにくく、高解像度の画質再現を可能
にし、ハーフトーン再現においても精度向上を実現化さ
せる。
【0024】バイアス電圧を印加する装置としては、透
明導電層と導電層の間に電圧印加を行う装置であればよ
く、好ましくは直流電源が用いられる。この装置により
発熱受光素子にエネルギーの注入がなされる。この電圧
印加装置は、発熱受光素子が光照射を受けないときは大
きな電流を流さず電位を保つ程度の電流を流し、発熱受
光素子が光照射を受けると、光照射部において光導電層
の抵抗値が大幅に低下するために透明導電層と導電層の
間に大電流を流すという機能を持っている。これによ
り、光照射に応じたエネルギーのS/N比の高い熱像作
成を可能としている。
【0025】この発明装置の印字記録形態としては、イ
ンク媒体を用い、発熱受光素子をインク媒体を介在させ
て記録体に圧接し、その媒体のインク材を発熱受光素子
上の熱像より記録体に転移させて顕像化することにより
印字記録を行うものがある。その媒体のインク層は、熱
可塑性樹脂に色材を混合・分散させた組成物にて構成さ
れるか、或いは、昇華性染料を主成分とするものなどに
より構成される。また、その印字記録形態としては、感
熱性の記録体を用い、発熱受光素子を感熱性記録体に圧
接し、発熱受光素子上の熱像により感熱性記録体上に直
接顕像化することにより印字記録を行うものもある。
【0026】
【作用】この発明に係る熱印字記録装置の印字プロセス
の一例を以下に説明する。この熱印字記録装置の印字記
録動作は、受光発熱素子をインク媒体を介して記録体に
圧着し、透明導電層と導電層の間にバイアス電圧を印加
した状態で、受光発熱素子に対して透明支持体側から光
照射手段によって画像情報に応じた光を照射する。この
像露光により光導電層の抵抗値が大幅に低下し、露光部
の透明導電層から光導電層へ大きな電流が流れて露光部
直下の発熱層において電熱現象が発生し、これにより受
光発熱素子上(保護層側)に露光部に等しい熱像が形成
される。そして、この熱像がインク媒体のインク層上に
熱伝達し、そのインク層のインク材を熱像に忠実に熱溶
融して記録体上に転移させることにより、印字記録がな
される。
【0027】この際、光導電層の光照射時及び非光照射
時における体積固有抵抗値が特定されているため、光導
電層自体の発熱による熱的ダメージを受けにくく、より
高解像度の印字記録が確実にかつ安定してなされる。
【0028】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0029】実施例1 この実施例に係る熱印字記録装置1は、図2及び図3に
示すように、画像信号に応じてレーザー光を照射する光
照射手段2と、この光照射手段2によって光が照射され
た領域が選択的に発熱する受光発熱素子3と、この受光
発熱素子3をインクリボンフィルム4を介して記録用紙
5に圧接するプラテンロール6とで、その主要部が構成
されている。
【0030】上記光照射手段2は、図2及び図3に示す
ように、レーザー光LBを画像信号に応じて出射する半
導体レーザー7と、駆動モーター8によって回転駆動さ
れるポリゴンミラー9とで主に構成されており、半導体
レーザー7から出射されるレーザー光LBをポリゴンミ
ラー9で反射させると共に、このポリゴンミラー9によ
って反射させたレーザービームLBを図示しない結像レ
ンズを介して受光発熱素子3の長手方向に沿って走査露
光するようになっている。
【0031】上記受光発熱素子3は、図1に示すよう
に、レーザー光LBが照射される裏面側に透明基板10
を備えており、この透明基板10上には、透明導電層1
1と、光が照射された領域の抵抗値が低下する光導電層
12と、この光導電層12を通して流れる電流によって
発熱する発熱層13と、この発熱層13に通電するため
の導電層14と、受光発熱素子3の表面を保護する保護
層15とが、順次積層されて構成されている。また、上
記保護層15は、インクリボンフィルム4と接触する中
央部15aの厚さが凸状に厚く設定されている。さら
に、上記透明導電層11と導電層14との間には、バイ
アス電源16によって所定の直流のバイアス電圧が印加
されるようになっている。また、上記受光発熱素子3
は、図示例では、少なくとも記録用紙5の幅と同程度の
長さを有するロッド状に形成されている。
【0032】また、上記受光発熱素子3としては、図4
に示すようなものを用いても良い。この受光発熱素子3
は、図1に示すものと同様に、レーザー光LBが照射さ
れる裏面側に配置された透明基板10を備えているが、
この透明基板10は、平板状ではなく、インクリボンフ
ィルム4と接触効率を上げるためにその中央部10aが
台形状に厚く形成されている。そして、この透明基板1
0上には、図1に示す受光発熱素子3と同様に、透明導
電層11と、光が照射された領域の抵抗値が低下する光
導電層12と、この光導電層12を通して流れる電流に
よって発熱する発熱層13と、この発熱層13に通電す
るための導電層14と、発熱受光素子3の表面を保護す
る保護層15とが、順次積層されている。
【0033】さらに、上記受光発熱素子3の断面形状
は、上記のものに限定される訳ではなく、図5(a)〜
(d)に示すようなブロック型のもの、図6(a)〜
(e)に示すような円型のもの、図7(a)〜(d)に
示すような楕円型のものであっても良い。これらの受光
発熱素子3の断面形状は、当該受光発熱素子3を構成す
る透明基板10の他、透明導電層11や光導電層12等
のすべての構成要素を含むものであるが、これらの受光
発熱素子3を構成する要素のうち透明基板10が圧倒的
に厚く、他の要素は薄層状に形成されるものであるた
め、受光発熱素子3の断面形状は、主として透明基板1
0の断面形状によって決定される。
【0034】このように、受光発熱素子3の断面形状を
適宜選択することによって、当該受光発熱素子3への光
の良好な照射及び発熱領域の設定、受光発熱素子3とイ
ンクリボンフィルム4又は記録材との良好な接触、受光
発熱素子3の磨耗の低減等が可能となる。
【0035】上記の如く構成される受光発熱素子3は、
例えば、図8に示すように、受光発熱素子3の形状に応
じた開口部21を有するセラミック基材20に取付られ
ると共に、このセラミック基材20は、熱印字記録装置
1の金属フレーム22に取付られている。
【0036】また、上記インクリボンフィルム4は、記
録用紙5と同程度の幅を有する薄いフィルム状に形成さ
れており、未使用のインクリボンフィルムロール4a側
から使用済のインクリボンフィルムロール4b側へ巻き
取られるようになっている。
【0037】また、上記記録用紙5は、図示しない給紙
カセットから画像の印字タイミングに合わせて受光発熱
素子3とプラテンロール6との間に供給されるようにな
っている。
【0038】更に、上記プラテンロール6は、図示しな
い駆動手段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転
駆動されるようになっており、記録用紙5及びインクリ
ボンフィルム4を所定の印字速度に応じて搬送するため
のものである。
【0039】以上の構成において、この実施例に係る熱
印字記録装置の場合には、次のようにして画像の印字記
録が行われるようになっている。すなわち、図2及び図
3に示すように、まず、インクリボンフィルム4のイン
ク層面と記録用紙5をプラテンロール6によって加圧状
態で圧着させ、透明導電層11と導電層14の間にバイ
アス電源16によって所定の電圧を印加し、透明導電層
11側より光導電層12を有する受光発熱素子3に対し
てレーザー光LBを用いて画像照射を行う。この露光に
より光導電層12の抵抗値が大幅に低下し、露光部の透
光性の導電層11から光導電層12へ大きな電流が流れ
て露光部直下の発熱層13において電熱現象が発生し、
露光部に等しい熱像が受光発熱素子3上に形成される。
そして、この熱像がインクリボンフィルム4のインク層
上に熱伝達し、インク材を熱像に忠実に熱溶融させて記
録用紙5上に転写させることにより、記録用紙5上に印
字記録がなされる。
【0040】このように、上記熱印字記録装置1は、光
照射手段2によってレーザー光LBを画像信号に応じて
受光発熱素子3に照射し、この受光発熱素子3を光の照
射領域のみ選択的に発熱させることによって画像の印字
を行なうように構成されているので、印字記録される画
像としては、光照射手段2によって照射されるレーザー
光LBのビーム径に応じた解像度で画像の印字記録が可
能となるため、600DPI程度以上という高解像度の
印字記録が可能となる。また、上記熱印字記録装置1
は、受光発熱素子3がレーザー光の熱エネルギーによっ
て発熱するのではなく、レーザー光LBが照射された光
導電層12が導電化することによって発熱層13に選択
的に通電され、この発熱層13が発熱するものであるた
め、受光発熱素子3の発熱量が多く、インクリボンフィ
ルム4のインクを瞬時に記録用紙5上に溶融乃至昇華さ
せて転写して画像の印字記録を行なうことができるの
で、印字速度の高速化が可能となる。
【0041】実験例1 この実験例1では、まず、下記のような構成からなる受
光発熱素子3を製造した。すなわち、15mm厚の図6
(b)に示される形状と同形状の石英ガラス板10の表
面に、酸化インジウム/酸化スズ焼成ペレットを用いて
基板温度350°Cで真空度1.2×10-5Torrに
し、その真空系内に酸素を導入し分圧7×10-5Tor
rで真空蒸着薄膜形成法により着膜して、表面抵抗値
0.85Ω/□(表面抵抗値の単位はΩであるが、通常
の抵抗値と区別するために、以下Ω/□としてある)の
透明導電層11を形成した。
【0042】次いで、この透明導電層11上にプラズマ
スプレイ法により1.3μm厚のポリ−シリコン層を形
成した後、この層に対して不純物濃度が5×1017cm
-3になるようにAsイオンを注入し、Arレーザー光を
用いてアニーリング処理を行うことにより、非照射時の
体積固有抵抗値が5×105Ω・cmの光導電層12を
形成した。なお、この光導電層12の光照射時における
体積固有抵抗値は5×101Ω・cmであった。
【0043】次いで、この光導電層12上にSi02
Taの混合焼結のターゲットを用いて、基板温度300
°CでRFスパッタ法により1.1μm厚の発熱層13
を形成した。次に、この層13上に基板温度室温度でA
lを0.3μm厚にスパッタ薄膜形成法により着膜して
導電層14を形成した。この上にSiO2をEB真空着
膜法により着膜して5μm厚の保護層15を形成し、受
光発熱素子3とした。なお、保護層15の凸部形状はフ
ッ化水素溶液を用いてエッチングにより形成した。
【0044】次に、この受光発熱素子3を採用した図2
及び図3に示すようなレーザー光走査型の熱印字記録装
置1を用いて、印字実験を行った。この印字実験は、レ
ーザー光LBの光源として発振波長780μm、出力3
0mWのレーザーダイオードを用い、この光をポリゴン
ミラー9により光走査し、コピー用紙5とシアン色のイ
ンクリボンフィルム4を圧接した受光発熱素子3に光信
号入力した。そのとき、受光発熱素子3とインクリボン
フィルム4及びコピー用紙5とを250g/cmの圧力
条件で圧接させている。また、透明導電層11と導電層
14の間には20VのDC電圧を印加した。
【0045】この結果、コピー用紙5上にはシアン色の
光学濃度1.3の画像が得られた。また、その印字ドッ
トは800dpi相当の高解像度のものであり、印字プ
ロセス速度は20mm/sと高速印字速度であった。更
に、画像コントラストが良好であり、印字ミス(規定ド
ット径の40%以下の不良印字ドット)が殆どなかっ
た。
【0046】実験例2 この実験例2では、まず下記のような構成からなる受光
発熱素子3を製造した。すなわち、10mm厚の石英ガ
ラス板10を、フッ化水素溶液を用いてフォトリソ工程
によりエッチングして幅70μm、長さ220mm、高
さ60μmからなる図5(b)に示すような台形凸形状
にした。次に、台形凸形状の石英ガラス板10の表面
に、0.5μm厚のITO膜をスパッタリング法により
着膜して透明導電層11を形成した。次に、この導電層
11上に高周波スパッタリング法により2μm厚のポリ
−シリコン層を形成した後、この層に対して不純物濃度
が5×1018cm-3になるようにPイオンを注入し、A
rレーザー光を用いてアニーリング処理を行うことによ
り、非照射時の体積固有抵抗値が2×105Ω・cmの
光導電層12を形成した。なお、この光導電層12の光
照射時における体積固有抵抗値は2×101Ω・cmで
あった。
【0047】次いで、この層12の上にカーボンブラッ
ク粒子を17wt%分散したポリイミド樹脂を塗布して
乾燥させた後、330°Cで加熱硬化させて3.5μm
厚の発熱層13を形成した。次に、この発熱層13上
に、高周波スパッタリング法によりNi/Al合金材を
着膜して0.7μm厚の導電層14を形成した。最後
に、導電層14上に、ポリイミドの前駆体にテフロン粉
末とグラファイトを分散した分散溶液をデイッピング塗
布法により塗布した後に乾燥、硬化させて4.2μm厚
の保護層15を形成し、受光発熱素子3とした。
【0048】次に、この受光発熱素子3を採用した図2
及び図3に示すようなレーザー光走査型の熱印字記録装
置1を用いて、印字実験を行った。この印字実験は、プ
ラテンロール6としてゴム硬度35のゴム層を被覆した
ロールを用い、受光発熱素子3とインクリボンフィルム
4及びコピー用紙5との圧力条件を500g/cmと
し、また、透明導電層11と導電層14の間に24Vの
DCパルス電圧に印加した以外は実験例1と同じ条件下
で行った。
【0049】この結果、コピー用紙5上にはシアン色の
光学濃度1.5の画像が得られた。また、その印字ドッ
トは900dpi相当の高解像度のものであった。な
お、印字時のプロセス速度は15mm/sと高速印字速
度であった。更に、画像コントラストは良好であり、印
字ミス率(規定ドット径の40%以下の不良印字ドット
の発生率)は1%以下であった。
【0050】比較例1 実験例2の光導電層12に代えて体積固有抵抗値が暗時
で103Ω・cm、明時で101Ω・cmという光導電特
性を示す光導電材料にて新たな光導電層を形成した以外
は実験例2と同様の構成からなる受光発熱素子3を作製
した。この受光発熱素子3を用いて実験例2と同じ条件
で印字実験を行ったところ、光信号入力待機時において
その光導電層に発熱現象があらわれ、コピー用紙5上に
インクがかぶる傾向が認められた。
【0051】比較例2 実験例2の光導電層12におけるポリ−シリコン層にド
ーピングせずアニーリング処理のみを施し、体積固有抵
抗値が暗時で107Ω・cm、明時で103Ω・cmとい
う光導電層を形成した以外は実験例2と同様の構成から
なる受光発熱素子3を作製した。この受光発熱素子3を
用いて実験例2と同じ条件で印字実験を行ったところ、
光照射時には発熱層13だけでなく光導電層12部分も
発熱し、印字ミス率が10%になり、熱的ダメージを受
けたことが確認された。
【0052】実験例3 この実験例3では、まず下記のような構成からなる受光
発熱素子3を製造した。すなわち、幅3mmで150μ
m厚の短冊形状の石英ガラス板10の表面にITO焼成
ターゲットを用いて基板温度350°C、分圧3×10
-3TorrでArを導入してRFスパッタ薄膜形状法に
より着膜して表面抵抗値1.35Ω/□の透明導電層1
1を形成した。次いで、この層11の上に高周波スパッ
タリング法により1.6μm厚のポリ−シリコン層を形
成した後、この層に対して不純物濃度が1017cm-3
なるようにPイオンを注入し、エキシマーレーザー光を
用いてこの層の成膜工程途中で多重のアニーリング処理
を行うことにより、非照射時の体積固有抵抗値が3×1
5Ω・cmの光導電層12を形成した。なお、この光
導電層12の光照射時における体積固有抵抗値は3×1
1Ω・cmであった。
【0053】次いで、この光導電層12上にSi02
Taの混合焼結のターゲットを用いて、基板温度300
°CでRFスパッタ法により2.5μm厚の発熱層13
を形成した。更に、この膜13の表面に基板温度は室温
でAlを0.3μm厚にRFスパッタ薄膜形成法により
着膜して導電層14を形成し、続いてこの層上にSiO
2/炭化珪素粉体/グラファイト粉末を含有するペース
トをスクリーン印刷法により塗布し、熱処理して5μm
の保護層15を形成した。最後に、印字時の圧接によっ
ても十分な強度を有するように、図8に示すように、強
固な剛体フレーム22で補強し、受光発熱素子3を完成
させた。
【0054】次に、この受光発熱素子3を採用した図2
及び図3に示すようなレーザー光走査型の熱印字記録装
置1を用いて、印字実験を行った。この印字実験は、イ
ンクリボンとして黒色のものを使用し、レーザーダイオ
ードとして発振波長800nm、出力40mWのものを
使用し、また、プラテンロール6としてゴム硬度45の
ゴム層を被覆したロールを用い、受光発熱素子3とイン
クリボンフィルム4及びコピー用紙5との圧力条件を7
00g/cmとし、更に、透明導電層11と導電層14
の間に20VのDCパルス電圧に印加した以外は実験例
1と同じ条件下で行った。
【0055】この結果、コピー用紙5上には黒色の光学
濃度1.3の画像が得られた。また、その印字ドットは
25μm径(1000dpi相当)で良好なものであ
り、印字プロセス速度は20mm/sと高速印字速度で
あった。更に、画像コントラストは良好であり、印字ミ
ス率は1%以下であった。
【0056】
【発明の効果】この発明は、以上の構成よりなるもの
で、画像信号に応じた光を用いて受光発熱素子の光導電
層に光照射し、それにより光画像信号に応じた領域の受
光発熱素子の発熱層を選択的に発熱するため、高解像度
の印字記録が可能であり、しかも中間調の再現も良好に
行え、印字ドットの均一性が高く、高印字速度の印字特
性を得ることが可能となる。また、このような高解像度
で高速の印字は、光導電層の光導電特性を規定したこと
で光導電層がそれ自体の発熱による熱的ダメージや非光
照射時の蓄熱による熱的ダメージを受けにくくなるた
め、より確実にかつ安定してなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例(実施例1)に係る熱印
字記録装置の受光発熱素子を示す断面構成図である。
【図2】 実施例1に係る熱印字記録装置の全体構成を
示す斜視図である。
【図3】 実施例1に係る熱印字記録装置の全体構成を
示す断面図である。
【図4】 受光発熱素子の他の例を示す断面構成図であ
る。
【図5】 受光発熱素子の断面形状(ブロック型)の代
表例を示す断面図である。
【図6】 受光発熱素子の断面形状(円型)の代表例を
示す断面図である。
【図7】 受光発熱素子の断面形状(楕円型)の代表例
を示す断面図である。
【図8】 受光発熱素子の支持構造を示すもので、
(a)はその断面図、(b)はその正面図である。
【図9】 従来の熱印字記録装置を示す断面構成図であ
る。
【図10】 従来の他の熱印字記録装置を示す断面構成
図である。
【図11】 従来の他の熱印字記録装置を示す断面構成
図である。
【符号の説明】
1…熱印字記録装置、2…光照射手段、3…受光発熱素
子、10…透明支持体、11…透明導電層、12…光導
電層、13…発熱層、14…導電層、15…保護層、1
6…バイアス電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−11849(JP,A) 特開 昭62−53853(JP,A) 特開 平7−314744(JP,A) 特開 昭64−47561(JP,A) 特開 平4−14480(JP,A) 特開 平1−299056(JP,A) 特開 平6−11874(JP,A) 特開 平5−150209(JP,A) 特開 平1−31979(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/32 B41M 5/26 H04N 1/23 102

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に応じて光を照射する光照射手
    段と、この光照射手段によって光が照射された領域が選
    択的に発熱する受光発熱素子とを備え、 受光発熱素子は、透明支持体、透明導電層、光が照射さ
    れた領域の抵抗値が低下する光導電層、発熱層、導電層
    及び保護層をこの順に積層して構成され、 光導電層は、体積固有抵抗値が非光照射時には105Ω
    ・cm以上にかつ光照射時には102Ω・cm未満にな
    るように変化する光導電特性を有し、 上記受光発熱素子の透明導電層と導電層の間にバイアス
    電圧を印加した状態で該受光発熱素子の透明支持体側よ
    り光照射手段によって画像情報に応じた光を照射し、受
    光発熱素子によって光による画像を熱像に変換して画像
    の印字記録を行うことを特徴とする熱印字記録装置。
JP25397094A 1994-10-19 1994-10-19 熱印字記録装置 Expired - Fee Related JP3246228B2 (ja)

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