JP3245913B2 - 液体燃料供給装置とそれを用いた石油ファンヒータ - Google Patents
液体燃料供給装置とそれを用いた石油ファンヒータInfo
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は燃焼部に燃料を供給する
液体燃料供給装置と、その液体燃料供給装置を用いた石
油ファンヒータに関するものである。
液体燃料供給装置と、その液体燃料供給装置を用いた石
油ファンヒータに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の液体燃料供給装置は図６
に示すように液体燃料を保有するタンク３０上部に電磁
ポンプ３１を配設し、この電磁ポンプ３１でタンク３０
内の液体燃料を吸い上げ、送油パイプ３２を介して燃焼
部３３に供給し燃焼させるようになっている。
に示すように液体燃料を保有するタンク３０上部に電磁
ポンプ３１を配設し、この電磁ポンプ３１でタンク３０
内の液体燃料を吸い上げ、送油パイプ３２を介して燃焼
部３３に供給し燃焼させるようになっている。
【０００３】そしてその電磁ポンプは図８に示すように
プランジャ３４の上下動に応じて吐出弁３５と吸入弁３
６を駆動して、タンク３０から燃料を吸引し燃焼部３３
へ供給するようになっている。
プランジャ３４の上下動に応じて吐出弁３５と吸入弁３
６を駆動して、タンク３０から燃料を吸引し燃焼部３３
へ供給するようになっている。
【０００４】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では電磁ポンプ３１によって送油パイプ３２を
介し燃焼部３３に供給される液体燃料は、電磁ポンプ３
１の停止時においても送油パイプ３２やこれに接続され
ていて図７に示すような燃焼部３３の気化部３７内に臨
んでいるノズル３８等の温度上昇によって生じる膨張油
量分が、燃焼部３３に供給されてしまう。
来の構成では電磁ポンプ３１によって送油パイプ３２を
介し燃焼部３３に供給される液体燃料は、電磁ポンプ３
１の停止時においても送油パイプ３２やこれに接続され
ていて図７に示すような燃焼部３３の気化部３７内に臨
んでいるノズル３８等の温度上昇によって生じる膨張油
量分が、燃焼部３３に供給されてしまう。
【０００５】例えば燃焼時には、燃焼部３３近傍の送油
パイプ３２やノズル３８は高温雰囲気に臨んでいるが、
電磁ポンプ３１で吸い上げ供給されるタンク３０内の液
体燃料により、送油パイプ３２やノズル３８は冷却され
た状態となっている。とこらが、燃焼を停止して液体燃
料の供給を止めると、この液体燃料による冷却効果がな
くなり、送油パイプ３２やノズル３８内で液体燃料は急
激に温度上昇し、その膨張油量分が燃焼部３３に若干遅
れて供給される。その供給された膨張湯量分は、燃焼部
３３の気化部３７で気化され多量の未燃ガスやきつい臭
気、そしてタール生成などの原因となる。
パイプ３２やノズル３８は高温雰囲気に臨んでいるが、
電磁ポンプ３１で吸い上げ供給されるタンク３０内の液
体燃料により、送油パイプ３２やノズル３８は冷却され
た状態となっている。とこらが、燃焼を停止して液体燃
料の供給を止めると、この液体燃料による冷却効果がな
くなり、送油パイプ３２やノズル３８内で液体燃料は急
激に温度上昇し、その膨張油量分が燃焼部３３に若干遅
れて供給される。その供給された膨張湯量分は、燃焼部
３３の気化部３７で気化され多量の未燃ガスやきつい臭
気、そしてタール生成などの原因となる。
【０００６】また点火時においても同様で、送油パイプ
３２やノズル３８内の液体燃料が点火開始前の燃焼部３
３の温度上昇によって膨張し、燃焼部３３の気化部３７
で気化され多量の未燃ガスやきつい臭気そしてタール生
成などの原因となる。
３２やノズル３８内の液体燃料が点火開始前の燃焼部３
３の温度上昇によって膨張し、燃焼部３３の気化部３７
で気化され多量の未燃ガスやきつい臭気そしてタール生
成などの原因となる。
【０００７】この現象は電磁ポンプ停止直後の送油パイ
プ３２やノズル３８が最も温度上昇するときに顕著に現
れ、使用者に不快感を与える。
プ３２やノズル３８が最も温度上昇するときに顕著に現
れ、使用者に不快感を与える。
【０００８】本発明は上記課題を解決するもので、点火
前や消火後の不用な液体燃料の供給をなくして、臭気や
タール生成を低減させることを目的としたものである。
前や消火後の不用な液体燃料の供給をなくして、臭気や
タール生成を低減させることを目的としたものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、液体燃料を保有するタンクと、このタンクか
ら燃焼部へ燃料を供給する電磁ポンプと、前記電磁ポン
プの駆動を制御するポンプ駆動制御部と、前記ポンプ駆
動制御部に燃焼開始・停止の指令を出す燃焼制御部とを
備え、前記電磁ポンプは、ソレノイドと、ソレノイドへ
の通電ＯＮ／ＯＦＦによって往復動して燃料を吸引・吐
出するプランジャーと、プランジャーの一方向移動時に
開き、反対方向移動時に閉じる吐出弁とを備え、前記燃
焼制御部からの燃焼停止指令による燃料供給停止時に所
定時間、前記ソレノイドに通電され、この通電により一
時的に吐出弁を開く構成、あるいは、液体燃料を保有す
るタンクと、このタンクから燃焼部へ燃料を供給する電
磁ポンプと、前記気化部からの気化ガスを燃焼させる燃
焼部と、前記電磁ポンプの駆動を制御するポンプ駆動制
御部と、前記ポンプ駆動制御部に燃焼開始・停止の指令
を出すとともに、燃焼開始指令前に気化部を所定温度ま
で加熱するように制御する燃焼制御部とを備え、前記電
磁ポンプは、ソレノイドと、ソレノイドへの通電ＯＮ／
ＯＦＦによって往復動して燃料を吸引・吐出するプラン
ジャーと、プランジャーの一方向移動時に開き、反対方
向移動時に閉じる吐出弁とを備え、前記燃焼制御部から
の燃焼開始及び停止指令による燃料供給停止時に所定時
間、前記ソレノイドに通電を行い、この通電により一時
的に吐出弁を開く構成としてある。
するため、液体燃料を保有するタンクと、このタンクか
ら燃焼部へ燃料を供給する電磁ポンプと、前記電磁ポン
プの駆動を制御するポンプ駆動制御部と、前記ポンプ駆
動制御部に燃焼開始・停止の指令を出す燃焼制御部とを
備え、前記電磁ポンプは、ソレノイドと、ソレノイドへ
の通電ＯＮ／ＯＦＦによって往復動して燃料を吸引・吐
出するプランジャーと、プランジャーの一方向移動時に
開き、反対方向移動時に閉じる吐出弁とを備え、前記燃
焼制御部からの燃焼停止指令による燃料供給停止時に所
定時間、前記ソレノイドに通電され、この通電により一
時的に吐出弁を開く構成、あるいは、液体燃料を保有す
るタンクと、このタンクから燃焼部へ燃料を供給する電
磁ポンプと、前記気化部からの気化ガスを燃焼させる燃
焼部と、前記電磁ポンプの駆動を制御するポンプ駆動制
御部と、前記ポンプ駆動制御部に燃焼開始・停止の指令
を出すとともに、燃焼開始指令前に気化部を所定温度ま
で加熱するように制御する燃焼制御部とを備え、前記電
磁ポンプは、ソレノイドと、ソレノイドへの通電ＯＮ／
ＯＦＦによって往復動して燃料を吸引・吐出するプラン
ジャーと、プランジャーの一方向移動時に開き、反対方
向移動時に閉じる吐出弁とを備え、前記燃焼制御部から
の燃焼開始及び停止指令による燃料供給停止時に所定時
間、前記ソレノイドに通電を行い、この通電により一時
的に吐出弁を開く構成としてある。
【００１０】
【作用】本発明は上記構成によって、点火時あるいは消
火時に送油パイプやノズルの温度上昇によって生じる液
体燃料の膨張油量分は、電磁ポンプ内の吐出弁の開成に
よって電磁ポンプあるいはタンク内に回収され、不用な
液体燃料は燃焼部に供給されなくなり、膨張油量分が燃
焼部で気化されて生じる多量の未燃ガスの発生やきつい
臭気そしてタールを生成するなどの問題を生じなくな
る。
火時に送油パイプやノズルの温度上昇によって生じる液
体燃料の膨張油量分は、電磁ポンプ内の吐出弁の開成に
よって電磁ポンプあるいはタンク内に回収され、不用な
液体燃料は燃焼部に供給されなくなり、膨張油量分が燃
焼部で気化されて生じる多量の未燃ガスの発生やきつい
臭気そしてタールを生成するなどの問題を生じなくな
る。
【００１１】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基づいて説
明する。まず図２において、１は本体ケース、２は本体
ケース１の側部に配設した液体燃料を保有するタンク
で、その上部に着脱自在なカートリッジタンク３が配設
してある。４はタンク２の上面に配設した電磁ポンプ、
６はこの電磁ポンプ４によって吸い上げ送油パイプ５を
介して供給される液体燃料を気化して燃焼させる燃焼部
で、図７に示す従来と同様の構成となっており、その周
囲には燃焼排ガスを上方へ導く燃焼筒７が設けてある。
９は上記燃焼筒７を覆い後方へ配設した対流用送風機８
からの室内空気流と上述の燃焼排ガスを混合して温風に
するダクトである。
明する。まず図２において、１は本体ケース、２は本体
ケース１の側部に配設した液体燃料を保有するタンク
で、その上部に着脱自在なカートリッジタンク３が配設
してある。４はタンク２の上面に配設した電磁ポンプ、
６はこの電磁ポンプ４によって吸い上げ送油パイプ５を
介して供給される液体燃料を気化して燃焼させる燃焼部
で、図７に示す従来と同様の構成となっており、その周
囲には燃焼排ガスを上方へ導く燃焼筒７が設けてある。
９は上記燃焼筒７を覆い後方へ配設した対流用送風機８
からの室内空気流と上述の燃焼排ガスを混合して温風に
するダクトである。
【００１２】次に液体燃料を供給する電磁ポンプについ
て説明すると、図１において、１０は上記電磁ポンプ４
内に液体燃料の流通経路を形成している管柱で、その先
端に送油パイプ５を結合する吐出結合部１１が接続され
ている。１２は上記吐出結合部１１内に設けた吐出弁座
で、吐出口１２ａを有する。１３はこの吐出口１２ａを
開閉する吐出弁で、磁性体で形成してあり、液体燃料の
吐出時に開き、吸入時に吐出バネ１４で閉じる。
て説明すると、図１において、１０は上記電磁ポンプ４
内に液体燃料の流通経路を形成している管柱で、その先
端に送油パイプ５を結合する吐出結合部１１が接続され
ている。１２は上記吐出結合部１１内に設けた吐出弁座
で、吐出口１２ａを有する。１３はこの吐出口１２ａを
開閉する吐出弁で、磁性体で形成してあり、液体燃料の
吐出時に開き、吸入時に吐出バネ１４で閉じる。
【００１３】１５は上記吐出弁座１２の下部に位置する
プランジャーで、上下動し、下方に行くときに吸入弁１
６を開いて吐出弁座１２との間に液体燃料を吸入し、上
方へ行くときに吸入バネ１７で吸入弁１６を閉じて液体
燃料を上方へ押し上げる吸入弁部１８をその中に有して
おり、バネ１９、２０で支えられている。２１は上記管
柱１０の下端に配設した吸入パイプで、その下端にゴミ
などを濾過して中に入らないようにする網状のフィルタ
ー２２を装着してある。２３は上記管柱１０の周囲に配
設したソレノイドで、吐出弁１３を開成させ且つプラン
ジャー１５を上下動させるもので、上記管柱１０との間
にはソレノイド２３からの磁力線を伝え吐出弁１３を上
方へ引き上げる上磁路２４とプランジャー部１５を上方
へ引き上げる中磁路２５と、その下部に離れて磁力線を
伝える下磁路２６を配設している。
プランジャーで、上下動し、下方に行くときに吸入弁１
６を開いて吐出弁座１２との間に液体燃料を吸入し、上
方へ行くときに吸入バネ１７で吸入弁１６を閉じて液体
燃料を上方へ押し上げる吸入弁部１８をその中に有して
おり、バネ１９、２０で支えられている。２１は上記管
柱１０の下端に配設した吸入パイプで、その下端にゴミ
などを濾過して中に入らないようにする網状のフィルタ
ー２２を装着してある。２３は上記管柱１０の周囲に配
設したソレノイドで、吐出弁１３を開成させ且つプラン
ジャー１５を上下動させるもので、上記管柱１０との間
にはソレノイド２３からの磁力線を伝え吐出弁１３を上
方へ引き上げる上磁路２４とプランジャー部１５を上方
へ引き上げる中磁路２５と、その下部に離れて磁力線を
伝える下磁路２６を配設している。
【００１４】２７は上記ソレノイド２３への通電を制御
するポンプ駆動制御部で、図３に示すように燃焼制御部
２８からの出力を受けて動作するようになっている。な
お、この燃焼制御部２８は運転スイッチ２９からの運転
開始指令に基づいて動作し、予め定められたプログラム
にしたがってポンプ駆動制御部２７へ燃焼開始指令を出
し、燃焼を開始させるようになっている。
するポンプ駆動制御部で、図３に示すように燃焼制御部
２８からの出力を受けて動作するようになっている。な
お、この燃焼制御部２８は運転スイッチ２９からの運転
開始指令に基づいて動作し、予め定められたプログラム
にしたがってポンプ駆動制御部２７へ燃焼開始指令を出
し、燃焼を開始させるようになっている。
【００１５】上記構成において、まず燃料はカートリッ
ジタンク３よりタンク２内に一定油面高さを保つように
供給され、そのタンク２から電磁ポンプ４によって送油
パイプ５を介して燃焼部６へ吸い上げ供給される。そし
て燃焼部６で燃焼され、その燃焼排ガスは燃焼筒７上方
へ流れていき、ダクト９で対流用送風機８からの室内空
気流と混合され、温風として排出され暖房に利用され
る。
ジタンク３よりタンク２内に一定油面高さを保つように
供給され、そのタンク２から電磁ポンプ４によって送油
パイプ５を介して燃焼部６へ吸い上げ供給される。そし
て燃焼部６で燃焼され、その燃焼排ガスは燃焼筒７上方
へ流れていき、ダクト９で対流用送風機８からの室内空
気流と混合され、温風として排出され暖房に利用され
る。
【００１６】次に液体燃料の供給について説明すると、
燃焼制御部２８から燃焼開始指令が出されると図４のフ
ローチャートに示すようにソレノイド２３に通電し、こ
れを駆動して燃焼を開始させる。すなわち、ソレノイド
２３に通電すると、ソレノイド２３から上磁路２４を介
して吐出弁１３、中磁路２５、プランジャー１５、下磁
路２６そしてソレノイド２３へという磁界を生じ、吐出
弁１３は上昇して開成しプランジャー１５は上方へ引き
上げられる。このとき吸入弁１６は閉じられ、吐出弁座
１２とプランジャー１５の間の空間にある液体燃料は吐
出弁座１２の吐出口１２ａを介して吐出結合部１１に結
合した送油パイプ５へ吐出する。またソレノイド２３の
通電を停止すると、吐出弁１３はバネ１４で閉じ、プラ
ンジャー１５はバネ１９、２０によって元の位置へ下が
る。このとき吸入弁１６は開かれ、吐出弁座１２とプラ
ンジャー１５の間に下方の吸入パイプ２１を介して液体
燃料を吸引する。そしてこのソレノイド２３へのＯＮ／
ＯＦＦの通電の繰り返しでタンク２内の液体燃料は、フ
ィルター２２を通過して吸入パイプ２１から吸い込ま
れ、送油パイプ５を介して燃焼部６に供給される。
燃焼制御部２８から燃焼開始指令が出されると図４のフ
ローチャートに示すようにソレノイド２３に通電し、こ
れを駆動して燃焼を開始させる。すなわち、ソレノイド
２３に通電すると、ソレノイド２３から上磁路２４を介
して吐出弁１３、中磁路２５、プランジャー１５、下磁
路２６そしてソレノイド２３へという磁界を生じ、吐出
弁１３は上昇して開成しプランジャー１５は上方へ引き
上げられる。このとき吸入弁１６は閉じられ、吐出弁座
１２とプランジャー１５の間の空間にある液体燃料は吐
出弁座１２の吐出口１２ａを介して吐出結合部１１に結
合した送油パイプ５へ吐出する。またソレノイド２３の
通電を停止すると、吐出弁１３はバネ１４で閉じ、プラ
ンジャー１５はバネ１９、２０によって元の位置へ下が
る。このとき吸入弁１６は開かれ、吐出弁座１２とプラ
ンジャー１５の間に下方の吸入パイプ２１を介して液体
燃料を吸引する。そしてこのソレノイド２３へのＯＮ／
ＯＦＦの通電の繰り返しでタンク２内の液体燃料は、フ
ィルター２２を通過して吸入パイプ２１から吸い込ま
れ、送油パイプ５を介して燃焼部６に供給される。
【００１７】次に燃焼停止の指令があると、ソレノイド
２３へ通電した状態で所定時間（数秒間）保持し吐出弁
１３を開成しプランジャーを引き上げたままとする。す
なわちプランジャー１５は引き上げられたままとなるの
で液体燃料の吐出は停止し、吐出弁１３は開成したまま
所定時間保持され、その間サイホンの原理で送油パイプ
５の先端よりタンク２内の液体燃料の油面落差分だけ液
体燃料はリターンされ、送油パイプ５内の液体燃料を膨
張油量以上に電磁ポンプ４あるいはタンク２内にリター
ンさせる。そして所定時間過ぎると通電を停止する。こ
れによりプランジャー１５は基の位置に下がると同時
に、吐出弁１３も閉じ、吐出口１２ａを介して送油パイ
プ５内の液体燃料は更に吸引されリターンされる。
２３へ通電した状態で所定時間（数秒間）保持し吐出弁
１３を開成しプランジャーを引き上げたままとする。す
なわちプランジャー１５は引き上げられたままとなるの
で液体燃料の吐出は停止し、吐出弁１３は開成したまま
所定時間保持され、その間サイホンの原理で送油パイプ
５の先端よりタンク２内の液体燃料の油面落差分だけ液
体燃料はリターンされ、送油パイプ５内の液体燃料を膨
張油量以上に電磁ポンプ４あるいはタンク２内にリター
ンさせる。そして所定時間過ぎると通電を停止する。こ
れによりプランジャー１５は基の位置に下がると同時
に、吐出弁１３も閉じ、吐出口１２ａを介して送油パイ
プ５内の液体燃料は更に吸引されリターンされる。
【００１８】したがって、燃焼停止時に送油パイプ５や
ノズルの温度上昇によって生じる液体燃料の膨張油量分
が燃焼部６に供給されることがなくなり、多量の未燃ガ
スの発生やきつい臭気そしてタール生成などの不良を低
減することができ、長期に渡って良好な燃焼を行わせる
ことができる。
ノズルの温度上昇によって生じる液体燃料の膨張油量分
が燃焼部６に供給されることがなくなり、多量の未燃ガ
スの発生やきつい臭気そしてタール生成などの不良を低
減することができ、長期に渡って良好な燃焼を行わせる
ことができる。
【００１９】図５は点火時における課題を解決するもの
で、構成的にはすでに説明したものと同じであるが、燃
焼制御部２８及びポンプ駆動制御部２７の動作が異なる
ので同図のフローチャートを用いて説明する。
で、構成的にはすでに説明したものと同じであるが、燃
焼制御部２８及びポンプ駆動制御部２７の動作が異なる
ので同図のフローチャートを用いて説明する。
【００２０】まず燃焼開始指令が発せられると燃焼制御
部２８はこれをポンプ駆動制御部２７へ出し、ポンプ駆
動制御部２７はソレノイド２３へ所定時間（数秒間）通
電し吐出弁１３を開く。その後燃焼制御部２８は気化部
の加熱を開始し、気化部が所定温度に達するとソレノイ
ド２３にＯＮ／ＯＦＦの通電を繰り返して燃焼を開始さ
せる。
部２８はこれをポンプ駆動制御部２７へ出し、ポンプ駆
動制御部２７はソレノイド２３へ所定時間（数秒間）通
電し吐出弁１３を開く。その後燃焼制御部２８は気化部
の加熱を開始し、気化部が所定温度に達するとソレノイ
ド２３にＯＮ／ＯＦＦの通電を繰り返して燃焼を開始さ
せる。
【００２１】ここで気化部の温度上昇とともに送油パイ
プ５やノズルが温度上昇してもこのノズル等の内部の燃
料は先に説明した例と同様電磁ポンプ４やタンク２内に
リターンしているので燃焼部６へ膨出することがなく、
多量の未燃ガスの発生やきつい臭気そしてタール生成な
どの不良を低減することができ、長期に渡って良好な燃
焼を行わせることができる。
プ５やノズルが温度上昇してもこのノズル等の内部の燃
料は先に説明した例と同様電磁ポンプ４やタンク２内に
リターンしているので燃焼部６へ膨出することがなく、
多量の未燃ガスの発生やきつい臭気そしてタール生成な
どの不良を低減することができ、長期に渡って良好な燃
焼を行わせることができる。
【００２２】なお上記説明では点火時ならびに消火時の
課題をそれぞれ別々に解決するだけのものを例にした
が、これらを組み合わせて点火、消火両方の課題を同時
に解決するようにしてもよく、またその他の構成も本発
明の目的を達成する範囲内であればどの様に構成しても
よいものである。
課題をそれぞれ別々に解決するだけのものを例にした
が、これらを組み合わせて点火、消火両方の課題を同時
に解決するようにしてもよく、またその他の構成も本発
明の目的を達成する範囲内であればどの様に構成しても
よいものである。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように本発明の液体燃料供
給装置とそれを用いた石油ファンヒータは、電磁ポンプ
の吐出弁を利用した簡単な構成によって、点火時あるい
は消火時に送油パイプ内等の液体燃料を電磁ポンプ内あ
るいはタンク内に回収し、点火前や消火後の電磁ポンプ
停止時の送油パイプやノズルの温度上昇によって生じる
燃焼部への不要な液体燃料の供給をなくし、その不要な
液体燃料の膨張油量分が燃焼部で気化されて生じる多量
の未燃ガスの発生やきつい臭気など使用者に与える不快
感を低減することができ、しかもタールの生成も低減し
て長期に渡って良好な燃焼を行わせることができるよう
になる。
給装置とそれを用いた石油ファンヒータは、電磁ポンプ
の吐出弁を利用した簡単な構成によって、点火時あるい
は消火時に送油パイプ内等の液体燃料を電磁ポンプ内あ
るいはタンク内に回収し、点火前や消火後の電磁ポンプ
停止時の送油パイプやノズルの温度上昇によって生じる
燃焼部への不要な液体燃料の供給をなくし、その不要な
液体燃料の膨張油量分が燃焼部で気化されて生じる多量
の未燃ガスの発生やきつい臭気など使用者に与える不快
感を低減することができ、しかもタールの生成も低減し
て長期に渡って良好な燃焼を行わせることができるよう
になる。
【図１】本発明の一実施例における液体燃料供給装置と
その主要部をなす電磁ポンプの要部断面図
その主要部をなす電磁ポンプの要部断面図
【図２】同装置を用いた温風暖房機の要部断面図
【図３】同装置の制御部を示すブロック図
【図４】同制御部の動作を示すフローチャート
【図５】同制御部の他の例における動作を示すフローチ
ャート
ャート
【図６】従来の燃料供給装置を用いた温風暖房機の要部
断面図
断面図
【図７】従来ならびに本発明にかかる燃焼部の断面図
【図８】従来の電磁ポンプの断面図
２ タンク ４ 電磁ポンプ ５ 送油パイプ ６ 燃焼部 １０ 管柱 １３ 吐出弁 １５ プランジャー １６ 吸入弁 ２１ 吸入パイプ ２３ ソレノイド ２４ 上磁路 ２５ 中磁路 ２６ 下磁路 ２７ ポンプ駆動制御部 ２８ 燃焼制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F23K 5/00 - 5/22 F23N 1/00 F04B 17/00 - 19/24
Claims (3)
- 【請求項１】 液体燃料を保有するタンクと、このタン
クから燃焼部へ燃料を供給する電磁ポンプと、前記電磁
ポンプの駆動を制御するポンプ駆動制御部と、前記ポン
プ駆動制御部に燃焼開始・停止の指令を出す燃焼制御部
とを備え、前記電磁ポンプは、ソレノイドと、ソレノイ
ドへの通電ＯＮ／ＯＦＦによって往復動して燃料を吸引
・吐出するプランジャーと、プランジャーの一方向移動
時に開き、反対方向移動時に閉じる吐出弁とを備え、前
記燃焼制御部からの燃焼停止指令による燃料供給停止時
に所定時間、前記ソレノイドに通電され、この通電によ
り一時的に吐出弁を開く構成とした液体燃料供給装置。 - 【請求項２】 液体燃料を保有するタンクと、このタン
クから燃焼部へ燃料を供給する電磁ポンプと、前記気化
部からの気化ガスを燃焼させる燃焼部と、前記電磁ポン
プの駆動を制御するポンプ駆動制御部と、前記ポンプ駆
動制御部に燃焼開始・停止の指令を出すとともに、燃焼
開始指令前に気化部を所定温度まで加熱するように制御
する燃焼制御部とを備え、前記電磁ポンプは、ソレノイ
ドと、ソレノイドへの通電ＯＮ／ＯＦＦによって往復動
して燃料を吸引・吐出するプランジャーと、プランジャ
ーの一方向移動時に開き、反対方向移動時に閉じる吐出
弁とを備え、前記燃焼制御部からの燃焼開始及び停止指
令による燃料供給停止時に所定時間、前記ソレノイドに
通電され、この通電により一時的に吐出弁を開く構成と
した液体燃料供給装置。 - 【請求項３】 請求項１又は２記載の液体燃料供給装置
を用いた石油ファンヒータ。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32549991A JP3245913B2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 液体燃料供給装置とそれを用いた石油ファンヒータ |
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Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP32549991A JP3245913B2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 液体燃料供給装置とそれを用いた石油ファンヒータ |
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Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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1991
- 1991-12-10 JP JP32549991A patent/JP3245913B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05157219A (ja) | 1993-06-22 |
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