JP3245778U - 位置出し機能付きエルボ - Google Patents

Abstract

【課題】 対象物への装着姿勢の位置出しを容易にでき、作業時間を短縮できる位置出し機能付きエルボを提供する。
【解決手段】 液体収容体の外側壁面に形成され液体収容体内に達する装着穴に装着されるエルボであって、装着穴に装着される側の開口部を囲む肉厚部は、断面リング状の外周部と、当該外周部の内側に位置し装着穴に向けて突き出た内周部とを備え、装着穴に装着された状態で、内周部が前記装着穴の内部に位置する。内周部は、装着穴に装着された状態で当該装着穴に形成された第１の位置合わせ部と係合して位置合わせ機能を発揮する第２の位置合わせ部を有している。
【選択図】図１

Description

本考案は位置出し機能付きエルボに関するものである。

液体を配管を通して圧送する際、液体の流れの方向を変えるのに、一般的に、向きの異なる配管同士を連結するための曲率半径を有する継手（エルボ管）が用いられる。
曲率半径（カーブ）を有するエルボ管を用いることにより、配管を通過する液体をエルボ管内で滑らかに流れの方向を変えることができる。
このようなエルボは、タンクの外壁に形成された装着部（開口部）に装着され、タンクから液体を流出する場合にも使用される。
このような用途において、予め決められた姿勢で位置出ししてエルボをタンクに装着しないと、タンクからエルボに液体を流出させる効率が悪くなる。
従来では、所定の治具を使って、エルボの姿勢を調整していた。

しかしながら、このような治具を使うには経験が必要であり、作業ができる人材が限られてしまうという問題、並び作業時間が長くなるという問題がある。

本考案は、上述した従来の課題を解決するために、対象物への装着姿勢の位置出しを容易にでき、作業時間を短縮できる位置出し機能付きエルボを提供することを目的とする。

本考案は、液体収容体の外側壁面に形成され前記液体収容体内に達する装着穴に装着されるエルボであって、前記装着穴に装着される側の開口部を囲む肉厚部は、断面リング状の外周部と、当該外周部の内側に位置し前記装着穴に向けて突き出た内周部とを備え、前記装着穴に装着された状態で、前記内周部が前記装着穴の内部に位置し、前記内周部は、前記装着穴に装着された状態で当該装着穴に形成された第１の位置合わせ部と係合して位置合わせ機能を発揮する第２の位置合わせ部を有している。

好適には、前記第２の位置合わせ部は、前記内周部のリング状の端面と前記装着穴に向けた方向の位置が同じであり、前記内周部から前記外周部に向けて凸状になっている。

好適には、前記第２の位置合わせ部は、前記内周部のリング状の端面に対して前記装着穴から離れる向きに凹状になっている。

本考案によれば、対象物への装着姿勢の位置出しを容易にでき、作業時間を短縮できる位置出し機能付きエルボを提供することができる。

図１は、本考案の第１実施形態に係る位置出し機能付きエルボ１１を説明するための図である。 図２は、本考案の第２実施形態に係る位置出し機能付きエルボ１１１を説明するための図である。 図３は、図２に示す位置出し機能付きエルボ１１１を液体収容体１３３に装着した状態を説明するための図である。 図４は、図２に示す位置出し機能付きエルボ１１を液体収容体１３３に装着した状態を液体収容体３３の内側から見た場合を説明するための図である。

以下、本考案の実施形態に係る位置出し機能付きエルボについて説明する。
＜第１実施形態＞
図１は、本考案の第１実施形態に係る位置出し機能付きエルボ１１を説明するための図である。

図１に示す位置出し機能付きエルボ１１は、タンク等の液体収容体３３の外側壁面に形成された装着穴３１に固定される。
装着穴３１は、液体収容体３３内に達しており、液体収容体３３に収容された液体を流出する。

位置出し機能付きエルボ１１は、液体収容体３３の装着穴３１への装着時に垂直方向に延びる第１の管部１３と、水平方向に延びる第２の管部１５と、その間に位置する屈曲部１７とを有している。
第２の管部１５の装着穴３１に装着される側の端部には開口部２１がある。
第２の管部１５は、断面リング状の肉厚部２３によって形成されている。
肉厚部２３は、断面リング状の外周部２５と、当該外周部２５の内側に位置し装着穴３１に向けて突き出た内周部２７とで形成されている。

内周部２７は、第２の管部１５が装着穴３１に装着された状態で、装着穴３１の内部に位置する。
内周部２７には、外周部２５に向けて突き出た第２の位置合わせ部４２が形成されている。
第２の位置合わせ部４２は、第２の管部１５が装着穴３１に装着された状態で、装着穴３１に形成された第１の位置合わせ部４１と係合して位置合わせ機能を有している。

第２の位置合わせ部４２は、内周部２７のリング状の端面と装着穴３１に向けた方向の位置が同じであり、内周部２７から外周部２５に向けて凸状になっている。
液体収容体３３の第１の位置合わせ部４１及び位置出し機能付きエルボ１１の第２の位置合わせ部４２は、位置出し機能付きエルボ１１を液体収容体３３の装着穴３１に装着した状態で、第１の管部１３が垂直になるように形成されている。

作業者は、液体収容体３３に位置出し機能付きエルボ１１を装着する際に、第２の管部１５の端面に形成された第２の位置合わせ部４２と、液体収容体３３の装着穴３１に形成された第１の位置合わせ部４１とを目視し、第２の位置合わせ部４２が第１の位置合わせ部４１と係合するように、位置出し機能付きエルボ１１を液体収容体３３に装着する。
そして、位置出し機能付きエルボ１１が装着穴３１に固定するように溶接を行う。
これにより、位置出し機能付きエルボ１１の第２の管部１５が垂直になるように液体収容体３３に固定できる。

＜第２実施形態＞
図２は、本考案の第２実施形態に係る位置出し機能付きエルボ１１１を説明するための図である。
図３は、図２に示す位置出し機能付きエルボ１１１を液体収容体１３３に装着した状態を説明するための図である。
図４は、図２に示す位置出し機能付きエルボ１１を液体収容体１３３に装着した状態を液体収容体３３の内側から見た場合を説明するための図である。

本実施形態では、第１実施形態と同様に、位置出し機能付きエルボ１１１を液体収容体１３３に装着するが第１の位置合わせ部１４１及び第２の位置合わせ部１４２の形状が第１実施形態と異なる。

図２～図４に示すように、本実施形態の第２の位置合わせ部１４２は、内周部１２７のリング状の端面に対して装着穴１３１から離れる向きに凹状になっている。
また、図３に示すように、装着穴１３１の第１の位置合わせ部１４１は、開口部の中心に向けて凸状になっている。

液体収容体３３の第１の位置合わせ部１４１及び位置出し機能付きエルボ１１１の第２の位置合わせ部１４２は、位置出し機能付きエルボ１１１を液体収容体１３３の装着穴１３１に装着した状態で、第１の管部１１３が垂直になるように形成されている。

作業者は、液体収容体１３３に位置出し機能付きエルボ１１１を装着する際に、第２の管部１１５の端面に形成された第２の位置合わせ部１４２と、液体収容体１３３の装着穴１３１に形成された第１の位置合わせ部１４１とを目視し、第２の位置合わせ部１４２が第１の位置合わせ部１４１と係合するように、位置出し機能付きエルボ１１１を液体収容体１３３に装着する。
そして、位置出し機能付きエルボ１１１が装着穴１３１に固定するように溶接を行う。
これにより、位置出し機能付きエルボ１１１の第２の管部１１５が垂直になるように液体収容体１３３に固定できる。

本考案は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本考案の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
上述した位置出し機能付きエルボ１１、１１１の形状は、請求項に記載した考案の範囲において任意であり、上述したものに限定されない。

本考案は、位置出し機能付きエルボに適用可能である。

１１…位置出し機能付きエルボ
１３…第１の管部
１５…第２の管部
１７…屈曲部
２１…開口部
２５…外周部
２７…内周部
３１…装着穴
３３…液体収容体
４１…第１の位置合わせ部
４２…第２の位置合わせ部

Claims (3)

1. 液体収容体の外側壁面に形成され前記液体収容体内に達する装着穴に装着されるエルボであって、
   前記装着穴に装着される側の開口部を囲む肉厚部は、
   断面リング状の外周部と、当該外周部の内側に位置し前記装着穴に向けて突き出た内周部とを備え、
   前記装着穴に装着された状態で、前記内周部が前記装着穴の内部に位置し、
   前記内周部は、前記装着穴に装着された状態で当該装着穴に形成された第１の位置合わせ部と係合して位置合わせ機能を発揮する第２の位置合わせ部を有している
   位置出し機能付きエルボ。
2. 前記第２の位置合わせ部は、前記内周部のリング状の端面と前記装着穴に向けた方向の位置が同じであり、前記内周部から前記外周部に向けて凸状になっている、
   請求項１に記載の位置出し機能付きエルボ。
3. 前記第２の位置合わせ部は、前記内周部のリング状の端面に対して前記装着穴から離れる向きに凹状になっている、
   請求項１に記載の位置出し機能付きエルボ。