JP3245598U - 集合住宅の部屋構造 - Google Patents

集合住宅の部屋構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3245598U
JP3245598U JP2023004432U JP2023004432U JP3245598U JP 3245598 U JP3245598 U JP 3245598U JP 2023004432 U JP2023004432 U JP 2023004432U JP 2023004432 U JP2023004432 U JP 2023004432U JP 3245598 U JP3245598 U JP 3245598U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
room
bathroom
entrance
powder
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023004432U
Other languages
English (en)
Inventor
真由 春原
Original Assignee
株式会社中央住宅
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社中央住宅 filed Critical 株式会社中央住宅
Priority to JP2023004432U priority Critical patent/JP3245598U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3245598U publication Critical patent/JP3245598U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Abstract

【課題】外出時や帰宅時における準備およびそのための移動動作が効率的に行える集合住宅の部屋構造を提供する。【解決手段】浴室35と居室39とを結び、浴室側出入口45と居室側出入口49とが対向配置されるパウダールーム13を有する集合住宅の部屋構造であって、パウダールーム13は、浴室側出入口45を正面に見てパウダールーム空間55を挟む一側に、洗面化粧台67とカウンター69とが並設され、浴室側出入口45を正面に見てパウダールーム空間55を挟む他側に、ハンガー用のパイプ71を他側壁面に沿って備えるクローゼット空間73が設けられ、洗面化粧台67とカウンター69を並設した一側壁面に、洗面化粧台67とカウンター69とに渡って連続する棚を備えるキャビネット77が設けられ、棚の前面には、洗面化粧台67とカウンター69とにスライド移動自在な鏡が設けられる。【選択図】図1

Description

本考案は、集合住宅の部屋構造に関する。
一般的に、単身者向けの1LDKを中心としたマンションなど集合住宅内の居住空間は、洋室、リビング室、ダイニング室、キッチン室、洗面化粧室等により区画されているものが多い。一方、生活の中での作業、例えば、洗濯等の負担が軽減される建築物が提案されている(特許文献1等参照)。この建築物は、洗濯に関する作業を実施する作業室と、作業室と繋がる洗面室および収納スペースとを備え、洗面室、作業室、および、収納スペースは動線が実質的に直線となるように構成される。
特開2020-105699号公報
しかしながら、玄関ホールや玄関ロビーと洗面化粧室とは、キッチン室やリビング室を介して居室へ行き来する必要がある区画となっていることが多い。つまり居室の位置は、玄関ホールや玄関ロビーに対してもっとも離れて配置されるような区画である。このため、朝の身支度時や帰宅後では、キッチン室やリビング室を経由する分、洗面化粧室や着替えを行う居室と、玄関ホールや玄関ロビーまでの動線が長くなり、不便である。
本考案は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、外出時や帰宅時における準備およびそのための移動動作が効率的に行える集合住宅の部屋構造を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本考案の請求項1記載の集合住宅の部屋構造は、浴室35と居室39とを結び、浴室側出入口45と居室側出入口49とが対向配置されるパウダールーム13を有する集合住宅の部屋構造であって、
前記パウダールーム13は、
前記浴室側出入口45を正面に見てパウダールーム空間55を挟む一側に、洗面化粧台67とカウンター69とが並設され、
前記浴室側出入口45を正面に見てパウダールーム空間55を挟む他側に、ハンガー用のパイプ71を他側壁面に沿って備えるクローゼット空間73が設けられ、
前記洗面化粧台67と前記カウンター69を並設した一側壁面に、前記洗面化粧台67と前記カウンター69とに渡って連続する棚75を備えるキャビネット77が設けられ、
前記棚75の前面には、前記洗面化粧台67と前記カウンター69とにスライド移動自在な鏡79が設けられることを特徴とする。
この集合住宅の部屋構造では、浴室35と居室39とが繋がり、浴室側出入口45と居室側出入口49とが対向するパウダールーム13が構成される。パウダールーム13は、浴室側出入口45を正面に見てパウダールーム空間55を挟む一側に、洗面化粧台67とカウンター69とが並設される。すなわち、洗面化粧台67とカウンター69とは、パウダールーム13の一側壁面に沿って配置される。一側壁面には、洗面化粧台67とカウンター69とに渡って連続する棚75を備えるキャビネット77が設けられる。このキャビネット77における棚75の前面には、洗面化粧台67とカウンター69とにスライド移動自在な鏡79が設けられる。
一方、浴室側出入口45を正面に見てパウダールーム空間55を挟む他側には、ハンガー用のパイプ71が他側壁面に沿って備えられたクローゼット空間73が設けられる。
すなわち、パウダールーム13は、パウダールーム空間55を挟む一方の片方に、洗面化粧台67とカウンター69、スライド式の鏡79が設置され、パウダールーム空間55を挟む他方の片方に、洋服をパイプ71に掛けて収納できるクローゼット空間73が設置される。
パウダールーム13は、洗面化粧台67の横にカウンター69を設けることで、例えば洗面化粧台部分の約900~1200mm程の幅だけでなく、カウンター部分の約1000~1400mm程のスペースも連続して使用可能となる。パウダールーム13は、洗面化粧台67とカウンター69との並設に加え、これらの配置される一側壁面に横長なキャビネット77が設けられることにより、化粧品や美容家電など、何かとスペースを要する物を置けるだけでなく、インテリアとして飾るスペースもでき、ドレッサーとしてより使い勝手の良い空間が実現可能となる。また、カウンター69は、ドレッサーとしての機能のみならず、ワークスペースとしての機能等、さらなる多機能化も実現可能となる。
パウダールーム13は、鏡79がスライド式となることで、洗面化粧台前でもカウンター前でも鏡79の使用が可能となる。鏡79をスライド式とすることで、見せる収納スペースができ、趣味のコレクションを飾る等、+αの付加価値を多様に創造できるようになる。
このように、集合住宅の部屋構造は、特に新築マンションタイプにおいて、洗面化粧室と収納空間が一体となり、これらが居室39と繋がれることで、回遊動線が確保され、身支度動線、家事動線の効率化が可能となる。
その結果、集合住宅の部屋構造では、外出時や帰宅時における準備およびそのための移動動作が効率的に行えるようになる。
本考案の請求項2記載の集合住宅の部屋構造は、請求項1に記載の集合住宅の部屋構造であって、
前記浴室側出入口45または前記居室側出入口49には開閉体(51、53)が取り付けられ、
前記開閉体(浴室側開閉体51または居室側開閉体53)には、前記パウダールーム空間55に向く面に、全身用鏡83が取り付けられることを特徴とする。
この集合住宅の部屋構造では、パウダールーム13における浴室側開閉体51または居室側開閉体53に、パウダールーム空間55に向く、全身用鏡83が取り付けられる。すなわち、パウダールーム13は、1つの空間内に全身用鏡83と上半身用のスライド式ミラーの鏡79とが設置される。これにより、パウダールーム13内で身支度を完結させることができるようになる。
本考案の請求項3記載の集合住宅の部屋構造は、請求項1または2に記載の集合住宅の部屋構造であって、
前記浴室35と前記パウダールーム13の間には、浴室前室37が、浴室出入口41と前記浴室側出入口45とを結んで設けられ、
前記浴室前室37は、
前記浴室出入口41と前記浴室側出入口45との間に、玄関ロビー23に臨む玄関ロビー出入口57が設けられ、
前記玄関ロビー出入口57に、引戸59が設けられることを特徴とする。
この集合住宅の部屋構造では、浴室35とパウダールーム13の間に、浴室前室37が設けられる。浴室前室37は、パウダールーム13の浴室側出入口45と浴室出入口41とを繋ぐ。浴室前室37には、浴室出入口41と浴室側出入口45との間に、玄関ロビー23に臨む玄関ロビー出入口57が設けられる。玄関ロビー出入口57には、玄関ロビー出入口57を開閉自在とする引戸59が設けられる。
集合住宅の部屋構造は、通常時は、玄関ロビー出入口57の引戸59は、閉じられ、特に来客時等には、玄関ロビー23から浴室前室37が見えることはない。一方、外出時や帰宅時に引戸59が開けられると、玄関ロビー23、浴室前室37、パウダールーム13とが繋がり、身支度動線、外出動線の効率化が可能となる。これにより、外出時や帰宅時における準備およびそのための移動動作がより効率的に行えるようになる。
本考案の請求項4記載の集合住宅の部屋構造は、請求項1または2に記載の集合住宅の部屋構造であって、
前記浴室35と前記居室39のそれぞれには、前記浴室35、前記パウダールーム13および前記居室39の並設方向に沿う方向の両端に、空気の出入可能な窓99があることを特徴とする。
この集合住宅の部屋構造では、浴室35と居室39のそれぞれには、浴室35、パウダールーム13および居室39の並設方向に沿う方向の両端に、空気の出入可能な窓99が設けられる。すなわち、集合住宅の部屋構造では、浴室35とパウダールーム13と居室39とが、直線状に並んで配置され、この並び方向の両端である浴室35と、居室39とに窓99が設けられる。
これにより、例えば居室39の窓99から取り込まれた空気は、ほぼ直線状に流れて、居室39、パウダールーム13、浴室35を通って、浴室35の窓99から外部へ出る。また、浴室35の窓99から取り込まれた空気は、逆の経路を経て、居室39の窓99から外部へ出る。
この集合住宅の部屋構造では、空気の滞留が生じにくい、スムースな換気が可能となる。すなわち、良好な通風が確保されるので、風の通り道上に、室内物干しの配置確保が可能となる。
本考案に係る請求項1記載の集合住宅の部屋構造によれば、外出時や帰宅時における準備およびそのための移動動作が効率的に行えるようになる。
本考案に係る請求項2記載の集合住宅の部屋構造によれば、パウダールーム内で身支度を完結できるので、身支度動線の効率化を図ることができる。
本考案に係る請求項3記載の集合住宅の部屋構造によれば、外出時や帰宅時における準備およびそのための移動動作がより効率的に行えるようになる。
本考案に係る請求項4記載の集合住宅の部屋構造によれば、窓付きの浴室から窓付きの洋室までを一直線に配置することで、空気の滞留が生じにくい、スムースな風通しを確保できる。
本実施形態に係る集合住宅の部屋構造を有する一住戸の平面図である。 パウダールームの要部拡大平面図である。 居室側開閉体の正面図である。 浴室側出入口から居室側出入口を見たパウダールーム空間の斜視図である。 パウダールームの一側壁面の正面図である。 空気の流れと動線を示した作用図である。
以下、本考案に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る集合住宅の部屋構造を有する一住戸11の平面図である。
本実施形態に係る集合住宅の部屋構造は、単身者を主な住まい手としたコンパクトタイプの新築マンションの間取りを有する。この間取りには、洗面化粧室と収納空間を一体とした新発想のパウダールーム13が含まれる。本実施形態に係る集合住宅の部屋構造が適応されるマンションは、高層マンションのみならず、エレベーターのない2、3階建ての低層マンションにも適応が可能となる。
この一住戸11は、手前入口側の玄関15と、奥側のバルコニー17とを有し、バルコニー17に面して奥行き方向に長い矩形のリビング・ダイニング室19を有する。リビング・ダイニング室19は、シンクやガステーブルを挟んでキッチン室21が対面配置される。
玄関15は、たたきと玄関ロビー23との間が、上がり框25となる。玄関ロビー23は、廊下27を介してリビング・ダイニング室19に通じる。廊下27とリビング・ダイニング室19との間は、例えばドア等のリビング開閉体29によって仕切られる。一住戸11は、キッチン室21、リビング・ダイニング室19が図1右方の外壁31に沿って配置される。一住戸11は、この外壁31と平行な仕切壁33とが長辺となる矩形状の延床で構成される。
一住戸11は、手前入口側から、図1左方の仕切壁33に沿って、浴室35、浴室前室37、パウダールーム13、居室39が配置される。浴室35は、浴室出入口41によって浴室前室37に通じる。浴室出入口41には、浴室開閉体43が設けられる。浴室前室37は、浴室側出入口45によってパウダールーム13に通じる。浴室前室37は、洗濯機置き場であってもよい。また、浴室前室37は、脱衣室であってもよい。本実施形態において、浴室前室37は、洗濯機用のドレンパン47が設けられた洗濯置き場兼用の脱衣室である場合を例に説明する。
パウダールーム13は、居室側出入口49によって居室39に通じる。パウダールーム13には、浴室側開閉体51と居室側開閉体53とが、パウダールーム空間55を挟んで、矩形空間の短辺同士に対向して設けられる。
従って、浴室35、浴室前室37、パウダールーム13、居室39とは、浴室開閉体43、浴室側開閉体51、居室側開閉体53が開かれると、浴室35から居室39までが、ほぼ直線的に通じて人の通過が可能となる動線が得られる。一方、浴室開閉体43、浴室側開閉体51、居室側開閉体53が閉じられると、浴室35、浴室前室37、パウダールーム13、居室39のそれぞれは、個別に仕切られる。
浴室前室37は、浴室出入口41と浴室側出入口45とを結んで設けられる。浴室前室37は、浴室出入口41と浴室側出入口45との間に、玄関ロビー23に臨む玄関ロビー出入口57が設けられる。この玄関ロビー出入口57には、引戸59が設けられる。つまり、パウダールーム13は、外出時、浴室前室37を通って玄関ロビー23に出られるようになっている。また、帰宅時、玄関ロビー23は、浴室前室37を通ってパウダールーム13に入れるようになっている。
居室39とリビング・ダイニング室19とは、リビング出入口61によって通じる。リビング出入口61は、可動間仕切り63によって開閉が可能となる。パウダールーム13とリビング・ダイニング室19とは、間仕切壁65によって仕切られている。
図2は、パウダールーム13の要部拡大平面図である。
パウダールーム13は、浴室35と居室39とを結び、浴室側出入口45と居室側出入口49とが対向配置される。パウダールーム13は、居室側出入口49から浴室側出入口45を正面に見てパウダールーム空間55を挟む一側(図2の左側)に、洗面化粧台67とカウンター69とが並設される。また、浴室側出入口45を正面に見てパウダールーム空間55を挟む他側(図2の右側)に、ハンガー用のパイプ71を他側壁面に沿って備えるクローゼット空間73が設けられる。なお、他側壁面とは、間仕切壁65のパウダールーム13側の面である。つまり、パウダールーム空間55は、洗面化粧空間とクローゼット空間73とが一体となっている。これにより、1LDというコンパクトな間取りながらも、効率的で機能的なレイアウトを実現している。
パウダールーム13は、身支度を整える部屋が1つとなっている。身支度としては、例えば化粧、洗顔、整髪、口腔ケア、更衣、身だしなみを整えるという行為が挙げられる。これに加え、パウダールーム13は、身支度以外に、趣味の部屋としても構成できる。パウダールーム13は、カウンター上下、クローゼット内、洗面化粧台上にコンセントを設置することで、例えば電動工具類が使用可能な工作室などとしても使用できる。つまり、パウダールーム13は、別々の部屋に行き来せずに、集中して作業等をすることができる場所となる。
洗面化粧台67とカウンター69を並設した一側壁面には、洗面化粧台67とカウンター69とに渡って連続する棚75を備える横長なキャビネット77(図3参照)が設けられる。なお、一側壁面とは、外壁31の内壁面である。キャビネット77における棚75の前面には、洗面化粧台67とカウンター69とに水平方向にスライド移動自在な鏡79が設けられる。カウンター69の前には、スツール81が配置されてもよい。スツール81は、カウンター69を使用した各種作業時に使われ、スツール81は、不使用時、カウンター69の下部スペースに収納が可能となる。
図3は、居室側開閉体53の正面図である。
パウダールーム13と居室39とを仕切る壁には、居室側開閉体53が設けられる。居室側開閉体53は、引戸59であっても、開き扉であってもよい。居室側開閉体53には、パウダールーム空間55に向く面に、全身用鏡83が取り付けられる。なお、全身用鏡83は、浴室側開閉体51または居室側開閉体53のいずれか一方に設けられればよい。この全身用鏡83は、上縁の高さ位置がキャビネット77の鏡79の上縁の高さ位置とほぼ同じ位置で配設される。
キャビネット77は、一側壁面から棚75の奥行き分突出する。キャビネット77は、例えば天板85と底板87の両端同士が、一対の平行な側板89によって接続された側面開放の矩形箱状で形成される。天板85と底板87との間には、天板85と平行な棚板84が、任意の段数で取り付けられる。棚板84は、側板89の上下方向に穿設された複数のだぼ穴の所定のものに支持ピンを差し入れ、任意の高さでセットが行える可動棚板とすることができる。なお、キャビネット77は、開口間口方向(左右幅方向)に収容空間が複数に分割されてもよい。この場合、棚75は、分割空間ごとに、例えば方立て板(仕切り板)88などを設けて分割構成される(図5参照)。
キャビネット77に設けられる移動自在な鏡79は、例えば鏡79の背面に、上辺と下辺に沿って複数の支持車が取り付けられる。支持車は、鏡79の背面にブラケットを介して設けられ、上辺の支持車の回転中心が、鏡面に垂直方向とされ、下辺の支持車の回転中心が、上下垂直方向となる。鏡79は、上辺の支持車と、下辺の支持車とで、キャビネット77を天板85と底板87とを上下方向から挟んで、水平方向に移動自在に取り付けられる。天板85と底板87には、支持車が脱落規制されて走行する軌道(レールや溝等)が形成される。また、移動終端を構成するストッパなどが軌道の両端に設けられ、鏡79の移動範囲を設定している。
クローゼット空間73は、パウダールーム13の他側壁面と平行に、パイプ71が他側壁面から離間して取り付けられる。これにより、ハンガーは、他側壁面に垂直な向きでパイプ71に掛けられる。パイプ71の上方には、収納箱等が収納可能な棚板91が取り付けられる。また、パイプ71の下方の床面上に引出しなどを備えたチェストなどを配設してもよい。クローゼット空間73は、パウダールーム空間55に開放していることにより、衣類の取り出しや収納が容易なウォークスルークローゼットを構成する。
図4は、浴室側出入口45から居室側出入口49を見たパウダールーム空間55の斜視図である。
キャビネット77は、ほぼ洗面化粧台67とカウンター69の全長に渡って設けられている。キャビネット77は、カウンター69の上方から、天井よりも低い位置で設けられる。キャビネット77の天板上には、プランター93等の載置空間が得られる。鏡79は、このキャビネット77の前面を移動して、任意の位置で停止可能となる。洗面化粧台67の下部には、多段の引出し95等が設けられる。また、クローゼット空間73は、パイプ71の延在方向中間に、仕切板97が設けられ、収容空間が複数に分割されてもよい。これにより、クローゼット空間73は、外出着用空間と、部屋着用空間等に仕切ることが可能となる。
図5は、パウダールーム13の一側壁面の正面図である。
パウダールーム13は、洗面化粧台67の横にカウンター69を設けることで、洗面化粧台部分の約900~1200mm程の幅だけでなく、カウンター69の約1000~1400mm程のスペースも使用可能となる。化粧品や美容家電など、何かとスペースを要する物を置けるだけでなく、インテリアとして飾るスペースもできる。また、カウンター69は、ドレッサーとしてのみならず、ワークスペースとしても利用できる。
図6は、空気の流れと動線を示した作用図である。
集合住宅の部屋構造は、浴室35と居室39のそれぞれは、浴室35、浴室前室37、パウダールーム13および居室39の並設方向に沿う方向(図6の上下方向)の両端に、空気の出入可能な窓99がそれぞれある。つまり、浴室35と居室39の一方に設けた窓99から入った空気は、浴室35と居室39の他方から外部へほぼ直線的に抜けるようになっている(矢印A参照)。
集合住宅の部屋構造では、玄関ロビー出入口57の引戸59、浴室前室37の浴室側開閉体51、パウダールーム13の居室側開閉体53、リビング出入口61の可動間仕切り63、リビング・ダイニング室19のリビング開閉体29が開かれることにより、玄関ロビー23、浴室前室37、パウダールーム13、居室39、リビング・ダイニング室19、玄関ロビー23への回遊動線が得られる(矢印D参照)。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本実施形態に係る集合住宅の部屋構造では、浴室35と居室39とが繋がり、浴室側出入口45と居室側出入口49とが対向するパウダールーム13が構成される。パウダールーム13は、浴室側出入口45を正面に見てパウダールーム空間55を挟む一側に、洗面化粧台67とカウンター69とが並設される。すなわち、洗面化粧台67とカウンター69とは、パウダールーム13の一側壁面に沿って配置される。一側壁面には、洗面化粧台67とカウンター69とに渡って連続する棚75を備えるキャビネット77が設けられる。このキャビネット77における棚75の前面には、洗面化粧台67とカウンター69とにスライド移動自在な鏡79が設けられる。
一方、浴室側出入口45を正面に見てパウダールーム空間55を挟む他側には、ハンガー用のパイプ71が他側壁面に沿って備えられたクローゼット空間73が設けられる。
パウダールーム13は、パウダールーム空間55を挟む一方の片方に、洗面化粧台67とカウンター69、スライド式の鏡79が設置され、パウダールーム空間55を挟む他方の片方に、洋服をパイプ71に掛けて収納できるクローゼット空間73が設置される。
パウダールーム13は、洗面化粧台67の横にカウンター69を設けることで、洗面化粧台67部分の約900~1200mm程の幅だけでなく、カウンター69部分の約1000~1400mm程のスペースも連続して使用可能となる。パウダールーム13は、洗面化粧台67とカウンター69との並設に加え、これらの配置される一側壁面にキャビネット77が設けられることにより、化粧品や美容家電など、何かとスペースを要する物を置けるだけでなく、インテリアとして飾るスペースもでき、ドレッサーとしてより使い勝手の良い空間が実現可能となる。また、カウンター69は、ドレッサーとしての機能のみならず、ワークスペースとしての機能等、さらなる多機能化も実現可能となる。つまり、パウダールーム13は、趣味の空間、ワークスペースとしての空間、など1LDの間取りに+αの多様性を持たせた空間を実現できる。
パウダールーム13は、鏡79がスライド式となることで、洗面化粧台67前でもカウンター69前でも鏡79の使用が可能となる。鏡79をスライド式とすることで、見せる収納スペースができ、デザイン性の良い化粧品容器を並べたり、趣味のコレクションをキャビネット77の棚75に飾る等、+αの付加価値を多様に創造できるようになる。
このように、集合住宅の部屋構造は、特に新築マンションタイプにおいて、洗面化粧室と収納空間が一体となり、これらが居室39と繋がれることで、回遊動線が確保され、身支度動線、家事動線の効率化が可能となる。効率的な家事動線、「時短」を実現することで、より快適な暮らしを創造できる。
次に、動線の一例等を説明する。
[身支度動線]
洗顔して、洋服を選んで着替えて、メイクをする場合、
従来では、
洋室→リビング・ダイニング室→洗面化粧室→リビング・ダイニング室→居室→リビング・ダイニング室→洗面化粧室の移動が必要であった、つまりリビング・ダイニング室を行ったり来たりする必要があったのに対し、
本考案の集合住宅の部屋構造では、
居室→パウダールームの移動で完結する。
[お洗濯動線]
洗濯物を取って、室内物干しで干す場合、
従来では、
洗面化粧室→リビング・ダイニング室→居室の移動が必要であったのに対し、
本考案の集合住宅の部屋構造では、
パウダールーム→居室の移動で完結する。
[就寝前動線]
バスタイム後、髪を乾かして、ティータイム、歯磨き、就寝する場合、
従来では、
浴室→洗面化粧室→キッチン室→リビング・ダイニング室→洗面化粧室→リビング・ダイニング室→居室の移動が必要であったのに対し、
本考案の集合住宅の部屋構造では、
浴室→パウダールーム→居室の移動で完結する。
[パウダールームの多機能化]
パウダールーム13は、「大好きなコスメをきれいにディスプレイして」、「推しのアイドルのグッズや写真集、雑誌に囲まれて」、「好きなアニメのキャラクターのフィギュアを飾って」などの、自分好みにアレンジできる+ αの空間を創造できる。
1LDのコンパクトタイプの間取りは、「リビング=寛ぐ」「ダイニング=食事する」「寝室=寝る」となるが、本考案の集合住宅の部屋構造によれば、機能的なレイアウトにより、「変身」「学び」「コレクション」「時短」等の自分テーマの空間が演出できるようになる。
また、この集合住宅の部屋構造では、パウダールーム13における浴室側開閉体51または居室側開閉体53に、パウダールーム空間55に向く、全身用鏡83が取り付けられる。すなわち、パウダールーム13は、1つの空間内に全身用鏡83と上半身用のスライド式ミラーの鏡79とが設置される。これにより、パウダールーム13内で身支度を完結させることができるようになる。その結果、身支度動線の効率化を図ることができる。
また、この集合住宅の部屋構造では、浴室35とパウダールーム13の間に、浴室前室37が設けられる。浴室前室37は、パウダールーム13の浴室側出入口45と浴室出入口41とを繋ぐ。浴室前室37には、浴室出入口41と浴室側出入口45との間に、玄関ロビー23に臨む玄関ロビー出入口57が設けられる。玄関ロビー出入口57には、玄関ロビー出入口57を開閉自在とする引戸59が設けられる。
集合住宅の部屋構造は、通常時は、玄関ロビー出入口57の引戸59は、閉じられ、特に来客時等には、玄関ロビー23から浴室前室37が見えることはない。一方、外出時や帰宅時に引戸59が開けられると、玄関ロビー23、浴室前室37、パウダールーム13とが繋がり、身支度動線、外出動線の効率化が可能となる。これにより、外出時や帰宅時における準備およびそのための移動動作がより効率的に行えるようになる。
そして、この集合住宅の部屋構造では、浴室35と居室39のそれぞれには、浴室35、パウダールーム13および居室39の並設方向に沿う方向の両端に、空気の出入可能な窓99が設けられる。すなわち、集合住宅の部屋構造では、浴室35とパウダールーム13と居室39とが、直線状に並んで配置され、この並び方向の両端である浴室35と、居室39とに窓99が設けられる。
これにより、例えば居室39の窓99から取り込まれた空気は、ほぼ直線状に流れて、居室39、パウダールーム13、浴室35を通って、浴室35の窓99から外部へ出る。浴室35の窓99から取り込まれた空気は、逆の経路を経て、居室39の窓99から外部へ出る。
この集合住宅の部屋構造では、浴室→パウダールーム→居室を一列に配置することで、良好な通風が確保できている。これにより、空気の滞留が生じにくい、スムースな換気が可能となる。すなわち、良好な通風が確保されるので、風の通り道上に、室内物干しの配置確保が可能となる。
従って、本実施形態に係る集合住宅の部屋構造によれば、外出時や帰宅時における準備およびそのための移動動作が効率的に行えるようになる。
13…パウダールーム
23…玄関ロビー
35…浴室
37…浴室前室
39…居室
41…浴室出入口
45…浴室側出入口
49…居室側出入口
51…浴室側開閉体
53…居室側開閉体
55…パウダールーム空間
57…玄関ロビー出入口
59…引戸
67…洗面化粧台
69…カウンター
71…パイプ
73…クローゼット空間
75…棚
77…キャビネット
79…鏡
83…全身用鏡
99…窓

Claims (4)

  1. 浴室と居室とを結び、浴室側出入口と居室側出入口とが対向配置されるパウダールームを有する集合住宅の部屋構造であって、
    前記パウダールームは、
    前記浴室側出入口を正面に見てパウダールーム空間を挟む一側に、洗面化粧台とカウンターとが並設され、
    前記浴室側出入口を正面に見てパウダールーム空間を挟む他側に、ハンガー用のパイプを他側壁面に沿って備えるクローゼット空間が設けられ、
    前記洗面化粧台と前記カウンターを並設した一側壁面に、前記洗面化粧台と前記カウンターとに渡って連続する棚を備えるキャビネットが設けられ、
    前記棚の前面には、前記洗面化粧台と前記カウンターとにスライド移動自在な鏡が設けられることを特徴とする集合住宅の部屋構造。
  2. 前記浴室側出入口または前記居室側出入口には開閉体が取り付けられ、
    前記開閉体には、前記パウダールーム空間に向く面に、全身用鏡が取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の集合住宅の部屋構造。
  3. 前記浴室と前記パウダールームの間には、浴室前室が、浴室出入口と前記浴室側出入口とを結んで設けられ、
    前記浴室前室は、
    前記浴室出入口と前記浴室側出入口との間に、玄関ロビーに臨む玄関ロビー出入口が設けられ、
    前記玄関ロビー出入口に、引戸が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の集合住宅の部屋構造。
  4. 前記浴室と前記居室のそれぞれには、前記浴室、前記パウダールームおよび前記居室の並設方向に沿う方向の両端に、空気の出入可能な窓があることを特徴とする請求項1または2に記載の集合住宅の部屋構造。
JP2023004432U 2023-12-11 2023-12-11 集合住宅の部屋構造 Active JP3245598U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023004432U JP3245598U (ja) 2023-12-11 2023-12-11 集合住宅の部屋構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023004432U JP3245598U (ja) 2023-12-11 2023-12-11 集合住宅の部屋構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3245598U true JP3245598U (ja) 2024-02-08

Family

ID=89770891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023004432U Active JP3245598U (ja) 2023-12-11 2023-12-11 集合住宅の部屋構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3245598U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6839914B2 (ja) 住宅
JP2003184327A (ja) クロゼットルームの配置構造
JP3245598U (ja) 集合住宅の部屋構造
JP2017025614A (ja) 住宅
JP2019124035A (ja) 住宅の収納構造
JP6889844B2 (ja) 住宅
JP7245895B2 (ja) 住宅
JP3244897U (ja) 集合住宅用玄関の構造
JP7001522B2 (ja) 住宅
JP7488411B1 (ja) 住宅
JP4260269B2 (ja) 建物内収納空間の設置構造
JP7160760B2 (ja) 建物
JP7401959B1 (ja) 住宅
JP3244657U (ja) 集合住宅用収納構造
JP3034976B2 (ja) 建築構造
JP3227089U (ja) 集合住宅
JPH02114922A (ja) 集合住宅における洗面浴室
JP2000054655A (ja) 住 宅
KR20230140793A (ko) 블럭 형태로 조합,디자인 할 수 있는 붙박이장
JP2002174039A (ja) 住宅の室内配置構造
IT202000021319A1 (it) Elemento di arredo
CN204920282U (zh) 一种多重适应性小户型住宅
JP2017086338A (ja) 屋内用収納システム
JP2001087051A (ja) クローゼット
KR20210012159A (ko) 옷걸기가 용이한 옷장

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3245598

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150