JP3245437U - 清掃具 - Google Patents

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祥二 中村
広明 東端
竜希 西岡
佳那子 堀田
育惠 仲野
佑馬 庄山
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コーナン商事株式会社
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Abstract

【課題】不使用時の保管や取扱い時に便利な構造を備えた清掃具を提供する。【解決手段】棒状の柄部2の先端に、矩形状のヘッド部3が継手部4により連結されてなり、ヘッド部3に清掃シートSを装着して、床面等に付着した塵埃等を拭き取り清掃する清掃具1。継手部4は、柄部2をヘッド部3に対して前後方向および左右横方向を含めた全方向へ傾動可能に連結する傾動構造を備えるとともに、柄部2をヘッド部3に対して直交する起立状態に係止固定する起立状態保持部12と、柄部2をヘッド部3に対して左右横方向へ倒伏する倒伏状態に係止固定する倒伏状態保持部13とを備えている。【選択図】図3

Description

本考案は清掃具に関し、さらに詳細には、清掃シートを装着し、床面や隙間に溜まった塵埃の拭き取りを行う清掃具に関する。
簡易な清掃具として、棒状の柄部の下端に継手部を介して清掃部であるヘッド部が設けられ、上記継手部の作用により、柄部がヘッド部に対して、前後左右方向を含めた全方向へ傾動可能とされたものが、いわゆるフローリングワイパー(ないしはフローリングモップ、フロアワイパー)という名称で市販されて、広く使用されている。
このように、上記清掃具は、柄部がヘッド部に対して全方向へ自由に傾動可能とされることで、部屋の通常の広い床面はもちろんのこと、椅子やテーブルの下側等の高さの低い空間や、家具の後側の幅の狭い空間等にもヘッド部を入れて、これらの床面や壁面などの部屋の隅々まで清掃することができる。
ところが、反面、上記のように柄部がヘッド部に対して全方向へ自由に傾動可能とされた清掃具は、清掃時以外の不使用時においては、保管する際に壁の隅やクローゼット内に、柄部を立て掛けたりするなどして保管する必要があり、このように柄部を立て掛ける保管場所がない場合には、柄部を床に寝かした状態で保管しなければならず、無駄に保管場所を必要とするという問題があった。
また、上記のように柄部がヘッド部に対して自由に傾動可能とされた構造においては、清掃具は、柄部がヘッド部に対して固定することがないので、清掃具を運んだりする際に、柄部を把持すると、ヘッド部が柄部に対して勝手にグラグラと揺動して安定せず、取扱いが不便であるという問題もあった。
この点に関して、特許文献1に開示されるように、柄部をヘッド部に対して、垂直状態で固定することができる清掃具が開発され、この清掃具においては、ヘッド部を床面上に置いて、柄部を起立状態に固定保持することができ、清掃時以外の不使用時において、柄部を立て掛ける場所を必要とすることなく、自由に保管場所を選ぶことができて、無駄に保管場所を必要とすることがない。
特許第6916691号公報
しかしながら、この特許文献1に記載の清掃具においても、柄部をヘッド部に対して、垂直状態で固定することができる点を除けば、柄部をヘッド部に対して自由に傾動可能とされた構造においては、清掃具は、柄部をヘッド部に固定させることができず、やはり、清掃具を運んだりする際に、ヘッド部が柄部に対して勝手に揺動して安定せず、また上記のように、柄部をヘッド部に対して、垂直状態で固定した状態では、ヘッド部が安定はするものの、柄部に対して垂直に直交するため、清掃具が嵩張ってしまい、取扱いが不便であるという点についてはさらなる改良が要望されていた。
本考案は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、不使用時の保管や取扱い時に便利な構造を備えた清掃具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本考案の清掃具は、棒状の柄部の先端に、矩形状のヘッド部が継手部により連結されてなり、上記ヘッド部に清掃シートを装着して、床面等に付着した塵埃等を拭き取り清掃するものであって、上記継手部は、上記柄部を上記ヘッド部に対して前後方向および左右横方向を含めた全方向へ傾動可能に連結する傾動構造を備えるとともに、上記継手部は、上記柄部を上記ヘッド部に対して直交する起立状態に係止固定する起立状態保持部と、上記柄部を上記ヘッド部に対して左右横方向へ倒伏する倒伏状態に係止固定する倒伏状態保持部とを備えていることを特徴とする。
ここに、上記前後方向および上記左右横方向は、上記ヘッド部矩形状の外周輪郭を基準として定められ、ヘッド部の矩形状輪郭の短い辺に平行な方向が前後方向とされるとともに、矩形状輪郭の長い辺に平行な方向が左右横方向とされる(以下、本明細書、実用新案登録請求の範囲および要約書の全書類を通じて同様とする。)。
好適な実施態様として、以下の構成が採用される。
(1)上記継手部は、上記ヘッド部に対して、前後方向へ回動可能に連結される前後回動部と、上記柄部の先端部に一体的に連結固定されるとともに、上記前後回動部に対して、左右横方向へ回動可能に連結される左右回動部とを備えてなり、上記前後回動部の前後方向への回動と、上記左右回動部の左右横方向への回動との複合動作により、上記柄部が上記ヘッド部に対して前後方向および左右横方向を含めた全方向へ傾動可能とされている。
(2)上記前後回動部は、上記ヘッド部の上面に、一体的に設けられた一対の起立部と、これら一対の起立部間に設けられて、前後方向へ回動可能に軸支される回動部とを備えてなり、上記一対の起立部の対向する内側部に、第1の軸受部が設けられるとともに、上記回動部の左右外側部に、上記第1の軸受部に回動可能に軸支される第1の軸部が設けられている。
(3)上記左右回動部は、上記柄部の先端部に連結固定される連結基部から下方へ向けて二股状に延びる一対のアーム部を備え、これら一対のアーム部の対向する内側部に、第2の軸受部が設けられるとともに、上記前後回動部の回動部の前後外側部に、上記第2の軸受部に軸支される第2の軸部が設けられている。
(4)上記起立状態保持部は、上記回動部の第1の軸部が上記起立部の上記第1の軸受部に上下方向へ移動可能にかつ回動可能に軸支されて、上記回動部が前後方向へ回動可能かつ上下方向へ移動可能な構造とされるとともに、上記回動部の前後方向への回動をロックする前後ロック部を備え、この前後ロック部は、上記ヘッド部側の固定部位に設けられた係合部と、上記回動部側の回動部位に設けられて、上記固定部位の係合部に係脱可能に係合する係合部とからなり、これら固定部位の係合部と回動部位の係合部は、上記回動部が下降位置にあるとき係合状態にあり、上記回動部が上昇位置にあるとき係合解除状態にある。
(5)上記倒伏状態保持部は、上記左右回動部の上記一対のアーム部が逆U字形状に形成され、これら一対のアーム部は、上記前後回動部の上記回動部が下降位置にあるとき、上記一対の起立部間に保持されて左右横方向への傾動倒伏が制止され、上記前後回動部の上記回動部が上昇位置にあるとき、上記両起立部を通過して傾動倒伏可能とされるとともに、倒伏状態において上記アーム部の逆U字形状上部が上記起立部に係脱可能に係止固定される。
本考案の清掃具は、棒状の柄部の先端に、矩形状のヘッド部が継手部により連結されてなり、上記ヘッド部に清掃シートを装着して、床面等に付着した塵埃等を拭き取り清掃するものであって、上記継手部は、上記柄部を上記ヘッド部に対して前後方向および左右横方向を含めた全方向へ傾動可能に連結する傾動構造を備えるとともに、上記継手部は、上記柄部を上記ヘッド部に対して直交する起立状態に係止固定する起立状態保持部と、上記柄部を上記ヘッド部に対して左右横方向へ倒伏する倒伏状態に係止固定する倒伏状態保持部とを備えているから、以下に列挙する特有の効果が得られ、不使用時の保管や取扱い時に便利な構造を備えた清掃具を提供することができる。
(1)棒状の柄部の先端と矩形状のヘッド部を連結する継手部が、上記柄部を上記ヘッド部に対して全方向へ傾動可能に連結する傾動構造を備えるとともに、上記柄部を上記ヘッド部に対して直交する起立状態に係止固定する起立状態保持部を備えることにより、使用時においては、上記柄部が上記ヘッド部に対して全方向へ自由に傾斜可能であることで、ヘッド部を部屋の広い床面、椅子やテーブルの下側等の高さの低い空間、および家具の後側の幅の狭い空間等、部屋の隅々まで清掃することができ、一方、不使用時には、上記起立状態保持部により、上記柄部を上記ヘッド部に対して直交する起立状態に係止固定することで、壁等の上記柄部を立て掛ける場所を必要とすることなく、ヘッド部を床面上に置くことで、清掃具を自由にかつコンパクトに保管することができる。
(2)また、上記継手部が、上記柄部を上記ヘッド部に対して左右横方向へ倒伏する倒伏状態に係止固定する倒伏状態保持部を備えていることにより、不使用時において、上記倒伏状態保持部により、上記柄部をヘッド部に対して倒伏状態に係止固定することで、清掃具を柄部を把持して運んだりする際に、ヘッド部が柄部に対して、揺動することもなくコンパクトに固定されて、取扱いが容易である。
本考案に係る一実施形態である清掃具の全体構成を示す斜視図である。 同清掃具のヘッド部と継手部を拡大して示す斜視図である。 同清掃具の継手部の構成を拡大して示し、図3(a)は同継手部の一部を破断して示す正面断面図、図3(b)は同継手部の一部を破断して示す側面断面図である。 同継手部を分解して示す斜視図である。 同清掃具の柄部をヘッド部に対して起立させる継手部の操作方法を示し、図5(a)は柄部がヘッド部に対して前後方向へ揺動可能な状態を、図5(b)は柄部がヘッド部に対して起立状態に係止固定された状態をそれぞれ示す。 同清掃具の柄部をヘッド部に対して側方へ倒す継手部の操作方法を示し、図6(a)は柄部がヘッド部に対して左右側方への傾動を固定された状態を、図6(b)は柄部がヘッド部に対して右側方へ傾動可能な状態をそれぞれ示す。 同清掃具の柄部をヘッド部に対して起立した状態を示し、図7(a)は正面図を、図7(b)は右側面図をそれぞれ示す。 同清掃具の柄部をヘッド部に対して側方へ倒した係止固定状態を示し、図8(a)は柄部がヘッド部に対して右側方への倒伏状態に係止固定された状態を示し、図8(b)は柄部がヘッド部に対して右側方への倒伏状態に係止固定された清掃具の取り扱い状態を示す。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面全体にわたって同一の符号は同一の構成部材または要素を示している。
本考案に係る清掃具を図1~図8に示し、この清掃具1は、図1に示すように、棒状の柄部2の先端に、矩形状のヘッド部3が継手部4により連結されてなるいわゆるフローリングワイパー等の形態とされており、上記ヘッド部3の底面3aを覆うように清掃シートSを装着して、床面F等の被清掃面に付着した塵埃等を拭き取り清掃するものである。
柄部2は、上記ヘッド部3による清掃時に手により把持してヘッド部3の掃き取り清掃を操作する部位で、直線円筒状の形態とされ、柄部本体2aがプラスチックやアルミニウム等の金属の軽量材料から形成された軽量構造とされるとともに、この柄部本体2aの上端部分に、ゴム等滑り難い材料からなる操作把持部2bが一体的に設けられている。
柄部2の先端部2cは、上記継手部4を介してヘッド部3に連結されて、この継手部4により、後述するように、柄部2がヘッド部3に対して前後方向および左右横方向を含めた全方向へ傾動可能とされている。
ヘッド部3は、その底面3aを床面F等の平坦な被清掃面に沿って摺動させながら移動させて拭き取り清掃する部位で、平面矩形状に形成された平板状の形態とされ、プラスチック等の軽量材料から形成された上下2枚の基板5a、5bが一体的に組立て形成されてなる軽量構造とされている。
上記ヘッド部3の底面3aは、上記被清掃面に対応した平面状とされるとともに、清掃シートSを付着保持するための複数の面ファスナー部材6、6、…が所定間隔をもって配設されている(図3(b)、図6)。また、これに関連して、ヘッド部3の上面3bの4箇所にも、清掃シートSの端部Saを付着保持するための4つの面ファスナー部材6、6、…が所定間隔をもって配設されている。
上記清掃シートSとしては、本実施形態においては、不織布等からなるドライシートやウェットシートなどの使い捨てシートが好適に使用される形式とされている。
上記継手部4は、上記柄部2を上記ヘッド部3に対して連結するプラスチック製のもので、複数の構成部品から組立て形成されてなり、上記柄部2を上記ヘッド部3に対して前後方向および左右横方向を含めた全方向へ傾動可能に連結する傾動構造を備える。
図示の実施形態の継手部4は、上記ヘッド部3に対して、前後方向へ回動可能に連結される前後回動部10と、左右横方向へ回動可能に連結される左右回動部11とを備え、これら前後回動部10の前後方向への回動と、上記左右回動部11の左右横方向への回動との複合動作により、上記柄部2が上記ヘッド部3に対して前後方向および左右横方向を含めた全方向へ傾動可能とされている。
また、上記継手部4は、上記前後回動部10および左右回動部11による柄部2の傾動動作に関連して、この柄部2を上記ヘッド部3に対して起立状態に係止固定する起立状態保持部12(図3(b)、図5)と、倒伏状態に係止固定する倒伏状態保持部13(図3(b)、図6)とを備える。
前後回動部10は、上記ヘッド部3に対して、前後方向へ回動可能に連結される構造とされている。
図示の実施形態の前後回動部10は、具体的には、図3(a)および図4に示すように、上記ヘッド部3の上面3bに設けられた一対の起立部15、15と、これら一対の起立部15、15間に前後方向へ回動可能に設けられた回動部16とを備えてなる。
上記一対の起立部15、15は、上記ヘッド部3の上面3bの中央部分に、左右横方向へ所定の間隔をもって直立起立状に一体形成されるとともに、これら両起立部15、15の対向する内側部には、第1の軸受部17、17が設けられている。
上記軸受部17は、図示されるように、縦長の軸受溝の形態とされるとともに、その上端には、起立部15の上端に臨む浅い案内溝17aが連続して設けられている。
上記回動部16は、図4に示すように、回動部本体18と固定部材19とからなる一体組立て可能な分割構造とされている。このような分割構造とされているのは、後述するように、回動部16の上記起立部15、15間への取付け組立てを可能にするためのものであって、上記起立部15、15の案内溝17a、17aと協働する。この取付け作業要領については後述する。
上記回動部16の、具体的には上記回動部本体18の左右外側部には、上記起立部15、15の第1の軸受部17、17に回動可能にかつ上下方向へ移動可能に軸支される第1の軸部20、20が設けられている。この目的のため、第1の軸部20の軸径は、上記縦長の軸受部17の幅寸法よりもわずかに小さいほぼ同一寸法とされている。
これにより、上記回動部16は、その第1の軸部20、20が上記第1の軸受部17、17に上下方向へ移動可能にかつ回動可能に軸支されて、上記起立部15、15間において上下方向へ移動可能で前後方向へ回動可能とされている。
なお、上記回動部本体18は、下側基部18aの左右両端に一対の起立片18b、18bが起立状に立設されて、これら起立片18b、18bの左右外側に上記第1の軸部20、20が水平外向きに設けられるとともに、両起立片18b、18bの間の中央部に嵌合凸部18cが設けられている。
また、上記固定部材19は、上記回動部本体18の嵌合凸部18cが下側から嵌合する嵌合凹部19aが設けられるとともに、この嵌合凹部19aの左右側壁19b、19bが上記回動部本体18の一対の起立片18bと嵌合凸部18cとの間の溝部18d、18dに挿入される挿入係止部とされている。
そして、上記回動部本体18に対して、固定部材19を上側から押し込むことにより、嵌合凹部19aが嵌合凸部18cに嵌合されるとともに、挿入係止部19b、19bが上記回動部本体18の溝部18d、18dに挿入係止されて、上記回動部16が一体的に組立て形成される。
上記左右回動部11は、上記前後回動部10に対して、左右横方向へ回動可能に連結される構造とされている。
図示の実施形態の左右回動部11は、具体的には、図3(b)および図4に示すように、上記柄部2の先端部2cに連結固定された一対のアーム部21、21を備え、これら一対のアーム部21、21が上記前後回動部10の回動部16に左右横方向へ回動可能に連結されてなる。
上記一対のアーム部21、21は、上記柄部2の先端部2cに一体的にかつ同軸上に連結固定される連結基部22から下方へ向けて二股状に延びる形態とされている。
具体的には、上記一対のアーム部21、21は、図3(b)、図4、図6に示すように、逆U字形状に形成されて、その主要部分が垂直下方へ延びる形態とされており、その対向する内側部に、第2の軸受部24、24が設けられるとともに、上記前後回動部10の回動部16、具体的には固定部材19の前後外側部に、上記第2の軸受部24、24に軸支される第2の軸部25、25が設けられている。
図示の実施形態の継手部4の組立て形成に当たっては、前後方向回動部10および左右横方向回動部11の順に組み立てられるが、これら両回動部10、11の最終的な組み立ては、結合手段30により行われる。
この結合手段30は、図4に示されるような結合棒状部材の形態とされ、この結合棒状部材30に対応して、上記回動部16の回動部本体18および固定部材19、ならびに一対のアーム部21、21には、協働する貫通孔31a、31bおよび31cが前後方向に同軸状にかつ連通可能に設けられている。
具体的には、貫通孔31aは、上記回動部本体18の嵌合凸部18cに、貫通孔31bは、上記固定部材19の第2の軸部25の軸心位置に、および貫通孔31cは、上記アーム部21、21の第2の軸受部24、24の軸心位置に、互いに同軸状にかつ連通可能に形成されている。そして、これら貫通孔31a、31bおよび31cに対して上記結合棒状部材30が挿通された状態で、適宜の固定手段により固定することで、上記前後回動部10および左右横方向回動部11が相対的に回動可能な状態で結合される。
次に、継手部4を以下に述べる手順で組み立てて、柄部2とヘッド部3を連結する。
(i)回動部本体18の第1の軸部20、20を、ヘッド部3の起立部15、15の第1の軸受部17、17に挿入して軸支させることにより、回動部本体18は、上記起立部15、15間において前後方向へ回動可能に組み付けられる。
この組み付けに際しては、上記起立部15、15に対して、上記回動部本体18の起立片18b、18bを内側へ弾性変形させて、第1の軸部20、20を起立部15、15の案内溝17a、17aへ挿入しながら下側へ押し込むことで、第1の軸部20、20が、案内溝17a、17aにより上記第1の軸受部17、17まで案内され、上記起立片18b、18bを元の状態に弾性復帰させることで、第1の軸部20、20は第1の軸受部17、17に挿入されて軸支される。
(ii)次に、固定部材19を、回動部本体18に対して上側から組み合わせて押し込むことで、固定部材19の嵌合凹部19aが回動部本体18の嵌合凸部18cに嵌合され、また挿入係止部19b、19bが溝部18d、18dに挿入されて、固定部材19が回動部本体16に組付け一体化されて、回動部16が組み立てられる。また、これと同時に、上記固定部材19の挿入係止部19b、19bの挿入係止により、上記起立片18b、18bの弾性が固定化されることになり、上記起立部15、15に対する回動部16の組付け状態が確保されて、前後回動部10が組み立てられる。
(iii) 続いて、上記前後回動部10における固定部材19の第2の軸部25、25を、上記柄部2に連結固定された一対のアーム部21、21の第2の軸受部24、24に挿入して軸支させることにより、一対のアーム部21、21は、上記回動部16に左右横方向へ回動可能に組み付けられて、左右回動部11が組み立てられる。
(iv)最後に、上記回動部16の回動部本体18および固定部材19、ならびに一対のアーム部21、21の貫通孔31a、31bおよび31cに上記結合棒状部材30を挿通させて固定することで、上記前後回動部10および左右横方向回動部11が相対的に回動可能な状態で結合されて、図2、図3、図5および図6に示すような継手部4の組立てが完了する。
以上のように組み立てられた継手部4により、柄部2がヘッド部3に連結されるとともに、上記前後回動部10の前後方向への回動と、上記左右回動部11の左右横方向への回動との複合動作により、上記柄部2は、上記ヘッド部3に対して前後方向および左右横方向を含めた全方向へ傾動可能とされる。
なお、上記前後回動部10の前後方向への回動と、上記左右回動部11の左右横方向への回動を許容するため、上記一対のアーム部21、21の形状寸法は、上記起立部15、15との関係で以下のように設定されている。
すなわち、一対のアーム部21、21の幅寸法は、図3(a)に示すように、一対の起立部15、15間の間隔寸法よりも小さく設定されて、両起立部15、15の間で上下移動可能とされるとともに、上記一対のアーム部21、21間の間隔寸法W21は、図3(b)に示すように、上記起立部15、15の幅寸法W15よりも大きな寸法に設定されている。
また、後に具体的に説明するように、上記一対のアーム部21、21の上端部分21aの形状寸法は、上記起立部15、15との関係でも設定されている。
また、このように組み立てられた継手部4において、上記ヘッド部3に対する上記柄部2の全方向へ可能な傾動は、上記起立状態保持部12と倒伏状態保持部13により、それぞれ図7に示す起立状態と図8に示す倒伏状態に係止固定可能とされている。
上記起立状態保持部12は、前述したように、上記軸受部17、17が縦長の軸受溝の形態とされて、この軸受部17、17に上記回動部16の第1の軸部20、20が上下方向へ移動可能にかつ回動可能に軸支されるとともに、図5に示すように、上記回動部16の前後方向への回動をロックする前後ロック部32を備えてなる。
上記前後ロック部32は、上記ヘッド部3側の固定部位に設けられた係合部33、33と、上記回動部16側の回動部位に設けられて、上記固定部位の係合部33、33に係脱可能に係合する係合部34、34とからなる。
具体的には、上記ヘッド部3側の係合部33、33は、図4に示すように、上記一対の起立部15、15の前後両側に一体形成されるとともに、その正面輪郭形状が図5に示すような凹円弧形状とされている。
また、上記回動部16側の係合部34、34は、具体的には、上記一対のアーム部21、21の下端の先端部分からなり、これら係合部34、34の正面輪郭形状が図5に示すような上記係合部34に対応した凸円弧形状とされている。
これら固定部位の係合部33、33と回動部位の係合部34、34は、上記回動部16が下降位置にあるとき、係合状態にあり(前後ロック部32がロック状態)、上記回動部16が上昇位置にあるとき係合解除状態(前後ロック部32が非ロック状態)にある。
これに関連して、上記回動部16が上記下降位置において、上記両係合部33、34が係合状態にあるとき(図5(b))、上記一対のアーム部21、21が上記一対の起立部15、15間に保持されて左右横方向への傾動倒伏が制止されるとともに、上記回動部16が上昇位置において、上記両係合部33、34が係合解除状態にあるとき(図5(a))、上記アーム部21、21は、上記起立部15を通過して傾動倒伏が可能とされている。
そして、上記両係合部33、34が係合状態となって、前後ロック部32がロック状態となると(図5(b))、柄部2は、図7に示すように、ヘッド部3に対して直交する起立状態に係止固定されて、ヘッド部3を床面F等の平坦な面に置くことで、柄部2が保管に便利な起立状態が維持される。
なお、上記前後ロック部32のロック状態は、柄部2をヘッド部3に対して直立した起立状態とすると、この柄部2の自重による上記回動部16の下降により、上記両係合部33、34が係合状態となることで得られ、逆に、上記柄部2を持ち上げることにより、上記回動部16が上昇して、上記両係合部33、34が係合解除されて、上記前後ロック部32のロック状態が解除される。
上記倒伏状態保持部13は、前述したように、上記左右回動部11の上記一対のアーム部21、21が逆U字形状に形成されてなり、これら一対のアーム部21、21は上記起立部15、15との関係で、以下のような係合構造とされている。
すなわち、上記前後回動部10の上記回動部16が下降位置にあるとき、より具体的には、図5(b)に示すように、上記前後ロック部32の両係合部33、34が係合状態となる下降位置にあるとき、上述したように、上記一対のアーム部21、21は、上記一対の起立部15、15間に保持されて左右横方向への傾動倒伏が制止されて、上記起立状態保持部12による起立状態(図7)が有効に維持される。つまり、倒伏状態保持部13は、起立状態保持部12が機能している状態においては、機能しない。
一方、上記前後回動部10の上記回動部16が上昇位置にあるとき、より具体的には、図5(a)に示すように、上記前後ロック部32の両係合部33、34が係合解除状態となる上昇位置にあるとき、上記一対のアーム部21、21は、上記両起立部15、15を通過して傾動倒伏可能とされるとともに、さらに傾動倒伏することにより、上記アーム部21、21の上端部分21a、つまり逆U字形状部36が上記起立部15、15に係脱可能にかつ弾発的に係止固定される。
この目的のため、図3(b)を参照して、上記両アーム部21、21間の間隔寸法W21が、前述したように、上記起立部15、15の幅寸法W15よりも大きく設定されるとともに、上記逆U字形状上部36の下側輪郭形状が円弧形状とされており、この逆U字形状部36が、上記アーム部21、21の傾動倒伏により、上記起立部15の両側端縁15a、15aに係合可能な形状寸法と高さ寸法に設定されている。
そして、上記アーム部21、21の傾動倒伏により、上記逆U字形状部36が、上記起立部15に係脱可能にかつ弾発的に係止固定されることにより、柄部2は、ヘッド部3に対して図8に示す倒伏状態に係止固定されて、清掃具1を取り扱う際に便利なコンパクトな形態にできる。
なお、上記アーム部21、21の上記起立部15に対する係止固定状態は、柄部2をヘッド部3に対して起立した状態で、左右横方向(図示の場合は右横方向)へ傾動倒伏動作させることにより、上記U字形状部36が、上記起立部15に係止固定することで得られ、逆に、上記柄部2をヘッド部3に対して起立方向へ傾動させることにより、逆U字形状部36が上記起立部15から離脱して、起立部15との係止固定状態が解除される。
しかして、以上のように構成された清掃具1による清掃は、ヘッド部3の底面3aを覆うように清掃シートSを装着するとともに、柄部2を把持することにより、立ったままの姿勢でヘッド部3を床面F等の被清掃面上を摺動させることで、被清掃面に付着した塵埃等が上記ヘッド部3の清掃シートSに付着回収される。
この場合、上記柄部2がヘッド部3に対して全方向へ自由に傾動可能とされているので、広い床面Fはもちろんのこと、椅子やテーブルの下側等の高さの低い空間や、家具の後側の幅の狭い空間等にもヘッド部3を入れて、これらの床面Fや壁面などの部屋の隅々まで清掃することができる。
清掃が終わると、清掃具1を保管場所となる床面F等の平坦な面において、ヘッド部3を上記平坦な面に置き、柄部2をヘッド部3に対して起立状態として、そのまま柄部2を自重によりまたは押下げる。これにより、起立状態保持部12の前後ロック部32がロック状態となり(図5(b))、柄部2が図7に示すような起立状態に係止固定されて、そのままの姿勢で保管することができる。
また、清掃具1の持ち運びに際しては、柄部2をヘッド部3に対して起立した状態で、左右横方向(図示の場合は右横方向)へ傾動倒伏動作させることにより、倒伏状態保持部13の一対のアーム部21、21が上記起立部15に係止固定されて、柄部2が、ヘッド部3に対して図8(a)に示すような倒伏状態に固定される。これにより、清掃具1は、図8(b)に示すように、持ち運び等の取り扱う際に便利なコンパクトな形態にできる。
以上詳述したように、本実施形態の清掃具1によれば、以下に列挙する特有の効果が得られる。
(a)棒状の柄部2の先端と矩形状のヘッド部3を連結する継手部4が、上記柄部2を上記ヘッド部3に対して全方向へ傾動可能に連結する傾動構造を備えるとともに、上記柄部2を上記ヘッド部3に対して直交する起立状態に係止固定する起立状態保持部12を備えることにより、使用時においては、上記柄部2が上記ヘッド部3に対して全方向へ自由に傾斜可能であることで、ヘッド部3を部屋の広い床面F、椅子やテーブルの下側等の高さの低い空間、および家具の後側の幅の狭い空間等、部屋の隅々まで清掃することができ、一方、不使用時には、上記起立状態保持部12により、図7に示すように、上記柄部2を上記ヘッド部3に対して直交する起立状態に係止固定することで、壁等の上記柄部2を立て掛ける場所を必要とすることなく、ヘッド部3を床面F上に置くことで、清掃具1を自由にかつコンパクトに保管することができる。
(b)また、上記継手部4が、上記柄部2を上記ヘッド部3に対して左右横方向へ倒伏する倒伏状態に係止固定する倒伏状態保持部13を備えていることにより、不使用時において、上記倒伏状態保持部13により、上記柄部2をヘッド部3に対して倒伏状態に係止固定することで、清掃具1を柄部2を把持して運んだりする際に、ヘッド部3が柄部2に対して、揺動することもなくコンパクトに固定されて、取扱いが容易である。
なお、上述した実施形態はあくまでも本考案の好適な実施態様を示すものであって、本考案はこれら実施形態に限定されることなく、その範囲内において種々設計変更可能であり、例えば以下に述べるような改変が可能である。
上記継手部4の具体的な構造は、同様な機能を有する他の構造に改変することも可能であり、特に、主要構成部である前後回動部10、左右回動部11、起立状態保持部12および倒伏状態保持部13の具体的構造は図示のものに限定されない。
また、図示の実施形態においては、ヘッド部3に装着する清掃シートSとして、使い捨てシートが使用される形式とされているが、雑巾やクロス等の洗濯等により再利用可能な形式のものも可能である。
S 清掃シート
F 床面
1 清掃具
2 柄部
3 ヘッド部
4 継手部
10 前後回動部
11 左右回動部
12 起立状態保持部
13 倒伏状態保持部
15 起立部
16 回動部
21 アーム部
32 前後ロック部
33 係合部
34 係合部
36 アーム部の逆U字形状部

Claims (6)

  1. 棒状の柄部の先端に、矩形状のヘッド部が継手部により連結されてなり、前記ヘッド部に清掃シートを装着して、床面等に付着した塵埃等を拭き取り清掃するものであって、
    前記継手部は、前記柄部を前記ヘッド部に対して前後方向および左右横方向を含めた全方向へ傾動可能に連結する傾動構造を備えるとともに、
    前記継手部は、前記柄部を前記ヘッド部に対して直交する起立状態に係止固定する起立状態保持部と、前記柄部を前記ヘッド部に対して左右横方向へ倒伏する倒伏状態に係止固定する倒伏状態保持部とを備えている
    ことを特徴とする清掃具。
  2. 前記継手部は、前記ヘッド部に対して、前後方向へ回動可能に連結される前後回動部と、前記柄部の先端部に一体的に連結固定されるとともに、前記前後回動部に対して、左右横方向へ回動可能に連結される左右回動部とを備えてなり、
    前記前後回動部の前後方向への回動と、前記左右回動部の左右横方向への回動との複合動作により、前記柄部が前記ヘッド部に対して前後方向および左右横方向を含めた全方向へ傾動可能とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の清掃具。
  3. 前記前後回動部は、前記ヘッド部の上面に、一体的に設けられた一対の起立部と、これら一対の起立部間に設けられて、前後方向へ回動可能に軸支される回動部とを備えてなり、
    前記一対の起立部の対向する内側部に、第1の軸受部が設けられるとともに、前記回動部の左右外側部に、前記第1の軸受部に回動可能に軸支される第1の軸部が設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の清掃具。
  4. 前記左右回動部は、前記柄部の先端部に連結固定される連結基部から下方へ向けて二股状に延びる一対のアーム部を備え、
    これら一対のアーム部の対向する内側部に、第2の軸受部が設けられるとともに、前記前後回動部の回動部の前後外側部に、前記第2の軸受部に軸支される第2の軸部が設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載の清掃具。
  5. 前記起立状態保持部は、前記回動部の第1の軸部が前記起立部の前記第1の軸受部に上下方向へ移動可能にかつ回動可能に軸支されて、前記回動部が前後方向へ回動可能かつ上下方向へ移動可能な構造とされるとともに、前記回動部の前後方向への回動をロックする前後ロック部を備え、
    この前後ロック部は、前記ヘッド部側の固定部位に設けられた係合部と、前記回動部側の回動部位に設けられて、前記固定部位の係合部に係脱可能に係合する係合部とからなり、
    これら固定部位の係合部と回動部位の係合部は、前記回動部が下降位置にあるとき係合状態にあり、前記回動部が上昇位置にあるとき係合解除状態にある
    ことを特徴とする請求項4に記載の清掃具。
  6. 前記倒伏状態保持部は、前記左右回動部の前記一対のアーム部が逆U字形状に形成され、
    これら一対のアーム部は、前記前後回動部の前記回動部が下降位置にあるとき、前記一対の起立部間に保持されて左右横方向への傾動倒伏が制止され、前記前後回動部の前記回動部が上昇位置にあるとき、前記両起立部を通過して傾動倒伏可能とされるとともに、倒伏状態において前記アーム部の逆U字形状上部が前記起立部に係脱可能に係止固定される
    ことを特徴とする請求項5に記載の清掃具。
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