JP3245283U - 印刷機において調量ローラを交換する装置 - Google Patents

Abstract

【課題】全自動運転を可能にすると共に操作し易く、準備時間を短縮する、印刷機の調量ローラを交換する装置を提供する。
【解決手段】印刷機において調量ローラ１を交換する装置であって、調量ローラ１用のリボルバマガジン２と、ローラロック３と、リボルバマガジン２からローラロック３内へ調量ローラ１を搬送して再び戻す、アクチュエータ５を備えた昇降装置４と、保護カバー６とを含み、保護カバー６は、調量ローラ１の、リボルバマガジン２とローラロック３との間に位置する搬送経路７を保護カバー６が遮断する閉鎖位置と、保護カバー６が搬送経路７を解放する開放位置とに選択的に変位可能である。昇降装置４は、調量ローラ１用のローラ支持部１０を有している。ローラ支持部１０が印刷運転中に位置する休止位置が規定されている。ローラロック３は、リボルバマガジン２と休止位置との間の搬送経路７に沿って位置している。
【選択図】図１

Description

本考案は、印刷機において調量ローラを交換する装置であって、調量ローラ用のリボルバマガジンと、ローラロックと、リボルバマガジンからローラロック内へ調量ローラを搬送して再び戻す、アクチュエータを備えた昇降装置と、保護カバーとを含み、保護カバーは、調量ローラの、リボルバマガジンとローラロックとの間に位置する搬送経路を保護カバーが遮断する閉鎖位置と、保護カバーが搬送経路を解放する開放位置とに選択的に変位可能である、装置に関する。

このような装置は、独国特許発明第１０３１５１９１号明細書に記載されている。
欧州特許出願公開第１７６７３６２号明細書に基づき、別の従来技術が形成されている。

独国特許発明第１０３１５１９１号明細書 欧州特許出願公開第１７６７３６２号明細書

本考案の課題は、調量ローラを交換する別の装置を提供することにある。

この課題は、印刷機において調量ローラを交換する装置であって、調量ローラ用のリボルバマガジンと、ローラロックと、リボルバマガジンからローラロック内へ調量ローラを搬送して再び戻す、アクチュエータを備えた昇降装置と、保護カバーとを含み、保護カバーは、調量ローラの、リボルバマガジンとローラロックとの間に位置する搬送経路を保護カバーが遮断する閉鎖位置と、保護カバーが搬送経路を解放する開放位置とに選択的に変位可能である、装置において、昇降装置のアクチュエータは、保護カバーが開放位置にあるのかまたは閉鎖位置にあるのかに応じて、制御装置により制御され、昇降装置は、調量ローラ用のローラ支持部を有しており、ローラ支持部用に、ローラ支持部が印刷運転中に位置する休止位置が規定されており、ローラロックは、リボルバマガジンと休止位置との間の搬送経路に沿って位置していることを特徴とする、装置により解決される。

この装置は、全自動運転を可能にすると共に操作し易く、準備時間を短縮する。

１つの改良では、保護カバーを閉鎖位置と開放位置とに変位させるアクチュエータが設けられている。

制御装置は、制御装置により保護カバーのアクチュエータと昇降装置のアクチュエータとが互いに合わせられて制御されるようにプログラミングされていてよい。

制御装置は、保護カバーのアクチュエータにより、保護カバーが各ローラ交換過程前に自動的に開放され、各ローラ交換過程後に自動的に閉鎖されるようにプログラミングされていてよい。

制御装置は、そのときどきの調量ローラが昇降装置により搬送経路に沿って搬送される際に、保護カバーのアクチュエータにより、保護カバーが自動的に調量ローラの搬送経路から変位させられるようにプログラミングされていてよい。

ローラ支持部は、搬送経路に沿って変位可能に支持されていてよく、この場合、ローラ支持部は、ローラ支持部に支持されかつ次の印刷運転に必要とされる調量ローラと共に、リボルバマガジンからローラロックに向かう方向に変位可能であり、調量ローラがローラロック内へ挿入された後に、ローラ支持部は空の状態で引き続き上述した方向に、休止位置まで変位させられてよい。

リボルバマガジンは、リボルバマガジン内の複数の調量ローラを同時にロックしかつ同時にロック解除するロックを有していてよい。

印刷機は、少なくとも１つの主モータを有していてよく、ローラロック内に駆動軸が突入していてよく、ローラロック内に挿入された調量ローラを駆動軸に連結するクラッチが設けられていてよく、駆動軸は、印刷機の各主モータとは異なるセパレートモータにより駆動可能であってよい。

クラッチは、駆動軸における第１のクラッチ半部と、調量ローラにおける第２のクラッチ半部とを有していてよく、セパレートモータにより第１のクラッチ半部が回転可能な所定の回転位置を検出するセンサが設けられていてよく、所定の回転位置において、クラッチの係合方向が搬送経路と共に平行に延びていてよく、この場合、昇降装置により、第２のクラッチ半部は連結時には係合方向に可動でありかつ切離し時には係合方向とは反対方向に可動である。

本考案による装置は、－制御装置により相応にプログラム制御されて－以下の運転法により運転され得る。すなわち：第１のステップでは、セパレートモータにより、ローラロック内に位置する第１の調量ローラの第２のクラッチ半部が係合方向に向けられる。第２のステップでは、リボルバマガジンの空の第１の仕切りがローラロックの方に向いたもしくは下に向いた第１の回動位置にリボルバマガジンが回動させられ、かつ保護カバーが、保護カバーのアクチュエータにより開放位置に変位させられる。

第３のステップでは、リボルバマガジン内の調量ローラ用のロックが外され、かつローラロックが外される。

第４のステップでは、第１の調量ローラが、昇降装置のローラ支持部によりローラロックから取り出され、上方に向かってリボルバマガジンの第１の仕切り内へ搬送される。

第５のステップでは、リボルバマガジン内の調量ローラ用のロックが閉じられる。

第６のステップでは、昇降装置のアクチュエータにより、空のローラ支持部が搬送経路に沿って下方に向かって、ローラ支持部がリボルバマガジンの衝突領域外に位置する程度に移動させられる。

第７のステップでは、リボルバマガジンが、第２の調量ローラが占めるリボルバマガジンの第２の仕切りが下を向く第２の回動位置に回動させられる。

第８のステップでは、リボルバマガジンが第２の調量ローラをローラ支持部に引き渡すことができる引渡し位置にローラ支持部が位置するまで、ローラ支持部が搬送経路に沿ってリボルバマガジンに向かってもしくは上方に向かって移動させられる。

第９のステップでは、リボルバマガジン内の調量ローラ用のロックが外され、ローラ支持部が第２の調量ローラを支持する。

第１０のステップでは、第２の調量ローラがローラ支持部により搬送経路に沿ってローラロックに向かう方向に搬送されてそこに収納され、その後、空のローラ支持部は引き続き同じ方向に休止位置まで移動させられ、そこに位置決めされる。

第１１のステップでは、リボルバマガジン内の調量ローラ用のロックが閉じられ、かつローラロックが閉じられるもしくはロックされる。

第１２のステップでは、保護カバーが、保護カバーのアクチュエータにより閉鎖位置に変位させられる。その後、装置は印刷運転の準備ができた状態になる。

任意の第１３のステップでは、第１または第３の調量ローラが占めるリボルバマガジンの１つの仕切りが上を向き、作業員がアプローチすることができる第３の回動位置に、リボルバマガジンが回動させられる。これにより、第１または第３の調量ローラを、連続的な印刷運転中に交換または洗浄することができる。

以下に、１つの実施例を図面に基づき説明する。

ローラ交換装置の様々な運転段階を示す図である。 ローラ交換装置の様々な運転段階を示す図である。 ローラ交換装置の様々な運転段階を示す図である。 ローラ交換装置の様々な運転段階を示す図である。 ローラ交換装置の様々な運転段階を示す図である。 ローラ交換装置の様々な運転段階を示す図である。 ローラ交換装置の様々な運転段階を示す図である。 ローラ交換装置の様々な運転段階を示す図である。 ローラ交換装置の様々な運転段階を示す図である。 ローラ交換装置の様々な運転段階を示す図である。 ローラ交換装置の様々な運転段階を示す図である。 ローラ交換装置の様々な運転段階を示す図である。 ローラ交換装置の様々な運転段階を示す図である。 ローラ交換装置の様々な運転段階を示す図である。 ローラ交換装置の様々な構造細部を示す図である。 ローラ交換装置の様々な構造細部を示す図である。

ローラ交換装置は、複数のオフセット印刷ユニットと１つのラッカコーティングユニットとが一列に配置された枚葉印刷機に位置している。ラッカコーティングユニットはリボルバマガジン２を有しており、リボルバマガジン２は、アクチュエータにより幾何学軸線３３を中心として回動可能である。リボルバマガジン２の各仕切り３２内には、それぞれ異なる網目スクリーンを備えた調量ローラ１が蓄えられる。４つ、または好適には図示のように３つの仕切り３２が設けられていてよい。印刷運転では、リボルバマガジン２からのいずれか１つの調量ローラ１が選択的に、ローラロック３において使用される。

リボルバマガジン２とローラロック３とは、枚葉紙をラッカ（または代替的な流体）でコーティングする胴の上側に位置している。この場合、選択された、印刷運転中にローラロック３に装着される調量ローラ１は、１つの態様では前記胴に転動接触している、または１つの別の態様では胴に転動接触しているローラに転動接触している。胴は、ブランケット胴または版胴であってよい。胴は、ラッカコーティングユニットの圧胴と共にニップを形成する。

調量ローラ１を搬送経路７に沿ってリボルバマガジン２からローラロック３内へ搬送するために、昇降装置４が配置されている。昇降装置４には、搬送時に調量ローラ１を支持するローラ支持部１０が付属している。ローラ支持部１０は、ローラ隆起部３８と、ジャーナル３７に装着された転がり軸受３４との間の領域内で、調量ローラ１をそのジャーナル３７のところで保持している。ローラ支持部１０は、調量ローラ１を確実に支持することができるようにするために、フック状である。搬送経路７は、リニアガイド２９、特にレールにより規定されており、このレールに沿って、ローラ支持部１０はアクチュエータ５、特に電動モータにより移動可能である。

図１６には、アクチュエータ５をローラ支持部１０に結合するチェーン伝動装置３５が示されている。チェーン３１が、その両端部でもってローラ支持部１０に取り付けられており、この場合、一方の端部は定置のピニオン３６により変向させられるため、両チェーン端部の引張り方向が逆向きになっている。アクチュエータ５は、歯車３０を介してチェーン３１を駆動する。チェーン３１は、図１～図１４には、これらが見えにくくならないように、図示されていない。

図２～図１４には、機械の一方の側から見た装置が示されており、図１には、機械の反対側から見た装置が示されている。機械のいずれの側にも、ローラ支持部１０とガイド２９とが設けられており、この場合、２つのローラ支持部１０が１つの伝動装置を介して互いに連結されているため、２つのローラ支持部１０は共に、アクチュエータ５により駆動可能である。図２～図１４に示す断面図に基づき、そこには機械の一方の側に配置されたガイド２９と、機械の他方の側に配置されたローラ支持部１０とが見えている。

図１には、複数の係止部２４が設けられていることが示されており、これらの係止部２４は、リボルバマガジン２内で調量ローラ１の連行爪３９に当接する。係止部２４は、レバーとして形成されていて、楔面２５を有しており、かつ係止部２４を連行爪３９の方に押圧するばね２６により、荷重を加えられている。

保護カバー６は、アクチュエータ９により開放位置（図２参照）と閉鎖位置（図１参照）とに選択的に旋回可能である。開放位置で保護カバー６を検出するセンサと、閉鎖位置で保護カバー６を検出する別のセンサとが設けられており、これら２つのセンサ（図示せず）は、電子制御装置８に接続されている。一方のセンサは、保護カバー６がその正しい開放終端位置にあるか否かを監視し、他方のセンサは、保護カバー６がその正しい閉鎖終端位置にあるか否かを監視する。アクチュエータ９は、空圧式の作業シリンダである。

保護カバー６は皿状であり、例えば金属薄板皿である。保護カバー６は印刷運転中、リボルバマガジン２を下方に対して閉鎖する。これにより、リボルバマガジン２内の２つの清浄な調量ローラ１は、ローラロック３内で回転する調量ローラ１が弾き飛ばす飛散ラッカによる汚染から保護される。さらに、閉鎖された保護カバー６は、リボルバマガジン２またはリボルバマガジン２内の調量ローラ１において連続的な印刷運転中に行われる保守作業または洗浄作業を可能にする。これらの作業に際して誤って落とされた工具は、保護カバー６により受け止められ、その下に位置するローラロック３内の回転中の調量ローラ１に落下することはない。さもないと機械の損傷を招く恐れがある。

第１の支持部２１と第２の支持部２２とが、調量ローラ１をリボルバマガジン２内で位置固定している。支持部２１，２２はそれぞれ、各調量ローラ１の転がり軸受３４が接触する凹状の支持面２３を有している。第１の支持部２１は不動であり、第２の支持部２２は保護カバー６に結合されていて、保護カバー６と共にアクチュエータ９により旋回可能である。

図２には（閉鎖リングと呼ぶこともできる）ディスク２７を備えたロック１３が示されており、ディスク２７はアクチュエータにより、ロック位置（図２参照）とロック解除位置（図１参照）とに選択的に、軸線３３を中心として回動可能である。ディスク２７は放射状であり、複数のフック２８（いわゆるロックフック）、すなわち仕切り３２毎に１つのフック２８を有している。ロック位置においてフック２８は、リボルバマガジン２の仕切り３２内の調量ローラ１のジャーナル３７に背面係合しており、ロック解除位置では背面係合していない。仕切り３２に対して相対的にディスク２７を回動させることにより、リボルバマガジン２内の全ての調量ローラ１が同時に－回動方向に応じて－ロックされるかまたはロック解除される。

図１５には、図１～図１４に対して直交する目視方向から見た調量ローラ１のうちの１つの断面図が示されており、調量ローラ１は、その転がり軸受３４でもってローラロック３内に装着されている。ローラロック３内には、駆動軸１４が突入しており、駆動軸１４を介して、セパレートモータ１６が調量ローラ１を駆動する。セパレートモータ１６は、ラッカコーティングユニットの胴を駆動する主モータとは異なっている。

クラッチ１５は、駆動軸１４に配置された第１のクラッチ半部１７と、調量ローラ１のジャーナル３７に配置された第２のクラッチ半部１８とから成っている。クラッチ１５は爪クラッチであり、第２のクラッチ半部１８は、既述の連行爪３９により形成される。合計３つの調量ローラ１のそれぞれに、第１のクラッチ半部１７と適合するこのような第２のクラッチ半部１８が配置されている。第１のクラッチ半部１７は、ねじ頭に形成されたスリットに類似した、駆動軸１４の平面に形成された半径方向の溝である。連結時に、調量ローラ１は昇降装置４によりローラロック３に向かって移動させられ、これにより、第２のクラッチ半部１８は、第１のクラッチ半部１７と係合する。この動作は係合方向２０に行われ、このとき連行爪３９は、上述の溝に挿入される。係合方向２０は、駆動軸１４およびクラッチ１５の回転軸線に対して直交している。クラッチ１５が閉じられると、クラッチ１５を介してトルクが駆動軸から調量ローラ１に伝達される。非接触式に作動するセンサ１９が、駆動軸１４ひいては第１のクラッチ半部１７の回転位置を監視する。センサ１９は、溝が係合方向２０と共に平行に延びる、連結または切離しに必要とされる回転角度位置に第１のクラッチ半部１７が位置すると、制御装置８に知らせる。センサ１９は、駆動軸１４に同軸的に結合されたインデックスディスク４０の方に向けられている。インデックスディスク４０の直径上の２つのマーキングに基づき、センサ１９は、クラッチ動作が可能な２つの生じ得る回転角度位置を検出する。必要とされる回転角度位置に達すると、制御装置８がセパレートモータ１６を制御して停止させる。

制御装置８は、制御装置８において実行されるプログラムに基づき、昇降装置４のアクチュエータ５と保護カバー６のアクチュエータ９とを制御する。以下に、これに相応する方法の流れを、その連続的な段階に基づき図１～図１４に示して説明する。

図１に示す第１のステップでは、ローラロック３内に位置する調量ローラ１の連行爪３９が係合方向２０に向けられる。この場合、セパレートモータ１６は、この時点ではまだ閉じられているクラッチ１５の両方のクラッチ半部１７，１８を、所要の回転位置に回転させる。

図２に示す第２のステップでは、リボルバマガジン２がリボルバマガジン２のアクチュエータにより、リボルバマガジン２の空の仕切り３２がほぼローラロック３の方に向いた第１の回動位置に回動させられ、かつ保護カバー６は、保護カバー６のアクチュエータ９により搬送経路７から変位させられる。

図３に示す第３のステップでは、リボルバマガジン２内の調量ローラ１用のロック１３が解除され、ローラロック３がロック解除される。この場合、ロック１３の解除が最初に行われるのか、またはローラロック３のロック解除が最初に行われるのか、両方が同時に行われるのか、ということは重要ではない。

図４に示す第４のステップでは、ローラロック３内に位置する、先行印刷ジョブに使用された調量ローラ１が、昇降装置４のローラ支持部１０によりローラロック３から持ち上げられ、搬送経路７に沿ってリボルバマガジン２の空の仕切り３２内へ運ばれる。

図５に示す第５のステップでは、リボルバマガジン２内の調量ローラ１が、ディスク２７の逆回動によりロックされる。ディスク２７は、ディスク２７のフックが調量ローラ１のジャーナル３７に背面係合するまで、図面に関して時計回りに回動させられる。

図６に示す第６のステップでは、昇降装置４のアクチュエータ５により、ローラ支持部１０が調量ローラ１なしでガイド２９に沿ってリボルバマガジン２から離間する方向に離間位置へ移動させられ、離間位置においてローラ支持部１０は、リボルバマガジン２の回動範囲外に位置しており、リボルバマガジン２の回動時にリボルバマガジン２と衝突することはない。

図７に示す第７のステップでは、次の印刷ジョブに必要な調量ローラ１が蓄えられている仕切り３２がほぼローラロック３の方に向けられた第２の回動位置に、リボルバマガジン２が回動させられる。

図８に示す第８のステップでは、リボルバマガジン２が調量ローラ１を下向きの仕切り３２からローラ支持部１０に引き渡すことができる引渡し位置にローラ支持部１０が位置するまで、ローラ支持部１０がガイド２９に沿ってリボルバマガジン２に向かって移動する。

図９に示す第９のステップでは、リボルバマガジン２内の調量ローラ１用のロック１３が開放され、このためにディスク２７は反時計回りに回動させられるため、ディスク２７のフックは、調量ローラ１のジャーナル３７との接触外にもたらされる。これにより、調量ローラ１は下向きの仕切り３２から、その下に位置決めされていて上向きに開いたローラ支持部１０内へ落下し、ローラ支持部１０により調量ローラ１が支持される。

図１０に示す第１０のステップでは、ローラ支持部１０により支持された調量ローラ１が、昇降装置４により搬送経路７に沿う方向１２でローラロック３に搬送され、そこに収納され、その後、空のローラ支持部１０は引き続き同じ方向１２で休止位置１１まで移動させられ、そこに位置決めされる。

図１１に示す第１１のステップでは、リボルバマガジン２内の調量ローラ１用のロック１３が、ディスク２７の時計回り方向での回転により再び閉鎖され、ローラロック３も同様に再びロックされる。

図１２に示す第１２のステップでは、保護カバー６が、保護カバー６のアクチュエータ９により閉鎖位置へ変位させられる。その後、装置は印刷運転の準備ができた状態になる。

図１３に示す任意の第１３のステップでは、蓄えられた２つの調量ローラ１のうちの１つが占めるリボルバマガジン２の１つの仕切り３２が上を向いて作業員がアプローチすることができる第３の回動位置に、リボルバマガジン２が回動させられる。上を向いた仕切り３２内に位置する調量ローラ１は、連続的な印刷運転中に交換または洗浄され得、このことは、閉鎖された保護カバー６により可能になる。交換する場合、第１３のステップではリボルバマガジン２内の調量ローラ１のロック解除も、これに相応してディスク２７を変位させることにより行われる。

図１４には、連続的な印刷運転におけるローラ交換中の装置が示されている。図示の中間状態では、最初に、もはや必要とされない「古い」調量ローラ１は既にリボルバマガジン２から取り出されているが、次に必要とされる「新たな」調量ローラは、上を向いた空の仕切り３２内にまだ挿入されていない。

１ 調量ローラ
２ リボルバマガジン
３ ローラロック
４ 昇降装置
５ （昇降装置４の）アクチュエータ
６ 保護カバー
７ 搬送経路
８ 制御装置
９ （保護カバー６の）アクチュエータ
１０ ローラ支持部
１１ 休止位置
１２ 方向
１３ ロック
１４ 駆動軸
１５ クラッチ
１６ セパレートモータ
１７ 第１のクラッチ半部
１８ 第２のクラッチ半部
１９ センサ
２０ 係合方向
２１ 第１の支持部
２２ 第２の支持部
２３ 支持面
２４ 係止部
２５ 楔面
２６ ばね
２７ ディスク
２８ フック
２９ ガイド
３０ 歯車
３１ チェーン
３２ 仕切り
３３ 軸線
３４ 転がり軸受
３５ チェーン伝動装置
３６ ピニオン
３７ ジャーナル
３８ ローラ隆起部
３９ 連行爪
４０ インデックスディスク

Claims (9)

1. 印刷機において調量ローラ（１）を交換する装置であって、前記調量ローラ（１）用のリボルバマガジン（２）と、ローラロック（３）と、前記リボルバマガジン（２）からローラロック（３）内へ前記調量ローラ（１）を搬送して再び戻す、アクチュエータ（５）を備えた昇降装置（４）と、保護カバー（６）とを含み、該保護カバー（６）は、前記調量ローラ（１）の、前記リボルバマガジン（２）と前記ローラロック（３）との間に位置する搬送経路（７）を前記保護カバー（６）が遮断する閉鎖位置と、前記保護カバー（６）が前記搬送経路（７）を解放する開放位置とに選択的に変位可能である、装置において、
   前記昇降装置（４）の前記アクチュエータ（５）は、前記保護カバー（６）が前記開放位置にあるのかまたは前記閉鎖位置にあるのかに応じて、制御装置（８）により制御され、
   前記昇降装置（４）は、前記調量ローラ（１）用のローラ支持部（１０）を有しており、
   該ローラ支持部（１０）用に、該ローラ支持部（１０）が印刷運転中に位置する休止位置（１１）が規定されており、
   前記ローラロック（３）は、前記リボルバマガジン（２）と前記休止位置（１１）との間の前記搬送経路（７）に沿って位置している
   ことを特徴とする、装置。
2. 前記保護カバー（６）を前記閉鎖位置と前記開放位置とに変位させるアクチュエータ（９）が設けられている、請求項１記載の装置。
3. 前記制御装置（８）は、該制御装置（８）により前記保護カバー（６）の前記アクチュエータ（９）と前記昇降装置（４）の前記アクチュエータ（５）とが互いに合わせられて制御されるようにプログラミングされている、請求項２記載の装置。
4. 前記制御装置（８）は、前記保護カバー（６）の前記アクチュエータ（９）により、前記保護カバー（６）が各ローラ交換過程前に自動的に開放され、各ローラ交換過程後に自動的に閉鎖されるようにプログラミングされている、請求項２または３記載の装置。
5. 前記制御装置（８）は、そのときどきの前記調量ローラ（１）が前記昇降装置（４）により前記搬送経路（７）に沿って搬送される際に、前記保護カバー（６）の前記アクチュエータ（９）により、前記保護カバー（６）が自動的に前記調量ローラ（１）の前記搬送経路（７）から変位させられるようにプログラミングされている、請求項２から４までのいずれか１項記載の装置。
6. 前記ローラ支持部（１０）は、前記搬送経路（７）に沿って変位可能に支持されており、前記ローラ支持部（１０）は、該ローラ支持部（１０）に支持されかつ次の印刷運転に必要とされる前記調量ローラ（１）と共に、前記リボルバマガジン（２）から前記ローラロック（３）に向かう方向（１２）に変位させられ、
   前記調量ローラ（１）が前記ローラロック（３）内へ挿入された後に、前記ローラ支持部（１０）は空の状態で引き続き前記方向（１２）に、前記休止位置（１１）まで変位させられる、
   請求項１から５までのいずれか１項記載の装置。
7. 前記リボルバマガジン（２）は、該リボルバマガジン（２）内の複数の前記調量ローラ（１）を同時にロックしかつ同時にロック解除するロック（１３）を有している、請求項１から６までのいずれか１項記載の装置。
8. 前記印刷機は、少なくとも１つの主モータを有しており、
   前記ローラロック（３）内に駆動軸（１４）が突入しており、
   前記ローラロック（３）内に挿入された前記調量ローラ（１）を前記駆動軸（１４）に連結するクラッチ（１５）が設けられており、
   前記駆動軸（１４）は、前記印刷機の各主モータとは異なるセパレートモータ（１６）により駆動可能である、
   請求項１から７までのいずれか１項記載の装置。
9. 前記クラッチ（１５）は、前記駆動軸（１４）における第１のクラッチ半部（１７）と、前記調量ローラ（１）における第２のクラッチ半部（１８）とを有しており、
   前記セパレートモータ（１６）により前記第１のクラッチ半部（１７）が回転可能な所定の回転位置を検出するセンサ（１９）が設けられており、
   前記所定の回転位置において、前記クラッチ（１５）の係合方向（２０）が前記搬送経路（７）と共に平行に延びており、前記昇降装置（４）により、前記第２のクラッチ半部（１８）は連結時には前記係合方向（２０）に可動でありかつ切離し時には前記係合方向（２０）とは反対方向に可動である、
   請求項８記載の装置。