JP3245250B2 - トーンスケルチ型受信機 - Google Patents

トーンスケルチ型受信機

Info

Publication number
JP3245250B2
JP3245250B2 JP07146393A JP7146393A JP3245250B2 JP 3245250 B2 JP3245250 B2 JP 3245250B2 JP 07146393 A JP07146393 A JP 07146393A JP 7146393 A JP7146393 A JP 7146393A JP 3245250 B2 JP3245250 B2 JP 3245250B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
tone
output
call
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07146393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06284025A (ja
Inventor
範夫 今田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP07146393A priority Critical patent/JP3245250B2/ja
Publication of JPH06284025A publication Critical patent/JPH06284025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3245250B2 publication Critical patent/JP3245250B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信信号に重ね合わせ
たトーンの周波数の符合を利用して共通なチャンネルの
無線通信を占有するトーンスケルチ型受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】トーンスケルチを利用した無線通信は、
通信信号に重ね合わせたトーンの周波数の符合を利用し
て共通なチャンネルの無線通信を占有する。トーンスケ
ルチの送信側は、一定周波数の呼出信号を音声に重ねた
形式で電波信号を発信し、受信側では、受信側に予め割
り当てられた固有周波数に対して呼出信号の周波数が一
致したときだけ、音声出力を許可する。従って、トーン
スケルチ機能は、時間をずらせて無線通信が実行される
条件の下で、複数の独立した無線通信を、1チャンネル
の無線周波数数帯域を利用して実行できる。
【0003】図4は、トーンスケルチ機能の説明図であ
る。ここでは、1チャンネルの無線周波数数帯域を利用
して、1つの発信局に対して、多数の移動局が時間をず
らせてそれぞれ独立に通信できる。
【0004】図4において、移動局41〜46には、1
50〜170Hz帯のそれぞれ異なる呼出周波数(トーン
周波数)が割り当てられる。例えば、移動局44には1
60Hzが割り当てられる。
【0005】移動局44は、発信局40から発信された
電波信号を受信して、音声信号を再生し、音声信号に重
ねられた呼出周波数を識別する。そして、呼出周波数が
160Hzの場合にのみミュート状態を解除して音声出力
を実行し、呼出周波数が160Hzと異なる場合にはミュ
ート状態を維持して音声出力を実行しない。
【0006】つまり、発信局40から送出された通話信
号は、呼出周波数という鍵(または合言葉)を持ち、割
り当て周波数という鍵孔にこの鍵が符合する移動局41
〜46の1つにおいてのみ、最終的な音声出力に到達で
きる。
【0007】発信局は、従って、特定の呼出周波数を選
択すれば、移動局41〜46のうちの1つを任意に選択
でき、複数の呼出周波数を重ねて使用すれば、移動局4
1〜46の任意の組み合わせを選択できる。一方、発信
局40に、これらとは別の特定の呼出周波数を割り当て
ていれば、移動局41〜46側が送出信号にこの呼出周
波数の信号を重ねることによって、移動局41〜46側
からも発信局40に対してそれぞれ独立した通信を確保
できる。
【0008】例えば、移動局44を選択した発信局40
は、呼出周波数160Hzの正弦波を音声信号に重ねてF
M変調し、割り当てられた1チャンネルの無線周波数数
帯域の高周波に変換し、屋上アンテナを通じて空気中に
電波出力する。
【0009】一方、移動局44では、アンテナを通じて
受信した高周波信号を中間周波数に変換して1チャンネ
ルの帯域を取り出し、FM復調を通じて、呼出周波数成
分を含む元の音声信号を抽出する。
【0010】そして、移動局44の呼出周波数抽出部4
4Aでは、元の音声信号から呼出周波数成分を抽出して
周波数を計測し、識別部44Bでは、設定部44Cに設
定された160Hzと呼出周波数成分の周波数の一致を識
別し、この場合は一致しているので、スイッチ44Eを
接続してトーンスケルチを解除し、音声+呼出周波数成
分の増幅信号を用いてスピーカを作動させ、発信局40
からの通話を音声再生する。
【0011】音声再生された通話に含まれる呼出周波数
成分は、実質的な通信内容と無関係な雑音成分となって
いるが、スピーカの入力−出力特性によって再生音圧を
制限されており、聴感上ほとんど目立たない水準に抑制
される。
【0012】このとき、他の移動局41、42、43、
45、46では、同様に1チャンネルの無線周波数帯域
から通話信号を再生するが、それぞれの割り当て周波数
に呼出周波数が一致しないので、トーンスケルチによる
ミュート状態が継続してスピーカに対する入力の遮断が
維持され、発信局40からの通話を全く聞くことができ
ない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図4のように中央の発
信局40と多数の移動局44を組み合わせた通信システ
ムでは、個々の移動局41〜46で電源のON−OFF
が比較的に頻繁に実施される傾向がある。そして、移動
局41〜46で電源をONした際に、再生用の音量調節
を適正に実行できない問題がある。
【0014】すなわち、移動局41〜46では、無線通
信機の電源をONすると同時にトーンスケルチによるミ
ュート状態に移行するため、呼出周波数が一致する無線
通信が偶然に受信された場合を除けば、スピーカを通じ
た再生音が全く得られず、音量調節のしようがない。
【0015】例えば、都市内に分散した多数のタクシー
移動局に対して、中央の基地局から無線通信を通じて配
車指令・運行管理を行う場合がある。このとき、各タク
シーでは、待ち時間や運転者の休憩、食事時間のたびに
1台のタクシーの電源系全体がOFFされ、その後、再
びONされる。そして、1台のタクシーの電源系全体を
OFFして車輛を離れる際に、運転者が無線通信機の音
量調節を誤って操作する可能性がある。
【0016】また、運転者が最初に乗車した際には、前
日の音量調節状態、または、他の運転者による未知の音
量調節状態で無線通信機が起動される。従って、音量調
節がそのままでは不都合な場合がある。
【0017】すなわち、音量調節が過大な場合には、基
地局からの無線通信の呼出周波数が一致した場合に、大
音量の再生が突然開始されると、運転者が驚いて運転を
誤る可能性がある。また、タクシーの場合、突然の通話
が乗客を驚かして不快感を与える等、営業上も好ましく
ない。
【0018】一方、音量調節が過小な場合には、基地局
からの無線通信の呼出周波数が一致してスピーカで再生
された通話を聞き逃す可能性がある。また、通話が開始
された後で、あわてて音量を増そうとすると、無線通信
機の操作や調整を誤る可能性があるし、運転から注意が
そらされて危険でもある。
【0019】また、雑音レベルの高い昼間や市街地で
は、雑音レベルの低い早朝や森林地帯に比較して通話再
生の音量を大きくする必要があり、この意味でも無線通
信機の音量調節は不可欠である。しかし、やはり、スピ
ーカから何も音が出ていない状態では音量調節が困難で
ある。
【0020】さらに、タクシーの場合、無線通信機の他
にも、ナビゲーション装置、領収証発行装置、レーダー
装置、テレビ等、多数の電気機器が取り付けられる可能
性がある。このような場合、エンジンを起動して車輛の
電気系を立ち上げるたびに全部の電気機器を1台づつ電
源投入することを義務づけられると、肝心の無線通信機
の電源をONし忘れる可能性が高まる。そして、無線通
信機の電源をONし忘れたまま、気付くことなく、その
まま1日の仕事を終了する場合もある。
【0021】つまり、運転者が車輛に乗り込んで営業開
始(再開)する際には、運転者の負担を増すことなく、
無線通信機の電源の投入と通話再生の音量調節状態とが
確認され、同時に、音量調整が不適当な場合には、再調
節が運転者に対して即刻に義務付けられることが望まし
い。
【0022】本発明は、電源投入時において、再生音量
の調節を適正に実行できるトーンスケルチ型受信機を提
供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の基本的
な構成の説明図である。図1において、請求項1のトー
ンスケルチ型受信機は、受信した電波から元の通信信号
を再生する受信手段11と、調整可能な増幅度で前記通
信信号を増幅する増幅手段12と、該調整された増幅度
で増幅された前記通信信号を用いて音声出力を形成する
出力手段13と、前記増幅された通信信号に関して、前
記出力手段13に対する入力を遮断可能な遮断手段14
と、前記通信信号に含まれる一定周波数の呼出信号を抽
出し、予め割り当てられた固有周波数に対して前記呼出
信号の周波数が一致したときに、前記遮断手段14にお
ける前記入力の接続を実行させる呼出信号の識別手段1
5と、を有するトーンスケルチ型受信機において、該受
信機の電源が投入されたことを検知して、一定時間だ
け、前記遮断手段14における前記入力の接続を無条件
で確保させる起動通知手段16を設けたものである。
【0024】請求項2のトーンスケルチ型受信機は、請
求項1のトーンスケルチ型受信機において、電波受信時
の前記受信手段の出力レベルに相当させた基準の音声信
号を形成する信号発生手段と、前記増幅手段に対する入
力を前記受信手段から前記信号発生手段に切り換え可能
な切換手段と、前記受信機の電源が投入されたことを検
知して、一定時間だけ、前記切換手段における前記切り
換えを前記信号発生手段側に定める起動通知手段と、を
付加したものである。
【0025】
【作用】図1において、請求項1のトーンスケルチ型受
信機では、トーンスケルチを実行するための1つ以上の
周波数が割り当てられ、受信された電波から復調再生し
た通信信号に含まれる呼出信号の周波数が割り当て周波
数に一致する場合には、トーンスケルチを解除して、出
力手段13における通信信号の利用を許可する。
【0026】受信手段11は、好ましくは、周波数変調
(FM変調)された通話信号を含む電波を受信して通話
信号を再生する。しかし、受信手段11は、振幅変調、
位相変調等、別の変調方式の通信信号を含む電波を受信
するものでもよい。増幅手段12は、通話信号を増幅
し、出力手段13は、増幅された通話信号を音声出力に
変換して音声再生する。
【0027】トーンスケルチ型受信機は、受信電波と同
様な変調規格を用いて同一チャンネルの発信電波を形成
する送信機と組み合わせることにより、双方向の無線電
話装置を構成できる。
【0028】呼出信号の識別手段15と遮断手段14
は、トーンスケルチを構成し、受信手段11が受信して
再生した通信信号を識別し、通信信号に含まれる呼出信
号の周波数が受信機の割り当て周波数に合致する場合
に、遮断手段14を連絡状態に移行させてトーンスケル
チを解除する。
【0029】起動通知手段16は、受信機の電源が投入
された直後の所定時間だけトーンスケルチを強制的に解
除して、呼出信号の合致/不一致にも、同一チャンネル
の通信信号の有無にも一切無関係に、出力手段13にお
ける音声再生を実行させる。
【0030】従って、受信機の電源が投入された直後の
所定時間、呼出信号の合致した通話、呼出信号の合致し
ない通話はもちろん、同一チャンネルの帯域に含まれる
その他の電波情報と雑音信号が、出力手段13を通じて
音声再生され、電源投入した操作者に通報される。
【0031】操作者は、この音声を聞いて、受信機の電
源投入を実感し、音量調整が不適当と感じれば、所定時
間が終了するまでに、増幅手段12を操作して増幅度を
調整する。
【0032】その後、所定時間が経過すると、起動通知
手段16による強制的なトーンスケルチ解除が終了し、
呼出信号の識別手段15と遮断手段14による通常のト
ーンスケルチ状態に移行する。
【0033】ところで、トーンスケルチに使用するトー
ン周波数は、変調可能な音声周波数帯域の任意の値を選
択できる。トーン周波数は、音声再生した際にノイズと
して目立たない可聴範囲外の周波数を選択すべきである
が、(1) 出力手段13や増幅手段12の入力−出力特性
で遮断する、(2) 適当なバンドパスフィルターを利用し
て通信信号から除去する等の手法を併用することによ
り、可聴範囲の周波数を利用してもよい。
【0034】また、呼出信号の識別手段15において、
トーン周波数を識別するために、アナログ共振回路を利
用する場合には、共振回路のQ値の制約から選択される
トーン周波数の間隔を余り狭くできないが、タイマーと
パルスカウンタとを組み合わせたデジタル周波数カウン
タを利用する場合には、数Hzという狭い間隔で多数のト
ーン周波数を設定でき、1つの無線周波数チャンネルを
用いて、多数の独立した通信を確保できる。
【0035】また、電源投入時に、受信手段11によっ
て、同一チャンネルの通信信号を獲得できない場合、出
力手段13の出力雑音を聞きながら増幅手段12の増幅
度を調整してもよいが、適正な通信信号が得られた場合
の音量レベルが実際に適正か否かは判別しにくい。
【0036】従って、(1) 受信手段11におけるバンド
パスフィルターを一時的にバイパスする等して、チャン
ネル帯域外の雑音や放送電波も取込み、積極的に雑音信
号を形成する、(2) 通話を行わない期間も、送出側から
同一チャンネルで、呼出信号を含まない音楽プログラム
等を流し放しにしておく等としてもよい。
【0037】さらに、以上の説明では、通信信号をアナ
ログ通話信号とし、出力手段13をスピーカやイヤホン
等の音声再生装置としてきたが、通信信号は、映像アナ
ログ信号、デジタルデータ等としてもよく、出力手段1
3は、映像機器、データ処理装置等、音声以外の別の出
力形態で通信信号を利用するものでもよい。
【0038】この場合、増幅手段12は、必ずしも調整
可能な増幅度を持つ必要はなく、トーンスケルチ型受信
機の全体は、無線電話機を除く、トーンスケルチを利用
した電波情報の選択装置として理解される。
【0039】さらに、遮断手段14を用いないで同様な
効果を発揮し得る構成として、起動通知手段16の出力
に応じて増幅度を変化させる増幅手段12を設ける構成
がある。このとき、遮断手段14は短絡され、予め割り
当てられた固有周波数に対して呼出信号の周波数が一致
したときに、増幅度を拡大して操作者に明瞭な聴取を許
可するが、一方、一致しない場合には、増幅度を縮小し
て通信内容を聴取不能とする。
【0040】請求項2のトーンスケルチ型受信機では、
トーンスケルチ型受信機の電源が投入された直後の所定
時間、操作者に出力手段を通じて再生音声を浴びせ、操
作者に増幅手段の調整機会を提供するが、出力手段の信
号源として受信手段を頼りにしないで、内蔵の信号発生
手段による基準の音声信号を使用する。
【0041】これは、電源投入時に適当な通信信号が受
信されるとは限らず、また、同一チャンネルの帯域に含
まれる他の電波情報や雑音信号を再生した音量水準が、
呼出信号が合致した肝心の通信信号を再生した場合の音
量水準に対して、必ずしも一致しないからである。
【0042】基準の音声信号は、この点、トーンスケル
チが合致した通信信号の再生出力レベルに相当してお
り、音量調節を精密に実行できる。また、トーンスケル
チにより保護された通信の秘密を侵す心配がなく、音
楽、訓話等、聴感上あるいは営業上好ましい内容を選択
することも可能である。
【0043】周波数変調された電波(FM波)を受信し
ている場合、得られる雑音レベルが元々低く、また、受
信電波の強度にかかわらず再生音声レベルがほぼ一定で
あるから、一定水準の音声信号を用いて、トーンスケル
チが合致した通信信号の再生出力レベルを正確に見積も
ることができる。
【0044】
【実施例】図2は、第1実施例の無線通信機の構成の説
明図である。ここでは、電源ラインの電圧を検知して電
源投入を検出する。
【0045】図2において、アンテナ21Aを通じて受
信された電波は、受信回路21Bで中間周波数信号に変
換され、バンドパスフィルターを通じて無線通信に割り
当てられた1チャンネル幅の交流信号が抽出される。F
M復調回路21Cは、この交流信号をFM復調して、送
出側で変調された元の通信信号を復調する。
【0046】FM復調回路21Cで復調された通信信号
は、通話信号に重ねて、トーンスケルチを作動させるた
めの呼出信号を含む。トーン周波数測定回路25Aは、
通信信号から呼出信号を分離してその周波数を計測す
る。周波数の計測結果は、マイコン25Cに入力され
る。
【0047】一方、通話信号と呼出信号とを含む通信信
号は、オーディオ増幅回路22Aで増幅され、スピーカ
24Aによる再生に適した水準にまで電力を高められ
る。オーディオ増幅回路22Aにおける増幅度は、ボリ
ウム22Bを通じて、操作者が任意に定めることができ
る。オーディオ増幅回路22Aを通じて増幅された通信
信号は、アナログスイッチ23の連絡を得れば、直ちに
スピーカ24を駆動させて音声出力を実行する。
【0048】受信部20の電源ラインは、操作者による
電源スイッチ25Sの投入によってバッテリー27に接
続される。電源スイッチ25Sの投入は、受信回路21
B、FM復調回路21C、オーディオ増幅回路22A、
トーン周波数測定回路をそれぞれ起動するとともに、マ
イコン25Cを立ち上げる。
【0049】起動されたマイコン25Cは、直ちにトー
ンスケルチ・プログラムを実行するが、検知回路25B
の出力がHに保たれる間は、アナログスイッチ23を無
条件に接続状態とする。検知回路25Bは、操作者によ
る電源スイッチ25Sの投入後に5秒間だけ出力をHに
保ち、その後出力をLに落とす。つまり、マイコン25
Cにおける実質的なトーンスケルチ・プログラムは、電
源スイッチ25Sを投入して5秒後に開始される。
【0050】従って、操作者が電源スイッチ25Sを投
入してから5秒間は、呼出信号の有無にも、呼出信号の
周波数と割り当て周波数の一致/不一致にも無関係に、
同一のチャンネルの無線周波数帯域を利用した通信通話
がスピーカ24を通じて音声再生される。また、通信通
話が全く実行されていない場合でも、雑音電波によるホ
ワイトノイズを聞くことができる。
【0051】受信部20に割り当てられたトーンスケル
チ周波数は、メモリ25Mに不揮発状態で書き込まれて
いる。電源スイッチ25Sが投入されて5秒間を経過し
た以降、マイコン25Cは、メモリ25Mから呼び出し
た割り当て周波数と、トーン周波数測定回路25Aで測
定された呼出信号の周波数とを比較し、両者の差が設定
範囲内であればアナログスイッチ23を接続状態とす
る。
【0052】第1実施例の無線通信機は、以上のような
受信部20とともに、送信部26を備えており、受信/
送信の双方向通信を実行できる。送信部26は、操作者
の音声メッセージをFM変調し、同一チャンネルの無線
周波数帯域の電波に変換して空中に送出する。
【0053】第1実施例の無線通信機では、独立した検
知回路25Bを設けたが、電源投入後の5秒間のアナロ
グスイッチの接続は、マイコン25Cの起動プログラム
として実現してもよい。例えば、アナログスイッチ33
をノーマルクローズ型の素子とし、マイコン35Cのア
ナログスイッチ33に対する電圧印加を、電源投入後5
秒間だけ待たせる。
【0054】図3は、第2実施例の無線通信機の構成の
説明図である。ここでは、第1実施例の受信部20に対
して、基準音発生回路36、および切換スイッチ37が
追加されている。
【0055】図3において、アンテナ31Aを通じて受
信された電波は、受信回路31Bニ入力され、1チャン
ネル幅の交流信号を抽出される。FM復調回路31C
は、交流信号をFM復調して通信信号を復調する。トー
ン周波数測定回路35Aは、通信信号から呼出信号を分
離してその周波数を計測する。
【0056】一方、通信信号は、オーディオ増幅回路3
2Aで増幅され、アナログスイッチ33が接続状態でさ
えあれば、ボリウム32Bを通じて操作者が自ら調整し
た音量レベルで、その音声出力をスピーカ24を通じて
操作者に聞かせる。
【0057】受信部30の電源ラインは、操作者による
電源スイッチ35Sの投入によって電源投入される。電
源スイッチ35Sの投入によって起動されたマイコン3
5Cは、直ちにトーンスケルチ・プログラムを実行する
が、検知回路35Bの出力がHに保たれる電源スイッチ
35S投入後の5秒間間は、アナログスイッチ33を無
条件で接続状態とし、また、切換スイッチ37を無条件
で基準音発生回路36側に接続する。
【0058】検知回路25Bは、マイコン35Cにおけ
る実質的なトーンスケルチ・プログラムの開始を電源ス
イッチ25Sの投入後に5秒間だけ待たせ、その間、基
準音発生回路36で発生した繰り返しのメロディーライ
ンをオーディオ増幅回路32Aに入力させる。オーディ
オ増幅回路32は、ボリウム32Bを通じて操作者が自
ら調整した音量レベルで、メロディーラインの音声出力
をスピーカ24を通じて操作者に聞かせる。
【0059】電源スイッチ35Sの投入後5秒間を経過
すると、切換スイッチ37がFM復調回路31C側に切
り替わるとともに、アナログスイッチ33が遮断状態に
移行する。そして、マイコン35Cは、メモリ35Mか
ら呼び出した割り当て周波数と、トーン周波数測定回路
35Aで測定された呼出信号の周波数とを比較し、両者
の差が許容範囲内であればアナログスイッチ33を接続
状態とする。
【0060】
【発明の効果】請求項1のトーンスケルチ型受信機によ
れば、受信機の電源を投入した直後の短い時間間隔だけ
トーンスケルチによるミュート状態を解除し、増幅手段
で調整した音量で、出力手段を通じた音声出力を操作者
に聞かせるから、操作者は、受信機の電源投入を確実に
認知でき、音声出力レベルの適否を判断でき、不適当な
場合には実際の再生音で確認しながら適正なレベルに調
整できる。
【0061】従って、例えば、基地局と多数のタクシー
の無線通信に利用された場合、無線通信機の電源投入忘
れや音量の過小調整によって、個々のタクシーで基地局
からの無線通信を聞き逃がす心配がなくなる。また、音
量の過大調整によって、運転者が驚かされたり、乗客に
不快感を与える心配もなくなる。
【0062】また、音量調節時期が電源投入時にほぼ限
定されるから、運転中の音量調節を前提とした大型つま
みやアクセスし易い調整部のレイアウト等が不要とな
る。これにより、無線通信機のパネルレイアウトの自由
度が高まり、機器の小型化も容易になる。
【0063】請求項2のトーンスケルチ型受信機によれ
ば、無線電波を通じては十分なレベルの音声出力が得ら
れない場合でも、信号発生手段で発生させた基準の音声
信号を代わりに用いて、出力手段を通じた実際の再生音
で確認しながら、増幅手段の増幅度を適正なレベルに調
整できる。
【0064】また、トーンスケルチの解除によって、別
の割り当て周波数の通信の秘密を侵す心配もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な構成の説明図である。
【図2】第1実施例の無線通信機の構成の説明図であ
る。
【図3】第2実施例の無線通信機の構成の説明図であ
る。
【図4】トーンスケルチ機能の説明図である。
【符号の説明】
11 受信手段 12 増幅手段 13 出力手段 14 遮断手段 15 呼出信号の識別手段 16 起動通知手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信した電波から元の通信信号を再生す
    る受信手段(11)と、 調整可能な増幅度で前記通信信号を増幅する増幅手段
    (12)と、 該調整された増幅度で増幅された前記通信信号を用いて
    音声出力を形成する出力手段(13)と、 前記増幅された通信信号に関して、前記出力手段(1
    3)に対する入力を遮断可能な遮断手段(14)と、 前記通信信号に含まれる一定周波数の呼出信号を抽出
    し、予め割り当てられた固有周波数に対して前記呼出信
    号の周波数が一致したときに、前記遮断手段(14)に
    おける前記入力の接続を実行させる呼出信号の識別手段
    (15)と、を有するトーンスケルチ型受信機におい
    て、 該受信機の電源が投入されたことを検知して、一定時間
    だけ、前記遮断手段(14)における前記入力の接続を
    無条件で確保させる起動通知手段(16)、を設けたこ
    とを特徴とするトーンスケルチ型受信機。
  2. 【請求項2】 請求項1のトーンスケルチ型受信機にお
    いて、 電波受信時の前記受信手段の出力レベルに相当させた基
    準の音声信号を形成する信号発生手段と、 前記増幅手段に対する入力を前記受信手段から前記信号
    発生手段に切り換え可能な切換手段と、 前記受信機の電源が投入されたことを検知して、一定時
    間だけ、前記切換手段における前記切り換えを前記信号
    発生手段側に定める起動通知手段と、を付加したことを
    特徴とするトーンスケルチ型受信機。
JP07146393A 1993-03-30 1993-03-30 トーンスケルチ型受信機 Expired - Fee Related JP3245250B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07146393A JP3245250B2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 トーンスケルチ型受信機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07146393A JP3245250B2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 トーンスケルチ型受信機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06284025A JPH06284025A (ja) 1994-10-07
JP3245250B2 true JP3245250B2 (ja) 2002-01-07

Family

ID=13461317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07146393A Expired - Fee Related JP3245250B2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 トーンスケルチ型受信機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3245250B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06284025A (ja) 1994-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5404391A (en) Incoming call alert system for cellular telephones without wired connection thereto
US20060147028A1 (en) Multi-mode, multi-channel psychoacoustic processing for emergency communications
CN101543123A (zh) 用于维持无线电传输连续性的方法和设备
JP3245250B2 (ja) トーンスケルチ型受信機
JPH10224449A (ja) 携帯電話ハンズフリー装置
JP2853596B2 (ja) 携帯電話機の呼出モード自動切替システム
KR200244953Y1 (ko) 다목적 기능을 갖는 2채널 무선송신 핸즈프리와 무선수신기
KR200238198Y1 (ko) 무선 텔레비전 방송 청취기
EP1150437A2 (en) Communication system, selection means for a communication system and use thereof
JP2531263B2 (ja) 無線選択呼出受信機
JPH09294035A (ja) 音響機器の自動ミューテイング装置
JP2951974B2 (ja) 無線電話装置
JPH0430836Y2 (ja)
KR200143505Y1 (ko) 무선호출기가 내장된 카오디오
KR100550393B1 (ko) 무선 생활무전기 기능을 갖는 카 오디오
JP3033714B2 (ja) 無線選択呼出装置
KR100544152B1 (ko) 생활무전기 기능을 갖는 카 오디오
JP2570729Y2 (ja) コードレス電話機
KR0177317B1 (ko) 전화기의 이어폰을 이용한 영상 및 오디오 기기의 오디오 청취 장치 및 방법
JPH10290477A (ja) 送受信装置の稼働制御方法
JPH0731635Y2 (ja) 着信報知機構
JPH09200302A (ja) 無線呼び出し装置
JPH06276110A (ja) デジタルスケルチ型受信機
JPS6090434A (ja) 車載用無線及びオ−デイオ装置
JPH09181797A (ja) 無線呼び出し装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011016

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees