JP3244294U - ユニットラバトリ - Google Patents

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喜則 多々川
信一郎 松尾
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Abstract

【課題】運搬する際の安全性の向上を図ったユニットラバトリを提供する。【解決手段】ユニットラバトリは、重機により移動可能に構成されているとともに、船舶居住区の設置面に設置されるものであって、床構造部2を備え、設置面に対向するとともに幅方向および長手方向を含む面を有する床パン8と、該床パンに支持されるとともに床パンと設置面との間において床パンを補強する格子状の床補強材9と、該床補強材に支持されるとともに重機としてのフォークリフトFの腕部FAが差込み可能に構成された受け部10A、10Bと、を備え、受け部は一対で設けられ、一対の受け部は、それぞれ床パンの幅方向に延在して設けられているとともに、床パンの長手方向の端部から離間した位置に互いに間隔をあけて設けられている。【選択図】図3

Description

本考案は、ユニットラバトリに関する。
船舶居住区の船員室、客室に設置されるトイレ、シャワーや浴槽、手洗い器等の水回りは、別の場所での組立てが可能であることから、ユニット化される場合がある(特許文献1参照。)。トイレ、シャワーや浴槽、手洗い器等がユニット化されたものを「ユニットラバトリ」と記す場合がある。
特開2004-100289号公報
ところで従来のユニットラバトリを陸から船へと運搬する際、フォークリフト等の重機を用いる場合があるが、従来のユニットラバトリの適宜の個所にフォークリフトの腕が係止され、この状態で、フォークリフトが操作されることにより、従来のユニットラバトリが運搬されていた。このため、ユニットラバトリが不安定な状態で運搬される場合があり、作業性が悪かった。
本考案の目的は、運搬する際の作業性の向上を図ったユニットラバトリを提供することにある。
上記目的は、以下の本考案によって解決される。
即ち、本考案は、重機により移動可能に構成されているとともに、船舶居住区の設置面に設置されるユニットラバトリであって、床構造部を備え、前記床構造部は、前記設置面に対向するとともに幅方向および長手方向を含む面を有する床パンと、該床パンに支持されるとともに前記床パンと前記設置面との間において前記床パンを補強する格子状の床補強材と、該床補強材に支持されるとともに前記重機としてのフォークリフトの腕部が差込み可能に構成された受け部と、を備え、前記受け部は一対で設けられ、前記一対の受け部は、それぞれ前記床パンの幅方向に延在して設けられているとともに、前記床パンの長手方向の端部から離間した位置に互いに間隔をあけて設けられていることを特徴とする。
本考案によれば、運搬する際の作業性の向上を図ることができる。
本考案の一実施の形態にかかるラバトリーユニットを示す平面図である。 図1中のI-I線に沿う断面図である。 前記ラバトリーユニットの床構造部を下方から見た斜視図である。 前記床構造部を構成する受け部を示す図である。 前記床パンに取付け部材を介して環状部付き吊り具が固定された状態を示す図である。 図5に示された取付け部材および環状部付き吊り具を上方から見た概念図である。 前記環状部付き吊り具の取付け位置を説明するための図であって、床構造部を上方から見た概念図である。 図7を側方から見た概念図である。 前記床構造部を構成するプラスチック製の簀の子を示す図である。 前記床構造部の変形例を示す図である。
以下、本考案の一実施の形態にかかるユニットラバトリ1を図1~9を参照して説明する。図1は、本考案の一実施の形態にかかるユニットラバトリ1を示す平面図であり、図2は、前記ユニットラバトリ1を示す正面図である。
本考案の一実施の形態にかかるユニットラバトリ1は、図1~3に示すように、船舶居住区の船員室または客室を構成する設置面S(図2に示す)に設置されるものであり、重機により移動(運搬)されるように構成されている。このユニットラバトリ1は、平面視が五角形状の床構造部2と、該床構造部2から立設された5本の支持柱3(図3に示す)と、床構造部2に対して立設して設けられているとともに隣接する支持柱3の間に位置する5枚の側壁パネル4A、4B、4C、4D、4E(4)と、床構造部2に対向する天壁パネル4F(図2に示す)と、を備え、浴室構造部5と、洗面室構造部6と、便器72を有するトイレ室構造部7と、を備える。浴室構造部5、洗面室構造部6、及びトイレ室構造部7は、浴室構造部5、洗面室構造部6、トイレ室構造部7の順で、ユニットラバトリ1の長手方向に並んで設けられている。本例では、重機としてフォークリフトFおよび不図示のクレーンが用いられる。図1、2では支持柱3は省略されている。また図2では切断面を示すハッチは省略されている。
尚、図面における矢印X、Y、Zは互いに直交する方向である。矢印Xは、ユニットラバトリ1の左右方向(長手方向)を示し、矢印Yは、奥行き方向(幅方向)を示し、矢印Zは、ユニットラバトリ1の高さ方向を示す。
床構造部2は、図3、5に示すように、船舶居住区の船員室または客室を構成する設置面Sに対向するように設置される床パン8と、該床パン8を補強する格子状の床補強材9と、該床補強材9に支持されるとともにフォークリフトFの腕部FAが差込み可能に構成された受け部10A、10Bと、該床パン8に取付け部材110を介して支持されるとともに不図示のクレーンのL型フックが掛けられる環状部付き吊り具11(図5に示す)と、を備えて構成されている。
床パン8は、図3に示すように、平面視が長方形の1つの角が切り欠かれた五角形状に形成されている。この床パン8は、設置面Sに対向して設けられる平面視が五角形状の床パン本体81と、該床パン本体81の周縁において上方(設置面Sから離れる方向)に立設される5枚の側板部82A、82B、82C、82D、82E(82)と、床パン本体81の隅部に位置しているとともに、一端が側板部82の外面に固定され、他端が設置面Sに向けて下方に立設(突出)する4本(複数本)の脚部83A、83B、83C、83D(83)と、を備える。
床パン本体81は、幅方向Yおよび長手方向Xを含む面を有して構成されている。また床パン本体81は、図2に示すように、長手方向の一端に向かうにしたがって下方に向かう傾斜面から構成されている。
5枚の側板部82A、82B、82C、82D、82Eは、それぞれが床パン本体81の周縁において上方に折れ曲がって延びて形成されている。各側板部82A、82B、82C、82D、82Eは、床パン本体81の周縁から上方に延びて設けられた状態で、隣り合う側板部82同士が溶接により互いに固定されている。また5枚の側板部82のうち、長手方向Xに対向する側板部82を「第1側板部82A」「第2側板部82B」と記し、幅方向Yに対向する側板部82を「第3側板部82C」「第4側板部82D」と記し、残り1枚の側板部82を「第5側板部82E」と記す場合がある。
4本の脚部83A、83B、83C、83Dは、図3に示すように、床パン本体81における4つの隅部に設けられている。各脚部83A、83B、83C、83Dは、帯板状の板材から構成されているとともに折れ曲がって略L字状に構成されたものであり、側板部82に溶接により固定されている。また4本の脚部83のうち、第1側板部82Aと第4側板部82Dとの境界部に位置する脚部83を「第1脚部83A」と記し、第2側板部82Bと第4側板部82Dとの境界部に位置する脚部83を「第2脚部83B」と記し、第2側板部82Bと第3側板部82Cとの境界部に位置する脚部83を「第3脚部83C」と記し、第1側板部82Aと第5側板部82Eとの境界部に位置する脚部83を「第4脚部83D」と記す場合がある。
また床パン8には、図1、2に示すように、床パン本体81から上方に立設して設けられた仕切り板部85が設けられている。この仕切り板部85は、後述の浴室構造部5と洗面室構造部6との境界部に、床パン本体81の幅方向Yに沿って設けられているとともに、第3側板部82Cから第4側板部82Dまで連続して設けられている。この仕切り板部85の上端は、高さ方向Yにおいて、床パン8の側板部82の上端より僅かに高い位置に設けられている。このような仕切り板部85は、浴室構造部5から洗面室構造部6への浸水を防止するために設けられている。
さらに床パン8には、図9に示すように、長手方向Xにおける仕切り板部85の一方側に、プラスチック製の簀の子材12が設置されている。簀の子材12は、複数の孔部120を有する板状部121と、該板状部121から床パン本体81に向けて立設して設けられた複数の立設脚部122と、を一体に備えて構成されている。簀の子材12は、複数の立設脚部122が床パン本体81に設置され、板状部121が床パン本体81の上方に対向するように、床パン本体81の上方に設置されている。
床補強材9は、図3に示すように、帯板状の板材から構成されているとともに折れ曲がってL字状に構成された床補強部材90を有して構成されている。この床補強部材90は、床パン本体81の下面(設置面Sに対向する面)に溶接により固定されているとともに、ユニットラバトリ1の幅方向Yおよび長手方向Xに格子状に設けられている。
受け部10A、10Bは、図3に示すように、一対で設けられている。一対の受け部10A、10Bは、床パン本体81の長手方向Xの端部から離間した位置にあるとともに、長手方向Xに互いに間隔をあけて、幅方向Yに延在して設けられている。
各受け部10A、10Bは、図3、4に示すように、床パン本体81の下方に対向して設けられる長方形板状の受け部本体101と、該受け部本体101の両端から立設するとともに互いに対向する一対の対向板102、102と、を備え、受け部本体101に対向する下方側が開口するコ字型(C字状)に構成されている。この受け部10A、10Bは、受け部本体101が床パン本体81に対向するとともに開口が下方に向かうに格好で、床補強材9に間部材103(図4に示す)を介して固定されている。間部材103は、帯板状の板材から構成されているとともに折れ曲がってL字状に構成されたものであり、上端部が床補強材9に溶接により固定され、下端面が受け部本体101に溶接により固定されている。各受け部10A、10Bは、床補強材9に固定された状態で、その下端が、各脚部83の下端より上方に位置するように設けられている。このような受け部10A、10Bは、図3に示すように、受け部本体101と一対の対向板102、102とで囲まれた内部空間に、フォークリフトFの腕部FAが挿入され、この状態でフォークリフトFが操作されることにより、ユニットラバトリ1が安定した状態で運搬されるように構成されている。
環状部付き吊り具11は、図5~8に示すように、床パン8の隅部において、脚部83の下端部に取付け部材110を介して支持されるとともに、環状部付き吊り具11および取付け部材110はピン構造11P(図6に示す)により固定されている。以下では、床パン8の4隅に設けられた環状部付き吊り具11について、第1脚部83Aに固定された環状部付き吊り具11を「第1環状部付き吊り具11A」と記し、第2脚部83Bに固定された環状部付き吊り具11を「第2環状部付き吊り具11B」と記し、第3脚部83Cに固定された環状部付き吊り具11を「第3環状部付き吊り具11C」と記し、第4脚部83Dに固定された環状部付き吊り具11を「第4環状部付き吊り具11D」と記す場合がある。
取付け部材110は、図5、8に示すように、角筒状に設けられているとともに、床パン8の隅部において、床パン8の脚部83の下端部に溶接により固定されている。
各環状部付き吊り具11A、11B、11C、11Dは、図5、6に示すように、取付け部材110の内部に挿入可能な棒状部111(吊り具本体)と、該棒状部111の長手方向Xの端部に設けられてクレーンのL型フックが掛けられる孔112(図5に示す)を有する環状部113と、棒状部111における環状部113側の端部に設けられているとともにワイヤY(図6に示す)の一方の端末部が固定されて後述のピン構造11P(図6に示す)を構成するピンPの紛失を防止するためのワイヤ止め部114と、を備えて構成されている。また各環状部付き吊り具11は、図6に示すように、棒状部111が取付け部材110の内部に挿入された状態で、取付け部材110および棒状部111にピンPが貫通されることにより、取付け部材110に固定されるようになっている。
ピン構造11Pは、図5、6に示すように、ピンPと、取付け部材110の内部に棒状部111が挿入された状態で取付け部材110および棒状部111を貫通するとともに、ピンPが挿入されるピン挿入孔11aと、該ピン挿入孔11aに挿入されたピンPの抜止めをする抜止め構造11b(図5に示す)と、を備える。このピンPは、一方の端末部がワイヤ止め部114に固定されたワイヤYの他方の端末部に固定されている。即ち、ピンPは、ワイヤ止め部114にワイヤYを介して支持されている。ピン挿入孔11aは、図5、6に示すように幅方向Yに沿って、取付け部材110および棒状部111を貫通して構成されている。
また各環状部付き吊り具11A、11B、11C、11Dの固定位置は、図7に示すように、第1環状部付き吊り具11Aは、第1脚部83Aの下端部において、床パン8の長手方向Xに延在して設けられているとともに、取付け部材110に固定された状態で環状部113が床パン8から突出して設けられている。第2環状部付き吊り具11Bは、第2脚部83Bの下端部において、床パン8の長手方向Xに延在して設けられているとともに、取付け部材110に固定された状態で環状部113が床パン8から突出して設けられている。第3環状部付き吊り具11Cは、第3脚部83Cの下端部において、床パン8の長手方向Xに延在して設けられているとともに、取付け部材110に固定された状態で環状部113が床パン8から突出して設けられている。第4環状部付き吊り具11Dは、第4脚部83Dの下端部において、床パン8の幅方向Yに延在して設けられているとともに、取付け部材110に固定された状態で環状部113が床パン8から突出して設けられている。
このような環状部付き吊り具11を用いてユニットラバトリ1を運搬する際には、まず、環状部付き吊り具11の棒状部111を取付け部材110の内部に挿入し、この状態で、取付け部材110および棒状部111にピンPを貫通させる。これにより環状部付き吊り具11が取付け部材110に固定される。そして、環状部付き吊り具11における環状部113の孔112にクレーンのL型フックを引っ掛ける。この状態でクレーンが操作されることにより、ユニットラバトリ1は運搬される。この後、ユニットラバトリ1は船舶居住区の船員室または客室を構成する設置面Sの所定位置に設置される。
また環状部付き吊り具11を取付け部材110から取り外す際には、ユニットラバトリ1が船舶居住区の所定位置に設置された後、クレーンのL型フックの孔112への引っ掛けを解除して、L型フックを環状部付き吊り具11から取り外す。そして、取付け部材110および棒状部111を貫通するピンPを抜き取り、環状部付き吊り具11と取付け部材110との固定を解除する。このようにして環状部付き吊り具11を取付け部材110から取り外す。このように環状部付き吊り具11が取付け部材110に対して取り外し可能に設けられていることにより、ユニットラバトリ1が小型化され、船舶居住区の船員室または客室を広く使用することができる。
5本の支持柱3は、図3に示すように、床パン8における5つの隅部から立設して設けられている。
5枚の側壁パネル4A、4B、4C、4D、4E(4)は、図1に示すように、隣接する支持柱3の間に支持されている。また5枚の側壁パネル4のうち長手方向Xに対向する側壁パネル4を「第1側壁パネル4A」「第2側壁パネル4B」と記し、幅方向Yに対向する側壁パネル4を「第3側壁パネル4C」「第4側壁パネル4D」と記し、残り1枚の側壁パネル4を「第5側壁パネル4E」と記す場合がある。第1側壁パネル4Aは、第1側板部82Aの上方に位置する側壁パネル4のことであり、第2側壁パネル4Bは、第2側板部82Bの上方に位置する側壁パネル4のことであり、第3側壁パネル4Cは、第3側板部82Cの上方に位置する側壁パネル4のことであり、第4側壁パネル4Dは、第4側板部82Dの上方に位置する側壁パネル4のことであり、第5側壁パネル4Eは、第5側板部82Eの上方に位置する側壁パネル4のことである。尚、図1では、支持柱3は省略されている。
第1側壁パネル4A、第3側壁パネル4Cおよび第5側壁パネル4Eは、図3に示すように、それぞれ、隣接する支持柱3の間において、床パン8の側板部82に固定された支持材84に固定されている。即ち、第1側壁パネル4A、第3側壁パネル4Cおよび第5側壁パネル4Eの各下端は支持材84に支持されている。
第2側壁パネル4Bおよび第4側壁パネル4Dは、それぞれ、床パン8を構成する側板部82および脚部83の各外面に溶接により固定されている。第2側壁パネル4Bおよび第4側壁パネル4Dそれぞれの下端は、高さ方向Yにおいて、床パン8を構成する脚部83の下端と同じ高さ位置となるように固定されている。また第4側壁パネル4Dには、図1に示すように、長方形状の開口部40が設けられ、該開口部40にヒンジ41を介して開閉扉42が支持されている。
浴室構造部5は、図1、2に示すように、ユニットラバトリ1の長手方向Xの他端部に位置する浴室空間50と、該浴室空間50の内部に設置された不図示の浴槽と、船舶の貯水設備に接続された不図示の第1給水管と、該第1給水管に接続された水栓62と、該水栓62に接続されたシャワー53と、該シャワー53から吐出された排水を外部に排出する浴室排水部54(第1排水部)と、を備える。水栓62およびシャワー53は、第3側壁パネル4Cに支持されている。浴室排水部54は、床パン本体81を貫通して設けられている。この浴室排水部54は、長手方向Xの一方側かつ幅方向Yの一方側の浴室構造部5の隅部に設けられている。
洗面室構造部6は、図2に示すように、ユニットラバトリ1の長手方向Xにおいて浴室構造部5と後述のトイレ室構造部7との間に位置する洗面空間60と、洗面台63と、該洗面台63に設けられ、水栓62から吐出された排水を外部に排出する洗面台排水部64(第2排水部)と、を備える。洗面台63および洗面台排水部64は、第3側壁パネル4Cに支持されている。
トイレ室構造部7は、図1、2に示すように、ユニットラバトリ1の長手方向Xの一端部に位置するトイレ空間70と、船舶の貯水設備に接続されたトイレ用給水管71(図2に示す)と、該トイレ用給水管71に接続された便器72と、床パン本体81を貫通して設けられたトイレ室排水部74(第3排水部)と、該トイレ室排水部74と後述の排水管14との間に接続される接続管75(図1に示す)と、便器72に接続されて排水を外部に排出するトイレ排水部76(図2に示す)と、を備える。トイレ用給水管71およびトイレ排水部76は、第5側壁パネル4Eに支持されている。トイレ室排水部74は、トイレ室構造部7における長手方向Xの一端部において、第1側板部82Aにおける幅方向Yの一端部に位置している。図2では、接続管75は省略されている。
さらにユニットラバトリ1は、図1、2に示すように、床パン8における第3側板部82Cの外面に沿うとともに長手方向Xに延在する排水管14を備える。排水管14は、浴室排水部54、洗面台排水部64及びトイレ室排水部74に接続されて、これらの排水部54、64、74を流れる排水を船舶の不図示の浄化設備に送り出している。これのような構成によれば、浴室排水部54、洗面台排水部64、及びトイレ室排水部74が、床パン8の幅方向Yの一端側に設けられ、排水管14は、床パン本体81の面方向において側板部82の床パン本体81とは反対側に設けられているとともに、床パン本体81の長手方向Xに延在して設けられている。これによれば、従来技術の如く、排水管、床補強材が競合する形で設置されるのではなく、各排水部54、64、74や排水管14を床補強材9に干渉させずに設置する構造を実現することができる。
上述したユニットラバトリ1は、床構造部2を備え、床構造部2は、設置面Sに対向するとともに幅方向Yおよび長手方向Xを含む面を有する床パン8と、該床パン8に支持されるとともに床パン8と設置面Sとの間において床パン8を補強する格子状の床補強材9と、該床補強材9に支持されるとともに重機としてのフォークリフトFの腕部FAが差込み可能に構成された受け部10A、10Bと、を備え、受け部10A、10Bは一対で設けられ、一対の受け部10A、10Bは、それぞれ床パン8の幅方向Yに延在して設けられているとともに、床パン8の長手方向Xの端部から離間した位置に互いに間隔をあけて設けられている。このようにユニットラバトリ1に一対の受け部10A、10Bが設けられていることにより、ユニットラバトリを運搬する際に、フォークリフトFの腕部FAを受け部10A、10Bに挿入することができる。これによれば、ユニットラバトリを運搬する際、フォークリフトFの腕部FAを受け部10A、10Bに挿入した状態でフォークリフトFを操作することができ、作業者の技量に依存することなく、ユニットラバトリ1が安定した状態で運搬されることとなる。これにより、ユニットラバトリ1を運搬する際の作業性の向上を図ることができる。
また重機としてのクレーンのL型フックが掛けられる環状部113を有する環状部付き吊り具11を備え、床パン8は、設置面Sに対向する面を有して構成された床パン本体81と、該床パン本体81の周縁において設置面Sから離れる方向に立設される側板部82と、床パン本体81の隅部から設置面Sに向けて立設する4本の脚部83と、を有し、脚部83には、環状部付き吊り具11を床パン8に取り付けるための取付け部材110が固定され、環状部付き吊り具11は、取付け部材110を介して、床パン8に固定される。これによれば、ユニットラバトリ1を運搬する際、クレーンのL型フックが環状部付き吊り具11に掛けられた状態でクレーンを操作することができ、ユニットラバトリ1が安定した状態で運搬されることとなる。これにより、ユニットラバトリ1を運搬する際の作業性の向上を図ることができる。
また取付け部材110は、角筒状に設けられているとともに、側板部82の延在方向に沿って延びて設けられ、環状部付き吊り具11は、取付け部材110の内部に挿入可能に設けられた棒状部111(吊り具本体)と、該棒状部111の端部に設けられた環状部113と、を備え、環状部付き吊り具11は、棒状部111が取付け部材110の内部に挿入された状態で、取付け部材110および棒状部111にピンPが貫通されることにより取付け部材110に固定され、ピンPが、取付け部材110および棒状部111から引き抜かれることにより、環状部付き吊り具11は取付け部材110に対して取外し可能な状態となるように構成されている。このように環状部付き吊り具11が取付け部材110に対して取外し可能な状態となるように構成されていることにより、ユニットラバトリ1を運搬した後、環状部付き吊り具11を取付け部材110から取り外すことができ、取り外すことによってユニットラバトリ1が小型化されて、船舶居住区の船員室または客室を広く使用することができる。
床パン8は、設置面Sに対向する面を有して構成された床パン本体81と、該床パン本体81の周縁において設置面Sから離れる方向に立設される側板部82と、を備え、側板部82は、床パン本体81の周縁で折れ曲がって設置面Sから離れる方向に延びて設けられている。これによれば、従来技術の如く、床パン縁部は床板と縁の立ち上がり部材を別々の部材で構成し、これらを溶接により固定しなくとも、床パン8を、床パン本体81の周縁を折り目として折り上げることにより形成することができるから、溶接長を低減させるとともに、床パン8を製造する際の製造コストの低減を図ることができる。
また床パン8を挟んで床補強材9とは反対側に設置されるプラスチック製の簀の子材12を有し、簀の子材12は、複数の孔部120を有する板状部121と、該板状部121から床パン本体81に向けて立設する立設脚部122と、を備える。これによれば、木製の簀の子材12に比して、耐久性が高く長期に亘って使用することができる。
尚、本考案は、前記実施形態に限定されるものではなく、本考案の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本考案に含まれる。
前記ユニットラバトリ1は、重機としてのクレーンのL型フックが掛けられる環状部113を有する環状部付き吊り具11を備えて構成されているが、本考案はこれに限定されるものではない。図10に示すように、ユニットラバトリ1は、環状部付き吊り具11の代わりに、重機としてのクレーンのL型フックが掛けられるリング部116を有するリング付き吊り具11Aを備えたものであってもよい。図10は、前記床構造部の変形例を示す図である。
リング付き吊り具11Aは、図10に示すように、棒部材115と、該棒部材115の一端部に設けられたリング部116と、棒部材115の他端部に設けられた不図示の螺子部と、を備えて構成されている。また各脚部83には、棒部材115の他端側が挿通される挿通孔830と、該挿通孔830と連通する位置に設けられて螺子部に螺合される被螺子部を有する不図示のナット部材と、が設けられている。
このリング付き吊り具11Aを床パン8に固定する場合には、床パン8を構成する脚部83それぞれに設けられた挿通孔830に棒部材115の他端側が挿通され、棒部材115の螺子部にナット部材の被螺子部が螺合されることにより、床パン8に直接固定されていてもよい。またリング付き吊り具11Aを各脚部83から取り外す場合には、螺子部の被螺子部に対する螺合が解かれることにより、リング付き吊り具11Aは脚部83に対して取外し可能な状態となる。この状態で、棒部材115を脚部83に設けられた挿通孔830から引き抜いて、リング付き吊り具11Aを各脚部83から取り外すようにしてもよい。リング付き吊り具11Aが各脚部83に対して取外し可能な状態となるように構成されていることにより、ユニットラバトリ1を運搬した後、リング付き吊り具11Aを取付け部材110から取り外すことができ、取り外すことによってユニットラバトリ1が小型化され、船舶居住区の船員室または客室を広く使用することができる。
その他、本考案を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本考案は、これに限定されるものではない。すなわち、本考案は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本考案の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本考案の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本考案を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本考案に含まれるものである。
1 ユニットラバトリ
2 床構造部
5 浴室構造部
54 浴室排水部(第1排水部)
6 洗面室構造部
64 洗面台排水部(第2排水部)
7 トイレ室構造部
72 便器
74 トイレ室排水部(第3排水部)
8 床パン
81 床パン本体
82 側板部
83 脚部
9 床補強材
10A、10B 受け部
11 環状部付き吊り具
110 取付け部材
111 棒状部(吊り具本体)
112 孔
113 環状部
12 簀の子材
120 複数の孔部
121 板状部
122 立設脚部
14 排水管
FA フォークリフトの腕部
P ピン
S 船舶居住区の設置面
X 長手方向
Y 幅方向

Claims (6)

  1. 重機により移動可能に構成されているとともに、船舶居住区の設置面に設置されるユニットラバトリであって、
    床構造部を備え、
    前記床構造部は、前記設置面に対向するとともに幅方向および長手方向を含む面を有する床パンと、該床パンに支持されるとともに前記床パンと前記設置面との間において前記床パンを補強する格子状の床補強材と、該床補強材に支持されるとともに前記重機としてのフォークリフトの腕部が差込み可能に構成された受け部と、を備え、
    前記受け部は一対で設けられ、
    前記一対の受け部は、それぞれ前記床パンの幅方向に延在して設けられているとともに、前記床パンの長手方向の端部から離間した位置に互いに間隔をあけて設けられていることを特徴とするユニットラバトリ。
  2. 前記重機としてのクレーンのL型フックが掛けられる環状部を有する環状部付き吊り具を備え、
    前記床パンは、前記設置面に対向する面を有して構成された床パン本体と、該床パン本体の周縁において前記設置面から離れる方向に立設される側板部と、前記床パン本体の隅部から前記設置面に向けて立設する複数の脚部と、を有し、
    前記複数の脚部には、それぞれに、前記環状部付き吊り具を前記床パンに取り付けるための取付け部材が固定され、
    前記環状部付き吊り具は、前記取付け部材を介して、前記脚部に固定されることを特徴とする請求項1に記載のユニットラバトリ。
  3. 前記取付け部材は、角筒状に設けられているとともに、前記側板部の延在方向に沿って延びて設けられ、
    前記環状部付き吊り具は、前記取付け部材の内部に挿入可能に設けられた吊り具本体と、該吊り具本体の端部に設けられた前記環状部と、を備え、
    前記環状部付き吊り具は、前記吊り具本体が前記取付け部材の内部に挿入された状態で、前記取付け部材および前記吊り具本体にピンが貫通されることにより前記取付け部材に固定され、
    前記ピンが、前記取付け部材および前記吊り具本体から引き抜かれることにより、前記環状部付き吊り具は前記取付け部材に対して取外し可能な状態となるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のユニットラバトリ。
  4. 前記床パンは、前記設置面に対向する面を有して構成された床パン本体と、該床パン本体の周縁において前記設置面から離れる方向に立設される側板部と、を備え、
    前記側板部は、前記床パン本体の周縁で折れ曲がって前記設置面から離れる方向に延びて設けられていることを特徴とする請求項1に記載のユニットラバトリ。
  5. 浴室構造部と、洗面室構造部と、便器を有するトイレ室構造部と、を備え、
    前記浴室構造部は、排水を外部に排出する第1排水部を有し、
    前記洗面室構造部は、排水を外部に排出する第2排水部を有し、
    前記トイレ室構造部は、排水を外部に排出する第3排水部を有し、
    前記第1排水部、前記第2排水部、及び前記第3排水部それぞれに接続される排水管を備え、
    前記第1排水部、前記第2排水部、及び前記第3排水部は、前記床パンの前記幅方向の一端側に設けられ、
    前記排水管は、前記床パン本体の面方向において前記側板部の前記床パン本体とは反対側に設けられているとともに、前記床パン本体の前記長手方向に延在して設けられていることを特徴とする請求項4に記載のユニットラバトリ。
  6. 前記床パンを挟んで前記床補強材とは反対側に設置されるプラスチック製の簀の子材を有し、
    前記簀の子材は、複数の孔部を有する板状部と、該板状部から前記床パン本体に向けて立設する立設脚部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のユニットラバトリ。
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