JP3244223B2 - ウォータージェット推進船における吸水口の除塵装置 - Google Patents

ウォータージェット推進船における吸水口の除塵装置

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JP3244223B2 JP31572197A JP31572197A JP3244223B2 JP 3244223 B2 JP3244223 B2 JP 3244223B2 JP 31572197 A JP31572197 A JP 31572197A JP 31572197 A JP31572197 A JP 31572197A JP 3244223 B2 JP3244223 B2 JP 3244223B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ウォータジェッ
ト推進船における吸水口の除塵装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、港湾等の浮遊物の多いところでウ
ォータージェット船で航走すると、短時間でジェット水
の吸込口が浮遊物で閉塞し、ポンプにキャビテーション
等が発生してウォータージェットの効率が低下し、遂に
は吸水不能となり航走できなくなる。このため、従来に
おいては吸込口に固定式のスクリーンや可動式のスクリ
ーンを設けている。特開平6−32288号、特公昭5
4−18475号は、可動式スクリーンの例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の一般に用いられ
ている固定式のスクリーン装置では、航走中に閉塞物を
除去することはできず、目詰りすると航走不能となり、
停船してスクリーンの内外から閉塞物を除去しなければ
ならない。この作業はスクリーンが船底にあるだけに手
数を要する。
【0004】上記公報のような可動式のものでも、浮遊
物が少ない場合はスクリーンを更新しながら航走するこ
とができるが、大量の浮遊物で然も紐類のような長尺の
浮遊物やビニールシートのような薄膜状の浮遊物ではス
クリーンに貼り付いて完全な除去はできない。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述のよう
な課題を解決し得るものであって、スクリーン部分に集
積せんとする浮遊物をスクリーン面から浮かせて、船体
の航走によって生ずる水流で洗い流すことを特徴とする
ものである。
【0006】すなわち、この発明の要旨とするところ
は、ウォータージェット推進船において、ジェット水の
吸水口に除塵用のスクリーンを設け、このスクリーンの
下面側にその基端が吸水口の前縁部に枢着されて常態に
おいて吸水口に向かって回動勝手に付勢された複数本の
可動バーを設けたものである。
【0007】上記可動バーを回動させる手段としては、
スクリーンの下面と可動バーとの間に楔体を設けてこれ
を可動バーの列に沿って往復動させるようにしてもよ
く、吸水口に設けるスクリーンを吸水口を横切る方向に
往復移動できるように構成して、その面積を吸水口の面
積の略2倍にするとともに、このスクリーンの下面に可
動バーに当接する突起をスクリーンに一体に設けてもよ
い。さらに、突起を設けたバーを可動バーの列を横切る
方向に設け、このバーを往復動させてもよい。
【0008】何れの手段によっても、可動バーをスクリ
ーンから離反する方向に回動させて船底の水流中に膨出
させ、この可動バーに引っ掛かった塵芥を船底の水流に
よって後方に押し流して清掃するものである。この時、
可動バーに設けた突起は、可動バーが一度に膨出するこ
となく、順次回動膨出して順次清掃され、他の可動バー
の上方のスクリーンはスクリーンに向かって付勢された
可動バーによってカバーされて除塵中に他の部分のスク
リーンに塵芥が引っ掛かるのを防止することができるも
のである。
【0009】また、可動バーを回動させる駆動手段とし
ては、油圧力を用いても、レバー等を用いた機械的機構
を用いてもよいが、吸水口の目詰りは航走中に発生する
ので、可動バーの回動装置の操作レバーを操船部にまで
延設しておくと操船しながら除塵することができる。以
下、図面に基づいてこの発明を具体的に説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係るウォータ
ージェット推進船の概略の側面図であり、推進部を切開
して示している。図中、符号1は船体、2は船尾に設け
たウォータージェットの噴射ノズル、3はウォータージ
ェット用のポンプ、4はジェット水の吸水ダクト、5は
ポンプ駆動用のエンジン、6は吸水口、7は吸水口6に
設けた塵芥の吸込防止用の可動バーである。尚、図中符
号Aは、可動バー7を回動させるのに用いる油圧装置で
あり、その操作ワイヤーは、操船室Bに迄延設して操作
レバーCに接続してある。
【0011】次に、図2〜図5に基づいて上記吸水口6
部に設けるスクリーン装置の構成を説明する。図2は、
吸水口部分の底面図であって、図中、符号8は吸水口6
に設けたスクリーンで可動式のものを用いており、吸水
口6を横切る方向(船体の進行方向に対して直交する方
向)に往復動自在に設けられている。符号9は、このス
クリーン8のガイドである。図例では、スクリーン8を
往復動するようにしたために、この巾を吸水口6の巾の
略2倍にして一方の側に移動した時に吸水口6を他端部
でカバーできるようにしている。このスクリーン8は固
定したものであってもよい。また、スクリーン8の移動
は図示を省略しているが、通常は油圧機構によって押し
引きするようにするものである。8aはその操作用のシ
ャフトである。
【0012】次に可動バー7は図3に示すように、上述
スクリーン8の下方に配列してあって、その基端が吸水
口6の前端縁部(船体の進行方向を基準)の支持軸10
に枢着されており、基端部に設けたバネ11によって常
態においてはスクリーン8に向かって接近するように付
勢してある。また、スクリーン8には吸水口6の前端縁
部に位置する部位に可動バー7の配列方向に沿って複数
個の突起8bが設けてあり(図4参照)、スクリーン8
を往復動させることによって、可動バー7に順次当接す
るようにしてある。
【0013】この突起8aは、スクリーン8が固定式の
場合は、吸水口6の前縁部分に下面に突起8aを設けた
リフトバー12として可動バー7の配列方向に沿って往
復動自在に設けてもよい。(図3および図5参照)
【0014】この発明に係る装置は、上述のように構成
してあり、航走中にスクリーン8が閉塞して吸水量が低
下した時には、可動バー7を船底下方の流速の速い部分
に膨出させて、船底の水流によって可動バー7に引っ掛
かった塵芥を押し流し、スクリーン8の閉塞を解消する
ことができる。
【0015】すなわち、この発明は可動式のスクリーン
8あるいは、リフトバー12を往復動させることによっ
てその突起8bが順次可動バー7の上面に当接して、こ
れを押し下げて船底の強い水流によって引っ掛かった塵
芥を洗い流すことができるものである。この時、この発
明では可動バー7が突起8bによって順次押し下げら
れ、突起8bが作用していない可動バー7がスクリーン
8を押圧してカバーしているので、スクリーン8と可動
バー7との間に塵芥が侵入することはない。尚、図例の
ようなスライド式のスクリーン8を用いた場合には、吸
水口6の左右の側枠部分にスクレーパーあるいはカッタ
ーを設けておくことによってスクリーン8の下面に付着
した塵芥を剥離切断して除去することができて一層効果
的である。尚、前述のスクリーン8自体あるいは、リフ
トバー12を往復作動させる手段は、油圧装置でも機械
的装置でもよく、図1に示すようにその装置を作動させ
る操作レバーCを操船室Bに延設して設けておくと操船
しながら吸水口6の除塵をすることができる。
【0016】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
は、ウォータージェット推進船を航走させながら吸水口
の除塵をすることができるものであり、ポンプにキャビ
テーション等を生ぜしめることなく最高の効率でウォー
タージェットを噴射して航走することができるものであ
る。特に、この発明に係る除塵装置は、除塵するに当た
って、可動バーに付着あるいは引っ掛かった塵芥を浮き
上らせて除塵するので確実に後方に押し流し、この時、
除塵されていない部位のスクリーンは、作動していない
可動バーでカバーされているので剥離した塵芥はもとよ
り、周辺に浮遊する塵芥が付着することはないものであ
る。また、可動バーで塵芥を浮き上らせて船底流で押し
流すので、ビニール薄膜や紐状の長尺物等も効率よく除
去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を施したウォータージェット推進船の
概略の側面図で吸水口部分を切開して示している。
【図2】同じく、吸込口部分の底面図である。
【図3】同じく、図2のX−X線に沿っての断面図であ
る。
【図4】同じく、図2に示されているスクリーンの一部
の縦断面図である。
【図5】同じく、可動バーの作動を説明するための可動
バーの支架状態を示す側面図である。
【符号の説明】
6 吸水口 7 可動バー 8 スクリーン 12 リフトバー

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォータージェット推進船において、ジ
    ェット水の吸水口6に除塵用のスクリーン8を設け、こ
    のスクリーン8の下面側に、その基端が吸水口6の前縁
    部に枢着されて常態において、吸水口6に向かって回動
    勝手に付勢された複数本の可動バー7を設け、この可動
    バー7をその並列方向に沿って順次作動させる回動手段
    を設けたことを特徴とするウォータージェット推進船に
    おける吸水口の除塵装置。
  2. 【請求項2】 上記吸水口6に設けるスクリーン8の巾
    が吸水口6の巾の略2倍に構成されていて、吸水口6を
    横切る方向に摺動可能に構成されている請求項1記載の
    ウォータージェット推進船における吸水口の除塵装置。
  3. 【請求項3】 上記可動バ−7を回動させる手段が、可
    動バー7の上面と吸水口6の周枠下面部との間におい
    て、可動バー7を横切る方向に設けられて、往復動自在
    なリフトバー12で構成されている請求項1記載のウォ
    ータージェット推進船における吸水口の除塵装置。
  4. 【請求項4】 上記リフトバー12が吸水口6を横切る
    方向に往復動自在なスクリーン8の下面に一体に固定さ
    れている請求項2〜請求項3記載のウォータージェット
    推進船における吸水口の除塵装置。
  5. 【請求項5】 上記リフトバー12の下面に、その長手
    方向に沿って側方よりみて波形状に凹凸が形成してある
    請求項1〜請求項4記載のウォータージェット推進船に
    おける吸水口の除塵装置。
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