JP3269074B2 - ウォータージェット推進船におけるジェット発生用のポンプの閉塞防止装置 - Google Patents

ウォータージェット推進船におけるジェット発生用のポンプの閉塞防止装置

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JP3269074B2 JP26962397A JP26962397A JP3269074B2 JP 3269074 B2 JP3269074 B2 JP 3269074B2 JP 26962397 A JP26962397 A JP 26962397A JP 26962397 A JP26962397 A JP 26962397A JP 3269074 B2 JP3269074 B2 JP 3269074B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ウォータージェ
ット推進船におけるジェット発生用のポンプの閉塞防止
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ウォータージェット推進船では、
水面近傍の水を吸引して噴射するので、水面近傍に浮遊
する塵芥をポンプが吸引して短時間に閉塞する。このた
め、船底に設けた吸水口にスクリーンを設け、大きな塵
芥がポンプに吸引されるのを防止している。また、吸引
水ダクトやポンプ内に吸引された塵芥を除去するため
に、ポンプケーシングにハンドホールを設けている。特
公昭54−18475号公報では、大きな塵芥が吸水ダ
クトに侵入するのを防止するために、吸水口にスクリー
ンを設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記のよ
うに吸水口にスクリーンを設けるものでは、大きな塵芥
は受け止めることができても、ホース類や紐類等の長尺
物はスクリーンに引っ掛かり、またスクリーンを潜って
ポンプ内に侵入し、ポンプを閉塞させる。これを防止す
るためにスクリーン目を細くするとスクリーンが短時間
に目詰まりしてポンプにキャビテーションが発生する。
【0004】このようなことから、スクリーンを可動式
として定期的に水流を利用して清掃する等種々の工夫を
しているが、ポンプ内に塵芥が吸入されるのを完全に防
止できる装置はなく、結局、ポンプが閉塞したときに
は、ポンプケーシングに清掃のためのハンドホールを設
けて手動で詰まった塵芥を取り除いている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、大型の塵芥
はスクリーンで防止するが、小型の塵芥はスクリーンを
通過するようにして、スクリーンが詰まるのを防止し、
ポンプにキャビテーションが発生するのを防止するとと
もに、ポンプ内に侵入した塵芥はポンプ内で切断破砕し
てジェットで排出することを特徴とするものである。
【0006】すなわち、この発明の要旨とするところ
は、船底から吸引した水を後方に噴射してその反力で船
体を推進するようにしたウォータージェット推進船にお
いて、ジェット発生用のポンプの羽根車の羽根の出口側
の端縁と、羽根車の後方に設けられる案内羽根の入口側
の端縁とを近接させ、この近接させた両端縁部にそれぞ
れ刃部を形成したものである。(図3および図4参照)
【0007】すなわち、案内羽根は、羽根車の羽根の出
口側の前方において、ポンプのケーシング内面に円周方
向に等間隔に配設された固定羽根であって、その入口側
の端面(前面)と回転する羽根の出口端面(後面)を近
接させることにより、両者で剪断刃を構成し、羽根車か
らの吐出流中の塵芥を切断するようにしたものであり、
羽根車からの吐出流に含まれる塵芥は、羽根車の回転す
る羽根間の通路を通過できる大きさのものであれば、切
断破砕されて案内羽根を通過し、ポンプが閉塞すること
のないようにしたものである。
【0008】上述のように、案内羽根と羽根車の羽根と
は、ポンプ内で固定刃と回転刃とよりなる切断装置を構
成するので、これら刃体を構成する羽根および案内羽根
の材料としては、強度および耐久性を有するものが望ま
しく、鋼あるいは不銹鋼が適切である。また、切断刃と
して交換等を配慮すれば、案内羽根に刃体を着脱できる
ようにしてもよい。
【0009】また、羽根車の羽根も閉塞を防ぐには、羽
根の間隔を広くしてできる限り広い流路とし、且つ、加
圧力の高いものが望ましい。これに適合する羽根として
は、羽根を羽根車のボスに螺旋状に巻回した捩り羽根を
用いると吸引水の流路が広くとれて且つ、高圧力を吸引
水に与えることができる。この場合、大きな塵芥を吸入
しても前述の切断破砕装置があるので、案内羽根部分で
詰まることはない。尚、羽根車の羽根間の吸込流路(
路径)は、吸込口に設けるスクリーンの目の幅の1.5
倍以上にすることが望ましい。以下、図面に基づいてこ
の発明を具体的に説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、この発明を施したウォー
タージェット推進船の概略の側面図であり、船体1の底
面に設けた吸水口2から吸引した水をジェット発生用の
ポンプ3によって加速して船尾のノズル4から噴射し
て、その反力で船体1を推進するようにしている。符号
5はポンプ駆動用のエンジン、符号6は吸水口2に設け
たスクリーンである。
【0011】次に、図2は、ジェット発生用のポンプ3
部分の具体構造を示すもので、上記ジェット発生用のポ
ンプ3は、ケーシング3a、羽根車3b、噴射ケーシン
グ3c、案内羽根3dとから成っており、羽根3eは駆
動軸7に固定されたボス3fに植設されており、羽根3
eの外周縁は、ジェット発生用のポンプ3のケーシング
3aの内面に接近して設けられており、その出口の端縁
3gは、噴射ケーシング3cの内面に固定して設けられ
た案内羽根3dの入口の端縁3hに近接させてある。
【0012】前述の羽根車3bを支持する駆動軸7は、
その前端が案内羽根3dで支持されたボス8のベアリン
グ8aで支持され、その後端はベアリング9で支持され
てカップリング10を介してエンジン5に連結されてい
る。
【0013】ボス3fに植設する羽根3eおよび噴射ケ
ーシング3cの内面に設ける案内羽根3dの枚数は通常
は4〜6枚であるが、吸込流中の塵芥の通過をし易くす
るために、できる限り枚数を減らして流路を大きくする
と有効である。その流路の通路径(通過粒径)として
は、図5に示す吸込口2のスクリーン6の目dの幅に対
して、図6に示すようにその流路の通路径Hが(3/
2)d程度であると適切である。
【0014】このような見地から羽根3eおよび案内羽
根3dの枚数は、少ない程流路が広くなるので好まし
く、また、高圧ポンプである程強い噴射力を得ることが
できる。この点、羽根を羽根車のボスに螺旋状に巻回
た捩り羽根は、羽根枚数を減じて流路が広く取れ、且
つ、加圧力が高いのでウォータージェット発生用のポン
プとしても好適である。図7は、その一例を示すもので
あり、この例では羽根枚数が2枚であるが、大型ポンプ
の場合には、6枚程度にすることも可能である。
【0015】また、案内羽根3dは、羽根3eによって
捩られた水流を整流するものであり、閉塞を防止するに
は、枚数が少ない程流路を広くとれるが、整流作用を考
慮すれば枚数が多いことが望ましく、羽根部分の流路程
度が適切である。そして、回転する羽根3eが回転刃と
すれば、案内羽根3dは、受刃としてその入口端縁が回
転羽根の出口端縁に近接するので、硬度の高いものが適
切である。案内羽根3dは噴射ケーシング3cに普通一
体に形成されるが、受刃を形成する部分をケーシング3
aと別体に構成して着脱できるようにしてもよい。
【0016】さらに、これら羽根3eと案内羽根3dの
端面が近接して、鋏状の剪断作用をするので、図8に示
すように羽根3eの回転方向前位側の近接面に逃げ溝S
を設けておけば、切断力が劣化せず効果的である。(図
8および図9参照)
【0017】この発明に係る装置は、上述のように構成
してあるので、航走時に水面部に浮遊する大きな塵芥
は、スクリーン6によって除去される。スクリーン6を
潜った小さな塵芥は、ジェット発生用のポンプ3に吸入
されるが、回転している羽根3eの出口において、この
羽根3eと案内羽根3dとによる剪断作用で切断され、
羽根3e間の流路にも案内羽根3dの流路にも詰まるこ
となく、ジェット水流と一緒に排出される。
【0018】すなわち、この発明によれば、スクリーン
6を通過して、羽根3e間の流路を通過できる塵芥は羽
根3eの出口において切断破砕されるので案内羽根3d
にも詰まることなく、結局、ジェット発生用のポンプ3
が閉塞することはないものである。
【0019】一方、スクリーン6には、小さな塵芥が詰
まることなく通過するので、スクリーン6が詰まること
がなくジェット発生用のポンプ3にキャビテーションが
生ずることがなく、効率的にジェット発生用のポンプ3
を作動させることができるものである。このスクリーン
6を通過させる塵芥の大きさは、スクリーン6の目dの
大きさ(幅)と羽根3e間の流路の通路(通過粒径)比
で表わすと、図5および図6に示しているようにd<
(2/3)H、すなわち、スクリーン6の目dの 大きさ
(幅)を流路の通路径の2/3程度以下にすれば、羽根
3e間流路に塵芥が詰まらないことが実験的に確認され
ている。
【0020】このように選択したスクリーン6の目
ビニール紐やゴム紐等の長尺物が通過するが、これらに
対しても、羽根3e間の流路に吸込まれれば、その出口
において切断されるので、案内羽根3d間の流路に詰ま
ることはないものである。なお、このような紐状の塵芥
は回転する羽根3eに引っ掛かり、これに塵芥が引っ掛
かってジェット発生用のポンプ3を閉塞させることもあ
り得るので、これに対応するには羽根3eの枚数を少な
くして流路を広くすることが適切である。
【0021】図6および図7に示す羽根車3bは上述の
ような課題に対しても対応できるものであって、通常の
掻上げ羽根が4〜6枚であるのに対して、図6のものは
2枚の捩り羽根をボスに螺旋状に巻回しており、図7の
ものは3枚の捩り羽根を用いている。これらの羽根車3
bは従来の羽根車に比較してその吸込流路が広く長尺の
塵芥も引っ掛かることがないものである。そして、この
捩り羽根は、羽根を羽根車3bのボス3fに螺旋状に
回したものであるので、その加圧力(推力)が大きく、
多数の羽根を周方向に並列したものに比較して閉塞防
止、加圧力の点で優れるものである。
【0022】
【発明の効果】このように、この発明は、ウォータージ
ェット推進船において、ジェット発生用のポンプの回転
羽根とその吸込水流の案内羽根とを利用して、吸込水中
に含まれる塵芥を切断破砕し、ポンプの閉塞を防止する
とともに、キャビテーション発生も防止し、効率の良い
船体の推進を可能にしたものである。そして、この発明
に係る装置を構成するにも特別な部材を用いることな
く、安価に構成することができる。また、従来のポンプ
内を逆洗したり、ハンドホールを設けてポンプ内を清掃
したりする手数も必要としないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るウォータージェット推進船の概
略の側面図である。
【図2】同じく、そのウォータージェット推進部分の縦
断側面図である。
【図3】同じく、そのジェット発生用のポンプの羽根の
配列を示す模式平面図である。
【図4】同じく、ジェット発生用ポンプの回転羽根と吐
出水流の案内羽根との位置関係を示す概略の縦断平面図
である。
【図5】同じく、船体底部の吸水口に設けるスクリーン
の平面図である。
【図6】同じく、ジェット発生用のポンプの回転羽根の
概略の正面図である。
【図7】同じく、ジェット発生用のポンプの回転羽根の
他の実施例の斜面図である。
【図8】同じく、回転羽根と案内羽根とによる剪断作用
を説明するための模式斜面図である。
【図9】同じく、回転羽根と案内羽根とによる剪断作用
を説明するための模式正面図である。
【符号の説明】
3 ジェット発生用のポンプ 3b 羽根車 3d 案内羽根 3e 羽根 3f ボス 3g 出口の端縁 3h 入口の端縁 6 スクリーン

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船底から吸引した水を後方に噴射してそ
    の反力で船体を推進するようにしたウォータージェット
    推進船において、ジェット発生用のポンプ3の羽根車3
    bの羽根3eの出口の端縁3gと羽根車3bの後方に設
    けられる案内羽根3dの入口の端縁3hとを接近させ、
    その接近させた両端縁部に刃部を形成したことを特徴と
    するウォータージェット推進船におけるジェット発生用
    のポンプの閉塞防止装置。
  2. 【請求項2】 上記ジェット発生用のポンプ3の羽根車
    3bの羽根3eがボス3fに複数枚巻回してあり、その
    羽根間の通路径が、船底に設けた吸引口のスクリーン6
    の目dよりも大きく構成してある請求項1〜請求項2記
    載のウォータージェット推進船におけるジェット発生用
    のポンプの閉塞防止装置。
  3. 【請求項3】 上記羽根車3bの後方に設けられる案内
    羽根3dの入口側の端縁部分が鋼あるいは不銹鋼で構成
    してある請求項1記載のウォータージェット推進船にお
    けるジェット発生用のポンプの閉塞防止装置。
  4. 【請求項4】 上記案内羽根3dの入口側端縁に形成す
    る刃部が案内羽根母材とは別体に構成されて着脱可能に
    してある請求項1および請求項記載のウォータージェ
    ット推進船におけるジェット発生用のポンプの閉塞防止
    装置。
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CN113978604B (zh) * 2021-11-17 2023-06-02 浙江海洋大学 一种智能船舶气幕减阻节能装置
CN114212185A (zh) * 2021-12-15 2022-03-22 中船广西船舶及海洋工程有限公司 一种厚钢板型式的船舶艏柱

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