JPH0615833Y2 - 小型滑走艇の推進装置 - Google Patents

小型滑走艇の推進装置

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Publication number
JPH0615833Y2
JPH0615833Y2 JP1988129189U JP12918988U JPH0615833Y2 JP H0615833 Y2 JPH0615833 Y2 JP H0615833Y2 JP 1988129189 U JP1988129189 U JP 1988129189U JP 12918988 U JP12918988 U JP 12918988U JP H0615833 Y2 JPH0615833 Y2 JP H0615833Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction port
vane
impeller
hull
grate
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1988129189U
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English (en)
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JPH0249698U (ja
Inventor
秀人 吉武
次郎 北尾
哲雄 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、水ジェット推進装置を有する小型滑走艇を対
象としており、それに使用される推進装置に関するもの
である。
[従来の技術] 一般に、本考案が対象とする小型滑走艇は、運転者が船
体に跨がるか又は船体上に立った姿勢、あるいは船体内
の運転席に着座した姿勢で船体前部の棒状ハンドル又は
操縦桿を操作するようになっており、推進力は、船底の
吸込口から吸い込んだ水をポンプで加圧して後方へ噴出
させることにより得られる。上記ポンプは、エンジンに
より駆動されるインペラと、インペラに併設される整流
板などで形成されている。それらのインペラ及び整流板
は、船底の吸込口から船体後部の噴出口まで延びる通路
に配置してある。上記吸込口にはグレート(格子)が設
けてあり、石や流木等の通路への吸い込みが防止されて
いる。先行技術として実公昭54−31759号があ
る。
[考案が解決しようとする課題] ところが従来の構造では、小さい石等の小形硬質異物
(以後、単に異物と呼ぶ)がグレートを通過することが
ある。そのような異物は、インペラのベーンに衝突した
り、ベーンの間を通過してベーンと整流板の間に噛み込
まれ、ベーン及び整流板が損傷される原因となる。又、
ベーンへの異物の直接衝突よりも、ベーンと整流板の間
の異物の噛み込みの方がベーン及び整流板の破損原因と
なりやすい。更に、整流板はベーンガイドに設けられて
おり、整流板が破損した場合には,ベーンガイド全体を
交換する必要があるが、その交換は、インペラを交換す
る場合に比べ,手間がかかり、部品代も高い。
従って、ベーンと整流板の間での異物の噛み込みを防止
するための対策が現在望まれている。無論、従来のグレ
ートに代えて、、目の細かい網などの部材を吸込口に配
置すれば、そのような異物の吸い込みを防止あるいは規
制できる。ところが、そのように開口幅を小さくする
と、水中に浮遊するビニール等の膜状物が吸込口に張り
付き易くなり、その場合には、水の吸い込みが規制さ
れ、推進力が低下する。
又、吸込口に連通する通路にはエンジンの冷却水取入口
が開口している。従って、上述の如く膜状物が吸込口に
張り付くと、冷却水の量が不足する恐れもある。
本考案は、従来と同様に吸込口開口幅を比較的大きく
し、しかも、インペラのベーンと整流板の間での異物の
噛み込みを防止できる構造を提供することを目的として
いる。
[課題を解決するための手段] 本考案は、船体底部の吸込口3から船体後部の噴出口4
まで延びる通路2と、通路2の内部に配置されて水を加
圧するインペラ5と、インペラ5の下流側に併設される
整流板11と、吸込口3に取り付けられるグレート20
とを備え、上記整流板11がインペラ5のベーン7に対
して所定距離Lだけ後方に離れており、上記グレート2
0が吸込口3の縁に沿って延びる前後方向に細長い矩形
の枠部21と、枠部21を区画しかつ前後方向に延びる
仕切部23とを備え、グレート20により吸込口3が所
定の横幅lを有し前後に延びる複数の開口部分22に区
切られ、整流板11とベーン7との間の上記所定距離L
を上記横幅lよりも大きく設定したことを特徴とする小
型滑走艇の推進装置である。
[作用] 上記構造によると、吸込口の開口部分を通過する異物の
最大寸法(径)は、各部分の寸法よりも小さい。従っ
て、整流板とベーンとの隙間が前記吸込口の開口部分の
横幅より大きく設定してあるので、通路に入り込んだ異
物はベーンと整流板の間の隙間(上記開口幅よりも広い
隙間)を比較的容易に通過することができ、ベーンと整
流板の間に異物が噛み込まれることが防止される。
[実施例] 第1図において、船体1の内部には水を吸い込んで噴出
させるための通路2が概ね前後方向に延びる状態で設け
てある。通路2は前端の吸込口3が船底に開口してお
り、後端の噴出口4が船体1の後端面において後方に向
かって開口している。
通路2内には、水を加圧するためのインペラ5と、イン
ペラ5による加圧効率を高めるためのベーンガイド6と
が設けてある。インペラ5は例えば3枚のベーン7を備
えており、その中心ボス8はエンジン(図示せず)から
後方へ延びるドライブシャフト9の後端部に連結してい
る。ベーンガイド6はインペラ5を囲む筒状のケース1
0と、ケース10の内部に設けられる隔壁状の整流板1
1とを備えている。最も後方のベーン7と、その後方に
隣接する整流板11との間には隙間12が形成してあ
り、隙間12の前後方向(より正確にはインペラ5の軸
方向)の所定距離Lは、後述するごとく設定してある。
上記ケース10の後端にはポンプノズル15の前端が接
続し、ポンプノズル15の後端にはステアリングノズル
16の前端が接続している。通路2の下流部はポンプノ
ズル15及びステアリングノズル16の内部に形成さ
れ、噴出口4はステアリングノズル16の後端開口で形
成されている。
第1図のII−II矢視略図である第2図の如く、船底に開
口する吸込口3は船体前後方向に細長い形状である。吸
込口3にはグレート20が設けてある。グレート20は
船体1に固定されており、枠部21と仕切部23とを備
えている。枠部21は船体前後方向に細長い矩形であ
り、吸込口3の縁に沿って延びている。仕切部23は船
体前後方向に長く延びる棒状部分で、両端が枠部21の
前後両端の短辺部分の中央部に連結している。このよう
なグレート20により吸込口3は船体幅方向に並ぶ4個
の開口部分22に区画されている。各開口部分22は、
横幅l(船体幅方向の長さ)が狭く、前後方向に長い開
口となっている。
第1図に示す前記隙間12の最小距離Lは、開口部分2
2の横幅lよりも大きく設定してある。
上記構造によると、開口部分22を通過する異物25の
最大寸法(径)は、その各部の寸法よりも小さい。従っ
て、ベーン7と整流板11の間の距離Lよりも小さい。
そのために、通路2に入り込んだ異物25はベーン7と
整流板11の間に噛み込まれることはなく、隙間12を
通過して噴出口4から船外へ排除される。
[考案の効果] 以上説明したように本考案によると、ベーン7と整流板
11の間に異物25が噛み込まれることを防止でき、噛
み込みによるベーン7や整流板11の破損を防止できる
ので、推進装置の耐久性を高めることができる。
又本考案によると、グレート20の部分の開口部分22
が横幅lで前後に延びる細長い形状となるので、横幅l
より大きい異物25、特に浅瀬等での異物(石)の侵入
を防止することができる。しかもグレート20の構造が
簡素化し、吸込口3への装着が容易になる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案実施例の断面略図、第2図は第1図のII
−II矢視略図である。 1…船体、2…通路、3…吸込口、4…噴出口、5…イ
ンペラ、11…整流板、20…グレート、21…枠部、
22…開口部分、23…仕切部、L…所定距離、l…横

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】船体底部の吸込口3から船体後部の噴出口
    4まで延びる通路2と、通路2の内部に配置されて水を
    加圧するインペラ5と、インペラ5の下流側に併設され
    る整流板11と、吸込口3に取り付けられるグレート2
    0とを備え、上記整流板11がインペラ5のベーン7に
    対して所定距離Lだけ後方に離れており、上記グレート
    20が吸込口3の縁に沿って延びる前後方向に細長い矩
    形の枠部21と、枠部21を区画しかつ前後方向に延び
    る仕切部23とを備え、グレート20により吸込口3が
    所定の横幅lを有し前後に延びる複数の開口部分22に
    区切られ、整流板11とベーン7との間の上記所定距離
    Lを上記横幅lよりも大きく設定したことを特徴とする
    小型滑走艇の推進装置。
JP1988129189U 1988-09-30 1988-09-30 小型滑走艇の推進装置 Expired - Lifetime JPH0615833Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988129189U JPH0615833Y2 (ja) 1988-09-30 1988-09-30 小型滑走艇の推進装置

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JP1988129189U JPH0615833Y2 (ja) 1988-09-30 1988-09-30 小型滑走艇の推進装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0249698U JPH0249698U (ja) 1990-04-06
JPH0615833Y2 true JPH0615833Y2 (ja) 1994-04-27

Family

ID=31383234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988129189U Expired - Lifetime JPH0615833Y2 (ja) 1988-09-30 1988-09-30 小型滑走艇の推進装置

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JP (1) JPH0615833Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5625995U (ja) * 1973-05-15 1981-03-10

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0249698U (ja) 1990-04-06

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