JPH0632288A - ウォータジェット推進機 - Google Patents

ウォータジェット推進機

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Publication number
JPH0632288A
JPH0632288A JP18827692A JP18827692A JPH0632288A JP H0632288 A JPH0632288 A JP H0632288A JP 18827692 A JP18827692 A JP 18827692A JP 18827692 A JP18827692 A JP 18827692A JP H0632288 A JPH0632288 A JP H0632288A
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JP
Japan
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water
screen
jet propulsion
movable
pump casing
Prior art date
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Application number
JP18827692A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Iwakawa
光男 岩川
Hiroshi Komiya
浩 小宮
Kiyomasa Izeki
聖将 井関
Ken Uchida
憲 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ウォータジェット推進機において、航行中にお
いても船内からの操作によりスクリーンに付着したごみ
を容易に除去できるようにする。 【構成】船底1に開口した取水口2からポンプケーシン
グ7内に水を導き、このポンプケーシング7内の羽根車
6により水を加圧し、船尾に設けたノズル9から噴射し
て推力を得るウォータジェット推進機において、取水口
2の前後縁側12,13にそれぞれ設置したクランク1
4a,14bと、このクランク14a,14b回りに楕
円運動し下面に爪11aが下向きに且つ格子状に配設さ
れた可動スクリーン11と、クランク14a,14bを
駆動させる駆動手段18とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速船艇の推進機として
使用されるウォータジェット推進機に係り、特に船底の
取水口に付着したごみを除去する機構を有したウォータ
ジェット推進機に関する。
【0002】
【従来の技術】ウォータジェット推進機は、図15に示
すように船底1に開口した取水口2からダクト3内に水
を導き、この水を原動機4、推進軸5により回転駆動す
るポンプ羽根車6によって加圧し、ポンプケーシング7
の後端に設けられたディフューザ8の案内羽根で整流し
た後、船尾のノズル9からジェット流として噴射し、こ
れにより船体の推力を得るようにしている。
【0003】このようなウォータジェット推進機を搭載
した船艇は、船速の増加に応じて発生する水流の動圧の
一部をポンプ羽根車6の吸込み部の有効吸込み高さとし
て利用することができるため、一般のプロペラ推進機を
装備した船艇と比較して、高速航行時における推進効率
が高く、且つ耐キャビテーション性能に優れている。し
たがって、ウォータジェット推進機は特に高速専用船艇
の推進機として最適である。
【0004】このような背景下にあって、取水口2の形
状は推進効率の高低を左右することは勿論のこと、取水
口2から導かれる水流自体も推進効率の高低を左右する
大きな要因を占めている。したがって、航行中に水に浮
いている浮遊物など(以下、ごみという。)が水ととも
にポンプケーシング7内に吸い込まれると、このごみに
より推進効率が著しく低下するとともに、ポンプ羽根車
6をはじめとするウォータジェット推進機の損傷をも引
き起こす原因となる。
【0005】そこで、従来のウォータジェット推進機で
は、図15に示すように取水口2からポンプケーシング
7内部にごみが侵入するのを防止するため、取水口2に
平板を並べたすのこ状スクリーン10を設置している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
クリーン10に引掛かったごみは容易に除去されず、次
第に増加して取水口2を塞いでしまうことがある。
【0007】ところで、ウォータジェット推進機は、上
記のように船速の増加に応じて発生する水流の動圧の一
部をポンプ羽根車6の吸込み部の有効吸込み高さとして
利用して推進効率の向上を図っているため、取水口2が
塞がれてしまうと、推進力が著しく低下する問題点があ
る。
【0008】そのため、従来ではその都度船艇を停止さ
せ、ダクト3の船内側マンホールを開口して棒で突いた
り、または作業員が水中に潜ったりして、スクリーン1
0に引掛かったごみを除去しているものの、このような
作業は極めて面倒で手間がかかる問題点がある。
【0009】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、航行中においても船内からの操作によりスクリ
ーンに付着したごみを容易に除去できるウォータジェッ
ト推進機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
のウォータジェット推進機は、上述した課題を解決する
ために、船底に開口した取水口からポンプケーシング内
に水を導き、このポンプケーシング内の羽根車により水
を加圧し、船尾に設けたノズルから噴射して推力を得る
ウォータジェット推進機において、上記取水口の前後縁
側にそれぞれ設置したクランクと、このクランク回りに
楕円運動し下面に爪が下向きに且つ格子状に配設された
可動スクリーンと、上記クランクを駆動させる駆動手段
とを備えたものである。
【0011】また、請求項2のウォータジェット推進機
は、船底に開口した取水口からポンプケーシング内に水
を導き、このポンプケーシング内の羽根車により水を加
圧し、船尾に設けたノズルから噴射して推力を得るウォ
ータジェット推進機において、上記取水口の縦方向に平
板を並設したすのこ状のスクリーンと、このスクリーン
の前縁から後縁まで上記平板に沿って摺動可能に配設し
た可動板と、この可動板を駆動させる駆動手段とを備え
たものである。
【0012】さらに、請求項3のウォータジェット推進
機は、船底に開口した取水口からポンプケーシング内に
水を導き、このポンプケーシング内の羽根車により水を
加圧し、船尾に設けたノズルから噴射して推力を得るウ
ォータジェット推進機において、上記取水口の前後縁略
中間位置に配設した中心軸を中心として回動可能に設け
られ側面略V字状で櫛歯状に配列した可動スクリーン
と、上記取水口の後縁から上記中心軸近傍まで延び上記
可動スクリーンと噛み合う櫛歯状の固定スクリーンと、
上記可動スクリーンを回動操作する操作手段とを備えた
ものである。
【0013】
【作用】上記の構成を有する請求項1においては、可動
スクリーンを楕円運動させることにより、取水口部分の
ごみは爪により引掛かれながら後方へ追いやられた後、
後縁側のクランクから固定スクリーンに沿って一様流に
支配されて後方へ流される。
【0014】また、請求項2においては、可動板をすの
こ状スクリーンに沿って前縁から後縁まで摺動させるこ
とにより、すのこ状スクリーンに付着したごみを剥ぎ取
り、取水口外部の船尾側へ流し去ることができる。
【0015】さらに、請求項3においては、可動スクリ
ーンの中心軸より前方に付着したごみを可動スクリーン
を回動させることにより、より下方の一様流に支配され
て後方へ流し去ることができる。また、中心軸より後方
の固定スクリーン位置には、前方から後方への水流によ
りごみは付着しにくい。付着した場合においても可動ス
クリーンを上記と逆に回動させることにより、固定スク
リーンから押し出すことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図1〜図4は本発明に係るウォータジェッ
ト推進機の第1実施例を示しており、従来の構成と同一
または対応する部分には図15と同一の符号を用いて説
明する。
【0018】図1に示すように、ウォータジェット推進
機は船底1から船尾に向かうポンプケーシング7内にポ
ンプ羽根車6を設け、船底1の取水口2から吸い込んだ
水をダクト3内に導き、原動機4により駆動される推進
軸5に取り付けられたポンプ羽根車6によって加圧し、
ポンプケーシング7の後端に設けられたディフューザ8
の案内羽根で整流した後、船尾のノズル9から高速のジ
ェット流として噴射し、これにより船体の推力を得るよ
うにしている。
【0019】また、船底1に開口した取水口2の幅方向
には、図1および図2に示すように下面の格子点列に爪
11aを下向きに取り付けた可動スクリーン11の両端
が、取水口2の前縁側12および後縁側13にそれぞれ
配設したクランク14a,14bに固定されている。こ
のクランク14a,14bはそれぞれ片端部が軸受15
a,15bで支持され、他方の片端部が例えばベルト伝
動装置などの巻掛電動装置16により連結されている。
【0020】また、船内には制御装置17が設けられ、
この制御装置17の指令に基づいて巻掛電動装置16を
作動させる駆動手段としての駆動装置18が作動する。
したがって、駆動装置18が駆動し巻掛電動装置16に
より片側のクランク(図2ではクランク14a)を回転
駆動すれば、2列のクランク14a,14bは同期回転
され、クランク14a,14b間に固定した可動スクリ
ーン11はクランク14a,14b回りに楕円運動で回
転される。一方、取水口2の後縁部には格子状の固定ス
クリーン19が固定され、その先端は後縁側のクランク
14bの近傍まで延びている。
【0021】さらに、可動スクリーン11下面へのごみ
の付着を検知する手段として、図3および4に示すよう
に可動スクリーン11の内外には、測圧管20a,20
bがそれぞれ配置され、これら測圧管20a,20bの
検出結果は差圧演算装置21により算定され、両者の圧
力差がある設定値以上に増加した場合には、制御装置1
7を通して駆動装置18に作動信号を送出し、この作動
信号にて駆動装置18を作動させることにより、巻掛電
動装置16を回転させて可動スクリーン11を楕円運動
で回転させる。
【0022】次に、本実施例の作用を説明する。
【0023】取水口2から導かれた水流は、可動スクリ
ーン11を通過しポンプ羽根車6へと導かれる。この
際、可動スクリーン11は流水中のごみを確実に分離す
るストレーナとして作用し、このスクリーン11の内外
に配置された測圧管20a,20bで得られた差圧を差
圧演算装置21により算定し、両者の圧力差がある設定
値以上に増加したならば、制御装置17の指令に基づい
て可動スクリーン11を楕円運動で回転させる。
【0024】図3および図4は可動スクリーン11がそ
れぞれ上方および下方に瞬間的に位置する状態を示し、
可動スクリーン11の楕円運動が繰り返されることによ
り、ごみは爪11aにより引掛かれながら後方へ追いや
られた後、図4に示すようにクランク14bから固定ス
クリーン19に沿って一様流に支配されて後方へ流され
る。以上の動作により可動スクリーン11の内外の差圧
が通常値に復帰すると、可動スクリーン11の作動は停
止される。
【0025】このように本実施例によれば、取水口2に
設けられた可動スクリーン11により、内部にごみが侵
入することを防止することが可能となり、導かれた水流
の圧力を低下させることなく、ごみの分離が可能とな
り、分離されたごみは効率良く取水口2外に放出され、
航行に際しても支障を来たすことがない。
【0026】図5〜図10は本発明に係るウォータジェ
ット推進機の第2実施例を示しており、前記第1実施例
と同一の部材には同一の符号を付して説明する。
【0027】本実施例におけるウォータジェット推進機
の取水口2には、図5に示すように複数の平板からなる
縦部材を並設してすのこ状に構成したスクリーン30が
配設され、このスクリーン30の前縁部および後縁部が
それぞれ溶接などによりダクト3の取水口2近傍の船首
側および船尾側に固定されている。
【0028】スクリーン30の船首側の固定部のダクト
3の壁面には、可動板31を格納できるようにダクト3
の全幅に亘ってスリットが形成され、ダクト3の外側に
は密閉箱32が取り付けられている。この密閉箱32に
は可動板31を駆動操作するため、油圧などにより駆動
する駆動手段としての複数のリニアアクチュエータ33
がシール用パッキンを介して取り付けられ、リニアアク
チュエータ33のロッド34が可動板31と連結されて
いる。
【0029】可動板31は図8に示すようにスクリーン
30を構成する平板に噛み合い摺動するための切欠部3
1aが平板の数だけ設けられ、可動板31の流水面側の
形状は滑らかなダクト3形状の一部を形成している。ま
た、密閉箱32の内部には、カバー35を巻き付けるた
めのドラム36が設けられ、このドラム36は図7に示
すように密閉箱32の外部にシール用パッキンを介して
取り付けた回転アクチュエータ37と軸により連結され
ている。そして、カバー35は金属性の屈曲性薄板また
はワイヤコンベアベルトから成り、一端は可動板31に
固定され、他端はドラム36に固定され且つ巻き付けら
れている。
【0030】次に、本実施例の作用を説明する。
【0031】通常航行時の取水口2のごみ除去機構の形
態は、図5〜図7に示すように可動板31がダクト3の
スリット内に格納され、ダクト3の流路壁面は取水口2
からポンプケーシング8まで滑らかな面に形成されてお
り、流路内にはスクリーン30のみが存在するだけであ
るから、ダクト3の吸込み性能の低下や水力損失が増大
することはない。
【0032】次に、スクリーン30にごみが付着した場
合についての解除方法について述べる。なお、ごみ付着
の検出は前記第1実施例と同様にスクリーン30の前後
の圧力差の変化を利用したり、あるいはモニターカメラ
とコンピュータによる画像処理技術などにより実現可能
である。
【0033】ごみ除去操作に際しては、停船するか、ま
たはウォータジェット推進機のポンプ運転を停止し、惰
性で航行している状態にする。操作開始時はドラム36
を駆動する回転アクチュエータ37をカバー35に適度
な張力が作用するようにドラム36を巻き取る方向に作
動させると同時に、リニアアクチュエータ33のロッド
34を徐々に繰り出していく。
【0034】そうすると、可動板31はカバー35を引
き出しつつ、スクリーン30を構成する平板に沿って摺
動し、スクリーン30に付着したごみを押し退けてい
く。リニアアクチュエータ33のロッド34が全部繰り
出された状態を図9および図10に示す。これらの図に
示すように、可動板31はスクリーン30の後縁に達
し、スクリーン30に付着していたごみは全て除去され
る。
【0035】次いで、ごみを除去した後はドラム36を
駆動する回転アクチュエータ37をカバー35に適度な
張力がかかるように制御しつつ、リニアアクチュエータ
33のロッド34を最後まで引き込んでいき、可動板3
1がダクト3のスリットに格納された最初の状態まで戻
す。
【0036】以上がごみ除去操作の一連の順序である
が、可能性としてごみ除去操作中に新たに取水口2にご
みが侵入してくることが考えられる。これに対応するた
めに、上記カバー35は取り付けられている。この場合
の処理は次のようになる。
【0037】すなわち、可動板31が途中まで繰り出し
ていて、ごみがスクリーン30に付着した場合は上記と
同様に処理される。しかし、ごみがスクリーン30では
なく、カバー35に付着した場合は除去されず、この場
合には、一旦可動板31をダクト3のスリットに格納す
る。この時、カバー35は下面をダクト3のスリットの
エッジに接しながらドラム36に巻き取られていくため
に、カバー35に付着したごみはカバー35から脱落す
る。このカバー35から脱落したごみは、スクリーン3
0に付着することがある。この場合には、最初から再度
上記と同様の除去操作を行えば、除去可能である。
【0038】図11〜図14は本発明に係るウォータジ
ェット推進機の第3実施例を示しており、前記第1実施
例と同一の部材には同一の符号を付して説明する。
【0039】本実施例におけるウォータジェット推進機
の取水口2には、図11に示すように可動スクリーン4
0が配設され、この可動スクリーン40は中心軸41を
起点として側面略V字状に2列の櫛歯状に形成されると
ともに、回動可能に構成されている。また、中心軸41
は取水口2の前後縁の中間の船底下方に位置し、図12
に示すように軸受42により支持されてヒンジ構成とな
っている。
【0040】取水口2の後縁には固定スクリーン43の
端部が固定され、この固定スクリーン43は中心軸41
に向かって複数の平板が櫛歯状に延びており、図12に
示すように可動スクリーン40が擦り抜けられるように
位置決めされているため、可動スクリーン40を回転さ
せても当接することがない。そして、可動スクリーン4
0はダクト3の内壁にも当接することがないようにその
長さが設定されているため、一回転させることが可能で
ある。
【0041】さらに、可動スクリーン40の中心軸41
の端部には、傘歯車41aが取り付けられ、この傘歯車
41aは船底内部から取水口2に延びる回転軸44の一
端に取り付けた傘歯車44aと噛み合っている。また、
回転軸44の他端には船艇内部まで延びる操作手段とし
ての操作用レバー45が取り付けられている。これによ
り、船艇内部から操作用レバー45を操作することで、
可動スクリーン40を回動させることができる。
【0042】次に、本実施例の作用を説明する。
【0043】本実施例においても取水口2からの水をポ
ンプケーシング8内に導き、このポンプケーシング8の
ポンプ羽根車7により導入した水を加圧して船尾に設け
たノズル10から後方へ噴射して推力を得る。
【0044】通常航行時、可動スクリーン40は図11
に示す位置にあり、この時可動スクリーン40の前部ス
クリーンの前方に付着したごみを除去する順序について
説明する。
【0045】すなわち、船艇内部にて操作用レバー45
を上方から見て反時計方向に回転させると、回転軸44
の下端の傘歯車44aが回転し、この傘歯車44aと噛
み合っている傘歯車41aにより中心軸41を時計方向
に回転させる。
【0046】これにより、可動スクリーン40が回転
し、図11では可動スクリーン40の上流側にあるごみ
が図13に示すように船艇下部の一様流の中で可動スク
リーン40の下流側に位置することになり、その結果一
様流に支配されてごみが除去される。
【0047】また、通常定速航行時には、前方から後方
へ流れる水流のために、固定スクリーン43の下部には
ごみは付着しにくいものの、付着した時には前記操作と
は逆に可動スクリーン40を回転させることにより、図
14に示すように可動スクリーン40の後部スクリーン
により固定スクリーン43の位置から押し出すことも可
能となる。
【0048】なお、これらの操作を航行中、ウォータジ
ェット推進機を停止して行うと、ダクト3へ流入する水
流がなくなるため、ごみ除去作業は一段と容易になる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、取水口の前後縁側にそれぞれ設置したクラン
クと、このクランク回りに楕円運動し下面に爪が下向き
に且つ格子状に配設された可動スクリーンと、クランク
を駆動させる駆動手段とを備えたので、取水口に引掛か
ったごみを船内からの操作により航行中においても容易
に除去することができる。
【0050】また、請求項2によれば、取水口の縦方向
に平板を並設したすのこ状のスクリーンと、このスクリ
ーンの前縁から後縁まで平板に沿って摺動可能に配設し
た可動板と、この可動板を駆動させる駆動手段とを備え
たので、スクリーンに付着したごみを停船または惰性航
行中に容易に除去することができ、そして通常航行中の
ダクトの吸込み性能の低下や水力損失を防止可能であ
る。
【0051】さらに、請求項3によれば、取水口の前後
縁略中間位置に配設した中心軸を中心として回動可能に
設けられ側面略V字状で櫛歯状に配列した可動スクリー
ンと、取水口の後縁から中心軸近傍まで延び可動スクリ
ーンと噛み合う櫛歯状の固定スクリーンと、可動スクリ
ーンを回動操作する操作手段とを備えたので、可動スク
リーンや固定スクリーンに付着したごみを航行中に船内
からの操作により容易に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウォータジェット推進機の第1実
施例を示す縦断面図。
【図2】図1におけるX方向矢視図。
【図3】図1の可動スクリーンが楕円運動する状態を示
す縦断面図。
【図4】図1の可動スクリーンが楕円運動する状態を示
す縦断面図。
【図5】本発明に係るウォータジェット推進機の第2実
施例を示す縦断面図。
【図6】図5のリニアアクチュエータ部分を示す平面
図。
【図7】図5の取水口を示す底面図。
【図8】図5の可動板およびカバーの外観を示す斜視
図。
【図9】図5の可動板によりごみを除去した状態を示す
縦断面図。
【図10】図5の可動板によりごみを除去した状態を示
す底面図。
【図11】本発明に係るウォータジェット推進機の第3
実施例を示す部分縦断面図。
【図12】図11におけるY方向矢視図。
【図13】図11の可動スクリーンによりごみを除去し
た状態を示す部分縦断面図。
【図14】固定スクリーンに付着したごみを押し出した
状態を示す部分縦断面図。
【図15】従来のウォータジェット推進機を示す縦断面
図。
【符号の説明】
1 船底 2 取水口 3 ダクト 4 原動機 5 推進軸 6 ポンプ羽根車 7 ポンプケーシング 8 ディフューザ 9 ノズル 11 可動スクリーン 11a 爪 12 前縁側 13 後縁側 14a,14b クランク 16 巻掛電動装置 17 制御装置 18 駆動装置 19 固定スクリーン 20a,20b 測圧管 21 差圧演算装置 30 スクリーン 31 可動板 32 密閉箱 33 リニアアクチュエータ 34 ロッド 35 カバー 36 ドラム 40 可動スクリーン 41 中心軸 42 軸受 43 固定スクリーン 44 回転軸 45 操作用レバー(操作手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 憲 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船底に開口した取水口からポンプケーシ
    ング内に水を導き、このポンプケーシング内の羽根車に
    より水を加圧し、船尾に設けたノズルから噴射して推力
    を得るウォータジェット推進機において、上記取水口の
    前後縁側にそれぞれ設置したクランクと、このクランク
    回りに楕円運動し下面に爪が下向きに且つ格子状に配設
    された可動スクリーンと、上記クランクを駆動させる駆
    動手段とを備えたことを特徴とするウォータジェット推
    進機。
  2. 【請求項2】 船底に開口した取水口からポンプケーシ
    ング内に水を導き、このポンプケーシング内の羽根車に
    より水を加圧し、船尾に設けたノズルから噴射して推力
    を得るウォータジェット推進機において、上記取水口の
    縦方向に平板を並設したすのこ状のスクリーンと、この
    スクリーンの前縁から後縁まで上記平板に沿って摺動可
    能に配設した可動板と、この可動板を駆動させる駆動手
    段とを備えたことを特徴とするウォータジェット推進
    機。
  3. 【請求項3】 船底に開口した取水口からポンプケーシ
    ング内に水を導き、このポンプケーシング内の羽根車に
    より水を加圧し、船尾に設けたノズルから噴射して推力
    を得るウォータジェット推進機において、上記取水口の
    前後縁略中間位置に配設した中心軸を中心として回動可
    能に設けられ側面略V字状で櫛歯状に配列した可動スク
    リーンと、上記取水口の後縁から上記中心軸近傍まで延
    び上記可動スクリーンと噛み合う櫛歯状の固定スクリー
    ンと、上記可動スクリーンを回動操作する操作手段とを
    備えたことを特徴とするウォータジェット推進機。
JP18827692A 1992-07-15 1992-07-15 ウォータジェット推進機 Pending JPH0632288A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999019209A1 (fr) 1997-10-09 1999-04-22 Ishigaki Company Limited Dispositif anti-fermeture destine a des moteurs hors-bord amovibles de type a propulsion par jet d'eau

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999019209A1 (fr) 1997-10-09 1999-04-22 Ishigaki Company Limited Dispositif anti-fermeture destine a des moteurs hors-bord amovibles de type a propulsion par jet d'eau

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