JP3244209U - 珪藻土入り吸水マット - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた吸水性及び吸湿性を持ち、乾燥時には水分を放出し日陰干しでも簡単に乾かして繰り返し使用できる、珪藻土入り吸水マットを提供する。【解決手段】吸水マット1は、珪藻土が添加された吸水層20又は吸水体シート20を含む。あるいは、吸水マット1は、多孔質のエラストマーを含み珪藻土が添加された吸水体を含む吸水層20と、吸水層20に積層され、吸水層20より保水性が低く水を通過させる透水層30と、を含む。吸水層20又は吸水体シート20に珪藻土が添加されることで、吸水マット1の表面が水で濡れても吸水層20又は吸水体シート20の内部への水の取り込みが素早く行われる。【選択図】図1
Description
本考案は、自動車の床に敷くカーマット、ラゲージルーム又はトランクルームに敷くラゲージマット、コップの下に敷くコースター、その他の吸水マットであって、珪藻土を用いて吸水性を向上させた吸水マットに関する。
自動車の床が汚れることを防止するためにカーマットが用いられる。カーマットには、表面に繊維素材を含む起毛タイプと、起毛のない合成樹脂タイプとがある。起毛タイプは高級感があり、快適性の点で優れるが、繊維の間に土埃が入り込みやすいので、汚れた靴で一度乗ってしまうと汚れがとれにくく、また決して安価ではないので簡単に買い替えられないことがある。起毛のない合成樹脂タイプは、汚れが付着しても除去しやすいというメリットはあるが、吸水性では劣るので、雨や雪の日には靴や傘からの水滴で表面が濡れて、不快に感じたり、靴が滑りやすくなったりすることがある。
特許文献1(特開2000-325217号公報)には、バッキング材として吸水性樹脂を用いたカーマットが記載されている。しかし、特許文献1で用いられた吸水性樹脂(三洋化成工業(株)製「サンウエットPA-200」)は紙おむつなどの使い捨て衛生用品のために開発された材料であり、吸水性はよいが一旦吸水すると元に戻りにくく、繰り返しの使用には不向きであると考えられる。ここではカーマットについて述べたが、ラゲージマット、コースター、その他の吸水マットについても同様に吸水性や繰り返し使用の課題があり得る。
本考案の幾つかの態様は、吸水性に優れるとともに、日陰干しでも簡単に乾かすことができて繰り返し使用できる珪藻土入り吸水マットを提供することに関連している。
本考案の幾つかの態様において、珪藻土入り吸水マットは、珪藻土が添加された吸水体シートを含む。あるいは、珪藻土入り吸水マットは、多孔質のエラストマーを含み珪藻土が添加された吸水体を含む吸水層と、前記吸水層に積層され、前記吸水層より保水性が低く水を通過させる透水層と、を含む。
以下、本考案の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが本考案の解決手段として必須であるとは限らない。また同一の構成要素には同一の参照符号を付して説明を省略する。
図1は、本考案の実施形態に係る吸水マット1の断面図である。吸水マット1は、多孔質のエラストマーを含み珪藻土粉末が添加された吸水体を含む吸水層20と、吸水層20に積層され、吸水層20より保水性が低く水を通過させる透水層30と、を含む。
吸水層20に含まれる吸水体は、多孔質のエラストマーで構成される。エラストマーとは弾性のある高分子材料を意味し、例えば、天然ゴム、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、スチレンブタジエンゴムのいずれでもよい。疎水性を有するエラストマーで吸水層20が構成される場合であっても、珪藻土の添加によって親水性を付与することができる。
透水層30は、多孔質のエラストマー、あるいは不織布又は織布で構成される。透水層30は、吸水層20に積層され、吸水層20より保水性が低く水を通過させる。保水性が低いとは、体積当たりに保持し得る水分量が少ないことをいう。透水層30と吸水層20との両方が珪藻土を添加したエラストマーである場合、透水層30への体積当たりの珪藻土の添加量を吸水層20への体積当たりの珪藻土の添加量よりも小さくすることで、透水層30は吸水層20よりも保水性が低くなるようにしてもよい。
吸水層20の透水層30と反対側の面には滑り止めが形成されることが望ましい。滑り止めは凹凸面21によって実現されてもよいし、あるいは自動車の床面に貼り付けられる図示しない面ファスナーによって実現されてもよい。
吸水層20と透水層30との間には、互いの接着性を高めて剥がれにくくなるように、図示しない接着層が配置されてもよい。
透水層30の厚さは、例えば0.5mm以上3mm以下である。吸水層20の厚さは、例えば3mm以上7mm以下である。吸水層20と透水層30とを合わせた吸水マット1の厚さは、3.5mm以上10mm以下でよい。
吸水マット1は透水層30を含まずに吸水層20のみで構成されてもよい。その場合の吸水層20を吸水体シート20という。
図2は、吸水マット1の第1の例の平面図である。第1の例の吸水マット1はカーマットであり、カーマットは自動車の座席付近の空間に合わせた形状に、あるいはブレーキペダル及びアクセルペダルの動作を阻害しないような形状に、あらかじめカットされていてもよい。
図3は、図2に示される吸水マット1を、他のカーマット100に重ねて使用する様子を示す平面図である。図4は、図3のIV-IV線における断面図である。カーマット100は例えばバケット型のカーマットである。バケット型のカーマットとは外縁がせり上がったお皿状のカーマットである。吸水マット1は柔軟性を有し、カーマット100の上に載せられたときにカーマット100の形状に沿って曲がってもよい。吸水マット1の周辺にもし水がこぼれてもカーマット100の外縁でせき止められるので、自動車の床面が濡れたり汚れたりすることが抑制される。吸水マット1は柔らかいので、図3に破線で示されるように、カーマット100の形状に合わせてハサミ又はカッターナイフで切断して使用することもできる。
図5は、吸水マット1の第2の例の平面図である。吸水マット1はほぼ長方形であってもよい。この吸水マット1は、例えばカーマット100の形状に合わせて、図3に示される吸水マット1の形状にハサミ又はカッターナイフで切断して使用することもできる。
図6は、吸水マット1の第3の例の平面図である。吸水マット1はラゲージトレイ101の上に重ねられて使用されてもよい。ラゲージトレイ101は自動車のラゲージルーム又はトランクルームに敷かれるトレイであって、外縁がせり上がった形状を有する。濡れたスポーツ用品やアウトドア用品をラゲージルーム又はトランクルームに収納しても吸水マット1が水を吸収する。もし吸水マット1の周辺に水がこぼれてもラゲージトレイ101の外縁でせき止められるので、ラゲージルーム又はトランクルームの床面が濡れたり汚れたりすることが抑制される。あるいは吸水マット1はラゲージマットとして、自動車のラゲージルーム又はトランクルームに直接敷かれてもよい。
図7は、吸水マット1の第4の例の斜視図である。吸水マット1はコースターとして、図示しない飲料容器の下に配置されてもよい。例えば、吸水マット1はドリンクホルダー102に配置されてもよい。冷たい飲料容器が結露によって濡れた場合でも、吸水マット1が水を吸収できる。
以上説明した実施形態によれば、吸水マット1は、珪藻土が添加された吸水層20又は吸水体シート20を含む。これによれば、吸水層20又は吸水体シート20に珪藻土が添加されることで、吸水マット1の表面が水で濡れても吸水層20又は吸水体シート20の内部への水の取り込みが素早く行われ、優れた吸水性及び吸湿性を発揮する。その一方で、乾燥時には水分を放出するので、日陰干しでも簡単に乾かして繰り返し使用することができ、カビや臭いの発生も抑制される。また、ごみが付着しにくく、吸水マット1の上にごみが溜まった場合は簡単に払い落とすことができる。
吸水マット1は、多孔質のエラストマーを含み珪藻土が添加された吸水体を含む吸水層20と、吸水層20に積層され、吸水層20より保水性が低く水を通過させる透水層30と、を含む。これによれば、透水層30の表面に水がこぼれたような場合に、その水は透水層30を通過して吸水層20に素早く吸収されるので、保水性の低い透水層30の表面はサラサラで不快感が残りにくい。また柔軟性を有するので、自動車の床面やカーマット100の曲面に沿って曲がることができ、必要に応じてハサミ又はカッターナイフによる切断も容易にできる。さらに、ラゲージマットとしてもコースターとしても使用できる。
1...吸水マット、20...吸水層又は吸水体シート、21...凹凸面、30...透水層、100...バケット型のカーマット、101...ラゲージトレイ、102...ドリンクホルダー
Claims (2)
- 珪藻土が添加された吸水体シートを含む珪藻土入り吸水マット。
- 多孔質のエラストマーを含み珪藻土が添加された吸水体を含む吸水層と、
前記吸水層に積層され、前記吸水層より保水性が低く水を通過させる透水層と、を含む
珪藻土入り吸水マット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023003011U JP3244209U (ja) | 2023-08-21 | 2023-08-21 | 珪藻土入り吸水マット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023003011U JP3244209U (ja) | 2023-08-21 | 2023-08-21 | 珪藻土入り吸水マット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3244209U true JP3244209U (ja) | 2023-10-19 |
Family
ID=88326092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023003011U Active JP3244209U (ja) | 2023-08-21 | 2023-08-21 | 珪藻土入り吸水マット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3244209U (ja) |
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2023
- 2023-08-21 JP JP2023003011U patent/JP3244209U/ja active Active
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