JP3242492U - カーマット - Google Patents

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成彦 中村
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株式会社山正
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Abstract

【課題】吸水性に優れるとともに、日陰干しでも簡単に乾かすことができて、繰り返し使用できるカーマットを提供する。【解決手段】カーマット1は、珪藻土が添加された吸水層30又は吸水体シート30を含む。あるいは、カーマット1は、エラストマーを含み厚さ方向の水の通過を抑制する抑制層20と、抑制層20に積層され、珪藻土が添加された吸水体を含む吸水層30と、を含む。吸水層30又は吸水体シート30に珪藻土が添加されることで、カーマット1の表面が水で濡れても吸水層30又は吸水体シート30の内部への水の取り込みが素早く行われ、優れた吸水性及び吸湿性を発揮する。その一方で、乾燥時には水分を放出するので、日陰干しでも簡単に乾かして繰り返し使用することができる。【選択図】図1

Description

本考案は、自動車の床に敷くカーマットに関する。
自動車の床が汚れることを防止するためにカーマットが用いられる。カーマットには、表面に繊維素材を含む起毛タイプと、起毛のない合成樹脂タイプとがある。起毛タイプは高級感があり、快適性の点で優れるが、繊維の間に土埃が入り込みやすいので、汚れた靴で一度乗ってしまうと汚れがとれにくく、また決して安価ではないので簡単に買い替えられないことがある。起毛のない合成樹脂タイプは、汚れが付着しても除去しやすいというメリットはあるが、吸水性では劣るので、雨や雪の日には靴や傘からの水滴で表面が濡れて、不快に感じたり、靴が滑りやすくなったりすることがある。
特開2000-325217号公報
特許文献1(特開2000-325217号公報)には、バッキング材として吸水性樹脂を用いたカーマットが記載されている。しかし、特許文献1で用いられた吸水性樹脂(三洋化成工業(株)製「サンウエットPA-200」)は紙おむつなどの使い捨て衛生用品のために開発された材料であり、吸水性はよいが一旦吸水すると元に戻りにくく、繰り返しの使用には不向きであると考えられる。
本考案の幾つかの態様は、吸水性に優れるとともに、日陰干しでも簡単に乾かすことができて繰り返し使用できるカーマットを提供することに関連している。
本考案の幾つかの態様において、カーマットは、珪藻土が添加された吸水体シートを含む。あるいは、カーマットは、エラストマーを含み厚さ方向の水の通過を抑制する抑制層と、前記抑制層に積層され、珪藻土が添加された吸水体を含む吸水層と、を含む。
本考案の実施形態に係るカーマット1の断面図である。 カーマット1の第1の例の平面図である。 図2に示されるカーマット1を、他のカーマット100に重ねて使用する様子を示す平面図である。 図3のIV-IV線における断面図である。 カーマット1の第2の例の平面図である。
以下、本考案の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが本考案の解決手段として必須であるとは限らない。また同一の構成要素には同一の参照符号を付して説明を省略する。
図1は、本考案の実施形態に係るカーマット1の断面図である。カーマット1は、エラストマーを含み厚さ方向の水の通過を抑制する抑制層20と、抑制層20に積層され、珪藻土が添加された吸水体を含む吸水層30と、を含む。厚さ方向とは図1における上下方向である。吸水層30に含まれる吸水体は、エラストマーの連続気泡発泡体でもよいし、不織布又は織布でもよい。エラストマーとは弾性のある高分子材料を意味し、例えば、天然ゴム、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、スチレンブタジエンゴムのいずれでもよい。疎水性を有するエラストマーで吸水層30が構成される場合であっても、珪藻土の添加によって親水性を付与することができる。
抑制層20は厚さ方向の水の通過を完全に遮断するものである必要はなく、厚さ方向の水の通過を吸水層30よりも抑制するものであればよい。例えば、抑制層20が連続気泡発泡体である場合、抑制層20の一部に、発泡体の細孔を塞ぐかあるいは細孔を狭めるコーティングが施されてもよい。あるいは、吸水層30が親水性を有するのに対して抑制層20は疎水性を有することで吸水層30から抑制層20への水の侵入を抑制してもよい。吸水層30と抑制層20との両方が珪藻土を添加したエラストマーである場合、吸水層30への体積当たりの添加量よりも抑制層20への体積当たりの添加量を小さくすることで、抑制層20は吸水層30よりも水の通過を抑制してもよい。
抑制層20の吸水層30と反対側の面には滑り止めが形成されることが望ましい。滑り止めは凹凸面21によって実現されてもよいし、あるいは自動車の床面に貼り付けられる図示しない面ファスナーによって実現されてもよい。
抑制層20と吸水層30との間には、互いの接着性を高めて剥がれにくくなるように、図示しない接着層が配置されてもよい。
吸水層30の厚さは、例えば0.5mm以上3mm以下である。抑制層20の厚さは、例えば3mm以上7mm以下である。抑制層20と吸水層30とを合わせたカーマット1の厚さは、3.5mm以上10mm以下でよい。
カーマット1は抑制層20を含まずに吸水層30のみで構成されてもよい。その場合の吸水層30を吸水体シート30という。
図2は、カーマット1の第1の例の平面図である。カーマット1は自動車の座席付近の空間に合わせた形状に、あるいはブレーキペダル及びアクセルペダルの動作を阻害しないような形状に、あらかじめカットされていてもよい。
図3は、図2に示されるカーマット1を、他のカーマット100に重ねて使用する様子を示す平面図である。図4は、図3のIV-IV線における断面図である。カーマット100は例えばバケット型のカーマットである。バケット型のカーマットとは外縁がせり上がったお皿状のカーマットである。カーマット1は柔軟性を有し、カーマット100の上に載せられたときにカーマット100の形状に沿って曲がってもよい。カーマット1の周辺にもし水がこぼれてもカーマット100の外縁でせき止められるので、自動車の床面が濡れたり汚れたりすることが抑制される。カーマット1は柔らかいので、図3に破線で示されるように、カーマット100の形状に合わせてハサミ又はカッターナイフで切断して使用することもできる。
図5は、カーマット1の第2の例の平面図である。カーマット1はほぼ長方形であってもよい。
以上説明した実施形態によれば、カーマット1は、珪藻土が添加された吸水層30又は吸水体シート30を含む。これによれば、吸水層30又は吸水体シート30に珪藻土が添加されることで、カーマット1の表面が水で濡れても吸水層30又は吸水体シート30の内部への水の取り込みが素早く行われ、優れた吸水性及び吸湿性を発揮する。その一方で、乾燥時には水分を放出するので、日陰干しでも簡単に乾かして繰り返し使用することができ、カビや臭いの発生も抑制される。また、ごみが付着しにくく、カーマット1の上にごみが溜まった場合は簡単に払い落とすことができる。
カーマット1は、エラストマーを含み厚さ方向の水の通過を抑制する抑制層20と、抑制層20に積層され、珪藻土が添加された吸水体を含む吸水層30と、を含む。これによれば、吸水層30に吸収された水が自動車の床に達することが抑制され、床が汚れにくくなる。また柔軟性を有するので、自動車の床面やカーマット100の曲面に沿って曲がることができ、必要に応じてハサミ又はカッターナイフによる切断も容易にできる。
1...カーマット、20...抑制層、21...凹凸面、30...吸水層又は吸水体シート、100...バケット型のカーマット

Claims (2)

  1. 珪藻土が添加された吸水体シートを含むカーマット。
  2. エラストマーを含み厚さ方向の水の通過を抑制する抑制層と、
    前記抑制層に積層され、珪藻土が添加された吸水体を含む吸水層と、を含む
    カーマット。
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